JP2501028B2 - 音響結合防止回路 - Google Patents

音響結合防止回路

Info

Publication number
JP2501028B2
JP2501028B2 JP60188979A JP18897985A JP2501028B2 JP 2501028 B2 JP2501028 B2 JP 2501028B2 JP 60188979 A JP60188979 A JP 60188979A JP 18897985 A JP18897985 A JP 18897985A JP 2501028 B2 JP2501028 B2 JP 2501028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay time
signal
switching
circuit
acoustic coupling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60188979A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6248843A (ja
Inventor
卓三 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP60188979A priority Critical patent/JP2501028B2/ja
Publication of JPS6248843A publication Critical patent/JPS6248843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501028B2 publication Critical patent/JP2501028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、送話音声、受話音声に応じて通話方向を
切り換える通話装置に用いる音響結合防止回路に係り、
特に、通話装置を設置する場所などの残響条件に対応し
た送受話系統間の音響結合の防止に関する。
〔従来の技術〕
従来、マイクロホンからの送話信号と電話回線などか
らの受話信号のレベルを比較し、その比較結果に基づい
て通話方向を切り換えるスピーカホンなどの電話装置
や、インターホンなどの通話装置では、マイクロホンと
スピーカとを同一筐体内に取り付けた送受器によって音
声の入出力を行うので、スピーカとマイクロホンとの音
響結合による送受切換えの誤動作を防止するための対策
が施されている。たとえば、送受器においては、スピー
カの再生音声の向きと、マイクロホンの音声入力の向き
を異ならせ、あるいは、スピーカとマイクロホンとの間
に隔壁を設置して音響的な遮蔽を施し、また、送受切換
回路において、音響結合を防止可能な遅延時間を想定
し、一定の遅延時間を設定することにより、その時間内
での送受切換えを禁止するようにした音響結合防止回路
が提案されている(たとえば、特開昭60−66560号「音
響結合防止回路」)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような一定の遅延時間を設定して音響結合による
誤動作を防止しようとする音響結合防止回路では、回路
構成が複雑であり、また、音響結合を防止する上で必要
な平均的な遅延時間を設定しているため、送受器が設置
される場所によって残響条件が変わると、設定されてい
る遅延時間が設置場所の残響条件に適合しないおそれが
ある。
たとえば、残響時間が短い場所では、長い遅延時間が
無意味であり、遅延時間を短く設定すると残響時間の長
い場所では誤動作を生じるので、長い残響時間を想定し
て遅延時間を長くすると、送受切換えに間合が生じ、通
話が不自然になる欠点がある。
そこで、この発明は、簡単な構成によって、送受器の
設置場所に応じて音響結合を防止した音響結合防止回路
の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の音響結合防止回路は、図に例示するよう
に、通話切換手段(12)と、遅延時間設定回路(34)と
を有する音響結合防止回路であって、遅延時間設定回路
(34)は、信号源(35)と遅延時間検出手段(43)と遅
延時間メモリ(52)とを有し、遅延時間検出手段(43)
が、信号源(35)の出力と、信号源(35)の出力を受話
系統(24)に与えて、受話系統(24)のスピーカ(6)
と送話系統(8)のマイクロホン(4)を介して、送話
系統(8)に与えられた遅延信号とを入力して、その遅
延時間を検出し、遅延時間メモリ(52)が検出した遅延
時間を記憶し、通話切換手段(12)は、比較器(32)と
切換制御回路(16)とを有し、比較器(32)が、受話系
統(24)と送話系統(8)とから所定のレベル信号を入
力してその大小を比較し、その大小関係により、切換制
御回路(16)を介して、送話系統(8)の送話側信号切
換手段(14)、又は受話系統(24)の受話側信号切換手
段(28)に対し、選択的に導通状態、又は遮断状態に切
り換える制御信号を出力し、切換制御回路(16)が、遅
延時間記憶メモリ(52)から読み出した遅延時間内で
は、制御信号の切換えを禁止する。
〔作用〕
この発明の音響結合防止回路においては、マイクロホ
ンから入力される送話信号は送話系統を通して電話回線
等に送出され、また、電話回線等からの受話信号は受話
系統を通してスピーカから出力される。送話系統から送
話信号を送出するモードを送話モード、受話系統を通し
て受話信号を受けるモードを受話モードとすると、受話
信号と送話信号とのレベル比較により、その大小関係か
ら選択的に送話モード又は受話モードに切り換えられ
る。
ところで、この音響結合防止回路においては、疑似音
信号を発生する信号源、遅延時間検出手段及び記憶手段
を備えている。即ち、遅延時間検出手段では、信号源に
発生させた疑似音信号により受話系統と送話系統との間
にスピーカ、設置場所及びマイクロホンを介在して形成
される音響結合回路を通して反響音信号を生じさせ、疑
似音信号の発生から反響音信号が到来する遅延時間を検
出する。この遅延時間は、記憶手段に記憶される。
そして、通話切換手段は、受話信号と送話信号のレベ
ルの比較結果によって送話モードまたは受話モードに選
択的に切り換えるとともに、記憶手段によって設定され
る遅延時間内での送話モードから受話モード又は受話モ
ードから送話モードへの切換えを禁止している。
したがって、このような簡単な構成により、設置場所
が持つ残響条件に応じた遅延時間を設置場所毎に検出で
き、送話信号と受話信号のレベル比較により、送話状態
又は受話状態の選択的な切換えを行なう場合に、この遅
延時間内での通話切換えを禁止したので、通話切換えに
伴う音声の頭切れ等の誤動作を防止することができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
図は、この発明の音響結合防止回路の実施例を示す。
図において、送受器2は、卓上に設置されて送話およ
び受話を行うものであり、この送受器2の筐体内には、
送話音声を電気信号に変換するマイクロホン4と、受話
信号を受話音声に変換するスピーカ6とが一体に設けら
れている。
受話音声はマイクロホン4によって電気信号(送話信
号)に変換され、この送話信号は、送話系統8の入力段
に設置された増幅器10で増幅された後、通話切換手段と
して通話切換回路12に送話側信号切換手段として設置さ
れた電流制御増幅器(CCA)14に加えられる。CCA14は、
切換制御回路16の制御出力によって増幅利得が制御さ
れ、送話モード時、送話信号の通過を許可し、受話モー
ド時に送話信号を遮断する。したがって、送話モード
時、CCA14を通過した送話信号は、増幅器18で増幅され
た後、信号入出力手段である信号送受回路20から電話回
線22に送出される。
信号送受回路20は、一般に、スピーチネットワークと
称されるハイブリッド回路で構成され、送話系統8から
の送話信号をたとえば、電話回線22に送出し、また、電
話回線22からの受話信号を受信して受話系統24に出力す
る。
この信号送受回路20からの受話信号は、受話系統24の
入力段に設置された増幅器26で増幅された後、通話切換
回路12に受話側信号切換手段として設置された電流制御
増幅器(CCA)28に加えられる。CCA28は、CCA14と同様
に、切換制御回路16の出力によって増幅利得が制御さ
れ、たとえば、受話モード時、受話信号の通過を許可
し、送話モード時にその受話信号を遮断する。したがっ
て、受話モード時、CCA28を通過した受話信号は、増幅
器30で増幅された後、スピーカ6で音声に変換されて出
力される。
そして、CCA14の出力側の送話系統8における送話信
号と、増幅器26の出力側における受話信号とは、比較器
32に加えられて信号レベルが比較され、比較器32は、両
信号レベルの比較の結果、たとえば、送話信号レベルが
受話信号レベルより大きい場合、そのレベル差に応じた
高電位出力、また、受話信号レベルが送話信号レベルよ
り大きい場合、そのレベル差に応じた低電位出力を発生
する。
この比較器32の出力は、切換制御回路16に切換制御入
力として加えられ、切換制御回路16は、比較器32の比較
結果に基づいて、たとえば、比較器32が高電位出力を発
生した場合、送話モード信号、比較器32が低電位出力を
発生した場合、受話モード信号を発生する。CCA14は、
送話モード信号によって送話モード、CCA28は受話モー
ド信号によって受話モードに設定される。
また、この場合、切換制御回路16には、設置場所に応
じた残響条件、すなわち、残響の遅延時間を設定した遅
延時間設定手段としての遅延時間設定回路34からその遅
延時間が設定され、受話モードから送話モードの切換え
時において、遅延時間内でのモード切換えを禁止する。
遅延時間設定回路34は、設置場所に応じた遅延時間を
設置場所から検出し、設置場所の残響条件に適合する遅
延時間を設定するものである。この遅延時間設定回路34
には、模擬音信号を発生する信号源35としての発振器
(OSC)36が設置されている。この発振器36は、押釦ス
イッチ38の操作に応じて遅延時間の検出モードとなり、
その押釦スイッチ38の操作によって、設置場所の遅延時
間内を検出するための模擬音信号SRを発振する。この模
擬音信号SRは、ダイオード40およびバッファ回路42を介
して遅延時間検出手段43の遅延時間検出回路44に加えら
れるとともに、受話系統24の増幅器30に加えられて増幅
された後、スピーカ6から再生される。再生された模擬
音VRは、設置場所の壁面などの反響部材46で反響した
後、マイクロホン4に反響音VEとして帰還される。反響
音VEは、マイクロホン4によって電気信号(反響音信
号)SEに変換される。この反響音信号SEは、送話系統8
の増幅器10で増幅された後、ダイオード48およびバッフ
ァ回路50を介して遅延時間検出回路44に加えられる。
遅延時間検出回路44には、特定の遅延時間検出モード
に切換え時の模擬音信号SRが保持されており、その模擬
音信号SRによって生じた反響音信号SEが到来するまでの
遅延時間を検出し、その検出した遅延時間は、遅延時間
記憶手段としての遅延時間メモリ52に加えられる。
したがって、この音響結合防止回路では、簡単な構成
によって、送話系統24からの受話音声が設置場所を介し
て送話系統8に反響音として帰還されるまでの遅延時間
を、発振器36によって模擬音信号SRを発生させて設置場
所ごとに検出し、その検出した遅延時間を遅延時間メモ
リ52に記憶して切換制御回路16に設定するので、設置場
所の残響条件に適合する理想的な遅延時間を設定して通
話切換えの誤動作を防止できる。
特に、この音響結合防止回路では、設置場所に既存の
送話器2を用いて反響音の遅延時間を検出するため、予
め遅延時間を想定して設定する必要がなく、また、設置
場所にテスト用送受器を設置して遅延時間を計測するな
どの手数がなく、構成が簡単であり、設置場所の残響条
件と遅延時間の不整合による通話切換えの間合を皆無に
でき、自然な通話状態が実現できる。
なお、実施例では、スピーカホンを例に取って説明し
たが、この発明は、インターホンなどの通話装置にも適
用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、送話系統、
受話系統及び設置場所を含む音響結合回路を以て設置場
所の残響条件に即した残響時間を検出して記憶手段に記
憶させ、この遅延時間内の通話切換えを禁止したので、
送話信号と受話信号のレベル比較により送受話モードの
通話切換えを行う際に通話切換え時の音声の頭切れな
ど、通話切換えの誤動作を防止でき、自然な通話状態を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の音響結合防止回路の実施例を示すブロッ
ク図である。 4……マイクロホン 6……スピーカ 8……送話系統 12……通話切換回路(通話切換手段) 14……CCA(送話側信号切換手段) 24……受話系統 28……CCA(受話側信号切換手段) 35……信号源 36……発振器 44……遅延時間検出回路(遅延時間検出手段 52……遅延時間メモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通話切換手段(12)と、遅延時間設定回路
    (34)とを有する音響結合防止回路であって、 遅延時間設定回路(34)は、信号源(35)と遅延時間検
    出手段(43)と遅延時間メモリ(52)とを有し、遅延時
    間検出手段(43)が、信号源(35)の出力と、信号源
    (35)の出力を受話系統(24)に与えて、受話系統(2
    4)のスピーカ(6)と送話系統(8)のマイクロホン
    (4)を介して、送話系統(8)に与えられた遅延信号
    とを入力して、その遅延時間を検出し、遅延時間メモリ
    (52)が検出した遅延時間を記憶し、 通話切換手段(12)は、比較器(32)と切換制御回路
    (16)とを有し、比較器(32)が、受話系統(24)と送
    話系統(8)とから所定のレベル信号を入力してその大
    小を比較し、その大小関係により、切換制御回路(16)
    を介して、送話系統(8)の送話側信号切換手段(1
    4)、又は受話系統(24)の受話側信号切換手段(28)
    に対し、選択的に導通状態、又は遮断状態に切り換える
    制御信号を出力し、切換制御回路(16)が、遅延時間記
    憶メモリ(52)から読み出した遅延時間内では、制御信
    号の切換えを禁止する 音響結合防止回路。
JP60188979A 1985-08-28 1985-08-28 音響結合防止回路 Expired - Fee Related JP2501028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60188979A JP2501028B2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28 音響結合防止回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60188979A JP2501028B2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28 音響結合防止回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6248843A JPS6248843A (ja) 1987-03-03
JP2501028B2 true JP2501028B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=16233268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60188979A Expired - Fee Related JP2501028B2 (ja) 1985-08-28 1985-08-28 音響結合防止回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501028B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58114554A (ja) * 1981-12-28 1983-07-07 Nec Corp ハウリング防止装置
JPS6066560A (ja) * 1983-09-22 1985-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音響結合防止回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6248843A (ja) 1987-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100374656B1 (ko) 사건구동제어회로를갖는스피커폰
JPH08293820A (ja) 音響エコー抑制回路
JP2501028B2 (ja) 音響結合防止回路
JP2000209135A (ja) エコ―キャンセラ
JPH08335976A (ja) 拡声通話装置
JPS59230356A (ja) ハンドフリ−通話装置
CA2000026A1 (en) Dialing confirmation tone output apparatus
JPS6248844A (ja) 音響結合防止回路
JPH05316239A (ja) 会議システム
US4514596A (en) Telephone handsets
KR0141260B1 (ko) 키폰 시스템에서의 외부 음원 청취 방법
JPH0243392B2 (ja)
JPS59230355A (ja) ハンドフリ−通話装置
JPS6248169A (ja) 情報通知方式
SU1386051A3 (ru) Автоматическое переговорное устройство
JPS61189056A (ja) 電話機
JPS6229227A (ja) 会議電話装置
JPS622756A (ja) 通話音量制御装置
JPS59196659A (ja) 会議電話装置
JPS62130048A (ja) 音声スイツチ回路
JPH11261711A (ja) ハンズフリー通話装置,ハンズフリーインターホン装置およびハンズフリー電話装置
JPS63160428A (ja) 二線式音声会議装置
JPS62133848A (ja) 音声送出回路
JPS63160429A (ja) 二線式音声会議装置
JPH036712B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees