JP2500455Y2 - マトリクス表示装置 - Google Patents

マトリクス表示装置

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JP2500455Y2
JP2500455Y2 JP1994004370U JP437094U JP2500455Y2 JP 2500455 Y2 JP2500455 Y2 JP 2500455Y2 JP 1994004370 U JP1994004370 U JP 1994004370U JP 437094 U JP437094 U JP 437094U JP 2500455 Y2 JP2500455 Y2 JP 2500455Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は薄膜整流素子を用いた表
示装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶、EL、EC、PDP、螢光表示な
どの各種平面表示は、いずれも実用化段階に達し、現在
の目標は高密度のマトリクス型表示にあるといえる。マ
トリクス駆動性に問題のある表示方法では、能動付加素
子を用いた、いわゆるアクティブマトリクス法が有効で
ある。
【0003】アクティブマトリクスは、たとえばB.
J.Lechner等による論文(文献1、Prace
dings Of the IEEE、vol.59、
No.11、p.1566〜1579)で公知である。
【0004】能動素子としては、3端子素子であるトラ
ンジスタ、および2端子素子である非線形抵抗素子を用
いた方法が提案されている。
【0005】この非線形抵抗素子としては、セラミック
バリスタを用いた例(文献2、D.E.Casfleb
erry IEEE、ED−26、1979、p.11
23〜1128)、およびMIM型素子を用いた例(文
献3、D.R.Baraff等、IEEE、ED−2
8、1981、p.736〜739)が公知である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この非線形抵抗素子を
用いたアクティブマトリクスを説明する。非線形抵抗素
子を説明する前に、図10を用いて能動素子を使用しな
い表示装置を説明する。図10はアクティブマトリクス
素子を用いない、いわゆるパッシブマトリクス型表示装
置を説明するための回路図である。
【0007】複数の行電極Sと複数の列電極Dとの各交
点に対応して、表示要素Cを配置している。
【0008】図11は、非線形抵抗素子NLを用いたマ
トリクス表示装置を説明するための回路図である。
【0009】図11に示すように、行電極Sと列電極D
との各交点には、マトリクス要素Mとして非線形抵抗素
子NLと表示要素Cとを直列に配置している。
【0010】この非線形抵抗素子の理想的な特性は、図
4の電圧−電流特性に示すように、しきい値電圧Vth
の前後で異なる抵抗ROFF 、RONを有する。
【0011】さらに図5の電流−電圧特性を示すグラフ
に、文献3に記載されたMIM素子特性を示す。MIM
素子特性は、図5に示すような特性を示し、図4に示す
非線形抵抗素子の理想的特性と比べると、しきい値特性
が明確でない。
【0012】その結果、しきい値電圧付近のIOFF が大
きく流れてしまい、安定な電位の保持が難しい。またさ
らに他の行電極のデータ信号の影響を受けやすく、いわ
ゆるクロストークが発生し、精密な階調表示はできな
い。
【0013】さらにMIM素子は、膜厚が薄い絶縁膜を
介してのトンネル電流を利用している。このため、この
絶縁膜の膜質や膜厚の変動により、Vth、ION、I
OFF 特性が変動し、特性制御が難しい。
【0014】図6は文献3に記載されたセラミックバリ
スタのしきい値電圧Vthの分布を示すグラフである。
この図6に示すように、バリスタのVthの制御は非常
に困難である。
【0015】バリスタやMIM素子より制御性としきい
値電圧特性との良い非線形抵抗素子としては、ダイオー
ドの順方向のしきい値特性を利用し、このダイオードを
リング状に接続したものが文献1において、提案されて
いる。この文献1では、40個程度のダイオード素子を
直列に接続した非線形抵抗素子群を、お互いに逆方向に
接続している。
【0016】このようなダイオードリングの問題点とし
ては、まずマトリクス要素1つ当たり40×2=80個
の素子を、たとえば500行×500列のマトリクス素
子に用いると、2×107 個ものダイオード素子が必要
である。このため通常の構造では、表示パネル上にダイ
オード素子を分離して搭載することは不可能である。
【0017】さらに通常の構造では、ダイオード素子の
オフ電流であるリーク電流IOFF を上記のように多数個
を安定して小さく抑えることは、きわめて難しい。さら
に多数のダイオード素子の接合部が直列になるため、書
き込み時の電流であるIONを確保することが難しく、V
th、駆動電圧ともに高くなる。
【0018】さらにたとえば特開昭56−165186
号公報に記載の薄膜整流素子を、マトリクス表示装置に
適用したものがある。
【0019】この公報に記載の薄膜整流素子は、表示要
素と配線電極との間に、並列でお互いに逆方向にリング
状に接続した複数の薄膜整流素子を設けている。
【0020】しかしながら、この公報に記載の薄膜整流
素子は、1つの半導体層に複数の薄膜整流素子を形成し
ている。このため隣接する薄膜整流素子間にリーク電流
が発生し、とくにオフ電流であるIOFF が大きく流れて
しまい、安定な電位の保持が難しい。
【0021】本考案の目的は、上記課題を解決して、リ
ーク電流が発生しないマトリクス表示装置を提供するこ
とである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のマトリクス表示装置は、下記記載の構成を
採用する。
【0023】本考案のマトリクス表示装置は、複数の行
電極および列電極と、行電極と列電極との間に配置する
表示要素と、表示要素と行電極あるいは列電極との間に
並列に互いに逆方向に接続する2の薄膜整流素子と、
行電極および列電極に駆動信号を印加する手段とを有す
るマトリクス表示装置において、薄膜整流素子はP型の
不純物イオンを添加したP型半導体と不純物イオンの濃
度が低いI型半導体とN型の不純物イオンを添加したN
型半導体とのPIN接合構造の半導体層を有し、2つの
薄膜整流素子の半導体層はそれぞれ分離しかつ近接して
おり、さらに薄膜整流素子の下層に設ける下部電極と薄
膜整流素子の上層に設ける上部電極とを有しP型半導
体とI型半導体とN型半導体とは同一パターン形状でし
かも下部電極上と基板上とに設ける構造か、あるいはI
型半導体とこのI型半導体上層の半導体とは同一パター
ン形状でしかも下部電極上と基板上とに設けI型半導体
下層の半導体は下部電極上にのみ設ける構造からなり、
上部電極と薄膜整流素子との間には絶縁性被膜を設ける
ことなく、上部電極は半導体層の側壁と半導体層の上面
とに直接接続していることを特徴とする。
【0024】
【実施例】以下図面を用いて本考案の実施例におけるマ
トリクス表示装置を説明する。
【0025】図7は本考案のマトリクス表示装置を示す
ブロック図である。
【0026】図8と図9とに示すφ* nような走査信号
を表示パネル151の行電極S1 〜SN に印加する、行
電極ドライバー152を表示パネル151に接続する。
さらに図8図9に示すψ* mのようなデータ信号を列電
極D1 〜DM に印加する列電極ドライバー154を表示
パネル151に接続する。
【0027】さらにコントローラ153により表示情報
155とタイミング信号158とタイミング信号159
と電源156と電源157とを各々行電極ドライバー1
52と列電極ドライバー154とに供給する。
【0028】図8は駆動波形の一例である。T1 、T2
は駆動フィールドであり、マトリクス駆動では一般的に
各フィルード内でそれぞれ行電極は線順次的に選択さ
れ、各走査信号は固有の選択期間と、それ以外の非選択
期間とを有する。たとえば走査信号φ*nは、それぞれの
フィールドで選択期間tn 、t'nと非選択期間tn,a 、
tn,b 、t'n,a、t'n,bとを有する。図8の駆動法の特
徴は、各フィールドでの選択期間tn 、t'nの前の非選
択期間tn,a 、t'n,aでの非選択電位と選択期間tn 、
t'nの後の非選択期間tn,b 、t'n,bでの非選択電位が
異なる所にある。従来は非選択電位は常に一定であっ
た。この図8に示すような駆動波形を用いると薄膜整流
素子のしきい値電圧Vthは、0.5から1Vで充分で
あり、従来例のように薄膜整流素子であるダイオードを
40段も接続する必要はなく、1段で充分である。
【0029】図9は駆動波形の他の一例である。この波
形は、基本的には単純マトリクスで使われるものと同じ
である。走査信号とデータ信号の駆動電圧を平均化する
ために、基準レベルを基準単位毎に変化させる方法を採
用しており、奇数タイミングと偶数タイミング毎に整理
するわかりやすい。図9の奇数タイミングでは、走査信
号の選択電位は−1、非選択電位はa−1、データ信号
の点灯電位はa、非点灯電位はa−2であり、偶数タイ
ミングでは走査信号の選択電位はa、非選択電位は0、
データ信号の点灯電位は−1、非点灯電位は1である。
図9に示す本駆動法の特徴は、駆動波形で薄膜整流素子
の閾値電圧Vthを単位電圧1よりも小さく(Vth<
1の関係で)設定している。この場合いわゆるアクティ
ブマトリクス駆動(非選択期間に電荷を画素電極に蓄
積)とはならず、非選択期間の印加電圧(1)は、薄膜
整流素子の閾値電圧Vthよりも大きいため電荷は蓄積
されない。しかし非選択期間での液晶画素への印加電圧
は、図9(c),(d)のように1−Vthとなり単純
マトリクスの1よりも小さく、単純マトリクスよりもO
N/OFF比の大きい高コントラストも駆動が可能であ
る。この場合の薄膜整流素子の閾値電圧Vthは0.5
から3Vでよく、薄膜整流素子は1段から3段接続すれ
ば良い。
【0030】図1と図2とは本考案の実施例における表
示パネルを示す図面であり、図1は断面図であり、図2
は平面図である。なお図1は、図2の直線65における
断面を示す。以下図1と図2とを交互に参照して説明す
る。
【0031】一方の基板51には、行電極52を設け
る。この行電極52上には表面保護膜53を設ける。他
方の基板50には、列電極61、73を設ける。この2
枚の基板50、51との間には、表示要素54として液
晶層を設ける。
【0032】薄膜整流素子64、76、77は、表示電
極56、81に接続する。この薄膜整流素子64、7
6、77は、P型半導体60と、不純物添加量の少ない
I型半導体59と、N型半導体58とからなり、それぞ
れ独立した半導体層74、75に形成する。さらにこの
半導体層74、75は、ほぼ対称な断面形状と平面形状
とを備えている。
【0033】薄膜整流素子77の一方の電極は列電極7
3である。もう1つの薄膜整流素子76のN型半導体5
8は、電極57、78を介して列電極61、73に接続
し、P型半導体60は電極62、79に接続している。
【0034】薄膜整流素子64上には絶縁膜63を設
け、この絶縁膜63上に表示電極56を設ける。さらに
全面に配向膜55を設けている。
【0035】図3は、図2とは異なるマトリクス表示装
置の構成を示す平面図であり、2組の薄膜整流素子8
7、88を異なる画素に配置している。
【0036】本考案のマトリクス表示装置の特徴の1つ
は、2組の薄膜整流素子はそれぞれ独立した半導体層に
形成している点ある。このためオフ電流IOFF を低く抑
えることができる。
【0037】さらに薄膜整流素子を薄膜で形成し、その
うえ薄膜整流素子の電流経路を基板に垂直方向に設定し
ている。このような構造を採用することにより、電流経
路の断面積を大きくすることが可能となり、従来の欠点
の1つである書き込み時の電流IONの不足を補うことが
でき、またさらにIONの不足を表示装置の入射する光で
補うことも可能である。
【0038】一般にアクティブマトリクスの欠点の1つ
として光敏感性がある。ダイオードを用いたときも同様
で、このダイオードは一種の太陽電池であるので、光起
電力が生じ、マトリクス表示装置に誤動作が発生する。
【0039】しかしながら本考案では2組の薄膜整流素
子の断面形状と平面形状とをほぼ対称にし、薄膜整流素
子を光や熱などの外部要因に対して対称とすることによ
り、薄膜整流素子内で光起電力を打ち消し合うようにし
ている。
【0040】たとえば図2、図3に示す薄膜整流素子7
6と薄膜整流素子77、および薄膜整流素子87と薄膜
整流素子88とは、ほとんど同一形状で、かつ接近した
位置に配置している。このため光照射される半導体層の
面積は、ほとんど同一の面積である。
【0041】一例として、プラズマCVD法により形成
したアモルファスシリコンからなるPIN構造のダイオ
ードを用いると、個々のダイオードは、図12の電圧−
電流特性を示すグラフの曲線101、102のように太
陽電池特性を示す。これに対して、お互いに並列で逆方
向に接続した構造の薄膜整流素子全体の特性は、破線で
示す曲線103となる。それぞれの薄膜整流素子の光電
流を示す矢印104、105は、薄膜整流素子内部で消
費され、外部に流れ出ない。
【0042】さらにしきい値電圧Vthも図13に示す
ように、光強度10mW/cm2 程度まではかなり安定
している。
【0043】本考案では、さらにこの光効果を積極的に
利用している。表示素子は、原理的に光を用いるので、
光を防ぐことは難しい。しかし本考案では薄膜整流素子
の一方の電極、たとえば図1に示す電極57を、In2
3 :Snや、SnO2 や、ZnOなどの透明導電膜で
構成し、薄膜整流素子64に外光66が入射する構造を
採用している。
【0044】図14のグラフは、入射光量Iに対するオ
フ時の等価抵抗ROFF と書き込み時の等価抵抗RONとの
関係を示す。図14に示すように、アモルファスシリコ
ンダイオードでは、最も問題となるRONは、光入射によ
りかなり改善される。一方、ROFF は低下するが許容値
以内であり、問題はない。
【0045】本考案のように、光を利用する構造を採用
することにより、RONは1000ルクスの光強度でも、
2〜5倍改良され、マトリクス表示装置の限界分解線数
も2〜5倍向上する。
【0046】つぎに図1と図2と図3とを用いて説明し
た薄膜整流素子の断面構造と、アクセプタ濃度NA とド
ナー濃度ND との関係とを、図15の図面に示す。
【0047】アルミニウムとシリコンとの合金膜や酸化
インジウムスズからなる電極161上に、順次N型半導
体162とI型半導体163とP型半導体164とを設
け、さらにその上に酸化インジウムスズやアルミニウム
とシリコンとの合金膜からなる電極165を設ける。
【0048】つぎに図16のグラフに、I型半導体の厚
さtiと、ION、IOFF との関係を示す。図16に示す
ように、tiの膜厚の増加にしたがってIOFF は急激に
低下するが、IONも低下する。
【0049】アモルファスシリコンのPIN構造ダイオ
ードを表示装置に適用するとき、とくに重要なのがION
を充分大きく取れることである。このIONの値が充分に
大きければ、薄膜整流素子の素子面積を小さくすること
が可能となり、IOFF が小さくなり、薄膜整流素子にお
ける素子構造のリーク対策も少なくて良い。
【0050】一方、I型半導体は、電圧をささえるだけ
でなく、不純物を添加した不純物添加した半導体膜より
も制御性が良好で、薄膜整流素子全体の製造歩留まりを
向上させるのに役だっている。事実、PN構造よりPI
N構造の方が、IOFF 、およびVthのバラツキが少な
い。なおI型半導体tiは、厚さ3nm程度以上から適
用できる。このように、I型半導体の厚さtiは、3〜
500nm程度が最適である。
【0051】PIN構造ダイオードの順方向電流である
ONを制限しているのは、主にPI接合部のホール電流
である。そこでI型半導体に不純物のボロンを若干添加
し、図17に示すように、P型半導体としてもよい。
【0052】図17の薄膜整流素子の断面構造と、アク
セプタ濃度NA とドナー濃度ND とを示す図面のよう
に、アルミニウムとシリコンとの合金膜や酸化インジウ
ムスズからなる電極171上に、順次N型半導体172
と、P型半導体173と、このP型半導体173より不
純物濃度の高いP型半導体174とを設け、さらにP型
半導体174上に酸化インジウムスズやアルミニウムと
シリコンとの合金膜からなる電極175を設ける。
【0053】図17に示すように、N型半導体172と
P型半導体174との間にボロンを導入したP型半導体
173を設ける構造を採用することにより、ION、I
OFF ともに改善される。
【0054】図18は、このボロンを添加したP型半導
体173を形成するときの、ジボラン(B26 )とモ
ノシラン(SiH4 )との混合比と、ION、IOFF との
関係を示すグラフである。図18から明きらかように、
ジボランの混合比をあまり大きくしなければ、特性は改
善される。
【0055】アモルファスシリコンは、プラズマCVD
法や、光CVD法や、CVD法や、スパッタリング法に
より形成し、この膜形成時に、膜厚方向の不純物濃度を
自由に制御することができる。
【0056】この膜厚方向の不純物濃度の制御性が良好
なことを利用すると、薄膜整流素子の断面構造と、アク
セプタ濃度NA とドナー濃度ND との関係を示す図19
に示すように、アルミニウムとシリコンとの合金膜や酸
化インジウムスズからなる電極191と電極193との
間に設ける半導体層192の不純物濃度分布を、ゆるや
かに変化させることができる。
【0057】この図19に示すような傾斜接合は、表示
パネル用の薄膜整流素子としては、たいへん好都合であ
る。すなわちPI接合、IN接合のホール、電子の拡散
電流よりも大きな電流を流すことができることにより、
ONの値を大きくすることが可能となる。しかも半導体
層192の中間領域は、不純物濃度の低い領域が存在す
ることにより、この低不純物領域の両側の不純物濃度の
高い領域によるフェルミ準位の固定は制限良い。このた
めVthのバラツキが小さく、そのうえ接合リークによ
る不良も発生しない。
【0058】図20および図21は、本考案の他の実施
例におけるマトリクス表示装置の表示パネル領域を示す
断面図、および平面図である。なお図20は、図21の
直線220における断面を示す。以下図20と図21と
を交互に参照して説明する。
【0059】基板50に列電極201、213を設け、
もう一方の基板51に行電極52、206、207を設
ける。列電極201には、第1の接続電極203、21
2を接続する。さらに半導体層204、210の下層に
は、第2の接続電極202、211を接続する。
【0060】基板51の行電極52上には、保護膜53
を設ける。基板50には、第1の接続電極203に接続
する表示電極56を設け、この表示電極56上に配向膜
55を設ける。この基板50と基板51との間には、表
示要素54として液晶層を封入する。
【0061】薄膜整流素子214と薄膜整流素子215
とは、それぞれ半導体層210と、この半導体層210
の上層で接続する第1の接続電極212と、半導体層2
10の下層で接続する第2の接続電極211とからな
る。さらに2つの薄膜整流素子214、215は、リン
グ状に接続して、全体で双方向性の非線形抵抗素子を構
成している。
【0062】この図20、図21に示す実施例の特徴の
1つは、各画素の等価回路が図28で表される点にあ
る。すなわち、ある行電極1221とある列電極122
2との交点に対応する画素には、表示要素1227、1
228、1229と、リング状に接続した薄膜整流素子
1224、1225、1226とを、それぞれ直列にお
互いに並列に配列している。
【0063】図28に示すように、各画素の表示要素1
227、1228、1229と、薄膜整流素子122
4、1225、1226とを複数組設けることにより、
以下に記載する効果を有する。
【0064】第1の効果としては、上下2枚の基板の位
置合わせ精度を高くしなくても良いことである。
【0065】すなわち1画素1表示要素においては、一
方の基板上の列電極と表示要素に接続する表示電極との
位置が合っていないとクロストークを発生する。しかし
ながら図20、図21、図28に示すように、1画素に
設ける表示要素を複数にすると、クロストークの影響は
小さくなり、実用上クロストークは無視できる。さらに
若干のクロストークは、画素間のコントラスト差による
見にくさを低減し、なめらかな表示画像を得る効果を有
する。
【0066】このように、1画素に複数の表示要素を備
える構成では、製造上、および表示品質上に利点が多
い。
【0067】この効果を生かすには図21に示すよう
に、表示電極205、208、209を行電極206、
207と平行に、かつ細長く形成すると良い。
【0068】1画素に複数の表示要素を備える構成の第
2の効果としては、製造歩留まりが向上することであ
る。
【0069】すなわち1画素1表示要素の場合は、表示
要素に接続する1つの薄膜整流素子が不良でも1画素が
不良となって表示されず、表示不良が目だちやすく、表
示画像欠陥となる。
【0070】しかしながら、1画素に複数の表示要素を
備えている場合は、1つの薄膜整流素子が不良でも、画
素としての動作は極端には低下せず、表示画像欠陥は目
だたない。
【0071】以上の説明のように、本実施例の構成は、
マトリクス表示装置の製造歩留まりや、表示品質や、価
格の点で非常に有利である。
【0072】図20、図21を用いて説明した薄膜整流
素子の具体的な構造を、図22、図23、図25の断面
図に示す。
【0073】図22に示すように、下部電極221上に
半導体層222と、上部電極226とを設ける。この半
導体層222は、P型半導体223とI型半導体224
とN型半導体225とからなるPINダイオード構造と
なっている。
【0074】この図22に示す薄膜整流素子は、領域2
27の部分でP型半導体223の端面が上部電極226
と接触していることにより、電流経路がPINダイオー
ドの膜厚方向だけでなく、横方向にも生じてしまう。し
かしながら、この横方向の電流は、下部電極221の端
部229と上部電極226の取り出し端228との距離
を大きく、上部電極226の幅寸法を小さくすることに
より低減可能である。
【0075】この図22に示す構造の利点は、下部電極
221と半導体層222と上部電極226との3層のみ
で構成されている。それぞれの膜形成工程と、膜のパタ
ーニング工程とが各々3回で薄膜整流素子を形成するこ
とが可能であり、製造工程としては、短く、かつ製造上
の難易度が低い点にある。その結果、製造価格は大幅に
低減することが可能となる。
【0076】図23に他の薄膜整流素子の構成を示す。
この図23に示す構造は、図22に示す構造と比較する
と、半導体層232の最下層のP型半導体231の一部
領域233の形状が異なる。すなわち図22に示す実施
例では、領域227の上部電極226の電極取り出し部
に、P型半導体223が残っている。
【0077】これに対して図23に示す実施例では、一
部領域233の部分では、P型半導体231が取り除か
れ、下部電極221上にのみP型半導体231を形成し
ている。
【0078】この結果、図22に示す実施例において発
生していた横方向リーク電流が、図23に示す実施例の
構造では、ほとんど発生しない。
【0079】この図23に示す構造は、図24(a)、
図24(b)を用いて説明する自己整合法を利用する製
造方法により、ホトマスクの枚数を増やすことなく、実
現できる。この図24(a)、(b)を用いて、図23
に示す構造を形成するための製造方法を簡単に説明す
る。
【0080】まず図24(a)に示すように、下部電極
221と、導電型がP型を有するP型半導体241とを
膜形成した後、同一のパターン形状でP型半導体241
と下部電極221とをパターニングする。
【0081】続いて図24(b)に示すように、不純物
濃度の低いI型半導体224と、導電型がN型のN型半
導体225とを順次形成し、さらにその後N型半導体2
25とI型半導体224とを同一のパターン形状でパタ
ーニングする。このとき、N型半導体225とI型半導
体224との形成領域以外のP型半導体241は除去さ
れ、I型半導体224の下層領域の下部電極221上に
のみP型半導体241を形成することができる。
【0082】図24を用いて説明した製造工程を用いる
と、P型半導体231は、下部電極221パターンとI
型半導体224パターンとの重複した領域に、自己整合
的にパターニングすることができる。
【0083】図25は本考案の他の実施例における薄膜
整流素子を示す断面図である。
【0084】図25に示すように、下部電極251上
に、半導体層252と上部電極255とを設ける。下部
電極251と半導体層252とは、ショットキー障壁型
の接合をしており、これに対して上部電極255と半導
体層252とは、オーミックな接合をしている。
【0085】たとえば下部電極251はスパッタリング
法で形成したPt膜であり、半導体層252はプラズマ
CVD法で形成したアモルファスシリコン膜であり、上
部電極255はイオンプレーティング法で形成した酸化
インジウムスズや酸化スズなどの透明導電膜である。
【0086】半導体層252の下層253は、ショット
キー接合となるように、不純物濃度の低い半導体膜から
なり、半導体層252の上層254はオーミック接合と
なるように、不純物、たとえばボロンやリンを導入した
半導体膜からなる。図25に示す構造のように、ショッ
トキー障壁型の接合を用いると、つぎに記載するような
利点がある。
【0087】第1の利点は、大きな順方向電流が取れる
点である。マトリクス表示装置に用いる非線形抵抗素子
は、図8、図9に示す駆動波形からもわかるように、時
分割されたタイミングでは充分表示要素に電流を供給し
なければならない。そのためには充分大きな順方向電流
が必要である。
【0088】一方、前の実施例で説明したPINダイオ
ードやPNダイオードは、順方向電流が小さく、このた
めダイオード素子面積を大きくしなければならない。
【0089】しかし図25に示すようなショットキー障
壁を有する薄膜整流素子は、PINダイオードやPNダ
イオードのように、小数キャリアの拡散電流ではなく、
多数キャリアによる電流が順方向電流を担うため、充分
大きな電流を取ることができる。
【0090】第2の利点は、ショットキー障壁を有する
薄膜整流素子を用いたマトリクス表示装置は、PN接合
やPIN接合を用いた場合に比べて、電荷の蓄積が少な
く、それによるクロストークも小さい。
【0091】PN接合やPIN接合は、小数キャリア伝
導のため、順方向から逆方向に電圧を切り替えたとき、
小数キャリアが蓄積されたままで、短時間では除去され
ず、このため電流は電圧に短時間で追従できない。
【0092】この現象は、画像表示上はクロストークと
なって分解能を低下させる。しかしながら、本実施例の
ようにショットキー障壁を用いることにより、小数キャ
リアによる電荷蓄積は無視することができ、クロストー
クを低減することが可能となる。
【0093】以上説明した利点により、図25に示すよ
うなショットキー障壁を有する薄膜整流素子を用いる
と、短いタイミングでも応答可能となり、500〜10
00本以上の走査線を有する高密度表示においても充分
適用可能である。
【0094】さらに第3の利点としては、製造が容易で
ある点があげられる。ショットキー障壁を用いるとき
は、図22を用いて説明した横方向リークは発生せず、
そのうえ図23に示すような構造を採用する必要がな
い。
【0095】すなわち図25に示すように、下部電極2
51と半導体層252との接合部にショットキー障壁を
形成すれば、3回の膜形成工程と、3回のパターニング
工程とにより、横方向リーク電流の発生しない構造の薄
膜整流素子を形成することができる。
【0096】下部電極251材料としては、ショットキ
ー金属ではPt以外にIr、Au、Rh、Pd、Ni、
Cr、Alなどが適用可能で、半導体層252には多結
晶シリコンや微結晶シリコン、あるいはTe、Se、C
dSe、CdTe、InP、GaAsなどが適用可能
で、上部電極255としてはAl、Cr、Niなどが適
用可能である。
【0097】さらに図25に示す構造とは逆に、下部電
極と半導体層との接合をショットキー型にして、上部電
極と半導体層との接合をオーミック型にしても良い。
【0098】さらにショットキー接合部に膜厚が薄い絶
縁膜を挿入した、MIS型接合としても良い。つぎに、
このMIS型接合を用いた薄膜整流素子構造を、図26
を用いて説明する。
【0099】図26は、MIS型の薄膜整流素子構造を
示す断面図である。下部電極261上に膜厚が薄い絶縁
膜262と半導体層263と上部電極266とを設け
る。
【0100】半導体層263は、MIS特性を保つため
に、絶縁膜262側には低不純物濃度層264と、上部
電極266側にはオーム性接触とするための高不純物濃
度層265との2層膜からなる。
【0101】ここで下部電極261材料としてはPtや
Crなどを用い、絶縁膜262材料としてはTa25
やTiO2 などを用い、半導体層262材料にはアモル
ファスシリコンを用い、上部電極266材料としては酸
化インジウムスズ(ITO)をそれぞれ用いる。
【0102】このMIS型の薄膜整流素子を表示装置に
適用したときの特徴は、しきい値電圧Vthを大きくと
ることができる点にある。
【0103】たとえば下部電極261材料がCrの場
合、絶縁膜262を形成していないとVthは0.2V
程度であるが、厚さが3nm程度のTiO2 膜からなる
絶縁膜262を設けてMIS構造とすると、Vthは
0.55V程度まで増加する。
【0104】図27はヘテロ接合型の薄膜整流素子を示
す断面図である。下部電極271上に半導体層272と
上部電極275とを設ける。
【0105】図27に示す実施例では、下部電極271
が導電性を有する半導体膜であり、半導体層272と下
部電極271との間でヘテロ接合している。
【0106】たとえば下部電極271材料は酸化インジ
ウムスズを用い、半導体層272材料は水素化したアモ
ルファスシリコン膜を用い、この半導体層272の下部
電極271側は低不純物濃度層273とすると、良好な
ヘテロ接合が得られる。この低不純物濃度層273の上
には、上部電極275と非整流性接触させるための高不
純物濃度層274を設ける。
【0107】図27に示すヘテロ接合型の薄膜整流素子
をマトリクス表示装置に用いたときの利点は、まず製造
工程が簡単で、しかも特性が安定な点にある。
【0108】たとえば図25に示す構造と類似の構造の
ヘテロ接合型の薄膜整流素子を用いれば、3回の膜形成
工程と、3回のパターニング工程により薄膜整流素子を
形成することができる。
【0109】図29と図30とは、本考案の他の実施例
における表示パネル部を示す断面図と平面図である。な
お図29は図30における直線303における断面を示
す。以下図29と図30とを交互に用いて説明する。
【0110】この図29と図30における実施例の特徴
は、半導体層292の上下層に設ける下部電極291と
上部電極293とは、ともに不透明導電膜を用いて形成
している点にある。
【0111】半導体層292の上下層に不透明導電膜を
形成する構造においては、半導体層292に光が浸入せ
ず、光に敏感な薄膜整流素子301、302でも光照射
による特性変化が生じない。
【0112】またさらに上部電極293と半導体層29
2との接続は、絶縁膜63に形成したコンタクトホール
を介して行う。このため上部電極293と半導体層29
2とは絶縁膜63を介して離間しており、半導体層29
2の側面に上部電極293は接しない。この結果、図2
0を用いて説明したような横方向リーク電流は発生しな
い。
【0113】
【考案の効果】以上の説明のように、本考案のマトリク
ス表示装置は、2組の薄膜整流素子を形成する半導体層
は、それぞれ分離独立している。このためリーク電流を
抑え、オフ電流IOFF を低減することができる。
【0114】さらに本考案のマトリクス表示装置は、薄
膜形成技術により形成した薄膜整流素子を用いるため、
光や熱による特性劣化が発生しない。さらに光を利用し
た薄膜整流素子構造の最適化を行うことができ、大きな
順方向電流により、大きなオン電流ION特性が得られ
る。
【0115】さらに詳しく記述すれば、薄膜整流素子の
素子配置を集中して行い、さらに断面形状と平面形状と
をほぼ対称な形状とすることにより、光電流あるいは熱
電流を薄膜整流素子の外部に流れ出ないようにしてい
る。そのうえ光利用構造を採用することと、半導体層の
不純物分布の最適化とを行い、ION、IOFF 特性を改善
している。
【0116】なお以上の説明では、薄膜整流素子の半導
体層材料として、アモルファスシリコンを用いた例で説
明した。このアモルファスシリコンは、薄膜にもかかわ
らず値電子制御の可能な表示装置に適用する材料として
は良好な材料であるが、必要に応じてアモルファスシリ
コンに、B、P、H、F、N、O、C、Ge、Sn、G
u、Al、Li、Asなどを導入すると良い。
【0117】アモルファスシリコンからなる薄膜整流素
子でIONを大きくできないときは、微結晶シリコンや、
多結晶シリコンを用いて半導体層を形成すれば良い。ま
たさらに薄膜整流素子材料としては、シリコン以外に、
シリコンと酸素や窒素や炭素などの化合物や、Ge、T
e、Se、Cds、CdSe、CdTe、GaAs、I
nP、In23 、SnO2 、ZnOなどの材料も適用
可能である。
【0118】さらに薄膜整流素子の製造工程に、水素ガ
ス雰囲気中での熱処理や、エネルギービームを照射する
ビームアニール処理を行って、薄膜整流素子特性の向上
を図ることができる。
【0119】さらに以上の説明では、表示要素としては
液晶層を用いたが、液晶動作モードはTN、GH、EC
B、DS、DTNのいずれでも良く、さらに液晶以外に
エレクトロクロミズムやエレクトロルミネッセンスなど
の他の表示要素でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例におけるマトリクス表示装置を
示す断面図である。
【図2】本考案の実施例におけるマトリクス表示装置を
示す平面図である。
【図3】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示装
置を示す平面図である。
【図4】理想的な非線形抵抗素子の電流−電圧特性を示
すグラフである。
【図5】MIM素子の電流−電圧特性を示すグラフであ
る。
【図6】セラミックバリスタのしきい値電圧分布を示す
グラフである。
【図7】本考案の実施例におけるマトリクス表示装置を
示すブロック図である。
【図8】マトリクス表示装置に印加する駆動波形を示す
波形図である。
【図9】マトリクス表示装置に印加する駆動波形を示す
波形図である。
【図10】従来のパッシブマトリクス表示装置を示す回
路図である。
【図11】非線形抵抗素子を用いたアクティブマトリク
ス表示装置を示す回路図である。
【図12】本考案の実施例における薄膜整流素子の光照
射による電流−電圧特性を示すグラフである。
【図13】本考案の実施例における薄膜整流素子の光照
射によるしきい値電圧の変化特性を示すグラフである。
【図14】本考案の実施例における薄膜整流素子の入射
光量Iと、書き込み時の等価抵抗RONおよびオフ時の等
価抵抗ROFF との関係を示すグラフである。
【図15】本考案の実施例における薄膜整流素子の断面
構造とアクセプタ濃度およびドナー濃度との関係を示す
図面である。
【図16】本考案の実施例における薄膜整流素子の不純
物添加量の少ない半導体層の膜厚とオン電流およびオフ
電流との関係を示すグラフである。
【図17】本考案の実施例における薄膜整流素子の断面
構造とアクセプタ濃度およびドナー濃度との関係を示す
図面である。
【図18】本考案の実施例における薄膜整流素子の不純
物添加量の少ない半導体層を製造するときのジボランと
モノシランとの混合比と、オン電流とオフ電流との関係
を示すグラフである。
【図19】本考案の実施例における薄膜整流素子の断面
構造とアクセプタ濃度およびドナー濃度との関係を示す
図面である。
【図20】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図21】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す平面図である。
【図22】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図23】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図24】図23に示す本考案の実施例におけるマトリ
クス表示装置の構造を形成するための製造方法を示す断
面図である。
【図25】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図26】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図27】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図28】図21に示す本考案の実施例におけるマトリ
クス表示装置の等価回路を示す回路図である。
【図29】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す断面図である。
【図30】本考案の他の実施例におけるマトリクス表示
装置を示す平面図である。
【符号の説明】
52 行電極 58 N型半導体 59 I型半導体 60 P型半導体 61 列電極 64 薄膜整流素子 74 半導体層 75 半導体層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の行電極および列電極と、行電極と
    列電極との間に配置する表示要素と、表示要素と行電極
    あるいは列電極との間に並列に互いに逆方向に接続する
    の薄膜整流素子と、行電極および列電極に駆動信号
    を印加する手段とを有するマトリクス表示装置におい
    、 薄膜整流素子はP型の不純物イオンを添加したP型半導
    体と不純物イオンの濃度が低いI型半導体とN型の不純
    物イオンを添加したN型半導体とのPIN接合構造の半
    導体層を有し、2つの薄膜整流素子の半導体層はそれぞ
    れ分離しかつ近接しており、さらに薄膜整流素子の下層
    に設ける下部電極と薄膜整流素子の上層に設ける上部電
    極とを有しP型半導体とI型半導体とN型半導体とは同一パターン
    形状でしかも下部電極上と基板上とに設ける構造か、あ
    るいはI型半導体とこのI型半導体上層の半導体とは同
    一パターン形状でしかも下部電極上と基板上とに設けI
    型半導体下層の半導体は下部電極上にのみ設け る構造か
    らなり、 上部電極と薄膜整流素子との間には絶縁性被膜を設ける
    ことなく、上部電極は半導体層の側壁と半導体層の上面
    とに直接接続していることを特徴とするマトリクス表示
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56165187A (en) * 1980-05-24 1981-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Matrix display unit
JPS56165186A (en) * 1980-05-24 1981-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Matrix display unit
JPS57130081A (en) * 1981-02-06 1982-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd Liquid crystal picture display device

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