JP2000209135A - エコ―キャンセラ - Google Patents

エコ―キャンセラ

Info

Publication number
JP2000209135A
JP2000209135A JP11011426A JP1142699A JP2000209135A JP 2000209135 A JP2000209135 A JP 2000209135A JP 11011426 A JP11011426 A JP 11011426A JP 1142699 A JP1142699 A JP 1142699A JP 2000209135 A JP2000209135 A JP 2000209135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
echo
tap coefficient
signal
unit
pseudo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11011426A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kamoi
秀樹 鴨井
Hironori Goko
博紀 郷古
Yoshio Sakata
義男 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP11011426A priority Critical patent/JP2000209135A/ja
Priority to US09/478,545 priority patent/US6839426B1/en
Publication of JP2000209135A publication Critical patent/JP2000209135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 エコーパス14の疑似伝送特性を推定す
るタップ係数を更新して保持する主タップ係数保持部9
と、主タップ係数保持部9が保持するタップ係数をコピ
ーして保持する副タップ係数保持部10を備える。この
コピーは、エコー消去率が上がる毎に実行される。従っ
て副タップ係数保持部10には、常にエコー消去率の高
いタップ係数が保持されている。この状態で、例えば車
両警笛等のノイズが混入した場合に、タップ係数の更新
を一時停止させ、副タップ係数保持部に保持されている
タップ係数を用いる。 【効果】 主タップ係数が発散しても副タップ係数保持
部10が保持するタップ係数によって正常な動作を維持
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムにお
ける、特に適応型ディジタルフィルタを用いたエコーキ
ャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】適応型ディジタルフィルタを用いたエコ
ーキャンセラにおいて、エコーノイズは、以下のように
して消去される。まず最初にエコーパスのインパルス応
答を求める。この結果に基づいて、適応型ディジタルフ
ィルタの内部に備えるトランスバーサルフィルタによっ
て疑似伝送路が構成される。この疑似伝送路はトランス
バーサルフィルタのタップ係数を設定することによって
構成される。次ぎに、このトランスバーサルフィルタに
受信信号の一部を入力して、その出力からエコーノイズ
に疑似した、疑似エコーを得る。
【0003】この疑似エコーを送信信号から減算するこ
とによってエコーノイズが消去される。エコーパスのイ
ンパルス応答は、変化することがあるので、上記タップ
係数を変更して追従している。ここでエコーパスとは、
例えばハンズフリー自動車電話システムを想定すると、
スピーカから放音された受信音声が車内のウインドガラ
ス、側壁等によって反射され、複数の経路を通ってマイ
クロフォンで受音され、送信信号に混入される。この複
数の経路の総称である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には以下に記すような解決すべき課題が残
されていた。即ち、エコーノイズ以外のノイズ、例えば
ハンズフリ電話使用者の音声や車両警笛等の周囲ノイズ
が混入した場合、その経路が予測できないため、タップ
係数の追従ができなくなり、エコーノイズの消去が困難
になる。時には、タップ係数が発散してしまい異音発生
の要因になることすらあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉エコーパスの疑似伝送特性を備え、受信信号
の一部を受け入れて、疑似エコーを生成して出力する適
応ディジタルフィルタと、上記エコーパスの疑似伝送特
性を設定するタップ係数を更新して保持する主タップ係
数保持部と、上記受信信号と送信信号を監視して異状を
検出した時、係数更新停止信号を上記適応ディジタルフ
ィルタに転送してタップ係数の更新を停止させる係数更
新停止部と、上記主タップ係数保持部が保持するタップ
係数をコピーして保持し、上記係数更新停止部が、上記
係数更新停止信号を適応ディジタルフィルタに転送した
時、自己が保持するタップ係数によって上記エコーパス
の疑似伝送特性を設定する副タップ係数保持部と、この
副タップ係数保持部に、上記主タップ係数保持部が保持
するタップ係数を、コピーして保持させるタイミングを
指定する判定信号を転送する判定部を備えたことを特徴
とするエコーキャンセラ。
【0006】〈構成2〉構成1に記載のエコーキャンセ
ラにおいて、送信信号を受け入れて、この送信信号から
上記疑似エコーを減算する第1の減算部を備え、この第
1の減算部のエコー消去率を監視して、このエコー消去
率が上昇した時に上記判定信号を転送する判定部を備え
たことを特徴とするエコーキャンセラ。
【0007】〈構成3〉構成1又は構成2に記載のエコ
ーキャンセラにおいて、上記係数更新停止部が、上記係
数更新停止信号を適応ディジタルフィルタに転送した
時、同時に上記係数更新停止信号を受け入れて、この係
