JP2024521903A - 繰り返しプラズマ処理 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024521903000001
基板を処理するための方法は、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルの各サイクルは、炭素を含む第1の堆積ガスを用いて、基板を含むプラズマ処理チャンバをパージすることを含む。基板は、ケイ素を含む第1の層、及び金属酸化物を含む第2の層を含む。この方法は、第1の堆積ガスから生成された第1のプラズマに基板をさらして、第2の層に比べて第1の層上に第1のポリマー膜を選択的に堆積させることと、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、エッチングガスから生成された第2のプラズマに基板をさらして第2の層をエッチングすることと、を更に含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2021年6月4日に出願された米国非仮特許出願第17/339,495号明細書の利益を主張するものである。
本発明は、全般的には半導体デバイスを処理するシステム及び方法に関し、特定の実施形態では、繰り返しプラズマ処理のためのシステム及び方法に関する。
一般に、集積回路(IC)などの半導体デバイスは、基板上に誘電材料、導電材料、及び半導体材料の層を順次堆積させ、パターニングして、モノリシック構造で一体化された電子部品及び相互接続素子(例えば、トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、金属線、接点、及びビア)のネットワークを形成することによって製造される。半導体デバイスの構成構造を形成するのに使用される処理フローには、様々な材料を堆積させること及び取り除くことが含まれる。これらの目的のために、半導体デバイスの製造では、しばしば、様々なプラズマプロセスが使用される。
プラズマプロセスの一種であるプラズマエッチングは、荷電種、中性種、又はそれらの組み合わせを含むガスのプラズマに材料をさらすことによりその材料をエッチングする一般的な技法である。プラズマエッチングでは、エッチングの選択性及び指向性(異方性又は等方性)は、プロセス性能を決める重要な主要特性である。半導体業界におけるイノベーションにより、新しい材料及びデバイスアーキテクチャが導入され続けるにつれて、半導体デバイス製造における増大する要件を満足するために、特に選択性及び指向性を改善するための、プラズマエッチングプロセスにおける更なる発展が望まれている。
本発明の好ましい実施形態によれば、基板を処理するための方法であって、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルの各サイクルは、炭素を含む第1の堆積ガスを用いて、基板を含むプラズマ処理チャンバをパージすることであって、基板はケイ素を含む第1の層及び金属酸化物を含む第2の層を含むことと、第1の堆積ガスから生成された第1のプラズマに基板をさらして、第2の層に比べて第1の層上に第1のポリマー膜を選択的に堆積させることと、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、エッチングガスから生成された第2のプラズマに基板をさらして第2の層をエッチングすることと、を含む、方法。
本発明の好ましい実施形態によれば、基板を処理する方法であって、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルのうちの1サイクルは、第1の時間間隔中に、第1のソース電力をプラズマ処理チャンバのソース電極に印加し、第1のバイアス電力をプラズマ処理チャンバのバイアス電極に印加し、炭素を含む堆積ガスをプラズマ処理チャンバに流して、金属酸化物層に比べてケイ素含有層上にポリマー膜を選択的に堆積させることと、第2の時間間隔中に、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、第3の時間間隔中に、第2のソース電力をソース電極に印加し、第2のバイアス電力をバイアス電極に印加し、エッチングガスをプラズマ処理チャンバに流して金属酸化物層をエッチングすることであって、第1の層は第3の間隔中にポリマー膜の下に覆われていることと、を含む、方法。
本発明の好ましい実施形態によれば、基板を処理するための方法であって、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルの各サイクルは、炭素を含む堆積ガスを用いて基板を含むプラズマ処理チャンバをパージすることであって、基板は、金属線を覆う金属酸化物エッチストップ層(ESL)上のパターン付与された層間誘電体(ILD)層及びハードマスクを含み、ハードマスク、ILD層、及び金属酸化物ESLは、外側の露出した表面を含むことと、堆積ガスから生成された第1のプラズマに基板をさらして、金属酸化物ESLに比べてハードマスク及びILD層上に優先的にポリマー膜を堆積させることにより、エリア選択的プラズマ堆積プロセスを実施することと、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、エッチングガスから生成された第2のプラズマに基板をさらして、ハードマスク及びILD層に比べて金属酸化物ESLを優先的にエッチングすることにより、エッチングプロセスを実施することと、を含む、方法。
本発明及びその利点のより完全な理解のために、ここで、以下の記載を添付図面と併せて参照する。
様々な実施形態による、繰り返しのプラズマプロセス(図1G~1I)を受けるデュアルダマシン配線工程(BEOL)処理フローにおける製造の様々な中間段階における基板の断面図を示す。図1Aは、到来する基板を示す。図1Bは、トレンチエッチング後を示す。図1Cは、トレンチ再充填後を示す。図1Dは、フォトレジストパターン付与後を示す。図1Eは、ビアエッチング後を示す。図1Fは、頂部遮断層の除去後を示す。図1Gは、エリア選択的プラズマ堆積プロセス後を示す。図1Hは、エッチストップ層(ESL)のエッチング後を示す。図1Iは、繰り返しのプラズマプロセスの完了後を示す。図1Jは、底部遮断層の除去後を示す。図1Kは、拡散バリア層堆積後を示す。図1Lは、金属被覆後を示す。図1Mは、平坦化後を示す。 代替の実施形態による、繰り返しのプラズマプロセスを受けるデュアルダマシンBEOL処理フローにおける製造の様々な中間段階における基板の断面図を示す。図2Aは、到来する基板を示す。図2Bは、ビアエッチング後を示す。図2Cは、ビア再充填後を示す。図2Dは、フォトレジストパターン付与後を示す。図2Eは、トレンチエッチング後を示す。 異なる実施形態による、繰り返しのプラズマプロセスを受ける基板の断面図を示す。図3Aは、第1のエリア選択的プラズマ堆積プロセス後の基板を示す。図3Bは、第2のエリア選択的プラズマ堆積プロセス後を示す。図3Cは、エッチストップ層(ESL)をエッチングした後を示す。 様々な実施形態による、繰り返しのプラズマプロセスのフロー図を示す。図4Aは、図1G~図1Iに記載した実施形態による、繰り返しのプラズマプロセスを示す。 図4Bは、図1A~図1Mに記載した例示的な実施形態による、繰り返しのプラズマプロセス(トレンチファースト)を含むデュアルダマシンBEOLプロセスを示す。 図4Cは、図2A~図2E及び図1F~図1Mに記載した代替の実施形態による、繰り返しのプラズマプロセス(ビアファースト)を含む別のデュアルダマシンBEOLプロセスを示す。 図4Dは、図3A~図3Cに記載した他の代替の実施形態による、繰り返しのプラズマプロセスを示す。 プラズマ処理ツールにおける繰り返しのプラズマプロセスの実施形態方法を示す。図5Aは、繰り返しのプラズマプロセスの時間多重化された実施態様の1サイクルのタイミング図を示す。 図5Bは、図5Aの実施形態による、繰り返しのプラズマプロセスのフロー図を示す。 図4A~図4D及び図5A~図5Bのフロー図に示す繰り返しのプラズマエッチングプロセスの時間多重化された実施態様を実施するためのプラズマシステムの断面図を示す。 図4A~図4D及び図5A~図5Bのフロー図に示した繰り返しのプラズマプロセスの空間的に分離された実施態様を実施するためのプラズマシステムを示す。図7Aは上面図を示す。 図4A~図4D及び図5A~図5Bのフロー図に示した繰り返しのプラズマプロセスの空間的に分離された実施態様を実施するためのプラズマシステムを示す。図7Bは断面図を示す。
本開示は、腐食性のエッチングガスで見られるような金属の腐食を引き起こすことなく、フッ素を含むエッチングガスを使用して、ケイ素含有材料又は他の材料に比べて金属酸化物材料を選択的に除去するための、繰り返しのプラズマプロセス方法の実施形態について説明する。以下で更に説明するように、繰り返しのプラズマプロセスを使用して、半導体デバイス製造のダマシン配線工程(BEOL)プロセスの一環として、酸化アルミニウムなどの金属酸化物を含むエッチストップ層(ESL)を選択的に除去してもよい。本明細書に記載する実施形態は、金属酸化物材料を効率的に除去しながら、ケイ素含有ハードマスク材料及び層間誘電体(ILD)材料などの他の材料の損失を低減し、金属の腐食を回避する、という利点を提供する。この革新的な方法は、以下で更に詳細に説明するように、ケイ素含有材料などの上に保護層を形成するエリア選択的プラズマ堆積と、保護層を殆ど又は全く有さないターゲット金属酸化物材料を選択的に除去する、フッ素含有非腐食性ガスを使用した後続のエッチングと、を組み合わせることにより、この利点を実現する。この開示では、銅デュアルダマシンプロセスの文脈で説明しているが、この繰り返しのプラズマプロセスを、当業者に知られているような、他の構造における他のプロセスフローに適用してもよい。
