JP2503529Y2 - 電子回路装置 - Google Patents

電子回路装置

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JP2503529Y2
JP2503529Y2 JP6695792U JP6695792U JP2503529Y2 JP 2503529 Y2 JP2503529 Y2 JP 2503529Y2 JP 6695792 U JP6695792 U JP 6695792U JP 6695792 U JP6695792 U JP 6695792U JP 2503529 Y2 JP2503529 Y2 JP 2503529Y2
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electronic circuit
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flat surface
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博昭 小新
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、商用電源を用いるスイ
ッチング電源や蛍光灯の電子バラストのような電子回路
を搭載したプリント配線板を導電性シャーシに配設した
電子回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電子回路装置として、図6に示
す構成のものが存在する。図において、10は導電性シャ
ーシで、平面部11とこの平面部11から直交方向に立設し
た縦面部12,12 を有する。20はプリント配線板で、端子
ブロックとLCフィルタやスイッチング素子等を含む電
子回路部品を搭載し、これらが導電パターン (図示せ
ず) にて接続されている。27は電解コンデンサ、28はト
ランス、29はセラミックコンデンサである。このプリン
ト配線板20は、平面部11との間に数mm (7乃至8mm) 程
度の間隔を有するよう適宜のスペーサを介して導電性シ
ャーシ10に取着される。この間隔は、絶縁確保のためで
あると同時に、回路内部で発生する電磁ノイズが商用電
源側に伝搬するのを防ぐためでもある。
【0003】ここで、電磁ノイズの伝搬について説明す
る。商用電源を用いるスイッチング電源や蛍光灯の電子
バラストのような電子回路は、図7に示すような、コア
及びコイル24とコンデンサ25,25 からなるLCフィルタ
23を入力側に介挿する。このLCフィルタ23は、数十MH
z 域の電磁ノイズを吸収してそれの通過を阻止する。し
かしながら、導電性シャーシ10が電子回路部品のリード
やプリント配線板20の導電パターンに接近するにつれ、
図8の破線で示すような浮遊容量33,33,─が作用し、電
子回路のスイッチング素子にて発生した電磁ノイズはL
Cフィルタ23をバイパスして商用電源側に伝搬すること
となる。従って、プリント配線板20と導電性シャーシ10
の平面部11との間に一定の間隔を設けているのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述した従来の電子回
路装置は、電磁ノイズを確実にLCフィルタにて吸収す
るには、プリント配線板と導電性シャーシの平面部の間
隔をより大きいものにする必要があるので電子回路装置
が大型化する。
【0005】本考案は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、電磁ノイズがLCフィル
タにて吸収され易くしてしかも小型化が図れる電子回路
装置を提供するにある。また、別の目的とするところ
は、先の目的に加え、電源電線の接続作業が容易になる
電子回路装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の電子回路装置は、少なくとも平面
部とこの平面部から直交方向に立設した縦面部を有する
導電性シャーシと、この平面部に近接しかつ対向して配
設されるものであって商用電源を入力するための端子ブ
ロックやLCフィルタを含む電子回路部品を搭載しこれ
らを導電パターンにて接続しているプリント配線板と、
を有する電子回路装置において、前記導電性シャーシの
平面部に、LCフィルタと端子ブロック及び両者を接続
する導電パターンに対応する範囲を切り欠いてなる切除
部を形成した構成としている。
【0007】また、請求項2記載の電子回路装置は、請
求項1記載の端子ブロックを、電源電線がプリント配線
板の直交方向に差し込まれる速結端子にするとともに、
この速結端子に加わる差し込み操作時の押圧力を受け止
めるべく速結端子重合部を有した絶縁材料製の補強板を
導電性シャーシに設けた構成としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、導電性シャーシ
に、LCフィルタと端子ブロック及び両者を接続する導
電パターンに対応する範囲に切除部が形成されているの
で、導電性シャーシとプリント配線板の間隔を小さくし
ても、電磁ノイズがLCフィルタをバイパスして商用電
源側に伝搬するのを抑制できる。
【0009】請求項2記載の構成によれば、端子ブロッ
クが電源電線がプリント配線板の直交方向に差し込まれ
る速結端子であるのでその接続作業が容易であり、しか
もその接続作業の際、補強板が速結端子に加わる差し込
み操作時の押圧力を受け止めるのでプリント配線板の強
度が補強できる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1及び図4に基
づいて説明する。なお、従来のものと基本的機能が同じ
部材には同一の符号を付している。
【0011】10は導電性シャーシで、平面部11とこの平
面部11から直交方向に立設した縦面部12を有する。な
お、導電性シャーシ10は、L字状でもよいし、縦面部12
を平面部11の両側から立設させて、すなわち図示した縦
面部12に対向する縦面部12を設けてコ字状に形成しても
よい。この平面部11には、後述するプリント配線板との
関係において決まる範囲を切り欠いた切除部13が形成さ
れている。また、図示した縦面部12の根本部分には、や
はり後述するプリント配線板との関係において決まる位
置に2個の係止孔部12a,12a が形成されている。
【0012】20はプリント配線板で、商用電源からの電
源電線21を接続する端子ブロック22と、コア及びコイル
24とコンデンサ25,25 からなるLCフィルタ23と、スイ
ッチング電源や蛍光灯の電子バラストのようなスイッチ
ング素子等を含む電子回路を構成する電子部品26を搭載
している。27は電解コンデンサ、28はトランス、29はセ
ラミックコンデンサである。これらの各部品は、プリン
ト配線板20に設けた挿入孔31,31,─に差し込み、半田付
けにて固定される。プリント配線板20には、各挿入孔間
を適宜に接続する導電パターン30が設けてあるので、前
述した各部品は所定の回路を形成する。この場合、端子
ブロック22とスイッチング電源や蛍光灯の電子バラスト
のような電子回路との間にLCフィルタ23が介挿された
状態の回路構成となる。このプリント配線板20は、絶縁
が確保できる限り、導電性シャーシ10の平面部11に近接
対向 (例えば3mm程度の間隔) してそれに取着される。
【0013】前述した端子ブロック22は、図2に示すよ
うに、速結端子を用いており、しかもその速結端子22は
電源電線21がプリント配線板20の直交方向に差し込まれ
る形式になっている。この速結端子22は、プラスチック
製のハウジング22a と、端子ばね22b と鎖錠ばね22c と
よりなる。そして端子ばね22b の下方端は、ハウジング
22a から突出し、プリント配線板20の挿入孔31,31 に差
し込まれて半田付けされる。
【0014】また、前述した導電性シャーシ10の切除部
13は、図3に示すように、LCフィルタ23と端子ブロッ
ク (速結端子) 22及び両者を接続する導電パターン30に
対応する範囲を切り欠いた状態で、その平面部11に形成
されるのである。
【0015】32は補強板で、例えばベーク板のような絶
縁材料にて平板状に形成される。この補強板32は、導電
性シャーシ20の平面部11から切除部13に至る平面形状を
有しており、端部には導電性シャーシ20の縦面部12に形
成した2個の係止孔部12a,12a に係止される係止突部32
a,32a が形成してある。そして、係止突部32a,32a を係
止孔部12a,12a に係止した状態で、その反対側の部分は
図1や図4に示すように、速結端子22に重合し、その部
分が速結端子重合部32b となる。この速結端子重合部32
b は、電源電線21がプリント配線板10の直交方向に差し
込まれたとき、速結端子22に加わる差し込み操作時の押
圧力を受け止めるべく機能する。
【0016】この補強板32の機能は、それを説明するた
めに誇張して示した図5のようになる。すなわち電源電
線21を速結端子22に差し込む場合、その押圧力は速結端
子重合部32b が受け止め、その結果補強板32は図におい
て、平面部11と切除部13の境界点を支点として時計方向
に回動変位しようとする。しかし、係止突部32a,32aが
係止孔部12a,12a に係止されているので、補強板32の強
度の範囲内で差し込み操作時の押圧力を支えることがで
きるのである。
【0017】かかる電子回路装置にあっては、スイッチ
ング電源や蛍光灯の電子バラストのような電子回路にお
いて電磁ノイズを発生しても、その電磁ノイズは切除部
13が存在することにより殆どがLCフィルタ23に吸収さ
れ、導電性シャーシ10にバイパスするのを抑制する。こ
れにより、電磁ノイズが商用電源側に伝搬するのを大幅
に抑制できるのである。
【0018】また、切除部13が存在することにより、導
電性シャーシ10とプリント配線板20とは絶縁の確保だけ
を考慮して両者の間隔を小さくでき、それにより電子回
路装置全体が小型化できる。
【0019】また、端子ブロック22として電源電線21が
プリント配線板20の直交方向に差し込まれる形式の速結
端子を用いたので、電源電線21の接続作業が極めて容易
になった。さらに、速結端子22が切除部13に対応する位
置にあっても、補強板32が存在することにより、速結端
子22に加わる電源電線21の差し込み操作時の押圧力を支
えることができる。
【0020】なお、切除部の設計にあたっては、電子回
路の特性を考慮し、その電子回路に対応した寸法を設定
する。また、端子ブロックがねじ止め形式であったり電
源電線の挿入方向が異なってプリント配線板へ加わる外
力が小さい場合には、補強板を省略してもよい。また、
補強板を用いる場合、これを導電性シャーシへ係止した
もので説明したが、これに限らず適宜の取着あるいは固
着手段を採用すればよいことは勿論である。
【0021】
【考案の効果】請求項1記載の電子回路装置は、導電性
シャーシに、LCフィルタと端子ブロック及び両者を接
続する導電パターンに対応する範囲に切除部が形成され
ているので、導電性シャーシとプリント配線板の間隔を
小さくしても、電磁ノイズがLCフィルタをバイパスし
て商用電源側に伝搬するのを抑制でき、しかもその間隔
が小さくできることにより小型化が図れる。
【0022】請求項2記載の電子回路装置は、先の作用
効果に加え、端子ブロックが電源電線がプリント配線板
の直交方向に差し込まれる速結端子であるのでその接続
作業が容易であり、しかもその接続作業の際、補強板が
速結端子に加わる差し込み操作時の押圧力を受け止める
のでプリント配線板の強度が補強できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】端子ブロック近傍を示す断面図である。
【図3】導電性シャーシの切除部近傍を示す背面図であ
る。
【図4】要部側面図である。
【図5】補強板の作用を説明する要部側面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【図7】一般的なLCフィルタの回路図である。
【図8】本考案の課題を説明するための回路図である。
【符号の説明】
10 導電性シャーシ 11 導電性シャーシの平面部 12 導電性シャーシの縦面部 12a 導電性シャーシの縦面部に形成した係止孔部 13 導電性シャーシの平面部に形成した切除部 20 プリント配線板 21 電源電線 22 端子ブロック (速結端子) 23 LCフィルタ 30 プリント配線板の導電パターン 32 補強板 32a 補強板の係止突部 32b 補強板の速結端子重合部 33 浮遊容量

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも平面部とこの平面部から直
    交方向に立設した縦面部を有する導電性シャーシと、こ
    の平面部に近接しかつ対向して配設されるものであって
    商用電源を入力するための端子ブロックやLCフィルタ
    を含む電子回路部品を搭載しこれらを導電パターンにて
    接続しているプリント配線板と、を有する電子回路装置
    において、前記導電性シャーシの平面部に、LCフィル
    タと端子ブロック及び両者を接続する導電パターンに対
    応する範囲を切り欠いてなる切除部を形成したことを特
    徴とする電子回路装置。
  2. 【請求項2】 前記端子ブロックを電源電線がプリン
    ト配線板の直交方向に差し込まれる速結端子にするとと
    もに、この速結端子に加わる差し込み操作時の押圧力を
    受け止めるべく速結端子重合部を有した絶縁材料製の補
    強板を導電性シャーシに設けたことを特徴とする請求項
    1記載の電子回路。
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JPH0631184U JPH0631184U (ja) 1994-04-22
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