JP2501991Y2 - 掛吊具 - Google Patents

掛吊具

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JP2501991Y2
JP2501991Y2 JP40040990U JP40040990U JP2501991Y2 JP 2501991 Y2 JP2501991 Y2 JP 2501991Y2 JP 40040990 U JP40040990 U JP 40040990U JP 40040990 U JP40040990 U JP 40040990U JP 2501991 Y2 JP2501991 Y2 JP 2501991Y2
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hole
hanging
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engaging
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JP40040990U
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JPH0489069U (ja
Inventor
ヘスペル レジ
信男 中村
Original Assignee
株式会社中村多喜彌商店
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は絵画などの掛吊具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】絵画などの掛吊具として、掛吊具本体に
軸芯方向の貫通孔を設け、その貫通孔に挿通した掛吊用
ワイヤの固定手段を上記本体に設け、絵画などの被掛吊
物に設けた係合金具に本体下端のフックを係合するよう
にした掛吊具は従来公知である(実公昭59−3236
3号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のごとき従来の掛
吊具は、被掛吊物に設けた係合金具の穴に本体下端のフ
ックを単に係合させて掛け吊すだけであるので、被掛吊
物が絵画等の展示物である場合に、観客等の部外者が容
易にその展示物をフックから外すことができる。このた
め、展示物が盗難にあうおそれがあった。
【0004】また、従来のものは、掛吊具本体の下端に
フックを固定した構造であったので、被掛吊物の荷重が
フック及びその固定部分に直接作用することになり、こ
れらの部分が最大吊下げ荷重の増大を阻害する一つの要
因になっていた。
【0005】そこで、この考案は被掛吊物を容易に外す
ことができず、従って盗難にあいにくく、また最大吊り
下げ荷重を増大できる掛吊具を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は掛吊具本体に軸芯方向の貫通穴を設
け、その本体に上記貫通穴に挿通した掛吊用ワイヤの固
定手段と、被掛吊物の係合穴との係合手段を設けた掛吊
具において、上記の係合手段として、本体上部の外径を
被掛吊物の係合穴の内径より小さく形成した構成とした
ものである。
【0007】上記係合手段の一層具体的な構成として、
本体の外周面を下端が大径となるテーパ状に形成するこ
とができる。また、本体全体の外径を係合穴の内径より
小さく形成し、本体の下端に上記係合穴の内径より大径
のつばを設けた構成とすることもできる。
【0008】
【作用】掛吊用ワイヤの固定手段を解除した状態で掛吊
具の本体の貫通穴にワイヤを挿通し、適当な位置でワイ
ヤを固定する。そのワイヤを被掛吊物の係合穴に通すと
共に、本体をその係合穴に下から上向きに通し、その係
合穴と等しいか、又はこれより大径の部分で本体外周面
を被掛吊物の係合穴に係合させる。
【0009】本体の外周面をテーパ状に形成した場合
は、係合穴とテーパ面の径が一致する部分で係合する。
また、本体の下端につばを設けた場合は、そのつばの部
分で係合する。
【0010】
【実施例】図1に示す第1実施例の掛吊具は、掛吊具の
本体1をケース2とボール保持器3とにより構成してい
る。ケース2の外周面は下端が最大径となるテーパ状に
なっている。またケース2には上下方向の穴4が設けら
れ、その穴2の上半部に内面テーパ部5が設けられる。
また、穴4の下半部の中程に雌ねじ6が設けられる。
【0011】ボール保持器3は上記の穴4内に挿通され
る。保持器3の中心に貫通穴7が設けられ、上端部には
ねじ部8が設けられる。また中央部分には前記の内面テ
ーパ部5と合致する外面テーパ部9が設けられる。更に
その外面テーパ部9の下端に小径部10が設けられる。
【0012】ねじ部8はケース2の上端から上方に突出
しており、そのねじ部8に袋ナット11がねじ嵌合され
る。袋ナット11はその閉塞端にワイヤ挿通穴12が設
けられる。また、外面テーパ部9には、貫通穴7と直交
するボール穴13が放射方向に3箇所に設けられる(図
2参照)。各ボール穴13に金属製のボール14が転動
自在に挿入される。ボール穴13の径はボール14の径
とほぼ一致するが、ボール穴13の長さはボール14の
径より若干小である。このため、内面テーパ部5にボー
ル14の一部が接触した図1及び図2の状態でボール1
4が部分的に貫通孔7内に突出し、その突出部分でワイ
ヤ15を三方から挟持する。
【0013】また、ボール保持器3の小径部10の外周
にはコイルばね16が嵌められる。コイルばね16の上
端は外面テーパ部9の下端面で受けられ、下端は雌ねじ
6にはめられたばね受けねじ17により受けられる。ば
ね受けねじ17は中央部に穴が設けられ、小径部10の
下端部分に若干の余裕をもって嵌められる。
【0014】一方、絵画の額縁20の裏面両側には係合
金具21がそれぞれ固定される(図3、図4参照)。こ
の係合金具21は図3に示すように、金属板を逆L形に
屈曲したものであり、その水平部に係合穴22を設けて
いる。係合穴22の内径はケース2のテーパ状外周面の
中程における形と合致する大きさに形成される。
【0015】第1実施例の掛吊具は以上のように構成さ
れ、図3に示すように、ワイヤ15に通した状態で係合
穴22の下方から挿入される。この掛吊具は、通常の状
態においてボール保持器3がコイルばね16により押し
上げられるので、内面テーパ部5と外面テーパ部9とが
密着し、ボール14を内側へ押す。このため、貫通穴7
に挿通されたワイヤ15は3個のボール14により挟持
される。この状態で袋ナット11を締め込んで図1に示
すようにケース2の上端に当接させておく。そうする
と、外部からボール保持器3を押下げることができない
ので、ボール14によるワイヤ15の挟持を解除させる
ことはできない。
【0016】逆に、額縁20の高さを変更する等の必要
が生じた場合は、袋ナット11を図1の一点鎖線で示す
ように、ケース2に対して後退させたうえで、袋ナット
11と共にボール保持器3をケース2内に押し込むと、
内面テーパ部5と外面テーパ部9とが離れるため、ボー
ル14が外方へ移動する余裕ができる。このため、ボー
ル14によるワイヤ15の挟持が解除されるので、掛吊
具をワイヤ15に対して自由に移動させることができ
る。
【0017】図4のように、額縁20が展示されている
状態で部外者がこれを外そうとして額縁20を持ち上げ
ても、額縁20をワイヤ15に沿って上昇させることは
できても、ワイヤ15から外すことはできない。
【0018】前述のように袋ナット11を緩めてボール
保持器3を押込むと、ボール14によるワイヤ15の挟
持を解除することができるが、ワイヤ15の下端にはよ
り戻り防止のための金具23が固着されるため、この金
具23が貫通穴7の下端に係合する。従って、この場合
も額縁20をワイヤ15から外すことはできない。
【0019】図5に示す第2実施例の掛吊具は、ケース
2が内側部材25と外側部材26との組合せから成る。
内側部材25は円筒形であり、外側部材26は外周面が
テーパ状に形成され、内側部材25のまわりに嵌合され
る。外側部材26の下端には内側部材25の下端を受け
る内向きつば27が設けられる。また、内向きつば27
にはねじ穴28が形成され、そのねじ穴28にねじ嵌合
されたつば付きねじ29により、外側部材26の抜け止
めが図られる。つば付きねじ29の中心にはワイヤ15
を通すための穴30が設けられる。第2実施例のその他
の構成は前述の第1実施例と同様である。
【0020】図6に示した第3実施例は、ケース2が円
筒形であり、その下端につば付きねじ31がねじ嵌合さ
れる。この場合、ケース2の外径は全体にわたり係合金
具21の係合穴22の内径より小さいため、ケース2は
自由に係合穴22を通過する。しかし、つば付きねじ3
1のつば部分の外径は係合穴22の内径より大であるた
め、そのつば部分が係合金具21に係合する。その他の
構成及び作用は第1実施例の場合と同様である。
【0021】図7に示した第4実施例は、第1実施例の
場合のねじ部8のねじを省略した突出部33を形成し、
袋ナット11に相当するものを省略したものである。こ
の場合、突出部33を指先で押し込むと、ボール保持器
3がケース2に対して下方へ移動するため、内面テーパ
部5と外面テーパ部9との間にすき間ができる。このた
め、ボール14が後退しワイヤ15を解放する。突出部
33から指先を離すと、ボール保持器3はコイルばね1
6により押し上げられるため、再びボール14がワイヤ
15を挟持する。
【0022】上記のように、第4実施例は突出部33が
ケース2の上に突出しているため、観客などの部外者が
この部分を押し下げると額縁20が滑り落ちることがあ
る。しかしワイヤ15の下端の金具23がボール保持器
3の貫通穴7の下端に引掛るため、額縁20をワイヤ1
5から外すことはできない。
【0023】このため、図7のごとき構造は、厳重な取
扱いを必要とする展示物には不向きであるが、それ程の
厳重さを要求されない場合や、しばしば高さ調節を必要
とする場合には便利である。
【0024】
【考案の効果】以上のように、この考案は掛吊金具の本
体を被掛吊物の係合穴に通すことにより、本体に形成し
た大径部分とその係合穴とを係合させて掛け吊すように
したので、被掛吊物を係合金具から容易に外すことはで
きはない。従って、被掛吊物の盗難防止に役立つ。
【0025】また、従来のごときフックを用いないの
で、最大吊下げ荷重を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の使用状態の断面図
【図2】図1のX−X線における拡大断面図
【図3】同上の斜視図
【図4】同上の使用状態の正面図
【図5】第2実施例の断面図
【図6】第3実施例の断面図
【図7】第4実施例の一部断面図
【符号の説明】
1 本体 2 ケース 3 ボール保持器 4 穴 5 内面テーパ部 6 雌ねじ 7 貫通穴 8 ねじ部 9 外面テーパ部 10 小径部 11 袋ナット 12 ワイヤ挿通穴 13 ボール穴 14 ボール 15 ワイヤ 16 コイルばね 17 ばね受けねじ 20 額縁 21 係合金具 22 係合穴 23 金具 25 内側部材 26 外側部材 27 内向きつば 28 ねじ穴 29 つば付きねじ 30 穴 31 つば付きねじ 32 ねじ部 33 突出部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掛吊具本体に軸芯方向の貫通穴を設け、
    その本体に上記貫通穴に挿通した掛吊用ワイヤの固定手
    段と、被掛吊物の係合穴との係合手段を設けた掛吊具に
    おいて、上記の係合手段として、本体上部の外径を被掛
    吊物の係合穴の内径より小さく形成し、本体下部の外径
    を上記係合穴の内径より大きく形成したことを特徴とす
    る掛吊具。
  2. 【請求項2】 本体の外周面を下端が大径となるテーパ
    状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の掛吊
    具。
  3. 【請求項3】 本体の外径を係合穴の内径より小さく形
    成し、本体の下端に上記係合穴の内径より大径のつばを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の掛吊具。
JP40040990U 1990-12-12 1990-12-12 掛吊具 Expired - Lifetime JP2501991Y2 (ja)

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JPH0489069U JPH0489069U (ja) 1992-08-03
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