JP2503520Y2 - カメラ用フィルタ - Google Patents

カメラ用フィルタ

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JP2503520Y2
JP2503520Y2 JP12401090U JP12401090U JP2503520Y2 JP 2503520 Y2 JP2503520 Y2 JP 2503520Y2 JP 12401090 U JP12401090 U JP 12401090U JP 12401090 U JP12401090 U JP 12401090U JP 2503520 Y2 JP2503520 Y2 JP 2503520Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はたとえば偏光フィルタのようにカメラレンズ
に対してフィルタレンズを回転可能に構成することで効
果を得るタイプのカメラ用フィルタに関し、特にそのフ
ィルタレンズを保持するフィルタ枠構造を改良してなる
カメラ用フィルタに関する。
〔従来の技術〕
カメラ用フィルタとしては、色補正用フィルタのよう
にフィルタレンズ自体をカメラに対して固定的に装着す
るものと、偏光フィルタのようにフィルタレンズを回転
可能に装着することで特殊な効果を持たせるようにした
ものとがある。そして、後者の場合、フィルタレンズを
回転可能とするために、フィルタ枠体を、前枠と後枠と
から構成し、後枠をねじ部によりカメラの撮影レンズ前
面の枠部に装着可能とするとともに、フィルタレンズを
保持させた前枠を、後枠側に対して回動可能な状態で一
体的に組み合わせ、該フィルタレンズを有する前枠のみ
を、カメラ本体側に取付けられる後枠に対して自由に回
転し得るような構成とされるものであった。
ところで、このようなフィルタレンズを保持する前枠
とカメラ本体側に取付けられる後枠とを回転可能な状態
で一体化するにあたっては、従来から種々の構造を有す
るものが提案されている。そして、その中でたとえば実
開昭55-167218号公報や特開昭56-59226号公報等には、
前枠と後枠とを環状溝を介して抜け止め用ワッシャによ
り相互に固定することで、両枠を相対的に回動可能な状
態で一体化してなる構成のものが開示されており、構成
部品点数の少ない簡単な構造で、組立性などの面でも優
れている等の利点を奏するものであった。
このような従来のカメラ用フィルタ1を、第3図およ
び第4図を用いて簡単に説明すると、第3図中2はフィ
ルタレンズ3を内周部に固設することでこれを保持して
なる前枠、4はその後端側小径部外周に図示を省略した
カメラ本体の撮影レンズ前面側に位置するように鏡筒先
端部等に螺合して取付けるためのねじ部4aを有する後枠
で、これら前枠2と後枠4とによってフィルタ枠が構成
されている。なお、図中2aは前枠2の先端側内周部に設
けられ別のフィルタやキャップ等が組み付けられるねじ
部である。
そして、これらの前枠2後端側の小径筒部2bと後枠4
前端側の大径筒部4bとは、第3図から明らかな通り、互
いに重なり合った状態で組み合わせられており、かつそ
の対向面、つまり前枠2の小径筒部2b外周面2cと後枠4
の大径筒部4b内周面4cとに、それぞれ環状溝5,6が、前
枠2と後枠4との組み合わせ時において光軸方向で対向
する位置に形成されている。
7はこれら両枠2,4の環状溝5,6間に介在した状態で介
挿される抜け止め用ワッシャで、これにより前枠2と後
枠4とが相対的に回転可能な状態で一体的に組み立てら
れるようになっている。ここで、この抜け止め用ワッシ
ャ7は、第4図から明らかなように、その周方向の一部
が切り離された略円環状を呈しており、径方向にばね性
をもち、常時は外側に広がるような付勢力が与えられて
いる。
そして、このような抜け止め用ワッシャ7は、組立て
時において、前枠2の小径筒部2b外周の環状溝5に対し
組み付けられ、かつこの状態で後枠4の大径筒部4bを、
前枠2側に嵌装して光軸方向に組み合わせることによ
り、該外枠4の大径筒部4b先端の内側角部に形成したテ
ーパ面4dにより、その自身のばね性により前枠2側小径
筒部2b外周の環状溝5内に押し込まれて入り込み、後枠
4の組み込みを許容するとともに、該環状溝5に対し後
枠4側の環状溝6が対応して位置することで、元の状態
に復元し、第3図に示すように、両枠2,4が回転可能な
状態で一体的に組み立てられた状態となるものである。
ここで、上述した抜け止め用ワッシャ7の径方向での
幅寸法をLとし、かつこれが嵌め込まれる前枠2側の環
状溝5の溝深さを11、後枠4側の環状溝6の溝深さをl2
とすると、ワッシャ7の幅寸法Lは、前枠2側の溝深さ
11との関係が、L≦1、後枠4側の溝深さl2との関係
が、L>l2となっていることは、容易に理解されよう。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来構成によるカメラ用フィルタ
によれば、フィルタ1自体のコンパクト化やフィルタレ
ンズ3の有効径の確保等といった理由から、環状溝5,6
の深さ1,l2、さらにはこれらの環状溝5,6内に嵌め込
まれる抜け止め用ワッシャ7の幅寸法Lの大きさに制約
があった。そして、このような寸法に組み合わせたとき
に、その状態を維持するために必要な抜け止め用ワッシ
ャ7のばね力を得られない場合があった。すなわち、上
述したワッシャ7においてばね力の強さに影響する寸法
Lを、充分に取ることができないことがあった。
そして、このような場合には、撮影時に前枠2を後枠
4に対して回転操作したときや、カメラ携帯時等にカメ
ラ用フィルタ1に振動あるいは軽い衝撃等の外力が加わ
ると、抜け止め用ワッシャ7がばね力不足であることか
ら、内周側に撓み、前枠2側の環状溝5内に入り込ん
で、後枠4側の環状溝6との係合が外れ、その結果とし
て前枠2と後枠4が分離してしまうという問題があっ
た。
このような問題点を解決するためには、たとえば装着
状態にて多角形状を呈する第5図に示されるような抜け
止めワッシャを用いることが考えられる。つまり、光軸
方向から見て多角形状を呈する抜け止め用ワッシャにお
いて、その径方向のばね性を検討した場合、ばね荷重
(同一量だけ撓むのに必要な荷重とする)の大小に関す
るスパンがワッシャ形状の一辺の長さl3に分割されて短
縮されるために、該ばね荷重が上がり、従来の円環状ワ
ッシャに比べて内径側に撓み難くなることから、該抜け
止め用ワッシャと後枠側の環状溝との係合が外れること
はなくなる訳である。
しかし、このような形状のワッシャでは、後枠に対し
て前枠を回転操作させる際、そのワッシャの外周側の角
部10aが、後枠の環状溝の内周面6aと強く当接するため
回動調子が悪くなったり、かじりを起こしたりする不具
合があった。
本考案はこのような不具合を解決するためになされた
もので、従来のコンパクト性、組立性等を確保しつつ、
前枠と後枠とが外れるといった不具合を、コストをかけ
ずに防止し、かつ良好な作動調子を保ってなるカメラ用
フィルタを得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本考案に係るカメラ用
フィルタは、フィルタレンズを保持してなる前枠とカメ
ラレンズ側に取付けるためのねじ部を後端側に有する後
枠からなるフィルタ枠において、これら前枠と後枠との
重なりあった対向面に相対向して形成された環状溝内に
介挿されて両枠を相対的に回転可能な状態で一体化する
ためのばね性を有する抜け止め用ワッシャを、光軸方向
から見て複数の直線と円弧の組み合わせ形状または二種
類以上の異なる曲線半径を持った複数の円弧の組み合わ
せ形状を呈するように形成したものである。
〔作用〕
本考案によれば、光軸方向から見て複数の直線と円弧
の組み合わせ形状または複数の円弧の組み合わせ形状を
呈する抜け止め用ワッシャにおいて、その径方向のばね
荷重は、該荷重の大小に関するスパンが分割、短縮され
るために増加し、また枠の環状溝の内周面に対する上記
ワッシャの当接部は円弧形状となる。よって、フィルタ
自体のコンパクト性を保ちつつも、従来問題であった撮
影時や携帯、搬送時に発生し易かった前枠と後枠との分
離事故を適切かつ確実に防止し得るとともに、良好な作
動調子を確保し得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳細に説
明する。
第1図および第2図は本考案に係るカメラ用フィルタ
の一実施例を示すものであり、これらの図において、前
述した第3図および第4図と同一または相当する部分に
は同一番号を付してその説明は省略する。
さて、本考案によれば、前述した第3図から明らかな
ように、フィルタレンズ3を保持してなる前枠2とカメ
ラレンズ側に取付けるためのねじ部2aを後端側に有する
後枠4からなるフィルタ枠において、これら前枠2と後
枠4との重なりあった対向面(2c,4c)に相対向して形
成された環状溝5,6内に介挿されて両枠2,4を相対的に回
転可能な状態で一体化するためのばね性を有する抜け止
め用ワッシャ11を、第1図および第2図に示されるよう
に、光軸方向から見て複数の直線と円弧の組み合わせ形
状(本実施例では一部が切り離されている略六角形状)
を呈するように形成したところに特徴を有している。
このような抜け止め用ワッシャ11を用い、これを前枠
2側の環状溝5に装着した状態で、該前枠2に後枠4を
嵌装して組み付けるという組み立てを行なうと、該ワッ
シャ11は、その一部を第1図において想像線で示したよ
うに、外側に突出しているワッシャ10の直線部を撓ませ
ながら、環状溝5,6内に組み込んで係合させることが可
能となる。そして、この組込み状態で、撮影時や携帯、
搬送時などに該カメラ用フィルタ1に振動、衝撃等の外
力が加わった場合に、この力が抜け止め用ワッシャ11を
内径側に撓ませるように作用しても、該抜け止め用ワッ
シャ11は、そのばね荷重(同一量だけ撓むのに必要な荷
重とする)の大小に関するスパンがワッシャ形状の一辺
の長さl4に分割されて短縮されるために、従来の円環状
ワッシャに比べてばね荷重を実用上必要かつ充分に増強
でき、その内径側への撓みを生じ難くし得ることから、
該抜け止め用ワッシャ11と後枠4側の環状溝6との係合
が外れることはなくなり、従来のような前枠と後枠との
分離事故といった問題を適切かつ確実に一掃し得るもの
である。
さらに、これに加えて、環状溝6の内周面6aに対する
ワッシャ11の当接部11aが円弧形状であるため、フィル
タの回転操作時に上記当接部がスムーズに摺動し、良好
な作動調子を得ることができる。
ここで、上述した抜け止め用ワッシャ11としては、た
とえばりん青銅、真鍮等により形成したものを用いると
よい。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定されず、各
部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは自由で
あり、種々の変形例が考えられよう。たとえば上述した
実施例では、抜け止め用ワッシャ11の一例として、略六
角形状を呈するものを用いた場合を例示したが、必要か
つ充分なばね荷重が得られる形状であれば、これに限定
されないことはいうまでもない。たとえば前記ばね形状
の直線部分は、第6図に示すように、曲率半径の大きな
円弧とした抜け止め用ワッシャ12であっても、同様な効
果を期待できるものである。さらに、上述したばね荷重
に影響するスパンを短くするにあたって、多角形状に類
似した形状を採用してもよいことも勿論である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係るカメラ用フィルタに
よれば、フィルタレンズを保持してなる前枠とカメラレ
ンズ側に取付けるためのねじ部を後端側に有する後枠か
らなるフィルタ枠において、これら前枠と後枠との重な
りあった対向面に相対向して形成された環状溝内に介挿
されて両枠を相対的に回転可能な状態で一体化するため
のばね性を有する抜け止め用ワッシャを、光軸方向から
見て複数の直線と円弧の組み合わせ形状または二種類以
上の異なる曲率半径を持った複数の円弧の組み合わせ形
状を呈するように形成したので、簡単な構成にもかかわ
らず、抜け止め用ワッシャの径方向のばね性を、ばね荷
重(同一量だけ撓むのに必要な荷重とする)の大小に関
するスパンが分割、短縮されるために大きくすることが
可能で、これにより従来の単純な円環状ワッシャに比べ
て内径側に撓み難くし、抜け止め用ワッシャと後枠側の
環状溝との係合の外れを防止でき、またフィルタ枠の環
状溝の内周面に対する上記ワッシャの当接部が円弧形状
となるため、フィルタの回転操作時に上記当接部がスム
ーズに摺動することになる。その結果、フィルタ自体の
コンパクト性やコスト、さらには組立て性等を従来と略
同等に保ちつつも、従来問題であった撮影時や携帯、搬
送時に発生し易かった前枠と後枠との分離事故を適切か
つ確実に防止し得るとともに、良好な作動調子を確保で
きるという実用上種々優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係るカメラ用フィルタの一実施例を示
す要部断面図、第2図はその特徴とする抜け止め用ワッ
シャを示す概略図、第3図は従来のカメラ用フィルタの
概略側断面図、第4図はそのIV-IV線断面図、第5図は
従来の抜け止めワッシャの別例を示す概略図、第6図は
本考案に係る抜け止め用ワッシャの別の実施例を示す概
略図である。 1……カメラ用フィルタ、2……前枠、2b……小径筒
部、2c……外周面、3……フィルタレンズ、4……後
枠、4b……大径筒部、4c……内周面、4d……テーパ面、
5,6……環状溝、6a……環状溝内周面、11,12……抜け止
め用ワッシャ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルタレンズを保持してなる前枠とカメ
    ラレンズ側に取付けるためのねじ部を後端側に有する後
    枠からなるフィルタ枠を備えてなり、 前記前枠と後枠との重なりあった対向面に相対向して形
    成された環状溝内にばね性を有する抜け止め用ワッシャ
    が介挿されることにより前記前、後枠が相対的に回動可
    能な状態で一体化されてなるカメラ用フィルタにおい
    て、 前記抜け止め用ワッシャを、光軸方向から見て複数の直
    線と円弧の組み合わせ形状または二種類以上の異なる曲
    率半径を持った複数の円弧の組み合わせ形状を呈するよ
    うに形成したことを特徴とするカメラ用フィルタ。
JP12401090U 1990-11-26 1990-11-26 カメラ用フィルタ Expired - Lifetime JP2503520Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6685344B2 (ja) * 2018-04-20 2020-04-22 マルミ光機株式会社 フィルターの回転枠構造

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