数更新停止信号を受け入れている間は、判定信号の転送
を停止する判定部を備えたことを特徴とするエコーキャ
ンセラ。
【0008】〈構成4〉構成1又は構成2に記載のエコ
ーキャンセラにおいて、外部装置からタップ係数保持信
号を受け入れた時に判定信号を転送する判定部を備えた
ことを特徴とするエコーキャンセラ。
【0009】〈構成5〉主タップ係数保持部による疑似
エコー生成過程と、副タップ係数保持部による疑似エコ
ー生成過程の2種類のエコーパスの疑似伝送特性を備
え、受信信号の一部を受け入れて、主疑似エコーと副疑
似エコーを出力する適応ディジタルフィルタと、上記主
タップ係数保持部に疑似エコー生成過程の疑似伝送特性
を設定するタップ係数を更新して保持する主タップ係数
保持部と、上記副タップ係数による疑似エコー生成過程
の疑似伝送特性を設定するタップ係数として、上記主タ
ップ係数保持部のタップ係数をコピーして保持する副タ
ップ係数保持部と、受信信号と送信信号を監視して異状
を検出した時、係数更新停止信号を上記適応ディジタル
フィルタに転送して主タップ係数の更新を停止させる係
数更新停止部と、上記副タップ係数保持部に、上記主タ
ップ係数保持部が保持するタップ係数を、コピーして保
持させるタイミングを指定する判定信号を転送する判定
部を備えたことを特徴とするエコーキャンセラ。
【0010】〈構成6〉構成5に記載のエコーキャンセ
ラにおいて、送信信号を受け入れて、上記主疑似エコー
を減算する主減算部と、送信信号を受け入れて、上記副
疑似エコーを減算する副減算部と上記主減算部の出力の
エコー消去率を監視して、このエコー消去率が上昇した
時に上記判定信号を転送する判定部を備えたことを特徴
とするエコーキャンセラ。
【0011】〈構成7〉構成6に記載のエコーキャンセ
ラにおいて、上記判定部は、上記主減算部の出力のエコ
ー消去率と、上記副減算部の出力のエコー消去率とを監
視して、エコー消去率の高い方の出力を送信信号として
選択して送信する判定部を備えたことを特徴とするエコ
ーキャンセラ。
【0012】〈構成8〉エコーパスの疑似伝送特性を備
え、受信信号の一部を受け入れて、疑似エコーを生成し
て出力する適応ディジタルフィルタと、上記エコーパス
の疑似伝送特性を設定するタップ係数を更新して保持す
る主タップ係数保持部と、送信信号を受け入れて、上記
疑似エコーを減算する第1の減算部と、この第1の減算
部を監視して、エコー消去率を表す消去量信号を出力す
る第2の減算部と、受信信号と送信信号を監視して異状
を検出した時、及び、上記消去量信号を受け入れて監視
して、この消去量信号のパワーレベルが閾値以下になっ
た時、係数更新停止信号を上記適応ディジタルフィルタ
に転送してタップ係数の更新を停止させる係数更新停止
部とを備えたことを特徴とするエコーキャンセラ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1の構成〉エコーパスの疑似伝送特性を設定す
るタップ係数を更新して保持する主タップ係数保持部
と、主タップ係数保持部が保持するタップ係数をコピー
して保持する副タップ係数保持部を備える。このコピー
は、エコー消去率が上がる毎に実行される。したがって
副タップ係数保持部には、常にエコー消去率の高いタッ
プ係数が保持されている。この状態で、異状状態、例え
ば車両警笛等の周囲ノイズが混入した場合にタップ係数
の更新を一時停止させ、副タップ係数保持部に保持され
ているタップ係数を用いる。以上の動作をさせるために
以下のように構成する。
【0014】図1は、具体例1によるエコーキャンセラ
のブロック図である。図1より、具体例1によるエコー
キャンセラは、受信信号入力端子1、受信信号出力端子
2、送信信号入力端子3、第1の減算部4、送信信号出
力端子5、係数更新停止部6、適応型ディジタルフィル
タ7、第2の減算部8、主タップ係数保持部9、副タッ
プ係数保持部10、判定部11を備える。受信信号入力
端子1は、例えば無線装置12等から受信信号Siを受
け入れる入力端子1である。
【0015】受信信号出力端子2は、受信信号Siを例
えばスピーカ等の電気音響変換素子13等へ転送する部
分である。この受信信号Siは、電気音響変換素子(ス
ピーカ)13によって音声信号Svに変換される。例え
ば自動車電話を想定するならば、この音声信号Svは、
車内へ放音され、ウインドガラス、車体側壁等、で反射
しながら複数の経路を通った、エコーEsになる。この
複数の経路をエコーパス14と定義する。エコーEs
は、例えばマイクロフォン15等の音響電気変換素子に
よってエコーノイズEnに変換され、送信信号Soに混
入される。
【0016】送信信号入力端子3は、例えばマイクロフ
ォン15等の音響電気変換素子から送信信号を受け入れ
る入力端子である。第1の減算部4は、送信信号入力端
子3から送信信号Soを受け入れ、同時に適応型ディジ
タルフィルタ7から受け入れる疑似エコーSeを減算す
る部分である。送信信号出力端子5は、送信信号Soを
例えば無線装置12等へ転送する出力端子である。係数
更新停止部6は、エコーノイズEn以外のノイズ、例え
ば車両警笛等の周囲ノイズが混入した場合、即ち異状状
態が発生した場合にタップ係数の更新を停止させる部分
である。
【0017】適応型ディジタルフィルタ7は、エコーノ
イズEnに近似した疑似エコーSeを生成して出力する
部分である。かかる目的を達成するためにエコーパス1
4のインパルス応答、即ち伝送特性を推定する。この伝
送特性を内部に備えるトランスバーサルフィルタによっ
て擬製する。この擬製は、トランスバーサルフィルタの
タップ係数の変更によって実施される。このようにして
擬製されたトランスバーサルフィルタに受信信号Siの
一部を入力してその出力から、エコーノイズEnに相似
した疑似エコーSeを得る。更に上記トランスバーサル
フィルタのタップ係数は、受信信号Siと送信信号So
との対応によって絶えず更新される。
【0018】第2の減算部8は、第1の減算部4への入
力信号から出力信号を減算して、消去量信号Clを求
め、判定部11へ転送する部分である。この消去量信号
Clのパワーレベルの大小が、送信信号出力端子5から
無線装置12へ転送される送信信号So中のエコーノイ
ズEnの大小と逆比例する。主タップ係数保持部9は、
適応型ディジタルフィルタ7のタップ係数を変更して伝
送特性を変更する部分である。このタップ係数が更新さ
れる毎にその値を保持しておく部分でもある。
【0019】副タップ係数保持部10は、判定部11か
ら判定信号Sjを受け入れる毎に、主タップ係数保持部
9が保持しているタップ係数をコピーして、その値を保
持しておく部分である。更に必要に応じて主タップ係数
保持部9に変わって、適応型ディジタルフィルタ7のタ
ップ係数を更新する部分でもある。判定部11は、第2
の減算部8から消去量信号Clを受け入れて監視し、消
去量信号Clが大きくなる毎に判定信号Sjを副タップ
係数保持部10へ転送する部分である。
【0020】〈具体例1の動作〉無線装置12から受信
信号入力端子1が受信信号Siを受け入れた、と仮定す
る。この受信信号Siは、受信信号出力端子2、スピー
カ13、エコーパス14、マイクロフォン15、送信信
号入力端子3を経て、エコーノイズEnが混入された送
信信号Soになって、第1の減算部4へ転送される。同
時に受信信号Siの一部は、適応型ディジタルフィルタ
7に受け入れられる。適応型ディジタルフィルタ7は、
前回の受信によって設定されているタップ係数(このタ
ップ係数は主タップ係数保持部9又は副タップ係数保持
部10に保持されている)に基づいて、エコーパス14
の伝送特性を推定する。この伝送特性によって、受信信
号Siから生成された疑似エコーSeが第1の減算部4
へ転送される。
【0021】第1の減算部4は、エコーノイズEnが混
入された送信信号Soから疑似エコーSeを減算して送
信信号出力端子5を介して無線装置12へ転送する。以
後このエコーノイズEnが混入された送信信号Soか
ら、疑似エコーSeを減算した信号を残差信号Ssと定
義する。この残差信号Ssの一部が適応型ディジタルフ
ィルタ7と第2の減算部8へ転送される。適応型ディジ
タルフィルタ7は、この残差信号Ssを受け入れたと
き、受信信号Siを参照してタップ係数更新を行う。こ
の更新結果を主タップ係数保持部9に保持する。同時
に、更新されたタップ係数によってエコーパス14の伝
送特性を更新する。
【0022】この更新結果に基づいて疑似エコーSeを
生成して第1の減算部4へ転送する。第1の減算部4
は、この時同時に受け入れた、エコーノイズEnが混入
された送信信号Soから、更新結果に基づいた疑似エコ
ーSeを減算して送信信号出力端子5を介して無線装置
12へ転送する。同時に残差信号Ssを適応型ディジタ
ルフィルタ7へ転送する。以下同様の動作を繰り返しな
がらタップ係数更新を続ける。
【0023】更に、残差信号Ssは、第2の減算部8へ
転送される。第2の減算部8は、エコーノイズEnが混
入された送信信号Soから、この残差信号Ssを減算す
る。その減算結果である消去量信号Clは、判定部11
へ転送される。判定部11は、この消去量信号Clを受
け入れたとき、直前に受け入れた消去量信号Clと比較
して、大きくなっている時、判定信号Sjを副タップ係
数保持部10へ転送する。副タップ係数保持部10は、
この判定信号Sjを受け入れた時、その時点で主タップ
係数保持部9が保持しているタップ係数をコピーして自
己が保持する。以上の動作を繰り返すことにより、残差
信号Slに含まれているエコーノイズEnの量はどんど
ん減り続ける。即ちエコーキャンセラのエコー消去率
は、限りなく最高限度に近付く。ここでエコー消去率と
は、送信信号So中にエコーノイズEnが含まれていな
い確率を言う。更に、副タップ係数保持部10は、限り
なくエコー消去率が最高限度に近付いた時のタップ係数
を保持することになる。
【0024】今仮に、副タップ係数保持部10が、限り
なくエコー消去率が、最高限度に近付いた時のタップ係
数を保持していたとする。この状態で車両警笛等の周囲
ノイズが混入したと仮定する。即ち異状状態が発生した
と仮定する。この車両警笛等の周囲ノイズは、第1の減
算部4では消去されないので残差信号Ssに混入したま
ま適応型ディジタルフィルタ7へ転送される。その結
果、タップ係数は、最悪の場合には、発散してしまう。
そこで、この時係数更新停止部6が、この車両警笛等の
周囲ノイズを検知して係数更新停止信号Stを適応型デ
ィジタルフィルタ7へ転送する。適応型ディジタルフィ
ルタ7は、この係数更新停止信号Stを受け入れた時、
上記残差信号Ssを受け入れ、受信信号Siを参照して
行うタップ係数更新を停止する。その結果主タップ係数
保持部9は、疑似停止状態になる。
【0025】この時、その代役を副タップ係数保持部1
0が果たす。即ち、副タップ係数保持部10は、限りな
くエコー消去率が、最高限度に近付いた時のタップ係数
を保持している。適応型ディジタルフィルタ7は、副タ
ップ係数保持部10が保持するタップ係数に基づいて動
作を継続することができる。以上の説明は、副タップ係
数保持部10が、最高限度のエコー消去率に近付いたタ
ップ係数を保持しているものとして、なされている。本
発明は、この状態に限定されるものではない。即ち、エ
コー消去率が、最高限度に近付く途上にある時は、その
直前に保持されていたタップ係数に基づいて動作が継続
されることになる。
【0026】更に、以上の説明は、エコーパス14の状
態が急激に変化しないことを前提にして説明した。しか
し、動作の途中でエコーパス14が突然変化する場合も
想定される。その場合、直前までのタップ係数では、エ
コーノイズEnを消去することができず、かえって増大
することがある。また、双方向通話が行われている時
は、安定動作が期待できない場合もある。そのような時
は、副タップ係数保持部10の更新を停止することが好
ましい。以上の2点を解決するために、以下に記す構成
を備えることも可能である。
【0027】図2は、具体例1によるエコーキャンセラ
変更例のブロック図である。図より、変更点は、第2の
減算部8にエコーパス検知部20が追加されたことと、
係数更新停止部6から判定部11へ係数更新停止信号S
tが転送されることの2点である。エコーパス検知部2
0は、第2の減算部8を監視して消去量信号Clのパワ
ーレベルが、予め定められたレベルよりも低下した時、
あるいは予め定められた速度以上で変化した時、リセッ
ト信号Rsを判定部11へ転送する部分である。
【0028】判定部11は、このリセット信号Rsを受
け入れた時、副タップ係数保持部10をリセットさせ
る。従って副タップ係数保持部10は、動作の途中でエ
コーパス14が突然変化した時、タップ係数の更新をし
直すことになる。また、係数更新停止部6は、双方向通
話を検知した時、係数更新停止信号Stを判定部10へ
転送する。判定部10は、この係数更新停止信号Stを
受け入れた時、判定信号Sjの転送を停止する。その結
果、副タップ係数保持部10は、主タップ係数保持部9
が保持しているタップ係数をコピーする動作を停止す
る。
【0029】〈具体例1の効果〉以上説明したように、
主タップ係数保持部、及び、副タップ係数保持部の2つ
のタップ係数保持部を備えることにより、以下の効果を
得る。1.主タップ係数が発散しても副タップ係数保持
部が保持するタップ係数によって正常な動作を維持する
ことができる。2.更に、エコーパスが変化した時、副
タップ係数保持部をリセットすることができるため、短
時間で動作を正常状態に戻すことが可能になる。
【0030】〈具体例2の構成〉主タップ係数保持部に
よる疑似エコー生成過程と、副タップ係数保持部による
疑似エコー生成過程の実質2種類のエコーパスの疑似伝
送特性を備える。副タップ係数は、主タップ係数をコピ
ーして保持する。このコピーは、エコー消去率が上がる
毎に実行される。したがって副タップ係数保持部には、
常にエコー消去率の高いタップ係数が保持されている。
この状態で、異状状態、例えば車両警笛等の周囲ノイズ
が混入した場合に主タップ係数保持部による疑似エコー
生成過程を一時停止させ、副タップ係数保持部による疑
似エコー生成過程を用いる。以上の動作をさせるために
以下のように構成する。
【0031】図3は、具体例2によるエコーキャンセラ
のブロック図である。図3より、具体例2によるエコー
キャンセラは、受信信号入力端子1、受信信号出力端子
2、送信信号入力端子3、送信信号出力端子5、係数更
新停止部6、主タップ係数保持部9、副タップ係数保持
部10、適応型ディジタルフィルタ30、主減算部3
1、副減算部32、判定部33を備える。具体例1との
差異のみについて説明する。
【0032】適応型ディジタルフィルタ30は、内部に
トランスバーサルフィルタを実質2個備え、それぞれ、
主タップ係数保持部9と副タップ係数保持部10に保持
するタップ係数を用いてエコーパス14の伝送特性を擬
製する部分である。あるいは、高速のトランスバーサル
フィルタ1個のみで主タップ係数保持部9と副タップ係
数保持部10に保持するタップ係数を交互に用いてエコ
ーパス14の伝送特性を擬製する構成であってもよい。
このようにして擬製された実質2個のトランスバーサル
フィルタに受信信号Siの一部を受け入れる。この受信
信号Siに基づいて、その出力から主タップ係数保持部
9による主疑似エコーSemと副タップ係数保持部10に
よる副疑似エコーSesを出力する。前者を主タップ係数
保持部による疑似エコー生成過程、後者を副タップ係数
保持部による疑似エコー生成過程と定義する。
【0033】主減算部31は、送信信号入力端子3から
送信信号Soを受け入れ、同時に適応型ディジタルフィ
ルタ30から受け入れる主疑似エコーSemを減算する部
分である。副減算部32は、送信信号入力端子3から送
信信号Soを受け入れ、同時に、適応型ディジタルフィ
ルタ30から受け入れる副疑似エコーSesを減算する部
分である。判定部33は、主減算部31の出力(以後、
主残差信号Ssmと記す)及び副減算部32の出力(以
後、副残差信号Sssと記す)を受け入れる。それら2つ
の残差信号を監視して、残差エコーの小さい方の出力を
送信信号出力端子5へ転送する。同時に主残差信号Ssm
の残差エコーが、副残差信号Sssの残差エコーよりも小
さい時、判定信号Sjを副タップ係数保持部10へ転送
する部分である。
【0034】〈具体例2の動作〉無線装置12から受信
信号入力端子1が受信信号Siを受け入れた、と仮定す
る。この受信信号Siは、受信信号出力端子2、スピー
カ13、エコーパス14、マイクロフォン15、送信信
号入力端子3を経て、エコーノイズEnが混入された送
信信号Soになって、主減算部31及び副減算部32へ
転送される。同時に受信信号Siの一部は、適応型ディ
ジタルフィルタ30に受け入れられる。
【0035】適応型ディジタルフィルタ30は、前回の
受信によって設定されているタップ係数(このタップ係
数は、主タップ係数保持部9及び副タップ係数保持部1
0に保持されている)に基づいて、主タップ係数保持部
9と副タップ係数保持部10に保持するタップ係数を用
いてエコーパス14の伝送特性をそれぞれ実質2個のト
ランスバーサルフィルタで擬製する。この伝送特性によ
って、受信信号Siから生成された主疑似エコーSem
と、副疑似エコーSesがそれぞれ主減算部31及び副減
算婦32へそれぞれ転送される。
【0036】主減算部31は、エコーノイズEnが混入
された送信信号Soから主タップ係数による疑似エコー
生成過程を経た、主疑似エコーSemを減算して主残差信
号Ssmを判定部33へ転送する。副減算部32は、エコ
ーノイズEnが混入された送信信号Soから副タップ係
数による疑似エコー生成過程を経た、副疑似エコーSes
を減算して副残差信号Sssを判定部33へ転送する。主
残差信号Ssmの一部が適応型ディジタルフィルタ30へ
転送される。適応型ディジタルフィルタ30は、この主
残差信号Ssmを受け入れたとき、受信信号Siを参照し
てタップ係数更新を行う。この更新結果は主タップ係数
