JP2503058Y2 - 検反補助装置 - Google Patents

検反補助装置

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JP2503058Y2
JP2503058Y2 JP6900089U JP6900089U JP2503058Y2 JP 2503058 Y2 JP2503058 Y2 JP 2503058Y2 JP 6900089 U JP6900089 U JP 6900089U JP 6900089 U JP6900089 U JP 6900089U JP 2503058 Y2 JP2503058 Y2 JP 2503058Y2
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JP6900089U
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Inventor
正幸 郡山
Original Assignee
日産テクシス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、検反補助装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、織機により製織された織布の布品位を判定する
に際しては、検反機において、織機により製織されてク
ロスローラに巻取られた織布を別の巻取りローラに巻取
らせつつ、クロスローラと巻取りローラとの間の検反部
を一定の速度で通過させ、作業者が目視により織物欠点
を見つけ出して集計することにより、単位織物長毎に布
品位を判定していた。
また、織機上での製織中に緯入れミスや経糸切れ等に
よる停止を検出して、停止回数等に基づいて自動的に検
反を行うものもあるが、自動検反を行った場合も、その
後、前述のように作業者による検反を行っていた。
しかるに、このような検反工程において、作業者は高
速度で進行する織布の中から織物欠点を探さねばなら
ず、高度の技術を要すると共に、作業者の負担が大きか
った。
そこで、実開昭62−110297号公報に示されているよう
に、織機での製織中に織布上の織物欠点の位置情報(織
始め位置から欠点位置までの織上げ長)を記憶する記憶
装置の記憶内容に基づいて、検反機における織布進行速
度を変更制御し、織物欠点のない部位すなわち検反を必
要としない部位については高速で送り、織物欠点がある
部位すなわち検反を必要とする部位については低速で送
るようにしたものがある。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、製織工程や乾燥工程での条件がわずか
ながら異なることにより、織布の織縮み具合が異なり、
織機上で測長して記憶した位置と、検反機上で測長した
位置とが合わなくなってしまい、これにより織物欠点を
見逃したり、その位置を探すのに手間がかかるという問
題点があった。
本考案は、このような実情に鑑み、測長の狂いの影響
を受けることなく的確な制御を行いうるようにすること
を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案は、織機での製織中に織物欠点の位
置情報を記憶する記憶装置と、この記憶装置に記憶され
た織物欠点の位置情報に基づいて検反機における織布進
行速度を制御する制御装置とを備えてなる検反補助装置
において、織機上で織布に所定織上げ長を示すマーキン
グを施すマーキング装置と、検反機上で前記マーキング
を検知するマーキングセンサとを設けると共に、前記制
御装置に、前記マーキングセンサからの信号に基づいて
織布の伸縮率を演算する伸縮率演算手段と、演算された
伸縮率に基づいて前記記憶装置からの位置情報を補正す
る補正手段とを具備させる構成としたものである。
〈作用〉 織機で製織中に、織物欠点の位置情報が記憶装置に記
憶されるのみならず、マーキング装置により織布に所定
織上げ長を示すマーキングが施される。
検反機では、記憶装置に記憶された織物欠点の位置情
報に基づいて織布進行速度を制御するが、先ず前記マー
キングを検知して、検反機上での距離を計測することに
より、織布の伸縮率を演算する。そして、この伸縮率に
基づいて記憶装置からの位置情報を補正しつつ、これを
用いて速度制御を行う。
〈実施例〉 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第4図は織機10の概略平面図であり、図中11はフレー
ム、12はバックローラ、13は経糸、14は綜絖、15は筬、
16は緯入れノズル、17は緯糸、18は織前、19は織布、20
はブレストビームを示している。
ここで、反緯入れ側の緯糸到達位置に緯糸センサ21a
が設けられて、緯糸れによる緯糸の有無が検知され、筬
打過程において緯糸が無い場合は、緯入れミス信号発信
器21から緯入れミス信号が発せられて織機が停止され
る。
また、経糸切れを生じた場合は、図示しない経糸ドロ
ッパからの信号に基づいて、経糸切れ信号発信器22から
経糸切れ信号が発せられて織機が停止される。
そして、かかる緯入れミス信号及び経糸切れ信号、さ
らに織機停止時に必要に応じて欠点内容を入力する手動
欠点入力器23からの信号は、織物欠点情報として、織上
げ長信号発信器24からの信号と共に、記憶装置25に記憶
される。
織上げ長信号発信器24は織機主軸の回転数などを検出
することにより織上げ長を示す織上げ長信号を出力し、
これが織物欠点の位置情報となる。
一方、製織中の織布19の縁部にマーキング(例えばス
タンプ)を施すべく、マーキング装置26が設けられてお
り、このマーキング装置26は、織始め位置S1と、これよ
り所定織上げ長d後の位置S2とで、マーキングを施す。
この織機10において製織された織布19はクロスローラ
に巻取られるが、満巻となると、そこで織布19を切下
し、クロスローラごと織機10から取外す。水噴射式織機
の場合は、次に乾燥工程に移行し、クロスローラに巻取
られた織布を別のクロスローラに巻取らせつつ、織布の
乾燥を行う。
この後、検反工程に移行する。
第1図及び第2図を参照し、検反機30において、織布
19が巻取られているクロスローラ31は回転自在に支持さ
れる。そして、クロスローラ31から引出した織布19はガ
イドローラ32,33を経て一対の平行に配設した牽引ロー
ラ34,35上に載置した巻取りローラ36に巻取られる。一
方の牽引ローラ35にはモータ37の出力軸を接続してあ
り、このモータ37により牽引ローラ35を回転させ、クロ
スローラ31に巻かれている織布19を巻取りローラ36に巻
取る。
そして、ガイドローラ32,33間の織布19の裏側にはガ
ラス板38を介して蛍光灯などの光源39を配設してあり、
これによりガイドローラ32,33間に検反部Aを構成して
ある。図中Mは作業者を示しており、作業者Mは検反部
Aの前に立って目視による検反を行う。
前記モータ37は、制御装置40によりインバータ41を介
して速度制御される。
制御装置40には、前記記憶装置25の記憶内容と、巻取
りローラ36の巻取り長を示す巻取り長信号発信器42から
の信号とが入力される他、マーキングセンサ43からの信
号が入力される。
マーキングセンサ43は、織布19の進行経路上に設けら
れて、前記マーキング装置26によって織布19上に施され
たマーキングを検知する。尚、これは例えば反射型の光
電式センサで、マーキングの有無による反射率の相違を
検知する。
そして、制御装置40は、制御手段40cにより、記憶装
置25に記憶された欠点位置(織上げ長)と、巻取り長信
号発信器42からの信号に基づいて検出される巻取り長と
を比較しつつ、織物欠点が検反部Aを通過する際に速度
を低下せしめるべく、モータ37の回転速度を制御する
が、マーキングセンサ43からの信号に基づきS1,S2間の
巻取り長d′を計測して織布の伸縮率を演算する伸縮率
演算手段40aと、この伸縮率に基づいて記憶装置25から
の欠点位置を補正する補正手段40bとを具備している。
制御装置40の制御内容は第3図のフローチャートに示
してある。
ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)で
は、マーキングセンサ43からの信号を読込むことによ
り、S1,S2間の巻取り長d′を算出する。
ステップ2では織布の伸縮率(織縮み率)kを演算す
る。本来の製織長はdであるから、k=d′/dが伸縮率
となる。
その後は、ステップ3〜8を繰返し実行する。すなわ
ち、ステップ3で記憶装置25から欠点位置X0を読込み、
ステップ4でそれに伸縮率kを乗じて欠点位置(X=k
・X0)を補正する。そして、ステップ5で巻取り長Lを
読込み、ステップ6でX−α≦L≦X+αであるか否か
を判定し、NOであればステップ7へ進んで高速とし、YE
Sであればステップ8へ進んで低速に切換える。
すなわち、通常は、インバータ41の周波数を高くし
て、モータ37を高速回転させることにより、織布19を高
速で巻取るようにし、織物欠点がある部分では、インバ
ータ42の周波数を低くして、モータ37を低速回転させる
ことにより、織布19を低速で巻取るようにし、これによ
り織物欠点のある位置では検反部Aにおける織布19の進
行速度を遅くして、確実かつ容易に検反できるようにす
る。
尚、織布にマーキングが施されることになるが、その
マーキング剤を精練工程(糊落とし工程)において落ち
るものとしておけば何ら問題はない。
また、織物欠点のある部位で低速にする代わりに、一
時的に停止させてもよい。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、織機上と検反機
上とでの測長の狂いの影響を受けることなく、的確な制
御を行うことができ、作業能率が向上すると共に、作業
者の負担が軽減されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す検反機の概略側面図、
第2図は同上の概略正面図、第3図は制御装置の制御内
容を示すフローチャート、第4図は織機の概略平面図で
ある。 10……織機、19……織布、21a……緯糸センサ、24……
織上げ長信号発信器、25……記憶装置、26……マーキン
グ装置、30……検反機、31……クロスローラ、34,35…
…牽引ローラ、36……巻取りローラ、37……モータ、40
……制御装置、41……インバータ、42……巻取り長信号
発信器、43……マーキングセンサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機(10)での製織中に織物欠点の位置情
    報を記憶する記憶装置(25)と、この記憶装置に記憶さ
    れた織物欠点の位置情報に基づいて検反機(30)におけ
    る織布進行速度を制御する制御装置(40)とを備えてな
    る検反補助装置において、 織機(10)上で織布に所定織上げ長を示すマーキングを
    施すマーキング装置(26)と、検反機(30)上で前記マ
    ーキングを検知するマーキングセンサ(43)とを設ける
    と共に、前記制御装置(40)に、前記マーキングセンサ
    (43)からの信号に基づいて織布の伸縮率を演算する伸
    縮率演算手段(40a)と、演算された伸縮率に基づいて
    前記記憶装置(25)からの位置情報を補正する補正手段
    (40b)とを具備させたことを特徴とする検反補助装
    置。
JP6900089U 1989-06-15 1989-06-15 検反補助装置 Expired - Lifetime JP2503058Y2 (ja)

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JPH0311081U JPH0311081U (ja) 1991-02-01
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JP5355862B2 (ja) * 2007-03-30 2013-11-27 セーレン株式会社 インクジェット記録方法
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JPH0311081U (ja) 1991-02-01

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