JP2500375B2 - ワイヤ―ソ―を使う切断装置 - Google Patents
ワイヤ―ソ―を使う切断装置Info
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- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
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- B28D1/02—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
- B28D1/08—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with saw-blades of endless cutter-type, e.g. chain saws, i.e. saw chains, strap saws
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤーソーを使う
切断装置、特に、押込装置、駆動装置及び余長調整装置
を備えたワイヤーソーを使う切断装置に関する。
切断装置、特に、押込装置、駆動装置及び余長調整装置
を備えたワイヤーソーを使う切断装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のコンクリート造の構造物等をワイ
ヤーソーを使って切断する切断方法には、例えば、次の
ような方法がある。（ｉ）図６に示す切断方法は、車輪
１ａ１を備えた台車１ａ、駆動輪１ｂ、車輪１ａ１及び
駆動輪１ｂを必要時に駆動するモータ等で構成した駆動
装置１を案内路２上に配置し、ワイヤーソーＷｓを、駆
動輪１ｂにかけ、かつ構造物Ｓｔの部分の横方向の周囲
にかけ、同時に、ワイヤーソーＷｓをガイドプーリー３
ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ等にかけて無端状にし、駆動装置
１の駆動輪１ｂをモータ等で積極的に回転させてワイヤ
ーソーＷｓを高速走行せながら、車輪１ａ１をモータ等
により回転させて駆動装置１を矢印の方向に移動させ
て、切断部に冷却水を供給しつつ、高速走行するワイヤ
ーソーＷｓにより構造物Ｓｔを横に引き切るものであ
る。（ｉｉ）図７に示す切断方法は、構造物Ｓｔに横向
きの貫通孔Ｓｔ１を穿設し、車輪１ａ１を備えた台車１
ａ、駆動輪ｂ、車輪１ａ１及び駆動輪１ｂを必要時に駆
動するモータ、ガイドプーリー１ｃ，１ｄ等で構成した
駆動装置１を案内路２上に配置し、構造物Ｓｔの前側の
近傍に建てた櫓体３でガイドプーリー４ａ，４ｂ，４
ｃ，４ｄを支持し、ワイヤーソーＷｓを駆動輪２ｂ及び
ガイドプーリー１ｃ，１ｄにかけ、ワイヤーソーＷｓの
一方の端をガイドプーリー４ａ，４ｂに掛けて構造物Ｓ
ｔの上側及び後側に導き、次いで、このワイヤーソーＷ
ｓの端を貫通孔Ｓｔ１に通して構造物Ｓｔの前側に導
き、ガイドプーリー４ｃ，４ｄにかけて、そのワイヤー
ソーＷｓの端をワイヤーソーＷｓの他方の端に連結して
無端状にし、モータ等で駆動輪１ｂを積極的に回転させ
て、ワイヤーソーＷｓを高速走行せながら、モータ等に
より車輪１ａ１を回転させて駆動装置１を矢印の方向に
移動させ、切断部に冷却水を供給しつつ、高速走行する
ワイヤーソーＷｓにより構造物Ｓｔを縦に引き切るもの
である。
ヤーソーを使って切断する切断方法には、例えば、次の
ような方法がある。（ｉ）図６に示す切断方法は、車輪
１ａ１を備えた台車１ａ、駆動輪１ｂ、車輪１ａ１及び
駆動輪１ｂを必要時に駆動するモータ等で構成した駆動
装置１を案内路２上に配置し、ワイヤーソーＷｓを、駆
動輪１ｂにかけ、かつ構造物Ｓｔの部分の横方向の周囲
にかけ、同時に、ワイヤーソーＷｓをガイドプーリー３
ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ等にかけて無端状にし、駆動装置
１の駆動輪１ｂをモータ等で積極的に回転させてワイヤ
ーソーＷｓを高速走行せながら、車輪１ａ１をモータ等
により回転させて駆動装置１を矢印の方向に移動させ
て、切断部に冷却水を供給しつつ、高速走行するワイヤ
ーソーＷｓにより構造物Ｓｔを横に引き切るものであ
る。（ｉｉ）図７に示す切断方法は、構造物Ｓｔに横向
きの貫通孔Ｓｔ１を穿設し、車輪１ａ１を備えた台車１