一般に、デュアルダマシンBEOLプロセスは、銅(Cu)の相互接続を形成するための集積回路製造における重要なステップである。デュアルダマシンBEOLプロセスでは、ビア又はトレンチなどの第1の凹部が形成され、この第1の凹部は、一時的な充填材料で充填される。次に、第2の凹部が形成され、次いで、形成されたこれらの凹部全体が銅金属で充填され、これに続いて平坦化が行われる。ビア及びトレンチを形成するプロセスには、エッチストップ層(ESL)の除去が含まれてもよい。ESLは、異なる金属層を分離するために、2つの遮断層の間に配置されてもよい。これらの複数の層の積層体が集合的にエッチストップ層と呼ばれることがあるが、本開示では、それらの層は個別に頂部遮断層、エッチストップ層(ESL)、及び底部遮断層と呼ばれる。従来のESL材料としては、炭化ケイ素及び窒化ケイ素が使用されてきたが、酸化アルミニウム(Al)が、ESL用に好ましくてもよく、これは、酸化アルミニウムの誘電率が低く(薄膜として、約4~6のk値)密度が高いためである。しかしながら、酸化アルミニウムESLの除去は難題であり、酸化アルミニウムESLをエッチングするための従来の方法は満足のいくものではない。例えば、ウェットエッチングプロセスは、等方性になる傾向があり、これにより下端の限界寸法が増加し、結果的にビア間又はビアとトレンチ間が短絡する危険性がある。塩素-(Cl)又は臭素-(Br)含有ガス、例えばBCl、HBr、及びClなど、を使用したドライプラズマエッチングは、金属線の腐食を引き起こすことがある。一方、フッ化炭素などの非腐食性のガスがプラズマエッチングプロセスで使用されることがあるが、ハードマスク(HM)及び層間誘電体(ILD)材料に対するESLエッチングの選択性が低くなることがある。本開示の様々な実施形態では、本方法は、エリア選択的プラズマ堆積プロセスと、1種以上のフッ素含有エッチングガスを使用したプラズマエッチングプロセスとを含む繰り返しのプラズマプロセスに基づいており、本方法は、ESL材料のより優れたエッチング選択性を有利にも提供することができる。そのような利点は、製造中の、半導体デバイスの限界寸法の精密な制御を向上させることにつながることがある。
様々な実施形態では、金属酸化物層を選択的に除去するための繰り返しのプラズマプロセスは、半導体製造におけるデュアルダマシン配線工程(BEOL)プロセスの一部として実施される。本開示の繰り返しのプラズマプロセスは、デュアルダマシンBEOLプロセスのステップとして説明されることがあるが、繰り返しのプラズマプロセスは、シングルダマシンBEOLプロセス又は他の製造プロセスに適用されてもよい。
まず、図1A~図1Mには、様々な実施形態による、ESL除去のために繰り返しのプラズマプロセスを受けるデュアルダマシンBEOLプロセスフロー(トレンチファースト)が示されている。図2A~図2Eには、代替実施形態のデュアルダマシンBEOLプロセスフロー(ビアファースト)が示されている。更に、図3A~図3Cには、他の代替の実施形態による、2つのエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップを有する繰り返しのプラズマプロセスが示されている。異なる実施形態に関して、図4A~図4Dを参照して、繰り返しのプラズマプロセスの幾つかのプロセスフローについて更に説明する。繰り返しのプラズマプロセスのステップは、時間的に又は空間的に分離されていてもよい。時間的/空間的分離を説明するために、図5Aに、繰り返しのプラズマプロセスの時間多重化の実施態様の1サイクルのタイミング図を示しており、図5Bには、対応するプロセスフローチャートを示している。図6には、例示的なプラズマ処理システムを示している。図7A及び図7Bには、代替のプラズマ処理システム及び対応する空間分離方法を示している。
図1Aは、到来する基板90の断面図を示す。様々な実施形態では、基板90は、半導体デバイスの一部であってもよく、例えば、従来のプロセスの後に続くいくつかの処理ステップを受けていてもよい。従って、基板90は、様々な超小型電子技術において有用な半導体の層を含んでいてもよい。例えば、半導体構造は、様々なデバイス領域が形成される基板90を含んでいてもよい。
1つ以上の実施形態では、基板90は、シリコンウェーハ又はシリコンオンインシュレータ(SOI)ウェーハであってもよい。特定の実施形態では、基板90は、シリコンゲルマニウムウェーハ、炭化ケイ素ウェーハ、砒化ガリウムウェーハ、窒化ガリウムウェーハ、又は他の複合半導体を含んでもよい。他の実施形態では、基板90は、シリコンオンシリコンの層又はSOI基板と同様に、シリコンゲルマニウムオンシリコン、窒化ガリウムオンシリコン、シリコンカーボンオンシリコンなどの異種層を含む。様々な実施形態では、基板90は、半導体デバイスの他のコンポーネントにパターニングされて又は埋め込まれている。
図1Aに示すように、基板90は、基板上に金属層100を更に備えることがある。実施形態によっては、基板90と金属層100との間には誘電体層などの1つ以上の層が存在してもよい。様々な実施形態では、金属層100は、基板90上のパターン付与された金属相互接続の一部として形成されてもよい。様々な実施形態では、金属層100は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ドープされた多結晶シリコン、タングステン、窒化チタン、窒化タンタル、ルテニウム、及び他の金属を含むことがある。金属層100は、例えば、物理蒸着(PVD)を使用した堆積により形成されてもよい。
誘電体層は、金属層100上に底部遮断層115として堆積されてもよい。特定の実施形態では、底部遮断層115は、窒化ケイ素及び窒化炭素ケイ素(SiCN)などのケイ素ベースの誘電体材料を含んでもよい。底部遮断層115は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。
底部遮断層115上のエッチストップ層(ESL)120として、別の誘電体層が更に堆積されてもよい。様々な実施形態では、ESL120は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、又は酸化ジルコニウムを含んでもよい。ESL120は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。特定の実施形態では、ESL120の厚さは、2nm~5nmの間であってもよい。
依然として図1Aを参照すると、頂部遮断層125は、ESL120上に形成されてもよい。特定の実施形態では、頂部遮断層125は、窒化ケイ素及び窒化炭素ケイ素(SiCN)などのケイ素ベースの誘電体材料を含んでもよい。頂部遮断層125は、通常、底部遮断層115と同じ材料であってもよい。頂部遮断層125は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。
頂部遮断層125の上に、層間誘電体(ILD)層130として別の誘電体層が形成されてもよい。ILD層130は、有機ケイ酸塩ガラス(SiCOH)、高密度SiCOH、多孔質SiCOH、及び他の多孔質誘電材料などの、低誘電率(即ち、低k値)を有するケイ素ベースの誘電材料を含んでもよい。ILD層130は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。
図1Aに更に示すように、第1のハードマスク140が、層間誘電体(ILD)層130の上に形成されてもよい。特定の実施形態では、第1のハードマスク140は、窒化ケイ素を含んでもよい。代替の実施形態では、第1のハードマスク140は、二酸化ケイ素(SiO)又は窒化チタンを含んでもよい。更に、第1のハードマスク140は、例えば、2つの異なる材料を使用した2つ以上の層を含む、積層されたハードマスクであってもよい。第1のハードマスク140の第1の層は、窒化チタン、チタン、窒化タンタル、タンタル、タングステンベースの化合物、ルテニウムベースの化合物、又はアルミニウムベースの化合物、などの金属ベースの層を含んでもよく、第1のハードマスク140の第2の層は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化ケイ素、非晶質シリコン、又は多結晶シリコンなどの誘電体層を含んでもよい。第1のハードマスク140は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。
第1のフォトレジスト150が、例えばコーティングプロセス又はスピンオンプロセスを使用して、第1のハードマスク140の上に堆積されてもよい。様々な実施形態では、第1のフォトレジスト150は、感光性有機材料を含んでもよく、例えば、従来のスピンコーティング技術により、溶液から第1のハードマスク140上に塗布されてもよい。図1Aに示すように、第1のフォトレジスト150は、従来のフォトリソグラフィ技術を使用して、あるパターンでパターン付与されてもよい。様々な実施形態では、第1のフォトレジスト150のパターンは、第1の凹部形成のために使用されてもよい。特定の実施形態では、図1Bに示すように、第1のパターンがトレンチ形成のために使用されてもよい。
図1Bは、トレンチフィーチャを形成するためのトレンチエッチング後の基板90を示す。図1Aの第1のフォトレジスト150はマスク層として機能し、第1のフォトレジスト150のパターンが転写される。トレンチエッチングにより、第1のフォトレジスト150によってマスクされなかった第1のハードマスク140及び層間誘電体(ILD)層130の部分が異方的に除去される。図1Bに示すように、トレンチエッチングは、後のステップでビアを形成するためのスペースを残すように、頂部遮断層125が露出される前に、停止されてもよい。エッチストップ層を使用してトレンチエッチングを止めてもよいが、実施形態によっては、時限式のエッチングを使用してもよい。特定の実施形態では、トレンチエッチングには、1つ以上のウェットエッチングプロセス、プラズマエッチングプロセス、反応性イオンエッチング(RIE)プロセス、又はこれらの若しくは他のエッチングプロセスの組み合わせ、が含まれる。トレンチエッチング後に残っている第1のフォトレジスト150は、例えば、従来のプラズマアッシング技術により、基板90から除去されてもよい。
図1Cは、トレンチ再充填、並びに第2のハードマスク142及び第2のフォトレジスト152の堆積後の基板90を示す。トレンチ再充填では、残っている第1のハードマスク140を除去した後、隙間充填材料又は有機底部反射防止コーティング(BARC)と呼ばれる充填材料160が、前のステップで形成されたトレンチフィーチャを充填する。充填材料160は、有機溶媒の溶液からスピン塗布されてもよい。実施形態によっては、充填材料160は、蒸着を含む他の堆積技術を使用して、堆積されてもよい。化学機械平坦化プロセスなどの平坦化プロセスを使用して、充填材料160の表面が、ILD層130の主表面と同一平面になるようにしてもよい。
