JP2503302Y2 - ロ―ルブラインドの操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はロールブラインドのスクリーンを昇降操作
する操作装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、ロールブラインドの一種類として第５図に示す
ものがある。すなわち、それぞれ別体に設けられる一対
の支持ブラケット１が窓の内側で天井面２等に固定さ
れ、両支持ブラケット１間に巻取軸３が支持され、その
巻取軸３から布製等のスクリーン４が吊下支持されてい
る。そして、通常スクリーン４は巻取軸３から後方、す
なわち窓側に垂下され、一方の支持ブラケット１に設け
られる操作装置５から吊下支持される無端状の操作コー
ド6a,6bを操作することにより巻取軸３を回転させてス
クリーン４を昇降可能となっている。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、上記のようなロールブラインドでは操作コ
ード6a,6bが操作装置５内の駆動プーリから垂下されて
いるため、第６図に示すようにその一方の操作コード6a
が巻取軸３から垂下されるスクリーン４の側方に垂下さ
れている。そして、室内の美観を考慮して通常操作コー
ド6a,6bは壁際に垂下されるため、第５図に鎖線で示す
ように操作コード6a,6bをスクリーン４中央側に斜めに
引いて操作すると、同操作コード6aがスクリーン４に干
渉してスクリーン４端縁にほつれが生ずるという問題点
がある。また、このようなロールブラインドを暗幕とし
て使用する場合には第７図に示すようにスクリーン４端
部が断面コ字状のスクリーンガイド７で案内される構造
となるため、このスクリーンガイド７と操作コード6aと
が干渉し合って昇降操作に支障を来たすという問題点も
ある。

この考案の目的は、上記のようなロールブラインドに
おいて操作コードとスクリーンあるいはスクリーンガイ
ドとの干渉を確実に防止可能とする操作装置を提供する
にある。

［課題を解決するための手段］ この考案は上記問題点を解決するために、スクリーン
の巻取軸両端を支持ブラケットで支持し、一方の支持ブ
ラケットには駆動プーリを回転可能に支持し、その駆動
プーリから垂下される操作コードの操作に基いて巻取軸
を回転させることによりスクリーンを昇降するロールブ
ラインドにおいて、前記駆動プーリから垂下される操作
コードのうちスクリーン側へ垂下される操作コードを支
持ブラケットに設けた案内ローラを経て垂下させ、該案
内ローラにより前記操作コードを巻取軸の軸心よりも反
スクリーン側に案内したものである。

［作用］ 上記手段により、スクリーンと操作コードとの間にロ
ールブラインド前後方向の間隙が確保されて互いの干渉
が防止される。

［実施例］ 以下、この考案を具体化した一実施例を第１図〜第４
図に従って説明する。なお、前記従来例と同一構成部分
は同一番号を付してその説明を省略する。

第３図に示すように、一方の支持ブラケット１に設け
られる操作装置５は同支持ブラケット１にプーリーシャ
フト８が固定され、そのプーリーシャフト８に駆動プー
リ９が回転可能に支持され、その駆動プーリ９の周囲が
ケース10に覆われている。駆動プーリ９の一側には六角
軸11が一体に形成され、その六角軸11に巻取軸３の端部
が嵌合されている。また、巻取軸３は四角軸状の芯軸12
に対しスクリーンの自重降下防止装置（図示しない）を
介して支持され、その芯軸12はプーリーシャフト８に形
成された四角孔13に嵌合固定されている。そして、巻取
軸３は駆動プーリ９の回転にともなって正逆いずれの方
向にも回転され、スクリーン４の自重では回転しない。

駆動プーリ９には無端状の操作コード6a,6bが掛装さ
れ、第１図に示すようにケース10下部の開口部14から下
方へ垂下されている。その開口部14の中央部には案内ロ
ーラ15がケース10に回転可能に支持され、開口部14の両
側には案内ローラ16a,16bがケース10に回転可能に支持
されている。そして、駆動プーリ９の後方へ垂下される
操作コード6aは中央の案内ローラ15を介して巻取軸３の
中心より前方へ垂下され、駆動プーリ９の前方へ垂下さ
れる操作コード6bは前側の案内ローラ16aを介して駆動
プーリ９からほぼ真下へ垂下されている。従って、操作
コード6aは巻取軸３の後方に垂下されるスクリーン４よ
り前方で駆動プーリ９から垂下されるようになってい
る。

さて、このように構成されたロールブラインドでは、
巻取軸３から後方に垂下されるスクリーン４に対し、操
作コード6aは巻取軸３の中心より前方で垂下されている
ので、同操作コード6aをスクリーン４の中央側へ斜めに
引いても同スクリーン４の端縁部と操作コード6aとが干
渉することはない。

スクリーン４の端縁を前記従来例のスクリーンガイド
７で案内する場合にも操作コード6aはスクリーン４より
前方へ案内されて垂下されているので、操作コード6aと
スクリーンガイド７との干渉が防止される。

また、前記実施例では操作装置５を巻取軸の右端側に
取着したが、巻取軸３の左端側にこの操作装置５を取着
する場合には第４図に示すように案内ローラ15,16bに操
作コード6a,6bを掛装して同操作コード6aをスクリーン
４より前方に離間した状態で垂下させることができる。

［考案の効果］ 以上詳述したように、この考案はスクリーンの巻取軸
両端を支持ブラケットで支持し、一方の支持ブラケット
には駆動プーリを回転可能に支持し、その駆動プーリか
ら垂下される操作コードの操作に基いて巻取軸を回転さ
せることによりスクリーンを昇降するロールブラインド
において、操作コードとスクリーンあるいはスクリーン
ガイドとの干渉を確実に防止することができ、特に小型
のロールブラインドであってもこの考案によれば操作コ
ードの操作が容易であるという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した操作装置の第３図におけ
るＡ−Ａ線断面図、第２図は同じく第３図におけるＢ−
Ｂ線断面図、第３図は操作装置の側断面図、第４図は操
作装置の他の使用例を示す断面図、第５図はこの考案に
関するロールブラインドの正面図、第６図は従来の操作
装置による操作コードとスクリーンの相対位置を示す断
面図、第７図は従来の操作装置によるスクリーンとスク
リーンガイドとの相対位置を示す断面図である。 支持ブラケット１、巻取軸３、スクリーン４、操作コー
ド6a,6b、駆動プーリ９、案内ローラ15。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スクリーンの巻取軸両端を支持ブラケット
   で支持し、一方の支持ブラケットには駆動プーリを回転
   可能に支持し、その駆動プーリから垂下される操作コー
   ドの操作に基いて巻取軸を回転させることによりスクリ
   ーンを昇降するロールブラインドにおいて、 前記駆動プーリ（９）から垂下される操作コード（6a,6
   b）のうちスクリーン（４）側へ垂下される操作コード
   （6a）を支持ブラケット（１）に設けた案内ローラ（1
   5）を経て垂下させ、該案内ローラ（15）により前記操
   作コード（6a）を巻取軸（３）の軸心よりも反スクリー
   ン（４）側に案内したことを特徴とするロールブライン
   ドの操作装置。