JP3145738B2 - ガラス織布用の毛羽検査装置 - Google Patents
ガラス織布用の毛羽検査装置Info
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- JP3145738B2 JP3145738B2 JP19926991A JP19926991A JP3145738B2 JP 3145738 B2 JP3145738 B2 JP 3145738B2 JP 19926991 A JP19926991 A JP 19926991A JP 19926991 A JP19926991 A JP 19926991A JP 3145738 B2 JP3145738 B2 JP 3145738B2
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Description
ンラインで検査するガラス織布用の毛羽検査装置に関す
る。
いた織布の製造工程ではヤーンが接触している部品によ
り擦られ単糸が切れること等によって織布の表面に毛羽
ができやすい。
撚糸時に既に毛羽が発生していることも織布の毛羽の原
因である。
いため、これまでバインダーやサイジング剤等の改良、
製織工程の条件改良等がなされてきている。
いられているプリント配線板の製造工程でプリプレグと
銅箔を積層する際に毛羽などによってできたプリプレグ
表面の突起が銅箔を傷つけ正常な回路形成ができない等
のトラブルの原因となっており、プリント配線板の高密
度化が進むに従ってさらに改良が求められている。
小さいため目視では走行するガラス織布の毛羽を検査す
ることが困難であり、検査工程で停止して検査せざるを
得ずガラス織布の全長にわたって検査することは不可能
であった。
良や製織工程の条件改良等をおこなってもその効果を定
量的に確認できず、十分な検討ができなかった。
にわたって集中発生する場合と、織布の幅方向の右サイ
ドまたは左サイドに連続して集中発生する場合と、幅方
向または長さ方向に筋状に連続発生する場合と、全体的
にランダムに発生する場合とに分けられる。
はこれらの毛羽発生状態を適確につかむ必要がある。
以下で長さが10mm以下の毛羽の発生状態を検査する
ことが困難であった。
おいて、特開昭58−214577号公報および特開昭
58−76571号公報に開示されたレーザーによる毛
羽検出方法と特公昭53−37950号公報に開示され
た織物の欠点の検出方法とを組み合せた織物の毛羽検出
方法および装置が開示されている。
ンズでレーザー光を平行に広げ毛羽のみを照射する方法
が記載されているが、レーザー光を広げるとレーザーの
照射強度が低下し毛羽からの散乱光の強度が低下するの
で、検出し難くなるという問題がある。
のみを照射する位置で照射することが記載されている
が、織布が振動し難いロール上でも通常はロール自身が
振動しているので、織布を照射しないためには織布表面
から離して照射する必要がある。従って、短い毛羽には
レーザー光が照射されないことになり、短い毛羽は検出
できない。しかも、通常、織布表面の毛羽は織布に垂直
に立っていることは少なく、ほとんどが傾いているの
で、織布表面に沿って傾いている毛羽は長い毛羽であっ
ても検出できないと言う問題がある。
いる場合には走行速度によって毛羽がレーザー光を散乱
している時間が変わることによりCCDカメラの受光量
が変わり、従って、CCDカメラからの電気信号のレベ
ルが変化し、正常な検査結果が得られない。
10m/hrと遅いので、織機の台数が多く、織機上で
検査するためには織機の台数分だけ検査装置が必要にな
り、現実的ではない。そこで、少ない台数の検査装置で
全数検査するためには、織布のバインダーやサイジング
剤を除去するヒートクリーニング工程や織布にシランカ
ップリング剤等の表面処理をする仕上げ工程で検査する
ことが望ましい。
程では織布の走行速度は30m/min以上でロール状
に巻かれた織布が連続的に処理されている。また、織布
の走行速度は品種毎に異なっているのが普通である。
て検査結果が変化するとロール間の比較等定量的な検査
ができないことになる。
術では、走行する織布の毛羽本数およびその位置や毛羽
発生状態をオンラインで検査することは困難であった。
ト配線板用ガラス織布の毛羽を織布の走行速度に拘ら
ず、しかも異なる品種が連続的に流れる工程においても
品質毎にオンラインで検査できるガラス織布用の毛羽検
査装置を提供することにある。
ために、本発明は、走行するプリント配線板用のガラス
織布の表面上に、該ガラス織布の幅方向の両側から光ビ
ームを照射する投光部と、前記ガラス織布上に照射され
る光ビームの光軸と前記ガラス織布の送りローラの中心
軸により形成される垂直面を基準面としたときに、前記
光ビームの光軸を回転軸として、前記基準面から時計廻
り方向または反時計廻り方向に85°〜160°の回転
範囲内に配置され、前記光ビームに照射された前記ガラ
ス織布の表面の毛羽によって得られた散乱光を受光して
電気信号に変換するCCDカメラと、該CCDカメラか
らの電気信号を前記ガラス織布の走行速度に従って変化
する利得で増幅する利得可変増幅器と、該利得可変増幅
器により増幅された電気信号のうち所定レベル以上の信
号を分別して毛羽検出出力を取り出す分別器とを具備し
たことを特徴とする。
のレベルを利得可変増幅器によって織布の走行速度に応
じて変化されることにより、織布の走行速度が変化して
もそれに応じて毛羽検査結果が変化しないので、正常に
検査できるようになり、従って品種毎に走行速度が変化
する工程においてもプリント配線板用のガラス織布の毛
羽本数およびその位置や毛羽発生状態をオンラインで検
査できる。
に説明する。
光器およびCCDカメラの配置例を示す図である。
すブロック図である。
出力ビーム、3は受光器としてのCCDカメラ、4はガ
ラス織布、5は毛羽、6はガラス織布4を案内するロー
ル、7はCCDカメラ3からの毛羽検出出力を受ける利
得可変増幅器、8は増幅器7の出力をA/D変換するA
/D変換器、9はA/D変換器8からのデジタル出力の
うちあるしきい値以上のレベルの信号を毛羽検出出力と
して取り出す分別器、10は分別器9の出力に対して1
次演算を施す1次演算器、11は1次演算器10の出力
に対して2次演算を施す2次演算器、12は2次演算器
11の出力を表示する表示器、13は2次演算器11の
出力を印刷する印刷器、14はロール6の回転に応じて
パルスを発生し、ガラス織布4の継目、すなわち最初の
位置からの長さをパルスの個数の形態で出力するパルス
発振形のロータリーエンコーダによる測長器、15は測
長器14からの出力パルスの時間隔に応じてガラス織布
4の速度を測定する速度変換器、16は継目検知器であ
り、ガラス織布4の最初の位置を示す継目を検出する。
測長器14としてのエンコーダはロール6と協力して回
動し、継目検知器16からのスタート出力により起動さ
れてロール6の回転に応じてパルスを発生し、ガラス織
布4の継目、すなわち最初の位置からの長さをパルスの
個数の形態で出力する。利得可変増幅器7の利得を、速
度変換器15からの織布4の走行速度を示す信号により
変化させる。
速で走行する工程においては、各々ロール状に巻かれた
品種の交換毎に、例えば2000m長毎に検査の開始お
よび停止を行う必要がある。このような異なる品種の継
目を継目検知器16によって検知し、自動的に検査の停
止および開始を行うと共に予め登録した品種名に変更す
ることができる。
光器からなる光電センサーを用いることができ、透過
形、反射形のいずれでもよい。
られ易いので、投光器1としてレーザー光源を用いるの
が好ましい。かかるレーザーとしては半導体レーザー、
He−Neレーザー等が用いられる。これらのレーザー
ビーム2の光径としては、毛羽の直径より10倍以上大
きな光径のものが毛羽によってレーザー光が遮蔽されに
くく好ましい。レーザーの出力としては高ければ高い程
毛羽によって散乱される散乱光が強くなり、CCDカメ
ラの受光量が増すので検出しやすくなり好ましい。走行
する直径が10μm以下の細い毛羽を検出するためには
5mw以上が好ましい。
は、そのレーザービーム2の照射位置、すなわち検査位
置が、織布4が振動しにくいロール6の最上部の上方に
くるようにするのが検出精度の点から好ましい。すなわ
ち、織布4がレーザービーム2の光径より大きく振動す
ると、毛羽5がレーザー光2で照射されなくなり、検出
できなくなるから好ましくない。
0.1mmから0.2mm程度振動しており、ロール6
が振動しないような理想的な工程を実現することは困難
である。そこで、ロール6が振動しても短い毛羽や織布
表面に沿って傾いている毛羽も検出できるように、レー
ザー光2を織布4に対して直接照射するようにすること
が好ましい。すなわち、これによれば、レーザービーム
2の光径の範囲内でロール6が振動しても毛羽5を照射
することができるので、振動の影響に拘らずに検出でき
る。
対して厳密に平行ではなく、使用するレーザー光源1か
らのレーザー光2の広がり角度の範囲内でほぼ平行に照
射するものとする。
ってレーザー光2の散乱のされ方が異なる。そこで、図
3に示すように、織布4の幅方向の両側にレーザー光源
1を設けて照射する必要がある。これにより、毛羽の形
態(毛羽の傾き)の影響を受けにくくすることができ
る。
すように、光ビームの光軸2aに平行な位置でロール6
上方の測定部の位置で引いた接線に対してθ=−5°か
ら195°の位置が好ましく、θ=−5°から70°お
よびθ=140°から195°の位置がさらに好まし
い。つまり、ガラス織布4上に照射される光ビーム2の
光軸2aとガラス織布4の送りローラ6の中心軸6aに
より形成される垂直面を基準面Aとしたときに、光ビー
ム2の光軸2aを回転軸として、基準面Aから時計廻り
方向または反時計廻り方向に85°〜160°の回転範
囲内に配置することが好ましい。このような配置によ
り、毛羽による散乱光のみを効率的に受光することがで
きる。160°より大きくなると毛羽による散乱光以外
に織布の表面からの散乱光がCCDカメラ3に入りやす
くなってしまい、また、85°よりも小さいと毛羽によ
る散乱光がCCDカメラに入りにくくなってしまう。
カメラやエリアセンサーカメラを用いることができる
が、連続して走行する織布を検査するためにはラインセ
ンサーカメラが好ましい。
像処理によって毛羽の形態(長さ、太さ、傾き等)を検
査するのには適しているが、連続して走行する織布では
毛羽の個数が膨大であり、画像処理する時間がかかりす
ぎてオンラインで検査するには現実的でない。
ンサーカメラは同じ画素当りの分解能でカメラ1台当り
の視野を広く設定でき、少ない台数で検査できる。
CCDカメラ3の台数は検査する毛羽のサイズと必要な
画素当りの分解能によって通常は決められる。
あり、その形態によってレーザーの散乱のされ方は異な
る。例えば、織布表面に垂直に立っている毛羽はほとん
どなく、通常は傾いており、その傾き方によってレーザ
ー光の散乱のされ方が変化するため、毛羽の長さの正確
な測定は困難である。
分解能以上であった場合、同一の毛羽を複数の画素で検
出することになり、毛羽の本数を正確に知ることはでき
ない。
0.4mmから1mmであることから、経糸上に連続し
ている毛羽を検出することができるように、画素当りの
分解能を0.4mmより小さくなるように設定した。
メラを用いた場合は、2台で1500mm幅の織布の全
幅を検査することができる。
ることで求めることもできるが、上記のような問題があ
ることや、データ量が膨大になるために高速で走行する
工程でオンラインで検出することが困難であることか
ら、毛羽発生パターンを明確に捉えられるように、次の
ような2段階の処理方式を採用した。
羽検出出力と、測長器14からの測長パルスと、継目検
出器16からの継目検出出力とを供給し、継目出力上り
スタートとして、織布4の幅をm分割して予め設定した
幅方向の単位毎に毛羽の有無を判定し、その判定処理を
長さ方向の単位にわたって繰り返して、その長さ方向の
単位毎に全幅での毛羽の個数とその幅方向の位置を演算
する。
算器11に供給し、ここで、織布4の幅をn分割(n<
m)して得た検査幅毎に長さ方向の設定間隔毎の毛羽の
集計値を積算すると共に、長さ方向および幅方向のそれ
ぞれにおいて、設定個数以上に連続した毛羽の個数を演
算する。
による毛羽レベルの比較のみでなく、毛羽集中発生部や
長さ方向や幅方向に連続して発生した筋状毛羽等の毛羽
発生パターンやその位置をも捉えることができる。
の電気信号の大きさを、利得可変増幅器7により速度変
換器15で計測した織布の走行速度に従って変化させて
からA/D変換器8でデジタル信号に変換し、所定のし
きい値以上のレベルの信号を分別器9で分別して取り出
し、この分別された信号に基づいて演算器10および1
1で上述した演算を行う。
路を用いているが、このようにする代わりに、部分9,
10,11をマイクロプロセッサで構成し、そのCPU
を所定のプログラムで制御することにより上述した演算
処理を行うようにしてもよいこと勿論である。
以上での検査結果の一例を示す。図4において縦軸はm
当たりの平均毛羽検出数、横軸はガラス織布の走行速度
である。ここで、破線は利得可変増幅器を備えた本発明
の装置での検査結果を示したものであり、実線は利得可
変増幅器を使用しない従来例での検査結果である。
置では毛羽検出数が織布の走行速度によって変化するこ
となく検査できている。
査しながらオンラインで表示させることができると共
に、印刷器13で検査結果をn分割した検査幅毎に予め
設定した間隔毎の集計値をオンラインで印刷することが
でき、ロール単位の集計値も印刷することができる。
inで走行する織布をオンラインで検査した結果の一例
を図5に示す。
0m/minでのm当りの平均毛羽検出数、横軸はガラ
ス織布の品種である。このガラス織布の検査幅を3分割
した場合の左,中および右の各ゾーンでの平均検出数お
よび全幅での平均検出数を各品種毎に示した。ここで、
Aは全面にわたって毛羽がある欠陥品、Bは片側に毛羽
がある欠陥品、Cは正常品、Dは連続毛羽のある欠陥品
である。図5によれば、品種間の差および毛羽発生状態
が明確に出ている。
スピードで走行するガラス織布の微小毛羽をオンライン
で検査でき、工程品質管理や製品品質保証等に活用でき
る効果を奏することができる。また、織布の両側にレー
ザー光源を設けて、両側から照射しているので、毛羽に
