JP2000260532A - プリント基板に装着されるコネクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プリント基板の必要搭載面積を小さくし、ま
た、部品を接続するためのパターンを少なくすることが
可能なプリント基板に装着されるコネクターを提供す
る。 【解決手段】チョークコイル２等の回路素子を搭載する
ための位置決め部１ｂ、１ｃをコネクター１に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はプリント基板に装
着されるコネクターに係わり、特に、プリント基板の搭
載面積を小さくすることを可能としたコネクターに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子機器プリント基板の部品搭載
状態を図６に示す。図に示すプリント基板１６の表面に
はパターン１６ａ（図では一部のみ示す）と部品の脚挿
入用穴が設けられている。このようなプリント基板１６
には電源コネクター１７、コンデンサー３やチョークコ
イル２が夫々別々に取付けられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
は配置上の制約により、電源コネクター、コンデンサ
ー、チョークコイル等の大型部品は各々別々にプリント
基板に搭載されるためにプリント基板の搭載面積が大き
くなるという問題があった。また、それに伴って部品を
接続するためのパターンも多く必要としていた。

【０００４】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、プリント基板の
必要搭載面積を小さくし、また、部品を接続するための
パターンを少なくすることが可能なプリント基板に装着
されるコネクターを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明のプリント基板
に装着されるコネクターは、チョークコイル等の回路素
子を搭載するための位置決め部を備えたものである。

【０００６】また、前記プリント基板に装着されるコネ
クターにおいて、前記コネクターに前記回路素子とプリ
ント基板のパターンとを接続する接続金具を設けたもの
である。

【０００７】さらに、同プリント基板に装着されるコネ
クターにおいて、前記コネクターに前記回路素子と接続
されコネクターピンが形成された接続金具を設けたもの
である。

【０００８】さらに、前記各プリント基板に装着される
コネクターにおいて、前記コネクターを電源コネクター
としたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】この発明の実施例である電源コネ
クターを図面に基づいて説明する。図１はこの発明の第
１の実施例である電源コネクターを示す斜視図である。
図に示す電源コネクター１はヒューズホルダ１ａ、チョ
ークコイルホルダ１ｂおよびコンデンサホルダ１ｃを備
えており、下面に設けられた脚によりプリント基板に取
付けられる。

【００１０】チョークコイルホルダ１ｂおよびコンデン
サホルダ１ｃは凸状に形成されており、この部分に嵌合
するようにチョークコイル２およびコンデンサ３が取付
けられる。電源コネクター１には図２に示す配線用の接
続金具４〜７が内部に設けられている。電源コネクター
１に取付けられたチョークコイル２の端子は接続金具５
のチョークコイル接続部５ｂと接続金具６のチョークコ
イル接続部６ｂに接続される。電源コネクター１に取付
けられたコンデンサ３の端子は接続金具６のコンデンサ
接続部６ａと接続金具７のコンデンサ接続部７ａに接続
される。

【００１１】電源コネクター１のヒューズホルダ１ａに
装着されたヒューズ８（図３に図示）の端子は接続金具
４のヒューズ接続部４ａと接続金具５のヒューズ接続部
５ａに接続される。接続金具４のパターン接続部４ｃ、
接続金具６のパターン接続部６ｃおよび接続金具７のパ
ターン接続部７ｃはプリント基板の穴に挿通されパター
ンに半田付けされる。図３に上記の各部品の接続状態を
示す。このようにチョークコイル２やコンデンサ３の大
型部品が電源コネクター１に搭載されるので、デッドス
ペースであった空間を有効に活用でき、プリント基板の
部品搭載面積が小さくなり、パターンも少なくなる。

【００１２】図４にこの発明の第２の実施例である電源
コネクターに用いられる接続金具を示す。この例では第
１の実施例と同様に電源コネクターに設けたチョークコ
イルホルダおよびコンデンサホルダにチョークコイルお
よびコンデンサが取付けられ、ヒューズホルダにヒュー
ズが取付けられるが、コンデンサおよびヒューズの端子
の接続される接続金具にコネクターピンが設けられてい
る。

【００１３】電源コネクターには接続金具９〜１２が設
けられており、電源コネクターに取付けられたチョーク
コイルの端子は接続金具１０のチョークコイル接続部１
０ｂと接続金具１１のチョークコイル接続部１１ｂに接
続される。

【００１４】電源コネクターに取付けられたコンデンサ
の端子は接続金具１１のコンデンサ接続部１１ａと接続
金具１２のコンデンサ接続部１２ａに接続される。電源
コネクター１のヒューズホルダに装着されたヒューズの
端子は接続金具９のヒューズ接続部９ａと接続金具１０
のヒューズ接続部１０ａに接続される。接続金具１１の
パターン接続部１１ｃおよび接続金具１２のパターン接
続部１２ｃはプリント基板の穴に挿通されパターンに半
田付けされる。

【００１５】また、接続金具９および接続金具１２には
夫々コネクターピン９ｂおよび１２ｂが形成されてい
る。このように電源コネクターに取付けられる部品の接
続金具にコネクターピンを形成することによりコネクタ
ーピンと接続するためのパターンを省くことができる。

【００１６】図５はこの発明の第３の実施例である電源
コネクターを示す。この例では電源コネクター１３に位
置決め凹部１３ａおよび１３ｂが形成されている。チョ
ークコイル２およびコンデンサ３はチョークコイルホル
ダ１４およびコンデンサホルダ１５に収納される。な
お、図ではチョークコイルホルダ１４およびコンデンサ
ホルダ１５を透視して示している。

【００１７】このようにチョークコイル２およびコンデ
ンサ３を収納したチョークコイルホルダ１４およびコン
デンサホルダ１５は下面に設けられた図示していない凸
部を位置決め凹部１３ａおよび１３ｂに係合されること
により電源コネクター１３に位置決めされ、接着剤や背
面シャーシの突起等で電源コネクター１３に固定され
る。このように各部品をホルダを介してコネクターに取
付けることもできる。このとき、チョークコイルやコン
デンサーの端子を直接プリント基板に半田付けするよう
にしてもよい。

【００１８】

【発明の効果】この発明のコネクターによれば、プリン
ト基板の必要搭載面積を小さくし、また、部品を接続す
るためのパターンを少なくすることを可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施例である電源コネクター
を示す斜視図である。

【図２】同電源コネクターに用いられる接続金具を示す
斜視図である。

【図３】同電源コネクターに搭載される回路素子の接続
を示す回路図である。

【図４】この発明の第２の実施例である電源コネクター
に用いられる接続金具を示す斜視図である。

【図５】この発明の第３の実施例である電源コネクター
を示す斜視図である。

【図６】従来の電子機器プリント基板の部品搭載状態を
示す平面図である。

【符号の説明】

１ 電源コネクター、１ａ ヒューズホルダ、１ｂ チ
ョークコイルホルダ １ｃ コンデンサホルダ ２ チョークコイル ３ コンデンサ ４ 接続金具、４ａ ヒューズ接続部、４ｃ パターン
接続部 ５ 接続金具、５ａ ヒューズ接続部、５ｂ チョーク
コイル接続部 ６ 接続金具、６ａ コンデンサ接続部、６ｂ チョー
クコイル接続部 ６ｃ パターン接続部 ７ 接続金具、７ａ コンデンサ接続部、７ｃ パター
ン接続部 ８ ヒューズ ９ 接続金具、９ａ ヒューズ接続部、９ｂ コネクタ
ーピン １０ 接続金具、１０ａ ヒューズ接続部、１０ｂ チ
ョークコイル接続部 １１ 接続金具、１１ａ コンデンサ接続部、１１ｂ
チョークコイル接続部 １１ｃ パターン接続部 １２ 接続金具、１２ａ コンデンサ接続部、１２ｂ
コネクターピン １２ｃ パターン接続部 １３ 電源コネクター、１３ａ、１３ｂ 位置決め凹部 １４ チョークコイルホルダ １５ コンデンサホルダ １６ プリント基板、１６ａ パターン １７ 電源コネクター

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チョークコイル等の回路素子を搭載する
   ための位置決め部を備えたことを特徴とするプリント基
   板に装着されるコネクター。
2. 【請求項２】 前記コネクターに前記回路素子とプリン
   ト基板のパターンとを接続する接続金具を設けた請求項
   １のプリント基板に装着されるコネクター。
3. 【請求項３】 前記コネクターに前記回路素子と接続さ
   れコネクターピンが形成された接続金具を設けた請求項
   １のプリント基板に装着されるコネクター。
4. 【請求項４】 前記コネクターは電源コネクターである
   請求項１から３に記載されたプリント基板に装着される
   コネクター。