JP2500167B2 - ド―マ部における防水方法および防水構造 - Google Patents

ド―マ部における防水方法および防水構造

Info

Publication number
JP2500167B2
JP2500167B2 JP35692691A JP35692691A JP2500167B2 JP 2500167 B2 JP2500167 B2 JP 2500167B2 JP 35692691 A JP35692691 A JP 35692691A JP 35692691 A JP35692691 A JP 35692691A JP 2500167 B2 JP2500167 B2 JP 2500167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
house
dormer
covering
dome
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35692691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05171753A (ja
Inventor
雅志 大関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP35692691A priority Critical patent/JP2500167B2/ja
Publication of JPH05171753A publication Critical patent/JPH05171753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500167B2 publication Critical patent/JP2500167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅の屋根面に突出し
て設けられるドーマ部における防水方法および防水構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋根裏あるいは階段部の採光あるいは換
気などのために、屋根面上にドーマ窓と称される小型の
採光窓を設けた構造が知られている。このドーマ窓は、
屋根面から突出させて小型の袖壁を設け、この袖壁の上
に屋根部を設け、袖壁の側部に窓を形成した構造となっ
ている。このドーマ窓は、前記採光や換気の目的の他
に、住宅の意匠上での重要なアクセントともなってお
り、住宅の美観に高級感を付加する目的なども併せ持つ
ものである。
【0003】ところが、前記ドーマ部は、屋根面から突
出して設けられる部分であるために、屋根の防水施工
上、問題を有する部分となるおそれが高い。即ち、通
常、屋根面を防水施工し、仕上げ施工するには、屋根面
上に防水シートを隙間なく張り込み、その上に屋根仕上
げとしての瓦葺やトタン葺などを施して完成するのが一
般的である。ところが、前述の如くドーマ窓などの突出
部分が屋根面上に設けられている場合、屋根面とドーマ
部との境界部分に張り付ける防水シートの貼り付け状態
によっては、防水シートの境界部分あるいは接合部分が
防水性に劣る部分となり易い問題がある。
【0004】ここで図9と図10を基に、従来のドーマ
窓を備えたドーマ部において、防水性に配慮した防水シ
ートの貼り付け方法について説明する。図9において、
ドーマ部1は、傾斜した家屋屋根面2から突出し、この
家屋屋根面2の傾斜に沿って互いに離間して設けられた
一対の袖壁3、3と、これら双方の袖壁3、3上に設け
られ、家屋屋根の棟側の縁部が前記の家屋屋根面2に接
合したドーマ屋根4と、双方の袖壁3、3の間に設けら
れたドーマ窓部5とから構成されている。
【0005】このドーマ部1を有する屋根面2に防水施
工を施すには、現場で屋根の上に移動ができる程度の重
量でなるべく大きい幅のロール状の防水シート6を用意
し、このロール状防水シート6を屋根面2に沿って横方
向に広げて敷設し、広げた防水シート6の必要箇所をス
テープルなどの打ち込み金具で屋根面2に固定する。ま
た、防水シート6がドーマ部1に接近したならば、防水
シート6の端部6aを袖壁3を越してドーマ屋根4まで
達するように図9に示すように被せ、余った部分を切り
取る。また、ドーマ部1の反対方向からも防水シート6
を被せてそれらの端部を前記と同様に袖壁3あるいはド
ーマ屋根4に所定範囲にわたり被せて切り取り、必要箇
所を打ち込み金具で屋根面2と袖壁3とドーマ屋根4に
固定する。更に、ドーマ窓部5の前方側の屋根面2の部
分で、前記防水シート6の張り込みがなされていない部