保持部9に保持される。同時に、更新されたタップ係数
によってエコーパス14の伝送特性が更新される。
【0037】この更新結果に基づいて主疑似エコーSem
が生成され、主減算部31へ転送される。主減算部31
は、同時に受け入れたエコーノイズEnが混入された送
信信号Soから、更新結果に基づいた主疑似エコーSem
を減算して主残差信号Ssmを、判定部33へ転送する。
この主残差信号Ssmの一部が適応型ディジタルフィルタ
30へ転送される。以上の動作を繰り返すことにより、
主残差信号Ssmに含まれているエコーノイズEnの量は
どんどん減り続ける。即ちエコーキャンセラのエコー消
去率は、限りなく最高限度に近付く。
【0038】同時に、主残差信号Ssmと、副残差信号S
ssとを受け入れた判定部33は、それら2つの残差信号
を監視して、残差エコーの小さい方の出力を送信信号出
力端子5へ転送する。同時に主残差信号Ssmの残差エコ
ーが、副残差信号Sssの残差エコーよりも小さい時、判
定信号Sjを副タップ係数保持部10へ転送する。副タ
ップ係数保持部10は、この判定信号Sjを受け入れた
とき、その時点で主タップ係数保持部9が保持している
タップ係数をコピーして自己が保持する。従って副タッ
プ係数保持部10は、エコー消去率が、限り無く最高限
度に近いタップ係数を保持することになる。
【0039】今仮に、副タップ係数保持部10は、限り
なくエコー消去率が、最高限度に近付いたタップ係数を
保持していたとする。この状態で車両警笛等の周囲ノイ
ズが混入したと仮定する。この車両警笛等の周囲ノイズ
主減算部31では消去されないので主残差信号Ssmに混
入したまま適応型ディジタルフィルタ30へ転送され
る。その結果、タップ係数は、最悪の場合には、発散し
てしまう。そこで、係数更新停止部6が、この車両警笛
等の周囲ノイズを検知して係数更新停止信号Stを適応
型ディジタルフィルタ30へ転送する。適応型ディジタ
ルフィルタ30は、この係数更新停止信号Stを受け入
れた時、上記主残差信号Ssmを受け入れ、受信信号Si
を参照して行うタップ係数更新を停止する。その結果主
タップ係数保持部9は、疑似停止状態になる。
【0040】しかし、この時、副タップ係数保持部10
は、限りなくエコー消去率が、最高限度に近いタップ係
数を保持している。適応型ディジタルフィルタ30は、
副タップ係数保持部10が保持するタップ係数に基づい
て動作を継続している。即ち、適応型ディジタルフィル
タ30が、実質2個備えるトランスバーサルフィルタの
一方が正常に働いている。従って判定部33は、副残差
信号Sssを選択して送信信号出力端子5を介して無線装
置12へ転送することができる。その後車両警笛等の周
囲ノイズが停止し、主タップ係数保持部9が正常に戻
り、主残差信号Ssmのエコーノイズ消去率が副残差信号
Sssのエコーノイズ消去率を超えるまでこの状態を継続
する。
【0041】以上の説明は、係数更新停止部6が、車両
警笛等の周囲ノイズを検出した場合について記した。更
に、他の例として、双方向通話が行われている時、安定
動作が期待できない場合もある。そのような場合の変更
例について説明する。図4は、具体例2によるエコーキ
ャンセラ変更例のブロック図である。図より、変更点
は、係数更新停止部6から、係数更新停止信号Stが判
定部33へも転送されることである。かかる構成を備え
ることにより、判定部33は、係数更新停止信号Stを
受け入れた時、副残差信号Sssを選択して送信信号出力
端子5を介して無線装置12へ転送する。その結果双方
向通話が行われている時、副タップ係数による疑似エコ
ー生成過程に切り替えることにより、安定動作ができる
ようになる。
【0042】更に、係数更新停止部6を取り除く(図4
の点線部を取り除く)ことも可能である。即ち、送信信
号Soに、車両警笛等の周囲ノイズが混入した時、主タ
ップ係数保持部9のタップ係数は、発散しやすくなる。
しかし判定部33の動作によってその影響が送信端出力
5を経て無線装置12へ転送される送信信号Soに及ぶ
ことはない。但し、車両警笛等の周囲ノイズが無くなっ
た時に主タップ係数保持部9のタップ係数が、元の状態
に戻るに要する時間が、長くなる。従って、適応機種の
要求仕様に合わせて選択すべきである。
【0043】〈具体例2の効果〉以上説明したように、
主タップ係数保持部、及び、副タップ係数保持部の2つ
のタップ係数保持部を備え、かつ、適応型ディジタルフ
ィルタは、その内部に実質的に2個のトランスバーサル
フィルタを備え、並行した2つの疑似エコー生成過程を
備えることにより、以下の効果を得る。 1.主タップ係数が発散しても、並行して正常に動作し
ている副タップ係数保持部による疑似エコー生成過程へ
切り替えることができるので追従性が良好になる。 2.更に、双方向通話が行われている時、副タップ係数
保持部による疑似エコー生成過程に切り替えることによ
り、安定動作ができるようになる。
【0044】〈具体例3〉図5は、具体例3によるエコ
ーキャンセラのブロック図である。図5より、具体例1
によるエコーキャンセラは、受信信号入力端子1、受信
信号出力端子2、送信信号入力端子3、減算部51、送
信信号出力端子5、係数更新停止部6、適応型ディジタ
ルフィルタ7、主タップ係数保持部9、副タップ係数保
持部10、判定部11を備える。具体例1との差異のみ
について説明する。
【0045】具体例1(図1)で、副タップ係数保持部
10は、判定部11から自動的に判定信号Sjを受け入
れた。この判定信号Sjを受け入れる毎に、主タップ係
数保持部9が保持しているタップ係数をコピーして、そ
の値を保持した。これに対して具体例3では、外部から
タップ係数保持信号Scが、判定部11へ転送される。
判定部は、このタップ係数保持信号Scを受け入れた時
判定信号Sjを副タップ係数保持部10へ転送する。副
タップ係数保持部10は、この判定信号Sjを受け入れ
る毎に主タップ係数保持部9が保持しているタップ係数
をコピーして、その値を保持する。判定信号Sjは、外
部に配置されている他の制御部又は、操作者の手動によ
って転送される。他の構成及び動作は、具体例1と同様
である。この構成は、単独でもよいが、具体例1又は、
具体例2に併用する事も可能である。
【0046】〈具体例3の効果〉副タップ係数保持部
が、主タップ係数保持部が保持しているタップ係数をコ
ピーする動作を外部から制御することにより以下の効果
を得る。 1.操作者が実際の音声から判断してエコーノイズ消去
量を調整することができる。 2.具体例1又は具体例2と併用することにより、エコ
ーノイズ消去をより一層確実に実施することができるよ
うになる。
【0047】〈具体例4〉図6は、具体例4によるエコ
ーキャンセラのブロック図である。図6より、具体例4
によるエコーキャンセラは、受信信号入力端子1、受信
信号出力端子2、送信信号入力端子3、第1の減算部
4、送信信号出力端子5、係数更新停止部6、適応型デ
ィジタルフィルタ7、第2の減算部8、主タップ係数保
持部9、を備える。
【0048】具体例1との差異のみについて説明する。
具体例1(図1)では、第2の減算部8は、消去量信号
Clを判定部11(図1)へ転送する。判定部11(図
1)は、この消去量信号Clを受け入れて監視し、消去
量信号Clが大きくなる毎に判定信号Sjを副タップ係
数保持部10へ転送する。副タップ係数保持部10(図
1)は、判定部11(図1)から判定信号Sjを受け入
れる毎に、主タップ係数保持部9が保持しているタップ
係数をコピーして、その値を保持した。
【0049】これに対して具体例4では、副タップ係数
保持部10(図1)と判定部11(図1)が配置されて
いない。第2の減算部8は、消去量信号Clを係数更新
停止部6へ転送する。係数更新停止部6は、この消去量
信号Clを受け入れて、そのパワーレベルを監視し、予
め定めてある閾値以下になったとき、係数更新停止信号
Stを適応型ディジタルフィルタ7へ転送する。適応型
ディジタルフィルタ7は、この係数更新停止信号Stを
受け入れた時、主タップ係数保持部9のタップ係数更新
を停止する。従って、適応型ディジタルフィルタ7は、
係数更新停止信号Stを受け入れる直前の伝送特性を維
持し続け、係数更新停止信号Stの受け入れを停止した
後、再度タップ係数更新を開始する。
【0050】〈具体例4の効果〉以上説明したように係
数更新停止部が、消去量信号を監視して、閾値以下にな
ったとき係数更新停止信号Stを適応型ディジタルフィ
ルタ7へ転送して、主タップ係数保持部9のタップ係数
更新を停止することにより、以下の効果を得る。 1.双方向通話時等にタップ係数が発散するのを防止し
て良好な通話を維持することが可能になる。 2.エコーパスの変化にも対応でき、追従性のよいエコ
ーキャンセラを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【図2】具体例1によるエコーキャンセラ変更例のブロ
ック図である。
【図3】具体例2によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【図4】具体例2によるエコーキャンセラ変更例のブロ
ック図である。
【図5】具体例3によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【図6】具体例4によるエコーキャンセラのブロック図
である。
【符号の説明】
1 受信信号入力端子 2 受信信号出力端子 3 送信信号入力端子 4 第1の減算部 5 送信信号出力端子 6 係数更新停止部 7 適応型ディジタルフィルタ 8 第2の減算部 9 主タップ係数保持部 10 副タップ係数保持部 11 判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪田 義男 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5J023 DA03 DA05 DB01 DB05 DC07 DD07 5K027 AA16 BB03 CC08 DD10 DD18 GG08 5K046 HH11 HH18 HH29 HH34 HH56 HH73 HH79

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エコーパスの疑似伝送特性を備え、受信
    信号の一部を受け入れて、疑似エコーを生成して出力す
    る適応ディジタルフィルタと、 前記エコーパスの疑似伝送特性を設定するタップ係数を
    更新して保持する主タップ係数保持部と、 前記受信信号と送信信号を監視して異状を検出した時、
    係数更新停止信号を前記適応ディジタルフィルタに転送
    してタップ係数の更新を停止させる係数更新停止部と、 前記主タップ係数保持部が保持するタップ係数をコピー
    して保持し、前記係数更新停止部が、前記係数更新停止
    信号を適応ディジタルフィルタに転送した時、自己が保
    持するタップ係数によって前記エコーパスの疑似伝送特
    性を設定する副タップ係数保持部と、 この副タップ係数保持部に、前記主タップ係数保持部が
    保持するタップ係数を、コピーして保持させるタイミン
    グを指定する判定信号を転送する判定部を備えたことを
    特徴とするエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエコーキャンセラにお
    いて、 送信信号を受け入れて、この送信信号から前記疑似エコ
    ーを減算する第1の減算部を備え、この第1の減算部の
    エコー消去率を監視して、このエコー消去率が上昇した
    時に前記判定信号を転送する判定部を備えたことを特徴
    とするエコーキャンセラ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のエコーキ
    ャンセラにおいて、 前記係数更新停止部が、前記係数更新停止信号を適応デ
    ィジタルフィルタに転送した時、同時に前記係数更新停
