JP2503779B2 - 半導体装置用基板 - Google Patents

半導体装置用基板

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、半導体装置の高集積化および大電力化に
十分対応することができる半導体装置用基板に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、一般に、半導体装置用基板としては、例えば第
2図に概略説明図で示されるように、酸化アルミニウム
(Al2O3)焼結体からなる絶縁板材C′の上下両面に、C
u薄板材B′を液相接合し、この液相接合は、例えば前
記Cu薄板材の接合面に酸化銅(Cu2O)を形成しておき、
前記Al2O3製絶縁板材と重ね合わせた状態で、1065〜108
5℃に加熱して接合面に前記Cu2OとCuとの間で液相を発
生させて結合する方法であり、前記Cu薄板材のうち、Al
2O3製絶縁板材C′の上面側が回路形成用導体となり、
同下面側がはんだ付け用となるものであり、この状態
で、通常Pb-Sn合金からなるはんだ材(融点:450℃以下
をはんだという)D′を用いて、Cuからなるヒートシン
ク板材A′に接合してなる構造をもつことが知られてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、近年の半導体装置の高集積化および大電力化
に伴って半導体装置に発生する熱量が増大するようにな
り、これに伴って半導体装置が受ける発熱・冷却の繰り
返しからなる温度サイクルもその振幅が大きく、苛酷に
なる傾向にあるが、上記した構造の従来半導体装置用基
板では、このような苛酷な温度サイクルにさらされる
と、例えば純度:96%のAl2O3焼結体の熱膨張係数が6×
10-6/℃、Cuのそれが17.2×10-6/℃であるように、Al
2O3製絶縁板材C′とCu薄板材B′との間に存在する大
きな熱膨張差によって、延性のないAl2O3製絶縁板材に
は割れが発生し易くなるばかりでなく、はんだ材D′に
は、熱疲労が発生し易く、このはんだ材層に剥離現象が
生じるようになり、この状態になると半導体装置内に発
生した熱のヒートシンク板材A′からの放熱を満足に行
なうことができなくなるという問題が発生し、かかる点
で半導体装置の高集積化および大電力化に十分対応する
ことができないのが現状である。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、半導
体装置の高集積化および大電力化に対応することができ
る半導体装置用基板を開発すべく研究を行なった結果、
半導体装置用基板を、第1図に概略説明図で示されるよ
うに、絶縁板材Cを回路形成用薄板材Bおよびヒートシ
ンク板材Aを構成するCuまたはCu合金と近似した熱膨張
係数を有する酸化物系ガラス、望ましくはシリケート系
ガラスまたはりん酸系ガラスで構成し、かつ前記絶縁板
材Cへの前記回路形成用薄板材Bおよびヒートシンク板
材Aの接合にガラス結合材Dを用いた構造にすると、前
記薄板材Bとヒートシンク板材Aは前記絶縁板材Cに前
記ガラス結合材Dによって強固に接合し、さらに前記絶
縁板材Cを構成する酸化物系ガラスは高い絶縁抵抗をも
つので、基板に要求される特性を具備することになり、
その上前記酸化物系ガラスは、CuおよびCu合金と近似し
た12〜20×10-6/℃の熱膨張係数(ちなみにCuの熱膨張
係数は上記の通り17.2×10-6/℃、また例えばCu-10%
W合金のそれは15.2×10-6/℃)をもつことから、基板
が苛酷な温度サイクルにさらされても上記薄板材B、絶
縁板材C、およびヒートシンク板材A間に熱疲労が原因
の剥離や割れの発生がなく、すぐれた熱の拡散性と放熱
性を発揮するようになるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであ
って、CuおよびCu合金と近似した熱膨張係数を有する酸
化物系ガラス、望ましくはシリケート系またはりん酸系
ガラスからなる絶縁板材の一方面に、CuまたはCu合金か
らなる回路形成用薄板材を、その他方面に同じくCuまた
はCu合金からなるヒートシンク板材を、それぞれガラス
結合材を用いて接合してなる半導体装置用基板に特徴を
有するものである。
〔実施例〕
つぎに、この発明の半導体装置用基板を実施例により
具体的に説明する。
いずれも第1表に示される材質を有し、かつ寸法が
幅:45mm×厚さ:0.3mm×長さ:70mmの薄板材B、幅:50mm
×厚さ:3mm×厚さ:75mmの絶縁板材C、および幅:50mm×
厚さ:3mm×長さ:75mmのヒートシンク板材Aを用意し、
これら部材を第1表に示される組合せにおいて、第1図
に示される通りに同じく第1表に示される組成のペース
ト状ガラス結合材Dを介在させて重ね合わせ、1kg/cm2
の荷重を付加した状態で、窒素雰囲気中、同じく第1表
に示される温度に加熱して上記ガラス結合材Dを溶融ま
たは半溶融状態とし、冷却して上記薄板材B、絶縁板材
C、およびヒートシンク板材Aを前記ガラス結合材Dに
より一体接合することにより本発明基板1〜10をそれぞ
れ製造した。
また、比較の目的で、第2図に示されるように、絶縁
板材C′として幅:50mm×厚さ:0.63mm×長さ:75mmの寸
法をもった純度:96%のAl2O3焼結体を、また回路形成用
およびはんだ付け用と して、幅:45mm×厚さ:0.3mm×長さ:70mmの寸法をもった
無酸素銅薄板材B′(2枚)をそれぞれ用意し、これら
両者を重ね合わせた状態で、酸素:1容量%含有のAr雰囲
気中、温度:1075℃に50分間保持の条件で加熱し、前記
酸化物性雰囲気によって形成したCu2OとCuとの共晶によ
る液相を接合面に発生させて接合し、ついでこの接合体
を厚さ:300μmのPb-60%Sn合金からなるはんだ材D′
を用いて、幅:50mm×厚さ:3mm×長さ:75mmの寸法をもっ
た無酸素銅からなるヒートシンク板材A′の片面にはん
だ付けすることにより従来基板を製造した。
つぎに、この結果得られた本発明基板1〜10および従
来基板に対して、温度:150℃に加熱後、−55℃に冷却を
1サイクルとする繰り返し加熱冷却試験を行ない、本発
明基板については、絶縁板材Cと薄板材Bおよびヒート
シンク板材A間の剥離、並びに絶縁板材Cの割れが発生
するに至るまでのサイクル数を20サイクル毎に観察し、
また従来基板については、Cu薄板材B′とヒートシンク
板材A′間の剥離、および絶縁板材C′の割れが発生す
るに至るまでのサイクル数を同じく20サイクル毎に観察
し、測定した。これらの結果を第1表に示した。
〔発明の効果〕
第1表に示される結果から、本発明基板1〜10は、苛
酷な条件下での加熱・冷却の繰り返しによっても、剥離
や割れの発生がないので、すぐれた熱伝導性および放熱
性を示すのに対して、従来基板においては比較的早期に
剥離や割れが発生することが明らかである。
上述のように、この発明の半導体装置用基板は、苛酷
な温度サイクルによっても剥離や割れの発生がなく、す
ぐれた熱伝導性および放熱性を示すので、半導体装置の
高集積化および大電力化に十分に対応することができる
きわめて信頼性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明半導体装置用基板の概略説明図、第2図
は従来半導体装置用基板の概略説明図である。 A,A′……ヒートシンク板材、B,B′……薄板材、C,C′
……絶縁板材、D……ガラス結合材、D′……はんだ
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−94650(JP,A) 特開 昭63−289950(JP,A) 特開 昭63−65653(JP,A) 特開 昭62−226645(JP,A) 特開 昭61−30042(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CuおよびCu合金と近似した熱膨張係数を有
    する酸化物系ガラスからなる絶縁板材の一方面に、Cuま
    たはCu合金からなる回路形成用薄板材を、その他方面に
    同じくCuまたはCu合金からなるヒートシンク板材を、そ
    れぞれガラス結合材を用いて接合してなる半導体装置用
    基板。
  2. 【請求項2】上記酸化物系ガラスがシリケート系ガラス
    またはりん酸系ガラスからなることを特徴とする上記特
    許請求の範囲第(1)項記載の半導体装置用基板。
JP25294588A 1988-10-07 1988-10-07 半導体装置用基板 Expired - Lifetime JP2503779B2 (ja)

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