ａ、駆動輪ｂ、車輪１ａ１及び駆動輪１ｂを必要時に駆
動するモータ、ガイドプーリー１ｃ，１ｄ等で構成した
駆動装置１を案内路２上に配置し、構造物Ｓｔの前側の
近傍に建てた櫓体３でガイドプーリー４ａ，４ｂ，４
ｃ，４ｄを支持し、ワイヤーソーＷｓを駆動輪２ｂ及び
ガイドプーリー１ｃ，１ｄにかけ、ワイヤーソーＷｓの
一方の端をガイドプーリー４ａ，４ｂに掛けて構造物Ｓ
ｔの上側及び後側に導き、次いで、このワイヤーソーＷ
ｓの端を貫通孔Ｓｔ１に通して構造物Ｓｔの前側に導
き、ガイドプーリー４ｃ，４ｄにかけて、そのワイヤー
ソーＷｓの端をワイヤーソーＷｓの他方の端に連結して
無端状にし、モータ等で駆動輪１ｂを積極的に回転させ
て、ワイヤーソーＷｓを高速走行せながら、モータ等に
より車輪１ａ１を回転させて駆動装置１を矢印の方向に
移動させ、切断部に冷却水を供給しつつ、高速走行する
ワイヤーソーＷｓにより構造物Ｓｔを縦に引き切るもの
である。
【０００３】（ｉｉｉ）駆動装置を駆動輪、駆動モータ
等で構成し、駆動輪に掛けたワイヤーソーを、構造物の
周囲にかけ又は構造物に穿った貫通孔に通し、かつガイ
ドプーリーにかけて無端状にし、駆動装置の駆動輪を駆
動モータで積極的に回転させてワイヤーソーを高速走行
させ、高速走行するワイヤーソーを構造物の被切断部に
当てて、構造物を押し切り又は引き切る切断方法におい
て、弛み取り（緊張）用プーリーを移動可能に設置し、
駆動輪とガイドプーリーとの間のワイヤーソーを弛み取
り用のプーリーにかけて、切断作業中のワイヤーソーを
略一定の緊張状態に維持するようにするワイヤーソーを
使う切断方法（例えば、特公昭３５−５５７６号公報及
び特開平３−１５８５１７号公報参照）もある。
等で構成し、駆動輪に掛けたワイヤーソーを、構造物の
周囲にかけ又は構造物に穿った貫通孔に通し、かつガイ
ドプーリーにかけて無端状にし、駆動装置の駆動輪を駆
動モータで積極的に回転させてワイヤーソーを高速走行
させ、高速走行するワイヤーソーを構造物の被切断部に
当てて、構造物を押し切り又は引き切る切断方法におい
て、弛み取り（緊張）用プーリーを移動可能に設置し、
駆動輪とガイドプーリーとの間のワイヤーソーを弛み取
り用のプーリーにかけて、切断作業中のワイヤーソーを
略一定の緊張状態に維持するようにするワイヤーソーを
使う切断方法（例えば、特公昭３５−５５７６号公報及
び特開平３−１５８５１７号公報参照）もある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の（ｉ）及び（ｉ
ｉ）の切断方法は、構造物の切断しようとする部分の横
方向又は縦方向の周囲にワイヤーソーＷｓをかけ、駆動
装置１の駆動輪１ｂをモータ等で積極的に回転させてワ
イヤーソーＷｓを高速走行せながら、駆動装置１の車輪
１ａ１をモータ等により回転させて、駆動装置１を移動
させる必要がある。そのため、駆動装置を移動させるた
め長い案内路２を設けることができない狭い場所では使
用できない欠点がある。また、長い案内路２を設ける広
い場所があって、駆動装置１を長い距離移動させること
ができても、切断部に供給する冷却水と切り粉との混合
物がワイヤーソーに連れて広範囲に飛散し、広い場所を
汚染してしまう欠点がある。そのため、原子力施設のコ
ンクリート造の構造物の解体に、この切断方法を採用す
ることには、作業員の放射線被爆、放射線汚染の拡大等
の点で大きな問題がある。従来の（ｉｉｉ）の切断方法
は、弛み取り用のプーリーに駆動輪とガイドプーリーと
の間のワイヤーソーをかけて、ワイヤーソーの緊張状態
を略一定に維持するとともに、切断作業中のワイヤーソ
ーの長さの変化を調整し得るようにしたものであるが、
調整範囲が狭くて構造物と駆動装置との間の距離の大き
な変化には対応できないものであり、構造物の被切断部
の近くに駆動装置等を設置しなければ、構造物を切断で
きない欠点がある。この発明の解決しようとする課題
は、従来の（ｉ）〜（ｉｉｉ）の切断方法の上述のよう
な欠点を有しないワイヤーソーを使う切断装置を提供す
ること、換言すると、切断対象物の周囲に広い場所がな
くても使用することができ、切断に使う装置の重量の移
動が少なく、制御が容易で、安全で作業性のよいワイヤ
ーソーを使う切断装置を提供することにある。
ｉ）の切断方法は、構造物の切断しようとする部分の横
方向又は縦方向の周囲にワイヤーソーＷｓをかけ、駆動
装置１の駆動輪１ｂをモータ等で積極的に回転させてワ
イヤーソーＷｓを高速走行せながら、駆動装置１の車輪
１ａ１をモータ等により回転させて、駆動装置１を移動
させる必要がある。そのため、駆動装置を移動させるた
め長い案内路２を設けることができない狭い場所では使
用できない欠点がある。また、長い案内路２を設ける広
い場所があって、駆動装置１を長い距離移動させること
ができても、切断部に供給する冷却水と切り粉との混合
物がワイヤーソーに連れて広範囲に飛散し、広い場所を
汚染してしまう欠点がある。そのため、原子力施設のコ
ンクリート造の構造物の解体に、この切断方法を採用す
ることには、作業員の放射線被爆、放射線汚染の拡大等
の点で大きな問題がある。従来の（ｉｉｉ）の切断方法
は、弛み取り用のプーリーに駆動輪とガイドプーリーと
の間のワイヤーソーをかけて、ワイヤーソーの緊張状態
を略一定に維持するとともに、切断作業中のワイヤーソ
ーの長さの変化を調整し得るようにしたものであるが、
調整範囲が狭くて構造物と駆動装置との間の距離の大き
な変化には対応できないものであり、構造物の被切断部
の近くに駆動装置等を設置しなければ、構造物を切断で
きない欠点がある。この発明の解決しようとする課題
は、従来の（ｉ）〜（ｉｉｉ）の切断方法の上述のよう
な欠点を有しないワイヤーソーを使う切断装置を提供す
ること、換言すると、切断対象物の周囲に広い場所がな
くても使用することができ、切断に使う装置の重量の移
動が少なく、制御が容易で、安全で作業性のよいワイヤ
ーソーを使う切断装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するために、次の構成を採用する。この発明の構成
は、高速走行する無端のワイヤーソーを切断対象物に接
触させてそれを切断する切断装置において、移動体の支
持部に間隔をおいて複数の細長い腕状支持体を片持式に
取付け、各腕状支持体の先端にそれぞれガイドプーリー
を取付けて構成した押込装置と、ワイヤーソーの駆動装
置と、ワイヤーソーの余長調整装置と、駆動装置で駆動
された高速走行するワイヤーソーを余長調整装置及び押
込装置に案内する案内手段とを備え、駆動装置及び余長
調整装置が不動に配置されていることをことを特徴とす
るワイヤーソーを使う切断装置にある。好ましい実施形
態においては、余長調整装置として、第１の支持部材に
多数のガイドプーリーが間隔おいて取付けられ、第２の
支持部材に多数のガイドプーリーが間隔おいて取付けら
れ、第１の支持部材と第２の支持部材との間の間隔が調
節可能にされ、ワイヤーソーを第１の支持部材に取付け
たガイドプーリーと第２の支持部材に取付けたガイドプ
ーリーとに交互にかけてワイヤーソーが移動できるよう
に構成され、前記間隔の調節により多数のガイドプーリ
ー間にかけられたワイヤーソーの長さが調節できるよう
になっているものを使うが、これ以外のものも使うこと
もできる。走行するワイヤーソーの貯留長さが細かく調
節できるものならどのような構成のものでもよい。な
お、ワイヤーソーは液体又は気体の冷却剤で冷却する。
通常は水でワイヤーソーを冷却する。余長調整装置は、
駆動装置に近接して設置してもよいし、駆動装置から離
して設置してもよい。この発明の切断装置及び切断方法
は、主としてコンクリート、鉄筋、鉄骨等からなる構造
物の切断に使うが、その他の切断対象物の切断にも使う
ことができる。
解決するために、次の構成を採用する。この発明の構成
は、高速走行する無端のワイヤーソーを切断対象物に接
触させてそれを切断する切断装置において、移動体の支
持部に間隔をおいて複数の細長い腕状支持体を片持式に
取付け、各腕状支持体の先端にそれぞれガイドプーリー
を取付けて構成した押込装置と、ワイヤーソーの駆動装
置と、ワイヤーソーの余長調整装置と、駆動装置で駆動
された高速走行するワイヤーソーを余長調整装置及び押
込装置に案内する案内手段とを備え、駆動装置及び余長
調整装置が不動に配置されていることをことを特徴とす
るワイヤーソーを使う切断装置にある。好ましい実施形
態においては、余長調整装置として、第１の支持部材に
多数のガイドプーリーが間隔おいて取付けられ、第２の
支持部材に多数のガイドプーリーが間隔おいて取付けら
れ、第１の支持部材と第２の支持部材との間の間隔が調
節可能にされ、ワイヤーソーを第１の支持部材に取付け
たガイドプーリーと第２の支持部材に取付けたガイドプ
ーリーとに交互にかけてワイヤーソーが移動できるよう
に構成され、前記間隔の調節により多数のガイドプーリ
ー間にかけられたワイヤーソーの長さが調節できるよう
になっているものを使うが、これ以外のものも使うこと
もできる。走行するワイヤーソーの貯留長さが細かく調
節できるものならどのような構成のものでもよい。な
お、ワイヤーソーは液体又は気体の冷却剤で冷却する。
通常は水でワイヤーソーを冷却する。余長調整装置は、
駆動装置に近接して設置してもよいし、駆動装置から離
して設置してもよい。この発明の切断装置及び切断方法
は、主としてコンクリート、鉄筋、鉄骨等からなる構造
物の切断に使うが、その他の切断対象物の切断にも使う
ことができる。
【０００６】
【実施例】実施例１の切断装置２０は、図１及び図２に
示され、押込装置２２を進退させて構造物Ｓｔを縦に切
断すものである。切断対象物である構造物Ｓｔに二つの
横孔Ｓｔ１を上下方向に間隔をおいてあける。構造物Ｓ
ｔの前側に案内路２１を敷設し、その上に押込装置２２
を設置する。押込装置２２は、移動体を構成する車輪２
２ａ１を備えた台車２２ａ、支持体を構成する台車２２
ａの上に立設した柱状体２２ｂ、柱状体２２ｂの前側に
間隔をおいて水平に取付けた対の腕状支持体２２ｃ１，
２２ｃ２、支持体２２ｃ１，２２ｃ２の先端に取付けた
ガイドプーリー２２ｄ１，２２ｄ２、柱状体２２ｂの後
側に上下方向に間隔をおいて取付けたガイドプーリー２
２ｄ３，２２ｄ４，２２ｄ５，２２ｄ６，車輪２２ａ１
を駆動するモータ等で構成されている。なお、２４は切
り粉と冷却水の回収装置である。押込装置２２の後側に
駆動装置１１及び余長調整装置１２を設置する。駆動装
置１１は、機枠１１ａ、機枠１１ａ内に設けた駆動輪１
１ｂ、駆動輪１１ｂを駆動するモータ、機枠１１ａ内の
駆動輪１１ｂの近くの上下に設けたガイドプーリー１１
ｃ１，１１ｃ２、機枠１１ａの前側に上下に間隔をおい
て設けたガイドプーリー１１ｃ３，１１ｃ４，１１
ｃ５，１１ｃ６、機枠１１ａの後側に下方に設けたガイ
ドプーリー１１ｃ７等で構成されている。
示され、押込装置２２を進退させて構造物Ｓｔを縦に切
断すものである。切断対象物である構造物Ｓｔに二つの
横孔Ｓｔ１を上下方向に間隔をおいてあける。構造物Ｓ
ｔの前側に案内路２１を敷設し、その上に押込装置２２
を設置する。押込装置２２は、移動体を構成する車輪２
２ａ１を備えた台車２２ａ、支持体を構成する台車２２
ａの上に立設した柱状体２２ｂ、柱状体２２ｂの前側に
間隔をおいて水平に取付けた対の腕状支持体２２ｃ１，
２２ｃ２、支持体２２ｃ１，２２ｃ２の先端に取付けた
ガイドプーリー２２ｄ１，２２ｄ２、柱状体２２ｂの後
側に上下方向に間隔をおいて取付けたガイドプーリー２
２ｄ３，２２ｄ４，２２ｄ５，２２ｄ６，車輪２２ａ１
を駆動するモータ等で構成されている。なお、２４は切
り粉と冷却水の回収装置である。押込装置２２の後側に
駆動装置１１及び余長調整装置１２を設置する。駆動装
置１１は、機枠１１ａ、機枠１１ａ内に設けた駆動輪１
１ｂ、駆動輪１１ｂを駆動するモータ、機枠１１ａ内の
駆動輪１１ｂの近くの上下に設けたガイドプーリー１１
ｃ１，１１ｃ２、機枠１１ａの前側に上下に間隔をおい
て設けたガイドプーリー１１ｃ３，１１ｃ４，１１
ｃ５，１１ｃ６、機枠１１ａの後側に下方に設けたガイ
ドプーリー１１ｃ７等で構成されている。
【０００７】駆動装置１１の機枠１１ａの後側の上方に
支持体１１ｄを間隔をおいて二つ突設し、この支持体１
１ｄで余長調整装置１２を支持する。余長調整装置１２
は、図２に示すように、支持部材となる上軸１２ａ、支
持部材となる下軸１２ｂ、上軸１２ａと下軸１２ｂの間
隔を調節する間隔調節手段１２ｃ１を備えた間隔調節体
１２ｃ、上軸２４ａに間隔をおいて回動自在に取付けた
ガイドプーリー１２ｄ１，１２ｄ３，１２ｄ５，下軸１
２ｂに間隔をおいて回動自在に取付けたガイドプーリー
１２ｄ２，１２ｄ４，１２ｄ６等で構成され、間隔調整
手段１２ｃ１により上軸１２ａと下軸１２ｂとの間の間
隔を変化させると、ガイドプーリー１２ｄ１，１２
ｄ３，１２ｄ５とガイドプーリー１２ｄ２，１２ｄ４，
１２ｄ６との間の距離が変化して、ガイドプーリー１２
ｄ１〜１２ｄ６にかけたワイヤーソーＷｓの長さを広範
囲に調整することができる。そのため、長いワイヤーソ
ーＷｓを貯留することができ、余長調整装置１２がコン
パクトになる。ワイヤーソーＷｓは、ガイドプーリー１
１ｃ７，１１ｃ２、駆動輪２３ｂ、ガイドプーリー１１
ｃ１，１１ｃ３，１１ｃ４，２２ｄ４，２２ｄ３，２２
ｄ２，２２ｄ１，２２ｄ６，２２ｄ５，１１ｃ５，１１
ｃ６，１２ｄ６，１２ｄ５，１２ｄ４，１２ｄ３，１２
ｄ２，１２ｄ１等にかけて無端になるように連結する。
支持体１１ｄを間隔をおいて二つ突設し、この支持体１
１ｄで余長調整装置１２を支持する。余長調整装置１２
は、図２に示すように、支持部材となる上軸１２ａ、支
持部材となる下軸１２ｂ、上軸１２ａと下軸１２ｂの間
隔を調節する間隔調節手段１２ｃ１を備えた間隔調節体
１２ｃ、上軸２４ａに間隔をおいて回動自在に取付けた
ガイドプーリー１２ｄ１，１２ｄ３，１２ｄ５，下軸１
２ｂに間隔をおいて回動自在に取付けたガイドプーリー
１２ｄ２，１２ｄ４，１２ｄ６等で構成され、間隔調整
手段１２ｃ１により上軸１２ａと下軸１２ｂとの間の間
隔を変化させると、ガイドプーリー１２ｄ１，１２
ｄ３，１２ｄ５とガイドプーリー１２ｄ２，１２ｄ４，
１２ｄ６との間の距離が変化して、ガイドプーリー１２
ｄ１〜１２ｄ６にかけたワイヤーソーＷｓの長さを広範
囲に調整することができる。そのため、長いワイヤーソ
ーＷｓを貯留することができ、余長調整装置１２がコン
パクトになる。ワイヤーソーＷｓは、ガイドプーリー１
１ｃ７，１１ｃ２、駆動輪２３ｂ、ガイドプーリー１１
ｃ１，１１ｃ３，１１ｃ４，２２ｄ４，２２ｄ３，２２
ｄ２，２２ｄ１，２２ｄ６，２２ｄ５，１１ｃ５，１１
ｃ６，１２ｄ６，１２ｄ５，１２ｄ４，１２ｄ３，１２
ｄ２，１２ｄ１等にかけて無端になるように連結する。
【０００８】次に実施例１の切断装置の使い方を説明す
る。駆動装置１１を駆動するモータを始動させて駆動輪
１１ｂを回転させ、ワイヤーソーＷｓを高速度で走行せ
る。押込装置２２のモータを始動させて車輪２２ａ１を
徐々に回転させ、且つ余長調整装置１２の間隔調節手段
１２ｃ１を始動させ間隔調節体１２ｃの長さを徐々に短
縮して、押込装置２２を前進させ、押込装置２２の腕状
支持体２２ｃ１，２２ｃ２の先端のガイドプーリー２２
ｄ１，２２ｄ２を横孔Ｓｔａ内に挿入しながら、走行す
るワイヤーソーＷｓを構造物Ｓｔに前側から押し付け、
構造物Ｓｔのコンクリート、鉄筋、鉄骨等を切断する。
切断量に応じて、押込装置２２を前進させ、間隔調節体
１２ｃの長さを短縮する。切断部には冷却水を供給し続
ける。そして、構造物Ｓｔを縦てに押し切る。切断作業
中は回収装置２４により切り粉と冷却水の混合物を回収
する。切断作業の完了後は、押込装置２２の車輪２２ａ
１を駆動するモータを逆方向に回転させ、余長調整装置
１２の間隔調節手段１２ｃ１を逆方向に作動させ間隔調
節体１２ｃの長さを徐々に伸長させながら、押込装置２
２を元の位置まで後退させる。実施例１においては、駆
動装置１１の前側に押込装置２２を設けたので、押込装
置２２を進退させても、駆動装置２２及び余長調整装置
１２を移動させる必要がない。なお、構造物Ｓｔを横に
切断する場合は、腕状支持体２２ｃ１ ２２ｃ２を水平
方向に間隔をおいて柱状体２２ｂに取付け、ガイドプー
リー２２ｄ１，２２ｄ２を水平に支持する。
る。駆動装置１１を駆動するモータを始動させて駆動輪
１１ｂを回転させ、ワイヤーソーＷｓを高速度で走行せ
る。押込装置２２のモータを始動させて車輪２２ａ１を
徐々に回転させ、且つ余長調整装置１２の間隔調節手段
１２ｃ１を始動させ間隔調節体１２ｃの長さを徐々に短
縮して、押込装置２２を前進させ、押込装置２２の腕状
支持体２２ｃ１，２２ｃ２の先端のガイドプーリー２２
ｄ１，２２ｄ２を横孔Ｓｔａ内に挿入しながら、走行す
るワイヤーソーＷｓを構造物Ｓｔに前側から押し付け、
構造物Ｓｔのコンクリート、鉄筋、鉄骨等を切断する。
切断量に応じて、押込装置２２を前進させ、間隔調節体
１２ｃの長さを短縮する。切断部には冷却水を供給し続
ける。そして、構造物Ｓｔを縦てに押し切る。切断作業
中は回収装置２４により切り粉と冷却水の混合物を回収
する。切断作業の完了後は、押込装置２２の車輪２２ａ
１を駆動するモータを逆方向に回転させ、余長調整装置
１２の間隔調節手段１２ｃ１を逆方向に作動させ間隔調
節体１２ｃの長さを徐々に伸長させながら、押込装置２
２を元の位置まで後退させる。実施例１においては、駆
動装置１１の前側に押込装置２２を設けたので、押込装
置２２を進退させても、駆動装置２２及び余長調整装置
１２を移動させる必要がない。なお、構造物Ｓｔを横に
切断する場合は、腕状支持体２２ｃ１ ２２ｃ２を水平
方向に間隔をおいて柱状体２２ｂに取付け、ガイドプー
リー２２ｄ１，２２ｄ２を水平に支持する。
【０００９】実施例２の余長調整装置４０は、図３〜図
５に示され、実施例１の余長調整装置１２を除いた駆動
装置１１の後側に、該駆動装置１１から離して設置し
て、使用する例である。台盤４１上に一対の柱状の縦部
材４２ａと上横部材４２ｂとからなる口形の支持枠４２
を設ける。可動横部材４３の両端を各縦部材４２ａの縦
溝に上下動自在に挿入する。支持枠４２の両端の縦部材
４２ａの下部間及び上部間に伝動軸４４ａ，４４ｂを配
して各縦部材４２ａに回動自在に取付ける。伝動軸４４
ａ，４４ｂの両端よりの部分にそれぞれ鎖車４４ｃ，４
４ｄを固定する。鎖車４４ｄにかけたチェーン４４ｅの
一方の端を可動横部材４３の上側に固着し、チェーン４
４ｅの他方の端を鎖車４４ｃにかけてから、可動横部材
４３の下側に固着する。台盤４１上に配置したモータＭ
４の回転を変速機等を介して伝動軸４４ａに伝える。台
盤４１の前側の中央の支持部４１ａに間隔をおいてガイ
ドプーリー４５ａ，４５ｑを水平に取付け、枠体４２の
両縦部材４２ａの下部の外側にガイドプーリー４５ｂ，
４５ｐを取付ける。上横部材４２ａの前側にガイドプー
リー４５ｃ，４５ｅ，４５ｇ，４５ｉ，４５ｋ，４５ｎ
を取付け、可動横部材４３の前側にガイドプーリー４５
ｄ，４５ｆ，４５ｈ，４５ｊ，４５ｍを取付け、各ガイ
ドプーリー４５ｂ〜４５ｐを略同じ平面上に位置させ
る。実施例２の余長調整装置４０は、モータＭ４の正逆
の回転を伝動軸４４ａに伝えると、上横部材４２ｂと可
動横部材４３との間の間隔が変化し、ガイドプーリー４
５ｃ，４５ｅ，４５ｇ，４５ｉ，４５ｋ，４５ｎとガイ
ドプーリー４５ｄ，４５ｆ，４５ｈ，４５ｊ，４５ｍと
の間の距離が変化して、ガイドプーリー４５ｃ〜４５ｍ
にかけたワイヤーソーＷｓの長さを広範囲に調整するこ
とができ、かつ余長調整装置４０自体をコンパクトにす
ることができる。なお、ワイヤーソーＷｓを４５ａ〜４
５ｑにかけて使う。
５に示され、実施例１の余長調整装置１２を除いた駆動
装置１１の後側に、該駆動装置１１から離して設置し
て、使用する例である。台盤４１上に一対の柱状の縦部
材４２ａと上横部材４２ｂとからなる口形の支持枠４２
を設ける。可動横部材４３の両端を各縦部材４２ａの縦
溝に上下動自在に挿入する。支持枠４２の両端の縦部材
４２ａの下部間及び上部間に伝動軸４４ａ，４４ｂを配
して各縦部材４２ａに回動自在に取付ける。伝動軸４４
ａ，４４ｂの両端よりの部分にそれぞれ鎖車４４ｃ，４
４ｄを固定する。鎖車４４ｄにかけたチェーン４４ｅの
一方の端を可動横部材４３の上側に固着し、チェーン４
４ｅの他方の端を鎖車４４ｃにかけてから、可動横部材
４３の下側に固着する。台盤４１上に配置したモータＭ
４の回転を変速機等を介して伝動軸４４ａに伝える。台
盤４１の前側の中央の支持部４１ａに間隔をおいてガイ
ドプーリー４５ａ，４５ｑを水平に取付け、枠体４２の
両縦部材４２ａの下部の外側にガイドプーリー４５ｂ，
４５ｐを取付ける。上横部材４２ａの前側にガイドプー
リー４５ｃ，４５ｅ，４５ｇ，４５ｉ，４５ｋ，４５ｎ
を取付け、可動横部材４３の前側にガイドプーリー４５
ｄ，４５ｆ，４５ｈ，４５ｊ，４５ｍを取付け、各ガイ
ドプーリー４５ｂ〜４５ｐを略同じ平面上に位置させ
る。実施例２の余長調整装置４０は、モータＭ４の正逆
の回転を伝動軸４４ａに伝えると、上横部材４２ｂと可
動横部材４３との間の間隔が変化し、ガイドプーリー４
５ｃ，４５ｅ，４５ｇ，４５ｉ，４５ｋ，４５ｎとガイ
ドプーリー４５ｄ，４５ｆ，４５ｈ，４５ｊ，４５ｍと
の間の距離が変化して、ガイドプーリー４５ｃ〜４５ｍ
にかけたワイヤーソーＷｓの長さを広範囲に調整するこ
とができ、かつ余長調整装置４０自体をコンパクトにす
ることができる。なお、ワイヤーソーＷｓを４５ａ〜４
５ｑにかけて使う。
【００１０】
【発明の作用効果】この発明は、特許請求の範囲の欄に
記載した構成を備えることにより、次の（イ）及び
（ロ）の作用効果を奏する。 （イ）請求項１記載の切断装置は、移動体の支持部に間
隔をおいて複数の細長い腕状支持体を片持式に取付けか
つ各腕状支持体の先端にガイドプーリーを取付けて構成
した押込装置と、ワイヤーソーの駆動装置と、ワイヤー
ソーの余長調整装置と、駆動装置で駆動された高速走行
するワイヤーソーを余長調整装置及び押込装置に案内す
る案内手段とで構成され、駆動装置及び余長調整装置を
不動に設置したから、ワイヤーソーをガイドプーリーに
かける作業が簡単になり、また押込装置のみを移動させ
るため切断装置における重量の移動が少なくなり、押込
装置の切断対象物に対する移動を精度よく制御でき、か
つその移動を容易に遠隔操作させることができ、正確な
切断を安全に作業性よく行なうことができる。 （ロ）請求項２記載の余長調節装置は、第１の支持部材
に多数のガイドプーリーが間隔おいて取付けられ、第２
の支持部材に多数のガイドプーリーが間隔おいて取付け
られ、第１の支持部材と第２の支持部材との間の間隔が
調節可能にされ、ワイヤーソーを第１の支持部材に取付
けたガイドプーリーと第２の支持部材に取付けたガイド
プーリーとに交互にかけてワイヤーソーが移動できるよ
うに構成され、前記間隔の調節により多数のガイドプー
リー間にかけられたワイヤーソーの長さが調節できるよ
うになっているから、ワイヤーソーの余長を大きくし、
その調節範囲を広くすることができ、余長の調整範囲の
大きい余長調節装置をコンパクト化することができ、高
性能の切断装置を安価に提供できる。
記載した構成を備えることにより、次の（イ）及び
（ロ）の作用効果を奏する。 （イ）請求項１記載の切断装置は、移動体の支持部に間
隔をおいて複数の細長い腕状支持体を片持式に取付けか
つ各腕状支持体の先端にガイドプーリーを取付けて構成
した押込装置と、ワイヤーソーの駆動装置と、ワイヤー
ソーの余長調整装置と、駆動装置で駆動された高速走行
するワイヤーソーを余長調整装置及び押込装置に案内す
る案内手段とで構成され、駆動装置及び余長調整装置を
不動に設置したから、ワイヤーソーをガイドプーリーに
かける作業が簡単になり、また押込装置のみを移動させ
るため切断装置における重量の移動が少なくなり、押込
装置の切断対象物に対する移動を精度よく制御でき、か
つその移動を容易に遠隔操作させることができ、正確な
切断を安全に作業性よく行なうことができる。 （ロ）請求項２記載の余長調節装置は、第１の支持部材
に多数のガイドプーリーが間隔おいて取付けられ、第２
の支持部材に多数のガイドプーリーが間隔おいて取付け
られ、第１の支持部材と第２の支持部材との間の間隔が
調節可能にされ、ワイヤーソーを第１の支持部材に取付
けたガイドプーリーと第２の支持部材に取付けたガイド
プーリーとに交互にかけてワイヤーソーが移動できるよ
うに構成され、前記間隔の調節により多数のガイドプー
リー間にかけられたワイヤーソーの長さが調節できるよ
うになっているから、ワイヤーソーの余長を大きくし、
その調節範囲を広くすることができ、余長の調整範囲の
大きい余長調節装置をコンパクト化することができ、高
性能の切断装置を安価に提供できる。
【図１】実施例１のワイヤーソーを使う切断装置の概要
を示す正面図
を示す正面図
【図２】実施例１の切断装置の余長調整装置の側面図
【図３】実施例２の余長調整装置の正面図
【図４】実施例２の余長調整装置の平面図
【図５】実施例２の余長調整装置の側面図
【図６】従来のワイヤーソーを使う切断装置の概要を示
す正面図
す正面図
【図７】従来の他のワイヤーソーを使う切断装置の概要
を示す正面図
を示す正面図
１１ 駆動装置 １１ｂ 駆動輪 １２ 余長調整装置 １２ｃ 間隔調節体 １２ｃ１間隔調節手段 １２ｄ１〜１２ｄ６ガイドプーリー ２０ 切断装置 ２２ 押込装置 ２２ｃ１，２２ｄ２腕状支持体 ２２ｄ１，２２ｄ２ ガイドプーリー ４０ 余長調整装置 ４２ 支持枠 ４３ 可動横部材 ４４ａ，４４ｂ 伝動軸 ４４ｃ，４４ｄ 鎖車 ４４ｅ チェーン ４５ａ〜４５ｑ ガイドプーリー Ｍ４ モータ Ｓｔ 構造物 Ｓｔ１ 貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 貴志 千葉県印旛郡印西町大塚一丁目５番 株 式会社竹中工務店 技術研究所内 (72)発明者 近藤 信弘 東京都中央区京橋１丁目７番１号 戸田 建設株式会社 本社内 (72)発明者 八十島 治典 東京都中央区京橋１丁目７番１号 戸田 建設株式会社 本社内 (72)発明者 川里 健 東京都中央区京橋１丁目７番１号 戸田 建設株式会社 本社内 (56)参考文献 特開 平３−158517（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−32811（ＪＰ，Ａ) 特公 昭35−5576（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (2)
- 【請求項１】高速走行する無端のワイヤーソーを切断対
象物に接触させてそれを切断する切断装置において、移
動体の支持部に間隔をおいて複数の細長い腕状支持体を
片持式に取付け、各腕状支持体の先端にそれぞれガイド
プーリーを取付けて構成した押込装置と、ワイヤーソー
の駆動装置と、ワイヤーソーの余長調整装置と、駆動装
置で駆動された高速走行するワイヤーソーを余長調整装
置及び押込装置に案内する案内手段とを備え、駆動装置
及び余長調整装置が不動に配置されていることをことを
特徴とするワイヤーソーを使う切断装置。 - 【請求項２】第１の支持部材に多数のガイドプーリーが
間隔おいて取付けられ、第２の支持部材に多数のガイド
プーリーが間隔おいて取付けられ、第１の支持部材と第
２の支持部材との間の間隔が調節可能にされ、ワイヤー
ソーを第１の支持部材に取付けたガイドプーリーと第２
の支持部材に取付けたガイドプーリーとに交互にかけて
ワイヤーソーが移動できるように構成され、前記間隔の
調節により多数のガイドプーリー間にかけられたワイヤ
ーソーの長さが調節できるようになっていることを特徴
とするワイヤーソーを使う切断装置の余長調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5342625A JP2500375B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | ワイヤ―ソ―を使う切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5342625A JP2500375B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | ワイヤ―ソ―を使う切断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07164430A JPH07164430A (ja) | 1995-06-27 |
| JP2500375B2 true JP2500375B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=18355226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5342625A Expired - Lifetime JP2500375B2 (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | ワイヤ―ソ―を使う切断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2500375B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101228898B1 (ko) * | 2010-07-26 | 2013-02-01 | 정경순 | 메인머신과 서브머신으로 분리 구성한 암반절단기 |
| JP5725346B2 (ja) * | 2011-06-11 | 2015-05-27 | 清水建設株式会社 | コンクリート構造物切断装置 |
| JP7153414B1 (ja) * | 2021-09-15 | 2022-10-14 | 東芝エレベータ株式会社 | ワイヤロープ用折り曲げ装置及びその使用方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0751846B2 (ja) * | 1988-07-22 | 1995-06-05 | 株式会社大林組 | 水中構造物の解体用ワイヤソー工法 |
| JPH086299B2 (ja) * | 1989-11-16 | 1996-01-24 | 株式会社大林組 | コンクリート壁体の開口工法 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP5342625A patent/JP2500375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07164430A (ja) | 1995-06-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |