JP2503106Y2 - 両面演奏光ディスクプレ―ヤ - Google Patents
両面演奏光ディスクプレ―ヤInfo
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- JP2503106Y2 JP2503106Y2 JP8156588U JP8156588U JP2503106Y2 JP 2503106 Y2 JP2503106 Y2 JP 2503106Y2 JP 8156588 U JP8156588 U JP 8156588U JP 8156588 U JP8156588 U JP 8156588U JP 2503106 Y2 JP2503106 Y2 JP 2503106Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carriage
- guide
- flexible
- disk
- double
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は両面演奏光ディスクプレーヤに関する。
背景技術 ターンテーブル上に載置されたディスクの両側に2つ
の光学式ピックアップ手段を設けて、イジェクト動作を
行うことなくディスクの両面演奏をなし得るようにした
両面演奏光ディスクプレーヤが知られている。かかる両
面演奏光ディスクプレーヤにおいては高価な光学式ピッ
クアップ手段を2つ使用することからコストが高くなっ
ていた。
の光学式ピックアップ手段を設けて、イジェクト動作を
行うことなくディスクの両面演奏をなし得るようにした
両面演奏光ディスクプレーヤが知られている。かかる両
面演奏光ディスクプレーヤにおいては高価な光学式ピッ
クアップ手段を2つ使用することからコストが高くなっ
ていた。
考案の概要 本考案は上記した点に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところはコストが安く且つプレーヤ全体
としての小型化を達成し、しかも、演奏が円滑に行なわ
れる両面演奏光ディスクプレーヤを提供することであ
る。
その目的とするところはコストが安く且つプレーヤ全体
としての小型化を達成し、しかも、演奏が円滑に行なわ
れる両面演奏光ディスクプレーヤを提供することであ
る。
本考案による両面演奏光ディスクプレーヤは、光学式
ピックアップ手段を担持したキャリッジをターンテーブ
ル上に載置されたディスクの両方の記録面に沿って案内
駆動手段により案内駆動し且つ前記光学式ピックアップ
手段に接続された可撓性配線手段により電気信号の伝達
をなして前記ディスクの両面演奏をなす両面演奏光ディ
スクプレーヤであって、 前記案内駆動手段は、前記ターンテーブルのディスク
担持面の両側に配置されて前記キャリッジが係脱され得
るように担持する第1及び第2案内機構と、前記第1及
び第2案内機構のうち一方の案内機構から他方の案内機
構まで前記キャリッジを搬送する搬送機構と、前記第1
及び第2案内機構上にて前記キャリッジを移動せしめ且
つ前記搬送機構を駆動する駆動手段とを有し、前記キャ
リッジが前記案内駆動手段により前記ディスクの外周側
に移動せしめられたときに前記可撓性配線手段を巻き取
る巻き取り手段を有する、ことを特徴としている。
ピックアップ手段を担持したキャリッジをターンテーブ
ル上に載置されたディスクの両方の記録面に沿って案内
駆動手段により案内駆動し且つ前記光学式ピックアップ
手段に接続された可撓性配線手段により電気信号の伝達
をなして前記ディスクの両面演奏をなす両面演奏光ディ
スクプレーヤであって、 前記案内駆動手段は、前記ターンテーブルのディスク
担持面の両側に配置されて前記キャリッジが係脱され得
るように担持する第1及び第2案内機構と、前記第1及
び第2案内機構のうち一方の案内機構から他方の案内機
構まで前記キャリッジを搬送する搬送機構と、前記第1
及び第2案内機構上にて前記キャリッジを移動せしめ且
つ前記搬送機構を駆動する駆動手段とを有し、前記キャ
リッジが前記案内駆動手段により前記ディスクの外周側
に移動せしめられたときに前記可撓性配線手段を巻き取
る巻き取り手段を有する、ことを特徴としている。
実施例 以下、本考案の実施例としての両面演奏光ディスクプ
レーヤを添付図面を参照しつつ説明する。
レーヤを添付図面を参照しつつ説明する。
第1図ないし第4図に示すように、当該両面演奏光デ
ィスクプレーヤのプレーヤハウジング(図示せず)内に
は、例えば3本の脚部材1,2及び3により連結された下
シャーシ5及び上シャーシ6が設けられている。なお、
図において矢印Y方向が前方であり、矢印X方向が左方
である。また、矢印Zは上方を示している。
ィスクプレーヤのプレーヤハウジング(図示せず)内に
は、例えば3本の脚部材1,2及び3により連結された下
シャーシ5及び上シャーシ6が設けられている。なお、
図において矢印Y方向が前方であり、矢印X方向が左方
である。また、矢印Zは上方を示している。
第2図及び第3図に示すように、下シャーシ5の前端
部にはターンテーブル7が設けられており、ディスク10
がクランパ9によって該ターンテーブル上にクランプさ
れている。第1図、第3図及び第4図に示したディスク
10は直径が約30cmのものであり、各々信号記録層を有す
る2枚の円形基板を該各信号記録層が内側となるように
互いに結合して成る。なお、第2図に示す如く、当該デ
ィスクプレーヤにおいては、直径が各々約20cm,12cmの
ディスク11及び12の演奏をも行い得る。また、図には示
していないが、ターンテーブル7は、これら各径のディ
スクの中心孔に係合して該各ディスクの芯出しをなす芯
出し部材を有している。
部にはターンテーブル7が設けられており、ディスク10
がクランパ9によって該ターンテーブル上にクランプさ
れている。第1図、第3図及び第4図に示したディスク
10は直径が約30cmのものであり、各々信号記録層を有す
る2枚の円形基板を該各信号記録層が内側となるように
互いに結合して成る。なお、第2図に示す如く、当該デ
ィスクプレーヤにおいては、直径が各々約20cm,12cmの
ディスク11及び12の演奏をも行い得る。また、図には示
していないが、ターンテーブル7は、これら各径のディ
スクの中心孔に係合して該各ディスクの芯出しをなす芯
出し部材を有している。
ディスク10の半径方向、この場合前後方向(矢印Y方
向及びその反対方向)において該ディスクの記録面と平