    止信号を受け入れて、この係数更新停止信号を受け入れ
    ている間は、判定信号の転送を停止する判定部を備えた
    ことを特徴とするエコーキャンセラ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のエコーキ
    ャンセラにおいて、 外部装置からタップ係数保持信号を受け入れた時に判定
    信号を転送する判定部を備えたことを特徴とするエコー
    キャンセラ。
  5. 【請求項5】 主タップ係数保持部による疑似エコー生
    成過程と、副タップ係数保持部による疑似エコー生成過
    程の2種類のエコーパスの疑似伝送特性を備え、受信信
    号の一部を受け入れて、主疑似エコーと副疑似エコーを
    出力する適応ディジタルフィルタと、 前記主タップ係数保持部に疑似エコー生成過程の疑似伝
    送特性を設定するタップ係数を更新して保持する主タッ
    プ係数保持部と、 前記副タップ係数による疑似エコー生成過程の疑似伝送
    特性を設定するタップ係数として、前記主タップ係数保
    持部のタップ係数をコピーして保持する副タップ係数保
    持部と、 受信信号と送信信号を監視して異状を検出した時、係数
    更新停止信号を前記適応ディジタルフィルタに転送して
    主タップ係数の更新を停止させる係数更新停止部と、 前記副タップ係数保持部に、前記主タップ係数保持部が
    保持するタップ係数を、コピーして保持させるタイミン
    グを指定する判定信号を転送する判定部を備えたことを
    特徴とするエコーキャンセラ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のエコーキャンセラにお
    いて、 送信信号を受け入れて、前記主疑似エコーを減算する主
    減算部と、 送信信号を受け入れて、前記副疑似エコーを減算する副
    減算部と前記主減算部の出力のエコー消去率を監視し
    て、このエコー消去率が上昇した時に前記判定信号を転
    送する判定部を備えたことを特徴とするエコーキャンセ
    ラ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のエコーキャンセラにお
    いて、 前記判定部は、前記主減算部の出力のエコー消去率と、
    前記副減算部の出力のエコー消去率とを監視して、エコ
    ー消去率の高い方の出力を送信信号として選択して送信
    する判定部を備えたことを特徴とするエコーキャンセ
    ラ。
  8. 【請求項8】 エコーパスの疑似伝送特性を備え、受信
    信号の一部を受け入れて、疑似エコーを生成して出力す
    る適応ディジタルフィルタと、 前記エコーパスの疑似伝送特性を設定するタップ係数を
    更新して保持する主タップ係数保持部と、 送信信号を受け入れて、前記疑似エコーを減算する第1
    の減算部と、 この第1の減算部を監視して、エコー消去率を表す消去
    量信号を出力する第2の減算部と、 受信信号と送信信号を監視して異状を検出した時、及
    び、前記消去量信号を受け入れて監視して、この消去量
    信号のパワーレベルが閾値以下になった時、係数更新停
    止信号を前記適応ディジタルフィルタに転送してタップ
    係数の更新を停止させる係数更新停止部とを備えたこと
    を特徴とするエコーキャンセラ。
JP11011426A 1999-01-20 1999-01-20 エコ―キャンセラ Pending JP2000209135A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11011426A JP2000209135A (ja) 1999-01-20 1999-01-20 エコ―キャンセラ
US09/478,545 US6839426B1 (en) 1999-01-20 2000-01-06 Echo cancellor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11011426A JP2000209135A (ja) 1999-01-20 1999-01-20 エコ―キャンセラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000209135A true JP2000209135A (ja) 2000-07-28

Family

ID=11777754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11011426A Pending JP2000209135A (ja) 1999-01-20 1999-01-20 エコ―キャンセラ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6839426B1 (ja)
JP (1) JP2000209135A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081061A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Alpine Electronics Inc 音声出力装置及び音声/映像出力装置
JP2008020897A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両通信システムにおけるオーディオ信号コンポーネントを補償するための方法およびそのためのシステム

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555117B2 (en) * 2005-07-12 2009-06-30 Acoustic Technologies, Inc. Path change detector for echo cancellation
ATE423433T1 (de) * 2006-04-18 2009-03-15 Harman Becker Automotive Sys System und verfahren zur mehrkanal- echokompensation
DE602006009770D1 (de) * 2006-05-08 2009-11-26 Harman Becker Automotive Sys Echoverringerung für zeitvariante Systeme
EP1855457B1 (en) * 2006-05-10 2009-07-08 Harman Becker Automotive Systems GmbH Multi channel echo compensation using a decorrelation stage
ATE522078T1 (de) * 2006-12-18 2011-09-15 Harman Becker Automotive Sys Echokompensation mit geringer komplexität
EP1995940B1 (en) * 2007-05-22 2011-09-07 Harman Becker Automotive Systems GmbH Method and apparatus for processing at least two microphone signals to provide an output signal with reduced interference
JP4911010B2 (ja) * 2007-12-11 2012-04-04 富士通株式会社 パケットキャプチャ装置、パケットキャプチャ方法およびパケットキャプチャプログラム
EP2222091B1 (en) 2009-02-23 2013-04-24 Nuance Communications, Inc. Method for determining a set of filter coefficients for an acoustic echo compensation means

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1315356C (en) * 1988-07-20 1993-03-30 Seiji Miyoshi Digital adaptive filter and method of convergence therein
DE19506324C1 (de) * 1995-02-23 1995-10-12 Siemens Ag Adaptives Balancefilter
US6212273B1 (en) * 1998-03-20 2001-04-03 Crystal Semiconductor Corporation Full-duplex speakerphone circuit including a control interface

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081061A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Alpine Electronics Inc 音声出力装置及び音声/映像出力装置
JP2008020897A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 車両通信システムにおけるオーディオ信号コンポーネントを補償するための方法およびそのためのシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US6839426B1 (en) 2005-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4360712A (en) Double talk detector for echo cancellers
US7212841B2 (en) Telephone apparatus and a communication method using such apparatus
JPH10341190A (ja) エコー消去システム及び方法、並びに移動通信装置
JPH06204916A (ja) 残留エコー制御装置
JP2000049668A (ja) エコーキャンセラ
JP2000209135A (ja) エコ―キャンセラ
JPH08293820A (ja) 音響エコー抑制回路
EP0053202B1 (en) Improved double talk detector for echo cancellers
AU691983B2 (en) Switching type echo canceler
JPH0614101A (ja) ハンズフリー電話機
JP3220979B2 (ja) 音声スイッチ
JP3268572B2 (ja) 反響消去装置及び方法
JP2009218849A (ja) 音響エコー・キャンセル制御方法と装置。
JPH0514475A (ja) 拡声電話機
JPH1023172A (ja) エコー除去装置
JP2004297791A (ja) エコーキャンセル装置、エコーキャンセル方法、プログラムおよび記録媒体
JP4292374B2 (ja) エコーキャンセラ装置
JP2913905B2 (ja) 構内自動交換機
JPS6016773B2 (ja) 双方向通話検出器
JP6338728B1 (ja) エコーキャンセラ装置
JP4421993B2 (ja) ハウリング軽減装置
JP2980141B2 (ja) センタクリッパ回路
JP3016312B2 (ja) エコーキャンセラのノンリニアプロセッサ制御回路
JP2965060B2 (ja) エコーキャンセラ装置
JP2004274681A (ja) エコーキャンセル装置、エコーキャンセル方法、プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080617