JP2500711Y2 - エンジンの吸気消音装置 - Google Patents
エンジンの吸気消音装置Info
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- JP2500711Y2 JP2500711Y2 JP1990041733U JP4173390U JP2500711Y2 JP 2500711 Y2 JP2500711 Y2 JP 2500711Y2 JP 1990041733 U JP1990041733 U JP 1990041733U JP 4173390 U JP4173390 U JP 4173390U JP 2500711 Y2 JP2500711 Y2 JP 2500711Y2
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- engine
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、船外機や雪上走行車等の比較的清浄な環境
下で、動力源として用いられるエンジンの吸気消音装置
に関するものである。
下で、動力源として用いられるエンジンの吸気消音装置
に関するものである。
(従来の技術) 船外機は、比較的清浄な環境下で使用され、エンジン
への給気は、エアクリーナを介することなく、外気を直
接採り入れて行なわれる。従って、吸気騒音を低減させ
る必要がある。
への給気は、エアクリーナを介することなく、外気を直
接採り入れて行なわれる。従って、吸気騒音を低減させ
る必要がある。
従来の船外機の吸気騒音の低減機構として、特開昭62
-267561号開示の技術が知られている。
-267561号開示の技術が知られている。
この技術は、クランクシャフト縦向きで、複数のシリ
ンダを横向きに上下に多段に備える所謂バーチカルエン
ジンである。エンジンの各シリンダ毎に上下に多段に気
化器を配設し、気化器の吸入口直後に、各気化器共通の
サイレンサーである空気流入ガイドカバーを接続し、該
カバーは下向きに開口し、外気を採り入れる。
ンダを横向きに上下に多段に備える所謂バーチカルエン
ジンである。エンジンの各シリンダ毎に上下に多段に気
化器を配設し、気化器の吸入口直後に、各気化器共通の
サイレンサーである空気流入ガイドカバーを接続し、該
カバーは下向きに開口し、外気を採り入れる。
この技術では、複数の前記した各気化器の吸気口個々
に、金網等のエアフィルターを個別に取り付けている。
に、金網等のエアフィルターを個別に取り付けている。
(考案が解決しようとする技術課題) 以上の従来技術は、上下多段の複数の気化器に対し、
共通の吸気流入ガイドカバーを、気化器吸気口直後に共
通に接続されるも、エアフィルターである金網が各気化
器の吸気口の個々に個別に設けられているので、部品点
数が多くなり、又気化器個々に金網を取り付けるので、
組付工数が多い。
共通の吸気流入ガイドカバーを、気化器吸気口直後に共
通に接続されるも、エアフィルターである金網が各気化
器の吸気口の個々に個別に設けられているので、部品点
数が多くなり、又気化器個々に金網を取り付けるので、
組付工数が多い。
又気化器吸気口直後に、直接吸気流入ガイドカバーを
接続しているので、消音効果の点で充分とは言い難い。
接続しているので、消音効果の点で充分とは言い難い。
本考案は、以上の課題を解決すべくなされたもので、
その目的とする処は、吸気騒音の効果的な低減を図り、
複数の気化器へ取り付ける金網の部品点数の減少、金網
等の取付作業性を向上させ、更には、気化器上流側でカ
バーの下流側に複数の吸気通路設置して、これ等を効率
的な空間配置により全体としてコンパクト化を図り、吸
気通路を含んで組立が容易で、組立性に優れたエンジン
の吸気消音装置を提供することにある。
その目的とする処は、吸気騒音の効果的な低減を図り、
複数の気化器へ取り付ける金網の部品点数の減少、金網
等の取付作業性を向上させ、更には、気化器上流側でカ
バーの下流側に複数の吸気通路設置して、これ等を効率
的な空間配置により全体としてコンパクト化を図り、吸
気通路を含んで組立が容易で、組立性に優れたエンジン
の吸気消音装置を提供することにある。
(技術課題を解決するためのための手段) 以上の技術課題を解決するための手段は、クランクシ
ャフトが縦向きで、横向きの複数のシリンダを上下に多
段に備え、且つ複数の気化器を上下多段に備えるエンジ
ンにおいて、気化器の吸気口側に共通の一つの消音カバ
ーを設け、消音カバーは、前記した各気化器の各吸気口
の夫々に対応して接続される開口部を有する共通の基枠
と、該基枠の上流側に配設され、気化器吸気道と軸方向
が一致し、且つ軸方向に長さを有する多数の吸気通路を
備える通路部材と、該吸気通路上流端に一体的に接続さ
れ、下向きに開口する空気採り入れ口とを有する吸気ガ
イドカバーとからなり、該消音カバー側に、各気化器共
通のネットを配設したエンジンの吸気消音装置である。
ャフトが縦向きで、横向きの複数のシリンダを上下に多
段に備え、且つ複数の気化器を上下多段に備えるエンジ
ンにおいて、気化器の吸気口側に共通の一つの消音カバ
ーを設け、消音カバーは、前記した各気化器の各吸気口
の夫々に対応して接続される開口部を有する共通の基枠
と、該基枠の上流側に配設され、気化器吸気道と軸方向
が一致し、且つ軸方向に長さを有する多数の吸気通路を
備える通路部材と、該吸気通路上流端に一体的に接続さ
れ、下向きに開口する空気採り入れ口とを有する吸気ガ
イドカバーとからなり、該消音カバー側に、各気化器共
通のネットを配設したエンジンの吸気消音装置である。
(上記した手段による作用) 上記した手段によれば、上下多段の複数の各気化器上
流側の消音カバーに設けた多数の吸気通路と吸気ガイド
カバーとで、効果的な吸気騒音の低減が図れ、又気化器
吸気口直後に設けられるネットは、共通の基枠で各気化
器に取り付けられるので、部品手数が減少し、ネットの
取付作業の簡単である。
流側の消音カバーに設けた多数の吸気通路と吸気ガイド
カバーとで、効果的な吸気騒音の低減が図れ、又気化器
吸気口直後に設けられるネットは、共通の基枠で各気化
器に取り付けられるので、部品手数が減少し、ネットの
取付作業の簡単である。
(実施例) 次に本考案の一実施例を添付した図面に従って詳述す
る。
る。
第1図は船外機の上半エンジン部を示す部分破断側面
図、第2図は第1図の2−2線断面図で、エンジン部、
及び気化器、消音部を断面とした図、第3図は消音カバ
ーの拡大縦断面図、第4図は第3図の3−3線に沿った
図である。
図、第2図は第1図の2−2線断面図で、エンジン部、
及び気化器、消音部を断面とした図、第3図は消音カバ
ーの拡大縦断面図、第4図は第3図の3−3線に沿った
図である。
第1図は船外機1の上半部を示し、2はロアカバーで
これの下にはエクステンションケース3が垂下延設さ
れ、該カバー2、ケース3側は、スイベルケース4で船
体側のスターンブラケット5に連結されている。
これの下にはエクステンションケース3が垂下延設さ
れ、該カバー2、ケース3側は、スイベルケース4で船
体側のスターンブラケット5に連結されている。
カバー2上は、アッパーカバー6で覆われ、ロアカバ
ー2上には、エンジン7、及び補機が搭載され、これら
は、アッパーカバー6で覆われている。
ー2上には、エンジン7、及び補機が搭載され、これら
は、アッパーカバー6で覆われている。
エンジン7は、シリンダー7a…が横向きで、クランク
シャフト7bが縦向きの所謂バーチカルエンジンを採用
し、実施例では、三気筒エンジンを採用し、シリンダー
7a…が上下に多段に配置されている。
シャフト7bが縦向きの所謂バーチカルエンジンを採用
し、実施例では、三気筒エンジンを採用し、シリンダー
7a…が上下に多段に配置されている。
シリンダー7a…内には、既知の如くピストン7cが嵌装
され、クランクケース7d内に臨むクランクシャフト7bと
コンロッド7eを介して連結され、第2図中7fはシリンダ
ーヘッド、7gは排気ポート,7hは吸気弁、7iは吸気ポー
トであり、該吸気ポート7iは、インレットマニホールド
8に接続されて、シリンダヘッド7fはヘッドカバー7jで
覆われている。
され、クランクケース7d内に臨むクランクシャフト7bと
コンロッド7eを介して連結され、第2図中7fはシリンダ
ーヘッド、7gは排気ポート,7hは吸気弁、7iは吸気ポー
トであり、該吸気ポート7iは、インレットマニホールド
8に接続されて、シリンダヘッド7fはヘッドカバー7jで
覆われている。
インレットマニホールド8は、第1図のように上下方
向に多段に三本設けられ、各マニホールド8a…は横向き
に夫々配設され、共通のフランジ部8bでシリンダーヘッ
ド7fの吸入側に接続されている。
向に多段に三本設けられ、各マニホールド8a…は横向き
に夫々配設され、共通のフランジ部8bでシリンダーヘッ
ド7fの吸入側に接続されている。
各マニホールド8a…は、上下に離間して略平行に、又
は、上位のものほど傾斜角度を若干大きくして設けら
れ、第1図中右方向に長さをもって延出され、各マニホ
ールド8a…の上流端には、夫々気化器9…が接続されて
いる。
は、上位のものほど傾斜角度を若干大きくして設けら
れ、第1図中右方向に長さをもって延出され、各マニホ
ールド8a…の上流端には、夫々気化器9…が接続されて
いる。
気化器9…は各シリンダー毎に配設され、従って、上
下に多段に実施例では三個配設されている。各気化器9
…は、ボディ9aの吸気道9bの軸線を略々水平とし、これ
の下流側にスロットル弁9cを、又上流側にチョーク弁9d
を夫々配設し、上下に配設された各気化器9…のスロッ
トル弁9c…は、一本のスロットルリンク10で共通して操
作され、又チョーク弁9Dは、同様のチョークリンク11で
共通して操作される。
下に多段に実施例では三個配設されている。各気化器9
…は、ボディ9aの吸気道9bの軸線を略々水平とし、これ
の下流側にスロットル弁9cを、又上流側にチョーク弁9d
を夫々配設し、上下に配設された各気化器9…のスロッ
トル弁9c…は、一本のスロットルリンク10で共通して操
作され、又チョーク弁9Dは、同様のチョークリンク11で
共通して操作される。
尚図面中12は燃料ポンプ、13は燃料フィルター、14は
チョークリンク指示部材15を介してこれを制御するチョ
ーク用ソレノイド、16はブリーザパイプである。
チョークリンク指示部材15を介してこれを制御するチョ
ーク用ソレノイド、16はブリーザパイプである。
以上の各気化器9…の上流端の吸気口9eに、吸気消音
カバー20を接続し、設置する。吸気消音カバー20は、第
3図の拡大断面図で示す如くで、上下に配置された各気
化器9…の各吸気口9e…が嵌合する縦長枠状の基枠21
と、該基枠21の周辺部21aに周辺部のフランジ部22aでビ
ス17により結合される通路部材22と、これの吸入側、即
ち、上流側に接着等で一体化された断面凹状の吸気ガイ
ドカバー23とからなる。
カバー20を接続し、設置する。吸気消音カバー20は、第
3図の拡大断面図で示す如くで、上下に配置された各気
化器9…の各吸気口9e…が嵌合する縦長枠状の基枠21
と、該基枠21の周辺部21aに周辺部のフランジ部22aでビ
ス17により結合される通路部材22と、これの吸入側、即
ち、上流側に接着等で一体化された断面凹状の吸気ガイ
ドカバー23とからなる。
基枠21は、縦長の枠部21bで囲まれた縦長の空間内
に、縦に、相互に離間して設けた取付用開口部21e…を
備え、各取付用開口部21e…に上記した気化器9…の吸
気口9e…を縦に並べて収容し、一側に気化器側に突出す
るリブ21cを備え、第1図の如く、これの先に僅少の隙
間を持たせてスロットルリンク11に臨ませ、作業者がス
ロットルリンク11に不用意に触れるのを防止するリンク
プロテクターを構成する。又基枠21の下端部には、前記
したチョークリンク支持部材15を回動自在に取付、支持
するブラケット片21dが設けられている。
に、縦に、相互に離間して設けた取付用開口部21e…を
備え、各取付用開口部21e…に上記した気化器9…の吸
気口9e…を縦に並べて収容し、一側に気化器側に突出す
るリブ21cを備え、第1図の如く、これの先に僅少の隙
間を持たせてスロットルリンク11に臨ませ、作業者がス
ロットルリンク11に不用意に触れるのを防止するリンク
プロテクターを構成する。又基枠21の下端部には、前記
したチョークリンク支持部材15を回動自在に取付、支持
するブラケット片21dが設けられている。
通路部材22は、同様に縦長の形状をなし、下流側には
縦長の空間22bを備える。中流部乃至上流部には、気化
器9の吸気道9bと軸方向を同じくした吸気通路24…が多
数設ける。吸気通路24…は、多孔板の如く多数設けら
れ、該通路24…は、上下、左右に夫々近接し、第4図に
示すように、各気化器9…の吸気口9e…の断面範囲内に
複数臨むように構成され、且つ配設されている。
縦長の空間22bを備える。中流部乃至上流部には、気化
器9の吸気道9bと軸方向を同じくした吸気通路24…が多
数設ける。吸気通路24…は、多孔板の如く多数設けら
れ、該通路24…は、上下、左右に夫々近接し、第4図に
示すように、各気化器9…の吸気口9e…の断面範囲内に
複数臨むように構成され、且つ配設されている。
実施例では、吸気通路24…は若干テーパーが付されて
いるが、これは成形時の抜き勾配である。
いるが、これは成形時の抜き勾配である。
この通路24…は、軸方向に貫通し、下流端24aは空間2
2b内に開口し、又上流端24bは、吸気ガイドカバー23に
開口している。又通路部材22は、空間部22b内の周辺部
に設けられ、通路24…の軸方向で、気化器9…側に突出
する杆部22cを備え、これに埃や芥の進入を防止し、逆
流を防止するネット25が張設されている。
2b内に開口し、又上流端24bは、吸気ガイドカバー23に
開口している。又通路部材22は、空間部22b内の周辺部
に設けられ、通路24…の軸方向で、気化器9…側に突出
する杆部22cを備え、これに埃や芥の進入を防止し、逆
流を防止するネット25が張設されている。
ネット25は、フィルターとして機能し、前記した気化
器9…の吸気口9e…周を囲むように嵌合する取付用開口
部21e…の下流側に近接して配設され、金網等の一枚の
網材で構成される。このネット25は、一枚で実施例では
上下三段に配設された各気化器9…の各吸気口9e…の夫
々に共通するネットを構成し、従って、吸気口9e…が上
下三段に設けられていても、各吸気口9e…の個々にはネ
ットを備えず、ネット25一枚で、各吸気口9eに共通させ
て用いる。
器9…の吸気口9e…周を囲むように嵌合する取付用開口
部21e…の下流側に近接して配設され、金網等の一枚の
網材で構成される。このネット25は、一枚で実施例では
上下三段に配設された各気化器9…の各吸気口9e…の夫
々に共通するネットを構成し、従って、吸気口9e…が上
下三段に設けられていても、各吸気口9e…の個々にはネ
ットを備えず、ネット25一枚で、各吸気口9eに共通させ
て用いる。
吸気ガイドカバー23は、通路部材22の上流端部外側周
に基端部を接合した左右の側板23a,23aと、該側板23a,2
3aの後端と連続し、吸気通路24…の上流端24b…と離間
して対向する正面板23bと、側板23a,23a、正面板23bの
上を覆うこれらと連続する上板23cとからなる一体部材
で構成されている。
に基端部を接合した左右の側板23a,23aと、該側板23a,2
3aの後端と連続し、吸気通路24…の上流端24b…と離間
して対向する正面板23bと、側板23a,23a、正面板23bの
上を覆うこれらと連続する上板23cとからなる一体部材
で構成されている。
このガイドカバー23の下端には、下向きに開口された
空気採り入れ口26を備え、上板23cの通路部材22上端に
臨む部分には、この部分上方に開口した空気抜き孔27が
形成されている。そして、かかるガイドカバー23の内面
には、発泡ウレタンの如き吸音材28が貼設されている。
空気採り入れ口26を備え、上板23cの通路部材22上端に
臨む部分には、この部分上方に開口した空気抜き孔27が
形成されている。そして、かかるガイドカバー23の内面
には、発泡ウレタンの如き吸音材28が貼設されている。
かかる消音カバー20は、第2図で示されるように、基
枠12から気化器9…のボディ9a、及びマニホールド8aの
一側に挿通したボルト18で該気化器に結着されている。
枠12から気化器9…のボディ9a、及びマニホールド8aの
一側に挿通したボルト18で該気化器に結着されている。
以上の吸気消音カバー20は、エンジン7とともに前記
した如くアッパーカバー6で覆われ、該カバー6の上部
後端部には、空気採り入れ用開口6aを設け、該開口6a
は、カバー6内に延出するダクト状に形成され、上流部
6bは後方に開口し、下流部6cはエンジン7のシリンダー
部7a上方に開口している。
した如くアッパーカバー6で覆われ、該カバー6の上部
後端部には、空気採り入れ用開口6aを設け、該開口6a
は、カバー6内に延出するダクト状に形成され、上流部
6bは後方に開口し、下流部6cはエンジン7のシリンダー
部7a上方に開口している。
以上において、第1図に示す如く、空気は開口6aから
矢印で示すように流入し、アッパーカバー6内に導入さ
れ、カバー6の内面に沿って流れて吸気消音カバー20の
ガイドカバー23の下部の採り入れ口26から該カバー内に
流れ込む。
矢印で示すように流入し、アッパーカバー6内に導入さ
れ、カバー6の内面に沿って流れて吸気消音カバー20の
ガイドカバー23の下部の採り入れ口26から該カバー内に
流れ込む。
この空気は、通路部材22の多数の吸気通路24…内に流
入し、これと向い合う各気化器9…の吸気口9e…から各
吸気道9b…内に吸入される。この際、気化器9…の吸気
は、吸気通路24…と気化器吸気道9b…とが、その軸線を
同じくしているので、円滑に吸気がなされ、又吸気通路
24…は、長さを有しているので、管長効果も高いものが
得られる。
入し、これと向い合う各気化器9…の吸気口9e…から各
吸気道9b…内に吸入される。この際、気化器9…の吸気
は、吸気通路24…と気化器吸気道9b…とが、その軸線を
同じくしているので、円滑に吸気がなされ、又吸気通路
24…は、長さを有しているので、管長効果も高いものが
得られる。
一方、エンジンの吸気工程で発生する吸気騒音は、気
化器9…を介して吸気消音装置20に伝搬されるが、騒音
を構成する圧力波は長さ、即ち、管長を有する多数の吸
気通路24…に至って管長効果により反射を繰り返して減
衰される。そして、吸気通路24…から放出された圧力波
は、これの軸方向と略々直角方向に配設された吸音材28
でも吸収され、上記した作用と併せ、高い消音効果を得
ることができる。
化器9…を介して吸気消音装置20に伝搬されるが、騒音
を構成する圧力波は長さ、即ち、管長を有する多数の吸
気通路24…に至って管長効果により反射を繰り返して減
衰される。そして、吸気通路24…から放出された圧力波
は、これの軸方向と略々直角方向に配設された吸音材28
でも吸収され、上記した作用と併せ、高い消音効果を得
ることができる。
(考案の効果) 以上で明らかなように本考案によれば、 吸気通路は、気化器吸気道と略々軸方向が一致するよ
うに設けられ、且つ吸気通路は多孔板の孔部を軸方向に
長くように設けられ、各気化器の吸気口に多数の吸気通
路が臨むように設けたので、吸気騒音の効率的な、効果
的な低減を図ることができる。又本考案は、気化器への
吸気は、吸気の流れの方向が変るので、エアクリナー無
しでも、吸気から水分の分離が行なえる。
うに設けられ、且つ吸気通路は多孔板の孔部を軸方向に
長くように設けられ、各気化器の吸気口に多数の吸気通
路が臨むように設けたので、吸気騒音の効率的な、効果
的な低減を図ることができる。又本考案は、気化器への
吸気は、吸気の流れの方向が変るので、エアクリナー無
しでも、吸気から水分の分離が行なえる。
又吸気消音カバーは、直線状で長さのある吸気通路、
吸気ガイドカバー、気化器への取付基枠を備え、これら
三部材で形成して一体に組み付けるので、製作が容易で
あり、更に消音カバーの開口部を基枠で一体化している
ので、組み立ても簡単である。又基枠、通路部材、吸気
ガイドカバーを順に直列に接続し、一体化するので、空
間利用上も有利であり、船外機のようにカバーで覆わ
れ、エンジン廻りのスペースに制約のあるエンジンへの
設置上、コンパクトで、効果の高い吸気消音装置を得る
ことができる。
吸気ガイドカバー、気化器への取付基枠を備え、これら
三部材で形成して一体に組み付けるので、製作が容易で
あり、更に消音カバーの開口部を基枠で一体化している
ので、組み立ても簡単である。又基枠、通路部材、吸気
ガイドカバーを順に直列に接続し、一体化するので、空
間利用上も有利であり、船外機のようにカバーで覆わ
れ、エンジン廻りのスペースに制約のあるエンジンへの
設置上、コンパクトで、効果の高い吸気消音装置を得る
ことができる。
特に本考案は、複数の気化器を上下に多段に配設しつ
つ、各気化器吸気口に配設されるネットを、個々の吸気
口に個別に設ける必要が無く、ネットは一個で足り、又
ネットの組付も一箇所で足り、部品点数の減少と、ネッ
トの組付の容易化、組付工数の削減、組付性の向上が図
れる。
つ、各気化器吸気口に配設されるネットを、個々の吸気
口に個別に設ける必要が無く、ネットは一個で足り、又
ネットの組付も一箇所で足り、部品点数の減少と、ネッ
トの組付の容易化、組付工数の削減、組付性の向上が図
れる。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は船外機
の上半エンジン部を示す部分破断側面図、第2図は第1
図の2−2線断面図で、エンジン部、及び気化器、消音
部を断面とした図、第3図は消音カバーの拡大縦断面
図、第4図は第3図の3−3線に沿った図である。 尚図面中、7はエンジン、7aはシリンダー、7bはクラン
クシャフト、9は気化器、9cは吸気口、20は消音カバ
ー、21は基枠、21cは開口部、22は通路部材、23は吸気
ガイドカバー、24吸気通路、25はネット、26は空気採り
入れ口。
の上半エンジン部を示す部分破断側面図、第2図は第1
図の2−2線断面図で、エンジン部、及び気化器、消音
部を断面とした図、第3図は消音カバーの拡大縦断面
図、第4図は第3図の3−3線に沿った図である。 尚図面中、7はエンジン、7aはシリンダー、7bはクラン
クシャフト、9は気化器、9cは吸気口、20は消音カバ
ー、21は基枠、21cは開口部、22は通路部材、23は吸気
ガイドカバー、24吸気通路、25はネット、26は空気採り
入れ口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 設楽 貞文 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 山本 洋士 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 古川 明義 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭50−26202(JP,U) 実開 昭61−27957(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】クランクシャフトが縦向きで、横向きの複
数のシリンダを上下に多段に備え、且つ複数の気化器を
上下多段に備えるエンジンにおいて、 前記気化器の吸気口側に共通の一つの消音カバーを設
け、 前記消音カバーは、前記した各気化器の各吸気口の夫々
に対応して接続される開口部を有する共通の基枠と、該
基枠の上流側に配設され、気化器吸気道と軸方向が一致
し、且つ軸方向に長さを有する多数の吸気通路を備える
通路部材と、該吸気通路上流端に一体的に接続され、下
向きに開口する空気採り入れ口とを有する吸気ガイドカ
バーとからなり、 前記消音カバー側に、各気化器共通のネットを配設し
た、 ことを特徴とするエンジンの吸気消音装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP1990041733U JP2500711Y2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | エンジンの吸気消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1990041733U JP2500711Y2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | エンジンの吸気消音装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=31552657
Family Applications (1)
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JP1990041733U Expired - Fee Related JP2500711Y2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | エンジンの吸気消音装置 |
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JPS6127957U (ja) * | 1984-07-23 | 1986-02-19 | 川崎重工業株式会社 | エンジンのエアクリ−ナ |
-
1990
- 1990-04-19 JP JP1990041733U patent/JP2500711Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH041661U (ja) | 1992-01-08 |
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