JPH04299884A - 窒化アルミニウム基板の製造方法 - Google Patents

窒化アルミニウム基板の製造方法

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JPH04299884A
JPH04299884A JP6472291A JP6472291A JPH04299884A JP H04299884 A JPH04299884 A JP H04299884A JP 6472291 A JP6472291 A JP 6472291A JP 6472291 A JP6472291 A JP 6472291A JP H04299884 A JPH04299884 A JP H04299884A
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JP
Japan
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aluminum nitride
copper
thin film
nitride substrate
base material
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Pending
Application number
JP6472291A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Fukatsu
深津 康昭
Sotaro Ito
宗太郎 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子回路基板として使用
される窒化アルミニウム基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
、窒化アルミニウムは熱伝導性に優れているため、発熱
量の大きなチップを搭載するための回路基板に使用され
る。ところが、窒化アルミニウム基板は金属に対する濡
れ性に劣るので、例えばその表面を回路パタ−ン形成用
の銅によって直接メタライズすることが困難であった。
【0003】この問題を解消するため、特開昭59‐4
0404号公報には、窒化アルミニウムを空気中で加熱
して、その表面に酸化層を形成した後、タフピッチ電解
銅板を重ね合わせて、加熱処理することにより、窒化ア
ルミニウム基板に銅板を接合するようにした窒化アルミ
ニウム基板の製造方法が開示されている。しかしながら
、上記の従来方法では、銅板と基板との間の十分な結合
強度を確保することが困難であった。
【0004】本発明者らは上記の点に着目して種々検討
を重ねた結果、窒化アルミニウム基材の表面に銅の薄膜
を形成した後、その薄膜を部分的に酸化させ、その薄膜
に銅板を重ね合わせて、銅と酸化銅の共晶温度以上、銅
の融点未満の温度まで加熱することにより、前記薄膜を
介して窒化アルミニウム基材に銅板を接合すれば、銅の
窒化アルミニウムに対する濡れ性を改良して、窒化アル
ミニウム基板に銅板を強固に結合でき、その銅板の剥離
を未然に防止することができることを見い出した。
【0005】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
のであって、その目的は、窒化アルミニウム基材に銅板
を簡単かつ確実に結合させることができ、両者間に十分
な結合強度を確保することが可能な窒化アルミニウム基
板の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するため、本発明は、窒化アルミニウム基材の表面に
銅の薄膜を形成する工程と、その薄膜を部分的に酸化さ
せる工程と、酸化された薄膜に銅板を重ね合わせる工程
と、銅と酸化銅の共晶温度以上、銅の融点未満の温度ま
で加熱することにより、前記薄膜を介して窒化アルミニ
ウム基材に銅板を接合する工程とからなる。
【0007】この方法によると、窒化アルミニウム基材
と重ね合わされた銅板との間には、銅薄膜を部分的に酸
化することによって形成された酸化銅層が介在している
。これらを上記温度に加熱することにより、窒化アルミ
ニウム基材と銅板との接合部分には、前記酸化層から酸
素が供給され、酸化銅及び銅との共晶による濡れがもた
らされる。そして、この濡れにより窒化アルミニウム基
材表面に銅が接合され、銅板が簡単かつ確実に接合され
ると共に、窒化アルミニウム基材と銅板との間に十分な
結合強度を確保することができる。
【0008】前記薄膜を部分的に酸化させるためには、
酸化処理は空気中にて300〜500℃で10分間行わ
れることが望ましい。この処理温度及び処理時間で薄膜
を酸化すれば、窒化アルミニウム基材表面に銅に対する
濡れ性に優れた酸化銅の薄膜が形成される。この処理時
間を一定にした場合において、処理温度が300℃より
低いと、薄膜が十分に酸化されないため、共晶による濡
れを得るために必要な酸素が供給されない。一方、前記
処理温度が500℃より高いと、酸化銅が剥離し易くな
る。
【0009】前記の薄膜は、スパッタリング、化学メッ
キ及びペースト塗布の内の何れか一つの方法によって形
成されることが望ましい。その理由は、これらのどの方
法によっても、最終的には所望する酸化銅及び窒化アル
ミニウムの結合が得られるからである。また、この薄膜
の形成に先立って、前記窒化アルミニウム基材には、予
め煮沸洗浄や酸素プラズマ処理及び紫外線オゾン処理等
が施されていることが望ましい。その理由は、これらの
処理により前記窒化アルミニウム基材の表層に付着した
不純物が容易に除去されると共に、基材の表面と酸化銅
の薄膜との結合性を高めることができるからである。
【0010】加熱によって窒化アルミニウム基材と銅板
とを接合する前記工程において、前記共晶温度以上、銅
の融点未満の温度は、1068℃〜1075℃の範囲で
あることが望ましい。即ち、最も高い温度下でも銅板の
大部分が固体である状態に制御する事が必要とされる。 この温度が1068℃未満の場合には、窒化アルミニウ
ム基材と銅板との接合部分における酸化銅及び銅からな
る共晶形成が十分でないため、両者の結合は弱くなる。 一方、1075℃を越えると、銅板が溶融して銅板が原
型を留めず、また接合部分に酸化銅及び銅からなる共晶
が形成されない。
【0011】また、この接合処理は100ppm以下の
酸素を含む不活性ガス雰囲気で行われることが望ましい
。そのような不活性ガスとしては、例えば、窒素、アル
ゴン、ヘリウム等を使用することが好適である。この接
合処理が、100ppmを越える酸素を含む不活性ガス
雰囲気中で行われる場合には、過度の酸化のため銅板が
膨脹し、平滑な表面が形成されない。また銅板中に過度
に酸素が拡散するため電気特性が劣化する。しかし、上
記条件に従えば、接合処理後にも銅板全体が酸化される
ことはなく、接合部分のみに酸化銅を形成でき、銅板表
面の平滑性が保持される。一方、前記の接合処理が反応
性雰囲気中で行われる場合には、銅板表面に形成される
酸化被膜を除去するために、更に工程が必要になる。
【0012】
【実施例及び比較例】以下に、本発明を電子回路基板に
具体化した実施例について、図面に基づいて詳細に説明
する。実施例1では、先ず図1(a)に示すように、窒
化アルミニウム基材1表面に銅を化学メッキすることに
によって、0.5μmの薄膜2を形成する。この薄膜2
の形成に先立って予め窒化アルミニウム基材1表面を煮
沸洗浄しておく。そして図1(b)に示すように、空気
中にて薄膜2の酸化処理を行うことにより、薄膜2の表
層部分のみに酸化銅層3を形成する。実施例1ではこの
酸化処理を300℃で10分間行った。続いて、窒素ガ
ス雰囲気中で1200℃で一時間熱処理した後この酸化
銅層3に銅板4を接触させ、窒素ガス雰囲気中で107
2℃に加熱する(図1(c))。これら一連の工程によ
り、窒化アルミニウム基材1表面には複数の回路パター
ンを有する銅板4が接合され、よって電子回路基板が形
成される。前記接合された銅板4の剥離強度は8kgf
/cmであった。
【0013】一方実施例2では、前記の酸化処理を50
0℃,10分間に設定した。また、比較例1及び2では
、酸化処理条件をそれぞれ250℃,10分間、及び6
00℃,10分間に設定して測定を行った。その結果を
表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】図1(d)に示すように、前記実施例1,
2においては、窒化アルミニウム基材1と銅板4との間
には共晶層5が形成され、その共晶による濡れによって
両者1,4が接合されていることが観察された。その剥
離強度は、実施例1では8kgf/cm、また、実施例
2では9kgf/cmであり、この共晶層5が両者1,
4の間に介在することにより、両者1,4が強固に接合
されていることが判明した。
【0016】一方、比較例1,2においても窒化アルミ
ニウム基材1と銅板4との間には、実施例1,2と同様
に共晶層5が形成され、この共晶層5の介在により、両
者1,4が接合されていた。しかし、その剥離強度は、
比較例1で4kgf/cm、比較例2で6kgf/cm
と、何れも前記実施例1,2より低い値を示した。以上
の結果から、薄膜2に部分的に酸化銅層3を形成した両
実施例1,2によれば、両者間に十分な結合強度を確保
され、接合された銅板の剥離が未然に防止されることが
判る。
【0017】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
でなく、例えば、空気中における銅薄膜2及び銅板4の
酸化処理に代えて、酸素以外の酸化性化合物を使用する
ことにより化学的に酸化銅層3を形成させる等、発明の
趣旨を逸脱しない範囲で、変更することも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明における窒
化アルミニウム基板の製造方法によれば、窒化アルミニ
ウム基材に銅板を簡単かつ確実に結合させることができ
ると共に、両者間に十分な結合強度を確保することが可
能な窒化アルミニウム基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  (a)〜(d)は実施例における窒化アル
ミニウム基板の製造工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1  窒化アルミニウム基材、2  薄膜、3  酸化
銅層、4  銅板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  窒化アルミニウム基材の表面に銅の薄
    膜を形成する工程と、その薄膜を部分的に酸化させる工
    程と、酸化された薄膜に銅板を重ね合わせる工程と、銅
    と酸化銅の共晶温度以上、銅の融点未満の温度まで加熱
    することにより、前記薄膜を介して窒化アルミニウム基
    材に銅板を接合する工程とからなる窒化アルミニウム基
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記銅の薄膜は、スパッタリング、化
    学メッキ及びペースト塗布の内のいずれか一つの方法に
    よって形成される請求項1に記載の窒化アルミニウム基
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】  前記薄膜の酸化処理は空気中にて30
    0〜500℃で10分間行われる請求項1に記載の窒化
    アルミニウム基板の製造方法。
  4. 【請求項4】  前記共晶温度以上、銅の融点未満の温
    度は1068℃〜1075℃の範囲である請求項1に記
    載の窒化アルミニウム基板の製造方法。
  5. 【請求項5】  前記銅板の接合処理は、100ppm
    以下の酸素を含む不活性ガス雰囲気で行われる請求項1
    に記載の窒化アルミニウム基板の製造方法。
  6. 【請求項6】  前記窒化アルミニウム基材は銅の薄膜
    の形成に先立って予め煮沸洗浄されている請求項1に記
    載の窒化アルミニウム基板の製造方法。
JP6472291A 1991-03-28 1991-03-28 窒化アルミニウム基板の製造方法 Pending JPH04299884A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002084056A (ja) * 2000-09-11 2002-03-22 Murata Mfg Co Ltd セラミック電子部品およびその製造方法ならびに積層型セラミック電子部品およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002084056A (ja) * 2000-09-11 2002-03-22 Murata Mfg Co Ltd セラミック電子部品およびその製造方法ならびに積層型セラミック電子部品およびその製造方法

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