分は、この部分を覆うことができる形状に切り取った防
水シート7を図10に示すように屋根面2に被着してこ
れを屋根面2に打ち込み金具で固定する。
【0006】次に、前記防水シート6と同じ幅の防水シ
ート8を用意し、これを現場でドーム屋根4の形状と大
きさに合わせて切断する。この際に防水シート8を長方
形状の防水シート本体部8aと、この防水シート本体部
8aの縁部に延設された延出片8bとからなる形状に切
断し、防水シート本体部8aをドーマ屋根4の半分程度
に被せ、延出片8bを屋根面上の防水シート6に被着し
てステープルなどの打ち込み金具で固定する。次に、同
様な防水シート8を用意し、これをドーマ屋根4の残り
半分程に貼り付け、先に敷設した防水シート8と縁部ど
うしを突き合わせながら位置合わせしてから打ち込み金
具を打ち込み、各延出片8a、8bを防水シート6に貼
り付けて打ち込み金具で固定することで防水施工を行な
っている。 図9と図10を基に説明した従来の防水方
法においては、防水シート6…と防水シート8、8を部
分的に重ねて張り込むことで、ドーマ部1の周囲の防水
性を向上させ、防水性を良好なものとしている。
【0007】一方、図11と図12を基に、従来のドー
マ部において、防水性に配慮した防水シートの貼り付け
方法の他の例について説明する。図11と図12におい
て1はドーマ部、2は屋根面、3、3は袖壁、4はドー
マ壁、5はドーマ窓部をそれぞれ示している。
【0008】このドーマ部1を有する屋根面2に防水施
工を施すには、防水シート10のロールを用意し、この
ロールを屋根面2に沿って横方向に広げて敷設し、広げ
た部分の必要箇所をステープルなどの打ち込み金具で屋
根面2に固定する。また、防水シート10がドーマ部1
に接近したならば、防水シート10の端部10aを袖壁
3の下部あるいはドーマ屋根の下部4に所定範囲にわた
り図11に示すように被せて打ち込み金具で固定し、余
った部分は切り取る。また、ドーマ部1の反対方向から
も防水シート10を図11に示すように被せてそれらの
端部を前記と同様に袖壁3の下部あるいはドーマ屋根4
の下部に所定範囲にわたり被せて切り取り、必要箇所を
打ち込み金具で屋根面2に固定する。更に、ドーマ部1
の窓部5の前方側の屋根面2には、この部分を覆うこと
ができる形状に切取部11aを形成した防水シート11
をドーマ部1を通過するように被着し、必要箇所を打ち
込み金具で固定する。
【0009】次に、前記防水シート10と同一幅の防水
シート12を用意し、防水シート12をドーマ屋根4と
袖壁3に被せ、ステープルなどの打ち込み金具で必要箇
所を固定し、残った部分に更に別の防水シートを被せ、
先に敷設した防水シート12の縁部との重ね合わせ部分
に注意して隙間を生じないようにしてから打ち込み金具
で固定することで防水施工を行なっている。図11と図
12を基に説明した従来の施工法においては、防水シー
ト10と防水シート12を部分的に重ねて張り込むこと
で、ドーマ部1の周囲の防水性を向上させ、防水性を良
好なものとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来、建築現
場においては、ドーマ部1に対する防水シート6、7、
10、11、12の敷き込み方に特別の指定があるわけ
ではないので、図9と図10を基に説明した従来方法、
あるいは、図11と図12を基に説明した従来方法を採
用してドーマ部1の防水施工を行なっているわけである
が、いずれの方法を採用しても防水施工部分の品質が安
定しない問題がある。即ち、いずれの方法においても防
水シートの端部を重ね貼りすることに相違はないが、重
ね貼りする部分はそれぞれの方法において異なるので、
重ね貼りした部分の位置が工法によって異なることにな
る。すると、貼り付け方によっては重ね貼り部分の境界
部分が防水性の面で弱くなるおそれがある。
【0011】一方、ドーマ部1の形状に合わせて防水シ
ート8、12を広げて固定する作業を行なっている場
合、防水シート8、12を予定の敷設位置から若干ずれ
た状態で固定してしまうことがあると、防水シート8ど
うしの突き合わせ部分、あるいは、防水シート12どう
しの突き合わせ部分に隙間を生じたり、不要に重なる部
分を生じることがある。このような場合は、防水シート
8、12を現場作業者の判断で複雑に折り込んで突き合
わせたり、切り込むなどの処置を行なって調整している
が、このような場合も防水施工部の品質が安定しない問
題があった。
【0012】この発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、防水性の面で弱い部分を生じないように施工するこ
とが容易にでき、防水部分の品質を安定化できるととも
に、屋根上での作業の危険性を軽減することができる方
法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、傾斜した家屋屋根面から突出
し、この家屋屋根面の傾斜に沿って互いに離間して設け
られた一対の袖壁と、これら双方の袖壁上に設けられ、
家屋屋根の棟側の縁部が前記の家屋屋根面に接合したド
ーマ屋根と、双方の袖壁の間に設けられたドーマ窓部と
を具備してなるドーマ部における防水方法において、ド
ーマ部の周囲の家屋屋根面に、家屋屋根防水シートを、
この家屋屋根防水シートのドーマ部に接する端部がドー
マ部の双方の袖壁の少なくとも下縁部と、家屋屋根面に
接合したドーマ屋根の少なくとも縁部とに延びるように
被着し、次に、ドーマ屋根を覆う形状のドーマ屋根被覆
部と、このドーマ屋根被覆部の両側に延設されて双方の
袖壁を覆う形状の袖壁被覆部と、前記ドーマ屋根被覆部
の家屋屋根面に接合する端部から家屋屋根面に向けて延
設されたドーマ屋根延出部と、袖壁被覆部の端部から家
屋屋根面に延びるように延設された袖壁延出部とからな
るドーマ部防水シート材を用い、このドーマ部防水シー
ト材のドーマ屋根被覆部でドーマ屋根とドーマ屋根に被
着された家屋屋根防水シートの端部とを覆い、袖壁被覆
部で袖壁と袖壁に被着された家屋屋根防水シートの端部
とを覆い、前記のドーマ屋根延出部と袖壁延出部とを、
それぞれ家屋屋根面上の家屋屋根防水シートに被着する
ことからなるドーマ部における防水方法を提供する。
【0014】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、傾斜した家屋屋根面から突出し、この家屋屋根
面の傾斜に沿って互いに離間して設けられた一対の袖壁
と、これら双方の袖壁上に設けられ、家屋屋根の棟側の
縁部が前記の家屋屋根面に接合したドーマ屋根と、双方
の袖壁の間に設けられたドーマ窓部とを具備してなるド
ーマ部における防水方法において、ドーマ部の周囲の家
屋屋根面に、家屋屋根防水シートを、この家屋屋根防水
シートのドーマ部に接する端部がドーマ部の双方の袖壁
の少なくとも下縁部と、家屋屋根面に接合したドーマ屋
根の少なくとも縁部とに延びるように被着し、次に、ド
ーマ部が家屋屋根面と接する輪郭の形状に合致する透孔
が形成された開孔防水シート体を用い、この透孔にドー
マ部を通して開孔防水シート体をドーマ部の周囲の家屋
屋根防水シートの上面に被着し、次いでドーマ屋根を覆
う形状のドーマ屋根被覆部と、このドーマ屋根被覆部の
両側に延設されて双方の袖壁を覆う形状の袖壁被覆部
と、前記ドーマ屋根被覆部の家屋屋根面に接合する端部
から家屋屋根面に向けて延設されたドーマ屋根延出部
と、袖壁被覆部の端部から家屋屋根面に延びるように延
設された袖壁延出部とからなるドーマ部防水シート材を
用い、このドーマ部防水シート材のドーマ屋根被覆部で
ドーマ屋根とドーマ屋根に被着された家屋屋根防水シー
トの端部とを覆い、袖壁被覆部で袖壁と袖壁に被着され
た家屋屋根防水シートの端部とを覆い、ドーマ屋根延出
部と袖壁延出部とを、それぞれ家屋屋根面上の開孔防水
シート体に被着することからなるドーマ部における防水
方法を提供する。
【0015】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、傾斜した家屋屋根面から突出し、この家屋屋根
面の傾斜に沿って互いに離間して設けられた一対の袖壁
と、これら双方の袖壁上に設けられ、家屋屋根の棟側の
縁部が前記の家屋屋根面に接合したドーマ屋根と、双方
の袖壁の間に設けられたドーマ窓部とを具備してなるド
ーマ部における屋根下地材の敷設構造において、ドーマ
部の周囲の家屋屋根面に、家屋屋根防水シートが、その
家屋屋根防水シートのドーマ部に接する端部がドーマ部
の双方の袖壁の少なくとも下縁部と、家屋屋根面に接合
したドーマ屋根の少なくとも縁部とに延びるように被着
され、このドーマ部の周囲の家屋屋根防水シートの上面
に、ドーマ部が家屋屋根面と接する輪郭の形状に合致す
る透孔が形成され、この透孔にドーマ部が挿通された開
孔防水シート体が被着され、ドーマ屋根を覆う形状のド
ーマ屋根被覆部と、このドーマ屋根被覆部の両側に延設
されて双方の袖壁を覆う形状の袖壁被覆部と、前記ドー
マ屋根被覆部の家屋屋根面に接合する端部から家屋屋根
面に向けて延設されたドーマ屋根延出部と、袖壁被覆部
の端部から家屋屋根面に延びるように延設された袖壁延
出部とからなるドーマ部防水シート材が、そのドーマ屋
根被覆部がドーマ屋根とドーマ屋根に被着された家屋屋
根防水シートの端部とを覆い、袖壁被覆部が袖壁と袖壁
に被着された家屋屋根防水シートの端部とを覆うように
被着され、かつドーマ屋根延出部と袖壁延出部とが、そ
れぞれ家屋屋根面上の開孔防水シート体に被着されてな
るドーマ部の防水構造を提供する。
【0016】
【作用】ドーマ屋根と袖壁とを全て覆うことができる大
きさと形状の防水シート材を予め作成しておいてこれを
現場で折り曲げてドーマ部に被せて固定するならば、従
来、複数枚の長方形状の防水シートをドーマ屋根上で重
ね合わせながら行なっていた防水施工を1枚ものの防水
シート材を被せることで一括して一度で施工できる。よ
ってドーマ屋根の防水施工が大幅に簡略化され、施工時
間が短縮されるとともに、防水部分の品質が安定化す
る。また、現場作業員がドーマ屋根上の不安定な場所で
長時間かかって行なっていた危険な作業である防水シー
トの張り込み作業が簡略化され、作業の安全性が向上す
る。
【0017】更に、ドーマ屋根と袖壁とが1つの防水シ
ート材で覆われているので、複数枚の防水シートを敷き
詰めてドーマ部を覆っていた従来構造よりも防水シート
の突き合わせ接合部分あるいは重ね合わせ接合部分が少
なくなり、防水性に劣る部分が少なくなるので、防水性
の高い構造となる。
【0018】また、ドーマ部の周囲を覆うことができる
大きさで形状の開孔防水シート体と、ドーマ屋根と袖壁
とを全て覆うことができる大きさで形状のドーマ部防水
シート材とを予め作成しておいて、これらを現場で設置
して固定するならば、従来、複数枚の長方形状の防水シ
ートをドーマ屋根上で重ね合わせながら行なっていた防
水施工を1枚ものの開孔防水シート体とドーマ部防水シ
ート材とを被せることで一括して短時間で効率良く行な
うことができる。
【0019】更に、ドーマ屋根と袖壁とを1つのドーマ
部防水シート材で覆う上に、ドーマ部の周囲を開孔防水
シート体で覆う構造とすることで、複数枚の防水シート
を敷き詰めてドーマ部を覆っていた従来構造よりも表面
に露出する防水シートの接合部分が少なくなり、防水性
に劣る部分が少なくなる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明方法の実施に使用するドーマ
部防水シート材20(以下、単に「防水シート材20」
と記す)を示すものである。この防水シート材20は、
図9〜図12を基に先に説明したドーマ部1に被着され
るものである。このドーマ部1とは、傾斜した家屋屋根
面2(以下、単に「屋根面2」と記す)から突出し、こ
の屋根面2の傾斜に沿って互いに離間して設けられた一
対の袖壁3、3と、これら双方の袖壁3、3の上に設け
られ、家屋屋根の棟側の縁部が屋根面2に接合したドー
マ屋根4と、袖壁3、3の間に形成されたドーマ窓部5
とから構成されている。
【0021】前記防水シート材20は、ドーマ屋根4の
上面全部を覆うことができる形状のドーマ屋根被覆部2
1(以下、単に「屋根被覆部21」と記す)、21と、
この屋根被覆部21、21の両側に延設されて双方の袖
壁3、3の表面全部を覆うことができる三角形状の袖壁
被覆部22と、前記屋根被覆部21、21の屋根面2に
接合する端部から屋根面2に向けて延設されたドーマ屋
根延出部21a(以下、単に「延出部21a」と記
す)、21aと、袖壁被覆部22の端部から屋根面2に
延びるように延設された袖壁延出部22a(以下、単に
「延出部22a」と記す)とから構成されている。ま
た、延出部21aと延出部22aとの境界部分、およ
び、延出部21aどうしの境界部分はそれぞれ切り込み
部aが形成されて各延出部を単独で屋根被覆部21か
ら、あるいは、単独で袖壁被覆部22から折り込むこと
ができるようになっている。このような構成の防水シー
ト材20は予め設計されたドーマ部1の大きさに合わせ
て工場等で製作されたものである。
【0022】前記防水シート材20を用いて屋根上のド
ーマ部1の防水施工を行なうには、まず、図11を基に
先に説明した場合と同様に屋根面2上にロール状の防水
シート10、11を広げて家屋屋根防水シート(以下、
単に「防水シート」と記す)10、11を敷き込み、防
水シート10の端部10aを袖壁3あるいはドーマ屋根
4に被着し、これらをステープルなどの固定金具で屋根
面2と袖壁3とドーマ屋根4の必要箇所に図11に示す
状態と同様に固定する。
【0023】次に前記構成の防水シート材20を建築現
場で屋根上のドーマ部1の近くに搬入し、図2と図3に
示すように折り返す。この折り返し状態で図4に示すよ
うに屋根被覆部21をドーマ部1のドーマ屋根4に被
せ、被せた部分の必要箇所を貫通させて固定金具(ステ
ープル)25…をドーマ屋根4に打ち込んで屋根被覆部
21を固定する。また、予め屋根被覆部21の全体を折
り返すことなく、屋根被覆部21を少しずつドーマ屋根
4に被せ、固体金具25を少しずつ打ち込むようにして
固定しても良いのは勿論である。なお、この際、ステー
プル25の打ち込み方向をドーマ屋根4の勾配に合わせ
た方向に打ち込むようにする。即ち、防水シート20を
貫通してドーマ屋根4に打ち込まれたステープル25の
露出部分(棒状部分)が、屋根勾配に沿うように打ち込
むものとする。このように打ち込むことで防水性を損な
わないようにすることができる。
【0024】前記折り返し状態の防水シート材20の屋
根被覆部21を固定したならば、次に、折り上げてある
袖壁被覆部22を降ろしてこれで袖壁3の表面を覆い、
袖壁被覆部22を固定金具25…で袖壁3に固定する。
続いて屋根被覆部21の延出部21aと袖壁被覆部22
の延出部22aとを屋根面上の防水シート10に被せ、
その上からステープル25の打ち込みを行なって延出部
21a、22aをそれぞれ固定する。
【0025】以上説明したようにドーマ屋根4と袖壁3
とを全て覆うことができる大きさの防水シート20を予
め作成しておいてこれを現場で折り曲げて固定するなら
ば、従来、複数枚の長方形状の防水シートをドーマ屋根
4上で重ね合わせながら行なっていた防水施工を1枚も
のの防水シート材20を被せることで一括して一度で行
なうことができる。よって防水施工を大幅に簡略化する
ことができ、施工時間を短縮できる。また、これによ
り、現場作業員がドーマ屋根4上の不安定な場所で長時
間かかって行なっていた危険な作業である防水シートの
張り込み作業を簡略化でき、また、施工時間も短縮でき
るので、ドーマ屋根の防水施工の安全性が向上する。
【0026】更に、図5に示すように仕上げられた防水
構造においは、ドーマ屋根4と袖壁3とを1つの防水シ
ート材20で覆っているので、複数枚の防水シートを敷
き詰めてドーマ部1を覆っていた従来構造よりも防水シ
ートの接合部分が少なくなり、防水性に劣る部分が少な
くなるので、防水性の高い構造を得ることができる。
【0027】図6〜図8は第2の発明の方法の一例を説
明するためのものである。この実施例では、まず、図6
に示す形状の開孔防水シート体30(以下、単に「防水
シート体30」と記す)を用いる。この防水シート体3
0は、ドーマ部1が屋根面2と接する輪郭の形状に合致
する輪郭を有する透孔31が形成された長方形状の防水
シートからなるものである。この防水シート体30は予
め工場で製作されたものを建築現場に搬入して使用する
ものである。
【0028】前記防水シート体30を用いて屋根上のド
ーマ部1の防水施工を行なうには、図11を基に先に説
明した場合と同様に屋根面2上にロール状の防水シート
を広げて防水シート10、11を敷き込み、防水シート
10の端部10aを袖壁3あるいはドーマ屋根4に被着
し、これらをステープルなどの固定金具で屋根面2と袖
壁3とドーマ屋根4の必要箇所に図11に示す状態と同
様に固定する。
【0029】次に前記構成の防水シート体30を建築現
場で屋根上のドーム部1の近くに搬入し、図7に示すよ
うに防水シート体30の透孔31にドーマ部1を通して
屋根面上の防水シート10上に防水シート体30を被着
し、必要箇所に固定金具を打ち込んでこれを固定する。
この状態で袖壁3とドーマ屋根4に被着されている防水
シート10の端部10aは、図7に示すように防水シー
ト体30の上に露出する。
【0030】ここから前記の例で使用した防水シート材
20の張り込みを行なう。防水シート材20を図2と図
3に示すように折り返したならば、この状態で先に説明
した場合と同様に防水シート材20をドーマ屋根4と袖
壁3に固定する。固定した状態を図8に示す。図8にお
いて明らかなように、ドーマ部1の周囲は、防水シート
10と防水シート体30と防水シート材20により3重
に被覆された構造となる。
【0031】以上説明したようにドーマ部1の周囲を覆
うことができる形状の防水シート体30とドーマ屋根4
と袖壁3とを全て覆うことができる大きさの防水シート
材20とを予め工場で作成しておいてこれを現場で設置
して固定するならば、従来、複数枚の長方形状の防水シ
ートをドーマ屋根4上で重ね合わせながら行なっていた
防水施工を1枚ものの防水シート材20と防水シート体
30を被せることで一括して行なうことができる。よっ
て防水施工を大幅に簡略化することができ、施工時間を
短縮できる。また、これにより、現場作業員がドーマ屋
根4上の不安定な場所で長時間かかって行なっていた危
険な作業である防水シートの張り込み作業を簡略化で
き、また、施工時間も短縮できるので、ドーマ屋根の防
水施工の安全性が向上する。
【0032】更に、図8に示すように仕上げられた防水
構造においは、ドーマ屋根4と袖壁3とを1つの防水シ
ート材20で覆う上に、ドーマ部1の周囲を防水シート
体30で覆っているので、複数枚の防水シートを敷き詰
めてドーマ部1を覆っていた従来構造よりも表面に露出
する防水シートの接合部分が少なくなり、防水性に劣る
部分が少なくなるので、防水性の高い構造を得ることが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ドーマ屋根と袖壁とを全て覆うことができる
大きさの防水シート材を予め作成しておいてこれを現場
で折り曲げて固定するならば、従来、複数枚の長方形状
の防水シートをドーマ屋根上で重ね合わせながら行なっ
ていた防水施工を1枚ものの防水シート材を被せること
で一括して一度で施工することができる。よってドーマ
屋根の防水施工を大幅に簡略化することができ、施工時
間を短縮できる。また、これにより、ドーマ屋根上の不
安定な場所で長時間かかって行なっていた危険な作業で
ある防水シートの張り込み作業を簡略化することがで
き、また、施工時間も短縮できるので、ドーマ屋根の防
水施工の安全性が向上する。 $ 更に、この発明の防水構造においては、ドーマ屋根と袖
壁とを1つの防水シート材で覆っているので、複数枚の
防水シートを敷き詰めてドーマ部を覆っていた従来構造
よりも防水シートの接合部分が少なくなり、防水性に劣
る部分が少なくなるので、防水性の高い構造を得ること
ができ、雨漏りを生じないドーマ部を提供することがで
きる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、ドー
マ部の周囲を覆うことができる形状の防水シート体と、
ドーマ屋根と袖壁を全て覆うことができる大きさの防水
シート材とを予め作成しておいてこれを現場で設置して
固定するならば、従来、複数枚の長方形状の防水シート
をドーマ屋根上で重ね合わせながら行なっていた防水施
工を1枚ものの防水シート材と防水シート体を被せるこ
とで一括して行なうことができる。よって防水施工を大
幅に簡略化することができ、施工時間を短縮できる。ま
た、これにより、ドーマ屋根上の不安定な場所で長時間
かかって行なっていた危険な作業である防水シートの張
り込み作業を簡略化することができ、また、施工時間も
短縮できるので、ドーマ屋根の防水施工の安全性が向上
する。
【0035】更に、この発明の防水構造においは、ドー
マ屋根と袖壁とを1つの防水シート材で覆う上に、ドー
マ部の周囲をも防水シート体で覆っているので、複数枚
の防水シートを敷き詰めてドーマ部を覆っていた従来構
造よりも表面に露出する防水シートの接合部分が少なく
なり、防水性に劣る部分が少なくなるので、防水性の高
い構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施に用いる防水シート材の平
面図である。
【図2】図2は同防水シート材の折り曲げ状態を示す斜
視図である。
【図3】図3は同防水シート材の折り曲げ状態を示す側
面図である。
【図4】図4は同防水シート材のドーマ部への張り込み
状態を示す斜視図である。
【図5】図5は同防水シート材の固定状態を示す斜視図
である。
【図6】図6は第2の発明の実施例に用いる防水シート
体の平面図である。
【図7】図7は図6に示す防水シート体の張り込み状態
を示す斜視図である。
【図8】図8は同防水シート体と図1に示す防水シート
材の張り込み状態を示す斜視図である。
【図9】図9は従来の防水シートの張り込み途中の状態
を示す斜視図である。
【図10】図10は従来の防水シートの張り込み完了状
態を示す斜視図である。
【図11】図11は従来の防水シートの他の例の張り込
み途中の状態を示す斜視図である。
【図12】図12は従来の防水シートの他の例の張り込
み完了状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドーマ部 2 家屋屋根面 3 袖壁 4 ドーマ屋根 5 ドーマ窓部 10 家屋屋根防水シート 10a 家屋屋根防水シート端部 20 ドーマ部防水シート材 21 ドーマ屋根被覆部 21a ドーマ屋根延出部 22 袖壁被覆部 22a 袖壁延出部 30 開孔防水シート体 31 透孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜した家屋屋根面から突出し、この家
    屋屋根面の傾斜に沿って互いに離間して設けられた一対
    袖壁と、これら双方の袖壁上に設けられ、家屋屋根の
    棟側の縁部が前記の家屋屋根面に接合したドーマ屋根
    と、双方の袖壁の間に設けられたドーマ窓部とを具備し
    てなるドーマ部における防水方法において、 ドーマ部の周囲の家屋屋根面に、家屋屋根防水シート
    を、この家屋屋根防水シートのドーマ部に接する端部が
    ドーマ部の双方の袖壁の少なくとも下縁部と、家屋屋根
    面に接合したドーマ屋根の少なくとも縁部とに延びるよ
    うに被着し、 次に、ドーマ屋根を覆う形状のドーマ屋根被覆部と、こ
    ドーマ屋根被覆部の両側に延設されて双方の袖壁を覆
    う形状の袖壁被覆部と、前記ドーマ屋根被覆部の家屋屋
    根面に接合する端部から家屋屋根面に向けて延設された
    ドーマ屋根延出部と、袖壁被覆部の端部から家屋屋根面
    に延びるように延設された袖壁延出部とからなるドーマ
    防水シート材を用い、このドーマ部防水シート材の
    ーマ屋根被覆部でドーマ屋根とドーマ屋根に被着された
    家屋屋根防水シートの端部を覆い、袖壁被覆部で袖壁
    と袖壁に被着された家屋屋根防水シートの端部を覆
    い、前記のドーマ屋根延出部と袖壁延出部とを、それぞ
    家屋屋根面上の家屋屋根防水シートに被着することを
    特徴とするドーマ部における防水方法。
  2. 【請求項2】 傾斜した家屋屋根面から突出し、この家
    屋屋根面の傾斜に沿って互いに離間して設けられた一対
    袖壁と、これら双方の袖壁上に設けられ、家屋屋根の
    棟側の縁部が前記の家屋屋根面に接合したドーマ屋根
    と、双方の袖壁の間に設けられたドーマ窓部とを具備し
    てなるドーマ部における防水方法において、 ドーマ部の周囲の家屋屋根面に、家屋屋根防水シート
    を、この家屋屋根防水シートのドーマ部に接する端部が
    ドーマ部の双方の袖壁の少なくとも下縁部と、家屋屋根
    面に接合したドーマ屋根の少なくとも縁部とに延びるよ
    うに被着し、 次に、ドーマ部が家屋屋根面と接する輪郭の形状に合致
    する透孔が形成された開孔防水シート体を用い、この透
    孔にドーマ部を通して開孔防水シート体をドーマ部の周
    囲の家屋屋根防水シートの上面に被着し、 次いでドーマ屋根を覆う形状のドーマ屋根被覆部と、
    のドーマ屋根被覆部の両側に延設されて双方の袖壁を覆
    う形状の袖壁被覆部と、前記ドーマ屋根被覆部の家屋屋
    根面に接合する端部から家屋屋根面に向けて延設された
    ドーマ屋根延出部と、袖壁被覆部の端部から家屋屋根面
    に延びるように延設された袖壁延出部とからなるドーマ
    防水シート材を用い、このドーマ部防水シート材の
    ーマ屋根被覆部でドーマ屋根とドーマ屋根に被着された
    家屋屋根防水シートの端部を覆い、袖壁被覆部で袖壁
    と袖壁に被着された家屋屋根防水シートの端部とを覆
    い、ドーマ屋根延出部と袖壁延出部を、それぞれ家屋
    屋根面上の開孔防水シート体に被着することを特徴とす
    るドーマ部における防水方法。
  3. 【請求項3】 傾斜した家屋屋根面から突出し、この家
    屋屋根面の傾斜に沿って互いに離間して設けられた一対
    袖壁と、これら双方の袖壁上に設けられ、家屋屋根の
    棟側の縁部が前記の家屋屋根面に接合したドーマ屋根
    と、双方の袖壁の間に設けられたドーマ窓部とを具備し
    てなるドーマ部における屋根下地材の敷設構造におい
    て、 ドーマ部の周囲の家屋屋根面に、家屋屋根防水シート
    が、その家屋屋根防水シートのドーマ部に接する端部が
    ドーマ部の双方の袖壁の少なくとも下縁部と、家屋屋根
    面に接合したドーマ屋根の少なくとも縁部とに延びるよ
    うに被着され、この ドーマ部の周囲の家屋屋根防水シートの上面に、ド
    ーマ部が家屋屋根面と接する輪郭の形状に合致する透孔
    が形成され、この透孔にドーマ部が挿通された開孔防水
    シート体が被着され、ドーマ屋根を覆う形状のドーマ屋根被覆部と、このドー
    マ屋根被覆部の両側に延設されて双方の袖壁を覆う形状
    の袖壁被覆部と、前記ドーマ屋根被覆部の家屋屋根面に
    接合する端部から家屋屋根面に向けて延設されたドーマ
    屋根延出部と、袖壁被覆部の端部から家屋屋根面に延び
    るように延設された袖壁延出部とからなるドーマ部防水
    シート材が、そのドーマ屋根被覆部がドーマ屋根とドー
    マ屋根に被着された家屋屋根防水シートの端部とを覆
    い、袖壁被覆部が袖壁と袖壁に被着された家屋屋根防水
    シートの端部とを覆うように被着され、かつドーマ屋根
    延出部と袖壁延出部とが、それぞれ家屋屋根面上の開孔
    防水シート体に 被着されてなることを特徴とするドーマ
    部の防水構造。
JP35692691A 1991-12-25 1991-12-25 ド―マ部における防水方法および防水構造 Expired - Fee Related JP2500167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35692691A JP2500167B2 (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ド―マ部における防水方法および防水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35692691A JP2500167B2 (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ド―マ部における防水方法および防水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05171753A JPH05171753A (ja) 1993-07-09
JP2500167B2 true JP2500167B2 (ja) 1996-05-29

Family

ID=18451467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35692691A Expired - Fee Related JP2500167B2 (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ド―マ部における防水方法および防水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500167B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05171753A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5247771A (en) Ridge shingle unit
US5072552A (en) Universal corner flashing shingle and flashing method
RU2184822C2 (ru) Комплект элементов и способ его использования для гидроизоляции элемента, проходящего сквозь крышу
JP2500167B2 (ja) ド―マ部における防水方法および防水構造
JPH0431379Y2 (ja)
KR100683958B1 (ko) 지붕 또는 지붕널에 대한 개선
JP2799962B2 (ja) けらば包み材
US5165211A (en) Aluminum covered polystyrene roof tile and method of application to a roof
JP2573128Y2 (ja) 屋根パネルとその棟仕舞い構造
JP3458844B2 (ja) 差し谷カバーとこれを用いた屋根面谷部の納め構造
JP2564345Y2 (ja) 屋根パネルユニット
JPH0932213A (ja) 屋根パネルの棟結合部シール構造
JPH07305454A (ja) 屋根パネルの防水接続構造
JP3159794B2 (ja) 板金降り棟部材および板金降り棟部材を用いた降り棟の施工方法
JPH0433305Y2 (ja)
JP2612665B2 (ja) 屋根部の構築方法
JPH0649960A (ja) 防水シート及びその固定方法
JPH043051Y2 (ja)
JPH10306537A (ja) 屋根パネル及びこれを用いた屋根
JP2771345B2 (ja) 屋根棟部の構造
JPH0932183A (ja) 屋根パネル
JPH09242264A (ja) 隅棟用平板瓦
JPH0913535A (ja) 壁パネルの接続構造
JPH04137132U (ja) 建物の水切板
JPH05230949A (ja) 屋根パネル接合部の防水処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960116

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees