JP2503309B2 - 鋼板吊上用電磁石装置 - Google Patents

鋼板吊上用電磁石装置

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JP2503309B2
JP2503309B2 JP347891A JP347891A JP2503309B2 JP 2503309 B2 JP2503309 B2 JP 2503309B2 JP 347891 A JP347891 A JP 347891A JP 347891 A JP347891 A JP 347891A JP 2503309 B2 JP2503309 B2 JP 2503309B2
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岡 力 道
本 勤 崎
野 寺 敬 山
谷 和 彦 福
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板吊上用電磁石装置
に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板吊上用電磁石装置は、図6
(A:正面図,B:左側面図およびC:下面図)および
図7(図6のBの一部拡大縦断面図)に示すように、電
磁石鉄心22に励起巻線21を巻付け、励起巻線21に
電圧を印加することにより電磁石鉄心22に連続した電
磁石磁極23で鋼板24を吊上げ、磁束検出用サ−チコ
イル24で電磁石磁極23と鋼板24との間で発生する
磁束を検出する。吊上制御装置が、サ−チコイル24が
検出した磁束より、電磁石が吸着している鋼板枚数(厚
み)を算出して、所要鋼板枚数(厚み)のみを吊上げる
ように、励起巻線21の通電電流値を制御し、吊り分け
を行なう。磁束検出用サ−チコイル24は、電磁石磁極
23に接触状態で捲かれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁石の断面と
それが発生する磁束の様子を示す図7を参照する。従来
のサ−チコイル24は、電磁石の中心磁極に巻回されて
いる。電磁石を励磁することで生じる磁束は、サ−チコ
イル24に鎖交して鋼板24を通過する磁束,サ−チコ
イル24と不完全に鎖交するかもしくは全く鎖交しない
で鋼板24を通過する磁束、および、サ−チコイルに鎖
交せず鋼板24も通過しない漏れ磁束の3種類に分類で
きる。サ−チコイル24との鎖交が不完全か全く鎖交し
ないで鋼板24を通過する磁束が比較的に多いので、図
4に実線で示すように、励起巻線21の電流値の増加と
ともに、サ−チコイル24の検出磁束量が飽和してしま
うことである。
【0004】例えば、吊り上げる鋼板重量が大きい場合
には、吸着力を大きく設定するので、電流値は増大し、
磁束量の増大とともに電磁石の磁極23およびその近辺
の鋼板24に磁気飽和が生じる。その場合には、中心磁
極に巻回されてあるサ−チコイル24を鎖交しないで鋼
板25を通過する磁束の相対的な割合が増加するので、
鋼板24を通過する磁束量を正確に検出することができ
ない。
【0005】このように、磁極23およびその近辺の鋼
板25に磁気飽和が生じる場合には、鋼板24を通過す
る磁束量を正しく検出できないので、吊上制御装置によ
る吸着力制御精度が低下する。すなわち、励起巻線21
に流す電流値とサ−チコイル24で検出した磁束量の関
係から求める、吊り上げた鋼板の合計板厚値の誤差が大
きくなる。
【0006】図5に、電流値一定における吊り上げた鋼
板25の合計板厚と、検出磁束の従来の関係を実線で示
す。吊り上げた鋼板の板厚が大きくなるとともに、磁路
の磁気抵抗が減少するので、鋼板25を通過する磁束量
は増加するが、磁極23およびその近辺の鋼板25に磁
気飽和が生じるとともに、磁極23に巻回されているサ
−チコイル24に鎖交する磁束量も飽和し、吊り上げた
鋼板の合計板厚の検出分解能も低下する。
【0007】本発明は、鋼板を通過する磁束の検出漏れ
を低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の鋼板吊上用電磁
石装置は、電磁石鉄心(22)に鋼板吊上げ用の励起巻
線(21)を巻付け、磁極(23)と鋼板(25)との
間で発生する磁束を検出する磁束検出用サ−チコイル
(24)を備える鋼板吊上用電磁石装置において、磁束
検出用サ−チコイル(24)は磁極間のほぼ中間に、且
つ磁極と非接触状態に配置した事を特徴とする。
【0009】なお、カッコ内の記号は、図面に示し後述
する実施例の対応要素を示す。
【0010】
【作用】磁束検出用サ−チコイル(24)が磁極間のほ
ぼ中間にありしかも磁極から離れているので、従来はサ
−チコイルに鎖交しなかった磁束の多くがサ−チコイル
(24)と鎖交するようになり、鋼板(25)を通る磁
束の検出漏れが低減する。その結果、励起巻線(21)
に流す電流値に対して、サ−チコイル(24)で検出す
る磁束量は例えば図4に点線で示すように飽和しにくく
なり、吊上げ板厚の変化量Δtに対するサ−チコイル
(24)検出磁束の変化量ΔΦ’は図5に点線で示すよ
うに大きくなり、板厚検出誤差が小さくなり、板厚検出
範囲を広く設定しうる。
【0011】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0012】
【実施例】図2の(A)に本発明の一実施例の正面を、
(B)に左側面を、(C)に下面を示し、図3に図2の
(B)の左半分の拡大縦断面を示す。この実施例では、
磁極23は、電磁石鉄心22は、一面が開いた大きい長
方形容器の長軸位置に、長方形板体を立てた形状であ
り、該長方形板体の先端面に一面が開いた小さい長方形
容器状の中心磁極が接合され、電磁石鉄心22の大きい
長方形容器部分の開口端面に長方形リング状の磁極が接
合されている。励起巻線21の端面の長方形リング状の
保護板に、長方形リング状の非磁性体26の一端面が接
合され、非磁性体26の他端面の長方形リング状の溝内
に、長方形リング状のコイル形状のサ−チコイル24が
収納されている。サ−チコイル24は、電磁石鉄心22
の、上述の大きい長方向容器の内壁面と長方形板体の外
側面との中間に位置する。図には示していないが、サ−
チコイル24の、鋼板25に対向する端面は保護板で被
覆されている。この保護板の、鋼板25に対向する面
は、電磁石鉄心22の大きい長方形容器部分の先端面
(鋼板対向面)よりわずかに引込んだ位置にある。
【0013】以上に説明した電磁石装置の構造により、
サ−チコイル24は、磁極23のうちの、上述の中心磁
極と上述の長方形リング状の磁極の中間に位置し、か
つ、鋼板25の表面の直近にある。すなわち、サ−チコ
イル24は磁極23から可及的に遠くに離れかつ鋼板に
対しては可及的に近い位置にあるように設置されてい
る。
【0014】上述の、本発明にかかる電磁石の断面と磁
束の様子を示す図3を参照する。電磁石で鋼板25を吸
着した状態での磁束は、磁極23を経由して鋼板25を
通過する磁束,電磁石鉄心22から磁極23近辺の空間
を経由して鋼板25を通過する磁束,電磁石鉄心22か
ら磁極23間の空間を経由して鋼板25を一度も通過し
ない漏れ磁束の3種類に分類できる。ここで検出したい
磁束は、上記のうち鋼板を通過する磁束である。本発明
の電磁石装置は、磁極23およびその近辺の鋼板25の
磁気飽和に関わらず、鋼板25を通過する磁束量を検出
できる。吊り上げる鋼板重量が大きい場合には吸着力を
大きく設定するために、電流値は増大し、磁束の増大と
ともに、電磁石の磁極23およびその近辺に磁気飽和が
生じる。その場合には、磁極23を経由しないで鋼板2
5を通過する磁束の相対的な割合が増大する。本発明に
よるサ−チコイル設置位置では、磁極23以外の空間を
経由して鋼板25を通過する磁束を検出する確率が高く
なり、図4に点線で示すように磁束検出量が増大する。
【0015】本発明によるサ−チコイル位置では、鋼板
25を通過する磁束の検出漏れが低減するので、磁束値
をフィ−ドバック制御して設定する吸着力の精度が向上
するほか、電流値と磁束の関係から求める吊り上げ鋼板
の合計板厚の検出分解能も向上する。図5に点線で、電
流値一定における吊り上げた鋼板の合計板厚と検出磁束
の関係を示す。吊り上げた鋼板の板厚が大きくなるとと
もに、磁石の磁気抵抗が減少するので、鋼板を通過する
磁束量は増加するが、磁極およびその近辺の鋼板に磁気
飽和が生じる。本発明(図5の点線)では、磁気飽和に
かかわらず、鋼板を通過する磁束を検出できるので、吊
り上げた鋼板の合計板厚の検出分解能も向上する。
【0016】図1に、本発明の電磁石装置を使用するシ
ステム構成を示す。図1において、1は電磁石を励起す
るための電流を制御する装置、2は図2および図3に示
す吊り上げ電磁石、3は電磁石の総磁束量を検出する装
置、4は電磁石に流れる電流を検出する装置である。5
はあらがじめ設定した、鋼板の総板厚に対する磁束と電
流の関係から、検出した磁束量と検出した電流値によっ
て総板厚を判定する板厚判定装置、6は板の幅,長さ,
重量,積み方等の情報を発生する装置である。7は鋼板
を過剰に吊り上げたときに分離を行うため、吊り分ける
板(板厚:tn, 重量:Wn )と切り離す板(板厚:
n+1, 重量:Wn+1 )の、電磁石の総磁束に対する
吸着力特性をそれぞれ読み出し、吊り分ける板について
は吸着力Fn が総重量Wn を上まわるようにして落下
を防ぎ、切り離す板については吸着力Fn+1 が重量W
n+1 よりも下まわるようにして、分離可能な磁束値の
範囲を演算し、その範囲内の磁束指令値を暫次発生する
装置、8は磁束の指令値と検出値を比較し、磁束値が指
令値に追従するように電磁石の励磁電流設定値を発生す
る装置である。
【0017】
【効果】本発明によれば、鋼板を通過する磁束量をより
正確に検出できるようになるので、磁束量と電磁石の励
磁電流の関係から求める吊り上げ鋼板の総板厚の検出精
度を向上できる。また、電磁石磁極部分・鋼板の磁極近
傍での磁気飽和に関わらず鋼板を通過する磁束量を検出
できるようになるので、吊り上げ鋼板の総板厚の検出限
界を向上できる。さらに、磁束の検出精度が向上できる
ので、磁束量を制御して鋼板の吊り枚数制御を行う場合
には、吊り枚数制御精度も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電磁石装置を使用する鋼板吊上げシ
ステムの構成概要を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す図面であり、(A)
は正面図、(B)は左側面図および(C)は下面図であ
る。
【図3】 図2の(B)の左半分の拡大縦断面図であ
る。
【図4】 電磁石装置の、励起巻線1に流す電流値とサ
−チコイル24で検出する磁束量との関係を示すグラフ
であり、実線は図6および図7に示す従来例のものを、
点線は図2および図3に示す本発明の一実施例のものを
示す。
【図5】 電磁石装置の、吊上げ鋼板量とサ−チコイル
24で検出する磁束量との関係を示すグラフであり、実
線は図6および図7に示す従来例のものを、点線は図2
および図3に示す本発明の一実施例のものを示す。
【図6】 従来の電磁石装置を示す図面であり、(A)
は正面図、(B)は左側面図および(C)は下面図であ
る。
【図7】 図6の(B)の左半分の拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
21:励磁巻線 22:電磁石鉄心 23:磁極 24:サ−チコイル 25:鋼板 26:非磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福 谷 和 彦 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平1−242333(JP,A) 特開 昭52−49462(JP,A) 実開 昭55−78673(JP,U) 実開 昭51−146659(JP,U) 実開 昭50−26280(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石鉄心に鋼板吊上げ用の励起巻線を
    巻付け、磁極と鋼板との間で発生する磁束を検出する磁
    束検出用サ−チコイルを備える鋼板吊上用電磁石装置に
    おいて、磁束検出用サ−チコイルは磁極間のほぼ中間
    に、且つ磁極と非接触状態に配置した事を特徴とする鋼
    板吊上用電磁石装置。
JP347891A 1991-01-16 1991-01-16 鋼板吊上用電磁石装置 Expired - Lifetime JP2503309B2 (ja)

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US6091215A (en) * 1998-06-02 2000-07-18 Switched Reluctance Drives Limited Trajectory controller
KR100776546B1 (ko) * 2001-06-05 2007-11-26 주식회사 태화에레마 권상기용 자석의 자력 제어 방법 및 장치

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