行となるように且つ該ディスクを上下に挾むように一対
の円柱状の長手第1案内部材14及び第2案内部材15が配
置されており、夫々シャーシ6及び下シャーシ5に取り
付けられている。この第1及び第2案内部材14,15に対
して係脱自在にキャリッジ17が設けられている。キャリ
ッジ17は、対物レンズ18を含む光学系と該対物レンズを
その光軸方向(フォーカス方向)及びこれに直角な方向
(トラッキング方向)の2方向においてサーボ駆動する
サーボ駆動機構とから成る光学式ピックアップ手段を内
蔵したピックアップケース19と、該ピックアップケース
を支持したフレーム20と、該フレームの左端部に固着さ
れて第1及び第2案内部材14,15に摺動自在に嵌合し得
る係合部としてのブロック21とを有している。なお、光
学式ピックアップ手段は、ディスク記録面に照射光を発
してその反射光の変化により記録情報の読み取りをな
す。
向及びその反対方向)において該ディスクの記録面と平
行となるように且つ該ディスクを上下に挾むように一対
の円柱状の長手第1案内部材14及び第2案内部材15が配
置されており、夫々シャーシ6及び下シャーシ5に取り
付けられている。この第1及び第2案内部材14,15に対
して係脱自在にキャリッジ17が設けられている。キャリ
ッジ17は、対物レンズ18を含む光学系と該対物レンズを
その光軸方向(フォーカス方向)及びこれに直角な方向
(トラッキング方向)の2方向においてサーボ駆動する
サーボ駆動機構とから成る光学式ピックアップ手段を内
蔵したピックアップケース19と、該ピックアップケース
を支持したフレーム20と、該フレームの左端部に固着さ
れて第1及び第2案内部材14,15に摺動自在に嵌合し得
る係合部としてのブロック21とを有している。なお、光
学式ピックアップ手段は、ディスク記録面に照射光を発
してその反射光の変化により記録情報の読み取りをな
す。
キャリッジ17の後端部には遊星歯車23が設けられてお
り、該キャリッジ上に搭載されたモータ24によって歯車
伝達機構25を介して回転駆動される。なお、モータ24及
び歯車伝達機構25は第1図には示していない。キャリッ
ジ17の左端部には他の歯車27が設けられており、この歯
車27も歯車伝達機構25を介してモータ24により回転駆動
せしめられる。前述した第1案内部材14及び第2案内部
材15と平行に且つ互いにディスク19を上下に挾むように
一対のラック部材29及び30が配置されている。上記した
歯車27はこれら両ラック部材29及び30に噛合し得る。第
1図及び第2図から明らかな如く、両ラック部材29及び
30はその本体部に対して後端部分29a、30aが分離されて
いる。ラック部材29の該後端部分29aは上シャーシ6の
下面に固設されたブラケット32上に取り付けられてお
り、他のラック部材30の該後端部分30aは下シャーシ5
上に取り付けられている。該各後端部分29a,30aは可撓
部29b及び30bを夫々介してブラケット32及び下シャーシ
5にネジにて取り付けられており、所定大きさ以上の力
が該各後端部分に加わるとこの可撓部29b,30bが撓んで
該各後端部分は前方(矢印Y方向)、すなわち後述する
搬送機構に対して離間する方向に移動する。但し、後方
(矢印Y方向の反対方向)への移動は、図示せぬストッ
パが該各後端部分に当接している故規制される。
り、該キャリッジ上に搭載されたモータ24によって歯車
伝達機構25を介して回転駆動される。なお、モータ24及
び歯車伝達機構25は第1図には示していない。キャリッ
ジ17の左端部には他の歯車27が設けられており、この歯
車27も歯車伝達機構25を介してモータ24により回転駆動
せしめられる。前述した第1案内部材14及び第2案内部
材15と平行に且つ互いにディスク19を上下に挾むように
一対のラック部材29及び30が配置されている。上記した
歯車27はこれら両ラック部材29及び30に噛合し得る。第
1図及び第2図から明らかな如く、両ラック部材29及び
30はその本体部に対して後端部分29a、30aが分離されて
いる。ラック部材29の該後端部分29aは上シャーシ6の
下面に固設されたブラケット32上に取り付けられてお
り、他のラック部材30の該後端部分30aは下シャーシ5
上に取り付けられている。該各後端部分29a,30aは可撓
部29b及び30bを夫々介してブラケット32及び下シャーシ
5にネジにて取り付けられており、所定大きさ以上の力
が該各後端部分に加わるとこの可撓部29b,30bが撓んで
該各後端部分は前方(矢印Y方向)、すなわち後述する
搬送機構に対して離間する方向に移動する。但し、後方
(矢印Y方向の反対方向)への移動は、図示せぬストッ
パが該各後端部分に当接している故規制される。
第1図、第2図及び第5図に示すように、左側のラッ
ク部材30の後端部分30aを除く本体部は、下シャーシ5
に固設されたブラケット34上に略中央部にてピン35を介
して且つ歯車27に対して近接及び離間する方向において
移動自在かつ揺動自在に取り付けられている。なお、該
本体部の両端部下面に爪部材30cが形成されており、該
爪部材がブラケット34に係合している故、該本体部の揺
動は所定範囲内に規制される。第5図から特に明らかな
如く、該本体部を歯車27に近づく方向に付勢する付勢手
段としての前後一対のコイルスプリング36が設けられて
いる。かかる構成の故、歯車27とラック部材30の間のバ
ックラッシが除去される。
ク部材30の後端部分30aを除く本体部は、下シャーシ5
に固設されたブラケット34上に略中央部にてピン35を介
して且つ歯車27に対して近接及び離間する方向において
移動自在かつ揺動自在に取り付けられている。なお、該
本体部の両端部下面に爪部材30cが形成されており、該
爪部材がブラケット34に係合している故、該本体部の揺
動は所定範囲内に規制される。第5図から特に明らかな
如く、該本体部を歯車27に近づく方向に付勢する付勢手
段としての前後一対のコイルスプリング36が設けられて
いる。かかる構成の故、歯車27とラック部材30の間のバ
ックラッシが除去される。
第1図及び第4図に示すように、右側のラック部材29
もまた、その後端部分29aを除く本体部が、左側のラッ
ク部材30と同様にピン38を介してブラケット32に揺動自
在に取り付けられている。また、ラック部材29はブラケ
ット32に係合してその揺動範囲を規制する爪部材29cを
有し、コイルスプリング39によって歯車27に近づくべく
付勢されている。