更に、依然として図1Cを参照すると、第2のハードマスク142及び第2のフォトレジスト152が、パターン付与の次のステップのために塗布される。第2のハードマスク142は、以前に説明した第1のハードマスク140と似ていてもよいが、実施形態によっては、異なる組成を有していてもよい。第2のハードマスク142は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)、スパッタリング、及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。第2のフォトレジスト152は、以前に説明した第1のフォトレジスト150と似ていてもよいが、実施形態によっては、異なる組成を有していてもよい。第2のフォトレジスト152は、例えば、従来のスピンコーティング技術により、溶液から第2のハードマスク142上に塗布される。
図1Dは、1つ以上のリソグラフィプロセスにより、第2のフォトレジスト152のパターンを規定した後の基板90を示す。様々な実施形態では、第2のフォトレジスト152のパターンは、第2の凹部形成のために使用されてもよい。特定の実施形態では、図1Eに示すように、第2のフォトレジスト152のパターンは、ビア形成のために使用されてもよい。
図1Eは、ビアエッチング後に充填材料160を除去した後の基板90を示す。図1Dの第2のフォトレジスト152はマスク層として機能し、第2のフォトレジスト152のパターンが転写される。ビアエッチングにより、第2のフォトレジスト152によってマスクされなかった第2のハードマスク142、充填材料160、及び層間誘電体(ILD)層130の部分が異方的に除去される。残っている第2のフォトレジスト152及び充填材料160は、例えば、従来のプラズマアッシング技術により除去されてもよい。この除去ステップでは、充填材料160上に隔離された第2のハードマスク142の部分も除去されてもよい。特定の実施形態では、ビアエッチングプロセスには、1つ以上のウェットエッチングプロセス、プラズマエッチングプロセス、反応性イオンエッチング(RIE)プロセス、又はこれらの若しくは他のエッチングプロセスの組み合わせ、が含まれる。
図1Fは、形成されたビアの底部にある頂部遮断層125を除去した後の基板90を示す。様々な実施形態では、後続の繰り返しのプラズマプロセス(例えば、図1G~図1I)の前に、頂部遮断層の除去がエッチングプロセスにより行われてもよく、エッチストップ層(ESL)120の一部分が露出する。特定の実施形態では、頂部遮断層125のエッチングには、1つ以上のウェットエッチングプロセス、プラズマエッチングプロセス、反応性イオンエッチング(RIE)プロセス、又はこれらの若しくは他のエッチングプロセスの組み合わせ、が含まれる。特定の実施形態では、ビアエッチング及び頂部遮断層125のエッチングは、単一のエッチングステップとして行われてもよい。特定の実施形態では、以下に説明する繰り返しのプラズマプロセスは、ビアエッチング又は頂部遮断層125のエッチングの目的の少なくとも一部分を達成するような態様で、行われてもよい。
特定の実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスを行う前に、以降の繰り返しのプラズマプロセスの選択性を高めるために、基板90上にある層(例えば、図1Fの第2のハードマスク142及び層間誘電体(ILD)層130)の表面終端基の組成を化学的に若しくは物理的に改質するように、オプションの前処置を実施してもよい。例えば、オプションの前処置は、水素含有還元剤を使用したプラズマ処置であってもよい。一実施形態では、分子の水素(H)を使用したプラズマ処置を実施してもよい。
図1Gは、ポリマー膜165を形成するためのエリア選択的プラズマ堆積プロセス後の基板90を示す。ポリマー膜165の形成は、様々な実施形態では繰り返しのプラズマプロセスの第1のプラズマステップである。様々な実施形態では、基板90を堆積ガスのプラズマにさらすことにより、ポリマー膜165が、ESL120に比べて第2のハードマスク142及び層間誘電体(ILD)層130上に選択的に形成されてもよい。様々な実施形態では、ESL120に比べた第2のハードマスク142又は層間誘電体(ILD)層130上での堆積速度は、5:1~1000:1であってもよく、その結果、ESL120上にはポリマー膜が殆ど又は全く形成されなくてもよい。従って、ポリマー膜165は、ESL120よりも第2のハードマスク142又は層間誘電体(ILD)層130上ではるかに厚くなる。
様々な実施形態では、堆積ガスは、炭素を含むポリマー膜前駆体と希釈剤との混合物を含む。例えば、様々な実施形態では、ポリマー膜前駆体は、アルカンである。特定の実施形態では、堆積ガスは、メタン(CH)とアルゴン(Ar)との任意の比率の混合物である。実施形態によっては、堆積ガスは、水素(H)又は窒素(N)を更に含んでもよい。実施形態によっては、堆積ガスは、エタン、エチレン、及び他の炭化水素を更に含んでもよい。
一実施形態では、エリア選択的プラズマ堆積プロセスは、20℃~120℃の間のプロセス温度でCHとArとの混合ガスを使用して実施されてもよく、ポリマー膜165は、酸化アルミニウムを含むエッチストップ層(ESL)120と比べて、窒化ケイ素、酸化ケイ素、及び有機ケイ酸塩ガラス(SiCOH)などのケイ素含有材料を含む層間誘電体(ILD)層130及び第2のハードマスク142上に優先的に形成される。酸化ケイ素は、例えば、前駆体としてオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を使用して、プラズマCVD又は流動性CVDにより、用意されてもよい。異なる実施形態では、ポリマー膜165は、酸化アルミニウムを含むESL120に対して、窒化チタンを含む第2のハードマスク142上に優先的に形成されてもよい。
図1Hは、繰り返しのプラズマプロセスの第2のプラズマステップにおいて、フッ素を含むガスを使用したESL120のエッチング後の基板90を示す。ESL120の露出部分が異方的にエッチングされている間、上記の図1G以前のステップにおける第1のプラズマステップ(エリア選択的プラズマ堆積プロセス)によって形成されたポリマー膜165は、第2のハードマスク142及びILD層130を保護する保護層として機能する。第2のハードマスク142又は層間誘電体(ILD)層130上に形成されたより厚いポリマー膜165は、下にある材料をエッチングから保護し、非選択性の又はより少ないエッチング液ですら使用可能にする。ESL120上にポリマー膜165が存在する場合、このポリマー膜165はより薄いので、最初にエッチングされ、次いで露出したESL120がエッチングされることになる。
様々な実施形態では、フッ素含有エッチングガスは、銅を含む金属に対して腐食性ではないガスを含んでもよい。様々な実施形態では、フッ素含有ガスは、塩素又は臭素を含んでおらず、長期間にわたって、金属線の金属腐食を引き起こさないことがある。これは、製品寿命中に銅の腐食を引き起こし製品の故障をもたらすことがある塩素又は臭素含有ガスとは異なっている。
様々な実施形態では、フッ素含有エッチングガスは、テトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、フルオロメタン(CHF)、及びそれらの組み合わせを含む。フッ素含有エッチングガスは、上述のような塩素又は臭素と同様に、金属線の金属腐食を引き起こすことがある硫黄を含まないように選択されてもよい。特定の実施形態では、エッチングガスは、任意の比率で酸素(O)を更に含む。1つ以上の実施形態では、エッチングガスは、0.1体積%~10体積%の酸素を更に含む。エッチングガスは、任意の比率でアルゴン(Ar)と窒素(N)などの希釈剤を更に含んでもよい。様々な実施形態では、目標量の選択的なESL除去を達成するために、エリア選択的プラズマ堆積(第1のプラズマステップ)及び後続のエッチングプラズマプロセス(第2のプラズマステップ)が繰り返される。繰り返しのプラズマプロセスの様々な実施形態について、図4A~図4Dを参照して更に説明する。
特定の実施形態では、エッチングプラズマプロセス(第2のプラズマステップ)は、ポリマー膜で保護された第2のハードマスク142と窒化ケイ素、酸化ケイ素、及び有機ケイ酸塩ガラス(SiCOH)などのケイ素含有材料を含む層間誘電体(ILD)層130とに比べて、酸化アルミニウムを含むESL120を、テトラフルオロメタン(CF)のプラズマを使用して、60℃~120℃の間のプロセス温度で、優先的に除去する。異なる実施形態では、酸化アルミニウムを含むESL120は、窒化チタンを含むポリマー膜で保護された第2のハードマスク142に比べて、優先的にエッチングされてもよい。
図1Iは、繰り返しのプラズマプロセスの完了後の基板90を示す。様々な実施形態によれば、図1Dで規定された第2のフォトレジスト152のパターンに対応するESL120の部分が除去されて、底部遮断層115までビアが拡張される。図1Iに示した実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスのプロセスパラメータは、ESL120だけでなく、ポリマー膜165も、第2のハードマスク142及びILD層130から完全に除去するように最適化されてもよい。
様々な実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスの後、デュアルダマシン配線工程(BEOL)プロセスの更なるステップを実施して、金属相互接続を形成してもよい。図1Jは、底部遮断層115の一部分を除去するためのエッチング後の基板90を示しており、形成されたビアのパターンに応じて金属層100の一部分が露出している。特定の実施形態では、底部遮断層115のエッチングには、1つ以上のウェットエッチングプロセス、プラズマエッチングプロセス、反応性イオンエッチング(RIE)プロセス、又はこれらの若しくは他のエッチングプロセスの組み合わせ、が含まれる。特定の実施形態では、底部遮断層115のエッチングの少なくとも一部分、又はデュアルダマシンBEOLプロセスの任意の他の後続のステップが、上述の繰り返しのプラズマプロセスの一部として統合されてもよい。
図1Kは、拡散バリア層170の堆積後の基板90を示す。特定の実施形態では、拡散バリア層170は、タンタル、窒化タンタル、チタン、又は窒化チタンを含んでもよい。拡散バリア層は、金属層100中の金属が、製造中に他の構成要素に拡散するのを防ぐように意図されている。拡散バリア層170は、スパッタリング、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、及び原子層堆積(ALD)を含む蒸着、並びにプラズマCVD(PECVD)及び他のプロセスなどの他のプラズマプロセス、などの堆積技術を使用して、堆積されてもよい。
図1Lは、金属堆積後の基板90を示す。金属堆積は、スパッタリング又は物理蒸着(PVD)技術を使用した金属(例えば、銅)のシード層堆積に続いて電気メッキを行うことにより、実施されてもよい。金属堆積のこのステップでは、ビア及びトレンチは、金属で充填される。図1Lに示すように、様々な実施形態では、金属堆積のために、通常、金属層100と同じ金属が使用されてもよい。
最後に、図1Mは、平坦化後の基板90を示しており、余分な金属が、例えば化学機械平坦化(CMP)法により除去されている。
図1A~図1Mに示す例示的な実施形態では、トレンチエッチング(図1B)が、ビアエッチング(図1E)の前に行われる。このシーケンスは、トレンチファーストと呼ばれる。しかしながら、他の実施形態では、以下で図2A~図2Eに示すように、トレンチエッチングの前にビアエッチングが行われてもよい(ビアファースト)。
図2Aでは、到来する基板90は、上述した以前の(トレンチファーストの)実施形態と似た構造を有しており、金属層100、底部遮断層115、エッチストップ層(ESL)120、頂部遮断層125、層間誘電体(ILD)層130を含む層積層体を備えている。ILD層130の上には、第1のハードマスク240が形成されている。第1のフォトレジスト250が、第1のハードマスク240上に、図1Dのパターンと似たビアエッチング用のパターンを伴って形成されてもよい。第1のハードマスク240及び第1のフォトレジスト250は、それぞれ図1Aの第1のハードマスク140及び第1のフォトレジスト150と似ていてもよいが、実施形態によっては、それらは異なる組成を有していてもよい。
図2Bは、ビアエッチング後の基板90を示す。図2Aの第1のフォトレジスト250はマスク層として機能し、第1のフォトレジスト250のパターンが転写される。以前の実施形態と共に以前に説明したように、ビアエッチングを、適切なエッチングプロセスを使用して実施して、第1のフォトレジスト250によってマスクされなかった第1のハードマスク240及び層間誘電体(ILD)層130の部分を異方的に除去し、形成されたビアの底部において頂部遮断層125を露出させ得る。
図2Cは、ビア再充填、並びに第2のハードマスク242及び第2のフォトレジスト252の堆積後の基板90を示す。ビア再充填では、残っている第1のハードマスク240を除去した後、以前のステップで形成されたビアフィーチャを充填材料260が充填する。充填材料260は、充填材料160と似ていてもよいが、実施形態によっては、異なる組成を有していてもよい。充填材料260は、有機溶媒の溶液からスピン塗布されてもよい。実施形態によっては、充填材料260は、蒸着を含む他の堆積技術を使用して、堆積されてもよい。化学機械平坦化プロセスなどの平坦化プロセスを使用して、充填材料260の表面が、ILD層130の主表面と同一平面になるようにしてもよい。
更に図2Cでは、図1Cと同様に、ILD層130及び充填材料260上に、第2のハードマスク242及び第2のフォトレジスト252が形成されている。第2のハードマスク242及び第2のフォトレジスト252は、それぞれ第1のハードマスク240及び第1のフォトレジスト250と似ていてもよいが、それらは異なる組成を有していてもよい。第2のハードマスク242は、図1Cの第2のハードマスク142と同様に、適切な堆積技術を使用して堆積されてもよい。第2のフォトレジスト252は、例えば、従来のスピンコーティング技術により、溶液から第2のハードマスク242上に塗布されてもよい。
図2Dは、1つ以上のリソグラフィプロセスにより、第2のフォトレジスト252のパターンを規定した後の基板90を示す。第2のフォトレジスト252のパターンは、トレンチ形成のために使用されてもよい。
図2Eは、トレンチエッチング後の基板90を示す。図2Dのパターン付与された第2のフォトレジスト252はマスク層として機能し、第2のフォトレジスト252のパターンが転写される。以前の実施形態と共に以前に説明したように、適切なエッチングプロセスを使用してトレンチエッチングを実施して、第2のフォトレジスト252によってマスクされなかった第2のハードマスク242、充填材料260、及び層間誘電体(ILD)層130の部分を異方的に除去してもよい。図2Eに示すように、トレンチエッチングは、充填材料260を完全に除去してビアの底部において頂部遮断層を露出させるように実施されてもよいが、第2のフォトレジスト252によってマスクされなかったILD層130の部分が完全に除去される前に停止してもよい。エッチストップ層を使用してトレンチエッチングを止めてもよいが、実施形態によっては、時限式のエッチングを使用してもよい。残っている第2のフォトレジスト252は、例えば、従来のプラズマアッシング技術により除去してもよい。この段階で、基板90は、トレンチファーストの実施形態により形成された図1Eに示す構造と同様の、トレンチ及びビアフィーチャを備えた構造を有する。
続いて、頂部遮断層125の除去、繰り返しのプラズマプロセス、及び後続のプロセスを、以前の実施形態と同様に(例えば、それぞれ図1F、図1G~図1I、及び図1J~図1Mと同様に)、実施してもよい。
以前の実施形態は、デュアルダマシン配線工程(BEOL)プロセスの一部として説明されているが、本開示の繰り返しのプラズマプロセスは、デュアルダマシンBEOLプロセスに限定はされず、他の製造プロセスに適用して、特定の材料(例えば、酸化アルミニウム)を、他の材料(例えば、ケイ素含有材料)上に選択的に形成された1つ以上の保護層を用いることで選択的に除去してもよい。一実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスは、シングルダマシンBEOLプロセスに適用されてもよい。シングルダマシンBEOLプロセスの1サイクルでは、デュアルダマシンBEOLプロセスにおける2つの凹部の代わりに、トレンチ又はビアなどの1つの凹部のみが形成されてもよい。例えば、ビア形成(例えば、図2B)の後に、繰り返しのプラズマエッチングが実施されてもよい。
様々な実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスは、2つの別個のエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップを含んでもよい。この実施形態の方法では、2種類より多くの材料を含む表面からのターゲット材料の選択的エッチングが改善されてもよい。繰り返しのプラズマプロセスの前のトレンチ及びビアの形成は、トレンチファースト方法(例えば、図1A~図1E)又はビアファースト方法(例えば、図2A~図2E)により実施されてもよく、図1Fに示したのと同じ構造が得られる。これらの実施形態による後続の繰り返しのプラズマプロセスのステップが、図3A~図3Cに示されている。
図3Aには、第1の堆積ガスを使用した第1のエリア選択的プラズマ堆積プロセス(第1のプラズマステップ)後の基板90が示されている。第1の堆積ガスは、図1Gを参照して以前に説明した堆積ガスと同様であってもよい。図示するように、第1のポリマー膜360が、層間誘電体(ILD)層130及びエッチストップ層(ESL)120に比べて第2のハードマスク142上に優先的に形成されてもよい。第1のポリマー膜360は、上述したポリマー膜165と組成が似ていてもよく、同様に形成されてもよい。この段階では、例えば、第1の堆積ガスの組成及び他のプロセスパラメータは、第2のハードマスク142に関して高い堆積速度及び/又は選択性を達成するように選択されてもよい。
次に、図3Bには、第2の堆積ガスを使用した第2のエリア選択的プラズマ堆積プロセス(第2のプラズマステップ)後の基板90が示されている。第1のポリマー膜360とは組成が異なる第2のポリマー膜362が、第2のハードマスク142及びESL120に比べて、優先的にILD層130上に形成されてもよい。第1のポリマー膜360、第2のポリマー膜362、又はその両方とも、ポリマー膜165に組成が似ていてもよい。一実施形態では、第1及び第2のポリマー膜360及び362は、組成が同じであってもよいが、第1及び第2のプラズマステップについて異なるプロセスパラメータを選択することにより、異なる速度で形成されてもよい。第2の堆積ガスは、図1Gを参照して以前に説明した堆積ガスと同様であってもよい。例えば、第2の堆積ガスは、炭素を含む第2のポリマー膜前駆体と希釈剤との混合物を含む。特定の実施形態では、第2のポリマー膜前駆体はアルカンである。特定の実施形態では、堆積ガスは、メタン(CH)とアルゴン(Ar)との任意の比率の混合物である。実施形態によっては、堆積ガスは、水素(H)又は窒素(N)を更に含んでもよい。第2の堆積ガスは、第1のエリア選択的プラズマ堆積プロセスの第1の堆積ガスと同じであっても又は同じでなくてもよい。第2の堆積ガスの組成及び他のプロセスパラメータは、層間誘電体(ILD)層130に関して高い堆積速度及び/又は選択性を達成するように選択されてもよい。
一実施形態では、第1のプラズマステップのプロセスパラメータは、ケイ素を含むハードマスク上での第1のポリマー膜360の形成に向けて最適化されていてもよく、一方、第2のプラズマステップのプロセスパラメータは、SiCOHなどの低k誘電体を含むILD層130上での第2のポリマー膜362の形成に向けて最適化されていてもよく、両方の状態とも、酸化アルミニウムを含むエッチストップ層(ESL)120に比べて依然として選択性がある。
図3Cは、繰り返しのプラズマプロセスの第3のプラズマステップにおいて、フッ素を含むガスを使用したESL120のエッチング後の基板90を示す。図1Hで以前に説明したように、ESL120の露出した部分は、異方的にエッチングされる。上記の第1及び第2のエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップ(第1及び第2のプラズマステップ)によって形成された第1及び第2のポリマー膜360及び362は、保護層として機能して、それぞれ第2のハードマスク142及びILD層130を保護する。
上記で説明した実施形態(例えば、図3A~図3C)は、2つのエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップを含むが、代替の実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスは、任意の数のエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップ及び1つ以上のエッチングプロセスを含んでもよい。
以下では、図4A~図4Dは、前述した実施形態に対応する繰り返しのプラズマプロセスのプロセスフローチャートを示し、それぞれ、図4Aは図1G~図1Iに対応し、図4Bは図1A~図1Mに対応し、図4Cは図2A~図2E及び図1F~図1Mに対応し、図4Dは図3A~図3Cに対応する。
様々な実施形態では、例えば、図1G~図1Iに対応する、繰り返しのプラズマプロセスの全てのステップは、プラズマ処理ツールの内部で実施されてもよい。
図4Aには、様々な実施形態に従い、繰り返しのプラズマプロセスのプロセスフローが示されている。繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450A)は、以下の4つの主要なステップを含む:炭素を含む堆積ガスを用いてプラズマ処理ツールのプラズマ処理チャンバをパージするステップ(ブロック451)、堆積ガスから生成されたプラズマに基板をさらすステップ(ブロック452)(例えば、図1G)、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージするステップ(ブロック455)、及びエッチングガスのプラズマに基板をさらすステップ(ブロック456)(例えば、図1H)。繰り返しのプラズマプロセスの各ステップは、時間的に又は空間的に分離されていてもよい。特定の実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスは、図5及び図6に詳細に示す時間多重化処理により、プラズマ処理チャンバの単一の区画内で実施されてもよい。他の実施形態では、図7A及び図7Bを参照して示すように、繰り返しのプラズマプロセスは、プラズマ処理チャンバの分離された複数の区画内で実施されてもよく、基板は、次のステップへ移行するために、ある区画から別の区画へ運ばれてもよい。
ブロック451では、繰り返しのプラズマプロセスの第1のステップとして、プラズマ処理チャンバは、メタン(CH)などの炭素を含む堆積ガスを用いてパージされ、基板温度は、あるプロセス温度で平衡状態にされてもよい。様々な実施形態では、基板温度は、例えば、ヒーターによって上昇され、且つ、水冷又は液体ヘリウム冷却によって冷却されてもよく、それらは温度コントローラによって制御される。
第二に、ブロック452では、繰り返しのプラズマプロセスの第1のプラズマステップ(エリア選択的プラズマ堆積)が、プラズマ化学蒸着(PECVD)ツールなどのプラズマ堆積ツールにより、実施される(例えば、図1G)。1つ以上のプラズマ電源からプラズマソースエネルギーを供給することにより、堆積ガスのプラズマがプラズマ処理チャンバ内で生成され、基板は、この堆積ガスのプラズマにさらされる。ポリマー膜165の前駆体種が、プラズマによってエネルギー付与されて、ラジカルを形成することができる。これらのラジカルは、表面上に吸着され、プラズマ重合プロセスにおいて互いにランダムに反応して、ポリマー膜165を形成してもよい(例えば、図1G)。異なる材料間の吸着量の差により、プラズマ重合の速度が異なることになり、それによって、異なる膜成長速度をもたらすことができる。従って、ソース電力、バイアス電力、ガス流量、プロセス圧力、プロセス温度、プロセス時間、及びガス組成などのプロセスパラメータを最適化して、ポリマー膜のエリア選択的形成を実現することができる。
次に、ブロック235では、プラズマソース電力をオフにすることにより第1のプラズマステップを終了させた後、プラズマ処理チャンバは、フッ素を含むエッチングガスを用いてパージされる。様々な実施形態では、基板温度は、第1のプラズマステップと同じに保たれてもよく、又は、別のプロセス温度での平衡状態にされてもよい。様々な実施形態では、基板温度は、例えば、ヒーターによって上昇され、且つ、水冷又は液体ヘリウム冷却によって冷却されてもよく、それらは温度コントローラによって制御される。
ブロック456では、第2のプラズマステップが実施されて、金属酸化物(例えば、図1HのESL120)がエッチングされる。図1Hに示すように、ポリマー膜165も、このステップ中に部分的に又は完全に除去されてもよい。エッチングガスのプラズマがプラズマ処理チャンバ内で生成され、基板は、このエッチングガスのプラズマにさらされる。特定の実施形態では、ポリマー膜165及び酸化アルミニウムを含むESL120は、異方的にエッチングされ、その間、他の材料(例えば、図1Hの第2のハードマスク142及び層間誘電体(ILD)層130)は保護される。
一部の従来の方法では、非腐食性のガスを使用したプラズマエッチングは、非選択的なエッチングにつながる傾向がある。酸化アルミニウムなどの金属酸化物材料を除去するための一般的な状態は、ハードマスク及び層間誘電体(ILD)層として使用されることがあるケイ素含有材料などの他の材料を損傷する場合が多い。しかしながら、本開示の実施形態の方法では、第1のプラズマステップにおけるエリア選択的堆積中にそのような材料の上に形成されたポリマー膜が存在するおかげで、そのような損傷は有利にも最小限に抑えられるか又は完全に解消されてもよい。ソース電力、バイアス電力、ガス流量、プロセス圧力、プロセス温度、プロセス時間、及びガス組成などのプロセスパラメータを最適化してターゲットの金属酸化物材料を効果的にエッチングすることができ、同時に、ポリマー膜の除去も達成されてもよい。
特定の実施形態では、パージステップ(例えば、ブロック451及び455)の何れかの前に、プラズマ処理チャンバを真空まで排気してもよい。更に、実施形態によっては、ステップの間に1つ以上の追加の処置ステップを挿入してもよい。追加の処置は、真空化での熱処置、湿式プロセス、前処置(ブロック445)に似たプラズマ処置、又は他のプロセスであってもよい。
様々な実施形態では、4つのステップ(ブロック451、452、455、及び456)のこのサイクルを繰り返して、所望のプロセス性能を達成してもよい。サイクルは、これら4つのステップのうちの何れのステップで開始してもよい。
図4Bでは、特定の実施形態によれば、繰り返しのプラズマプロセスを使用して、トレンチファースト法(例えば、図1A~図1M)を用いたデュアルダマシン配線工程(BEOL)プロセスの一部として、基板からエッチストップ層(ESL)を選択的に除去してもよい。
基板は、様々な製造ステップを経ていてもよく、第1のハードマスク140及び第1のフォトレジスト150を含む層積層体を有していてもよい(ブロック400)(例えば、図1A)。まず、トレンチエッチング(ブロック410)(例えば、図1B)を実施して、前述のようにトレンチフィーチャを形成する。次に、トレンチ再充填、第2のハードマスク142及び第2のフォトレジスト152の堆積、第2のフォトレジスト152のパターン付与、が実施される(ブロック420)(例えば、図1C及び図1D)。続いて、ビアエッチングが実施される(ブロック430)(例えば、図1E)。次に、頂部遮断層125が任意選択的に除去されてもよい(ブロック440)(例えば、図1F)。実施形態によっては、頂部遮断層125を除去するこのステップは、後続の繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450B)に統合されてもよい(例えば、図1G~図1I)。更に、以降の繰り返しのプラズマプロセスの選択性を高めるために、オプションの前処置(ブロック445)を実施して、基板90上に存在する層(例えば、図1Fの第2のハードマスク142及び層間誘電体(ILD)層130)の表面終端基の組成を化学的に又は物理的に改質してもよい。次に、図4Aのブロック450Aを参照して前述したように、繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450B)(例えば、図1G~図1I)を実施してもよい。
依然として図4Bを参照すると、繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450B)の完了後、底部遮断層115を任意選択的に除去してもよい(ブロック460)(例えば、図1J)。実施形態によっては、底部遮断層115を除去するこのステップは、以前の繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450B)(例えば、図1G~図1I)に統合されてもよい。続いて、拡散バリア層170の堆積、金属堆積、及び平坦化を実施して、金属相互接続の形成サイクルを完了する(ブロック470)(例えば、図1K~図1M)。
図4Cは、代替の実施形態による、ビアファースト方法を用いたデュアルダマシン配線工程(BEOL)プロセスの例示的なプロセスフローチャートを示す(例えば、図2A~図2E及び図1F~図1M)。
トレンチファースト方法を用いた以前の実施形態と同様に、基板は、様々な製造ステップを経ていてもよく、第1のハードマスク240及び第1のフォトレジスト250を含む層積層体を有していてもよい(ブロック402)(例えば、図2A)。まず、ビアエッチング(ブロック402)(例えば、図2B)を実施して、前述のようにビアフィーチャを形成する。次に、ビア再充填、第2のハードマスク242及び第2のフォトレジスト252の堆積、第2のフォトレジスト252のパターン付与、が実施される(ブロック422)(例えば、図2C及び図2D)。次いで、トレンチエッチングが実施される(ブロック432)(例えば、図2E)。後続のプロセスは、以前に説明したトレンチファーストの実施形態(例えば、図1F~図1M及び図4B)のプロセスフローと似ていてもよい。頂部遮断層125が任意選択的に除去されてもよい(ブロック442)(例えば、図1F)が、実施形態によっては、頂部遮断層125を除去するこのステップは、後続の繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450B)(例えば、図1G~図1I)に統合されてもよい。更に、以降の繰り返しのプラズマプロセスの選択性を高めるために、オプションの前処置(ブロック447)を実施して、基板90上に存在する層(例えば、図1Fの第2のハードマスク142及び層間誘電体(ILD)層130)の表面終端基の組成を化学的に又は物理的に改質してもよい。繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450C)及び後続のプロセスは、上述した以前の実施形態(例えば、図4Bのブロック450B、460、及び470)に似ていてもよい。繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450C)の完了後、底部遮断層115が任意選択的に除去されてもよい(ブロック462)(例えば、図1J)が、実施形態によっては、底部遮断層115を除去するこのステップは、以前の繰り返しのプラズマプロセス(ブロック450C)(例えば、図1G~図1I)に統合されてもよい。最後に、拡散バリア層170の堆積、金属堆積、及び平坦化が実施される(ブロック472)(例えば、図1K~図1M)。
図4Dは、異なる実施形態(例えば、図3A~図3C)による、2つのエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップ及び1つのエッチングプロセスを含む繰り返しのプラズマプロセスの例示的なプロセスフローチャートを示す。前述のように、特定の実施形態では、2つのエリア選択的プラズマ堆積プロセスステップを含む繰り返しのプラズマプロセスを使用して、ターゲットのエッチング材料に比べて2つの異なる材料上に2つのポリマー膜をプラズマ堆積させるための2つの最適化された状態を可能にしてもよい。
これらの実施形態では、繰り返しのプラズマプロセスは、6つのステップを含んでもよい。以前に説明した4つのステップ(例えば、図4A~図4Cのブロック451、452、455、及び456)に加えて、第1のエリア選択的プラズマ堆積ステップ(ブロック452)の後に、第2の堆積ガスを用いたパージステップ(ブロック453)、及び第2の堆積ガスを用いたエリア選択的プラズマ堆積プロセス(ブロック454)が挿入されている。
本開示では、繰り返しのプラズマプロセス及び代替の実施形態の詳細については、主要な4つのステップ、即ち、2つのパージステップ及びエリア選択的プラズマ堆積及びエッチング(例えば、図4Aのブロック450A)に焦点をあてて説明する。しかしながら、そのような詳細は、任意の数のプラズマ堆積及びエッチングプロセスを含む繰り返しのプラズマプロセス(例えば、2つの堆積プロセスステップ及び1つのエッチングプロセスを有する一例としてのブロック450D)に適用可能であり得ることが想定されている。
図5Aは、例えば図4Aのフロー図に示すような繰り返しのプラズマプロセスの時間多重化された実施態様の1つのサイクルにおける4つのステップのタイミング図を示す。図5Aの6本の横軸は、時間の進行を表す。繰り返しのプラズマエッチングプロセス230の1つのサイクルの4つのステップに対する4つの時間間隔T1、T2、T3、及びT4を、1本の時間軸に隣接する4つの二重矢印で概略的に示す。図4Aを参照すると、T1、T2、T3、及びT4はそれぞれ、堆積ガスを用いたパージ(ブロック451)、エリア選択的プラズマ堆積プロセス(ブロック452)、エッチングガスを用いたパージ(ブロック455)、及びプラズマエッチング(ブロック456)に対応する。時間軸と交差する4本の垂直な点線が、重なり合わない時間間隔T1、T2、T3、及びT4の境界を定めている。特定の実施形態では、T1は約5~約60秒であってもよく、T2は約1~約5秒であってもよく、T3は約5~約60秒であってもよく、T4は約1~5秒であってもよい。時間間隔T1、T2、T3、及びT4の持続時間は、それぞれのプロセスレシピに従って、等しくなくてもよい。6本の時間軸は、図4Aに示すような例示的な繰り返しのプラズマエッチングプロセス450Aの複数のサイクルのうちの1つのサイクルについて、6つのプロセスパラメータと時間との関係のプロットを概略的に示すために使用されている。図5Aにプロットされた6つのプロセスパラメータとは、ソース電力、バイアス電力、プロセス圧力、堆積ガスのガス流量、エッチングガスのガス流量、及び希釈ガスのガス流量である。
図5Aには特に記載していないが、それぞれのプロセスレシピに従って、温度などの他の任意のプロセスパラメータが、繰り返しのプラズマプロセスの各ステップにおいて独立して制御されてもよい。特定の実施形態では、時間間隔T1及びT3は、それぞれT2及びT4の間プロセス温度を安定させるように調節されてもよい。
様々な実施形態では、基板は、5℃~120℃の間の温度に保たれる。実施形態によっては、温度は、繰り返しのプラズマプロセスの各ステップにおいて変化してもよく、プラズマを生成する前にシステムを安定化させるためにパージステップが使用される。代替の実施形態では、温度は、プラズマステップ、即ち時間間隔T2及びT4の間に、上昇するか又は冷却されるようにプログラムされてもよい。
図5Aに示す時間間隔T1の間、ソース電力及びバイアス電力がオフになっている間に、堆積ガスを導入してプラズマ処理チャンバをパージする。特定の実施形態では、希釈ガスも任意選択的に使用される。様々な実施形態では、総ガス流量は、20~1000sccmの間であってもよい。プロセス圧力は、5~100mTorrの間であってもよい。実施形態によっては、CH/Arガス流量は30/150sccmであり、プロセス圧力は10mTorrである。
エリア選択的プラズマ堆積のための時間間隔T1から次の時間間隔T2への切り替えは、ソース電力及びバイアス電力をオンにすることにより実施される。このステップでは、ポリマー膜を形成するために、ラジカルが豊富な状態が望ましい。ラジカルが豊富な環境を実現するために、十分に高いソース電力が印加されてもよい。様々な実施形態では、ソース電力は50W~1000Wの間であってもよく、バイアス電力は0W~200Wの間であってもよい。総ガス流量は、20~1000sccmの間であってもよい。プロセス圧力は、5~100mTorrの間であってもよい。実施形態によっては、ソース電力は500Wでありバイアス電力は100Wである。CH/Arガス流量は30/150sccmである。プロセス圧力は、10mTorrである。特定の実施形態では、希釈ガスのガス流量はT1とT2との間で変化してもよい。
次に、時間間隔T3が、ソース電力及びバイアス電力をオフにすることにより開始される。同時に、ガス流も堆積ガスからエッチングガスに切り替わって、プラズマ処理チャンバをパージする。ガス流量は、T1及びT2での状態とは独立して選択される。様々な実施形態では、総ガス流量は、20~1000sccmの間であってもよい。プロセス圧力は、5~100mTorrの間であってもよい。実施形態によっては、CF/CHF/Arガス流量は60/60/520sccmであり、プロセス圧力は10mTorrである。
エッチングガスを用いたプラズマ処理チャンバのパージの完了後、時間間隔T4が、ソース電力及びバイアス電力をオンにすることにより開始されて、エッチングガスが放出されてプラズマが生成される。このエッチングステップでは、ビアの底部にある材料を十分にエッチングしながら、側壁には殆ど又は全く損傷を引き起こさないように、異方的にエッチングするための条件を達成することが重要である。異方的エッチングの条件のために、堆積ステップに比べて比較的に高いバイアス電力が望ましい。様々な実施形態では、ソース電力は10~1000Wの間であってもよく、バイアス電力は50~500Wの間であってもよい。総ガス流量は、20~1000sccmの間であってもよい。プロセス圧力は、5~100mTorrの間であってもよい。実施形態によっては、ソース電力は50Wでありバイアス電力は600Wである。CF/CHF/Arガス流量は60/60/520sccmであり、プロセス圧力は10mTorrである。
時間間隔T4の後、4つの時間間隔の次のサイクルが実施されてもよい。このサイクルを、任意の回数繰り返して、所望のプロセス性能を達成してもよい。図5Aは、繰り返しのプラズマプロセスの1サイクルの状態の単一の組を示しているが、様々な実施形態では、各サイクルは、第1のサイクルとは異なるプロセスパラメータの状態を有してもよく、プロセスパラメータには、時間間隔(T1、T2、T3、及びT4)、ガス流量、ガス組成、プロセス圧力、プロセス温度、ソース電力、及びバイアス電力のうちの任意のものが含まれる。
更に、図5Aのプロットは、単に例示を目的としていることに留意されたい。例えば、これらのプロットは、プロセスパラメータがステップ関数として変化している様子を示すが、プロセスパラメータの瞬間的な変化が実現可能ではないこと、及び物理的パラメータが安定するまでの有限の応答時間を考慮に入れるべきであることが理解される。更に、上述のように、時間間隔(T1、T2、T3、及びT4)のうちの任意のものの後に、1つ以上の追加の処置ステップ、例えば真空排気、真空下での熱処置、湿式プロセス、プラズマ処置等、を挿入してもよい。
図5Bは、図5Aの実施形態による繰り返しのプラズマプロセスのフロー図を示す。第1の時間間隔(T1)(ブロック510)において、ソース電力及びバイアス電力は、オンになっている場合にはオフにされ、炭素及び希釈ガスを含む堆積ガスが、基板を収容しているプラズマ処理チャンバに第1のガス流量で導入されて、プラズマ処理チャンバがパージされる。第2の時間間隔(T2)(ブロック520)において、ソース電力が第1のレベルで印加されて堆積ガスのプラズマが形成され、基板が、この堆積ガスのプラズマにさらされる。第3の時間間隔(T3)(ブロック530)において、ソース電力、第1のバイアス電力、及び堆積ガスがオフにされ、テトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)、及び希釈ガスを含むエッチングガスが、プラズマチャンバに第2のガス流量で導入されて、プラズマ処理チャンバがパージされる。最後に、第4の時間間隔(T4)(ブロック540)において、ソース電力が第2のレベルで印加されてエッチングガスのプラズマが形成され、基板が、このエッチングガスのプラズマにさらされる。
図6は、例えば図4A~図4Cのフロー図に示す繰り返しのプラズマエッチングプロセスの時間多重化された実施態様を実施するためのプラズマシステム600を示す。プラズマシステム600は、基板ホルダ610上に装填された基板602の直上でプラズマを維持するように構成されたプラズマ処理チャンバ650を有する。プロセスガスは、ガス入口622を通してプラズマ処理チャンバ650内に導入されてもよく、ガス出口624を通してプラズマ処理チャンバ650からポンプで排出されてもよい。ガス入口622及びガス出口624は、それぞれ、複数のガス入口及びガス出口の組を含んでもよい。ガス流量及びチャンバ圧力は、ガス入口622及びガス出口624に結合されたガスフロー制御システム620によって制御されてもよい。ガスフロー制御システム620は、高圧ガスキャニスター、バルブ(例えば、スロットルバルブ)、圧力センサ、ガス流センサ、真空ポンプ、パイプ、及び電子的にプログラム可能なコントローラなどの様々な構成要素を備えてもよい。RFバイアス電源634及びRFソース電源630は、プラズマ処理チャンバ650のそれぞれの電極に結合されてもよい。基板ホルダ610も、RFバイアス電源634に結合された電極であってもよい。RFソース電源630は、誘電体側壁616の周りに巻き付けられた螺旋状電極632に結合されて示されている。図6では、ガス入口622は上部プレート612における開口部であり、ガス出口624は底部プレート614における開口部である。上部プレート612及び底部プレート614は導電性であってもよく、システムグランド(基準電位)に電気的に接続されていてもよい。
プラズマシステム600は、単なる例である。様々な代替の実施形態では、プラズマシステム600は、上部誘電体カバー上の平面コイルに結合されたRFソース電力を用いた誘導結合プラズマ(ICP)、又はプラズマ処理チャンバ650内で円盤型上部電極を使用して維持される容量結合プラズマ(CCP)を維持するように構成されてもよい。ガス入口及びガス出口は、プラズマ処理チャンバの側壁に結合されていてもよく、いくつかの実施形態では、パルス状RF電源及びパルス状DC電源も使用されてもよい。
図7A及び図7Bは、繰り返しのプラズマプロセスの空間的に分離された実施態様を実施するためのプラズマシステム700を示しており、図7Aは上面図であり、図7Bは断面図である。プラズマシステム700では、各サイクルの4つの構成要素は、空間的プラズマ処理チャンバ740の4つの空間的に分離された区画内で実施されてもよい。例えば回転可能ステージ710を使用して、空間的プラズマ処理チャンバ740の4つの空間的に分離された区画を通して基板を移動させることにより、繰り返しのプラズマエッチングプロセスの各サイクルの4つの構成要素が実施されてもよい。
図7Aに示す上面図では、回転可能ステージ710は、4つの区画、即ち、第1のパージ区画745、第1のプラズマ区画750、第2のパージ区画755、及び第2のプラズマ区画760に分離されている。これらの4つの区画は、例えば、不活性ガスカーテン730によって分離されてもよい。各区画は、1つ以上のガス入口及びガス出口を備えていてもよい。図7Aでは、第1のプラズマ区画750はガス入口752及びガス出口724を有し、第2のプラズマ区画760はガス入口723及びガス出口725を有し、2つのパージ区画745及び755は、ガス入口720及びガス出口726を有する。堆積ガスを用いたパージ(図4A~図4Dのブロック451)は第1のパージ区画745で実施されてもよく、エリア選択的プラズマ堆積(図4A~図4Dのブロック452)は第1のプラズマ区画750で実施されてもよく、エッチングガスを用いたパージ(図4A~図4Dのブロック455)は第2のパージ区画755で実施されてもよく、プラズマエッチング(図4A~図4Dのブロック456)は第2のプラズマ区画760で実施されてもよい。
例えば、図7Aに示すように、複数の基板が回転可能ステージ710上に装填されてもよい。第1のプラズマ区画750内で回転可能ステージ710上に装填されて示されている第1の基板702は、繰り返しのプラズマエッチングプロセスの複数のサイクルのうちの1サイクルの堆積ステップを受けていてもよく、次いで、第2のパージ区画755に移動され、その後、次のプラズマエッチングステップが続いてもよい。同時に、別の基板704が、プラズマエッチングステップの後、第1のパージ区画745に戻り、その後、次のサイクルのプラズマ堆積ステップが続く。従って、複数の基板が、同時に、繰り返しのプラズマプロセスの異なるステップを受けていてもよい。回転可能ステージ710の一回転は、繰り返しのプラズマエッチングプロセスの1つのサイクルを実施することと等価である。
図7Bに示す断面図では、プラズマ区画750及び760が見える。例示的な空間的プラズマ処理チャンバ740では、プラズマ区画750及び760は、RF電源714に結合された上部電極712を使用して容量結合プラズマ(CCP)を維持するように構成されている。図7Bに示す例示的な実施形態では、回転可能ステージ710は、グランドに電気的に結合されている。グランドされた回転可能ステージ710は、底部電極として機能してもよい。ガス出口724、725、及び726は、ガスフローシステムの真空ポンプに接続され、対応する区画の所望の圧力及びガス流量を維持するように制御されてもよい。不活性ガスカーテン730のうちの1つが、破線で概略的に示されている。不活性カーテン730は、ガス入口720のうちの1つを通して導入された不活性ガス(例えば、アルゴン又はヘリウム)のフローであってもよい。
ここで、本発明の例示的な実施形態を要約する。他の実施形態も、本明細書の全体及び本明細書で出願される特許請求の範囲から理解されよう。
実施例1.基板を処理するための方法であって、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルの各サイクルは、炭素を含む第1の堆積ガスを用いて、基板を含むプラズマ処理チャンバをパージすることであって、基板はケイ素を含む第1の層及び金属酸化物を含む第2の層を含むことと、第1の堆積ガスから生成された第1のプラズマに基板をさらして、第2の層に比べて第1の層上に第1のポリマー膜を選択的に堆積させることと、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、エッチングガスから生成された第2のプラズマに基板をさらして第2の層をエッチングすることと、を含む、方法。
実施例2.基板は、ケイ素及び酸素を含む第3の層を含み、第3の層は第1の層とは異なる材料であり、第1のポリマー膜は、基板を第1のプラズマにさらしている間に、第2の層に比べて第3の層上に選択的に堆積される、実施例1に記載の方法。
実施例3.炭素を含む第2の堆積ガスから生成された第3のプラズマに基板をさらして、第2の層に比べて第3の層上に第2のポリマー膜を選択的に堆積させることを更に含む、実施例1又は2の何れか1つに記載の方法。
実施例4.繰り返しのプラズマプロセスの前に、前処置ステップを実施して、第1の層又は第2の層の表面終端基の組成を変更することを更に含む、実施例1~3の何れか1つに記載の方法。
実施例5.堆積ガスのプラズマに基板をさらすこと及びエッチングガスのプラズマに基板をさらすことは、プラズマ処理チャンバの固定ゾーン内での時間多重化された処理により、時間的に分離されている、実施例1~4の何れか1つに記載の方法。
実施例6.堆積ガスのプラズマに基板をさらすこと及びエッチングガスのプラズマに基板をさらすことは、プラズマ処理チャンバの複数の分離された区画内で空間的に分離されている、実施例1~5の何れか1つに記載の方法。
実施例7.第1の層は窒化ケイ素又は二酸化ケイ素を含み、第2の層は酸化アルミニウムを含む、実施例1~6の何れか1つに記載の方法。
実施例8.第1のプラズマにさらしている間、基板を第1の温度に維持することと、第2のプラズマにさらしている間、基板を第2の温度に維持することであって、第2の温度は第1の温度とは異なっていることと、を更に含む、実施例1~7の何れか1つに記載の方法。
実施例9.第1の堆積ガスはメタン(CH)を含み、エッチングガスはテトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)を含む、実施例1~8の何れか1つに記載の方法。
実施例10.第1の堆積ガスは、水素(H2)、アルゴン(Ar)、又は窒素(N2)を含む混合物を更に含む、実施例1~9の何れか1つに記載の方法。
実施例11.基板を処理する方法であって、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルの1サイクルは、第1の時間間隔中に、第1のソース電力をプラズマ処理チャンバのソース電極に印加し、第1のバイアス電力をプラズマ処理チャンバのバイアス電極に印加し、炭素を含む堆積ガスをプラズマ処理チャンバに流して、金属酸化物層に比べてケイ素含有層上にポリマー膜を選択的に堆積させることと、第2の時間間隔中に、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、第3の時間間隔中に、第2のソース電力をソース電極に印加し、第2のバイアス電力をバイアス電極に印加し、エッチングガスをプラズマ処理チャンバに流して金属酸化物層をエッチングすることであって、第1の層は第3の間隔中にポリマー膜の下に覆われていることと、を含む、方法。
実施例12.複数のサイクルのうちのサイクルは、第4の時間間隔中に、堆積ガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることを更に含む、実施例11に記載の方法。
実施例13.第1のソース電力は第2のソース電力より高く、第2のバイアス電力は第1のバイアス電力より高い、実施例11又は12の何れか1つに記載の方法。
実施例14.複数のサイクルのうちのサイクルは、第1、第2、第3の時間間隔にわたりプラズマ処理チャンバに希釈ガスを流すことを更に含み、希釈ガスの流量は、第1の間隔よりも第2の間隔中により高い、実施例11~13の何れか1つに記載の方法。
実施例15.堆積ガスは炭化水素を含み、希釈ガスはアルゴンを含み、エッチングガスはテトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)を含む、実施例11~14の何れか1つに記載の方法。
実施例16.金属酸化物層は酸化アルミニウムを含む、実施例11~15の何れか1つに記載の方法。
実施例17.第3の時間間隔は、ポリマー膜を完全に除去するように選択される、実施例11~16の何れか1つに記載の方法。
実施例18.基板を処理するための方法であって、複数のサイクルを含む繰り返しのプラズマプロセスを実施することを含み、複数のサイクルの各サイクルは、炭素を含む堆積ガスを用いて基板を含むプラズマ処理チャンバをパージすることであって、基板は、金属線を覆う金属酸化物エッチストップ層(ESL)上のパターン付与された層間誘電体(ILD)層及びハードマスクを含み、ハードマスク、ILD層、及び金属酸化物ESLは、外側の露出した表面を含むことと、堆積ガスから生成された第1のプラズマに基板をさらして、金属酸化物ESLに比べてハードマスク及びILD層上に優先的にポリマー膜を堆積させることにより、エリア選択的プラズマ堆積プロセスを実施することと、フッ素を含むエッチングガスを用いてプラズマ処理チャンバをパージすることと、エッチングガスから生成された第2のプラズマに基板をさらして、ハードマスク及びILD層に比べて金属酸化物ESLを優先的にエッチングすることにより、エッチングプロセスを実施することと、を含む、方法。
実施例19.金属酸化物ESLは酸化アルミニウムを含み、堆積ガスはメタンを含み、エッチングガスはテトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)を含む、実施例18に記載の方法。
実施例20.繰り返しのプラズマプロセスは、デュアルダマシンプロセスの一部である、実施例18又は19の何れか1つに記載の方法。
例示的実施形態を参照しながら本発明について説明してきたが、本明細書は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。当業者には、本明細書を参照することにより、それらの例示的実施形態の様々な修正形態及び組み合わせ、並びに本発明の他の実施形態が明らかであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、そのようなあらゆる修正形態又は実施形態を包含することを意図している。

Claims (20)

  1. 基板を処理する方法であって、
    当該方法は、複数のサイクルを含む繰り返しプラズマプロセスを実施するステップを有し、
    前記複数のサイクルの各サイクルは、
    炭素を含む第1の堆積ガスを用いて、前記基板を含むプラズマ処理チャンバをパージするステップであって、前記基板は、ケイ素を含む第1の層及び金属酸化物を含む第2の層を含むステップと、
    前記第1の堆積ガスから生じた第1のプラズマに前記基板を暴露し、前記第2の層に対して、前記第1の層の上に第1のポリマー膜を選択的に堆積させるステップと、
    フッ素を含むエッチングガスを用いて、前記プラズマ処理チャンバをパージするステップと、
    前記エッチングガスから生じた第2のプラズマに前記基板を暴露し、前記第2の層をエッチングするステップと、
    を有する、方法。
  2. 前記基板は、ケイ素及び酸素を含む第3の層を有し、前記第3の層は、前記第1の層とは異なる材料であり、
    前記第1のポリマー膜は、前記第1のプラズマに前記基板を暴露するステップの間、前記第2の層に対して、前記第3の層の上に選択的に堆積される、請求項1に記載の方法。
  3. さらに、炭素を含む第2の堆積ガスから生じた第3のプラズマに前記基板を暴露し、前記第2の層に対して、第3の層の上に第2のポリマー膜を選択的に堆積させるステップを有する、請求項2に記載の方法。
  4. さらに、前記繰り返しプラズマプロセスの前に、前処置ステップを実施して、前記第1の層又は前記第2の層の表面終端基の組成を改質するステップを有する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記堆積ガスの前記プラズマに前記基板を暴露するステップ、及び前記エッチングガスの前記プラズマに前記基板を暴露するステップは、前記プラズマ処理チャンバの固定ゾーンでの時間多重処理(time-multiplexed processing)により、時間的に分離される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記堆積ガスの前記プラズマに前記基板を暴露するステップ、及び前記エッチングガスの前記プラズマに前記基板を暴露するステップは、前記プラズマ処理チャンバの隔離された区画において空間的に分離される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1の層は、窒化ケイ素又は二酸化ケイ素を含み、前記第2の層は、酸化アルミニウムを含む、請求項1に記載の方法。
  8. さらに、
    前記第1のプラズマに暴露するステップの間、前記基板を第1の温度に維持するステップと、
    前記第2のプラズマに暴露するステップの間、前記基板を第2の温度に維持するステップであって、前記第2の温度は、前記第1の温度とは異なるステップと、
    を有する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1の堆積ガスは、メタン(CH)を含み、
    前記エッチングガスは、テトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1の堆積ガスは、さらに、水素(H)、アルゴン(Ar)、又は窒素(N)を含む混合物を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 基板を処理する方法であって、
    当該方法は、複数のサイクルを含む繰り返しプラズマプロセスを実施するステップを有し、
    前記複数のサイクルの一つのサイクルは、
    第1の時間間隔の間、プラズマ処理チャンバのソース電極に第1のソース電力を印加し、前記プラズマ処理チャンバのバイアス電極に第1のバイアス電力を印加し、前記プラズマ処理チャンバに炭素を含む堆積ガスを流し、金属酸化物層に対して、ケイ素含有層の上にポリマー膜を選択的に堆積させるステップと、
    第2の時間間隔の間、フッ素を含むエッチングガスを用いて前記プラズマ処理チャンバをパージするステップと、
    第3の時間間隔の間、前記ソース電極に第2のソース電力を印加し、前記バイアス電極に第2のバイアス電力を印加し、前記プラズマ処理チャンバに前記エッチングガスを流し、前記金属酸化物層をエッチングするステップであって、前記第1の層は、前記第3の間隔の間、前記ポリマー膜の下側で被覆されるステップと、
    を有する、方法。
  12. 前記複数のサイクルの前記サイクルは、さらに、
    第4の時間間隔の間、前記堆積ガスを用いて前記プラズマ処理チャンバをパージするステップを有する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1のソース電力は、前記第2のソース電力よりも高く、前記第2のバイアス電力は、前記第1のバイアス電力よりも高い、請求項11に記載の方法。
  14. 前記複数のサイクルの前記サイクルは、さらに、前記第1、前記第2、及び前記第3の時間間隔にわたって、前記プラズマ処理チャンバを介して希釈ガスを流すステップを有し、
    前記希釈ガスの流量は、前記第1の間隔よりも前記第2の間隔の間、より高くされる、請求項11に記載の方法。
  15. 前記堆積ガスは、炭化水素を含み、前記希釈ガスは、アルゴンを含み、前記エッチングガスは、テトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)を含む、請求項11に記載の方法。
  16. 前記金属酸化物層は、酸化アルミニウムを含む、請求項11に記載の方法。
  17. 前記第3の時間間隔は、前記ポリマー膜を完全に除去するように選択される、請求項11に記載の方法。
  18. 基板を処理する方法であって、
    当該方法は、複数のサイクルを含む繰り返しプラズマプロセスを実施するステップを有し、
    前記複数のサイクルの各サイクルは、
    炭素を含む堆積ガスを用いて、前記基板を含むプラズマ処理チャンバをパージするステップであって、前記基板は、ハードマスクおよび層間誘電体(ILD)層を有し、前記ILD層は、金属線を被覆する金属酸化物エッチストップ層(ESL)の上部でパターン化され、前記ハードマスク、前記ILD層、および前記金属酸化物ESLは、外側の露出した表面を含む、ステップと、
    前記堆積ガスから生じた第1のプラズマに前記基板を暴露し、前記金属酸化物ESLに対して、前記ハードマスク及び前記ILD層の上部に優先的にポリマー膜を堆積させることにより、エリア選択的プラズマ堆積プロセスを実施するステップと、
    フッ素を含むエッチングガスを用いて、前記プラズマ処理チャンバをパージするステップと、
    前記エッチングガスから生じた第2のプラズマに前記基板を暴露し、前記ハードマスク及び前記ILD層に対して、前記金属酸化物ESLを優先的にエッチングすることにより、エッチングプロセスを実施するステップと、
    を有する、方法。
  19. 前記金属酸化物ESLは、酸化アルミニウムを含み、前記堆積ガスは、メタンを含み、前記エッチングガスは、テトラフルオロメタン(CF)、三フッ化窒素(NF)、フルオロホルム(CHF)、ジフルオロメタン(CH)、又はフルオロメタン(CHF)を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記繰り返しプラズマプロセスは、デュアルダマシンプロセスの一部である、請求項18に記載の方法。
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