JP2502822Y2 - 床擦れ防止ベッド - Google Patents

床擦れ防止ベッド

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JP2502822Y2
JP2502822Y2 JP1993037113U JP3711393U JP2502822Y2 JP 2502822 Y2 JP2502822 Y2 JP 2502822Y2 JP 1993037113 U JP1993037113 U JP 1993037113U JP 3711393 U JP3711393 U JP 3711393U JP 2502822 Y2 JP2502822 Y2 JP 2502822Y2
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喜久二 堀内
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堀内 利雄
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、家庭内や病院等におい
て、例えば、寝たきりの患者に使用される床擦れ防止ベ
ッドに係り、特に、簡単な構成でかつ簡単な操作によっ
て、床擦れを確実に防止できるように工夫したものに関
する。
【0002】
【従来の技術】家庭内や病院等において、寝たきりの老
人等の患者に使用されるベッドとしては各種のものが提
案されている。ところが、寝たきりの老人等の患者がそ
の種のベッド上で長期にわたって横たわっている場合に
は、いわゆる「床擦れ」の問題が生じる。これに対して
は、付添いの看護人等が患者の姿勢を頻繁に変える等の
処置がとられている。しかしながら、それでは、看護人
に多大の労力を強いることになり、又、看護人がいる場
合はまだ良いが、いない場合には上記のような処置を施
すことができないという問題があった。
【0003】上記のような問題に対しては、床擦れ防止
手段を備えた各種のベッドが提案されている。例えば、
特開昭53−46195号公報、特開昭60−1684
53号公報、実開昭62−27621号公報、実開平2
−23532号公報に記載されたものがある。この内、
特開昭53−46195号公報、実開昭62−2762
1号公報に記載されたものは、患者の体に当たる部位を
選択的に切り換えることにより、患者の特定の部位が常
に圧接されることを防止し、それによって、床擦れを防
止しようとするものである。又、特開昭60−1684
53号公報に記載されたものは、いわゆるウォーターベ
ッドのようなものであり、水の浮力を利用することによ
り、患者の特定の部位が強い圧接力で圧接されることを
防止し、それによって、床擦れを防止しようとするもの
である。さらに、実開平2−23532号公報に記載さ
れたものは、通気性を良好にすることにより床擦れを防
止しようとするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、特開昭53−4
6195号公報、実開昭62−27621号公報に記載
されたもののように、患者の体に当たる部位を選択的に
切り換えることにより、患者の特定の部位が常に圧接さ
れることを防止する構成のものは、その構成が複雑であ
るとともに多くの機器を必要としてしまうとともに、コ
スト的にも問題があった。又、これは、特開昭60−1
68453号公報に記載されたウォーターベッドのよう
なものについても同様にいえることである。又、実開平
2−23532号公報に記載されたもののように、通気
性を良好にするタイプについては、それだけでは充分な
床擦れ防止効果を期待できないという問題があった。
【0005】本考案はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、簡単な構成で、かつ、
簡単な操作によって床擦れ防止効果を得ることができる
床擦れ防止ベッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による床擦れ防止ベッドは、枠体と、上記枠体
の両端に夫々取り付けられ一対のギヤをシャフトを介し
て連結した構成をなす一対の端部回転体と、上記一対の
端部回転体の間に配置され、一対のギヤをシャフトを介
して連結してなる複数個の中間部回転体と、上記一対の
端部回転体及び複数個の中間部回転体に巻回されメッシ
ュ状をなすとともに両側部にギヤの歯が係合する穴が所
定ピッチで形成されている無端状体と、上記無端状体の
上方に無端状体のループ状の回転によっては移動しない
ように設置された敷体と、を具備したことを特徴とする
ものである。その際、一対の端部回転体の間に2個の中
間部回転体を配置して、一方の端部回転体と隣接する中
間部回転体を組として無端状体を巻回し、他方の端部回
転体と隣接する中間部回転体を組として無端状体を巻回
し、夫々の組において外側の端部回転体を移動可能に構
成して、それら伴って敷体も折曲可能に構成することが
考えられる。又、枠体内の通気性を良好にする送風手段
を設けることが考えられる。又、枠体内に、エアーコン
ディショナからの温度調節された空気を供給・排出する
ことが考えられる。又、枠体に、殺菌灯等の患部照射器
具を取り付けることが考えられる。
【0007】
【作用】すなわち、一対の端部回転体の何れか一方を介
して回転駆動することにより、無端状体が一対の端部回
転体、複数個の中間部回転体を介してループ状に回転す
ることになる。それによって、患者の特定部位が常に圧
接される状態をなくして、床擦れを防止しようとするも
のである。又、無端状体は一対の端部回転体及び複数個
の中間部回転体の各ギヤに穴を係合させることにより支
持されているので、患者の荷重による撓みも少なくて済
む。又、無端状体自体がメッシュ状をなしているので、
それだけでも患者に対する押圧部が減少しており、床擦
れ防止効果を期待できる。又、請求項2に示すように構
成することにより、患者の姿勢を適宜変えることができ
るようになる。又、請求項3乃至請求項5の構成を採用
した場合には、無端状体がメッシュ状になっているの
で、単に、送風手段を設けたり、エアーコンディショナ
からの温度調節された空気を供給・排出したり、殺菌灯
等の患部照射器具を取り付ける場合に比べて、患者に対
してより高い効果を期待できる。
【0008】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照して本考案の一実
施例を説明する。まず、枠体1があり、この枠体1には
回転手段3が設置されている。この回転手段3は、無端
状体としてのベルト5を回転させ、それによって、患者
のベッドに対する圧接位置を適宜変えていくものであ
る。尚、上記ベルト5はメッシュ状になっている。上記
回転手段3の構成を詳細に説明していくと、まず、枠体
1の両端部には回転体7、9が設置されている。回転体
7は、図2に示すように、シャフト11と、このシャフ
ト11の両端に固着されたギヤ13、15とから構成さ
れている。又、回転体9は、シャフト17と、このシャ
フト17の両端に固着されたギヤ19、21とから構成
されている。上記ギヤ13には連結部13aが設けられ
ていて、この連結部13aに図示しない操作ハンドルを
連結して、回転操作するものである。
【0009】又、回転体7と回転体9との間には、別の
回転体23、25が夫々設置されている。上記回転体2
3は、シャフト27と、このシャフト27の両端に固着
されたギヤ29、31とから構成されている。又、回転
体25は、シャフト33と、このシャフト33の両端に
固着されたギヤ35、37とから構成されている。そし
て、これら回転体7、9、23、25に既に述べたベル
ト5が巻回されている。そして、ギヤ13の連結部13
aに操作ハンドルを連結して、図中矢印方向に回転操作
することにより、回転体7、9、23、25を介して、
ベルト5が回転移動する。それによって、患者のベッド
に対する圧接位置が変わり、特定の部位が常に圧接され
ることにより生じる床擦れを防止せんとするものであ
る。
【0010】又、各ギヤとベルト5との関係は、図3に
及び図4に示すようなものとなっている。すなわち、ベ
ルト5の両端には所定のピッチで穴39が形成されてい
て、これら穴39に各ギヤ、例えば、ギヤ13の歯13
bや、ギヤ29の歯29bが係合することになる。この
ような構成にすることにより、ベルト5を左右方向に張
った状態で回転移動させることができるものである。
尚、図3に図示しない他のギヤについても同様の構成に
なっている。
【0011】上記回転手段3の上には患者が接する敷体
としてのシーツ41が取付けられている。このシーツ4
1は、回転手段3の回転により不用意に移動しないよう
に、枠体1に着脱可能に固定されているものである。
【0012】又、枠体1には送風手段としての送風ファ
ン43が設けられている。すなわち、枠体1の一方には
開口部45が形成され、対向する側には別の開口部47
か形成されている。上記送風ファン43は開口部45に
取付けられている。そして、送風ファン43により送風
することにより、枠体1内において、開口部45から開
口部47に向かう空気流が発生し、それによって、枠体
1内の通気性を良好にして床擦れ防止を図るものであ
る。又、ベルト5もメッシュ状になっているので、患者
に対しても新鮮な空気を供給できる。
【0013】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、床擦れを確実に防止すること
ができ、そのための構成も簡単であり、かつ、操作も極
めて簡単である。すなわち、必要に応じて、操作ハンド
ルをギヤ13の連結部13aに連結して回転させるだけ
でよい。それによって、回転体7、9、23、25を介
してベルト5が回転し、それによって、患者のベッドに
対する圧接位置が変化するからである。又、ベルト5
は、回転体7、9、23、25、特に、回転体23、2
5によって、左右方向に張られた状態で保持されるの
で、患者の体重の作用によって撓んでしまうようなこと
もない。
【0014】又、送風手段として送風ファン43による
送風によって、回転手段3の下方空間の通気性は極めて
良好なものとなっているので、それによっても、床擦れ
防止を図ることができ、上記回転手段3との組合せによ
りより高い床擦れ防止効果を期待できる。又、ベルト5
がメッシュ状になっているので、患者を押圧する部分が
それだけ減少しているので、それによっても床擦れ防止
効果を期待することができ、又、上記送風効果もベルト
5がメッシュ状になっていることでより効果的になる。
【0015】尚、本考案は前記一実施例に限定されるも
のではない。まず、回転手段の構成としては、図示した
ものに限定されない。例えば、スプロケット・チェーン
を使用したものでもよい。又、モータを使用して回転さ
せるようにしてもよいし、タイマを使用して所定の時間
間隔で自動的に回転させるようにしてもよい。又、送風
手段としても、例えば、枠体の下側より複数箇所から送
風するようにしてもよいし、要は通気性を高めることが
できるものであればよい。又、図5に示すように、前記
一実施例における開口部45をエアーコンディショナか
らのホース51を接続する接続口とし、エアーコンディ
ショナにより枠体1内を温度調整するようにしてもよ
い。又、枠体1内の底面、又は、側面等に患者照射用の
殺菌灯等を取付けることが考えられる。又、回転体2
3、25を関節式にして折曲可能に構成してもよい。す
なわち、図5に示すように、回転体9、25を対とし、
回転体11、23を対として、例えば、実線で示す通常
時の状態から仮想線で示すような状態に変えられるよう
にすることが考えられ、それによって、患者の姿勢を適
宜変更することができるようになり、食事時等には好都
合となる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように本考案による床擦れ
防止ベッドによると、簡単な構成、且つ簡単な操作によ
って、床擦れを確実に防止することができる。又、無端
状体はメッシュ状をなしているので、それだけで、患者
に対する押圧部が減少し、床擦れ防止効果を期待でき
る。又、無端状体は、一対の端部回転体と複数個の中間
部回転体の各ギヤに穴を係合させた状態で支持されてい
るので、患者の荷重が作用した場合にも大きく撓むよう
なことはなく、安定した状態を提供することができる。
又、患者の姿勢を変えることができるように構成した場
合には、より使いがってが向上することになる。又、送
風手段、エアーコンディショナからの空気の供給・排
出、患部照射器具取り付けた場合には、床擦れ防止効果
をより高めることができる。又、その際、無端状体がメ
ッシュ状をなしているので、より高い効果を期待するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図で床擦れ防止ベッド
の断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す図で回転手段の平面図
である。
【図3】本考案の一実施例を示す図で回転手段の一部を
示す側面図である。
【図4】本考案の一実施例を示す図でベルトの一部を示
す平面図である。
【図5】本考案のその他の実施例を示す床擦れ防止ベッ
ドの断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 3 回転手段 5 ベルト(無端状体) 41 シーツ(布体) 51 ホース

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と、 上記枠体の両端に夫々取り付けられ一対のギヤをシャフ
    トを介して連結した構成をなす一対の端部回転体と、 上記一対の端部回転体の間に配置され、一対のギヤをシ
    ャフトを介して連結してなる複数個の中間部回転体と、 上記一対の端部回転体及び複数個の中間部回転体に巻回
    されメッシュ状をなすとともに両側部にギヤの歯が係合
    する穴が所定ピッチで形成されている無端状体と、 上記無端状体の上方に無端状体のループ状の回転によっ
    ては移動しないように設置された敷体と、 を具備したことを特徴とする床擦れ防止ベッド。
  2. 【請求項2】 請求項2記載の床擦れ防止ベッドにおい
    て、一対の端部回転体の間に2個の中間部回転体が配置
    されていて、一方の端部回転体と隣接する中間部回転体
    を組として無端状体を巻回し、他方の端部回転体と隣接
    する中間部回転体を組として無端状体を巻回し、夫々の
    組において外側の端部回転体が移動可能に構成されてい
    て、それに伴って敷体も折曲可能に構成されていること
    を特徴とする床擦れ防止ベッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の床擦れ防止
    ベッドにおいて、枠体内の通気性を良好にする送風手段
    が設けられていることを特徴とする床擦れ防止ベッド。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の床擦れ防止
    ベッドにおいて、枠体内にはエアーコンディショナから
    の温度調節された空気が供給・排出されることを特徴と
    する床擦れ防止ベッド。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の床擦れ防止
    ベッドにおいて、枠体には殺菌灯等の患部照射器具が取
    り付けられていることを特徴とする床擦れ防止ベッド。
JP1993037113U 1993-06-14 1993-06-14 床擦れ防止ベッド Expired - Lifetime JP2502822Y2 (ja)

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JPH07336U JPH07336U (ja) 1995-01-06
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51101393A (ja) * 1975-01-31 1976-09-07 Kojiaku Maikuru
JPS6211902A (ja) * 1985-07-10 1987-01-20 Hitachi Ltd 機械の特性最適化方式

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51101393A (ja) * 1975-01-31 1976-09-07 Kojiaku Maikuru
JPS6211902A (ja) * 1985-07-10 1987-01-20 Hitachi Ltd 機械の特性最適化方式

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JPH07336U (ja) 1995-01-06

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