JP2503633B2 - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JP2503633B2 JP4827489A JP4827489A JP2503633B2 JP 2503633 B2 JP2503633 B2 JP 2503633B2 JP 4827489 A JP4827489 A JP 4827489A JP 4827489 A JP4827489 A JP 4827489A JP 2503633 B2 JP2503633 B2 JP 2503633B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷凍装置の運転制御装置に係り、特に、油
回収運転又は逆サイクルデフロスト運転時における圧縮
機の湿り運転時間の短縮対策に関する。
(従来の技術) 従来より、冷凍装置の油回収運転等の制御装置とし
て、例えば実公昭57−41416号公報に開示される如く、
圧縮機の運転容量を低容量側と高容量側とに切換える切
換えスイッチを備えて、油回収運転時には、圧縮機の運
転容量を高容量側に切換えることにより、冷凍装置内の
冷媒流量を増大させて冷凍回路中に滞留する油を圧縮機
に回収しようとする油回収運転は知られている。圧縮機
による容量制御を行うシステムにおいて、圧縮機の運転
容量が特に小さいときにはガスライン及び蒸発器におけ
る冷媒の流速が遅くなると、圧縮機から出た潤滑油が圧
縮機に戻ってこない場合がある。そのため圧縮機の潤滑
油が不足して圧縮機の焼き付き等の故障を生じる虞れが
あるが、油回収運転はこのような冷媒回路中に分散され
た油を圧縮機に戻すための運転である。
一方、例えば空気調和装置における暖房運転や冷凍機
において、蒸発器に付着したフロストを除去するため
に、冷凍装置のサイクルを逆のサイクルに切り換えて圧
縮機を高容量とし大量のホットガスを今まで蒸発器とし
て機能していた熱交換器に流通させるいわゆる逆サイク
ルデフロスト運転が行われるが、この逆サイクルデフロ
スト運転によっても冷媒回路各部の油が圧縮機に回収さ
れる。また、暖房運転中に圧縮機の油が不足した場合に
は、冷房サイクルに切り換えて圧縮機の容量を高容量側
に切り換える油回収運転を行うが、この油回収運転は、
結局逆サイクルデフロスト運転と同様の運転である。し
たがって、空気調和装置の暖房運転では、例えば一定時
間ごとに油回収運転を行うとした場合、逆サイクルデフ
ロストを行ったときには、これを油回収運転を行ったも
のとして取り扱うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記従来のような油回収運転や逆サイクル
デフロスト運転を行う場合、アキュムレータ内に液冷媒
及び油を回収して貯溜し、さらにアキュムレータの底部
側に分離滞留した油をその底部から連通管を介して圧縮
機に直接戻すようにしている。
その場合、戻された液冷媒により圧縮機は湿り圧縮と
なっており、しかも液冷媒の圧縮機への戻り量を抑制す
べく、通常油戻しのための連通管も細い目に設定されて
いる。したがって、油回収運転の終了後もアキュムレー
タに貯溜された液冷媒が抜けきれず、湿り圧縮となる期
間が相当に長くなるという問題がある。また、逆サイク
ルデフロスト運転においても油回収運転と同様の制御に
なるため、上記と同様の問題がある。
そこで、斯かる場合、油回収運転又は逆サイクルデフ
ロスト運転の終了後には、膨張弁を制御するための過熱
度の設定値を通常よりも高く設定することにより、アキ
ュムレータ内の液冷媒の蒸発を促進する手段も有効であ
るが、それでも、なお十分湿り圧縮となる期間を短縮で
きない場合もありうる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、油回収運転時又は逆サイクルデフロスト運転時
にアキュムレータ内の液冷媒量を適切な手段で検知し、
その値に応じて膨張弁開度を小さく絞ることにより、湿
り運転となる期間を短縮し、もって、運転性能の向上を
図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため第1及び第2の解決手段は、
吐出管温度に応じて膨張弁開度を小さく変更するもので
ある。
具体的には、第1図に示すように(破線部分を含ま
ず、一点鎖線部分を含む)、容量が可変に構成された圧
