JP2002106998A - 蓄熱式ヒートポンプ空気調和機 - Google Patents

蓄熱式ヒートポンプ空気調和機

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JP2002106998A
JP2002106998A JP2000300554A JP2000300554A JP2002106998A JP 2002106998 A JP2002106998 A JP 2002106998A JP 2000300554 A JP2000300554 A JP 2000300554A JP 2000300554 A JP2000300554 A JP 2000300554A JP 2002106998 A JP2002106998 A JP 2002106998A
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heat storage
heat
refrigerant
compressor
air conditioner
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Kazuhiro Dobashi
一浩 土橋
Takeshi Endo
剛 遠藤
Toshiyuki Hojo
俊幸 北條
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄熱式ヒートポンプ空気調和機において、空調
運転時の冷媒量を最適化及び信頼性の向上を図る。 【解決手段】室外熱交換器6、圧縮機1、四方弁5、室
外膨張装置7を有した室外機と、蓄熱槽60、蓄熱熱交
換器61、蓄熱膨張装置62を有した蓄熱機300と、
室内熱交換器50を有した室内機200と、を備え、蓄
熱槽60内の蓄熱媒体に蓄熱を行なう蓄熱運転、蓄熱さ
れた蓄熱媒体を熱源として利用した蓄熱利用運転、蓄熱
媒体を熱源として利用しない蓄熱非利用運転を切換える
蓄熱式ヒートポンプ空気調和機において、蓄熱非利用運
転時に循環する冷媒量を検出し、該冷媒量が過多と判断
される場合には、蓄熱熱交換器61に冷媒を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気圧縮冷凍サイ
クルを利用した蓄熱利用空調運転を行なう蓄熱式ヒート
ポンプ空気調和機に係わり、特に、冷媒量の調節と空調
機の信頼性向上に好適である。
【0002】
【従来の技術】蓄熱された蓄熱媒体を熱源として利用し
て蓄熱利用空調運転を行なう蓄熱式ヒートポンプ空気調
和機において、空調運転時に蓄熱媒体を熱源として運転
することにより、省電力で大きな能力を得ることが知ら
れ、例えば特開平9−138025号公報に記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蓄熱式ヒートポンプ空
気調和機には、室外側熱交換器、室内側熱交換器に加え
蓄熱熱交換器が設けられている。蓄熱熱交換器を介して
蓄熱媒体に蓄えた熱源を利用した蓄熱利用空調運転を行
ない、蓄熱媒体から一定熱量を使用後は、蓄熱媒体を熱
源として使用しない蓄熱非利用空調運転(通常空調運転)
を行なう。しかし、 蓄熱利用空調運転、通常空調運
転、蓄熱運転それぞれにおいて最適な運転を行なうため
に必要とする冷媒量が異なるため、運転状態によっては
冷媒過少、冷媒過多となり、最適な運転を行なうことが
できない場合があった。
【0004】蓄熱利用空調運転時には蓄熱熱交換器と室
内熱交換器を利用して空調運転を行なうため、室外熱交
換器は使用しない。また通常空調運転時には室外熱交換
器と室内熱交換器を利用して空調運転を行なうため、蓄
熱熱交換器は使用しない。これらの使用しない熱交換器
には本来空調運転に使用すべき冷媒が溜まり込む(寝込
む)ことがあり、この現象が空調運転を行なう上での冷
媒量不足を引き起こし、その結果最適な空調運転を行な
うことができない恐れがあった。
【0005】また、蓄熱利用暖房運転から通常暖房運転
へ運転状態が変化した場合、蓄熱利用暖房運転時に室外
熱交換器に寝込んだ冷媒の分だけ冷媒回路中の冷媒量が
多くなり、最適な通常暖房運転ができない。特に、外気
温度が−15℃以下となるような寒冷地で蓄熱利用暖房
運転を行なった場合には室外熱交換器に寝込む冷媒量も
多くなるため、その後の通常暖房運転で冷媒量過多現象
が顕著となる。
【0006】この現象を防止するため空調運転時に最適
となるよう冷媒量を調節すると蓄熱運転においては冷媒
過多となり冷媒過少時と同様に最適な運転が行なえな
い。
【0007】蓄熱式ヒートポンプ空気調和機は、夜間に
蓄熱熱交換器を介して蓄熱媒体に熱源を蓄える運転(蓄
熱運転)を行い、蓄熱運転は室外機と蓄熱機との間で行
われるが、蓄熱運転中に室外機と室内機を接続する配管
に冷媒が液状態となって寝込むことがある。この寝込ん
だ液冷媒の影響で、蓄熱運転中は冷媒過少の状態とな
る。また、特に暖房蓄熱運転では、室外機と室内機を接
続する配管に寝込んだ冷媒が昼間の蓄熱利用運転、通常
空調運転の始動時に圧縮機の吸入側へ供給されることに
より、液冷媒の圧縮による圧縮機の破壊、液冷媒が冷凍
機油を希釈することによる潤滑不良など、圧縮機の故障
を引き起こす原因となる。
【0008】本発明の目的は、蓄熱式ヒートポンプ空気
調和機において、蓄熱利用空調運転、通常空調運転、蓄
熱運転のそれぞれの運転状態で最適な冷媒量で動作でき
るよう、冷媒量の調節を行ないそれぞれの最適な運転を
することにある。
【0009】また、本発明の目的は、蓄熱式ヒートポン
プ空気調和機において、暖房蓄熱運転中に室外機と室内
機を接続する配管に寝込んだ液冷媒が蓄熱利用暖房運
転、通常暖房運転始動時に圧縮機の吸入側へ供給される
ことによる圧縮機故障等を防止し、信頼性を確保するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨張装
置を有した室外機と、蓄熱槽、蓄熱熱交換器、蓄熱膨張
装置を有した蓄熱機と、室内熱交換器を有した室内機
と、を備え、前記蓄熱槽内の蓄熱媒体に蓄熱を行なう蓄
熱運転、蓄熱された前記蓄熱媒体を熱源として利用した
蓄熱利用運転、前記蓄熱媒体を熱源として利用しない蓄
熱非利用運転を切換える蓄熱式ヒートポンプ空気調和機
において、前記蓄熱非利用運転時に循環する冷媒量を検
出し該冷媒量が過多と判断される場合には前記蓄熱熱交
換器に冷媒を回収するものである。
【0011】これにより、液冷媒の圧縮による圧縮機の
破壊、液冷媒が冷凍機油を希釈することによる潤滑不良
など、圧縮機故障の発生を防止することができる。
【0012】また本発明は圧縮機、室外熱交換器及びレ
シーバを有した室外機と、蓄熱熱交換器と、室内熱交換
器を有した室内機と、を備え、暖房蓄熱運転、蓄熱利用
暖房運転、蓄熱非利用暖房運転を切換える蓄熱式ヒート
ポンプ空気調和機において、前記蓄熱利用暖房運転の終
了時に、前記レシーバへ冷媒を回収する運転を行なうも
のである。
【0013】上記のものにおいて、冷媒量の検出は圧
力、圧縮機温度または室外膨張装置開度を検出して行わ
れることが望ましい。
【0014】さらに、上記のものにおいて、冷媒を回収
する運転は、予め定めた所定時間とされたことが望まし
い。
【0015】さらに、上記のものにおいて、圧縮機は冷
媒吸入部から冷媒吐出部の圧縮過程にある中間圧部に液
冷媒がインジェクションされるようにされた液インジェ
クション圧縮機であり、そのインジェクションされる前
記液冷媒の量は制御可能とされたことが望ましい。
【0016】これにより冷媒循環量を確保して高い能力
を発揮できるとともに、液冷媒により冷却され圧縮機の
内部温度が異常に上昇することがなく、信頼性を確保し
て運転可能とすることができる。
【0017】さらには蓄熱利用運転時において、蓄熱媒
体の温度が高温時になっていて、圧縮機吸入ガスが相当
過熱されて圧縮機吐出温度が上昇する場合でも液冷媒に
より冷却されるので、吐出温度を低くすることができ、
電動機絶縁材や冷凍機油の劣化を抑え信頼性を高くする
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
を説明する。図1および図2は、本発明の実施の形態を
示す冷凍サイクルの構成図である。図1は暖房運転、図
2は冷媒回収運転および冷房運転を示す。
【0019】1は容量制御型の圧縮機、2a、2bは一
定速型の圧縮機、3はアキュムレータ、4はオイルセパ
レータ、5は四方弁、6a、6bは室外熱交換器、7
a、7bは室外膨張弁、8a、8bは過冷却器、9a、
9bは室外送風機、10はレシーバ、11はガス液熱交
換器、12はガス阻止弁、13は液阻止弁、14は蓄熱
ガス阻止弁、15はガスバイパス用電磁弁、16a、1
6bは蓄熱回路用電磁弁、20は容量制御圧縮機用液イ
ンジェクション膨張弁、21a、21bは一定速圧縮機
用液インジェクション膨張弁、22は容量制御圧縮機用
液インジェクション電磁弁、23a、23bは一定速圧
縮機用液インジェクション電磁弁、24は容量制御圧縮
機用液インジェクションキャピラリーチューブ、25
a、25bは一定速圧縮機用液インジェクションキャピ
ラリーチューブ、30は室外制御装置、31は室外温度
センサー、32は容量制御圧縮機用吐出温度センサー、
33a、33bは一定速圧縮機用吐出温度センサー、3
4は吸入温度センサー、36は高圧圧力センサー、37
は低圧圧力センサーであり、室外機100を構成する。
【0020】60は蓄熱槽、61は蓄熱熱交換器、62
は蓄熱回路用膨張弁、63a、63bは蓄熱回路用電磁
弁、65は蓄熱制御装置、66は蓄熱媒体温度センサー
であり、蓄熱機300を構成する。
【0021】また、50a、50b、50cは室内熱交
換器、51a、51b、51cは室内膨張弁、52a、
52b、52cは室内送風機、53a、53b、53c
は室内制御装置、54a、54b、54cは室内吸込温
度センサー、55a、55b、55cはリモートコント
ローラーであり、室内機200a、200b、200c
を構成する。
【0022】さらに、室外機100、蓄熱機300、室
内機200a、200b、200cは、ガス接続配管4
0、液接続配管41、蓄熱ガス接続配管42により各々
連結されるとともに、蓄熱制御装置65、室内制御装置
53a、53b、53cおよび室外制御装置30も伝送
線45により連結されている。リモートコントローラー
55a、55b、55cの操作により運転をして、空気
調和を行なう。
【0023】まず、図1を用いて通常暖房運転について
説明する。容量制御型圧縮機1および一定速型圧縮機2
a、2bから吐出された冷媒は四方弁5、ガス阻止弁1
2を通過し、ガス接続配管40を介して室内機200
a、200b、200cに供給される。室内機200
a、200b、200cでは、冷媒は室内熱交換器50
a、50b、50cで凝縮して室内空気を加熱した後、
液接続配管41を介して室外機100へ戻り、室外膨張
弁7a、7bで減圧された後室外熱交換器6a、6bで
蒸発し、四方弁5、アキュムレータ3を通過して容量制
御圧縮機1および一定速圧縮機2a、2bの吸入側へ戻
る。この時蓄熱機300は、蓄熱回路用膨張弁62およ
び蓄熱回路用電磁弁63aを閉弁することにより冷媒回
路から遮断されている。蓄熱熱交換器61には、その容
積に見合った冷媒が溜まっている。
【0024】蓄熱式ヒートポンプ空気調和機で通常暖房
運転を行なう場合、運転中に室外熱交換器6a、6bに
付着した霜を取る除霜運転時に、蓄熱回路用膨張弁6
2、蓄熱回路用電磁弁63aを開弁して冷媒を蓄熱熱交
換器61を通過させることにより蓄熱槽60に蓄えられ
た熱源を利用し、除霜運転時間を短くすることができ
る。これを蓄熱利用除霜運転とよぶ。
【0025】蓄熱利用除霜運転を行なった後は、それま
で蓄熱熱交換器61に溜まっていた冷媒が冷媒回路内に
放出されるため、通常暖房運転時最適な冷媒量に比べ過
多な冷媒量で運転することとなり、最適な運転状態とな
らない。この場合、蓄熱回路用膨張弁62を予め定めた
時間だけ開弁すると、冷媒を蓄熱熱交換器61内へ回収
することができ、冷媒量の最適化を図ることができる。
【0026】また、冷媒量が過多となった状態で通常暖
房運転を行なうと、最適な冷媒量で通常暖房運転を行な
った場合とは異なった圧力、圧縮機温度の状態となる。
これを高圧圧力センサー36、低圧圧力センサー37、
容量制御圧縮機用吐出温度センサー32、一定速圧縮機
用吐出温度センサー33a、33bにて検知することに
より冷媒量が最適かどうかを判断し、冷媒量を過多と判
定した場合には蓄熱回路用膨張弁62を開弁して冷媒を
蓄熱熱交換器61内へ回収する。さらに、この冷媒回収
運転中に高圧圧力センサー36、低圧圧力センサー3
7、容量制御圧縮機用吐出温度センサー32、一定速圧
縮機用吐出温度センサー33a、33bにより冷媒量が
最適であると判定した場合には、蓄熱回路用膨張弁62
を閉弁する。これにより冷媒量の最適化を図ることがで
きる。
【0027】次に、図2を用いて通常冷房運転にについ
て説明する。通常冷房運転時、容量制御圧縮機1および
一定速圧縮機2a、2bから吐出された冷媒は、四方弁
5を通過し、室外熱交換器6a、6bにて凝縮、過冷却
器8a、8bにより過冷却され、液阻止弁13から液接
続配管41を介して室内機200a、200b、200
cに供給される。室内機200a、200b、200c
では、室内膨張弁51a、51b、51cにて減圧され
た後室内熱交換器50a、50b、50cにて室内空気
から熱を奪って蒸発し、ガス接続配管40を介して室外
機100に戻る。室外機100では、ガス阻止弁12、
四方弁5、アキュムレータ3を通過した後容量制御圧縮
機1および一定速圧縮機2a、2bの吸入側へ供給され
る。
【0028】通常冷房運転時、蓄熱機300は蓄熱回路
用膨張弁62、蓄熱回路用電磁弁63aを閉弁すること
により冷媒回路から遮断されている。蓄熱熱交換器61
には冷媒が溜まっているが、その量は通常冷房運転を行
なう前の蓄熱利用冷房運転、冷房蓄熱運転による蓄熱槽
60内の蓄熱媒体の温度により異なる。蓄熱媒体の温度
が低いと冷媒が凝縮しやすくなるため、蓄熱熱交換器6
1に溜まる冷媒量も多くなる。
【0029】蓄熱槽60内の蓄熱媒体の温度が低い状態
で通常冷房運転を行なった場合、蓄熱熱交換器61に溜
まっている冷媒量が多いため通常冷房運転に最適な冷媒
量に比べ過少な冷媒量運転することになり、最適な運転
状態とならない。この場合、蓄熱回路用電磁弁16b、
蓄熱回路用電磁弁63aを予め定めた時間だけ開弁する
と、蓄熱熱交換器に溜まっていた冷媒が冷媒ガス接続配
管42、蓄熱ガス阻止弁14、アキュムレータ3を通過
して容量制御圧縮機1および一定速圧縮機2a、2bの
吸入側へ放出される。これにより、冷媒量の最適化を図
ることができる。
【0030】また、冷媒量が過少となった状態で通常冷
房運転を行なうと、最適な冷媒量で通常冷房運転を行な
った場合とは異なった圧力、圧縮機温度の状態となる。
これを高圧圧力センサー36、低圧圧力センサー37、
容量制御圧縮機用吐出温度センサー32、一定速圧縮機
用吐出温度センサー33a、33bにて検知することに
より冷媒量が最適化どうかを判断し、冷媒量を過少と判
定した場合には蓄熱回路用電磁弁16b、蓄熱回路用電
磁弁63aを開弁して冷媒を蓄熱熱交換器61から放出
する。さらに、この冷媒放出運転中に高圧圧力センサー
36、低圧圧力センサー37、容量制御圧縮機用吐出温
度センサー32、一定速圧縮機用吐出温度センサー33
a、33bにより冷媒量が最適であると判定した場合に
は、蓄熱回路用電磁弁16b、蓄熱回路用電磁弁63a
を閉弁する。これにより冷媒量の最適化を図ることがで
きる。
【0031】図1および図2を用いて暖房蓄熱運転終了
時の冷媒回収運転について説明する。図1において、暖
房蓄熱運転時に容量制御型圧縮機1および一定速型圧縮
機2a、2bから吐出された冷媒は、蓄熱回路用電磁弁
16a、蓄熱ガス阻止弁14を通過し、蓄熱ガス接続配
管42を介して蓄熱機300に供給される。蓄熱機30
0では、蓄熱回路用電磁弁63aを開弁して冷媒を蓄熱
熱交換器61に流入させ、蓄熱槽60内の蓄熱媒体に熱
を与えて凝縮し、蓄熱回路用膨張弁62、蓄熱回路用電
磁弁63bを開弁して冷媒を液接続配管41へを介して
室外機側へ戻す。室外機側へ戻ってきた冷媒は、液阻止
弁12、レシーバ10、過冷却器8a、8bを通過し、
室外熱交換器6a、6bで蒸発した後室外膨張弁7a、
7bで減圧され、低圧低温のガス冷媒となる。この冷媒
が四方弁5、アキュムレータ3を通過して容量制御圧縮
機1および一定速圧縮機2a、2bの吸入側へ戻る。
【0032】この時、室外機100と室内機200a、
200b、200cを接続するガス接続配管40は四方
弁5を介して容量制御型圧縮機1および一定速型圧縮機
2a、2bの吐出側に接続されている。さらに暖房蓄熱
運転時は室内膨張弁51a、51b、51cは閉弁され
ているため、ガス接続配管40は袋小路となっており、
本来蓄熱機側へ供給されるはずの冷媒の一部が流入し、
特に冬期でガス接続配管40の周囲温度が低い場合には
液冷媒となって寝込んでしまう。この寝込んだ冷媒を放
置しておくと、翌日の蓄熱利用空調運転または通常空調
運転の始動時に容量制御圧縮機1および一定速圧縮機2
a、2bの吸入側へ流れ込み、液圧縮等の問題を発生さ
せるため、防止策として暖房蓄熱運転終了時に冷媒回収
運転を実施する。
【0033】暖房蓄熱運転終了時、図2に示したように
四方弁5を切換えた冷媒回路を構成して運転を行なう。
すると、前述のガス接続配管40に寝込んだ冷媒はアキ
ュムレータ3を通過して容量制御型圧縮機1および一定
速型圧縮機2a、2bの吸入側へ流れ込む。液冷媒が流
れ込むと液圧縮の恐れがあるが、容量制御型圧縮機1お
よび一定速型圧縮機2a、2bは暖房蓄熱運転直後で加
熱されているため、吸入時に冷媒は蒸発し液圧縮の発生
はない。容量制御圧縮機1および一定速圧縮機2a、2
bから吐出された冷媒は室外熱交換器6a、6bで凝縮
し、正規の運転であれば室外膨張弁7a、7b、過冷却
器8a、8b、レシーバ10、液阻止弁13を通過し液
接続配管41を介して室内機200a、200b、20
0cへ供給されるが、冷媒回収運転中は蓄熱回路用電磁
弁63bを閉弁し、冷媒回路内を冷媒が循環できない状
態としておく。この運転によりガス接続配管40に寝込
んだ冷媒をレシーバ10に回収することができ、翌日の
蓄熱利用空調運転または通常空調運転の始動時に容量制
御圧縮機1および一定速圧縮機2a、2bの吸入側へ流
れ込む現象を防止できる。
【0034】冷媒回収運転はある一定時間その運転を行
なうことにより効果をあげることができるが、この運転
は正規の運転と比較して異なった圧力、圧縮機温度の変
化を示すため、高圧圧力センサー36、低圧圧力センサ
ー37、容量制御圧縮機用吐出温度センサー32、一定
速圧縮機用吐出温度センサー33a、33bにて圧力、
圧縮機温度の状態を検知して冷媒回収運転の終了を判定
することも有効である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、蓄熱式ヒートポンプ空
気調和機において、蓄熱利用空調運転、通常空調運転、
蓄熱運転のそれぞれの運転状態で最適な冷媒量で動作さ
せることができ、それぞれの運転状態で最適な運転を行
なうことができる。
【0036】また、本発明によれば、蓄熱運転中に寝込
んだ液冷媒が蓄熱利用空調運転、通常空調運転始動時に
圧縮機の吸入側へ供給されることを防止し、圧縮機故障
を防止することにより、蓄熱式ヒートポンプ空気調和機
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態における暖房運転の
冷凍サイクル構成を示すブロック図。
【図2】本発明による一実施の形態における冷媒回収運
転および冷房運転の冷凍サイクル構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…容量制御圧縮機、2a、2b…一定速圧縮機、3…
アキュムレータ、4…オイルセパレータ、5…四方弁、
6a、6b…室外熱交換器、7a、7b…室外膨張弁、
8a、8b…過冷却器、9a、9b…室外送風機、10
…レシーバ、11…ガス液熱交換器、12…ガス阻止
弁、13…液阻止弁、14…蓄熱ガス阻止弁、15…ガ
スバイパス、16a、16b…蓄熱回路用電磁弁、20
…容量制御圧縮機用液インジェクション膨張弁、21
a、21b…一定速圧縮機用液インジェクション膨張
弁、22…容量制御圧縮機用液インジェクション電磁
弁、23a、23b…一定速圧縮機用液インジェクショ
ン電磁弁、24…容量制御圧縮機用液インジェクション
キャピラリーチューブ、25a、25b…一定速圧縮機
用液インジェクションキャピラリーチューブ、30…室
外制御装置、31…室外温度センサー、32…容量制御
圧縮機用吐出温度センサー、33a、33b…一定速圧
縮機用吐出温度センサー、34…吸入温度センサー、3
6…高圧圧力センサー、37…低圧圧力センサー、40
…ガス接続配管、41…液接続配管、42…蓄熱ガス接
続配管、45…伝送線、50a、50b、50c…室内
熱交換器、51a、51b、51c…室内膨張弁、52
a、52b、52c…室内送風機、53a、53b、5
3c…室内制御装置、54a、54b、54c…室内吸
込温度センサー、55a、55b、55c…リモートコ
ントローラー、60…蓄熱槽、61…蓄熱熱交換器、6
2…蓄熱回路用膨張弁、63a、63b…蓄熱回路用電
磁弁、65…蓄熱制御装置、66…蓄熱媒体温度センサ
ー、100…室外機、200a、200b、200c…
室内機、300…蓄熱機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北條 俊幸 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 Fターム(参考) 3L092 AA13 BA04 BA08 DA11 EA02 EA06 FA23 FA32 PA09 TA01 UA02 XA02 XA12 YA13 YA16 YA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室外熱交換器、圧縮機、四方弁、室外膨張
    装置を有した室外機と、蓄熱槽、蓄熱熱交換器、蓄熱膨
    張装置を有した蓄熱機と、室内熱交換器を有した室内機
    と、を備え、前記蓄熱槽内の蓄熱媒体に蓄熱を行なう蓄
    熱運転、蓄熱された前記蓄熱媒体を熱源として利用した
    蓄熱利用運転、前記蓄熱媒体を熱源として利用しない蓄
    熱非利用運転を切換える蓄熱式ヒートポンプ空気調和機
    において、 前記蓄熱非利用運転時に循環する冷媒量を検出し、該冷
    媒量が過多と判断される場合には、前記蓄熱熱交換器に
    冷媒を回収することを特徴とした蓄熱式ヒートポンプ空
    気調和機。
  2. 【請求項2】圧縮機、室外熱交換器及びレシーバを有し
    た室外機と、蓄熱熱交換器と、室内熱交換器を有した室
    内機と、を備え、暖房蓄熱運転、蓄熱利用暖房運転、蓄
    熱非利用暖房運転を切換える蓄熱式ヒートポンプ空気調
    和機において、 前記蓄熱利用暖房運転の終了時に、前記レシーバへ冷媒
    を回収する運転を行なうことを特徴とした蓄熱式ヒート
    ポンプ空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載したものにおいて、前記冷
    媒量の検出は圧力、圧縮機温度または室外膨張装置開度
    を検出して行われることを特徴としたことを特徴とした
    蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項2に記載したものにおいて、冷媒を
    回収する運転は、予め定めた所定時間とされたことを特
    徴とした蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2に記載したものに
    おいて、前記圧縮機は冷媒吸入部から冷媒吐出部の圧縮
    過程にある中間圧部に液冷媒がインジェクションされる
    ようにされた液インジェクション圧縮機であり、そのイ
    ンジェクションされる前記液冷媒の量は制御可能とされ
    たことを特徴とした蓄熱式ヒートポンプ空気調和機。
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