JP2501314B2 - フアンシ−ヤ−ン - Google Patents
フアンシ−ヤ−ンInfo
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- JP2501314B2 JP2501314B2 JP25440584A JP25440584A JP2501314B2 JP 2501314 B2 JP2501314 B2 JP 2501314B2 JP 25440584 A JP25440584 A JP 25440584A JP 25440584 A JP25440584 A JP 25440584A JP 2501314 B2 JP2501314 B2 JP 2501314B2
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- thick
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は芯糸とさや糸が強固に撚合された細糸部とさ
や糸が芯糸に捲回集積した太糸部とが混在したファンシ
ーヤーンに関するものである。
や糸が芯糸に捲回集積した太糸部とが混在したファンシ
ーヤーンに関するものである。
〈従来の技術〉 従来,仮撚複合糸であって糸の長手方向に沿って芯糸
にさや糸が捲き付きさや糸が1重スパイラル部と3重ス
パイラル部を交互に形成したファンシーヤーンが特公昭
50−35147号公報によって知られている。この糸条は2
種の糸条を仮撚加工する際,給糸速度に5%前後の差を
与え,さらにさや糸になる糸条の給糸速度を間歇的に変
化させて加工するので,シャンタン調のファンシーヤー
ンは得られるものの,1重スパイラル部は捲付きがルーズ
となり,強撚調の効果を有するものでなかった。また,
特公昭59−29689号公報には仮撚複合糸であって強撚調
の糸条を得る技術が開示されている。しかしながら,か
かる公報に記載された方法によると,仮撚加撚域で熱固
定して芯糸にさや糸が強固に捲回した3重スパイラル部
を形成するため,3重スパイラル部からループの突出がな
く糸条は強撚調を呈するものの1重スパイラル部と3重
スパイラル部との間の外観変化が乏しいという欠点があ
った。さらに上記公報に記載された方法においては仮撚
施撚体としてスピンドルを用いているため,ループを形
成すべくこの方法から単に熱固定を省いただけでは特公
昭51−30174号公報のようなループのある糸条しか形成
できず,強撚調とファンシー効果の共存した糸条を得る
ことができない。
にさや糸が捲き付きさや糸が1重スパイラル部と3重ス
パイラル部を交互に形成したファンシーヤーンが特公昭
50−35147号公報によって知られている。この糸条は2
種の糸条を仮撚加工する際,給糸速度に5%前後の差を
与え,さらにさや糸になる糸条の給糸速度を間歇的に変
化させて加工するので,シャンタン調のファンシーヤー
ンは得られるものの,1重スパイラル部は捲付きがルーズ
となり,強撚調の効果を有するものでなかった。また,
特公昭59−29689号公報には仮撚複合糸であって強撚調
の糸条を得る技術が開示されている。しかしながら,か
かる公報に記載された方法によると,仮撚加撚域で熱固
定して芯糸にさや糸が強固に捲回した3重スパイラル部
を形成するため,3重スパイラル部からループの突出がな
く糸条は強撚調を呈するものの1重スパイラル部と3重
スパイラル部との間の外観変化が乏しいという欠点があ
った。さらに上記公報に記載された方法においては仮撚
施撚体としてスピンドルを用いているため,ループを形
成すべくこの方法から単に熱固定を省いただけでは特公
昭51−30174号公報のようなループのある糸条しか形成
できず,強撚調とファンシー効果の共存した糸条を得る
ことができない。
〈発明が解決しょうとする問題点〉 本発明は上述した従来の技術の欠点を解消するもので
あり,その目的とするところは細糸部で強撚調を呈する
と共に太糸部の存在によってファンシー効果を有し,し
かも太糸部に凹凸感があって細糸部との太細比が大き
く,太糸部が明瞭化して外観変化に富んだファンシーヤ
ーンを提供するにある。
あり,その目的とするところは細糸部で強撚調を呈する
と共に太糸部の存在によってファンシー効果を有し,し
かも太糸部に凹凸感があって細糸部との太細比が大き
く,太糸部が明瞭化して外観変化に富んだファンシーヤ
ーンを提供するにある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記目的を達成するために次の構成を有す
る。
る。
少なくともさや糸が熱可塑性合成繊維を含有する糸条
からなり,糸条の長手方向に沿って芯糸とさや糸が強固
に撚合された細糸部と,さや糸が芯糸に捲回集積した太
糸部とが混在し,かつ芯糸に捲回集積したさや糸の一部
が太糸部から突出したループを形成してなることを特徴
とするファンシーヤーン。
からなり,糸条の長手方向に沿って芯糸とさや糸が強固
に撚合された細糸部と,さや糸が芯糸に捲回集積した太
糸部とが混在し,かつ芯糸に捲回集積したさや糸の一部
が太糸部から突出したループを形成してなることを特徴
とするファンシーヤーン。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明のファンシーヤーンは第1図に示すように連続
フィラメントまたは紡績糸からなる芯糸と熱可塑性合成
繊維を含有する連続フィラメントまたは紡績糸からなる
さや糸が複合された糸条であって,糸条の長手方向に沿
って芯糸とさや糸が引揃え状で強固に撚合された細糸部
(1)とさや糸が芯糸に複数層に捲回集積した太糸部
(2)とがランダムな間隔で交互に存在している。
フィラメントまたは紡績糸からなる芯糸と熱可塑性合成
繊維を含有する連続フィラメントまたは紡績糸からなる
さや糸が複合された糸条であって,糸条の長手方向に沿
って芯糸とさや糸が引揃え状で強固に撚合された細糸部
(1)とさや糸が芯糸に複数層に捲回集積した太糸部
(2)とがランダムな間隔で交互に存在している。
このように細糸部(1)は芯糸とさや糸が強固に撚合
されて形成されているため,かかる糸条から得られる布
帛に強撚調風合を付与することができる。上記細糸部
(1)が強撚調を呈するためには細糸部(1)の撚係数 が10,000以上であることが好ましい。また,太糸部
(2)はさや糸が芯糸に強固に捲回集積して形成されて
いるため,編織工程等で生じるガイド等による扱きに対
してずれにくく形態が安定しており,捲糸体からの解舒
性も良好である。さらに本発明のファンシーヤーンは細
糸部(1)と太糸部(2)の太細差によって布帛にファ
ンシー調の外観効果を付与することができるが,これに
加えて太糸部(2)からループ(3)が突出しているも
のである。多数の太糸部(2)のなかには芯糸に捲回集
積したさや糸の一部が複数の単糸群として太糸部(2)
から突出したループ(3a)と単糸として太糸部(2)か
ら突出したループ(3d)との両方が存在するもの,ある
いはいずれか一方のループ(3a)または(3b)が存在す
るものが混在し,しかもループ(3a),(3b)の形状も
アーチ状やリング状と変化に富んでいる。従って太糸部
(2)の表面にループ(3)による膨らみがあってソフ
トであり,また強撚調の細糸部(1)と膨らみのある太
糸部(2)間の太細比が大きく太糸部(2)が明瞭化し
て際立っており,ファンシー効果が向上する。また,太
糸部(2)の多くは芯糸にさや糸が3重に捲回して形成
されているが,芯糸とさや糸をモノフィラメントとみな
して算出したそれぞれの直径をd1,d2とした時太糸部
(2)の最大径(D)はD≧(d1+3d2)×1.5を満足す
ることが太糸部(2)の明瞭化の点から好ましい。
されて形成されているため,かかる糸条から得られる布
帛に強撚調風合を付与することができる。上記細糸部
(1)が強撚調を呈するためには細糸部(1)の撚係数 が10,000以上であることが好ましい。また,太糸部
(2)はさや糸が芯糸に強固に捲回集積して形成されて
いるため,編織工程等で生じるガイド等による扱きに対
してずれにくく形態が安定しており,捲糸体からの解舒
性も良好である。さらに本発明のファンシーヤーンは細
糸部(1)と太糸部(2)の太細差によって布帛にファ
ンシー調の外観効果を付与することができるが,これに
加えて太糸部(2)からループ(3)が突出しているも
のである。多数の太糸部(2)のなかには芯糸に捲回集
積したさや糸の一部が複数の単糸群として太糸部(2)
から突出したループ(3a)と単糸として太糸部(2)か
ら突出したループ(3d)との両方が存在するもの,ある
いはいずれか一方のループ(3a)または(3b)が存在す
るものが混在し,しかもループ(3a),(3b)の形状も
アーチ状やリング状と変化に富んでいる。従って太糸部
(2)の表面にループ(3)による膨らみがあってソフ
トであり,また強撚調の細糸部(1)と膨らみのある太
糸部(2)間の太細比が大きく太糸部(2)が明瞭化し
て際立っており,ファンシー効果が向上する。また,太
糸部(2)の多くは芯糸にさや糸が3重に捲回して形成
されているが,芯糸とさや糸をモノフィラメントとみな
して算出したそれぞれの直径をd1,d2とした時太糸部
(2)の最大径(D)はD≧(d1+3d2)×1.5を満足す
ることが太糸部(2)の明瞭化の点から好ましい。
本発明において芯糸となる糸条としてはポリエステ
ル,ナイロン等の熱可塑性合成繊維,レーヨン,アセテ
ート等の再生繊維,半合成繊維,さらには天然繊維等の
フィラメント,紡績糸などいずれも使用可能であり,ま
た原糸や加工糸のいずれでもよい。また,さや糸となる
糸条としては熱収縮によって太糸部(2)の集束効果を
向上させるために熱収縮性を有する熱可塑性合成繊維を
含有する糸条を用いる必要があり,糸条形態としてはフ
ィラメント,紡績糸のいずれでもよく,熱可塑性合成繊
維の含有率は10重量%以上が好ましい。
ル,ナイロン等の熱可塑性合成繊維,レーヨン,アセテ
ート等の再生繊維,半合成繊維,さらには天然繊維等の
フィラメント,紡績糸などいずれも使用可能であり,ま
た原糸や加工糸のいずれでもよい。また,さや糸となる
糸条としては熱収縮によって太糸部(2)の集束効果を
向上させるために熱収縮性を有する熱可塑性合成繊維を
含有する糸条を用いる必要があり,糸条形態としてはフ
ィラメント,紡績糸のいずれでもよく,熱可塑性合成繊
維の含有率は10重量%以上が好ましい。
次に本発明ファンシーヤーンの製造例を第2図〜第3
図に基づいて説明する。芯糸となる糸条(A)をフィー
ドローラ(5)によって旋回流噴出ノズル(以下単にノ
ズルと称する。)(6)に設けた通糸孔(7)一端の旋
回流噴出部(7a)側から通糸孔(7)内に供給し,糸条
(A)に加撚撚を与えながら流体導入口(8)から通糸
孔(7)内に噴出する旋回流の噴出方向と逆方向に走行
させる。
図に基づいて説明する。芯糸となる糸条(A)をフィー
ドローラ(5)によって旋回流噴出ノズル(以下単にノ
ズルと称する。)(6)に設けた通糸孔(7)一端の旋
回流噴出部(7a)側から通糸孔(7)内に供給し,糸条
(A)に加撚撚を与えながら流体導入口(8)から通糸
孔(7)内に噴出する旋回流の噴出方向と逆方向に走行
させる。
一方,さや糸となる糸条(B)をフィードローラ
(9)によって糸条(A)より過供給しつつノズル
(6)の上流側で糸条(A)に捲回させ,捲付時の張力
の自然変化によって糸条(B)の捲付点を変動させるこ
とにより糸条(A)に糸条(B)が複数層に捲回集積し
た太糸部(2)と細糸部(1)とを間歇的に形成する。
次いで,糸条(B)が捲回した糸条(A)をフィードロ
ーラ(9)より低速で転回する第1デリベリローラ(1
0)によって通糸孔(7)内の旋回流噴出部(7a)から
引出部(7b)側に走行させながら,糸条走行方向と逆向
きに噴出する旋回流によって太糸部(2)の絡みを強固
にするとともに太糸部(2)から糸条(B)の一部の単
糸や単糸群をループ状に突出させ,さらに細糸部(1)
に解撚撚による実撚を残存させる。上記の状態をノズル
(6)の上流側及びノズル(6)内にわたって連続的に
起生して強撚調の細糸部(1)と太糸部(2)とを交互
に有するファンシーヤーンを第1デリベリローラ(10)
によって引出部(7b)からノズル(6)外に引取る。次
いで,第1デリベリローラ(10)と第2デリベリローラ
(11)間でヒータ(12)に通して弛緩熱処理し,糸条
(B)の収縮によって太糸部(2)の絡みを一層強固に
した後捲取ローラ(13)によって捲取る。
(9)によって糸条(A)より過供給しつつノズル
(6)の上流側で糸条(A)に捲回させ,捲付時の張力
の自然変化によって糸条(B)の捲付点を変動させるこ
とにより糸条(A)に糸条(B)が複数層に捲回集積し
た太糸部(2)と細糸部(1)とを間歇的に形成する。
次いで,糸条(B)が捲回した糸条(A)をフィードロ
ーラ(9)より低速で転回する第1デリベリローラ(1
0)によって通糸孔(7)内の旋回流噴出部(7a)から
引出部(7b)側に走行させながら,糸条走行方向と逆向
きに噴出する旋回流によって太糸部(2)の絡みを強固
にするとともに太糸部(2)から糸条(B)の一部の単
糸や単糸群をループ状に突出させ,さらに細糸部(1)
に解撚撚による実撚を残存させる。上記の状態をノズル
(6)の上流側及びノズル(6)内にわたって連続的に
起生して強撚調の細糸部(1)と太糸部(2)とを交互
に有するファンシーヤーンを第1デリベリローラ(10)
によって引出部(7b)からノズル(6)外に引取る。次
いで,第1デリベリローラ(10)と第2デリベリローラ
(11)間でヒータ(12)に通して弛緩熱処理し,糸条
(B)の収縮によって太糸部(2)の絡みを一層強固に
した後捲取ローラ(13)によって捲取る。
本発明ファンシーヤーンの上記製造例においては旋回
流噴出ノズルの上流側で糸条(A)より過供給される糸
条(B)を旋回流によって糸条(A)に捲回するので,
低張力で過供給される糸条(B)の微妙な張力変動がノ
ズルから噴出する旋回流によって一層助長され,ノズル
の上流側でノズルの壁面等に規制されることなく糸条
(A)への糸条(B)の捲付点が複雑に変化して長さや
太さが種々多様な太糸部(2)が形成され,布帛に紬調
外観を付与することができる。
流噴出ノズルの上流側で糸条(A)より過供給される糸
条(B)を旋回流によって糸条(A)に捲回するので,
低張力で過供給される糸条(B)の微妙な張力変動がノ
ズルから噴出する旋回流によって一層助長され,ノズル
の上流側でノズルの壁面等に規制されることなく糸条
(A)への糸条(B)の捲付点が複雑に変化して長さや
太さが種々多様な太糸部(2)が形成され,布帛に紬調
外観を付与することができる。
また,ノズルの加撚側で熱固定を行なわないので糸条
(A),(B)の単糸断面が変形して光沢が変化するこ
ともなく,トルクも実質的にないので,編成時などの加
工性がよい。
(A),(B)の単糸断面が変形して光沢が変化するこ
ともなく,トルクも実質的にないので,編成時などの加
工性がよい。
さらに,糸条(A),(B)の過給率や旋回流の噴射時
間を何ら変動させることなく一定条件で処理するだけで
長さや太さが種々多様な太糸部がランダムな出現頻度で
形成されるので,簡単な装置で意匠効果が大きいファン
シーヤーンを製造することができる。
間を何ら変動させることなく一定条件で処理するだけで
長さや太さが種々多様な太糸部がランダムな出現頻度で
形成されるので,簡単な装置で意匠効果が大きいファン
シーヤーンを製造することができる。
また,第3図においてガイド(14)を電磁的又は機械
的に往復運動可能にして糸条(B)を糸条(A)の走行
方向に平行に往復運動させれば,太糸部(2)を長く,
かつ出現頻度を少なくしてシヤンタン調の効果を付与す
ることができる。
的に往復運動可能にして糸条(B)を糸条(A)の走行
方向に平行に往復運動させれば,太糸部(2)を長く,
かつ出現頻度を少なくしてシヤンタン調の効果を付与す
ることができる。
上記の旋回流噴出ノズルとしては例えば第3図のように
通糸孔(7)内部の段部(15)を介して旋回流噴出部
(7a)を引出部(7b)より大径にするか,又は通糸孔
(7)を旋回流噴出部(7a)側ほど大径のテーパー状に
するか,さらには通糸孔(7)を均一径にして流体導入
口(8)を旋回流噴出部(7a)側に向けて傾斜させるの
が好ましいが,通糸孔(7)を均一径にして流体導入口
(8)を通糸孔(7)と直角になるように設けてもよ
い。
通糸孔(7)内部の段部(15)を介して旋回流噴出部
(7a)を引出部(7b)より大径にするか,又は通糸孔
(7)を旋回流噴出部(7a)側ほど大径のテーパー状に
するか,さらには通糸孔(7)を均一径にして流体導入
口(8)を旋回流噴出部(7a)側に向けて傾斜させるの
が好ましいが,通糸孔(7)を均一径にして流体導入口
(8)を通糸孔(7)と直角になるように設けてもよ
い。
また,太糸部を形成するためには少なくとも糸条
(B)を旋回流噴出ノズルに過供給する必要がある。す
なわち,芯糸となる糸条(A)は過給率を−5〜5%と
やや伸長させてもよいが,糸条(A)に捲回して太糸部
を形成する糸条(B)の過給率は小さすぎると太糸部が
ずれやすくなり,大きすぎると太糸部の数が多くなって
糸条の外観変化が逆に減少するので,100〜200%とする
ことが好ましい。
(B)を旋回流噴出ノズルに過供給する必要がある。す
なわち,芯糸となる糸条(A)は過給率を−5〜5%と
やや伸長させてもよいが,糸条(A)に捲回して太糸部
を形成する糸条(B)の過給率は小さすぎると太糸部が
ずれやすくなり,大きすぎると太糸部の数が多くなって
糸条の外観変化が逆に減少するので,100〜200%とする
ことが好ましい。
なお,ここでいう過給率とは, で計算した値である。
また,糸条(A),(B)を旋回流噴出ノズルに供給
するに当たっては糸条(A),(B)をそれぞれ別のフ
ィードローラで供給してもよいが,糸条(A),(B)
のいずれかをマグネットテンサーのような消極糸送り装
置で給糸してもよい。
するに当たっては糸条(A),(B)をそれぞれ別のフ
ィードローラで供給してもよいが,糸条(A),(B)
のいずれかをマグネットテンサーのような消極糸送り装
置で給糸してもよい。
さらに,旋回流噴出ノズルで糸条(B)を糸条(A)
に捲回させるに当たっては,ノズルの上流側で捲回させ
るのが好ましく,第4図のようにノズル内で捲回させる
と太糸部が締まりすぎて細糸部との太細比が小さくなっ
たり,逆に太糸部に膨らみを出そうとすると太糸部の締
まりが悪くなってずれやすくかつ捲糸体からの解舒性も
低下するので好ましくない。
に捲回させるに当たっては,ノズルの上流側で捲回させ
るのが好ましく,第4図のようにノズル内で捲回させる
と太糸部が締まりすぎて細糸部との太細比が小さくなっ
たり,逆に太糸部に膨らみを出そうとすると太糸部の締
まりが悪くなってずれやすくかつ捲糸体からの解舒性も
低下するので好ましくない。
また,太糸部のずれを防止するためには流体導導入口
からノズル内に供給する流体,例えば空気の圧力は3kg/
cm2以上とすることが好ましい。さらにノズルで形成さ
れた太糸部と細糸部を有する糸条を弛緩熱処理して太糸
部の集束性を向上させる際の弛緩熱処理の条件は糸条
(B)の種類によっても異なるが,例えばポリエステル
糸を使用する場合には温度を200〜230℃,過給率を4〜
12%とすることが好ましい。
からノズル内に供給する流体,例えば空気の圧力は3kg/
cm2以上とすることが好ましい。さらにノズルで形成さ
れた太糸部と細糸部を有する糸条を弛緩熱処理して太糸
部の集束性を向上させる際の弛緩熱処理の条件は糸条
(B)の種類によっても異なるが,例えばポリエステル
糸を使用する場合には温度を200〜230℃,過給率を4〜
12%とすることが好ましい。
〈実施例〉 以下,本発明を実施例により具体的に説明する。
第3図のような旋回流噴出ノズルを第2図の工程に設
置し,第1表に示すごとく糸条及び加工条件を種々変更
してファンシーヤーンを製造した。
置し,第1表に示すごとく糸条及び加工条件を種々変更
してファンシーヤーンを製造した。
得られたファンシーヤーンの糸条形態を示す物性値を
第1表に併記する。
第1表に併記する。
得られたファンシーヤーンは糸条の長手方向にわたっ
て芯糸とさや糸が強固に撚合された細糸部と,さや糸が
芯糸に捲回集積した太糸部とがランダムな長さ,出現頻
度で混在し,また多数の太糸部の中には芯糸に捲回集積
したさや糸の一部が複数の単糸群として太糸部から突出
したループと単糸として太糸部から突出したループの両
方が存在したものや,いずれか一方のループが存在する
ものが混在していた。さらに糸条(B)の過給率が大き
いほど太糸部の出現頻度が多くなる傾向を示した。
て芯糸とさや糸が強固に撚合された細糸部と,さや糸が
芯糸に捲回集積した太糸部とがランダムな長さ,出現頻
度で混在し,また多数の太糸部の中には芯糸に捲回集積
したさや糸の一部が複数の単糸群として太糸部から突出
したループと単糸として太糸部から突出したループの両
方が存在したものや,いずれか一方のループが存在する
ものが混在していた。さらに糸条(B)の過給率が大き
いほど太糸部の出現頻度が多くなる傾向を示した。
これらの糸条を緯糸に使用して製織した平織物は細糸
部によって強撚調を示すとともに太糸部によって紬調の
ファンシー効果を示し,しかも太糸部はループによる膨
らみがあって細糸部との太細比か大きく,太糸部が明瞭
化していて変化に富んだものであった。また,捲糸体か
らの解舒性も良好で製織時に太糸部の移動や糸切れもな
かった。
部によって強撚調を示すとともに太糸部によって紬調の
ファンシー効果を示し,しかも太糸部はループによる膨
らみがあって細糸部との太細比か大きく,太糸部が明瞭
化していて変化に富んだものであった。また,捲糸体か
らの解舒性も良好で製織時に太糸部の移動や糸切れもな
かった。
〈発明の効果〉 本発明のファンシーヤーンは糸条の長手方向に沿って
芯糸とさや糸が強固に撚合された細糸部とさや糸が芯糸
に捲回集積した太糸部とが混在しているので,細糸部で
強撚調風合を呈すると共に太糸部と細糸部との太細差に
よって布帛にファンシー調の外観効果を付与することが
できる。しかも太糸部から芯糸に捲回集積したさや糸の
一部が突出したループが混在するので,太糸部の表面に
ループによる膨らみがあってソフトであり,また強撚調
の細糸部と膨らみのある太糸部間の太細比が大で太糸部
が明瞭化し,ファンシー効果が向上する。さらに太糸部
はさや糸が芯糸に強固に捲回集積して形成されているた
め,編織工程等で生じるガイド等による扱きに対しずれ
にくく形態が安定していて捲糸体からの解舒性も良好で
ある。
芯糸とさや糸が強固に撚合された細糸部とさや糸が芯糸
に捲回集積した太糸部とが混在しているので,細糸部で
強撚調風合を呈すると共に太糸部と細糸部との太細差に
よって布帛にファンシー調の外観効果を付与することが
できる。しかも太糸部から芯糸に捲回集積したさや糸の
一部が突出したループが混在するので,太糸部の表面に
ループによる膨らみがあってソフトであり,また強撚調
の細糸部と膨らみのある太糸部間の太細比が大で太糸部
が明瞭化し,ファンシー効果が向上する。さらに太糸部
はさや糸が芯糸に強固に捲回集積して形成されているた
め,編織工程等で生じるガイド等による扱きに対しずれ
にくく形態が安定していて捲糸体からの解舒性も良好で
ある。
第1図は本発明ファンシーヤーンの側面図,第2図は本
発明ファンシーヤーンの製造例を示す工程概略図,第3
図は同上で使用する旋回流噴出ノズルの断面図,第4図
は比較のための旋回流噴出ノズルの断面図である。 図中(1)は細糸部,(2)は太糸部,(3),(3
a),(3b)はループ,(6)は旋回流噴出ノズルであ
る。
発明ファンシーヤーンの製造例を示す工程概略図,第3
図は同上で使用する旋回流噴出ノズルの断面図,第4図
は比較のための旋回流噴出ノズルの断面図である。 図中(1)は細糸部,(2)は太糸部,(3),(3
a),(3b)はループ,(6)は旋回流噴出ノズルであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−8146(JP,A) 特開 昭57−112424(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】少なくともさや糸が熱可塑性合成繊維を含
有する糸条からなり,糸条の長手方向に沿って芯糸とさ
や糸が強固に撚合された細糸部と,さや糸が芯糸に捲回
集積した太糸部とが混在し,かつ芯糸に捲回集積したさ
や糸の一部が太糸部から突出したループを形成してなる
ことを特徴とするファンシーヤーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25440584A JP2501314B2 (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | フアンシ−ヤ−ン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25440584A JP2501314B2 (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | フアンシ−ヤ−ン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61132649A JPS61132649A (ja) | 1986-06-20 |
JP2501314B2 true JP2501314B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17264516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25440584A Expired - Lifetime JP2501314B2 (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | フアンシ−ヤ−ン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501314B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03125085U (ja) * | 1990-03-31 | 1991-12-18 | ||
CN115161834B (zh) * | 2022-08-26 | 2023-08-22 | 鲁泰纺织股份有限公司 | 具有竹节效果的花式包覆纱及其纺制方法 |
-
1984
- 1984-11-30 JP JP25440584A patent/JP2501314B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61132649A (ja) | 1986-06-20 |
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