JP2824309B2 - マイクロカプセルの製法 - Google Patents

マイクロカプセルの製法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は疎水性物質を含むマイクロカプセルの製法に
関する。
従来の技術 マイクロカプセルは感圧記録紙、感熱記録紙、農薬、
医薬、香料、液晶、接着剤等数多くの分野で用いられて
おり、その製法についても多くの方法が提案されてい
る。代表的なマイクロカプセル化法としては、コアセル
ベーション法、界面重合法、インサイチュ重合法等が知
られているが中でも尿素/ホルムアルデヒド初期重縮合
物等を用いたインサイチュ重合法によるマイクロカプセ
ル化法は得られたマイクロカプセルの物理的化学的性質
に優れた物が多く原料的にも安価であるため、特によく
検討されている。インサイチュ重合法において実用上特
に重要な技術は、水性媒体として、水溶性高分子水溶液
を用いる方法であり、その例としては例えば特開昭54−
53679号公報、特公昭60−2100号公報、特公昭59−35258
号公報、特公昭60−12904号公報、特公昭60−216838号
公報等に記載されている。しかしながら、これらの水溶
性高分子を用いるインサイチュ重合法では芯物質の乳化
分散、カプセルのち密性、分散あるいは重合時の発泡等
種々の問題がある。そこで、乳化分散性を向上させるた
め水溶性高分子を多量に用いるとマイクロカプセルの壁
材のみの微粒子が多量に生成したり、系の粘度が高く成
りすぎたり、あるいは分散あるいは重合時に発泡したり
するため取扱いが困難になると云う問題があり、逆に少
ないとマイクロカプセルの粒径が大きく成りすぎたり、
カプセルの粒子同士が融着あるいは凝集したりする問題
が生じる。また、カプセル壁を強化するため高温で熱処
理するあるいは系のpHを下げて重合を行うなどの処理を
するとカプセルの粒子同士が融着して凝集粒子を多数形
成するといった問題があり、生産管理上の難点があっ
た。
発明が解決しようとする課題 本発明は疎水性物質をアミノプラストプレ縮合物を用
いてインサイチュ重合する際、前述のごとき問題を解決
した乳化分散性の良い、ち密なカプセル壁膜を有し、し
かも低粘度のカプセルスラリーを製造する方法を提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明はビニルピロリドン、α,β−エチレン系不飽
和カルボン酸、リン酸基を有する単量体及び/またはス
ルホン酸基を有する単量体を必須の構成成分とするアニ
オン性高分子電解質の存在下、酸性水溶液中で疎水性物
質を乳化分散させた後、アミノプラストプレ縮合物を重
縮合せしめて壁膜を形成させることを特徴とする疎水性
物質を内包するマイクロカプセルの製法に関する。
本発明に用いられる単量体成分のうちα,β−エチレ
ン系不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル
酸、エタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン
酸等が例示されるが典型的にはアクリル酸またはメタク
リル酸である。
リン酸基を含有する単量体としては2−(メタ)アク
リロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、(メ
タ)アクリロイルポリオキシエチルアシッドフォスフェ
ート及び(メタ)アクリロイルポリオキシエチルポリオ
キシプロピルアシッドフォスフェートなどが挙げられ
る。スルホン酸基を含有する単量体としてはビニルスル
ホン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、スル
ホエチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メ
タ)アクリレート、マレインイミド−N−エタンスルホ
ン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸などが挙げられる。
本発明のアニオン性高分子電解質に用いられる単量体
成分としては上記4成分の他に所望により他の単量体、
例えばα,β−エチレン系不飽和結合を有するカルボン
酸の低級アルキルまたはヒドロキシアルキルエステル、
例えばメチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリ
レート;ニトリル類、例えばアクリロニトリル;酢酸ビ
ニル;ビニルメチルエーテル等を得られた重合体の水溶
性を損わない範囲で併用してもよい。
各群に属する単量体は各群からそれぞれ一種類ずつ選
択して用いてもよく、あるいは二種類以上を併用しても
よい。例えばアクリル酸とメタクリル酸を併用してもよ
く、またビニルスルホン酸とスチレンスルホン酸を併用
してもよい。
各単量体成分の好ましい共重合比はビニルピロリドン
1−70重量%、より好ましくは5−60重量%、α,β−
エチレン系不飽和カルボン酸10−85重量%、より好まし
くは20−80重量%、リン酸基を有する単量体1−50重量
%、より好ましくは5−30重量%、スルホン酸基を有す
る単量体1−50重量%、より好ましくは1−30重量%で
ある。
ビニルピロリドンの量が1重量%より少ない場合は内
包物の乳化分散性が悪く所要の粒径が得られない。逆に
70重量%より多い場合は反応時に粒子同志の凝集が起り
易い。
α,β−エチレン系不飽和カルボン酸の量が10重量%
より少ない場合は反応時に粒子同志の凝集が起り易い。
逆に85重量%より多いと乳化分散性が悪くなる。
リン酸基を有する単量体が1重量%より少ないと乳化
分散性が悪く所望の粒径が得られない。50重量%より多
いとアニオン性高分子電解質の粘度が高くなり過ぎるた
め取扱いが困難となる。スルホン酸基を有する単量体が
1重量%より少ないと乳化分散性が悪くなる。50重量%
より多いと反応時に粒子同志の凝集が起り易い。
上記必須の単量体以外の単量体は全単量体の20重量%
以下とする。
上記単量体およびその他の単量体の共重合により得ら
れる本発明アニオン性高分子電解質の水溶液(20重量
%、25℃)の粘度(B型粘度計)は5−100,000cps、よ
り好ましくは10−5,000cpsである。その粘度が5cps以下
のものは乳化安定性がやゝ不足し、また、100,000cps以
下のものは系の粘度が高くなりすぎるため取扱いが困難
になる。
該アニオン性高分子電解質は系を酸性にするため部分
的に未中和のものを用いてもよい。典型的な塩としては
アルカル金属の塩、特にNa塩であるが、アンモニウム
塩、アミン塩としても使用し得る、また、CaやMg等のア
ルカリ土類金属の塩を用いてもよい。
該アニオン性高分子電解質の使用量はマイクロカプセ
ル化すべき疎水性物質100重量部当り好ましくは1−50
重量部、より好ましくは5−20重量部である。
本発明に用いられるアミノプラストプレ縮合物は、メ
ラミン/ホルムアルデヒド初期縮合物、尿素/ホルムア
ルデヒド初期縮合物、アルキル化メチロールメラミン、
N−アルキルメラミン/ホルムアルデヒド初期縮合物、
グアナミン/ホルムアルデヒド初期縮合物、アルキル尿
素/ホルムアルデヒド初期縮合物、アルキレン尿素/ホ
ルムアルデヒド初期縮合物等が例示されるが、前4者が
特に好ましいものである。
アミノプラストプレ縮合物はマイクロカプセル化すべ
き疎水性物質100重量部に対し1−200重量部、より好ま
しくは10−100重量部用いる。
本発明においてマイクロカプセル化し得る疎水性物質
はそれ自体液体もしくは固体粉末を疎水性液体に分散し
た溶液であってもよい。具体的な疎水性物質の例は特に
限定的ではないが、例えば、感圧記録紙用の染料、農
薬、医薬、殺虫剤、忌避剤、香料、接着剤、油溶性ビタ
ミン類、魚油、植物油、シリコーン油、液晶、難燃剤、
触媒等種々のものが例示される。
本発明においては、マイクロカプセル化を速やかに行
うためにマイクロカプセル化は酸性条件下、例えば系の
pHが2.0−6.8、より好ましくは3.0−6.0で行うのがよ
い。これらは、使用するアミノプラストプレ縮合物の種
類により適当に調整すればよく、例えばメラミン/ホル
ムアルデヒド縮合物やメチロールメラミンではpH4−
6、尿素/ホルムアルデヒド縮合物はpH3−5程度が適
当である。また、反応温度は15−100℃、より好ましく
は40−90℃が適当である。
マイクロカプセル化に際して酸性水溶液中には、他の
水溶性高分子を併用して用いてもよい。水溶性高分子と
しては、例えばアクリル酸重合物、(メタ)アクリル酸
共重合物(アクリル酸メチル等のアクリル酸エステル、
アクリル酸アミド、アクリルニトリル、2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、酢酸ビニル等と(メタ)アクリル酸との共重合
物)、マレイン酸共重合物(スチレン、エチレン、プロ
ピレン、メチルビニルエーテル、酢酸ビニル、イソブチ
レン、ブタジエン等とマレイン酸との共重合物)、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
エチルヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、澱粉誘
導体(例えばフタル酸エステル)、ポリビニルアルコー
ル等が例示される。これらの水溶性高分子は2種以上併
用してもよい。
酸性水溶液の粘度は10,000cps程度以下、より好まし
くは1,000cps程度以下に調整するのが好ましい。
カプセルの製法 本発明のマイクロカプセルは、ビニルピロリドン、
α,β−エチレン系不飽和カルボン酸、リン酸基を有す
る単量体及び/またはスルホン酸基を有する単量体を必
須構成成分とするアニオン性高分子電解質の存在下、酸
性水溶液中でマイクロカプセル化すべき疎水性物質を乳
化分散し、これにアミノプラストプレ縮合物を加え、撹
拌しながらpH調整した後加温することにより、疎水性物
質粒子表面にアミノプラストプレ縮合物の壁膜を形成さ
せることにより製造すればよい。
疎水性物質が固体の場合は予め、これを溶解する疎水
性の有機溶剤に溶解した上で用いてもよく、あるいは、
殻形成温度で溶融する疎水性ワックス類に溶解して用い
てもよい。また、疎水性の有機溶剤に分散してもよい。
疎水性物質はビニルピロリドン、α,β−エチレン系不
飽和カルボン酸、リン酸基を含有する単量体及び/また
はスルホン酸基を含有する単量体を必須構成成分とする
アニオン性高分子の酸性水溶液中に混合し、ホモジナイ
ザー、超音波等により微細な粒子に乳化分散する。これ
らの乳化分散粒子の大きさは所望のマイクロカプセルの
粒径にもよるが、通常0.1−500μm、より一般的には1
−100μmに調整する。
アミノプラストプレ縮合物は系中に徐々にあるいは一
度に加える。また、アミノプラストプレ縮合物の内、尿
素/ホルムアルデヒドの縮合物の場合は、その原料とな
る尿素またはホルムアルデヒドを予め系中に溶解してお
き、徐々にホルムアルデヒドまたは尿素を系中に添加し
てもよい。あるいは原料の尿素及びホルムアルデヒドを
同時に一度あるいは徐々に系中に加えてもよい。
これらのアミノプラストプレ縮合物は系のpHを酸性に
して(例えば3.0−6.8)、加温(例えば15℃−100℃)
することにより、疎水性物質の分散粒子表面上で重縮合
し、壁膜を形成する。その際、系は撹拌により均一な乳
化分散状態を維持する。
以下実施例を挙げて説明する。
実施例1 (1)アニオン性高分子電解質の水溶液の調整 ビニルピロリドン20重量部、アクリル酸60重量部、ホ
スマーPE(メタクリロイルポリオキシエチルアシッドフ
ォスフェート、ユニケミカル(株)社製)20重量部及び
水350重量部の混合液の1/4量を反応器に取り、窒素気
流、撹拌下85℃に保ち、2%過硫酸カリ水溶液10重量部
を加え重合反応を開始させた。1時間反応させた後、単
量体の混合液の残量(3/4量)を2時間で滴下し更に反
応を行った。滴下開始後30分毎に2%過硫酸カリ水溶液
10重量部を加える。滴下終了後更に1時間反応させた。
その後反応液を冷却し、20%水酸化ナトリウム水溶液で
pHを4.5に調整しアニオン性高分子電解質の20%水溶液
を得た。この水溶液の粘度は640cps(25℃、B型粘度
計)であった。
(2)マイクロカプセルの調整 (1)の工程で得たアニオン性高分子電解質の20%水
溶液40重量部及び水140重量部の混合液にマイクロカプ
セル化すべき疎水性物質として香料ジャスミンNo.39591
((株)永廣堂本店)200重量部を加え、ホモミキサー
((株)特殊機化社製)9,000rpmで4分間乳化分散し、
平均粒径7μmの安定な分散液を得た。
別に、37%ホルマリン50重量部、メラミン20重量部及
び水130重量部から成る混合物を撹拌下pH9.0に調整し、
60℃で約20分間反応し透明なメラミン/ホルムアルデヒ
ド初期縮合物を得、これを前記乳化分散液中に加え、25
0rpmで撹拌しながら60℃で3時間反応させた。
次いで、残存ホルマリン除去のため系のpHを4.0に調
整し80℃で2時間反応を継続した。その後系を25℃に冷
却し、25%アンモニア水でpH8.5に調整し、400メッシュ
で分級し、平均粒径7μm、粘度240cps(25℃、B型粘
度計)の良好なマイクロカプセルスラリーを得た。疎水
性物質の乳化分散時、カプセル化工程及びホルマリン除
去工程においても発泡、増粘、凝集の傾向はなく、作業
性も良好であった。
実施例2 香料ジャスミンNo.39591に代えて、香料ラベンダーOL
1997(高砂香料(株)社製)200重量部を用いる以外、
実施例1と同様にして香料ラベンダーOL1997のマイクロ
カプセルを得た。
得られたマイクロカプセルスラリーは平均粒径8μ
m、粘度330cpsであった。香料の乳化分散時、カプセル
化工程及びホルマリン除去工程においても発泡、増粘、
凝集の傾向はなく、作業性も良好であった。
実施例3 香料ジャスミンNo.39591に代えて、クリスタルバイオ
レットラクトン(CVL)4重量部及びベンゾイルロイコ
メチレンブルー(BLMB)2重量部をハイゾールSAS−296
(アルキル化ジフェニルメタン、日石化学(株)社製)
94重量部に加熱溶解させた混合液を用いる以外、実施例
1と同様にして顔料の溶液マイクロカプセルを得た。
得られたマイクロカプセルスラリーは平均粒径5μ
m、粘度220cpsであった。顔料溶液の乳化分散時、カプ
セル化工程及びホルマリン除去工程においても発泡、増
粘、凝集の傾向はなく、作業性も良好であった。
実施例4 (1)アニオン性高分子電解質水溶液の調製 ビニルピロリドン10重量部、アクリル酸50重量部、ホ
スマーPE(メタクリロイルポリオキシエチルアシッドフ
ォスフェート、ユニケミカル(株)社製)20重量部、AM
PS−R(2−アクリアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸、日本ルブリゾール(株)社製)20重量部及び水35
0重量部の混合液の1/4量を反応器に取り、窒素気流、撹
拌下85℃に保ち、2%過硫酸カリ水溶液10重量部を加え
重合反応を開始させた。1時間反応させた後、単量体の
混合液の残量(3/4量)を2時間で滴下し更に反応を行
った。滴下開始後30分毎に2%過硫酸カリ水溶液10重量
部を加えた。滴下終了後更に1時間反応させた。その後
反応液を冷却し、20%水酸化ナトリウム水溶液でpHを4.
5に調整しアニオン性高分子電解質の20%水溶液を得
た。この水溶液の粘度は380cps(25℃、B型粘度計)で
あった。
(2)マイクロカプセルの調製 (1)の工程で得たアニオン性高分子電解質水溶液40
重量部及び水140重量部の混合液にマイクロカプセル化
すべき疎水性物質として香料ローズNo.71320((株)永
廣堂本店)200重量部を加え、ホモミキサー((株)特
殊機化社製)9,000rpmで4分間乳化分散し、平均粒径6
μmの安定な分散液を得た。
別に、37%ホルマリン50重量部、メラミン20重量部及
び水130重量部から成る混合物を撹拌下pH9.0に調整し、
60℃で約20分間反応し透明なメラミン/ホルムアルデヒ
ド初期重合物を得、これを前記乳化分散液中に加え、25
0rpmで撹拌しながら60℃で3時間反応させた。
次いで、残存ホルマリン除去のため系のpHを4.0に調
整し80℃で2時間反応を継続した。その後系を25℃に冷
却し、25%アンモニア水でpH8.5に調整し、400メッシュ
で分級し、平均粒径6μm、粘度210cps(25℃、B型粘
度計)の良好なマイクロカプセルスラリーを得た。香料
の乳化分散時、カプセル化工程及びホルマリン除去工程
においても発泡、増粘、凝集の傾向はなく、作業性も良
好であった。
実施例5 香料ローズNo.71320に代えて、エピコート828(油化
シェルエポキシ(株)社製)200重量部を用いる以外、
実施例4と同様にしてマイクロカプセルを得た。
得られたマイクロカプセルを濾過、水洗後、100℃で
1時間乾燥したところ200メッシュ全通の平均粒径8μ
mのマイクロカプセルが得られた。エピコート828の乳
化分散時、カプセル化工程及びホルマリン除去工程にお
いても発泡、増粘、凝集の傾向はなく、作業性も良好で
あった。
実施例6 実施例1で得たアニオン性高分子電解質の水溶液30重
量部及びスクリプセット#520(スチレン/無水マレイ
ン酸共重合物、モンサント(株)社製)の一部ナトリウ
ム塩の20%水溶液10重量部の混合物を分散剤として用
い、また、芯物質の香料ジャスミンNo.39591に代えて、
東レシリコーンSH−200(東レシリコーン(株)社製)2
00重量部を用いる以外、実施例1と同様にしてマイクロ
カプセルを得た。
得られたマイクロカプセルを濾過、水洗後、100℃で
1時間乾燥したところ200メッシュ全通の平均粒径13μ
mのマイクロカプセルが得られた。芯物質の乳化分散
時、カプセル化工程及びホルマリン除去工程においても
発泡、増粘、凝集の傾向はなく、作業性も良好であっ
た。
比較例 実施例1の分散剤に代えて、スクリプセット#520
(スチレン/無水マレイン酸共重合物、モンサント
(株)社製)の一部ナトリウム塩の20%水溶液40重量部
を用いる以外、実施例1と同様にしてマイクロカプセル
を得た。
得られたマイクロカプセルスラリーを400メッシュで
分級したところ、目詰りを起こして分級することができ
なかった。
また、芯物質の乳化分散時及びカプセル化工程で発泡
が多く、しかもホルマリン除去工程において凝集傾向が
激しかった。
発明の効果 本発明アニオン性高分子物質を用いると疎水性物質を
酸性条件下で安定に水中に分散させることができるた
め、疎水性物質をアミノプラストでマイクロカプセル化
する際の分散剤として極めて有用である。従ってこの分
散剤を用いて疎水性物質をアミノプラストでマイクロカ
プセル化するとその製造工程で粒子の凝集や系の増粘お
よび発泡がなく、均一なマイクロカプセルを得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 13/02 - 13/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニルピロリドン、α,β−エチレン系不
    飽和カルボン酸、リン酸基を有する単量体及び/または
    スルホン酸基を有する単量体を必須の構成成分とするア
    ニオン性高分子電解質の存在下、酸性水溶液中で疎水性
    物質を乳化分散させた後、アミノプラストプレ縮合物を
    重縮合せしめて壁膜を形成させることを特徴とする疎水
    性物質を内包するマイクロカプセルの製法。
  2. 【請求項2】リン酸基を含有する単量体が2−(メタ)
    アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、
    (メタ)アクリロイルポリオキシエチルアシッドフォス
    フェートまたは(メタ)アクリロイルポリオキシエチル
    ポリオキシプロピルアシッドフォスフェートから選ばれ
    る請求1項に記載の製法。
  3. 【請求項3】スルホン酸基を含有する単量体がビニルス
    ルホン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、ス
    ルホエチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メ
    タ)アクリレート、マレインイミド−N−エタンスルホ
    ン酸または2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
    ルホン酸から選ばれる請求1項に記載の製法。
  4. 【請求項4】アミノプラストプレ縮合物が尿素/ホルム
    アルデヒト初期縮合物、メラミン/ホルムアルデヒド初
    期縮合物、アルキル化メチロール尿素またはアルキル化
    メチロールメラミンから選ばれる請求項1に記載の製
    法。
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