JP2024505765A - Cdk6/dyrk2二重標的阻害剤およびその製造方法と応用 - Google Patents

Cdk6/dyrk2二重標的阻害剤およびその製造方法と応用 Download PDF

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Abstract

本発明は、以下の一般式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩を開示する。本発明は、さらに、上記化合物の製造方法、および癌または腫瘍関連疾患、特に乳癌、前立腺癌、肺癌、多発性骨髄腫、白血病、胃癌、卵巣癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌および人神経膠腫等疾患の予防および/または治療におけるそれらの使用を開示する。本発明の化合物は、新たな抗癌医薬への開発に期待される。

Description

本発明は、医薬化学分野、具体的にはCDK6/DYRK2二重標的阻害剤およびその製造方法と応用に関する。
サイクリン依存性キナーゼ6(CDK6)は、セリン/チロシンキナーゼであり、細胞期間のG1期からS期への変化を調節する。細胞期間のG1期の前期では、サイクリン(cyclin)Dは、CDK6と結合し、CDK6を活性化させ、形成されたcyclin D-CDK6複合体は、網膜芽細胞腫タンパク質(Rb)のリン酸化を促進することができる。Rbのリン酸化は、転写因子E2Fの放出を引き起こし、細胞期間のG1期からS期への進展を加速させる。原癌遺伝子であるCDK6の上昇は、細胞期間のG1期からS期への進展の加速を引き起こし、それにより細胞期間および細胞増殖の加速を引き起こす。細胞の制御不能な増殖は、癌の主要な特徴であるため、CDK6に対する阻害は、細胞期間のG1期からS期への変化の進展を遅らせることができ、抗増殖および抗癌の作用を生じる。
しかしながら、現在承認されているCDK6阻害剤であるPalbociclib、RibociclibおよびAbemaciclibは、毒性が大きく、そして既に薬物耐性が現れている。
二重特異的チロシンリン酸化調節キナーゼ(DYRK)およびCDKは、いずれもCMGCファミリーに属し、細胞期間および細胞増殖に対して重要な調節作用を発揮する。DYRK2は、細胞期間依存性Rpt3-T25のリン酸化を調節し、p21、p27等のCDK阻害剤の分解を促進し、細胞期間のG1期からS期への進展を促進する。DYRK2に対する阻害も、細胞期間のG1期からS期への変化の進展を遅らせることができ、抗増殖および抗癌の作用を生じる。
現在、いくつかのDYRK2阻害剤が報告され、アクリジン系化合物であるLDN192960が、最初にHaspinキナーゼ阻害剤として発見され、三陰性乳癌および多発性骨髄腫に対して一定の治療作用を有する。もう一つの薬物であるクルクミンは、DYRK2およびDYRK3に作用することも実証されており、カルフィルゾミブと併用すると一定の抗多発性骨髄腫効果が得られる。しかしながら、従来のDYRK2阻害剤の抗癌活性および標的選択性については、まだ最適化する必要があり、特に成薬性の向上が希望される。
標的薬物は強い有効性と良好な安全性という特徴を示すが、癌の複雑性と全体性のため、単一標的の薬物が癌の1つの経路を阻害すると、関連する経路が活性化されて阻害された経路を代償し、医薬に対する薬物耐性が生じる。
単一の標的に対する治療により生じる従来の医薬の薬物耐性の課題を解決するために、本発明は、CDK6とDYRK2の相乗効果を利用し、CDK6とDYRK2を同時に標的とする、CDK6/DYRK2二重標的阻害剤であって、DYRK2を阻害するとともに、CDK6とDYRK2の代償経路を遮断することにより、化合物の抗癌活性を向上し、そしてCDK6を単一の標的とする医薬に生じやすい薬物耐性を低下させる、化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明は、また、当該化合物の具体的な製造方法と、特に乳癌、前立腺癌、肺癌、多発性骨髄腫、白血病、胃癌、卵巣癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌および人神経膠腫等の疾患を含む、癌または腫瘍関連疾患の予防および/または治療に応用される薬物を提供する。本発明では、次世代の抗癌薬の開発が期待できる。
本発明は、一般式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。
Figure 2024505765000002

