JPH0728398Y2 - 傾斜窓用ロールブラインド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は水平な天窓又は傾斜窓に設置されるロールブラ
インドの改良に関する。

［従来技術］ 天窓等に設置されたロールブラインドはウェイトバーを
案内しながら支持するガイドワイヤを備えている。その
ロールブラインドの操作コードを手で引くとウェイトバ
ーは引出され、操作コードを放すとスプリングの力でウ
ェイトバーは戻される。操作コードがウェイトバーの中
央に取付けられたものは、操作コードが天窓の中央から
垂れ下がるため、見苦しい上に、ウェイトバーの強度が
小さいと、ウェイトバーが曲がりやすいため、強度の大
きなウェイトバーを使用しなければならないという問題
があった。操作コードが天窓の中央に垂れ下がることも
なく、又、強度の小さなウェイトバーも使用できるロー
ルブラインドは、実開昭60-26596号に開示されている。
そのロールブラインドの操作コードはウェイトバーを摺
動自在に貫通し、一端がロールブラインドの一方のワイ
ヤベースに固定され、他端が他方のワイヤベースに設け
られた滑車から垂下する。

［考案が解決しようとする課題］ 上記ロールブラインドはウェイトバーに作用するテンシ
ョンが両端において異なるため、スクリーンを引出した
とき、両側のたるみ量に差が生じて外観が悪いという問
題があった。又、たるみ量に差を生じたスクリーンを巻
上げると、巻きずれが発生しやすいという問題もあっ
た。さらに、操作コードの操作長がスクリーンの引出し
長の２倍になるため、垂れ下がる操作コードが長すぎる
という問題もあった。

本考案はこれらの問題を解決するためになされたもので
あり、操作コードが天窓の中央から垂れ下がらないロー
ルブラインドであって、引出されたスクリーンの両側が
常に均等で、巻きずれのおそれがなく、操作コードの操
作長さも長すぎないものを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するため、本考案が採用する手段は、第
１図の実施例に示すように、壁面等に固定されるセット
バー10と、そのセットバーの両側に設けたブラケット1
1、12と、そのブラケットに回転可能に支持されたロー
ル14と、そのロールに巻かれたスクリーン16と、そのス
クリーンの自由端に設けられたウェイトバー18と、ロー
ルとブラケットの間に介在してロールをスクリーン巻き
込み方向に回転させようとするスプリングと、セットバ
ー10の両側からスクリーン16の引出し方向にウェイトバ
ー18を貫通して延長するガイドワイヤ20と、各ガイドワ
イヤの下端をロールブラインドの側枠等に固定するワイ
ヤベース21、22とからなるロールブラインドにおいて、
セットバー10の両側端部と各ワイヤベース21、22にそれ
ぞれ滑車25、26、27、28を取付け、操作コード24の一端
をウェイトバー18の一端に止着し、その操作コードの他
端を順次一方のワイヤベースの滑車27、同じくセットバ
ー10の一方の滑車25、セットバー10の他方の滑車26、同
じく他方のワイヤベース22の滑車28に掛けて引出し、そ
の途中においてウェイトバー18の他端に操作コード24を
止着したことにある。

［作用］ 第３図に示すように、操作コード24はウェイトバー18の
一端から出発して各滑車27、25、26、28を順次経て他端
に至るので、その他端を引くと、ウェイトバー18がセッ
トバー10から遠ざかり、スクリーンが引出される。操作
コード24の他端を建物等に係止してスクリーンを引出し
た位置に停止する。操作コード24の他端を放すと、スプ
リングの力でスクリーンはロールに巻かれ、ウェイトバ
ー18はセットバー10の方へ戻る。

操作コード24の操作長はスクリーンの引出し長と同一で
あり、ウェイトバー18の両端は操作コード24に止着され
ているから、スクリーンの両側のたるみ又は張りは均等
になる。

［実施例］ 本考案のロールブラインドを図面に示す実施例に基づい
てさらに詳しく説明する。

第１図及び第２図に示すように、ロールブラインドのセ
ットバー10は天窓の上辺側に固定され、そのセットバー
の両側にブラケット11、12が取付けられる。ブラケット
11、12にはロール14が回転自在に支持され、ロール14に
はスクリーン16が巻かれる。