縮機(1)、熱源側熱交換器(3)、開度の調節が可能
な膨張弁(5又は4)、利用側熱交換器(6)および吸
入冷媒中の液冷媒を分離する液分離器(7)を備えた冷
媒回路(9)を有する冷凍装置を前提とする。そして、
冷凍装置の運転制御装置として、油回収運転指令を受け
たとき、圧縮機(1)の運転容量を高容量値に、かつ膨
張弁(5又は4)の開度を所定の高開度値にするよう制
御する制御手段(52A)と、上記圧縮機(1)の吐出管
の温度を検出する吐出温検出手段(Th3)と、該吐出温
検出手段(Th3)の出力を受け、上記制御手段(52A)に
よる油回収運転の開始時における初期吐出管温度値を記
憶する記憶手段(51A)と、上記吐出温検出手段(Th3)
の出力を受け、制御手段(52A)による油回収運転中の
吐出管温度が上記記憶手段(51A)に記憶される初期吐
出管温度値よりも所定値以上低いときには、上記膨張弁
(5又は4)の開度を上記高開度値よりも小さくするよ
う変更する開度変更手段(53A)とを設ける構成とした
ものである。
第2の解決手段は、上記第1の解決手段と同様の冷凍
装置を前提とし、冷凍装置の運転制御装置として、逆サ
イクルデフロスト運転指令を受けたとき、圧縮機(1)
の運転容量を高容量値に、かつ膨張弁(5又は4)の開
度を所定の高開度値にするよう制御する制御手段(52
B)と、上記圧縮機(1)の吐出管の温度を検出する吐
出温検出手段(Th3)と、該吐出温検出手段(Th3)の出
力を受け、上記制御手段(52B)による逆サイクルデフ
ロスト運転の開始時における初期吐出管温度値を記憶す
る記憶手段(51B)と、上記吐出温検出手段(Th3)の出
力を受け、上記制御手段(52B)による逆サイクルデフ
ロスト運転中の吐出管温度が上記記憶手段(51B)に記
憶される初期吐出管温度値よりも所定値以上低いときに
は、上記膨張弁(5又は4)の開度を上記高開度値より
も小さくするよう変更する開度変更手段(53B)とを設
ける構成としたものである。
第3及び第4の解決手段は、圧縮機に吸入される冷媒
の過熱度に応じて膨張弁の開度を小さくするよう制御す
るものである。
具体的には、第1図に示すように(一点鎖線部分を含
まず、破線部分を含む)、上記第1の解決手段と同様の
冷凍装置を前提とし、冷凍装置の運転制御装置として、
油回収運転指令を受けたとき、圧縮機(1)の運転容量
を高容量値に、かつ膨張弁(5又は4)の開度を所定の
高開度値にするよう制御する制御手段(52C)と、上記
圧縮機(1)に吸入される冷媒の過熱度(吸入過熱度)
を検出する過熱度検出手段(50)と、該過熱度検出手段
(50)の出力を受け、上記制御手段(52C)による油回
収運転の開始時における初期吸入過熱度値を記憶する記
憶手段(51C)と、上記過熱度検出手段(50)の出力を
受け、上記制御手段(52C)による油回収運転中の吸入
過熱度が上記記憶手段(51C)に記憶される初期吸入過
熱度値よりも所定値以上低いときには、上記膨張弁(5
又は4)の開度を上記高開度値よりも小さくするよう変
更する開度変更手段(53C)とを設ける構成としたもの
である。
第4の解決手段は、上記第3の解決手段と同様の冷凍
装置を前提とする。そして、冷凍装置の運転制御装置と
して、逆サイクルデフロスト運転指令を受けたとき、圧
縮機(1)の運転容量を高容量値に、かつ膨張弁(5又
は4)の開度を所定の高開度値にするよう制御する制御
手段(52D)と、上記圧縮機(1)に吸入される冷媒の
過熱度(吸入過熱度)を検出する過熱度検出手段(50)
と、該過熱度検出手段(50)の出力を受け、上記制御手
段(52D)による逆サイクルデフロスト運転の開始時に
おける初期吸入過熱度値を記憶する記憶手段(51D)
と、上記過熱度検出手段(50)の出力を受け、上記制御
手段(52D)による逆サイクルデフロスト運転中の吸入
過熱度が上記記憶手段(51D)に記憶される初期吸入過
熱度値よりも所定値以上低いときには、上記膨張弁(5
又は4)の開度を上記高開度値よりも小さくするよう変
更する開度変更手段(53D)とを設ける構成としたもの
である。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)または(2)の発明
では、油回収運転又は逆サイクルデフロスト運転中、制
御手段(52A又は52B)により、圧縮機(1)の運転容量
を高容量値にかつ膨張弁(5又は4)を高開度にした湿
り状態で運転が行われ、冷媒回路(9)中に滞留する油
が圧縮機(1)に回収され、冷媒の循環量の増大と湿り
気味運転とにより、液分離器(7)では冷媒中の液冷媒
が多く分離され貯溜される。
その場合、圧縮機(1)の液圧縮が生じて吐出管温度
が低下し、吐出温検出手段(Th3)で検出される吐出管
温度が記憶手段(51A又は51B)に記憶される初期吐出管
温度値よりも所定値以上低くなると、開度変更手段(53
A又は53B)により、膨張弁(5又は4)の開度が上記高
開度値よりも小さくなるよう変更されるので、吸入冷媒
中の液冷媒量の割合が減少し、液分離器(7)内の液冷
媒貯溜量が減少して、湿り運転時間が短縮されることに
なる。
請求項(3)又は(4)の発明では、上記請求項
(1)又は(2)の発明における吐出温検出手段(Th
3)の代わりに、過熱度検出手段(50)で検出される冷
媒の吸入過熱度に基づき、上記請求項(1)又は(2)
の発明と同様の作用が得られることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第5図以下の図面に
基づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係る空気調和装置の冷媒配
管系統を示し、該空気調和装置は、一台の室外ユニット
(A)に三台の室内ユニット(B)〜(D)が接続され
たいわゆるマルチタイプのものである。上記室外ユニッ
ト(A)において、(1)は圧縮機、(2)は冷房運転
時には図中実線のごとく切換わり、暖房運転時には図中
破線のごとく切換わって、冷媒の循環サイクルを正逆切
換える四路切換弁、(3)は冷房運転時には凝縮器、暖
房運転時には蒸発器として機能する熱源側熱交換器とし
ての室外熱交換器、(4)は冷房運転時には冷媒の循環
量を調節し、暖房運転時には冷媒の減圧作用を行う室外
電動膨張弁、(7)は吸入冷媒中の液成分を分離する液
分離器としてのアキュムレータである。また、上記各室
内ユニット(B)〜(D)はいずれも同一構成であっ
て、冷房運転時には冷媒の減圧作用を行う室内電動膨張
弁(5)と、冷房運転時には蒸発器として、暖房運転時
には凝縮器として機能する利用側熱交換器としての室内
熱交換器(6)とが配置されている。そして、上記各機
器(1)〜(7)は冷媒配管(8)により、冷媒の流通
可能に接続されていて、室外空気との熱交換により得た
熱を室内空気に放出するヒートポンプ作用を行う冷媒回
路(9)が構成されている。
また、装置にはセンサ類が設けられていて、(Th3)
は吐出管に配置され、吐出管温度Tdを検出するための吐
出温検出手段としての吐出管センサ、(Th2)は吸入管
に配置され、吸入管温度T2を検出するための吸入管セン
サ、(P1)は冷房運転時には吸入ラインとなり、暖房運
転時には吐出ラインとなる部位に配置され、冷房運転時
には低圧Te(蒸発圧力相当飽和温度)、暖房運転時には
高圧Tc(凝縮圧力相当飽和温度)を検出するための圧力
センサである。上記吸入管センサ(Th2)で検出される
吸入管温度T2と、圧力センサ(P1)で検出される蒸発圧
力相当飽和温度Teとの差温(T2−Te)により吸入冷媒の
過熱度Shを検知するようになされていて、上記各センサ
(Th2)および(P1)により、吸入過熱度Shを検出する
過熱度検出手段(50)が構成されている。
なお、図中、(10)は各室内ユニット(B)〜(D)
の分岐配管に介設された手動開閉弁、(11),(11)は
室外ユニット(A)の配管に介設された手動開閉弁、
(12)は上記アキュムレータ(7)に貯溜された油を圧
縮機(1)に戻すための油戻し管である。
空気調和装置の冷房運転時、四路切換弁(2)が図中
実線側に切換わり、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が室
外熱交換器(3)で凝縮され、各室内ユニット(B)〜
(D)の各室内電動膨張弁(5)で減圧されて各室内熱
交換器(6)で蒸発した後、合流して圧縮機(1)に戻
るように循環する。
また、暖房運転時には、四路切換弁(2)が図中破線
側に切換わり、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
ユニット(B)〜(D)の室内熱交換器(6)で凝縮さ
れた後合流して室外ユニット(A)に戻り、室外電動膨
張弁(4)で減圧され、室外熱交換器(3)で蒸発して
圧縮機(1)に戻るように循環する。
そのとき、コントローラ(図示せず)により行われる
室内電動膨張弁(5)の開度制御について説明する。第
3図は、暖房運転中におけるコントローラの制御内容を
示し、ステップS1で油回収運転条件が成立したか否かを
判別し、油回収運転条件が成立するまではステップS2
通常暖房運転を行って、油回収運転条件が成立すると、
ステップS3に移行し、油回収運転を開始したときか否か
を判別する。そして、油回収運転の開始時には、四路切
換弁(2)を図中実線側に切換え、冷房サイクルによる
油回収運転を開始すると同時にステップS4で上記吐出管
センサ(Th3)の検出値を入力し、そのときの吐出管温
度Tdを初期吐出管温度値Tdfとして設定する。
そして、油回収運転等の間、ステップS5で、上記ステ
ップS4で設定した初期吐出管温度値Tdfが現在の吐出管
温度値Tdに正の定数nを加えた値(Td+n)よりも大き
いか否かを判別し、Tdf≦Td+n(例えばTdは80℃程度
の値)であれば、アキュムレータ(7)の液冷媒貯溜量
に余裕があると判断して、ステップS6で通常の条件、つ
まり圧縮機(1)の運転容量をフルロードに、かつ室外
電動膨張弁(4)および各室内電動膨張弁(5)の開度
EVを全開値EVdfにして、通常の油回収運転等を行う一
方、Tdf>Td+nのときには、アキュムレータ(7)の
貯溜冷媒が過剰になっていると判断して、ステップS
7で、各室内電動膨張弁(5)の開度EVを、上記全開値E
Vdfから所定割合だけ絞った値EVdf/m(例えばmは
「2」程度の値)に設定して、油回収運転等を行う。
上記制御のフローにおいて、ステップS4により、油回
収運転の開始時における吐出管温度値Tdを記憶する記憶
手段(51A)が構成され、ステップS6により、油回収運
転中、圧縮機(1)の運転容量をフルロード(高容量
値)に、かつ膨張弁(5又は4)の開度EVを所定の高開
度値EVdfにするよう制御する制御手段(52A)が構成さ
れている。また、ステップS7により、制御手段(52A)
による油回収運転中の吐出管温度Tdが上記記憶手段(51
A)に記憶される初期吐出管温度値Tdfよりも所定値n以
上低いときには、膨張弁(5又は4)の開度EVを上記高
開度値EVdfよりも小さくするよう変更する開度変更手段
(53A)が構成されている。
上記実施例では、装置の運転中に油回収運転条件等が
成立すると、制御手段(52A)により、圧縮機(1)の
運転容量をフルロードにかつ室内電動膨張弁(5)を全
開にして湿り気味の運転を行うことにより、冷媒の循環
量を最大にし油回収効率を高めた状態で運転が行われ、
冷媒回路(9)中の冷媒配管(8)等に滞留する油が圧
縮機(1)に回収される。
そのとき、冷媒の循環量の増大と湿り気味運転とによ
り、アキュムレータ(7)では冷媒中の液冷媒が多く分
離され貯溜される。そして、貯溜量が過剰になると、油
回収運転等の終了後、正サイクルつまり暖房サイクルの
運転に復帰したときにも、冷媒回路(9)中のガス冷媒
量の不足をきたす一方、圧縮機(1)にはアキュムレー
タ(7)の戻し管(12)から液冷媒が供給され続けて、
湿り圧縮の期間が長くなる虞れが生じるが、本発明で
は、圧縮機(1)の液圧縮が生じて吐出管温度Tdが低下
し、吐出管温度値Tdが記憶手段(51A)に記憶される初
期吐出管温度値Tdfよりも所定値n以上低くなると、開
度変更手段(53A)により、各室内電動膨張弁(5)の
開度EVが高開度値(全開値)EVdfよりも小さな値EVdf/m
に変更されるので、湿り運転が抑制され、アキュムレー
タ(7)内の液冷媒貯溜量が低減されることになる。よ
って、湿り運転となる期間の短縮を図ることができる。
また、室内電動膨張弁(5)の開度EVを小さく変更し
て、吐出管温度Tdが初期吐出管温度値Tdfから所定値を
減じた値よりも高くなったときには、ふたたび高開度値
EVdfで油回収等が行われるので、油回収機能や除霜機能
が損なわれることがなく、かえって、油回収運転後に過
熱度を高く設定するようなことを行う必要がなくなるの
で、装置の性能の向上を図ることができるのである。
また、説明は省略するが、上記第3図のフローチャー
トにおける「油回収運転」を「逆サイクルデフロスト運
転」に置き換えることにより、逆サイクルデフロスト運
転の場合も、記憶手段(51B),制御手段(52B),開度
変更手段(53B)による圧縮機(1)の容量制御と室内
電動膨張弁(5)の開度制御により、上記フローチャー
トと同様の制御を行うことができ、蒸発器に付着したフ
ロストを融解しながら油回収を行うことができる。ただ
し、油回収運転と逆サイクルデフロスト運転とでは、運
転の開始条件や運転の終了条件は異なる。上記フローチ
ャートでは、これらの具体的な条件を省略しているが、
本発明は、油回収運転又は逆サイクルデフロスト運転の
開始時から運転中について適用されるものである。
さらに、制御内容は省略するが、上記フローにおける
吐出管温度Tdの代わりに過熱度検出手段(50)で検出さ
れる吸入過熱度値Shを初期吸入過熱度値Shfと比較し、S
hf>Sh+k(但し、kは正の定数、Shは5℃程度の値)
の時のみ室内電動膨張弁(5)の開度EVを上記のように
小さく変更することにより、油回収運転又は逆サイクル
デフロスト運転中における圧縮機の湿り運転となる期間
の短縮を図ることができる。
なお、上記実施例では、暖房運転中における油回収運
転又は逆サイクルデフロスト運転について説明したが、
冷房運転中における油回収運転についても、同様に制御
することができる。また、本発明をコンテナ冷凍機等に
適用した場合、空気調和装置における熱源側熱交換器で
なく、利用側熱交換器の除霜を行うことになるが、その
場合にも、冷凍サイクルを、利用側熱交換器が蒸発器と
なる正サイクルから利用側熱交換器が凝縮器となる逆サ
イクルに切り換える逆サイクル運転を行うので、本発明
はその場合にも同様に適用しうる。
さらに、上記実施例では複数の室内熱交換器(5)を
備えたマルチ形空気調和装置について説明したが、本発
明は一台の室内熱交換器のみ備えたペアタイプの空気調
和装置等についても、適用しうることはいうまでもな
い。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)又は(2)の発明
によれば、冷凍装置の油回収運転又は逆サイクルデフロ
スト運転時、吐出管温度を検出して、吐出管温度値が油
回収運転等の開始時における初期吐出管温度値から一定
の値を減じた値よりも低くなったときには、膨張弁開度
を所定の高開度値よりも低く変更するようにしたので、
液分離器から圧縮機への液冷媒の供給に伴なう液圧縮を
検知して、液分離器への過剰な液冷媒の貯溜を有効に防
止することができ、よって、湿り運転時間の短縮と装置
の運転性能の向上とを図ることができる。
請求項(3)又は(4)の発明によれば、吸入過熱度
を検出し、その値により圧縮機の液圧縮を検知するよう
にして、上記請求項(1)又は(2)の発明と同様の制
御を行うようにしたので、上記請求項(1)又は(2)
の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
以下は本発明の実施例を示し、第2図は装置の全体構成
を示す冷媒配管系統図、第3図は制御内容を示すフロー
チャート図である。 1……圧縮機 3……室外熱交換器(熱源側熱交換器) 4……室外電動膨張弁 5……室内電動膨張弁 6……室内熱交換器(利用側熱交換器) 7……アキュムレータ(液分離器) 50……過熱度検出手段 51……記憶手段 52……制御手段 53……開度制御手段 Th3……吐出管センサ(吐出温検出手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量が可変に構成された圧縮機(1)、熱
    源側熱交換器(3)、開度の調節が可能な膨張弁(5又
    は4)、利用側熱交換器(6)および吸入冷媒中の液冷
    媒を分離する液分離器(7)を備えた冷媒回路(9)を
    有する冷凍装置において、 油回収運転指令を受けたとき、圧縮機(1)の運転容量
    を高容量値に、かつ膨張弁(5又は4)の開度を所定の
    高開度値にするよう制御する制御手段(52A)と、 上記圧縮機(1)の吐出管の温度を検出する吐出温検出
    手段(Th3)と、 該吐出温検出手段(Th3)の出力を受け、上記制御手段
    (52A)による油回収運転の開始時における初期吐出管
    温度値を記憶する記憶手段(51A)と、 上記吐出温検出手段(Th3)の出力を受け、制御手段(5
