JP2502040B2 - 磁気ディスクの製造方法 - Google Patents

磁気ディスクの製造方法

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JP2502040B2
JP2502040B2 JP6001869A JP186994A JP2502040B2 JP 2502040 B2 JP2502040 B2 JP 2502040B2 JP 6001869 A JP6001869 A JP 6001869A JP 186994 A JP186994 A JP 186994A JP 2502040 B2 JP2502040 B2 JP 2502040B2
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thin film
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幸治 伊藤
恵 長野
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度記録が可能なC
o合金磁性薄膜を有する面内記録型磁気ディスクの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、アルミニ
ウム合金からなるディスク状基板の表面に同心円状の研
磨痕を形成し、その基板上にCo合金磁性薄膜を形成し
て研磨痕の円周方向に配向性を持たせることにより、磁
気特性を向上するものが知られている(例えば特開昭5
5−125533号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ
は、比較的軟らかい材料であるアルミニウム合金を基板
としているため、磁気ヘッドとの接触時における機械的
強度が十分でないという問題がある。このため、アルミ
ニウム合金基板に厚さ数十μmのNi−Pめっきを施し
て基板表面の硬度を高め、機械的強度を上げるようにし
ているが、一定の強度を確保するためにはめっき厚を1
μm以上にする必要があり、その場合、Ni−Pめっき
の表面に異常な突起が多数発生し、高密度記録に要求さ
れる表面精度を満足しないものとなってしまうという問
題がある。
【0004】本発明は、上述の点に鑑み、Ni−Pめっ
きしたアルミニウム合金基板の表面の状態に左右される
ことなく、Co合金磁性薄膜の配向性に有効な研磨痕を
形成できるようにした磁気ディスクの製造方法を提供す
ることを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するため、アルミニウム合金基板にNi−Pめっき
を施すNi−Pめっき工程と、そのNi−Pめっきの表
面を鏡面に加工する鏡面加工工程と、その鏡面加工され
たNi−Pめっきの表面に同心円状の研磨痕を形成する
研磨痕形成工程とからなる基板製造工程と、この工程に
より製造された基板上にCo合金磁性薄膜を形成する磁
性薄膜形成工程とを備えることを特徴としている。
【0006】ここで、同心円状の研磨痕は、Ni−Pめ
っきの表面を表面粗さRa0.02μm以下の鏡面に加
工した後、形成するのがよい。また、最表面にふっ素系
潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布工程を設けるのがより好ま
しい。
【0007】
【作用】本発明において、Ni−Pめっきにより基板表
面に生じる異常突起は、その表面を鏡面加工することに
より除去できるので、機械的強度を確保するためにNi
−Pめっきを厚くしても、その表面の状態に左右される
ことなく、同心円状の研磨痕を形成することができる。
【0008】そして、その上に形成されるCo合金磁性
薄膜は研磨痕の円周方向に配向するので、磁気特性の特
に記録密度と関係する角形比S* (コアシブスクエアネ
ス)を向上することができる。また、ふっ素系潤滑剤を
塗布することにより、磁気ヘッドとの摩擦特性を改善す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、比較例と共に本発明の実施例について
述べる。ディスク状のアルミニウム合金基板上にNi−
Pめっきを施し、これを鏡面加工して表面粗さRa0.
01〜0.02μmの範囲に形成したのち、基板を回転
しながらテープ研磨等の加工手段を用いて図1に拡大し
て示すように円周方向3に平行な規則正しい(同心円状
の)研磨痕2を有する本発明の一実施例の基板1と、比
較例としてNi−Pめっき後表面粗さRa0.01μm
以下に鏡面加工したままであって、図2に拡大して示す
ように無秩序な研磨痕12を有する基板10とを用意し
た。
【0010】次に、これらの基板に湿式によるCo−N
i−P磁性めっき膜を0.06μmの厚さに形成し、そ
の上に潤滑剤としてふっ素系樹脂、デュポン社商品名ク
ライトックス157FSの0.01%フレオン溶液をス
ピンコートして試料の磁気ディスクを作成した。この試
料の磁気ディスクの大きさは 5 1/4インチである。上述
した試料の磁気特性を振動式磁力測定機で、電磁変換特
性をMn−Znフェライト製磁気ヘッドで周速22.6
1m/秒において測定した。得られた結果を表1、表2
に示す。なお、磁気特性の測定は、振動式磁力測定機の
印加磁場方向を磁気ディスクの円周方向、径方向の双方
にして測定した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表からわかるように、本発明の実施例の同
心円状に規則正しく帯状の研磨痕を形成した基板1を使
用した磁気ディスクは、磁気特性が優れ、特に角形比S
* が比較例の0.87から0.92へと向上している。
また、実施例において、印加磁場の方向によって磁気特
性の差が生じているのは、Co合金磁性薄膜のめっき時
にそのCo粒子が研磨痕に沿って配向析出するためであ
る。
【0014】本発明において、同心円状の研磨痕は、テ
ープ研磨のほかにメカノケミカルポリッシュによっても
形成することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、アルミニ
ウム合金基板にNi−Pめっきを施し、その表面に鏡面
加工を施してから同心円状の研磨痕を形成し、その上に
Co合金磁性薄膜を形成するようにしたので、Ni−P
めっきした表面の状態に左右されることなく、Co合金
磁性薄膜を研磨痕の円周方向に配向させて磁気特性を向
上することができる。
【0016】従って、アルミニウム合金基板にNi−P
めっきを施して機械的強度を満足させる共に、基板の表
面精度を上げ、かつ磁気特性を向上して記録密度を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気ディスクの基板の表面
状態を示す拡大図
【図2】比較例の磁気ディスクの基板の表面状態を示す
拡大図
【符号の説明】
1 基板 2 研磨痕 3 円周方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム合金基板にNi−Pめっきを
    施すNi−Pめっき工程と、そのNi−Pめっきの表面
    を鏡面に加工する鏡面加工工程と、その鏡面加工された
    Ni−Pめっきの表面に同心円状の研磨痕を形成する研
    磨痕形成工程とからなる基板製造工程と、この工程によ
    り製造された基板上にCo合金磁性薄膜を形成する磁性
    薄膜形成工程とを備えることを特徴とする磁気ディスク
    の製造方法。
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