JP2502709Y2 - 多方向制御スイッチ - Google Patents

多方向制御スイッチ

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JP2502709Y2
JP2502709Y2 JP4179293U JP4179293U JP2502709Y2 JP 2502709 Y2 JP2502709 Y2 JP 2502709Y2 JP 4179293 U JP4179293 U JP 4179293U JP 4179293 U JP4179293 U JP 4179293U JP 2502709 Y2 JP2502709 Y2 JP 2502709Y2
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cam
grip
control switch
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JP4179293U
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陽一 森
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和研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、作業用ロボットや移
動テ−ブル等の作業用機械(被駆動装置)を三軸(X、
Y、Z方向)方向へ移動させる場合の多方向制御スイッ
チであって、特に電気信号変換用の駆動及び自動復帰機
構の部品点数を減らしハンドルグリップ内に組込んだ多
方向制御スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】多方向制御スイッチは、操作レバ−の中
間部を球状支点として中立位置から前後・左右に傾動さ
せ、その傾斜位置(傾斜角度)での変位量に対応した電
気信号を取り出すことにより作業用ロボットや移動テ−
ブル等被駆動装置の移動量を制御することが出来るよう
になっている。
【0003】図7は従来の多方向制御スイッチの一例の
斜視図である。この多方向制御スイッチはU字形のリン
ク42、43を直角に交叉配置して各々の基端部の軸部
をパネルボックス40に回動自在に取付け、操作レバ−
41の中間部を球状支点とすると共に先端部を前記リン
ク42、43の交叉点を突き抜けて通し該操作レバ−4
1が傾動するにつれてこれらのリンク42、43の両端
部の軸部が回動すると共にばね44、45の付勢力が作
用し、手を放すと元の中立位置に自動復帰するようにな
っている。
【0004】前記リンク42、43の基端部の軸部の一
方にはそれぞれポテンショメ−タ(電気信号変換手段)
46、47が取付けられ前記操作レバ−41の傾動に従
って該軸部が回動し、傾斜角度に対応する電気信号を取
り出して被駆動装置のX方向やY方向の移動量が制御さ
れる。
【0005】更に、この多方向制御スイッチには操作レ
バ−41の先端部にもポテンショメ−タ48が取付けて
あり被駆動装置をZ方向にも移動制御することが出来
る。特に、このZ軸方向へ被駆動装置を移動制御する場
合、図7及びこの図7を背後から見た場合の斜視図であ
る図8からも分かるように、取付板50と51及び52
に操作レバ−41の先端部を回動自在に貫通させ、この
取付板52にポテンショメ−タ48が取付けられ、該操
作レバ−41を軸回りに回動させるとその回動量に対応
した電気信号が取り出すことが出来るようになってい
る。そして元の中立位置に復帰させるための機構とし
て、前記操作レバ−41に固定して設けたリンク53、
54が該操作レバ−41と共に回動し、該リンク54に
固定されたピン57がばね56の付勢力に逆らって復帰
レバ−58、59を移動させるようにすると共に別個に
取付板53に植設したピン55に両側から係止させてあ
る。こうして操作レバ−41を回転させて放すと該ばね
56の付勢力により該操作レバ−41は自動復帰する
(尚、図7と図8とではピン55とピン57はお互いに
隠れて見えない位置にあり、また図8では操作レバ−4
1は図が複雑となるので図示していない)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記する例に限らず一
般的に多方向制御スイッチにX方向及びY方向、更にZ
方向に制御可能な電気信号変換のための駆動及び中立位
置復帰機構を設置すると、全体的に操作レバ−方向に長
く且つ容量が大きくならざるを得ない。そして部品点数
の増加、重量の増大、装置の複雑化等を招き結果的に多
方向制御スイッチを組み込む操縦装置全体も大きくなり
コストアップとなる。また、操作レバ−41自身にガタ
があり精度が良いとはいえないという問題がある。
【0007】この考案はかかる課題に鑑みてなされたも
のでり、その目的とする所は部品点数を減らして全体の
長さや容量のコンパクト化を図って製造コストを低減
し、更に中立位置でのガタつきを無くし、精度も向上さ
せることの出来る多方向制御スイッチを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は上記す
る課題を胃決するために、パネルボックスに電気信号変
換手段を駆動するためのリンクを交叉配置し、該リンク
の交叉位置に先端部を突き抜けて通すと共に該パネルボ
ックスに球状支点を設けた操作レバ−を取付けたグリッ
プにより該操作レバ−を傾動操作して被駆動装置を移動
制御するための電気信号を取り出すことが出来るように
構成した多方向制御スイッチにおいて、前記グリップを
上部グリップケ−スと下部グリップケ−スとに分離して
組み立てると共に該上部グリップケ−スは軸回りに回動
可能とし、前記下部グリップケ−スには操作レバ−を固
定し、更に前記グリップ内には、切欠部を形成た固定カ
ムと該固定カムの切欠部と上下対称に切欠部を形成した
可動カムと前記二つの切欠部によって形成される空間に
配置され両端部にボ−ルを配置したばねと前記固定カム
と可動カムを嵌挿するリングと前記可動カムに固定され
た回転軸に連結した電気信号変換手段を配置し前記固定
カムに固定されたケ−スと、より成る回転駆動及び復帰
機構を配置し、更に、前記可動カムを前記上部グリップ
ケ−スに固定すると共に前記ケ−スを前記下部グリップ
ケ−スに固定して成ることを特徴とする。
【0009】
【作用】多方向制御スイッチを上記手段とした時の作用
について添付図(図4〜図6)とその符号を用いて説明
する。前記可動カム5は上部グリップケ−ス2aと共に
回動可能であり軸回りに回動させると、前記固定カム4
の切欠部4aと可動カム5の切欠部5aとの間に形成さ
れる空間Pに配置されたばね8は圧縮され、同時に該可
動カム5に固定された前記回転軸9も回転し、回転角度
に対応した電気信号をポテンショメ−タ13より取り出
すことができる。そして前記可動カム5にはばね8より
元の位置に戻そうとする付勢力が作用し、上部グリップ
ケ−ス2aを放すと元の中立位置に復帰する。この場
合、可動カム5と固定カム4との間に配置したばね8及
び該ばね8の両側のボ−ル6、6等により中立ガタは極
めて少なく、精度良く対応させることが出来る。
【0010】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1はこの考案の多方向制御スイ
ッチの全体の正面図、図2は図1のA−A矢視平面図で
あって図1より90度右回転して示した図、図3は図2
のB−B矢視断面図であるが、一部の部品(電磁ソレノ
イド30やレバ−31等)を付加して示してある。パネ
ルボックス1にはポテンショメ−タ11、12が取付け
られ、グリップ2により操作レバ−3を傾動操作して該
パネルボックス1内部に交叉配置したU字形のリンク2
7、28等を回動操作することが出来るようにしてあ
る。即ち、操作レバ−3を球状支点3a回りに傾動させ
ると前記該ポテンショメ−タ11、12に直結させたリ
ンク端部の軸28a等が回動し、X方向或いはY方向へ
被駆動装置(図示せず)を移動制御するための電気信号
を取り出すことが出来るように構成してある。26はこ
れらのリンク27、28を自動復帰させるためのばねで
あるが、詳細は省略する。
【0011】図4は前記グリップ2の縦断面図である。
この多方向制御スイッチのグリップ2には例えばZ軸方
向に被駆動装置を移動制御するための機構が組み込まれ
ている。該グリップ2は、上部グリップケ−ス2aと下
部グリップケ−ス2bとに分離された形で組み立てら
れ、該上部グリップケ−ス2aはフリ−に配置され軸回
りにある程度回動可能であり周囲はラバ−20で被覆さ
れている。そして下部グリップケ−ス2bには取付具2
1がボルト17で固定され、該取付具21に操作レバ−
3がボルト18により固定されて取付けられている。
【0012】次に、前記グリップ2内には、切欠部4a
を形成した固定カム4と、前記切欠部4aと上下対称に
切欠部5aを形成した可動カム5と、前記固定カム4と
可動カム5との間に形成される空間Pに配置され両端部
にボ−ル6、6を配置したばね8と、該固定カム4と可
動カム5の周囲を嵌挿したリング7と、前記可動カム5
に固定された回転軸9と、前記固定カム4に固定された
ケ−ス10と、該ケ−ス10に配置され前記回転軸9に
固定リング14を介して連結したポテンショメ−タ13
と、より成る回転駆動及び復帰機構が組み込まれてい
る。更に、前記可動カム5は前記上部グリップケ−ス2
aにボルト15、15により固定され前記ケ−ス10は
前記下部グリップケ−ス2bとボルト16により固定さ
れている。
【0013】この考案の多方向制御スイッチの構成は以
上のようであるが、次にその動作について説明する。図
5は前記固定カム4及び可動カム5等を配置したグリッ
プ2内部の一部断面を含む正面図、図6は図5のC−C
矢視断面図である。前記可動カム5は上部グリップケ−
ス2aと共に回動可能であり軸回りに回動させると、前
記固定カム4の切欠部4aと可動カム5の切欠部5aと
の間に形成される空間Pに配置されたばね8は圧縮さ
れ、同時に該可動カム5に固定された前記回転軸9も回
転し、回転角度に対応した電気信号をポテンショメ−タ
13より取り出すことができる。そして前記可動カム5
にはばね8より元の位置に戻そうとする付勢力が作用
し、上部グリップケ−ス2aを放すと元の中立位置に復
帰する。この場合、可動カム5と固定カム4との間に配
置したばね8及び該ばね8の両側のボ−ル6、6等によ
り中立ガタは極めて少なく、精度良く対応させることが
出来る。
【0014】
【考案の効果】この考案の多方向制御スイッチは以上詳
述したような構成としたので、従来の多方向制御スイッ
チに比べてかなり部品点数を減らすことが出来る。しか
も全体の長さ容量を大きく現象させることが出来且つコ
ンパクトな構成とし、しかも極めて精度良く被駆動装置
を制御することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の多方向制御スイッチの全体の正面図
である。
【図2】図1のA−A矢視平面図であって図1より90
度右旋回して示した図である。
【図3】図2のB−B矢視断面図である。
【図4】グリップの縦断面図である。
【図5】固定カム及び可動カム等を配置したグリップ内
部の一部断面を含むグリップ部分の正面図である。
【図6】図5のC−C矢視断面図である。
【図7】従来の多方向制御スイッチの一例の斜視図であ
る。
【図8】図7に示す従来の多方向制御スイッチの一部を
背後から見た場合の斜視図である。
【符号の説明】
1 パネルボックス 2 グリップ 2a 上部グリップ 2b
下部グリップ 3 操作レバ− 3a 球状支点 4 固定カム 4a 切欠部 5 可動カム 5a 切欠部 6 ボ−ル 7 リング 8 ばね 9 回転軸 10 ケ−ス 11、12、13 ポテンショメ
−タ 14 固定リング 20 ラバ− 27、28 U字形リンク P 空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルボックスに電気信号変換手段を駆
    動するためのリンクを交叉配置し、該リンクの交叉位置
    に先端部を突き抜けて通すと共に該パネルボックスに球
    状支点を設けた操作レバ−を取付けたグリップにより該
    操作レバ−を傾動操作して被駆動装置を移動制御するた
    めの電気信号を取り出すことが出来るように構成した多
    方向制御スイッチにおいて、 前記グリップを上部グリップケ−スと下部グリップケ−
    スとに分離して組み立てると共に該上部グリップケ−ス
    は軸回りに回動可能とし、前記下部グリップケ−スには
    操作レバ−を固定し、更に前記グリップ内には、切欠部
    を形成た固定カムと該固定カムの切欠部と上下対称に切
    欠部を形成した可動カムと前記二つの切欠部によって形
    成される空間に配置され両端部にボ−ルを配置したばね
    と前記固定カムと可動カムを嵌挿するリングと前記可動
    カムに固定された回転軸に連結した電気信号変換手段を
    配置し前記固定カムに固定されたケ−スと、より成る回
    転駆動及び復帰機構を配置し、更に、前記可動カムを前
    記上部グリップケ−スに固定すると共に前記ケ−スを前
    記下部グリップケ−スに固定して成ることを特徴とする
    多方向制御スイッチ。
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JPH0743785U JPH0743785U (ja) 1995-09-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19610344A1 (de) * 1996-03-18 1997-09-25 Philips Patentverwaltung Multifunktions-Bedieneinrichtung für ein Fahrzeug, z. B. für ein Kraftfahrzeug
JP4684418B2 (ja) * 1998-10-21 2011-05-18 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 個人用乗物のための故障許容設計

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