JP2501773Y2 - 薄形鉛蓄電池 - Google Patents
薄形鉛蓄電池Info
- Publication number
- JP2501773Y2 JP2501773Y2 JP1990077249U JP7724990U JP2501773Y2 JP 2501773 Y2 JP2501773 Y2 JP 2501773Y2 JP 1990077249 U JP1990077249 U JP 1990077249U JP 7724990 U JP7724990 U JP 7724990U JP 2501773 Y2 JP2501773 Y2 JP 2501773Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid battery
- elastic body
- thin lead
- air passage
- resin films
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ポータブル電気機器等に用いられる薄形の
鉛蓄電池に関する。
鉛蓄電池に関する。
従来の技術 薄形の密閉形鉛蓄電池として、樹脂フィルムからなる
袋状電槽に発電要素を収納し密封したものが提案されて
いる。これは、電槽の一部に、外部へ通じる通気路を設
けると共に、相対する樹脂フィルム同士を密着させて、
前記通気路を安全弁として機能させるものである。相対
する樹脂フィルム同士の密着性をよくするために、通気
路にはオイルを注入してあり、電池内圧が高くなったと
きには密着しているフィルム同士が離れてガスが放出さ
れ、その後電池内圧が下がるとオイルの表面張力により
再び相対するフィルム同士が密着して通気路を閉じる。
袋状電槽に発電要素を収納し密封したものが提案されて
いる。これは、電槽の一部に、外部へ通じる通気路を設
けると共に、相対する樹脂フィルム同士を密着させて、
前記通気路を安全弁として機能させるものである。相対
する樹脂フィルム同士の密着性をよくするために、通気
路にはオイルを注入してあり、電池内圧が高くなったと
きには密着しているフィルム同士が離れてガスが放出さ
れ、その後電池内圧が下がるとオイルの表面張力により
再び相対するフィルム同士が密着して通気路を閉じる。
このようにして、通気路安全弁として機能させてい
る。
る。
考案が解決しようとする課題 しかし、実際には、電池内圧の上昇により袋状電槽を
構成する樹脂フィルムにたわみが発生し、通気路がガス
放出後も開いたままになってしまうことがある。その場
合、極板は、継続的に外気と直接触れることになり、特
に陰極活物質である鉛は酵素と反応して、最終的に硫酸
鉛に変化するので、容量低下が著しい。また、通気路が
開いたままであると、電池内圧の制御が全くできないの
で、電解液中の水の電気分解により発生した酸素を陰極
で吸収して水に戻すいわゆる酸素サイクルが行なわれ
ず、電解液の減少で電池寿命が短かくなる。
構成する樹脂フィルムにたわみが発生し、通気路がガス
放出後も開いたままになってしまうことがある。その場
合、極板は、継続的に外気と直接触れることになり、特
に陰極活物質である鉛は酵素と反応して、最終的に硫酸
鉛に変化するので、容量低下が著しい。また、通気路が
開いたままであると、電池内圧の制御が全くできないの
で、電解液中の水の電気分解により発生した酸素を陰極
で吸収して水に戻すいわゆる酸素サイクルが行なわれ
ず、電解液の減少で電池寿命が短かくなる。
本考案が解決しようとする課題は、上記通気路の開閉
が、繰り返し円滑に行なわれるようにすることである。
が、繰り返し円滑に行なわれるようにすることである。
課題を解決するための手段 本考案に係る薄形鉛蓄電池は、相対する樹脂フィルム
同士を密着させることにより通気路を安全弁として機能
させるものにおいて、相対する樹脂フィルム同士が密着
する方向に通気路を弾性体で押圧したものである。
同士を密着させることにより通気路を安全弁として機能
させるものにおいて、相対する樹脂フィルム同士が密着
する方向に通気路を弾性体で押圧したものである。
作用 通気路は常に弾性体で押圧されているので、フィルム
にたわみが発生しにくく、また電池内圧の上昇によりガ
ラスを放出した後は、弾性体の押圧力で直ちに通気路を
閉じることができる。
にたわみが発生しにくく、また電池内圧の上昇によりガ
ラスを放出した後は、弾性体の押圧力で直ちに通気路を
閉じることができる。
実施例 本考案の一実施例を第1図により説明する。
発電要素1を、1枚の陰極板2、陽極板3と、これら
の間に介在させたセパレータ4で構成する。発電要素1
を樹脂フィルムよりなる袋状電槽5に収納して密封し、
袋状電槽5には相対する樹脂フィルム同士が密着した通
気路6を設ける。通気路6にはオイルを注入してフィル
ム同士の密着性をよくしてある。
の間に介在させたセパレータ4で構成する。発電要素1
を樹脂フィルムよりなる袋状電槽5に収納して密封し、
袋状電槽5には相対する樹脂フィルム同士が密着した通
気路6を設ける。通気路6にはオイルを注入してフィル
ム同士の密着性をよくしてある。
この薄形の鉛電池を剛性の外装ケース7に収納する
が、このとき外装ケース7との間に発泡ポリウレタン製
の弾性体8を介在させて通気路6を押圧した。弾性体8
は、発電要素1の方にも延びており、発電要素1を極板
の重ね方向に押圧している。発電要素1には10〜50kg/d
m2の大きな押圧力が必要であり、通気路6へは2〜3kg
/dm2の小さな押圧力でよい。均一な厚さの弾性体8を用
いても、発電要素8の部分と通気路6の部分では、その
厚さが異なるので、それぞれの部分で弾性体8の圧縮量
が異なり、それぞれの部分に適した押圧力が得られる。
参考までに、発泡ポリウレタンについて、圧縮量とそれ
に対する応力の関係を第2図に示した。
が、このとき外装ケース7との間に発泡ポリウレタン製
の弾性体8を介在させて通気路6を押圧した。弾性体8
は、発電要素1の方にも延びており、発電要素1を極板
の重ね方向に押圧している。発電要素1には10〜50kg/d
m2の大きな押圧力が必要であり、通気路6へは2〜3kg
/dm2の小さな押圧力でよい。均一な厚さの弾性体8を用
いても、発電要素8の部分と通気路6の部分では、その
厚さが異なるので、それぞれの部分で弾性体8の圧縮量
が異なり、それぞれの部分に適した押圧力が得られる。
参考までに、発泡ポリウレタンについて、圧縮量とそれ
に対する応力の関係を第2図に示した。
上記鉛蓄電池と、通気路を弾性体で押圧しない従来の
鉛蓄電池について、安全弁としての作動回数試験を次の
ように行なった。
鉛蓄電池について、安全弁としての作動回数試験を次の
ように行なった。
すなわち、IC電流で過充電することによりガスを発生
させ、通気路が開いた後放置するというサイクルを、通
気路が閉じなくなるまで繰り返した。その結果、実施例
のものでは、20回以上可能であったのに対し、従来品で
は2回までであった。
させ、通気路が開いた後放置するというサイクルを、通
気路が閉じなくなるまで繰り返した。その結果、実施例
のものでは、20回以上可能であったのに対し、従来品で
は2回までであった。
考案の効果 上述のように、本考案に係る鉛蓄電池は、相対する樹
脂フィルム同士を密着させて形成する通気路安全弁とし
たものにおいて、その開閉の作動信頼性を高めて、電解
液の減少を抑制した寿命の長いものとなる。
脂フィルム同士を密着させて形成する通気路安全弁とし
たものにおいて、その開閉の作動信頼性を高めて、電解
液の減少を抑制した寿命の長いものとなる。
尚、通気路の外側に補強材を張り付けて樹脂フィルム
のたわみを抑制するものが提案されているが(特開昭62
-133665号公報)、このようなものに比べて本考案に係
る鉛蓄電池は、部品点数や製造工数の増加がなく、構成
が簡単である。
のたわみを抑制するものが提案されているが(特開昭62
-133665号公報)、このようなものに比べて本考案に係
る鉛蓄電池は、部品点数や製造工数の増加がなく、構成
が簡単である。
第1図は本考案に係る一実施例を示す一部欠截断面図、
第2図は発泡ポリウレタン(弾性体)の圧縮量とそれに
対する応力との関係を示す曲線図である。 1は発電要素、5は袋状電槽、6は通気路、7は外装ケ
ース、8は弾性体
第2図は発泡ポリウレタン(弾性体)の圧縮量とそれに
対する応力との関係を示す曲線図である。 1は発電要素、5は袋状電槽、6は通気路、7は外装ケ
ース、8は弾性体
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂フィルムからなる袋状の電槽に発電要
素を収納して密封し、電槽の一部に外部へ通じる通気路
を設けると共に相対する樹脂フィルム同士を密着させて
前記通気路を安全弁として構成した薄形鉛蓄電池におい
て、 相対する樹脂フィルム同士が密着する方向に、通気路を
弾性体で押圧した薄形鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990077249U JP2501773Y2 (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 薄形鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990077249U JP2501773Y2 (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 薄形鉛蓄電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0435350U JPH0435350U (ja) | 1992-03-24 |
JP2501773Y2 true JP2501773Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=31619462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990077249U Expired - Lifetime JP2501773Y2 (ja) | 1990-07-20 | 1990-07-20 | 薄形鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501773Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4604535B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2011-01-05 | トヨタ自動車株式会社 | ラミネート型二次電池 |
JP5633032B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2014-12-03 | エリーパワー株式会社 | 二次電池 |
JP7121905B2 (ja) * | 2018-09-04 | 2022-08-19 | トヨタ自動車株式会社 | 密閉型電池 |
-
1990
- 1990-07-20 JP JP1990077249U patent/JP2501773Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0435350U (ja) | 1992-03-24 |
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