JP2502799Y2 - リ―ドスクリュ―機構 - Google Patents
リ―ドスクリュ―機構Info
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- JP2502799Y2 JP2502799Y2 JP1991058159U JP5815991U JP2502799Y2 JP 2502799 Y2 JP2502799 Y2 JP 2502799Y2 JP 1991058159 U JP1991058159 U JP 1991058159U JP 5815991 U JP5815991 U JP 5815991U JP 2502799 Y2 JP2502799 Y2 JP 2502799Y2
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- Japan
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- lead screw
- screw shaft
- head carriage
- stepping motor
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はリードスクリュー軸を用
いたフレキシブルディスク装置のヘッドキャリッジ駆動
機構に関する。
いたフレキシブルディスク装置のヘッドキャリッジ駆動
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルディスク装置(以下、単に
FDDという)のヘッドキャリッジは、周知の如くエン
ジニアリングプラスチック等の堅牢な合成樹脂により一
体成形されている。特に、リードスクリュー軸をステッ
ピングモータにより精度良く回転させてヘッドキャリッ
ジを駆動するヘッドキャリッジ駆動機構においては、リ
ードスクリュー軸に形成された螺旋溝に係合するティー
ス、及び、リードスクリュー軸の上記ティースとは反対
側に設けられ、ヘッドキャリッジの抜け落ちを防止する
ストッパとがヘッドキャリッジ本体と一体成形されてい
る。更に、ティースがリードスクリュー軸の螺旋溝内に
確実に入り込むように、ティースと共働してリードスク
リュー軸を弾性的に挟持する板バネがヘッドキャリッジ
本体の上記ストッパ側に設けられている。
FDDという)のヘッドキャリッジは、周知の如くエン
ジニアリングプラスチック等の堅牢な合成樹脂により一
体成形されている。特に、リードスクリュー軸をステッ
ピングモータにより精度良く回転させてヘッドキャリッ
ジを駆動するヘッドキャリッジ駆動機構においては、リ
ードスクリュー軸に形成された螺旋溝に係合するティー
ス、及び、リードスクリュー軸の上記ティースとは反対
側に設けられ、ヘッドキャリッジの抜け落ちを防止する
ストッパとがヘッドキャリッジ本体と一体成形されてい
る。更に、ティースがリードスクリュー軸の螺旋溝内に
確実に入り込むように、ティースと共働してリードスク
リュー軸を弾性的に挟持する板バネがヘッドキャリッジ
本体の上記ストッパ側に設けられている。
【0003】また、ヘッドキャリッジ本体のリードスク
リュー軸とは反対側には、ヘッドキャリッジの移動を案
内するガイドロッドが設けられている。そして、ヘッド
キャリッジは、ガイドロッドを挿通させるガイド部を設
けており、ガイド部をガイドロッド上に摺動させること
により、ヘッドキャリッジは装着されたディスクの半径
方向に精度良く案内される。
リュー軸とは反対側には、ヘッドキャリッジの移動を案
内するガイドロッドが設けられている。そして、ヘッド
キャリッジは、ガイドロッドを挿通させるガイド部を設
けており、ガイド部をガイドロッド上に摺動させること
により、ヘッドキャリッジは装着されたディスクの半径
方向に精度良く案内される。
【0004】リードスクリュー軸がステッピングモータ
により回転すると、螺旋溝に係合したティースがリード
スクリュー軸の軸方向に移動し、これによって、ヘッド
キャリッジ本体がガイドロッドに案内されつつ所定方向
に移動する。
により回転すると、螺旋溝に係合したティースがリード
スクリュー軸の軸方向に移動し、これによって、ヘッド
キャリッジ本体がガイドロッドに案内されつつ所定方向
に移動する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のヘッドキャ