    2A)による油回収運転中の吐出管温度が上記記憶手段
    (51A)に記憶される初期吐出管温度値よりも所定値以
    上低いときには、上記膨張弁(5又は4)の開度を上記
    高開度値よりも小さくするよう変更する開度変更手段
    (53A)と を備えたことを特徴とする空気調和装置の運転制御装
    置。
  2. 【請求項2】容量が可変に構成された圧縮機(1)、熱
    源側熱交換器(3)、開度の調節が可能な膨張弁(5又
    は4)、利用側熱交換器(6)および吸入冷媒中の液冷
    媒を分離する液分離器(7)を備えた冷媒回路(9)を
    有する冷凍装置において、 逆サイクルデフロスト運転指令を受けたとき、圧縮機
    (1)の運転容量を高容量値に、かつ膨張弁(5又は
    4)の開度を所定の高開度値にするよう制御する制御手
    段(52B)と、 上記圧縮機(1)の吐出管の温度を検出する吐出温検出
    手段(Th3)と、 該吐出温検出手段(Th3)の出力を受け、上記制御手段
    (52B)による逆サイクルデフロスト運転の開始時にお
    ける初期吐出管温度値を記憶する記憶手段(51B)と、 上記吐出温検出手段(Th3)の出力を受け、上記制御手
    段(52B)による逆サイクルデフロスト運転中の吐出管
    温度が上記記憶手段(51B)に記憶される初期吐出管温
    度値よりも所定値以上低いときには、上記膨張弁(5又
    は4)の開度を上記高開度値よりも小さくするよう変更
    する開度変更手段(53B)と を備えたことを特徴とする空気調和装置の運転制御装
    置。
  3. 【請求項3】容量が可変に構成された圧縮機(1)、熱
    源側熱交換器(3)、開度の調節が可能な膨張弁(5又
    は4)、利用側熱交換器(6)および吸入冷媒中の液冷
    媒を分離する液分離器(7)を備えた冷媒回路(9)を
    有する冷凍装置において、 油回収運転指令を受けたとき、圧縮機(1)の運転容量
    を高容量値に、かつ膨張弁(5又は4)の開度を所定の
    高開度値にするよう制御する制御手段(52C)と、 上記圧縮機(1)に吸入される冷媒の過熱度(吸入過熱
    度)を検出する過熱度検出手段(50)と、 該過熱度検出手段(50)の出力を受け、上記制御手段
    (52C)による油回収運転の開始時における初期吸入過
    熱度値を記憶する記憶手段(51C)と、 上記過熱度検出手段(50)の出力を受け、上記制御手段
    (52C)による油回収運転中の吸入過熱度が上記記憶手
    段(51C)に記憶される初期吸入過熱度値よりも所定値
    以上低いときには、上記膨張弁(5又は4)の開度を上
    記高開度値よりも小さくするよう変更する開度変更手段
    (53C)とを備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制
    御装置。
  4. 【請求項4】容量が可変に構成された圧縮機(1)、熱
    源側熱交換器(3)、開度の調節が可能な膨張弁(5又
    は4)、利用側熱交換器(6)および吸入冷媒中の液冷
    媒を分離する液分離器(7)を備えた冷媒回路(9)を
    有する冷凍装置において、 逆サイクルデフロスト運転指令を受けたとき、圧縮機
    (1)の運転容量を高容量値に、かつ膨張弁(5又は
    4)の開度を所定の高開度値にするよう制御する制御手
    段(52D)と、 上記圧縮機(1)に吸入される冷媒の過熱度(吸入過熱
    度)を検出する過熱度検出手段(50)と、 該過熱度検出手段(50)の出力を受け、上記制御手段
    (52D)による逆サイクルデフロスト運転の開始時にお
    ける初期吸入過熱度値を記憶する記憶手段(51D)と、 上記過熱度検出手段(50)の出力を受け、上記制御手段
    (52D)による逆サイクルデフロスト運転中の吸入過熱
    度が上記記憶手段(51D)に記憶される初期吸入過熱度
    値よりも所定値以上低いときには、上記膨張弁(5又は
    4)の開度を上記高開度値よりも小さくするよう変更す
    る開度変更手段(53D)とを備えたことを特徴とする冷
    凍装置の運転制御装置。
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