JP2502697Y2 - 塩水浄化装置 - Google Patents

塩水浄化装置

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JP2502697Y2
JP2502697Y2 JP6142792U JP6142792U JP2502697Y2 JP 2502697 Y2 JP2502697 Y2 JP 2502697Y2 JP 6142792 U JP6142792 U JP 6142792U JP 6142792 U JP6142792 U JP 6142792U JP 2502697 Y2 JP2502697 Y2 JP 2502697Y2
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salt
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正敏 八尾
亜弓 山岡
亨 山部
俊一郎 神野
秀章 松好
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、魚介類用水槽から排出
される汚染塩水を浄化して前記魚介類用水槽に循環させ
る塩水浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水族館等においては、そこに設置
される魚介類用水槽から排出される汚染水を適当な装置
で浄化して再使用している。
【0003】かかる装置の代表例として、例えば、特開
平3−280821号公報において開示されている、魚
介類用水槽から排出される汚染水を生物処理した後、限
外瀘過処理して、その瀘過水を魚介類用水槽に循環する
浄化装置や、あるいは、特開昭63−177749号公
報において開示されている、前記限外瀘過処理に変えて
逆浸透処理する浄化装置が挙げられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる限外瀘
過処理する浄化装置は、溶解しているアンモニア性窒素
や分子量が1万以下といった低分子有機物等の除去が困
難とされ、従って、短時間運転で魚介類用水槽の水質が
悪化してしまうといった欠点を有していた。
【0005】その点、後者の逆浸透処理する浄化装置
は、溶解しているアンモニア性窒素や低分子有機物等を
ほぼ満足し得る程度に除去し得るが、その一方におい
て、透過水量が少なく、その為、昨今においては一段と
大型化されつつある魚介類用水槽に対しては採用し難い
という欠点を有していると共に、魚介類用水槽から排出
される汚染水が海水等の塩水である場合においては、逆
浸透処理における塩阻止率が98%前後といったように
高率である為、魚介類用水のミネラル成分として有効な
溶解塩類も必要以上に除去され、かかる透過水をそのま
ま魚介類用水槽に循環し続けると、槽中の塩水の塩濃度
が変化して魚介類の養殖等に適さない水質になってしま
うという欠点も有していた。
【0006】そこで、これを解決すべく鋭意検討の結
果、魚介類用水槽から排出される汚染塩水を効果的に生
物処理した後、特定の逆浸透膜を介して処理することに
より、大量の浄化が必要とされる大型の魚介類用水槽に
対して採用するに好適な塩水浄化装置を得ることができ
ることを見出したが、この装置は、処理初期において生
物処理が安定しない為、それが安定するまでの1〜2か
月間の準備期間が必要とされる欠点を有していた。本考
案は、このようなことに着目し、更に鋭意検討の結果、
生物処理に代えて、酸化処理した後、活性炭処理するよ
うにすればよいことを見出したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案に係る
塩水の浄化装置は、魚介類用水槽から排出される汚染塩
水を浄化して前記魚介類用水槽に循環させる塩水浄化装
置において、塩濃度が500mg/lの食塩水を、25
℃下、5kg/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止
率が5%〜95%である逆浸透膜を装着した逆浸透装置
と、前記逆浸透装置から送られて来る濃縮水と前記汚染
塩水との混合水を瀘過する瀘過塔と、前記瀘過塔から送
られて来る瀘過済水を酸化分解処理する酸化処理装置
と、前記酸化処理装置から送られて来る酸化分解処理済
水を活性炭処理して中間槽に送る活性炭塔とを備え、か
つ前記中間槽に貯留されている活性炭処理済水を前記逆
浸透装置に加圧供給して得られる透過水を前記魚介類用
水槽に循環し得るように構成したことを特徴とするもの
である。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る一実施例について図面に
基づいて述べると、図1において、この浄化装置は、魚
介類用水槽1と、混合槽2と、瀘過塔3と、酸化処理装
置4と、活性炭塔5と、中間槽6と、逆浸透装置7とを
備えているが、かかる魚介類用水槽1は、養殖あるいは
養魚等に用いられ、これに収容されている塩水は、その
塩濃度等が所定に保たれ、一定の水質に保たれる。
【0009】その為、魚介類用水槽1から排出される汚
染塩水8と、逆浸透装置7から送られて来る濃縮水9と
が、混合槽2に供給され、続いて、その混合水10が瀘
過塔3に送られ、ここで、懸濁物が除去されると共に、
その瀘過済水11が酸化処理装置4に送られる。
【0010】なお、酸化処理装置4においては、適当な
酸化剤12(例えば、次亜塩素酸)が添加され、これに
よりアンモニア性窒素や有機物等の有害物が酸化分解さ
れるが、引き続いて、その酸化分解処理済水13が活性
炭塔5に送られ、ここで活性炭処理されて残留している
酸化剤、アンモニア性窒素及び有機物等の有害物が除去
される。かかる酸化分解処理及び活性炭処理は、処理開
始とほぼ同時に一定して良好に処理することができ、従
って、生物処理する場合において必要とされていた1〜
2か月間の準備期間を省くことができる。
【0011】以下、このようにして、魚介類の排泄物、
残餌等に起因する、BOD、COD等の有機物質、アン
モニア、硝酸、亜硝酸、燐酸といった有害物質の大部分
が除去された活性炭処理済水14は、続いて中間槽6に
送られて貯留され、更に、ここから適当なポンプにより
加圧されて逆浸透装置7に供給されるが、逆浸透装置7
は、一般にルーズRO膜と呼ばれている逆浸透膜、すな
わち、塩濃度が500mg/lの食塩水を、25℃下、
5kg/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率が5
%〜95%の特性を有する逆浸透膜を装着しており、そ
の為、透過水15の水質を魚介類の養殖等に適した水質
に保ちながら、大型の魚介類用水槽1に対して大量の透
過水14を循環させることができる。
【0012】なお、酸化分解処理後、活性炭処理し、次
いで逆浸透処理する各種のテストを行ったが、その結果
を表1〜7に示す。すなわち、アンモニア、硝酸、亜硝
酸、残留塩素等を含有する溶解性塩類(TDS)濃度が
1135mg/l(約0.1%)の瀘過済水11に、次
亜塩素酸を添加して酸化分解処理した後、活性炭処理
し、その活性炭処理済水14を逆浸透装置7に供給して
処理した結果を表1に示す。その際、逆浸透装置7は、
塩濃度が500mg/lの食塩水を、25℃下、5kg
/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率が5%の逆
浸透膜を装着したものを用い、かつこの装置7に対し
て、25℃下、5kg/cm2 の運転圧で活性炭処理済
水14を供給した。
【0013】
【表1】 また、塩濃度が500mg/lの食塩水を、25℃下、
5kg/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率が4
0%の逆浸透膜を装着した逆浸透装置7を用いたこと以
外の条件は上述と同様に処理した結果を表2に示す。
【0014】
【表2】 同様に、塩濃度が500mg/lの食塩水を、25℃
下、5kg/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率
が70%の逆浸透膜を装着した逆浸透装置7を用いたこ
と以外の条件は上述と同様に処理した結果を表3に示
す。
【0015】
【表3】 同様に、塩濃度が500mg/lの食塩水を、25℃
下、5kg/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率
が95%の逆浸透膜を装着した逆浸透装置7を用いたこ
と以外の条件は上述と同様に処理した結果を表4に示
す。
【0016】
【表4】 更に、アンモニア、硝酸、亜硝酸、残留塩素等を含有す
る溶解性塩類(TDS)濃度が35000mg/l
(3.5%)の瀘過済水11に、次亜塩素酸を添加して
酸化分解処理した後、活性炭処理し、その活性炭処理済
水14を逆浸透装置7に供給して処理した結果を表5に
示す。その際、逆浸透装置7は、塩濃度が500mg/
lの食塩水を、25℃下、5kg/cm2 の運転圧で処
理したとき、塩阻止率が70%の逆浸透膜を装着したも
のを用い、かつこの装置7に対して、25℃下、5kg
/cm2 の運転圧で活性炭処理済水14を供給した。
【0017】
【表5】 表1〜5に示される、アンモニア等の濃度値より、酸化
分解処理及び活性炭処理により、魚介類にとって最も有
害なアンモニアや残留塩素等が十分に除去されているこ
とが判る。また、逆浸透処理により0.5〜3.9(m
3 /m2 ・日)の透過水量が得られているから、大型の
魚介類用水槽1に対しても採用することができことが判
る。なお、各表には示されていないが、各テストにおい
て、透過水の溶解性塩類(TDS)阻止率が70%以下
であった。このことからして、透過水を魚介類用水槽1
に供給しても魚介類用水槽1の塩濃度を大幅に変化させ
ないから、透過水をそのまま魚介類用水槽1に循環し続
けて使用することができることも判る。
【0018】次に、アンモニア、硝酸、亜硝酸、残留塩
素等を含有する溶解性塩類(TDS)濃度が1135m
g/l(約0.1%)の瀘過済水11に、次亜塩素酸を
添加して酸化分解処理した後、活性炭処理し、その活性
炭処理済水14を逆浸透装置7に供給、すなわち、塩濃
度が500mg/lの食塩水を、25℃下、5kg/c
2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率が99%の逆浸
透膜を装着した逆浸透装置7に対して、25℃下、5k
g/cm2 の運転圧で活性炭処理済水14を供給して処
理した結果を表6に示す。なお、表には示されていない
が、透過水の溶解性塩類(TDS)阻止率は98%であ
った。
【0019】
【表6】 これにおいては、アンモニア、硝酸等の有害物質を有効
に除去し得ていても、透過水量が少いと共に溶解性塩類
(TDS)阻止率が過大であるから、魚介類用水槽に循
環し続けて使用するには適していないことが判る。
【0020】同様に、アンモニア、硝酸、亜硝酸、残留
塩素等を含有する溶解性塩類(TDS)濃度が1135
mg/l(約0.1%)の瀘過済水11に、次亜塩素酸
を添加して酸化分解処理した後、活性炭処理し、その活
性炭処理済水14を逆浸透装置7に供給、すなわち、塩
濃度が500mg/lの食塩水を、25℃下、5kg/
cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率が0%の逆浸
透膜を装着した逆浸透装置7に対して、25℃下、5k
g/cm2 の運転圧で活性炭処理済水14を供給して処
理した結果を表7に示す。
【0021】
【表7】 これにおいては、透過水量は満足し得るが、アンモニ
ア、硝酸等の有害物質を有効に除去し得ていないから、
これも不適当であることが判る。
【0022】なお、本考案においていう塩水とは、養魚
あるいは養殖等の為に必要とされる所定の塩濃度水、例
えば、海水等のことであって、その濃度は広範囲に選択
することができる。また、逆浸透装置は、スパイラル膜
型や平膜型等いかなる型式のものであってもよく、更
に、酸化剤についても、次亜塩素酸以外の、例えば、オ
ゾン等を用いることができ、かつ次亜塩素酸を用いる場
合において紫外線を照射してもよい。なお、魚介類用水
槽に対する補給は、透過水の補給に加えて、適量の新鮮
な塩水(未使用の塩水)を補給してもよい。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によると、処
理開始とほぼ同時に一定して良好に処理することがで
き、かつ大量の浄化が必要とされる大型の魚介類用水槽
に対して採用するに好適な塩水浄化装置を得ることがで
きる。なお、長期期間にわたって安定した浄化をするこ
とができるので、塩水の交換頻度を大幅に減少させるこ
とができて水管理コストの低減化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩水浄化装置のフローシート図である。
【符号の説明】
1 魚介類用水槽 2 混合槽 3 瀘過塔 4 酸化処理装置 5 活性炭塔 6 中間槽 7 逆浸透装置 8 汚染塩水 9 濃縮水 10 混合水 11 瀘過済水 12 酸化剤 13 酸化分解処理済水 14 活性炭処理済水 15 透過水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松好 秀章 大阪府大阪市北区中之島三丁目4番18号 東レエンジニアリング株式会社内 審査官 星野 浩一 (56)参考文献 特開 昭63−177749(JP,A) 特開 平3−127929(JP,A) 特開 平3−280821(JP,A) 特開 平3−219820(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚介類用水槽から排出される汚染塩水を
    浄化して前記魚介類用水槽に循環させる塩水浄化装置に
    おいて、塩濃度が500mg/lの食塩水を、25℃
    下、5kg/cm2 の運転圧で処理したとき、塩阻止率
    が5%〜95%である逆浸透膜を装着した逆浸透装置
    と、前記逆浸透装置から送られて来る濃縮水と前記汚染
    塩水との混合水を瀘過する瀘過塔と、前記瀘過塔から送
    られて来る瀘過済水を酸化分解処理する酸化処理装置
    と、前記酸化処理装置から送られて来る酸化分解処理済
    水を活性炭処理して中間槽に送る活性炭塔とを備え、か
    つ前記中間槽に貯留されている活性炭処理済水を前記逆
    浸透装置に加圧供給して得られる透過水を前記魚介類用
    水槽に循環し得るように構成したことを特徴とする塩水
    浄化装置。
JP6142792U 1992-08-07 1992-08-07 塩水浄化装置 Expired - Lifetime JP2502697Y2 (ja)

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