図示していないが、ロールの内部にスプリングが内蔵さ
れ、そのスプリングはロールをスクリーンの巻き込み方
向に回転させる。スクリーン16の自由端にはウェイトバ
ー18が取付けられる。セットバー10の両側端部からガイ
ドワイヤ19、20が天窓両側枠に沿って延長してウェイト
バー18を貫通する。ガイドワイヤ19、20の下端は両側枠
に取付けられたワイヤベース21、22に止着される。セッ
トバー10の両側端部には滑車25、26、31、32が、ワイヤ
ベース21、22には滑車27、28がそれぞれ取付けられる。

操作コード24の始端はウェイトバー18の一端面に止着さ
れる。操作コード24はワイヤベース21の滑車27、セット
バー10の一方の滑車31、25、他方の滑車26、32、ワイヤ
ベース22の滑車28を順次回る。終端は滑車28から垂下す
るが、その途中において操作コード24はウェイトバー18
の他方の端面に止着される。実施例はセットバーに４個
の滑車が設けられているが、滑車の向きと位置によって
は２個の滑車でも十分である。

操作コード24の終端側を引くと、ウェイトバー18はセッ
トバー10から遠ざかり、スクリーン16がロール14から引
出される。そこで、操作コード24を壁面のフック等に止
着すると、ロール14は回転しないから、スクリーン16は
その位置に停止する。操作コード24を放すと、ロール14
はスプリングの力でスクリーン16を巻取る方向に回転す
るから、スクリーン16はロール14に巻上げられ、ウェイ
トバー18はセットバー10に近づく。操作コード24は天窓
の側枠に設けたワイヤベース22の滑車28から垂下するの
で、天窓の中央に垂下するものに比べると外観は良好で
ある。

ウェイトバー18は両端面において操作コード24に止着さ
れ、両端面の止着点の変位は常に同一であるから、ウェ
イトバー18は移動には関係なく常にロール14に対して平
行であり、スクリーン16の両側のたるみ又は張りは常に
均等に保持される。したがって、巻きずれが生ずるおそ
れは全くない。

［考案の効果］ 上記の通り、本考案のロールブラインドは操作コードが
天窓の側枠から垂下するもので、天窓の中央から操作コ
ードが垂下するものに比べると外観が良好であり、従来
の操作コードを側枠から垂下するために操作コードがウ
ェイトバーを長手方向に貫通していたものに比べると、
操作コードの操作長が半分になるだけでなく、ウェイト
バーの両端が操作コードに止着されるため、スクリーン
の両側のたるみ又は張りが一様になり、巻きずれも生じ
ないという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のロールブラインドの一部を
切欠いて示す図面、 第２図は第１図のII-II線に沿う断面図、 第３図は第１図の操作コードの掛け方を示す略図であ
る。 図において、符号10はセットバー、11、12はブラケッ
ト、14はロール、16はスクリーン、18はウェイトバー、
19、20はガイドワイヤ、21、22はワイヤベース、24は操
作コード、25、26、27、28は滑車、31、32、33、34は滑
車をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】建物等に固定されたセットバー（10）と、
   前記セットバーの両側に設けられたブラケット（11、1
   2）と、前記ブラケットに回転可能に支持されたロール
   （14）と、前記スクリーンの自由端に取付けられたウェ
   イトバー（18）と、前記ロールと前記ブラケットの一方
   の間に介在して前記ロールをスクリーン巻き込み方向に
   回転させようとするスプリングと、前記セットバーの両
   端部から前記スクリーンの引出される方向に延長して前
   記ウェイトバーを貫通するガイドワイヤ（19、20）と、
   建物等に固定されて前記ガイドワイヤの下端を把持する
   ワイヤベース（21、22）とを備えたロールブラインドに
   おいて、前記セットバーの両側と各ワイヤベースにはそ
   れぞれ少なくとも１個の滑車（25、26、27、28）が取付
   けられ、操作コード（24）は始端が前記ウェイトバー
   （18）の一方の端部に止着された後に、順次、一方の側
   のワイヤベース（21）の滑車（27）、一方の側のセット
   バーの滑車（25）、他方の側のセットバーの滑車（2
   6）、他方の側のワイヤベース（22）の滑車（28）に掛
   けられて終端に至り、前記操作コードは途中において前
   記ウェイトバーの他方の端部に止着されたことを特徴と
   する傾斜窓用ロールブラインド。