JP2502046Y2 - 空冷内燃機関用カバ― - Google Patents

空冷内燃機関用カバ―

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JP2502046Y2
JP2502046Y2 JP1987178190U JP17819087U JP2502046Y2 JP 2502046 Y2 JP2502046 Y2 JP 2502046Y2 JP 1987178190 U JP1987178190 U JP 1987178190U JP 17819087 U JP17819087 U JP 17819087U JP 2502046 Y2 JP2502046 Y2 JP 2502046Y2
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閑 藤本
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、空冷内燃機関の導風装置に関する。
背景技術 空冷内燃機関の特に背負動力防除機に用いる内燃機関
の冷却のために、従来のシリンダおよびマフラ全体を覆
う外カバーを設けた場合の導風構造は、シリンダヘツド
およびシリンダ付近を覆う内カバーを設けていないた
め、専ら合成樹脂成形の外カバーによつて冷却風路を形
成している。この外カバーは、シリンダヘツドおよびシ
リンダの上面、前面、左右側面を覆うべく上壁、前壁、
左右側壁を備えており、内燃機関のシリンダの冷却フイ
ンならびにシリンダヘツドの形状に合せて形成し、冷却
フアンからの冷却空気を案内する導風路を形成してい
る。当然ながら前壁には冷却空気を通す複数の通孔が設
けられている。冷却空気は、導風路にしたがつて導入さ
れ、内燃機関のシリンダおよびシリンダヘツドを冷却
し、前壁に設けられている複数の通孔を通つて外に出
る。なお合成樹脂成形の外カバーの先行技術は、実公昭
57−59623で開示されている。
考案が解決しようとする課題 このような先行技術では、内燃機関のシリンダヘツド
およびシリンダの上面、左右側面を覆う簡単な構成の内
カバーを有していないため、シリンダ回りに隙間が生
じ、冷却空気が漏洩したりまたシリンダヘツドの点火プ
ラグの取付け部付近から冷却空気を漏洩し、外部の塵埃
がシリンダヘツドならびにシリンダに付着し、冷却の効
率が低下する。
本考案の目的は、上述の技術課題を解決し、空冷内燃
機関のシリンダおよびシリンダヘツド付近の冷却効果の
向上を図ることを可能とした空冷内燃機関の導風装置を
提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、空冷内燃機関のシリンダ(17)に形成され
ている冷却フイン(18,19)の外方にシリンダヘツド(1
3)を覆う内カバー(20)と内カバー(20)の外方で内
燃機関付近を覆う外カバー(22)を有する空冷内燃機関
の導風装置において、 内カバー(20)は、 取付け部(20a)と、その左右両側部で垂下する冷却
風案内部(20b,20c)とを有し、 冷却風案内部(20b,20c)は、冷却フイン(18,19)の
左右方向の端部に弾発的に当接し、 取付け部(20a)は、その取付け部(20a)に形成され
た点火プラグ挿通孔(24)を挿通する点火プラグ(29)
の基端部(32)とシリンダヘツド(13)の頂部との間で
挟持され、 合成樹脂から成る外カバー(22)は、 内カバー(20)の取付け部(20a)の上面に当接し、
マフラ(26)を、そのマフラ(26)よりも上方へ間隔を
あけて覆う上カバー部(22a)と、 上カバー部(22a)の右端部から垂下し、マフラ(2
6)を、そのマフラ(26)よりも右方に間隔をあけて覆
う右カバー部(22b)と、 上カバー部(22a)の左端部から垂下し、内カバー(2
0)の左の冷却風案内部(20b)よりも左方に間隔をあけ
て覆う左カバー部(22c)と、 上カバー部(22a)の前端部から垂下し、右カバー部
(22b)および左カバー部(22c)に連なり、シリンダ
(17)の前方を覆い、シリンダ(17)のための冷却風の
通孔(84,88)が形成される前カバー部(22d)と、 前カバー部(22d)の下方に連なつて形成され、後方
に臨む当接面(41c)を有し、前後方向に挿通するボル
ト挿通孔(41a)が形成されるステー(41)とを有し、 後方に開放しており、 上カバー部(22a)には、点火プラグ(29)の基端部
(32)が挿通する取付け孔(23)が形成され、 外カバー(22)のボルト挿通孔(43,43a)と内カバー
(20)の取付けボルト挿通孔(52)とを挿通する第1ボ
ルト(25)をシリンダヘツド(13)に螺着し、 ステー(41)のボルト挿通孔(41a)を挿通してクラ
ンクケース(12)の前面に第2ボルト(41b)を螺着す
ることを特徴とする空冷内燃機関の導風装置である。
作用 本考案に従えば、第1図に示す空冷内燃機関11の冷却
のための導風装置21は、シリンダヘツド13を覆う内カバ
ー20が外カバー22の内側に位置するように内燃機関11に
取付けられる。次に点火プラグ29をシリンダヘツド13に
取付け、その点火プラグ29の上部に取付けられる電気絶
縁性のキヤツプ30の外周面に電気絶縁性点火プラグキヤ
ツプカバー31を差し込みながら内カバー20の上面に当接
するまで押し込むことによつて外カバー取付け孔23に電
気絶縁性プラグキヤツプカバー31が嵌合されて固定され
る。このようにして取付けられた本考案に従う導風装置
21では、空冷内燃機関の駆動中において、点火プラグの
外周と内カバー20と、外カバー22と、点火プラグ挿通孔
24の間隙が皆無となり、点火プラグ部周辺からの冷却空
気の漏洩がなく、またシリンダヘツド13およびシリンダ
17のフインと内カバー20の隙間は極小とすることができ
るため、ほとんどの冷却空気はフインの間を通つて効率
良く冷却に利用される。また内カバー20を取付けたの
で、合成樹脂材料によつて成形した外カバー22は、冷却
空気の導風ガイドを必要としないので構造が簡単とな
り、成形が容易になる。
さらに本考案に従えば、内カバー20の冷却風案内部20
b,20cは、冷却フイン18,19の左右方向の端部に弾発的に
当接しており、したがつて前後方向の冷却風が冷却フイ
ン18,19に確実に接触して流過させることができるの
で、シリンダ17を有効に冷却することができる。
すなわち本考案では、内カバー20が冷却フイン18,19
に当接しているので、シリンダ冷却風が冷却フイン18,1
9の間を通り抜けてシリンダ17を有効に冷却することが
できる。もしも仮に、内カバー20が設けられていないと
すれば、冷却風が冷却フイン18,19の間を充分通らな
い。シリンダ17の左方では、外カバー22の左カバー部22
cと内カバー20の左側の冷却風案内部20bの空間を冷却風
が抜け、右方ではマフラ26の方に冷却風が流れてしま
い、冷却が充分に行われなくなつてしまう。そこで本考
案では、内カバー20と外カバー22とを用いて二重にシリ
ンダ17を覆うことによつて、シリンダ17を有効に冷却す
ることが初めて可能になる。
しかも冷却風案内部20b,20cが振動することが無く、
いわゆるびびり音などが発生することが無く、騒音の発
生が無い。
さらに本考案によれば、外カバー22が、内カバー20お
よびマフラ26を覆うことによつて、高温度の冷却フイン
18,19およびマフラ26が人体に前方から接触することが
無い。
実施例 第1図は本考案の一実施例の空冷内燃機関における内
カバー20、外カバー22、点火プラグ29、キヤツプ30、点
火プラグキヤツプカバー31等が装備された状態の一部縦
断面図である。空冷内燃機関のシリンダ17には、吸気孔
17a、排気孔17bが設けられている。排気マフラ26は、シ
リンダ17の排気孔17bと連結され、消音後の排気ガス
は、排気マフラ26の排気管28を通つて外部に排出され
る。またシリンダ17の上方には、シリンダヘツド13が気
密に締結ボルト(図示せず)によつて締付けられてい
る。シリンダヘツド13には、ドーム状の燃焼室57が形成
され、この燃焼室57の中央の上部には、点火プラグ29が
装着される。シリンダヘツド13の上方には、たとえば金
属板などによつて成形した内カバー20が固着され、シリ
ンダヘツド13の上面とシリンダヘツド13に形成された冷
却フイン19とシリンダ17に形成された冷却フイン18の周
面を覆うように取付けられている。この内カバー20の上
面には、合成樹脂材料により成形された外カバー22が重
ね合されるごとく設けられており、マフラ26側面(第1
図の右側)および内燃機関11の正面(第1図の紙面に向
つて手前側)を覆つている。
内カバー20は頂部に点火プラグ29の挿通孔24を有し、
外カバーは、前記挿通孔24より大きい内径を有する取付
け孔23を有し、点火プラグ29を覆う電気絶縁性点火プラ
グキヤツプカバー31の基端部32を取付け孔23内で、内カ
バー20の外方の表面に当接させ、かつその取付け孔23の
内周面に当接するように構成している。このように構成
した空冷内燃機関11の導風装置は、シリンダヘツド13の
燃焼室57の爆発工程における燃焼温度を効果的に冷却す
ることが可能である。
第2図は本考案の一実施例の空冷内燃機関11の正面図
であり、第3図はその空冷内燃機関11の背面図であり、
第4図は第2図の平面図であり、第5図は第3図の右側
面図である。第2図で示すように空冷内燃機関11の正面
側には、リコイルスタータ71と、リコイルスタータ71の
グリツプ73が取付けられていて空冷内燃機関11の始動を
行うときに使用する。リコイルスタータ71の下部には、
燃料タンク75が設けられ、その燃料タンク75への燃料を
補給するための筒状注入口91のキヤツプ76を有する。エ
アクリーナ67は、第2図の左側端に設けてあり、気化器
65と連結されて清浄空気を気化器65へ供給する。マグネ
ト80は、第3図、第4図、第5図に示されており、この
マグネト80は、第2図の背面側に、リコイルスタータ71
と、クランク軸線上で内燃機関11の反対側の面に対称的
に設けられており、前記内燃機関11の点火用電力を発電
して供給する。
第6図は、空冷内燃機関11の内カバー20と、外カバー
22をその内燃機関11から取外した状態における分解斜視
図である。この内カバー20は、前述のように金属板で全
体の形状がコ字状に形成され、その内カバー20の上部の
取付け部20aには、点火プラグ挿通孔24と、シリンダヘ
ツド13との取付けボルト挿通孔52を形成してある。
本実施例では取外した時の正確な形状は第6図の2点
鎖線で示すように下方が内側に寄つており、内燃機関に
取付けた時にシリンダヘツド13およびシリンダ17のフイ
ン部19,18に当接され、実線で示す形状に拡がるように
なつている。このため、フインと内カバーの外側スキマ
を極めて少なくすることができる上、振動によるびびり
音なども防止できるようになつている。外カバー22の上
面22aには、点火プラグカバー31の基端部の取付孔23
と、シリンダヘツド13との取付けボルト挿通孔43を形成
している。その外カバー22の下端部付近には、内燃機関
11のクランクケース12への取付けのためステー41と、そ
のステー41に設けられたボルト挿通孔41aを形成してい
る。
第2図のようにボルト41bは、ボルト挿通孔41aを前後
方向(第1図の紙面の上下方向)に挿通し、そのボルト
41bは、クランクケース12の前面に螺合する。
第7図は第6図の外カバー22の平面図であり、第8図
は第7図の外カバー22の右側面図であり、第9図は第8
図の外カバー22の紙面に向つて上方から見た側面図であ
り、第10図は第8図の外カバー22の紙面に向つて下方か
ら見た側面図であり、第11図は第8図の切断面線XI−XI
から見た断面図である。この第7図〜第11図に示す外カ
バー22は、たとえば合成樹脂材料などによつて成形され
る。その外カバー22の上カバー部22aには、点火プラグ
キヤツプカバー31の取付孔23と、シリンダヘツド13との
取付けボルト挿通孔43を形成し、この点火プラグキヤツ
プカバー取付孔23と、取付けボルト挿通孔43の各孔抜き
は、金型本体(図示せず)に対して着脱できる構成の部
分型をこの外カバー22の成形に際し、入子型(図示せ
ず)として取替えることにより形成する。
第8図に示した外カバー22の背面には、複数の通孔88
を形成し、シリンダヘツド13、シリンダ17の冷却をした
空気の排風をする。前述のように外カバー22の下部に
は、取付けステー41を一体に形成し、そのステー41に
は、クランクケース12(第1図参照)への締付ボルト
(図示せず)の挿通孔41aを形成している。またマフラ2
6(第1図参照)の排気管挿通孔83は、外カバー22と一
体に形成され、金型本体(図示せず)に対して着脱でき
る構成をもつ部分型を取替えることにより形成する。マ
フラー26の周辺部に設けられている通孔84,86は、シリ
ンダヘツド13、シリンダ17用の冷却風とは別に取入れら
れるマフラー部用冷却風の排風のために設けてある。
第10図に示した外カバー22には、前述のマフラー部の
冷却風が通る複数の通孔86が設けられる。第11図に示す
ようにマフラ26(第1図参照)の排気管28の挿通孔83
は、外カバー22の内方に折れ曲つたフランジに形成され
る。
第12図は本考案の他の実施例の構成を示し、第8図に
おけるマフラ26(第1図参照)の排気管28の挿通孔83の
位置を若干変更した位置83aに設けたものであり、前述
の部分型を変更した例である。
第13図は本考案のさらに他の実施例であり、外カバー
22の上カバー部22aに設けられる取付け孔23およびボル
ト挿通孔43を部分型を変更して、取付け孔23aおよび長
孔であるボルト挿通孔43aにそれぞれ変更した場合の構
成を示す。すなわち第12図の構成および第13図の実施例
では、部分型によつて2種類以上のカバーが製作でき、
本カバーを取付けようとする内燃機関のマフラーの排気
管位置、シリンダヘツドのカバー取付ネジピツチ、プラ
グキヤツプカバーの大きさなどが異なる場合に、使い分
けることができるようになつている。外カバー22の上面
22aに設けてある取付け孔23aは、点火プラグ29をシリン
ダヘツド13(第1図参照)に取付けたときの点火プラグ
29の軸線に合せて形成され、その直径Dは、点火プラグ
カバー31の基端部の外形と一致する。シリンダヘツド13
の取付ボルト25の複数の挿通孔43aは、長孔にして形成
し、取付け位置の調整を可能としている。
以上のように本考案の実施例の構成によれば、シリン
ダヘツド13の上部付近を金属板で形成した内カバー20
と、合成樹脂材料によつて成形した外カバー22を重ね合
せるごとく、シリンダヘツド13に取付け、点火プラグ29
の上部に取付けられるキヤツプ30の基端部32を内カバー
20の外方の表面に当接させてシールすると共に、キヤツ
プ30の外周と外カバー22の点火プラグキヤツプカバー31
の取付孔23の内周面でもシールできるようにしたので、
冷却風の漏洩がなく、またシリンダヘツド付近への塵埃
の付着も皆無となる。
第13図に示される実施例におけるその他の構成は、第
1図〜第11図の実施例と同様である。構成をさらに述べ
ると、内燃機関本体90では、シリンダ17には、その第1
図に示されるように、その少なくとも左右両側部に、前
後(第1図の紙面の上方および下方)にかつ水平に延び
る冷却フイン18,19が形成される。シリンダ17の左側部
には、第2図に示されるように気化器65が固定され、こ
の気化器65の左側部には、エアクリーナ67が固定され
る。第1図において、シリンダ17の右側部には、マフラ
26が固定される。第2図のように、シリンダ17の下部
に、クランクケース12が固定される。内燃機関本体90は
さらに、リコイルスタータ71と、マグネト80と、燃料タ
ンク5と点火プラグ29とを有する。
リコイルスタータ71は、第2図〜第4図に示されるよ
うに、クランク軸の軸線93付近で前方に設けられる。そ
の把り手73は、前記軸線93に関して左方(第2図の左
方)寄りで前方(第2図の紙面の上方、第4図の下方)
につれて上方となるように突出して設けられる。
マグネト80は、クランク軸の軸線93付近で後方(第4
図の上方)に設けられる。
燃料タンク75は、クランクケース12と気化器65とエア
クリーナ67とマフラ26との下方に配置される。この燃料
タンク75の筒状の燃料注入口91は、気化器65とエアクリ
ーナ67との下方で、かつクランク軸の軸線93に関して左
方(第2図の左方)寄りで、前方(第2図の紙面の上
方、第4図の下方)になるにつれて上方となるように突
出して延びる。この燃料注入口91には、前述のようにキ
ヤツプ76が取付けられる。点火プラグ29は、シリンダヘ
ツド13の頂部に固定される。
内カバー20についてさらに説明する。この内カバー20
は、取付け部20aと、その左右両側部で垂下する冷却風
案内部20b,20cとを有し、前述のように金属板で全体の
形状がコ字状に形成される。冷却風案内部20b,20cは、
冷却フイン18,19の左右方向の端部に、第6図に関連し
て述べたように弾発的に当接する。取付け部20aは、そ
の取付け部20aに形成された点火プラグ挿通孔24を挿通
する点火プラグ29の基端部32と、シリンダヘツド13の頂
部の間で、第1図に明瞭に示されるように挟持される。
取付け部20aにはまた、点火プラグ挿通孔24に関して左
右に一対の取付けボルト挿通孔52が形成される。
外カバー22についてさらに説明する。外カバー22の上
カバー部22aは、内カバー20の取付け部20aの上面に当接
し、マフラ26を、そのマフラ26よりも上方へ間隔をあけ
て覆う。右カバー部22bは、上カバー部22aの右端部から
垂下し、マフラ26を、そのマフラ26よりも右方に間隔を
あけて覆う。左カバー部22cは、上カバー部22aの左端部
から垂下し、内カバー20の左の冷却風案内部20bよりも
左方に間隔をあけて覆う。前カバー部22dは、上カバー
部22aの前端部から垂下し、右カバー部22bおよび左カバ
ー部22cに連なり、シリンダ17の前方を覆い、シリンダ1
7のための冷却風の通孔84,88が形成される。
ステー41は、前カバー部22d付近に連なつて形成さ
れ、後方(第9図の下方、第10図の上方)に臨む当接面
41cを有し、前後方向に挿通するボルト挿通孔41aが形成
される。この外カバー22は、後方(第1図の紙面の下
方、第2図の紙面の下方、第3図の紙面の上方、第4図
の上方)に開放している。
上カバー部22aには、点火プラグ29の基端部32が挿通
する取付け孔23と、その取付け孔23に関して左右に一対
のボルト挿通孔43,43aとが形成され、このボルト挿通孔
43,43aは、内カバー20の取付けボルト挿通孔52と対応し
て形成される。ボルト挿通孔43,43aは、前後方向(第13
図の左右方向)に細長く延びている。
ボルト25は、外カバー22のボルト挿通孔43,43aと、内
カバー20の取付けボルト挿通孔52とを挿通してシリンダ
ヘツド13に螺着される。ボルト41bは、ステー41のボル
ト挿通孔41aを挿通してクランクケース12の前面に螺着
される。
考案の効果 以上のように本考案によれば、次の効果が達成され
る。
(a)本考案によれば、内カバー20の冷却風案内部20b,
20cは、弾発的に冷却フイン18,19の端部に当接し、した
がつて外カバー22の前カバー部22dに形成された冷却風
の通孔84,88を前後方向に流れる冷却風が、冷却フイン1
8,19に確実に接触して、冷却空気による冷却が確実に達
成される。
またこの冷却風案内部20b,20cが冷却フイン18,19の端
部に弾発的に当接するだけでなく、その内カバー20の取
付け部20aに形成された点火プラグ挿通孔24を挿通する
点火プラグ29の基端部32とシリンダヘツド13の頂部との
間で挟持され、さらに第1ボルト25が外カバー22のボル
ト挿通孔43,43aと内カバー20の取付けボルト挿通孔52と
を挿通してシリンダヘツド17に螺着され、しかもまた内
カバー20の取付け部20aは、外カバー22の上カバー部22a
とシリンダヘツド13の頂部との間に挟持される。したが
つて内カバー20は振動によつてびびり音を生じることな
く、冷却風案内部20b,20cが冷却フイン18,19の端部に前
述のように確実に当接したままとなり、騒音の発生は生
じない。
(b)内カバー20の外方には、合成樹脂製の外カバー22
が設けられ、この外カバー22は、内カバー20とシリンダ
17とマフラ26とを覆い、したがつて人体がそのような高
温度の部分20,17,26に直接に接触することが防がれる。
(c)さらに本考案によれば、第1ボルト25を用いて外
カバー22の上カバー部22aと内カバー20の取付け部20aと
を挿通してシリンダヘツド13に固定するようにしたの
で、構成が簡略化される。
(d)外カバー22の上カバー部22aに形成された取付け
孔23には、点火プラグ29の基端部32が挿通し、こうして
外カバー22の上カバー部22aは、シリンダヘツド13の頂
部との間で内カバー20の取付け部20aを挟持することが
確実になる。このような挟持状態によつて、内カバー20
の不所望な振動を防ぐことができる。
(e)さらに本考案によれば、内カバー20の右の冷却風
案内部20cは、前述のように冷却フイン18,19の端部に当
接しており、このような冷却フイン18,19とマフラ26と
の間に介在されるので、冷却フイン18,19からマフラ26
への熱伝達が低減され、マフラ26が異常に高温度になる
などのおそれはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の空冷内燃機関における内カ
バー20、外カバー22、点火プラグ29、点火プラグカバー
31等を装備した状態の縦断面図、第2図は本考案の一実
施例の空冷内燃機関11の正面図、第3図はその空冷内燃
機関11の背面図、第4図は第2図の空冷内燃機関11の平
面図、第5図は第3図の空冷内燃機関11の右側面図、第
6図は空冷内燃機関11の内カバー20と外カバー22をその
内燃機関11から取外した状態における分解斜視図、第7
図は外カバー22の平面図、第8図は第7図の外カバー22
の右側図、第9図は第8図の外カバー22の紙面に向つて
上から見た側面図、第10図は第8図の外カバー22の紙面
に向つて下から見た側面図、第11図は第8図の切断面線
XI−XIから見た断面図、第12図は第8図におけるマフラ
26の排気管28の挿通孔83の部分型による変更例、第13図
は第7図における点火プラグカバー31の取付け孔23付近
の部分型による変更例である。 11…空冷内燃機関、13…シリンダヘツド、17…シリン
ダ、20…内カバー、21…導風装置、22…外カバー、23…
取付け孔、24…内カバーのプラグ挿通孔、30…キヤツ
プ、31…電気絶縁性プラグキヤツプカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−32523(JP,U) 実開 昭62−103185(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空冷内燃機関のシリンダ(17)に形成され
    ている冷却フイン(18,19)の外方にシリンダヘツド(1
    3)を覆う内カバー(20)と内カバー(20)の外方で内
    燃機関付近を覆う外カバー(22)を有する空冷内燃機関
    の導風装置において、 内カバー(20)は、 取付け部(20a)と、その左右両側部で垂下する冷却風
    案内部(20b,20c)とを有し、 冷却風案内部(20b,20c)は、冷却フイン(18,19)の左
    右方向の端部に弾発的に当接し、 取付け部(20a)は、その取付け部(20a)に形成された
    点火プラグ挿通孔(24)を挿通する点火プラグ(29)の
    基端部(32)とシリンダヘツド(13)の頂部との間で挟
    持され、 合成樹脂から成る外カバー(22)は、 内カバー(20)の取付け部(20a)の上面に当接し、マ
    フラ(26)を、そのマフラ(26)よりも上方へ間隔をあ
    けて覆う上カバー部(22a)と、 上カバー部(22a)の右端部から垂下し、マフラ(26)
    を、そのマフラ(26)よりも右方に間隔をあけて覆う右
    カバー部(22b)と、 上カバー部(22a)の左端部から垂下し、内カバー(2
    0)の左の冷却風案内部(20b)よりも左方に間隔をあけ
    て覆う左カバー部(22c)と、 上カバー部(22a)の前端部から垂下し、右カバー部(2
    2b)および左カバー部(22c)に連なり、シリンダ(1
    7)の前方を覆い、シリンダ(17)のための冷却風の通
    孔(84,88)が形成される前カバー部(22d)と、 前カバー部(22d)の下方に連なつて形成され、後方に
    臨む当接面(41c)を有し、前後方向に挿通するボルト
    挿通孔(41a)が形成されるステー(41)とを有し、 後方に開放しており、 上カバー部(22a)には、点火プラグ(29)の基端部(3
    2)が挿通する取付け孔(23)が形成され、 外カバー(22)のボルト挿通孔(43,43a)と内カバー
    (20)の取付けボルト挿通孔(52)とを挿通する第1ボ
    ルト(25)をシリンダヘツド(13)に螺着し、 ステー(41)のボルト挿通孔(41a)を挿通してクラン
    クケース(12)の前面に第2ボルト(41b)を螺着する
    ことを特徴とする空冷内燃機関の導風装置。
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