リッジ駆動機構において、リードスクリュー軸を回転さ
せてヘッドキャリッジをシークさせると、所謂シークノ
イズと呼ばれる騒音が発生し、この騒音が問題となって
いる。
リッジ駆動機構において、リードスクリュー軸を回転さ
せてヘッドキャリッジをシークさせると、所謂シークノ
イズと呼ばれる騒音が発生し、この騒音が問題となって
いる。
【0006】このシークノイズは、以下に説明する構成
によって発生する。
によって発生する。
【0007】ヘッドキャリッジに駆動力を与える上記テ
ィースの位置と、ヘッドキャリッジを所定方向へ案内す
るガイドロッドは、平面上、ヘッドキャリッジの夫々反
対側に配置されている。このため、リードスクリュー軸
を回転させてティースに力を与えると、ガイドロッドを
挿通する上記ガイド部においては、その力がモーメント
として働く。このモーメントにより、ガイド部とガイド
ロッドとの間の当接圧力が増大し、ヘッドキャリッジ移
動の際には摩擦力が増大する。即ちヘッドキャリッジの
移動時において、ある程度の抵抗力が発生する。
ィースの位置と、ヘッドキャリッジを所定方向へ案内す
るガイドロッドは、平面上、ヘッドキャリッジの夫々反
対側に配置されている。このため、リードスクリュー軸
を回転させてティースに力を与えると、ガイドロッドを
挿通する上記ガイド部においては、その力がモーメント
として働く。このモーメントにより、ガイド部とガイド
ロッドとの間の当接圧力が増大し、ヘッドキャリッジ移
動の際には摩擦力が増大する。即ちヘッドキャリッジの
移動時において、ある程度の抵抗力が発生する。
【0008】この抵抗力のため、リードスクリュー軸が
回転してもティースはスムーズに軸方向に移動せず、螺
旋溝を形成する傾斜面に沿って軸の半径方向外側に変位
してしまう。この変位により、リードスクリュー軸の反
対側においてリードスクリュー軸と上記ストッパとが当
接し、この当接時に音が発生する。
回転してもティースはスムーズに軸方向に移動せず、螺
旋溝を形成する傾斜面に沿って軸の半径方向外側に変位
してしまう。この変位により、リードスクリュー軸の反
対側においてリードスクリュー軸と上記ストッパとが当
接し、この当接時に音が発生する。
【0009】しかしながら、この位置までティース即ち
ヘッドキャリッジが変位すると、ティースと共にリード
スクリュー軸を挟持していた板バネの反発力が大きくな
り、板バネの弾性力により、ティースが螺旋溝に係合す
る所定位置に再び戻される。そしてこの時にもティース
と螺旋溝との当接による音が発生する。
ヘッドキャリッジが変位すると、ティースと共にリード
スクリュー軸を挟持していた板バネの反発力が大きくな
り、板バネの弾性力により、ティースが螺旋溝に係合す
る所定位置に再び戻される。そしてこの時にもティース
と螺旋溝との当接による音が発生する。
【0010】リードスクリュー軸が回転すると短時間の
うちに上記動作が繰り返し行われ、上記音が連続音とな
り、所謂シークノイズが発生する。
うちに上記動作が繰り返し行われ、上記音が連続音とな
り、所謂シークノイズが発生する。
【0011】そこで本考案は上記課題に鑑みなされたも
ので、ヘッドシーク時のシークノイズを低減させたヘッ
ドキャリッジ駆動機構を提供することを目的とする。
ので、ヘッドシーク時のシークノイズを低減させたヘッ
ドキャリッジ駆動機構を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、ステッピングモータと、該ステッピングモ
ータの回転軸であるリードスクリュー軸とによりヘッド
キャリッジを移動せしめるヘッドキャリッジ駆動機構で
あって、前記リードスクリュー軸の軸方向のスラスト力
を受けると共に、前記リードスクリュー軸の前記ステッ
ピングモータとは反対側の端部をディスク装置本体に回
転自在に係止するスラスト軸受と、該リードスクリュー
の他方の端部に設けられる軸方向の与圧付勢機構と、該
スラスト軸受を支持する支持部材と、該スラスト支持と
該軸受部材との間に設けられる緩衝部材とよりなる構成
である。
に本考案は、ステッピングモータと、該ステッピングモ
ータの回転軸であるリードスクリュー軸とによりヘッド
キャリッジを移動せしめるヘッドキャリッジ駆動機構で
あって、前記リードスクリュー軸の軸方向のスラスト力
を受けると共に、前記リードスクリュー軸の前記ステッ
ピングモータとは反対側の端部をディスク装置本体に回
転自在に係止するスラスト軸受と、該リードスクリュー
の他方の端部に設けられる軸方向の与圧付勢機構と、該
スラスト軸受を支持する支持部材と、該スラスト支持と
該軸受部材との間に設けられる緩衝部材とよりなる構成
である。
【0013】
【作用】弾性変形せしめられた緩衝材の弾性力は、リー
ドスクリュー軸の回転時にヘッドキャリッジがリードス
クリュー軸に伝達する振動のうちのリードスクリュー軸
の軸方向の振動と共働して、スラスト軸受とディスク装
置本体とを離間させるようにスラスト軸受を変位させ
る。よってこの状態においては、リードスクリュー軸の
振動がディスク装置本体に伝達されることが防止され
る。また、緩衝材は、リードスクリュー軸の軸方向の振
動により、上記の如く離間状態にあるスラスト軸受とデ
ィスク装置本体とが当接する方向にスラスト軸受が変位
する時において、スラスト軸受とディスク装置本体との
急激な衝突を防止する。
ドスクリュー軸の回転時にヘッドキャリッジがリードス
クリュー軸に伝達する振動のうちのリードスクリュー軸
の軸方向の振動と共働して、スラスト軸受とディスク装
置本体とを離間させるようにスラスト軸受を変位させ
る。よってこの状態においては、リードスクリュー軸の
振動がディスク装置本体に伝達されることが防止され
る。また、緩衝材は、リードスクリュー軸の軸方向の振
動により、上記の如く離間状態にあるスラスト軸受とデ
ィスク装置本体とが当接する方向にスラスト軸受が変位
する時において、スラスト軸受とディスク装置本体との
急激な衝突を防止する。
【0014】また、リードスクリュー軸が回転していな
い状態においては、リードスクリュー軸に振動が発生せ
ず、ステッピングモータのエンドプレートによるスラス
ト力により、緩衝材を弾性変形せしめてスラスト軸受と
ディスク装置本体とが当接した状態にある。このため、
リードスクリュー軸がディスク装置本体に対して位置決
めされ、ヘッドキャリッジのシーク方向の位置決めに影
響を及ぼさない。
い状態においては、リードスクリュー軸に振動が発生せ
ず、ステッピングモータのエンドプレートによるスラス
ト力により、緩衝材を弾性変形せしめてスラスト軸受と
ディスク装置本体とが当接した状態にある。このため、
リードスクリュー軸がディスク装置本体に対して位置決
めされ、ヘッドキャリッジのシーク方向の位置決めに影
響を及ぼさない。
【0015】
【実施例】図1(A),(B)夫々は本考案になるヘッ
ドキャリッジ駆動機構の一実施例の主要部を概略的に示
す構成図、図2は本考案になるヘッドキャリッジ駆動機
構の一実施例の平面図を示す。
ドキャリッジ駆動機構の一実施例の主要部を概略的に示
す構成図、図2は本考案になるヘッドキャリッジ駆動機
構の一実施例の平面図を示す。
【0016】図2中、1はA方向側の先端部分に磁気ヘ
ッド(図には表れていない)を有するヘッドキャリッ
ジ、2はヘッドキャリッジ1をA−B方向に移動せしめ
る駆動力を与えるリードスクリュー軸、3はリードスク
リュー軸2を回転させるステッピングモータ、4はヘッ
ドキャリッジ1のガイド部1aに挿通されることにより
ヘッドキャリッジ1の移動をA−B方向に精度良く案内
するガイドロッド、5はFDD本体であるフレーム部材
である。
ッド(図には表れていない)を有するヘッドキャリッ
ジ、2はヘッドキャリッジ1をA−B方向に移動せしめ
る駆動力を与えるリードスクリュー軸、3はリードスク
リュー軸2を回転させるステッピングモータ、4はヘッ
ドキャリッジ1のガイド部1aに挿通されることにより
ヘッドキャリッジ1の移動をA−B方向に精度良く案内
するガイドロッド、5はFDD本体であるフレーム部材
である。
【0017】ステッピングモータ3は、ケーシング部材
3aが2組のプレートフランジ6と取付ネジ7とにより
フレーム部材5に固定されることにより、FDD20の
後面に設けられている。リードスクリュー軸2は、ステ
ッピングモータ3の回転軸であり、ステッピングモータ
3からフレーム部材5を貫通してA方向に延出してい
る。ヘッドキャリッジ1にはティース(図には表れてい
ない)を下面側に設けたアーム部材1bが設けられてお
り、ティースをリードスクリュー軸2に形成された螺旋
溝に嵌合させている。従って、リードスクリュー軸2を
回転させることにより、ティースに押されたヘッドキャ
リッジ1がガイドロッド4に沿って移動する構成であ
る。
3aが2組のプレートフランジ6と取付ネジ7とにより
フレーム部材5に固定されることにより、FDD20の
後面に設けられている。リードスクリュー軸2は、ステ
ッピングモータ3の回転軸であり、ステッピングモータ
3からフレーム部材5を貫通してA方向に延出してい
る。ヘッドキャリッジ1にはティース(図には表れてい
ない)を下面側に設けたアーム部材1bが設けられてお
り、ティースをリードスクリュー軸2に形成された螺旋
溝に嵌合させている。従って、リードスクリュー軸2を
回転させることにより、ティースに押されたヘッドキャ
リッジ1がガイドロッド4に沿って移動する構成であ
る。
【0018】このリードスクリュー軸2は、図1、図2
に示すように、ステッピングモータ3側においては、ス
テッピングモータ3に内設された軸受3b(図2には表
れていない)により軸支され、また、ステッピングモー
タ3とは反対側の端部2a側においては、フレーム部材
5の一部である支持部材9に設けられた後述する軸受装
置8により回転自在に軸支されている。尚、図1におい
ては、図示の便宜上、ステッピングモータ3の主要部を
省略して示している。
に示すように、ステッピングモータ3側においては、ス
テッピングモータ3に内設された軸受3b(図2には表
れていない)により軸支され、また、ステッピングモー
タ3とは反対側の端部2a側においては、フレーム部材
5の一部である支持部材9に設けられた後述する軸受装
置8により回転自在に軸支されている。尚、図1におい
ては、図示の便宜上、ステッピングモータ3の主要部を
省略して示している。
【0019】図1中、ステッピングモータ3側の軸受3
bは、リードスクリュー軸2を半径方向において軸支す
る軸受であり、軸受3bの部分においてリードスクリュ
ー軸2は軸方向に移動可能とされている。
bは、リードスクリュー軸2を半径方向において軸支す
る軸受であり、軸受3bの部分においてリードスクリュ
ー軸2は軸方向に移動可能とされている。
【0020】端部2b側を軸支する軸受装置8は、図
1、及び図3に示すように、端部2aに当接して設けら
れる鋼球11と、ピボットベアリング12と、緩衝材と
なるOリング13と、上記支持部材9とより構成されて
いる。
1、及び図3に示すように、端部2aに当接して設けら
れる鋼球11と、ピボットベアリング12と、緩衝材と
なるOリング13と、上記支持部材9とより構成されて
いる。
【0021】支持部材9には、ピボットベアリング12
が嵌装される凹部9aと、Oリング13が嵌装される凹
部9bとが夫々同心円状に形成されている。ここで、凹
部9aの内径寸法はピボットベアリング12の外径寸法
よりも若干大きい寸法で形成され、また、凹部9bの内
径寸法は、ピボットベアリング13の外径寸法よりも小
さい寸法とされ、更に、凹部9bのA−B方向の深さ寸
法は、図1(B)に示すように、Oリング13の厚さ寸
法よりも浅い寸法で形成されている。
が嵌装される凹部9aと、Oリング13が嵌装される凹
部9bとが夫々同心円状に形成されている。ここで、凹
部9aの内径寸法はピボットベアリング12の外径寸法
よりも若干大きい寸法で形成され、また、凹部9bの内
径寸法は、ピボットベアリング13の外径寸法よりも小
さい寸法とされ、更に、凹部9bのA−B方向の深さ寸
法は、図1(B)に示すように、Oリング13の厚さ寸
法よりも浅い寸法で形成されている。
【0022】ピボットベアリング12は、公知の構成の
ものであり、底部を有する外枠12a内に鋼球12bが
転動自在な状態で複数円周状に設けられている。また、
Oリング13も公知の構成のものであり、ゴム状の材質
により成形されている。また、リードスクリュー軸2の
端部2aには、上記鋼球11が一部嵌合する凹部2bが
形成されている。
ものであり、底部を有する外枠12a内に鋼球12bが
転動自在な状態で複数円周状に設けられている。また、
Oリング13も公知の構成のものであり、ゴム状の材質
により成形されている。また、リードスクリュー軸2の
端部2aには、上記鋼球11が一部嵌合する凹部2bが
形成されている。
【0023】一般的にステッピングモータ3の後面側
(B方向側)には、薄い金属板によって形成され、リー
ドスクリュー軸2の上記端部2aとは反対側の端部2c
が当接するエンドプレート3cが設けられている。この
エンドプレート3cは、リードスクリュー軸2をB方向
に変位させることにより、図1(A)に二点鎖線で示さ
れる平坦状のエンドプレート3c-0から、山状のエンド
プレート3cに弾性的に変形せしめられる。そして、変
形したエンドプレート3cは、逆にリードスクリュー軸
2をA方向に付勢する作用をする。
(B方向側)には、薄い金属板によって形成され、リー
ドスクリュー軸2の上記端部2aとは反対側の端部2c
が当接するエンドプレート3cが設けられている。この
エンドプレート3cは、リードスクリュー軸2をB方向
に変位させることにより、図1(A)に二点鎖線で示さ
れる平坦状のエンドプレート3c-0から、山状のエンド
プレート3cに弾性的に変形せしめられる。そして、変
形したエンドプレート3cは、逆にリードスクリュー軸
2をA方向に付勢する作用をする。
【0024】従って、本実施例のヘッドキャリッジ駆動
機構においても、ステッピングモータ3がFDD20に
装着された際には、エンドプレート3cの弾性力により
リードスクリュー軸2がA方向に付勢され、図1(A)
に示すように、リードスクリュー軸2の凹部2bと、鋼
球11と、ピボットベアリング12とが、リードスクリ
ュー軸2の軸方向において夫々当接し、更にOリング1
3が凹部9bの深さ寸法まで弾性変形し、ピボットベア
リング12の底面12cと凹部9aの底面9cとが当接
した状態となっている。
機構においても、ステッピングモータ3がFDD20に
装着された際には、エンドプレート3cの弾性力により
リードスクリュー軸2がA方向に付勢され、図1(A)
に示すように、リードスクリュー軸2の凹部2bと、鋼
球11と、ピボットベアリング12とが、リードスクリ
ュー軸2の軸方向において夫々当接し、更にOリング1
3が凹部9bの深さ寸法まで弾性変形し、ピボットベア
リング12の底面12cと凹部9aの底面9cとが当接
した状態となっている。
【0025】従って、リードスクリュー軸2は軸受装置
8の鋼球11とピボットベアリング12とにより支持部
材9に対して回転自在に軸支されると共に、リードスク
リュー軸2のA−B方向の位置が支持部材9の位置を基
準として決定されており、ヘッドキャリッジ1に設けら
れた上記ティース1cのA−B方向の位置精度、即ち磁
気ヘッド(図示せず)の位置精度が維持されている。
8の鋼球11とピボットベアリング12とにより支持部
材9に対して回転自在に軸支されると共に、リードスク
リュー軸2のA−B方向の位置が支持部材9の位置を基
準として決定されており、ヘッドキャリッジ1に設けら
れた上記ティース1cのA−B方向の位置精度、即ち磁
気ヘッド(図示せず)の位置精度が維持されている。
【0026】次に、本実施例のヘッドキャリッジ駆動機
構の作用について説明する。
構の作用について説明する。
【0027】磁気ヘッドのA−B方向の位置を変えるた
めにリードスクリュー軸2を回転させると、ヘッドキャ
リッジ1は、上述したように、図1(A)に示すティー
ス1cが螺旋溝2dに完全に係合した位置から、図1
(B)に示すストッパ1dがリードスクリュー軸2に当
接するまでの範囲内で上下方向に振動する。そしてこの
振動のエネルギは、リードスクリュー軸2に種々の成分
(方向、周波数、振幅等)の振動を与える。
めにリードスクリュー軸2を回転させると、ヘッドキャ
リッジ1は、上述したように、図1(A)に示すティー
ス1cが螺旋溝2dに完全に係合した位置から、図1
(B)に示すストッパ1dがリードスクリュー軸2に当
接するまでの範囲内で上下方向に振動する。そしてこの
振動のエネルギは、リードスクリュー軸2に種々の成分
(方向、周波数、振幅等)の振動を与える。
【0028】ここで、リードスクリュー軸2の螺旋溝2
d、及びこの螺旋溝2dに係合するティース1cは、上
述したように、リードスクリュー軸2の軸方向に対して
傾斜した傾斜面を有してしいる。このため、リードスク
リュー軸2に働いた振動の中には、特にリードスクリュ
ー軸2の軸方向(A−B方向)の振動が多く含まれてい
る。
d、及びこの螺旋溝2dに係合するティース1cは、上
述したように、リードスクリュー軸2の軸方向に対して
傾斜した傾斜面を有してしいる。このため、リードスク
リュー軸2に働いた振動の中には、特にリードスクリュ
ー軸2の軸方向(A−B方向)の振動が多く含まれてい
る。
【0029】そして、リードスクリュー軸2は、上記軸
方向の振動により、また、上記の如く弾性変形されてい
たOリング13のB方向への弾性復帰力により、エンド
プレート3cの弾性力に抗してB方向に変位し、リード
スクリュー軸2が図1(B)に示すようにB方向に変位
した状態が瞬間的に発生する。
方向の振動により、また、上記の如く弾性変形されてい
たOリング13のB方向への弾性復帰力により、エンド
プレート3cの弾性力に抗してB方向に変位し、リード
スクリュー軸2が図1(B)に示すようにB方向に変位
した状態が瞬間的に発生する。
【0030】そしてこの状態においては、上記の如く弾
性変形されて潰されていたOリング13が弾性変形する
前の初期の形状に復帰し、ピボットベアリング12がリ
ードスクリュー軸2と共にB方向に変位する。従って、
ピボットベアリング12の底面12cと、支持部材9の
凹部9aの底面9cとの間には隙間Dが形成され、ピボ
ットベアリング12と支持部材9との間には、緩衝材と
なるOリング13を除いては非接触状態となる。尚、こ
の状態のエンドプレート3c-1は、エンドプレート3c
に比べて更に山状に変形せしめられた状態となってい
る。
性変形されて潰されていたOリング13が弾性変形する
前の初期の形状に復帰し、ピボットベアリング12がリ
ードスクリュー軸2と共にB方向に変位する。従って、
ピボットベアリング12の底面12cと、支持部材9の
凹部9aの底面9cとの間には隙間Dが形成され、ピボ
ットベアリング12と支持部材9との間には、緩衝材と
なるOリング13を除いては非接触状態となる。尚、こ
の状態のエンドプレート3c-1は、エンドプレート3c
に比べて更に山状に変形せしめられた状態となってい
る。
【0031】ここで例えば、リードスクリュー軸2の軸
方向の振動のうち、大きな振幅の振動により、図1
(B)に示すようにピボットベアリング12と支持部材
9とが離間した状態となった場合、リードスクリュー軸
2の振動のうち、周波数が大きく小さな振幅の振動は、
緩衝材となるOリング13の作用により支持部材9、即
ちフレーム部材5側に伝達されることが殆ど防止され
る。
方向の振動のうち、大きな振幅の振動により、図1
(B)に示すようにピボットベアリング12と支持部材
9とが離間した状態となった場合、リードスクリュー軸
2の振動のうち、周波数が大きく小さな振幅の振動は、
緩衝材となるOリング13の作用により支持部材9、即
ちフレーム部材5側に伝達されることが殆ど防止され
る。
【0032】また、リードスクリュー軸2の軸方向の振
幅の大きな振動により、リードスクリュー軸2が図1
(B)に示す状態から逆にA方向に変位し、再び図1
(A)に示す上記底面12c,9cとが当接する状態に
戻る場合においても、ピボットベアリング12と支持部
材9との間には、凹部9bから一部を突出させたOリン
グ13が設けられており、このOリング13の弾性力に
より、底面12c,9cどうしの急激な衝突は防止され
る。
幅の大きな振動により、リードスクリュー軸2が図1
(B)に示す状態から逆にA方向に変位し、再び図1
(A)に示す上記底面12c,9cとが当接する状態に
戻る場合においても、ピボットベアリング12と支持部
材9との間には、凹部9bから一部を突出させたOリン
グ13が設けられており、このOリング13の弾性力に
より、底面12c,9cどうしの急激な衝突は防止され
る。
【0033】このように、ヘッドキャリッジ1に発生す
る振動のエネルギは種々の成分の振動をリードスクリュ
ー軸2に伝達するものの、リードスクリュー軸2の振幅
の大きな軸方向の振動によってピボットベアリング12
と支持部材9とが離間した状態においては、リードスク
リュー軸2のあらゆる振動がフレーム部材5に伝達され
ることが防止され、また、振幅の大きな振動によりピボ
ットベアリング12が支持部材9に当接する際には、夫
々の衝突が緩衝される。このため、リードスクリュー軸
2の振動がフレーム部材5に直接伝達される時間は、図
1(A)に示すように、夫々の底面12c,9cが当接
している短い時間に限られる。
る振動のエネルギは種々の成分の振動をリードスクリュ
ー軸2に伝達するものの、リードスクリュー軸2の振幅
の大きな軸方向の振動によってピボットベアリング12
と支持部材9とが離間した状態においては、リードスク
リュー軸2のあらゆる振動がフレーム部材5に伝達され
ることが防止され、また、振幅の大きな振動によりピボ
ットベアリング12が支持部材9に当接する際には、夫
々の衝突が緩衝される。このため、リードスクリュー軸
2の振動がフレーム部材5に直接伝達される時間は、図
1(A)に示すように、夫々の底面12c,9cが当接
している短い時間に限られる。
【0034】以上の結果、本実施例のヘッドキャリッジ
駆動機構によれば、ヘッドキャリッジ1のシーク時にヘ
ッドキャリッジ1に発生する振動がリードスクリュー軸
2を介してフレーム部材5に伝達されてしまうことが抑
制でき、その結果、FDDの外部に発生するシークノイ
ズを従来に比べて低減することができる。
駆動機構によれば、ヘッドキャリッジ1のシーク時にヘ
ッドキャリッジ1に発生する振動がリードスクリュー軸
2を介してフレーム部材5に伝達されてしまうことが抑
制でき、その結果、FDDの外部に発生するシークノイ
ズを従来に比べて低減することができる。
【0035】図4は本考案の効果を実験により比較した
グラフであり、同図中、縦軸はシークノイズのレベルを
示し、横軸はステッピングモータのステッピング間隔、
即ち、1ステップ間の時間間隔を示している。また、実
線Eは、本実施例のヘッドキャリッジ駆動機構を用いた
FDDにおけるシークノイズを表し、点線Fは、緩衝材
を装着しない状態のヘッドキャリッジ駆動機構を用いた
FDDのシークノイズを示している。同図から分かるよ
うに、本実施例のごとく緩衝材(Oリング13)を設け
たことにより、緩衝材を設けない状態のFDDに比べ
て、平均5dB程度のノイズの低減を図ることができる。
また、ステッピング間隔が5msの時にヘッドキャリッジ
の振動がフレーム部材に共振する傾向があることが分か
る。
グラフであり、同図中、縦軸はシークノイズのレベルを
示し、横軸はステッピングモータのステッピング間隔、
即ち、1ステップ間の時間間隔を示している。また、実
線Eは、本実施例のヘッドキャリッジ駆動機構を用いた
FDDにおけるシークノイズを表し、点線Fは、緩衝材
を装着しない状態のヘッドキャリッジ駆動機構を用いた
FDDのシークノイズを示している。同図から分かるよ
うに、本実施例のごとく緩衝材(Oリング13)を設け
たことにより、緩衝材を設けない状態のFDDに比べ
て、平均5dB程度のノイズの低減を図ることができる。
また、ステッピング間隔が5msの時にヘッドキャリッジ
の振動がフレーム部材に共振する傾向があることが分か
る。
【0036】尚、ヘッドキャリッジ1が静止している状
態においては、ヘッドキャリッジ1、即ちリードスクリ
ュー軸2に振動が発生しないため、リードスクリュー軸
2は、図1(A)に示すように底面12c,9cとが当
接し、フレーム部材5に対して位置決めされた状態にあ
る。このため、本実施例のようにピボットベアリング1
2と支持部材9との間に緩衝材であるOリング13を設
けた構成としても、記録再生時の磁気ヘッドの位置決め
に影響を及ぼすことはない。
態においては、ヘッドキャリッジ1、即ちリードスクリ
ュー軸2に振動が発生しないため、リードスクリュー軸
2は、図1(A)に示すように底面12c,9cとが当
接し、フレーム部材5に対して位置決めされた状態にあ
る。このため、本実施例のようにピボットベアリング1
2と支持部材9との間に緩衝材であるOリング13を設
けた構成としても、記録再生時の磁気ヘッドの位置決め
に影響を及ぼすことはない。
【0037】尚、上記実施例では緩衝材としてOリング
13を使用していたが、本考案はこれに限定されるもの
ではなく、ピボットベアリング12と支持部材9との間
において弾性的に変形するものであれば、その形状、材
質はいかなるものであってもよい。しかしながら、金属
で形成されたバネ部材等を緩衝材とした場合には、振動
のうち振幅の小さい振動がバネ部材を介して支持部材9
に伝達されてしまうことが予想されるため、シークノイ
ズ低減の効果は、緩衝材をゴム状の材質にしたものに比
べて幾分低下することが考えられる。
13を使用していたが、本考案はこれに限定されるもの
ではなく、ピボットベアリング12と支持部材9との間
において弾性的に変形するものであれば、その形状、材
質はいかなるものであってもよい。しかしながら、金属
で形成されたバネ部材等を緩衝材とした場合には、振動
のうち振幅の小さい振動がバネ部材を介して支持部材9
に伝達されてしまうことが予想されるため、シークノイ
ズ低減の効果は、緩衝材をゴム状の材質にしたものに比
べて幾分低下することが考えられる。
【0038】
【考案の効果】上述の如く、本考案によれば、ヘッドキ
ャリッジのシーク時においてヘッドキャリッジに発生す
る振動が、リードスクリュー軸を介してディスク装置本
体に伝達することが抑制されるため、ヘッドシーク時に
ディスク装置本体の外部に発生するシークノイズを従来
に比べて低減することができる。
ャリッジのシーク時においてヘッドキャリッジに発生す
る振動が、リードスクリュー軸を介してディスク装置本
体に伝達することが抑制されるため、ヘッドシーク時に
ディスク装置本体の外部に発生するシークノイズを従来
に比べて低減することができる。
【図1】本考案になるヘッドキャリッジ駆動機構の一実
施例の主要部を概略的に示す構成図である。
施例の主要部を概略的に示す構成図である。
【図2】本考案になるヘッドキャリッジ駆動機構の一実
施例の平面図である。
施例の平面図である。
【図3】リードスクリュー軸の端部における軸受装置の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図4】本考案の効果を実験により比較したグラフであ
る。
る。
1 ヘッドキャリッジ 1a ガイド部 1b アーム部材 1c ティース 1d ストッパ 2 リードスクリュー軸 2a 端部 2b,2c,9a,9b 凹部 2d 螺旋溝 3ステッピングモータ 3b 軸受 3c エンドプレート 4 ガイドロッド 5 フレーム部材 8 軸受装置 9 支持部材 9c,12c 底面 10 ヘッドキャリッジ駆動機構 11 12b 鋼球 12 ピボットベアリング 13 Oリング
Claims (1)
- 【請求項1】 ステッピングモータと、該ステッピング
モータの回転軸であるリードスクリュー軸とによりヘッ
ドキャリッジを移動せしめるヘッドキャリッジ駆動機構
であって、 前記リードスクリュー軸の軸方向のスラスト力を受ける
と共に、前記リードスクリュー軸の前記ステッピングモ
ータとは反対側の端部をディスク装置本体に回転自在に
係止するスラスト軸受と、該リードスクリューの他方の端部に設けられる軸方向の
与圧付勢機構と、 該スラスト軸受を支持する支持部材と、 該スラスト支持と該軸受部材との間に設けられる緩衝部
材とよりなるリードスクリュー機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991058159U JP2502799Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | リ―ドスクリュ―機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991058159U JP2502799Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | リ―ドスクリュ―機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515165U JPH0515165U (ja) | 1993-02-26 |
JP2502799Y2 true JP2502799Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=13076214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991058159U Expired - Lifetime JP2502799Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | リ―ドスクリュ―機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502799Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2533022Y2 (ja) * | 1989-01-30 | 1997-04-16 | 株式会社ケンウッド | 送りねじ棒の遊び除去機構 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP1991058159U patent/JP2502799Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515165U (ja) | 1993-02-26 |
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