JP2503501B2 - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法

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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/14Polymerisation; cross-linking
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、界面重縮合反応により香料、殺虫剤等の疎
水性液体を芯物質としてポリアミド樹脂で被覆するマイ
クロカプセルの製造方法に関する。
従来の技術 従来より、疎水性液体を芯物質として界面重縮合反応
によりマイクロカプセルを製造する方法としては、例え
ば米国特許3,959,464号明細書の実施例1に示されてい
るセバコイルクロラド等の多塩基酸ハライドを溶解させ
た疎水性液体をポリビニルアルコール含有水溶液中に添
加して乳化させた後、更にエチレンジアミン,ジエチレ
ンジアミン等の多価アミンと炭酸ナトリウム等のアルカ
リ性化合物とを混合溶解させた水溶液を添加し、界面重
縮合反応でポリアミド樹脂を生成させることにより、マ
イクロカプセルを得る方法などが提案されている。
この方法では、水溶性リアクタントである多価アミン
と触媒であるアルカリ性化合物とを混合溶解させて同時
に添加しており、このため疎水性液体中の多塩基酸ハ
ライドとポリビニルアルコールとの反応、及び多塩基
酸ハライドと多価アミンとの反応がほぼ同時に進行し、
重縮合反応でポリアミド樹脂被膜が形成されてマイクロ
カプセルが得られるものである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記方法で重縮合反応を行なう場合、
芯物質として水難溶性又は不溶性のアルコール類を含有
する疎水性液体を使用すると、上記の反応がアルコー
ル類により妨害されてポリアミド樹脂壁膜の形成が阻害
され、マイクロカプセルが全く生成しなかったり、ある
いは生成しても収率が非常に低いという欠点がある。
また、上記方法においては、通常の反応に比べて
の反応が優位に進行する傾向にある。特に、粒径300μ
m以下の微細マイクロカプセルを得る場合には、4℃よ
り高温条件で反応を進めるとの反応よりもの反応が
極めて優位に進み、カプセル化収率が著しく低下し、10
℃以上ではほとんどカプセルが得られない。このため、
上記方法で収率良く微細なカプセルを得るには反応温度
を0〜4℃の低音に保つ必要があり、工業的に不利であ
る。
このように従来の界面重縮合反応によるマイクロカプ
セルの製造方法は、芯物質成分に制限があったり、反応
条件を限定しないと収率良くマイクロカプセルを得るこ
とができないなどの問題点があり、従って、疎水性液体
を芯物質として含有するマイクロカプセルを界面重縮合
反応を利用して収率良く、工業的に有利に製造し得る新
規な製造方法の開発が要望されていた。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、疎水性液体
を芯物質として含有するマイクロカプセルを界面重縮合
反応により高収率で製造し得るマイクロカプセルの製造
方法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重
ねた結果、界面重縮合反応により疎水性液体をポリアミ
ド樹脂で被覆するマイクロカプセルの製造方法におい
て、多塩基酸ハライドが溶解してなる疎水性液体をポリ
ビニルアルコール含有水溶液中に添加して微小滴状に分
散、乳濁させ、次いでアルカリ性化合物を添加した後、
多価アミンを添加することにより、疎水性液体を芯物質
として含有するマイクロカプセルを高収率でかつ工業的
に有利に製造し得ることを知見した。
即ち、本発明の製造方法によれば、まず多塩基酸ハラ
イドが溶解してなる疎水性液体をポリビニルアルコール
含有水溶液に添加すると、アルカリ性化合物が触媒とし
て働き、疎水性液体と水相との界面でポリビニルアルコ
ールが多塩基酸ハライドで部分的に架橋し、多孔性の薄
膜を形成し、次いでこれに多価アミンを添加すると、多
孔性ハライドと多価アミンとの重縮合反応によりポリア
ミド壁膜が形成してマイクロカプセルが得られるもので
あり、このようにアルカリ性化合物を添加した後に多価
アミンを添加することにより、多塩基酸ハライドとポリ
ビニルアルコールとの反応が進行した後に多塩基酸ハ
ライドと多価アミンとの反応が起こるので、疎水性液
体中にアルコール類が含有していてもの反応が妨害さ
れてポリアミド壁膜の形成が阻害されることがなく、ま
た反応温度を低温に保たなくてもとの反応が効率良
く進行し得、従って、芯物質の種類に制限されずに反応
温度10〜20℃という工業的に有利な常温に近い反応温度
で、かつほぼ100%という非常に高収率で疎水性液体を
芯物質として含有するマイクロカプセルを製造し得るこ
とを知見し、本発明をなすに至った。
以下、本発明につき更に説明する。
本発明のマイクロカプセルの製造方法は、界面重縮合
反応により疎水性液体をポリアミド樹脂で被覆するマイ
クロカプセルの製造方法において、多塩基酸ハライドが
溶解してなる疎水性液体をポリビニルアルコール含有水
溶液中に添加して分散し、次いでアルカリ性化合物を添
加した後、多価アミンを添加するものである。
即ち、本発明法においては、まず多塩基酸ハライドが
溶解してなる疎水性液体をポリビニルアルコール含有水
溶液に添加し、疎水性液体を該水溶液中に分散させる。
ここで、疎水性液体はマイクロカプセルの芯物質とな
るものであり、マイクロカプセルの用途等に応じて種々
選択され、例えばエステル類,アルコール類,アルデヒ
ド類,ケトン類,炭化水素類等の1種又は2種以上を使
用することができる。特に本発明の製造方法において
は、疎水性液体中にアルコール類が含有されていても高
収率でマイクロカプセルを製造し得るので、疎水性液体
としてヘキサノール,シス−3−ヘキセノール,リナロ
ール,ゲラニオール,シトロネロール,α−ターピネオ
ール,l−メントール,ボルネオール,ベンジルアルコー
ル,β−フェニルエチルアルコール等の水難溶性又は不
溶性アルコール類を有効に使用することができる。
また、この疎水性液体に溶解させる多塩基酸ハライド
としては、例えばアジポイルクロライド,セバコイルク
ロライド,テレフタロイルクロライド,イソフタロイル
クロライド,4,4′−ビフェニルジカルボニルクロライ
ド,1,10−デカンジカルボニルクロライド,ドデカンジ
酸クロライド,ベンゼンテトラ酸クロライド,トリメソ
イルトリクロライド等が挙げられる。多塩基酸ハライド
の使用量は特に制限されないが、疎水性液体中の多塩基
酸ハライドの濃度が0.05〜0.6mol/となるように溶解
させることが好ましい。
更に、上記疎水性液体を添加するポリビニルアルコー
ル含有水溶液としては、ポリビニルアルコールとしてそ
の重合体中の50重量%以上がビニルアルコール成分から
なるものを含有する水溶液が好適に用いられる。即ち、
ポリビニルアルコールとしてその重合体のすべてがビニ
ルアルコール単位から構成されている重合体(ホモポリ
マー)、ビニルアルコール成分が50重量%以上であり、
かつビニルアセテート,ビニルプロピオネート,ビニル
ブチレート等のその他の成分を含有する重合体、又はこ
れら重合体のアニオン変性体やカチオン変性体などを使
用しても何ら差支えない。この場合、特にポリビニルア
ルコールは通常ポリビニルアセテートの加水分解生成物
として入手し得るもので、本発明においては加水分解率
(ケン化度)70〜100モル%のポリビニルアルコールが
好適に使用し得、同じ又は異なる加水分解率の2種以上
のポリビニルアルコールを混合して用いることもでき
る。
これらポリビニルアルコールの重合度は特に制限され
ないが、重合度300〜3000、特に500〜2500のものを用い
ることが好ましい。
また、水溶液中のポリビニルアルコール濃度も別に限
定されないが、0.5〜5重量%、特に1〜3重量%とす
ることが好ましい。ポリビニルアルコール濃度が上記範
囲を外れると、マイクロカプセル収率が低下する場合が
ある。
更に、多塩基酸ハライドが溶解した疎水性液体のポリ
ビニルアルコール含有水溶液中への添加量は、ポリビニ
ルアルコール含有水溶液に対して20〜100重量%とする
ことが好ましい。
次いで、本発明の製造方法においては、疎水性液体を
分解させたポリビニルアルコール含有水溶液中にアルカ
リ性化合物を添加した後、多価アミンを添加してマイク
ロカプセルを得るものである。本発明では、このように
アルカリ性化合物を添加した後に多価アミンを添加する
ことにより、まずアルカリ性化合物が触媒として働き、
疎水性液体と水溶液との界面でポリビニルアルコールが
多塩基酸ハライドで部分的に架橋して多孔性の薄膜を形
成し、次いで多価アミンを添加すると、多孔性ハライド
と多価アミンとの重縮合反応によりポリアミド壁膜が形
成する。
この場合、アルカリ性化合物とはアルカリ又はアルカ
リと弱酸との塩であり、具体的にはNaOH,KOH,Ca(O
H)2,Na2CO3,K2CO3,(NH42CO3,ケイ酸ナトリウム等が
好適に用いられる。
アルカリ性化合物の添加量は適宜選択されるが、多塩
基酸ハライドと多価アミンとの重縮合反応により生成す
る酸の中和当量の5〜100%、特にアルカリを使用する
場合は5〜20%、アルカリと弱酸との塩を使用する場合
は10〜100%とすることが好ましい。
更に、アルカリ性化合物を添加する際、反応条件は特
に制限されないが、好ましくは反応温度0〜20℃で10〜
60分間撹拌することにより容易に反応が進行する。
また、多価アミンとしては、例えばヘキサメチレンジ
アミン,エチレンジアミン,トリエチレンテトラミン,
テトラエチレンペンタミン,ジエチレントリアミン,1,4
−ジアミノブタン,m−キシレンジアミン,p−フェニレン
ジアミン,リジン,ピペラジン,二塩基アミノ酸,エポ
キシ樹脂のアミン附加物等が挙げられ、これらを単独で
又は2種以上を併用して用いることができる。多価アミ
ンの添加量は、多塩基酸ハライドの反応当量の70〜120
%が好適である。
なお、多価アミンを添加する際の反応条件も別に限定
されないが、反応温度を好ましくは0〜20℃、より好ま
しくは5〜15℃とし、1〜2時間程度撹拌することで、
重縮合反応が効率良く進む。
本発明の製造方法で得られるマイクロカプセルは、芯
物質が多孔性の薄膜で被覆されていることから徐放性を
有し、芯物質が徐々に放出されるので、各種香料を芯物
質としてカプセル化し、芳香剤やコロン等のフレグラン
ス製品として利用したり、殺虫成分や誘引剤、忌避剤、
殺菌剤、除草剤等を芯物質としてカプセル化し、農薬や
殺虫剤などとして利用することができる。
発明の効果 以上説明したように、本発明のマイクロカプセルの製
造方法によれば、界面重縮合反応を利用して疎水性液体
を芯物質として含有するマイクロカプセルを高収率で、
かつ工業的に有利に製造し得、特にアルコール類を含有
する疎水性液体を芯物質として用いたマイクロカプセル
や、粒径300μm以下の微細マイクロカプセルについて
も非常に収率良く製造することができる。
更に、本発明の製造方法で得られるマイクロカプセル
は被膜が多孔性で徐放性を有しており、芯物質が徐々に
放出されるので、フレグランス製品、農薬、殺虫剤等と
して幅広く利用できる。
以下、実施例と比較例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
〔実施例1〕 エチルブチレート10%、エチルカプロエート10%、ア
ミルアセテート5%、リナロール75%(以上、すべて重
量%)を含有する香料組成物200gにテレフタロイルクロ
ライド12gを溶解した後、この香料組成物を2%ポリビ
ニルアルコール(重合度500,ケン化度88%)水溶液250g
中に撹拌下で分散させ、粒径が平均50μmになるように
調整した。
次いで、この香料組成物の分散水溶液に反応温度10℃
で20%炭酸ナトリウム水溶液32gを加えて30分間撹拌
し、香料組成物と水相との界面にポリビニルアルコール
をテレフタロイルクロライドで架橋した多孔性の薄膜を
形成させた。この薄膜の存在は光学顕微鏡により確認さ
れ、またこの分散液の一部を多量のメタノール中に添加
すると瞬時に芯物質が放出されると共に大部分の膜が破
壊されることから、この薄膜が多孔性でかつ非常に薄い
膜であることが確認された。
更に、この分散液に20%ヘキサメチレンジアミン水溶
液35gを添加し、2時間撹拌して香料組成物と水相との
界面でテレフタロイルクロライドとヘキサメチレンジア
ミンとの重縮合反応を進め、ポリヘキサメチレンフタル
アミド壁膜を有するマイクロカプセルを得た。なお、マ
イクロカプセル水溶液は、20%硫酸を添加してpH7.0に
調整した。
このマイクロカプセル水溶液を光学顕微鏡で観察した
ところ、被覆されていない香料組成物粒子は存在せず、
カプセル化収率100%であることが確認された。
また、得られたマイクロカプセルはフローラル系の香
りを放ち、芳香剤として用いることができた。
〔比較例1〕 実施例1と同様に2%ポリビニルアルコール水溶液中
に香料組成物を分散させた後、この香料組成物の分散水
溶液に反応温度10℃で20%炭酸ナトリウム水溶液32gと2
0%ヘキサメチレンジアミン水溶液35gとの混合液を添加
し、撹拌して重縮合反応を進めた。
この場合、マイクロカプセルの形成は見られず、膜の
破片のようなものが存在するだけで、カプセル化収率0
%であった。
〔比較例2〕 反応温度を1℃にする以外は比較例1と同様の操作を
行なったところ、マイクロカプセルの形成は見られた
が、壊れたカプセルが多く、光学顕微鏡写真から測定し
たカプセル化収率は約40%であった。
〔比較例3〕 2%ポリビニルアルコール水溶液250gの代わりに2%
アラビアゴム水溶液250gを用いる以外は実施例1と同様
に操作したところ、カプセル化収率は0%であった。
〔実施例2〕 シス−3−ヘキセノール5%、アルデヒドC85%、ア
ルデヒドC95%、アルデヒドC105%、シトラール20%、
リナロール10%、リモネン50%(以上、すべて重量%)
を含有する香料組成物200gにテレフタロイルクロライド
8gを溶解した後、この香料組成物を2%ポリビニルアル
コール(重合度500,ケン化度88%)水溶液250g中に撹拌
下で分散させ、粒系が平均100μmになるように調整し
た。
次いで、この香料組成物の分散水溶液に反応温度10℃
で20%水酸化ナトリウム水溶液2gを加えて30分間撹拌
し、香料組成物と水相との界面にポリビニルアルコール
をテレフタロイルクロライドで架橋した多孔性の薄膜を
形成させた。
更に、この分散液にヘキサメチレンジアミン11.5重量
%と水酸化ナトリウム7重量%とを含有する水溶液40g
を添加し、2時間撹拌して香料組成物と水相との界面で
テレフタロイルクロライドとヘキサメチレンジアミンと
の重縮合反応を進め、ポリヘキサメチレンフタルアミド
壁膜を有する香料組成物内包マイクロカプセル(平均粒
系100μm)を得た。なお、マイクロカプセル水溶液
は、10%硫酸を添加してpH7.0に調整した。
このマイクロカプセル水溶液を光学顕微鏡で観察した
ところ、壊れたカプセルや被膜のない粒子は存在せず、
カプセル化収率100%であった。
また、得られたマイクロカプセルは柑橘系の香りを放
ち、芳香剤として用いることができた。
〔比較例4〕 実施例2と同様に2%ポリビニルアルコール水溶液中
に芳香組成物を分散させた後、この分散液に反応温度10
℃で20%水酸化ナトリウム水溶液2gとヘキサメチレンジ
アミン11.5重量%及び水酸化ナトリウム7重量%含有水
溶液40gとの混合液を添加し、撹拌して重縮合反応を進
めた。
この場合、変形したり壊れたマイクロカプセルが多
く、カプセル化収率は約20%であった。
〔実施例3〕 アレスリン90%、ヘキセノール5%、ヘキサナール5
%(以上、すべて重量%)を含有する殺虫剤組成物200g
にセバコイルクロライド13g、トリメソイルトリクロラ
イド1gを溶解した後、これを1.5%ポリビニルアルコー
ル(重合度1500,ケン化度88%)水溶液300g中に撹拌下
で分散させ、粒径が平均50μmとなるように調整した。
次いで、この分散水溶液に反応温度10℃で20%炭酸ナ
トリウム水溶液32gを加えて30分間撹拌した後、20%ヘ
キサメチレンジアミン水溶液35gを添加して60分間撹拌
した。更に、反応温度を25℃に上げて60分間撹拌してマ
イクロカプセルを得た後、10%塩酸水溶液を添加してpH
7.0に調整した。
得られたマイクロカプセルは殺虫剤組成物を内包し、
ポリアミド壁膜を有する平均粒径50μmのマイクロカプ
セルであり、カプセル化収率は100%であった。
このマイクロカプセルは誘引殺虫剤として利用でき
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 正紀 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−135671(JP,A) 特開 昭61−33230(JP,A) 特開 昭63−22004(JP,A) 特開 昭63−166429(JP,A) 特開 昭63−166430(JP,A) 特開 昭63−192702(JP,A) 米国特許3959464(US,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界面重縮合反応により疎水性液体をポリア
    ミド樹脂で被覆するマイクロカプセルの製造方法におい
    て、多塩基酸ハライドが溶解してなる疎水性液体をポリ
    ビニルアルコール含有水溶液中に添加して分散し、次い
    でアルカリ性化合物を添加した後、多価アミンを添加す
    ることを特徴とするマイクロカプセルの製造方法。
  2. 【請求項2】ポリビニルアルコール含有水溶液中のポリ
    ビニルアルコールの濃度が0.5〜5重量%である特許請
    求の範囲第1項記載のマイクロカプセルの製造方法。
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