もまた、その後端部分29aを除く本体部が、左側のラッ
ク部材30と同様にピン38を介してブラケット32に揺動自
在に取り付けられている。また、ラック部材29はブラケ
ット32に係合してその揺動範囲を規制する爪部材29cを
有し、コイルスプリング39によって歯車27に近づくべく
付勢されている。
第2図ないし第4図に示す如く、キャリッジ17の右端
部には係合素子としての2つのローラ41及び42が上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)において離間して設
けられている。下側のローラ41は下シャーシ5上に第2
案内部材15と平行に設けられた直線状案内面43上を転動
し得、上側のローラ42は上シャーシ6に第1案内部材14
と平行に取り付けられた長手案内部材としての案内レー
ル44上を転動し得る。すなわち、ローラ41に関しては下
シャーシ5の一部である直線状案内面43が長手案内部材
としての作用をなすのである。第1案内部材14と案内レ
ール44とによって、キャリッジ17をディスク10の上側の
記録面に沿って案内する第1移動路が形成されており、
これらを第1案内機構と総称する。また、第2案内部材
15と下シャーシ5の直線状案内面43とによって、キャリ
ッジ17をディスク10の下側の記録面に沿って案内する第
2移動路が形成されており、これらを第2案内機構と総
称する。
部には係合素子としての2つのローラ41及び42が上下方
向(矢印Z方向及びその反対方向)において離間して設
けられている。下側のローラ41は下シャーシ5上に第2
案内部材15と平行に設けられた直線状案内面43上を転動
し得、上側のローラ42は上シャーシ6に第1案内部材14
と平行に取り付けられた長手案内部材としての案内レー
ル44上を転動し得る。すなわち、ローラ41に関しては下
シャーシ5の一部である直線状案内面43が長手案内部材
としての作用をなすのである。第1案内部材14と案内レ
ール44とによって、キャリッジ17をディスク10の上側の
記録面に沿って案内する第1移動路が形成されており、
これらを第1案内機構と総称する。また、第2案内部材
15と下シャーシ5の直線状案内面43とによって、キャリ
ッジ17をディスク10の下側の記録面に沿って案内する第
2移動路が形成されており、これらを第2案内機構と総
称する。
第4図に示す如く、上下に一対設けられた係合素子と
してのローラ41及び42のうち上側のローラ42の支持軸42
aは、キャリッジ17のフレーム20に形成された長孔20aに
挿通され、該支持軸に螺合したネジ42bを緩めることに
よってこのローラ42の位置を上記第1及び第2移動路に
交叉する面内において調整し得る。従って、ディスクの
両面に対応して一組ずつ位置する合計2組の長手案内部
材とキャリッジ17の一対の係合部との相対位置の設定が
共に高精度になされるのである。即ち、ディスクプレー
ヤの組み立て時において、ディスクのA面(例えば下
面)に対応して配置された一対の長手案内部材15,43の
うちの1つ15とキャリッジ17の一方の係合部21との相対
位置を設定し、同時に該A面側の他の長手案内部材43と
キャリッジ17の他方の係合部の1つ目の係合素子41との
相対位置を設定する。次に、キャリッジ17を後述する搬
送機構によりディスクのB面側に反転して搬送し、この
ディスクのB面に対応して配置された一対の長手案内部
材14,44のうちの1つ14とキャリッジ17の一方の係合部2
1との相対位置を設定し、同時に該B面側の他の長手案
内部材44とキャリッジ17の他方の係合部の2つ目の係合
素子42との相対位置を設定する。この場合、該2つ目の
係合素子42の位置が調整可能であるから、ディスクの両
面に対応して1組ずつ合計2組設けられた長手案内部材
とキャリッジ17の係合部との相対位置が共に高精度に設
定され得る。
してのローラ41及び42のうち上側のローラ42の支持軸42
aは、キャリッジ17のフレーム20に形成された長孔20aに
挿通され、該支持軸に螺合したネジ42bを緩めることに
よってこのローラ42の位置を上記第1及び第2移動路に
交叉する面内において調整し得る。従って、ディスクの
両面に対応して一組ずつ位置する合計2組の長手案内部
材とキャリッジ17の一対の係合部との相対位置の設定が
共に高精度になされるのである。即ち、ディスクプレー
ヤの組み立て時において、ディスクのA面(例えば下
面)に対応して配置された一対の長手案内部材15,43の
うちの1つ15とキャリッジ17の一方の係合部21との相対
位置を設定し、同時に該A面側の他の長手案内部材43と
キャリッジ17の他方の係合部の1つ目の係合素子41との
相対位置を設定する。次に、キャリッジ17を後述する搬
送機構によりディスクのB面側に反転して搬送し、この
ディスクのB面に対応して配置された一対の長手案内部
材14,44のうちの1つ14とキャリッジ17の一方の係合部2
1との相対位置を設定し、同時に該B面側の他の長手案
内部材44とキャリッジ17の他方の係合部の2つ目の係合
素子42との相対位置を設定する。この場合、該2つ目の
係合素子42の位置が調整可能であるから、ディスクの両
面に対応して1組ずつ合計2組設けられた長手案内部材
とキャリッジ17の係合部との相対位置が共に高精度に設
定され得る。
第1案内部材14及び第2案内部材15の各後端部は尖頭
状に形成され、キャリッジ17はこの尖頭端部において該
各案内部材14,15に対して係脱自在である。各案内部材1
4,15の後方には該各案内部材から離脱したキャリッジ17
に該各案内部材の代りに嵌合して該キャリッジを保持す
る尖頭シャフト状の保持部材47が配置されている。ま
た、図示してはいないが、この保持部材47に嵌合したキ
ャリッジ17が該保持部材から抜け落ちぬようになす手段
が設けられており、該手段は保持部材47と共にキャリッ
ジ17を把持する把持部材を構成している。
状に形成され、キャリッジ17はこの尖頭端部において該
各案内部材14,15に対して係脱自在である。各案内部材1
4,15の後方には該各案内部材から離脱したキャリッジ17
に該各案内部材の代りに嵌合して該キャリッジを保持す
る尖頭シャフト状の保持部材47が配置されている。ま
た、図示してはいないが、この保持部材47に嵌合したキ
ャリッジ17が該保持部材から抜け落ちぬようになす手段
が設けられており、該手段は保持部材47と共にキャリッ
ジ17を把持する把持部材を構成している。
ここで、第2図及び第4図に示す如く、第1案内部材
14を上シャーシ6に取り付けるための支持軸14aは上シ
ャーシ6に左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に
伸長して形成された長孔6aに嵌挿されており、該支持軸
に螺合したネジ14bを緩めることによって第1案内部材1
4の位置を左右方向にずらすことが出来る。即ち、該第
1案内部材14を含む上記第1案内機構の案内路をターン
テーブル7(第3図に図示)の回転軸に直角な面内にお
いて位置調整し得るのである。かかる構成としたことに
より、ディスク記録面に沿った光学式ピックアップ手段
の移動に伴なう照射光光軸の移動軌跡の延長線とディス
クの回転中心とをディスクの両面に関して共に交わるよ
うにすることが出来る。即ち、ディスクプレーヤの組立
時において、ディスクのB面(例えば下面)に沿うべく
キャリッジ17を案内する第2案内機構とターンテーブル
7との相対位置を設定して該B面に向けて発せられる照
射光の光軸の移動軌跡の延長線上にターンテーブル7の
回転軸を位置せしめた後、上記のように第1案内機構の
案内路の位置調整を行なってディスクのA面に発せられ
る照射光の光軸の移動軌跡の延長線をターンテーブルの
回転軸に交差せしめるのである。このように、照射光光
軸の移動軌跡の延長線とディスク回転軸との略直交状態
がディスクの両面に関して得られる故、ディスクの両面
において常に安定した再生信号が得られる。
14を上シャーシ6に取り付けるための支持軸14aは上シ
ャーシ6に左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に
伸長して形成された長孔6aに嵌挿されており、該支持軸
に螺合したネジ14bを緩めることによって第1案内部材1
4の位置を左右方向にずらすことが出来る。即ち、該第
1案内部材14を含む上記第1案内機構の案内路をターン
テーブル7(第3図に図示)の回転軸に直角な面内にお
いて位置調整し得るのである。かかる構成としたことに
より、ディスク記録面に沿った光学式ピックアップ手段
の移動に伴なう照射光光軸の移動軌跡の延長線とディス
クの回転中心とをディスクの両面に関して共に交わるよ
うにすることが出来る。即ち、ディスクプレーヤの組立
時において、ディスクのB面(例えば下面)に沿うべく
キャリッジ17を案内する第2案内機構とターンテーブル
7との相対位置を設定して該B面に向けて発せられる照
射光の光軸の移動軌跡の延長線上にターンテーブル7の
回転軸を位置せしめた後、上記のように第1案内機構の
案内路の位置調整を行なってディスクのA面に発せられ
る照射光の光軸の移動軌跡の延長線をターンテーブルの
回転軸に交差せしめるのである。このように、照射光光
軸の移動軌跡の延長線とディスク回転軸との略直交状態
がディスクの両面に関して得られる故、ディスクの両面
において常に安定した再生信号が得られる。
第1図ないし第4図並びに第6図に示す如く、第1及
び第2案内機構から離脱したキャリッジ17に嵌合してこ
れを保持する保持部材47は、板状の回転部材50に前方
(矢印Y方向)に伸長して取り付けられている。回転部
材50は下シャーシ5の後端部に固設された取付プレート
52に前方(矢印Y方向)に伸長して植設された支持軸53
によって回転自在に支持されている。また、取付プレー
ト52には回転部材50の回転軸と同軸に半月状の内歯太陽
歯車55が取り付けられている。第7図(a)及び(b)
に太陽歯車55の詳細を示す。なお、回転部材50は前述し
た第1案内機構および第2案内機構によるキャリッジ17
の案内方向に対して交叉する面、この場合、直交する面
に沿って回転すべく設けられている。キャリッジ17上に
設けられた遊星歯車23は上記の太陽歯車55の歯部55aに
噛合し得る。但し、遊星歯車23は回転部材50に形成され
た挿通孔50a(第1図に図示)を経て太陽歯車55に噛合
する。太陽歯車55の外周部には、遊星歯車23の前側面に
摺接して該遊星歯車が太陽歯車55との噛合状態から離脱
することを規制するフランジ状の離脱規制部材56が一体
に設けられている。
び第2案内機構から離脱したキャリッジ17に嵌合してこ
れを保持する保持部材47は、板状の回転部材50に前方
(矢印Y方向)に伸長して取り付けられている。回転部
材50は下シャーシ5の後端部に固設された取付プレート
52に前方(矢印Y方向)に伸長して植設された支持軸53
によって回転自在に支持されている。また、取付プレー
ト52には回転部材50の回転軸と同軸に半月状の内歯太陽
歯車55が取り付けられている。第7図(a)及び(b)
に太陽歯車55の詳細を示す。なお、回転部材50は前述し
た第1案内機構および第2案内機構によるキャリッジ17
の案内方向に対して交叉する面、この場合、直交する面
に沿って回転すべく設けられている。キャリッジ17上に
設けられた遊星歯車23は上記の太陽歯車55の歯部55aに
噛合し得る。但し、遊星歯車23は回転部材50に形成され
た挿通孔50a(第1図に図示)を経て太陽歯車55に噛合
する。太陽歯車55の外周部には、遊星歯車23の前側面に
摺接して該遊星歯車が太陽歯車55との噛合状態から離脱
することを規制するフランジ状の離脱規制部材56が一体
に設けられている。
離脱規制部材56は太陽歯車55の中心軸の周りに所定角
度範囲で設けられている。第7図(a)及び(b)から
特に明らかな如く、該離脱規制部材の両端部は該離脱規
制部材の一端部から他端部に向って太陽歯車55の歯部55
aに近づく方向に傾斜したテーパ面56aが形成されてい
る。従って、該テーパ面が形成された部分は該離脱規制
部材の他の部分に対して前方(矢印Y方向)に突出した
凸部56bとなっている。回転しつつ太陽歯車55の歯部55a
に噛合した遊星歯車23は直ちに該太陽歯車に沿って転動
を開始するのであるが、転動の初動時にこのテーパ面56
aにより案内されて後方(矢印Y方向の反対方向)に引
き込まれる形となり、太陽歯車55の歯部55aに深く確実
に噛合する。
度範囲で設けられている。第7図(a)及び(b)から
特に明らかな如く、該離脱規制部材の両端部は該離脱規
制部材の一端部から他端部に向って太陽歯車55の歯部55
aに近づく方向に傾斜したテーパ面56aが形成されてい
る。従って、該テーパ面が形成された部分は該離脱規制
部材の他の部分に対して前方(矢印Y方向)に突出した
凸部56bとなっている。回転しつつ太陽歯車55の歯部55a
に噛合した遊星歯車23は直ちに該太陽歯車に沿って転動
を開始するのであるが、転動の初動時にこのテーパ面56
aにより案内されて後方(矢印Y方向の反対方向)に引
き込まれる形となり、太陽歯車55の歯部55aに深く確実
に噛合する。
上記した回転部材50と、太陽歯車55と、遊星歯車23
と、太陽歯車55と一体に形成された離脱規制部材56とに
よって、キャリッジ17を前述した第1及び第2案内機構
のうちの一方の係脱位置から他方の係脱位置まで反転し
て搬送する搬送機構が構成されている。また、前述した
一対のラック部材29および30と、キャリッジ17上に設け
られた遊星歯車23、歯車27、歯車伝達機構25及びモータ
24とによって、上記第1及び第2案内機構上にてキャリ
ッジ17を移動せしめ且つ上記搬送機構を駆動して該キャ
リッジの反転をなす駆動手段が構成されている。
と、太陽歯車55と一体に形成された離脱規制部材56とに
よって、キャリッジ17を前述した第1及び第2案内機構
のうちの一方の係脱位置から他方の係脱位置まで反転し
て搬送する搬送機構が構成されている。また、前述した
一対のラック部材29および30と、キャリッジ17上に設け
られた遊星歯車23、歯車27、歯車伝達機構25及びモータ
24とによって、上記第1及び第2案内機構上にてキャリ
ッジ17を移動せしめ且つ上記搬送機構を駆動して該キャ
リッジの反転をなす駆動手段が構成されている。
ここで、前述の如く一対のラック部材29及び30の各後
端部分29a,30aをその静止位置から上記搬送機構に対し
て離間する方向(矢印Y方向)において所定大きさ以上
の力に応じて移動し得るようになした理由を説明する。
端部分29a,30aをその静止位置から上記搬送機構に対し
て離間する方向(矢印Y方向)において所定大きさ以上
の力に応じて移動し得るようになした理由を説明する。
前述したように、歯車27の回転によってキャリッジ17
が上記一対のラック部材29,30の各々の上を自走し、そ
の間に上記搬送機構によりキャリッジ17が各々のラック
部材間において反転せしめられる形式であるが、かかる
構成においては、ラック部材上を転動する歯車27に対し
て該ラック部材側からこの転動に伴なう反力が加わる。
また、太陽歯車55を含む該搬送機構によるキャリッジ17
の反転に伴なう他の反力が該太陽歯車側から遊星歯車23
を介してキャリッジ17に加わる。歯車27がラック部材上
の転動を終了せんとするときに遊星歯車23が太陽歯車55
に噛合するため、上記の2つの反力がこのとき互いに拮
抗してしまい、キャリッジ17は該ラック部材と太陽歯車
55との間で動くことが出来なくなることがあり得る。上
記の如く、ラック部材の少なくとも一部を所定大きさ以
上の力が加わったときに前方に移動し得るように構成し
たことによりこの2つの反力の拮抗状態は回避され、キ
ャリッジ17は各ラック部材と上記搬送機構との間を円滑
に移行し得る。
が上記一対のラック部材29,30の各々の上を自走し、そ
の間に上記搬送機構によりキャリッジ17が各々のラック
部材間において反転せしめられる形式であるが、かかる
構成においては、ラック部材上を転動する歯車27に対し
て該ラック部材側からこの転動に伴なう反力が加わる。
また、太陽歯車55を含む該搬送機構によるキャリッジ17
の反転に伴なう他の反力が該太陽歯車側から遊星歯車23
を介してキャリッジ17に加わる。歯車27がラック部材上
の転動を終了せんとするときに遊星歯車23が太陽歯車55
に噛合するため、上記の2つの反力がこのとき互いに拮
抗してしまい、キャリッジ17は該ラック部材と太陽歯車
55との間で動くことが出来なくなることがあり得る。上
記の如く、ラック部材の少なくとも一部を所定大きさ以
上の力が加わったときに前方に移動し得るように構成し
たことによりこの2つの反力の拮抗状態は回避され、キ
ャリッジ17は各ラック部材と上記搬送機構との間を円滑
に移行し得る。
なお、当該実施例においては、ラック部材29,30の少
なくとも一部を前方(矢印Y方向)に移動し得る構成と
したが、これに代えて、該一対のラック部材の少なくと
も一部が所定大きさ以上の力によってその伸長方向にお
いて歪んで短縮する構成としても上記と同様の効果を奏
する。
なくとも一部を前方(矢印Y方向)に移動し得る構成と
したが、これに代えて、該一対のラック部材の少なくと
も一部が所定大きさ以上の力によってその伸長方向にお
いて歪んで短縮する構成としても上記と同様の効果を奏
する。
第6図に示すように、キャリッジ17に嵌合して保持し
てこれを前述の第1及び第2案内機構に対して交互に係
脱せしめるための保持部材47は、回転部材50にネジ47a
及びバネ座金47bにより取り付けられている。ネジ47aは
回転部材50に形成された丸孔50bに遊嵌されており、こ
れによって、保持部材47はその基端部を中心として揺動
自在である。また、バネ座金47bは断面形状が波状のも
のであり、保持部材47に対して第6図にて実線で示すホ
ームポジションに向けてバイアス力を付与する。
てこれを前述の第1及び第2案内機構に対して交互に係
脱せしめるための保持部材47は、回転部材50にネジ47a
及びバネ座金47bにより取り付けられている。ネジ47aは
回転部材50に形成された丸孔50bに遊嵌されており、こ
れによって、保持部材47はその基端部を中心として揺動
自在である。また、バネ座金47bは断面形状が波状のも
のであり、保持部材47に対して第6図にて実線で示すホ
ームポジションに向けてバイアス力を付与する。
上記のように保持部材47を揺動自在としたことによ
り、該保持部材若しくは第1及び第2案内部材がその取
付部材上において正規の位置から多少ずれた状態で取り
付けられていても、キャリッジ17がこれら各部材間を移
行せんとする際に保持部材47が適宜揺動し、キャリッジ
17はこれにより案内される形で該保持部材、第1及び第
2案内部材間を円滑に移行する。なお、当該実施例にお
いては保持部材47の全体が揺動するようになされている
が、先端部のみを揺動可能としてもよい。また、保持部
材47の先端部あるいは全体と可撓性を有する材質にて形
成してもよい。即ち、保持部材47はその取付誤差を吸収
しつつキャリッジ17を案内すべき部分が屈曲自在であっ
て且つ復元し得るようになされていればよいのである。
り、該保持部材若しくは第1及び第2案内部材がその取
付部材上において正規の位置から多少ずれた状態で取り
付けられていても、キャリッジ17がこれら各部材間を移
行せんとする際に保持部材47が適宜揺動し、キャリッジ
17はこれにより案内される形で該保持部材、第1及び第
2案内部材間を円滑に移行する。なお、当該実施例にお
いては保持部材47の全体が揺動するようになされている
が、先端部のみを揺動可能としてもよい。また、保持部
材47の先端部あるいは全体と可撓性を有する材質にて形
成してもよい。即ち、保持部材47はその取付誤差を吸収
しつつキャリッジ17を案内すべき部分が屈曲自在であっ
て且つ復元し得るようになされていればよいのである。
第1図及び第4図から明らかなように、キャリッジ17
に設けられて一対のラック部材29及び30の各々に噛合し
得る歯車27はその回転軸が該各ラック部材の各々の伸長
方向に交叉する面内にあり、保持部材47の搬送範囲すな
わち反転範囲に臨むように該一対のラック部材の歯が形
成されている。かかる構成の故、キャリッジ17を正転位
置と反転位置との間で移行させる間、歯車27の回転方向
は同じ方向でよい。即ち、光学式ピックアップ手段がデ
ィスクを挾む正転位置及び反転位置の間で移行する際、
歯車27の回転方向は一定であり、これを制御するための
制御回路が簡略化されている。
に設けられて一対のラック部材29及び30の各々に噛合し
得る歯車27はその回転軸が該各ラック部材の各々の伸長
方向に交叉する面内にあり、保持部材47の搬送範囲すな
わち反転範囲に臨むように該一対のラック部材の歯が形
成されている。かかる構成の故、キャリッジ17を正転位
置と反転位置との間で移行させる間、歯車27の回転方向
は同じ方向でよい。即ち、光学式ピックアップ手段がデ
ィスクを挾む正転位置及び反転位置の間で移行する際、
歯車27の回転方向は一定であり、これを制御するための
制御回路が簡略化されている。
第1図、第3図、第4図及び第8図に示すように、キ
ャリッジ17上の光学式ピックアップ手段に対する電源の
投入及び電気信号の伝達をなす配線手段が設けられてい
る。図示の如く、該配線手段は、回転部材50の回転軸に
直角な面内において挾むように配置された第1可撓性部
59と、該回転軸と平行な面内において撓むように設けら
れてキャリッジ17上の光学式ピックアップ手段及びモー
タ24に接続せしめられた第2可撓性部60と、回転部材50
に対して固着されて該第1及び第2可撓性部の電気的接
続をなす接続部61とを有する可撓性基板から成る。
ャリッジ17上の光学式ピックアップ手段に対する電源の
投入及び電気信号の伝達をなす配線手段が設けられてい
る。図示の如く、該配線手段は、回転部材50の回転軸に
直角な面内において挾むように配置された第1可撓性部
59と、該回転軸と平行な面内において撓むように設けら
れてキャリッジ17上の光学式ピックアップ手段及びモー
タ24に接続せしめられた第2可撓性部60と、回転部材50
に対して固着されて該第1及び第2可撓性部の電気的接
続をなす接続部61とを有する可撓性基板から成る。
光学式ピックアップ手段に対する配線手段を上記の如
く構成したことによって、光学式ピックアップ手段を担
持したキャリッジがディスク10の両記録面の夫々に沿っ
て移動し且つ該両記録面に各々対応すべく反転せしめら
れても該可撓性基板はよじれを生ずることはなく、ディ
スクの演奏に支障を来すことがない。
く構成したことによって、光学式ピックアップ手段を担
持したキャリッジがディスク10の両記録面の夫々に沿っ
て移動し且つ該両記録面に各々対応すべく反転せしめら
れても該可撓性基板はよじれを生ずることはなく、ディ
スクの演奏に支障を来すことがない。
ディスク記録面に沿ったキャリッジ17の移動に応じて
上記第2可撓性部60の巻き取り及び送り出しを行なう巻
取り送出手段が設けられている。
上記第2可撓性部60の巻き取り及び送り出しを行なう巻
取り送出手段が設けられている。
第3図及び第4図に示す如く、当該巻取り送出手段
は、回転部材50に片持梁状に取り付けられてその先端部
にて第2可撓性部60を摺動自在に保持した第1アーム部
材63と、該第1アーム部材の先端部にピン64aにより巻
き取り位置と送出位置の間で揺動自在に取り付けられて
自由端部にて第2可撓性部60を摺動自在に保持した第2
アーム部材64と、該第2アーム部材をその巻取り位置に
向けて付勢する付勢手段としてのバネ部材65とから成
る。なお、第3図において実線にて示した第2アーム部
材64の位置が該送出位置であり、二点鎖線で示した位置
が該巻き取り位置である。また、第4図には第2アーム
部材64は示していない。
は、回転部材50に片持梁状に取り付けられてその先端部
にて第2可撓性部60を摺動自在に保持した第1アーム部
材63と、該第1アーム部材の先端部にピン64aにより巻
き取り位置と送出位置の間で揺動自在に取り付けられて
自由端部にて第2可撓性部60を摺動自在に保持した第2
アーム部材64と、該第2アーム部材をその巻取り位置に
向けて付勢する付勢手段としてのバネ部材65とから成
る。なお、第3図において実線にて示した第2アーム部
材64の位置が該送出位置であり、二点鎖線で示した位置
が該巻き取り位置である。また、第4図には第2アーム
部材64は示していない。
次に、上記した構成の両面演奏ディスクプレーヤの動
作を簡単に説明する。
作を簡単に説明する。
歯車27がラック部材30上を転動することによってキャ
リッジ17がディスク10の内周側から外周側に移動して該
ディスクの下側記録面の演奏が終了すると、キャリッジ
17は更に外方に移動せしめられて第2案内部材15及び下
シャーシ5の直線状案内面43から離脱して保持部材47に
嵌合せしめられる。また、キャリッジ17のフレーム20に
形成された張出部20a(第1図に図示)が回転部材50に
固設された挟持部材65(第1図に図示)内に嵌入する。
これと同時に、キャリッジ17上に設けられた遊星歯車23
が太陽歯車55の歯部に噛合する。これにより遊星歯車23
が太陽歯車55内を転動し始める。すると、保持部材47を
担持した回転部材50が回転し、キャリッジ17は第9図に
示す状態を経て、第10図に示すようにディスク10の上側
記録面に対応するように反転せしめられ位置決めされ
る。同時に、歯車27が上側のラック部材29に噛合し、キ
ャリッジ17は保持部材47から離脱して第1案内部材14及
び案内レール44上に移動せしめられる。この後、ディス
ク10の下側記録面を演奏していたときとは逆方向に該デ
ィスクが回転駆動され、ディスク10の上側記録面の演奏
が開始される。
リッジ17がディスク10の内周側から外周側に移動して該
ディスクの下側記録面の演奏が終了すると、キャリッジ
17は更に外方に移動せしめられて第2案内部材15及び下
シャーシ5の直線状案内面43から離脱して保持部材47に
嵌合せしめられる。また、キャリッジ17のフレーム20に
形成された張出部20a(第1図に図示)が回転部材50に
固設された挟持部材65(第1図に図示)内に嵌入する。
これと同時に、キャリッジ17上に設けられた遊星歯車23
が太陽歯車55の歯部に噛合する。これにより遊星歯車23
が太陽歯車55内を転動し始める。すると、保持部材47を
担持した回転部材50が回転し、キャリッジ17は第9図に
示す状態を経て、第10図に示すようにディスク10の上側
記録面に対応するように反転せしめられ位置決めされ
る。同時に、歯車27が上側のラック部材29に噛合し、キ
ャリッジ17は保持部材47から離脱して第1案内部材14及
び案内レール44上に移動せしめられる。この後、ディス
ク10の下側記録面を演奏していたときとは逆方向に該デ
ィスクが回転駆動され、ディスク10の上側記録面の演奏
が開始される。
なお、ディスク10の上側記録面に対応する位置から下
側記録面に対応する位置へのキャリッジ17の反転移動は
上記と逆の過程を辿ってなされる。
側記録面に対応する位置へのキャリッジ17の反転移動は
上記と逆の過程を辿ってなされる。
尚、当該実施例においては、一対のラック部材29及び
30の各後端部分29a,30aに所定大きさ以上の力が加わっ
たときに該各後端部分が太陽歯車55から離間する方向
(矢印Y方向)に移動し得るようになす一方、第11図に
示す如く、太陽歯車55の両端部分に可撓部55cを設けて
該可撓部により担持される歯部55dを残余歯部に対して
可動としてキャリッジ17に対して該ラック部材側及び太
陽歯車55側の双方から相対的に加わる2つの反力の拮抗
を回避している。
30の各後端部分29a,30aに所定大きさ以上の力が加わっ
たときに該各後端部分が太陽歯車55から離間する方向
(矢印Y方向)に移動し得るようになす一方、第11図に
示す如く、太陽歯車55の両端部分に可撓部55cを設けて
該可撓部により担持される歯部55dを残余歯部に対して
可動としてキャリッジ17に対して該ラック部材側及び太
陽歯車55側の双方から相対的に加わる2つの反力の拮抗
を回避している。
第12図及び第13図にキャリッジ17を保持する保持部材
の変型例を示す。第12図に示した保持部材47は、回転部
材50に取り付けられたベース部材67に植設された可撓性
ロッド68に遊嵌し、且つ該可撓性ロッドの自由端部に固
着せしめられている。また、第13図に示した保持部材47
は、回転部材50上に固設されたベース部材67に一端部に
て取り付けられたコイルスプリング69に遊嵌し、且つ、
該コイルスプリングの他端部に取り付けられている。
の変型例を示す。第12図に示した保持部材47は、回転部
材50に取り付けられたベース部材67に植設された可撓性
ロッド68に遊嵌し、且つ該可撓性ロッドの自由端部に固
着せしめられている。また、第13図に示した保持部材47
は、回転部材50上に固設されたベース部材67に一端部に
て取り付けられたコイルスプリング69に遊嵌し、且つ、
該コイルスプリングの他端部に取り付けられている。
第12図及び第13図に示した構成においては、保持部材
47が回転部材50上において正規の位置から多少ずれて取
り付けられていても、キャリッジ17が前述した第1及び
第2案内部材14及び15から該保持部材47上に移行せんと
するときに可撓性ロッド68及びコイルスプリング69がそ
の伸長方向に対して直角な面内で撓むことにより該保持
部材が適宜屈曲し、キャリッジ17を円滑に案内する形で
保持する。
47が回転部材50上において正規の位置から多少ずれて取
り付けられていても、キャリッジ17が前述した第1及び
第2案内部材14及び15から該保持部材47上に移行せんと
するときに可撓性ロッド68及びコイルスプリング69がそ
の伸長方向に対して直角な面内で撓むことにより該保持
部材が適宜屈曲し、キャリッジ17を円滑に案内する形で
保持する。
考案の効果 以上詳述した如く、本考案による両面演奏光ディスク
プレーヤは、光学式ピックアップ手段を担持したキャリ
ッジをターンテーブル上に載置されたディスクの両方の
記録面に沿って案内駆動手段により案内駆動し且つ光学
式ピックアップ手段に接続された可撓性配線手段により
電気信号の伝達をなしてディスクの両面演奏をなす両面
演奏光ディスクプレーヤであって、上記案内駆動手段
を、ターンテーブルのディスク担持面の両側に配置され
てキャリッジが係脱され得るように担持する第1及び第
2案内機構と、上記第1及び第2案内機構のうち一方の
案内機構から他方の案内機構までキャリッジを搬送する
搬送機構と、上記第1及び第2案内機構上にてキャリッ
ジを移動せしめ且つ上記搬送機構を駆動する駆動手段と
により構成し、上記キャリッジが案内駆動手段によりデ
ィスクの外周側に移動せしめられたときに上記可撓性配
線手段を巻き取る巻き取り手段を設けた構成となってい
る。
プレーヤは、光学式ピックアップ手段を担持したキャリ
ッジをターンテーブル上に載置されたディスクの両方の
記録面に沿って案内駆動手段により案内駆動し且つ光学
式ピックアップ手段に接続された可撓性配線手段により
電気信号の伝達をなしてディスクの両面演奏をなす両面
演奏光ディスクプレーヤであって、上記案内駆動手段
を、ターンテーブルのディスク担持面の両側に配置され
てキャリッジが係脱され得るように担持する第1及び第
2案内機構と、上記第1及び第2案内機構のうち一方の
案内機構から他方の案内機構までキャリッジを搬送する
搬送機構と、上記第1及び第2案内機構上にてキャリッ
ジを移動せしめ且つ上記搬送機構を駆動する駆動手段と
により構成し、上記キャリッジが案内駆動手段によりデ
ィスクの外周側に移動せしめられたときに上記可撓性配
線手段を巻き取る巻き取り手段を設けた構成となってい
る。
従って、光学式ピックアップ手段を担持したキャリッ
ジがディスクの両記録面各々に沿って移動せしめられ、
かつ、一方の面側から他方の面側に反転移動せしめられ
ても、配線がディスクに接触するのを防止でき、又断線
等を防止でき、ディスクの演奏に支障を来すことはな
い。
ジがディスクの両記録面各々に沿って移動せしめられ、
かつ、一方の面側から他方の面側に反転移動せしめられ
ても、配線がディスクに接触するのを防止でき、又断線
等を防止でき、ディスクの演奏に支障を来すことはな
い。
第1図ないし第4図は本考案に係る両面演奏光ディスク
プレーヤの内部構造の各々斜視図、一部断面を含む平面
図、右側面図及び一部断面を含む正面図、第5図ないし
第8図は第1図ないし第4図に示した該内部構造の一部
詳細図、第9図及び第10図は当該両面演奏光ディスクプ
レーヤの動作を説明するための図、第11図ないし第13図
は第1図ないし第4図に示した内部構造の一部変形例を
示す図である。 主要部分の符号の説明 5…下シャーシ 6…上シャーシ 7……ターンテーブル 10,11,12……ディスク 14……第1案内部材 15……第2案内部材 17……キャリッジ 23……遊星歯車 24……モータ 25……歯車伝達機構 27……歯車 29,30……ラック部材 41,42……ローラ 43……直線状案内面 44……案内レール 47……保持部材 50……回転部材 55……太陽歯車 56……離脱規制部材 59……第1可撓性部 60……第2可撓性部 61……接続部材 63……第1アーム部材 64……第2アーム部材
プレーヤの内部構造の各々斜視図、一部断面を含む平面
図、右側面図及び一部断面を含む正面図、第5図ないし
第8図は第1図ないし第4図に示した該内部構造の一部
詳細図、第9図及び第10図は当該両面演奏光ディスクプ
レーヤの動作を説明するための図、第11図ないし第13図
は第1図ないし第4図に示した内部構造の一部変形例を
示す図である。 主要部分の符号の説明 5…下シャーシ 6…上シャーシ 7……ターンテーブル 10,11,12……ディスク 14……第1案内部材 15……第2案内部材 17……キャリッジ 23……遊星歯車 24……モータ 25……歯車伝達機構 27……歯車 29,30……ラック部材 41,42……ローラ 43……直線状案内面 44……案内レール 47……保持部材 50……回転部材 55……太陽歯車 56……離脱規制部材 59……第1可撓性部 60……第2可撓性部 61……接続部材 63……第1アーム部材 64……第2アーム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阿部 昌男 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイ オニア株式会社所沢工場内 (56)参考文献 特開 昭63−300489(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】光学式ピックアップ手段を担持したキャリ
ッジをターンテーブル上に載置されたディスクの両方の
記録面に沿って案内駆動手段により案内駆動し且つ前記
光学式ピックアップ手段に接続された可撓性配線手段に
より電気信号の伝達をなして前記ディスクの両面演奏を
なす両面演奏光ディスクプレーヤであって、 前記案内駆動手段は、前記ターンテーブルのディスク担
持面の両側に配置されて前記キャリッジが係脱され得る
ように担持する第1及び第2案内機構と、前記第1及び
第2案内機構のうち一方の案内機構から他方の案内機構
まで前記キャリッジを搬送する搬送機構と、前記第1及
び第2案内機構上にて前記キャリッジを移動せしめ且つ
前記搬送機構を駆動する駆動手段とを有し、 前記キャリッジが前記案内駆動手段により前記ディスク
の外周側に移動せしめられたときに前記可撓性配線手段
を巻き取る巻き取り手段を有する、 ことを特徴とする両面演奏光ディスクプレーヤ。 - 【請求項2】前記搬送機構は、前記キャリッジを保持し
得且つ前記案内機構の案内方向に交叉する面内にて回転
自在に設けられた回転部材を有し、 前記可撓性配線手段は、前記回転部材の回転軸に直角な
面内において撓むように配置された第1可撓性部と、前
記回転軸と平行な面内において撓むように設けられて前
記光学式ピックアップ手段に接続せしめられた第2可撓
性部と、前記回転部材に固着されて前記第1可動性部と
前記第2可撓性部とを接続する可撓性基板とを有し、 前記巻き取り手段は、前記可撓性配線手段の前記第2可
撓性部を巻き取る、 ことを特徴とする請求項1記載の両面演奏光ディスクプ
レーヤ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8156588U JP2503106Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 両面演奏光ディスクプレ―ヤ |
US07/349,553 US5097465A (en) | 1988-06-20 | 1989-05-09 | Double-side playing optical disk player |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8156588U JP2503106Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 両面演奏光ディスクプレ―ヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH025162U JPH025162U (ja) | 1990-01-12 |
JP2503106Y2 true JP2503106Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=31306343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8156588U Expired - Lifetime JP2503106Y2 (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 両面演奏光ディスクプレ―ヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503106Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP8156588U patent/JP2503106Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH025162U (ja) | 1990-01-12 |
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