形態や傾きの影響を受けることなく精度よく検出するこ
とができる。さらに、毛羽による散乱光以外の織布の表
面からの散乱光がCCDカメラに入り難くなるという効
果を奏するものである。
示すブロック図である。
置の1例を示す図である。
置の1例を示す図である。
の一例を示す図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 走行するプリント配線板用のガラス織布
の表面上に、該ガラス織布の幅方向の両側から光ビーム
を照射する投光部と、前記ガラス織布上に照射される光ビームの光軸と前記ガ
ラス 織布の送りローラの中心軸により形成される垂直面
を基準面としたときに、前記光ビームの光軸を回転軸と
して、前記基準面から時計廻り方向または反時計廻り方
向に85°〜160°の回転範囲内に配置され、前記光
ビームに照射された前記ガラス織布の表面の毛羽によっ
て得られた散乱光を受光して電気信号に変換するCCD
カメラと、 該CCDカメラからの電気信号を前記ガラス織布の走行
速度に従って変化する利得で増幅する利得可変増幅器
と、 該利得可変増幅器により増幅された電気信号のうち所定
レベル以上の信号を分別して毛羽検出出力を取り出す分
別器とを具備したことを特徴とするガラス織布用の毛羽
検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19926991A JP3145738B2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | ガラス織布用の毛羽検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19926991A JP3145738B2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | ガラス織布用の毛羽検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540099A JPH0540099A (ja) | 1993-02-19 |
JP3145738B2 true JP3145738B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=16404980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19926991A Expired - Lifetime JP3145738B2 (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | ガラス織布用の毛羽検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3145738B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0633368A (ja) * | 1992-07-14 | 1994-02-08 | Gunze Ltd | 生地の検反方法およびその装置 |
JP5082552B2 (ja) * | 2007-04-05 | 2012-11-28 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 光学的測定装置及び光学的測定方法 |
JP2008261642A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Shin Nippon Air Technol Co Ltd | シート付着微粒子の検出装置 |
CN102998313A (zh) * | 2012-12-12 | 2013-03-27 | 江南大学 | 一种紧密纺网格圈质量检测用图像采集与处理方法 |
JP6121729B2 (ja) * | 2013-01-29 | 2017-04-26 | 株式会社メック | 欠陥検査装置、及び欠陥検査方法 |
CN104677910A (zh) * | 2015-03-12 | 2015-06-03 | 江苏恒神股份有限公司 | 碳纤维毛丝量的测试装置 |
CN105699231B (zh) * | 2016-03-10 | 2018-11-27 | 上海工程技术大学 | 织物起毛起球分析设备 |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP19926991A patent/JP3145738B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0540099A (ja) | 1993-02-19 |
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