その中で、XがO、(CH、C(O)、NH、S(O)からなる群より選ばれ、nが0または1であって、Rが水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、チオール基、シアノ基、ニトロ基、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基、C-C10アリール基、C-C10ヘテロアリール基、C-C複素環基、-C0-8-NRからなる群より選ばれ、Rが水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、チオール基、シアノ基、ニトロ基、C-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、Rが水素、重水素、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基、-C0-8-S(O)、-C0-8-C(O)ORからなる群より選ばれ、R、Rがそれぞれ独立して、水素、重水素、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、R、Rがそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、前記XがC(O)または(CHであり、nが0または1であって、前記Rが水素、C-Cアルキル基または-C0-8-NRであって、前記R、Rが水素、C-Cアルキル基またはC-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、前記Rが水素またはハロゲンであって、前記Rが水素、C-Cアルキル基、-C0-8-S(O)または-C0-8-C(O)ORであって、前記R、RがC-Cアルキル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、前記XがC(O)または(CHであり、nが0または1であって、前記Rが水素、C-Cアルキル基または-NRであり、前記R、Rが水素、C-Cアルキル基、シクロペンタン、シクロヘキサンからなる群より選ばれ、前記Rが水素またはFであって、前記Rが水素、C-Cアルキル基、-S(O)または-C(O)ORであって、前記R、RがC-Cアルキル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、前記Xが(CH、C(O)からなる群より選ばれ、nが0または1であって、前記Rが水素、メチル基、-NRからなる群より選ばれ、前記R、Rが水素、メチル基、エチル基、シクロペンタンからなる群より選ばれ、前記RがFであって、前記Rが水素、エチル基、イソプロピル基、-S(O)、-C(O)ORからなる群より選ばれ、前記Rがメチル基であって、前記Rがtert-ブチル基、エチル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、前記Xが(CH、C(O)からなる群より選ばれ、nが0または1であって、前記Rが水素、メチル基、-NRからなる群より選ばれ、前記R、Rが水素、メチル基、エチル基、シクロペンタンからなる群より選ばれ、前記RがFであって、前記Rが水素、エチル基、イソプロピル基、-C(O)ORからなる群より選ばれ、前記Rがtert-ブチル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、前記Xが(CH、C(O)からなる群より選ばれ、nが0または1であり、前記Rが水素、メチル基、-NRからなる群より選ばれ、その中で、Rが水素、メチル基、エチル基からなる群より選ばれ、前記Rが、水素、メチル基、エチル基、シクロペンタンからなる群より選ばれ、前記Rが、Fであって、前記Rが水素、エチル基、イソプロピル基、-C(O)ORからなる群より選ばれ、Rがtert-ブチル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、本発明にかかる化合物が、一般式(I-1)から一般式(I-53)からなる群より選ばれる。

好ましくは、前記Xが(CH、C(O)からなる群より選ばれ、nが0または1であって、前記Rが水素、メチル基、-NRからなる群より選ばれ、前記RおよびRがそれぞれ、水素、メチル基、エチル基からなる群より選ばれ、もしくは前記RがHであり、前記Rがシクロペンタンであって、前記Rが、Fであって、前記Rが水素、エチル基、イソプロピル基からなる群より選ばれる。
上記薬学的に許容される塩が、一般式(I)の化合物の酸付加塩であって、その中で、塩形成のための酸が、無機酸と有機酸を含み、前記無機酸が、塩酸、硫酸、リン酸およびメタンスルホン酸を含み、有機酸が、酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、マレイン酸、p-トルエンスルホン酸、リンゴ酸、マロン酸、桂皮酸、クエン酸、フマル酸、カンファー酸、ジグルコン酸、アスパラギン酸および酒石酸を含む。
好ましくは、本発明中の前記の薬学的に許容される塩が、塩酸塩である。
本発明の一般式(I)の化合物の製造方法によれば、化合物(A)と化合物(B)とをパラジウム触媒の作用でカップリング反応により化合物(I)を製造する。
式1
Figure 2024505765000011

その中で、XがO、(CH、C(O)、NH、S(O)からなる群より選ばれ、nが0または1であって、Rが水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、チオール基、シアノ基、ニトロ基、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基、C-C10アリール基、C-C10ヘテロアリール基、C-C複素環基、-C0-8-NRからなる群より選ばれ、Rが水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、チオール基、シアノ基、ニトロ基、C-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、Rが水素、重水素、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基、-C0-8-S(O)、-C0-8-C(O)ORからなる群より選ばれ、R、Rがそれぞれ独立して、水素、重水素、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cアルコキシ基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、R、Rがそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル基、ハロC-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれる。
好ましくは、前記反応がアルゴン保護雰囲気で行われ、前記反応温度が95-105℃であって、好ましくは、前記反応温度が100℃である。
本発明は、さらに、上記一般式(I)化合物またはその薬学的に許容される塩またはその異性体と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を開示する。
薬学的に許容される担体とは、有機体に対して明らかな刺激性を与えず、そして投与される化合物の生物学的活性および性質を干渉しない賦形剤または希釈剤を意味する。
本発明は、CDK6/DYRK2二重標的阻害剤医薬の製造における前記の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
前記CDK6/DYRK2二重標的阻害剤医薬は、癌または腫瘍関連疾患の治療に使用される。
本発明は、癌または腫瘍関連疾患を予防および/または治療する医薬の製造における前記の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。癌または腫瘍関連疾患は、乳癌、前立腺癌、肺癌、多発性骨髄腫、白血病、胃癌、卵巣癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌および人神経膠腫を含む。
本発明にかかる一般式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、CDK6/DYRK2二重標的阻害活性を有し、細胞悪性増殖腫瘍に対して治療効果がある。
本発明における用語は、特に説明しない限り、一般的に以下の意味を有する。
用語「アルキル基」とは、上記の数の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖飽和炭化水素基を意味する。
用語「C-Cアルキル基」とは、1-8個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖飽和炭化水素基を意味する。C-Cアルキル基は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、2,2-ジメチルブチル基および2,3-ジメチルブチル基等を含むが、これらに限定しない。
用語「C-Cアルキル基」とは、1-3個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖飽和炭化水素基を意味する。
用語「アルコキシ基」とは、O-アルキル基を意味する。
用語「C-Cアルコキシ基」とは、O-C-Cアルキル基を有するものを意味する。
用語「C(O)」とは、「-C(O)-」を意味し、具体的には、カルボニル基を意味する。
用語「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。好ましくは、フッ素、塩素、臭素である。
用語「ハロアルキル基」とは、一個以上(一個を含む)のハロゲン置換基を有するアルキル基を意味する。
用語「シクロアルキル基」とは、全てが炭素原子である飽和単環式または多環式の環構造を意味する。
用語「C-Cシクロアルキル基」とは、合計3から8個の炭素原子を有する飽和単環式または多環式の環構造を意味する。C-Cシクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基を含むが、これらに限定しない。
用語「シクロアルケニル基」とは、少なくとも一つの環形成炭素-炭素二重結合を有する単環式または多環式アルキル基の置換基を意味する。
用語「C-Cシクロアルケニル基」とは、3から8個の炭素原子を有するシクロアルケニル基を意味する。C-Cシクロアルケニル基は、シクロペンテニル基、シクロブテニル基を含むが、これらに限定しない。
用語「C-Cアルケニル基」とは、一つまたは複数の炭素-炭素二重結合を有し、かつ2から8個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基を意味する。
用語「C-Cアルキニル基」とは、一つまたは複数の炭素-炭素三重結合を有し、かつ2から8個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基を意味する。
用語「C-C10アリール基」とは、6から10個の炭素原子を有する全炭素単環式または縮合多環式基であって、完全共役のπ電子系を有する基を意味する。典型的に、フェニル基、ナフチル基を含むが、これらに限定しない。
用語「ヘテロアリール基」とは、単環式または縮合環基であって、一個、二個、三個または四個のN、O、Sからなる群より選ばれる環形成ヘテロ原子を含み、その残りの環形成シクロ原子がCであり、そして完全共役のπ電子系を有する基を意味する。
用語「C-C10ヘテロアリール基」とは、その環に3から10個の炭素原子を含むヘテロアリール基を意味する。C-C10ヘテロアリール基は、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリミジン、ピリジンを含むが、これらに限定しない。
用語「複素環基」とは、ヘテロシクロアルキル基であり、1つまたは複数のN、OまたはSであるヘテロ原子を含む単環式または縮合の環を意味する。
用語「C-C複素環基」とは、その環に4から8個の炭素原子を含む複素環基を意味する。C-C複素環基は、ピペラジノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基等を含むが、これらに限定しない。
本発明は、従来技術と比較して、以下の顕著な特徴を有する。
本発明は、新たな一般式(I)で示される化合物を開示し、癌発生の複数の経路を同時に阻害することができ、治療効果がよく、毒性が低く、良好な薬物動態特性を有し、薬物耐性の課題が生じにくく、癌または腫瘍関連疾患を治療する医薬の製造のために使用される。
本発明は、さらに、一般式(I)化合物の製造方法を開示する。
本発明の急性毒性測定におけるマウスの体重変化である。 本発明の急性毒性測定におけるHE染色結果を示す図である。 本発明の前立腺癌の腫瘍体積に対する結果を示す図である。
以下、具体的な実施例を参照しながら、本願を詳しく説明する。
<一、中間反応物の合成>
反応物(A)および反応物(B)は、直接購入されても、自主的開発されてもよく、自主的開発の場合、コストを著しく低下させることができる。自主的に開発された反応物(A)および反応物(B)の具体的な製造方法は、以下のとおりである。
(1)6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール(A-1)の合成
式2
Figure 2024505765000012

工程一、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキソボロラン-2-イル)ベンゾチアゾールの合成:6-ブロモベンゾチアゾール(0.43g,2.0mmol)をDMF(10mL)に溶解し、その後ピナコールボラート(0.53g,2.1mmol)、Pd(dppf)Cl(22mg,0.06mmol)、酢酸カリウム(0.59g,6.0mmol)を添加し、アルゴンで三回置換し、80℃まで加熱し、24時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキソボロラン-2-イル)ベンゾチアゾール(0.47g,90%収率)が得られた。
HNMR(300MHz,CDCl)δ 9.07(s,1H),8.46(s,1H),8.14(d,J=8.2Hz,1H),7.94(dd,J=8.2,1.1Hz,1H),1.38(s,12H)。
式3
Figure 2024505765000013

工程二、6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール(A-1)の合成:化合物2、4-ジクロロ-5-フルオロピリミジン(0.23g,1.4mmol)を量って250mL三口フラスコに添加し、その後Pd(PPhCl(21mg,0.03mmol)、炭酸ナトリウム(0.27g,2.5mmol)、グライム(10mL)およびHO(0.25mL)を添加し、アルゴンで三回置換し、80℃まで加熱した。化合物6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキソボロラン-2-イル)ベンゾチアゾール(0.26g,1.0mmol)を、グライム(5mL)に溶解し、三口フラスコに滴下し、16時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール(0.22g,82%収率)が得られた。HNMR(300MHz,CDCl)δ 9.17(s,1H),8.84(d,J=1.7Hz,1H),8.58(d,J=3.1Hz,1H),8.37-8.24(m,2H)。
(2)6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-2-メチルベンゾチアゾール(A-2)の合成
式4
Figure 2024505765000014

化合物(A-1)の合成方法を参照し、収率がそれぞれ、90%および84%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.70(d,J=1.9Hz,1H),8.55(d,J=3.1Hz,1H),8.28-8.25(m,1H),8.07(d,J=8.6Hz,1H),2.90(s,3H)。
(3)6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N-シクロペンチルベンゾチアゾール-2-アミン(A-3)の合成
式5
Figure 2024505765000015

工程一、6-ブロモ-N-シクロペンチルベンゾチアゾール-2-アミンの合成:6-ブロモ-2-クロロベンゾチアゾール(0.50g,2.0mmol)を、DMSO(10mL)に溶解し、シクロペンチルアミン(0.19g,2.2mmol)およびN-エチルジイソプロピルアミン(0.39g,3.0mmol)を添加し、アルゴンで三回置換し、80℃まで加熱し、12時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物6-ブロモ-N-シクロペンチルベンゾチアゾール-2-アミン(0.53g,90%収率)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.68(d,J=1.7Hz,1H),7.38-7.33(m,2H),6.28(s,1H),3.98-3.93(m,1H),2.14-2.04(m,2H),1.72-1.54(m,6H)。
式6
Figure 2024505765000016

工程二、6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N-シクロペンチルベンゾチアゾール-2-アミン(A-3)の合成:化合物(A-1)の合成方法を参照し、収率が、それぞれ、88%および83%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.49(d,J=1.9Hz,1H),8.46(d,J=3.5Hz,1H),8.17-8.14(m,1H),7.58(d,J=8.6Hz,1H),5.88(s,1H),4.13-4.07(m,1H),2.19-2.11(m,2H),1.77-1.61(m,6H)。
(4)6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(A-4)の合成
式7
Figure 2024505765000017

工程一、6-ブロモ-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミンの合成:4-ブロモ-2-ヨードアニリン(0.60g,2.0mmol)、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム二水和物(0.72g,4.0mmol)、酢酸銅(0.36g,2.0mmol)および炭酸カリウム(0.55g,4.0mmol)を量って、DMF(10mL)に溶解し、120℃まで加熱し、6時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物6-ブロモ-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(0.44g,85%収率)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.69(d,J=1.9Hz,1H),7.41-7.35(m,2H),3.20(s,6H)。
式8
Figure 2024505765000018

工程二、6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(A-4)の合成:化合物(A-1)の合成方法を参照し、収率が、88%および80%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.49(d,J=1.9Hz,1H),8.45(d,J=3.6Hz,1H),8.17-8.14(m,1H),7.62(d,J=8.7Hz,1H),3.27(s,6H)。
(5)6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N,N-ジエチルベンゾチアゾール-2-アミン(A-5)の合成
式9
Figure 2024505765000019

工程一、6-ブロモ-N,N-ジエチルベンゾチアゾール-2-アミンの合成:4-ブロモ-2-ヨードアニリン(0.60g,2.0mmol)、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム三水和物(0.90g,4.0mmol)、酢酸銅(0.36g,2.0mmol)および炭酸カリウム(0.55g,4.0mmol)を量って、DMF(10mL)に溶解し、120℃まで加熱し、6時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物6-ブロモ-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(0.46g,80%収率)が得られた。
式10
Figure 2024505765000020

工程二、6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N,N-ジエチルベンゾチアゾール-2-アミン(A-5)の合成:化合物(A-1)の合成方法を参照し、収率が、90%および82%であった。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.44(dd,J=8.8,2.7Hz,2H),8.13(d,J=8.6Hz,1H),7.58(d,J=8.7Hz,1H),3.61(q,J=7.2Hz,4H),1.32(t,J=7.2Hz,6H)。
(6)(6-アミノピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(B-1)の合成
式11
Figure 2024505765000021

6-アミノニコチン酸(0.28g,2.0mmol)、N,N′-カルボニルジイミダゾール(0.39g,2.4mmol)を量って、DMF(5mL)に溶解し、70℃で10分間反応し、室温でさらに1時間撹拌し、N-エチルピペラジン(0.46g,4.0mmol)を添加し、室温で一晩反応し、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物6-アミノピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(0.40g,85%収率)が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.19-8.17(m,1H),7.57-7.54(m,1H),6.51-6.48(m,0.9Hz,1H),4.79(s,2H),3.73-3.60(m,4H),2.49-2.42(m,6H),1.13-1.08(m,3H)。
(7)5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-アミン(B-2)の合成
式12
Figure 2024505765000022

2-アミノ-5-ホルミルピリジン(0.32g,2.6mmol)およびN-エチルピペラジン(0.45g,3.9mmol)を1,2-ジクロロエタン(20mL)に溶解し、室温で2時間撹拌し、その後トリアセチル水素化ホウ素ナトリウム(0.87g,4.1mmol)を添加し、室温で8時間撹拌した。1 M NaOH(30mL)を添加しクエンチし、DCM(20mL ×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮後、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)により化合物5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-アミン(0.52g,91%)が得られた。HNMR(300MHz,CDCl)δ 7.94(d,J=2.3Hz,1H),7.40(dd,J=8.3,2.4Hz,1H),6.46(d,J=8.3Hz,1H),4.57(s,2H),3.36(s,2H),2.47-2.37(m,10H),1.07(t,J=7.2Hz,3H)。
(8)tert-ブチル 4-((6-アミンピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(B-3)の合成
式13
Figure 2024505765000023

化合物(B-2)の合成方法を参照し、収率が、89%であった。HNMR(300MHz,CDCl): δ 7.94(d,J=2.3Hz,1H),7.40(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),6.48(d,J=8.4Hz,1H),4.54(s,2H),3.40(t,J=5.1Hz,4H),3.36(s,2H),2.35(t,J=5.1Hz,4H),1.45(s,9H)。
(9)tert-ブチル 4-(6-アミンニコチノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(B-4)の合成
式14
Figure 2024505765000024

化合物(B-1)の合成方法を参照し、収率が87%であった。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.18(d,J=2.2Hz,1H),7.56(dd,J=8.5,2.2Hz,1H),6.51(d,J=8.5Hz,1H),4.76(s,2H),3.65-3.56(m,4H),3.48-3.42(m,4H),1.48(s,9H)。
(10)tert-ブチル 4-(6-アミンピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(B-5)の合成
式15
Figure 2024505765000025

工程一、tert-ブチル 4-(6-ニトロピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成:5-ブロモ-2-ニトロピリジン(0.41g,2.0mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.48g,2.6mmol)およびトリエチルアミン(0.41g,4.0mmol)を量って、DMSO(5mL)に溶解し、60℃まで加熱し、18時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物tert-ブチル 4-(6-ニトロピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.49g,80%収率)が得られた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.17-8.13(m,2H),7.22(dd,J=9.2,3.1Hz,1H),3.66-3.64(m,4H),3.49-3.46(m,4H),1.49(s,9H)。
式16
Figure 2024505765000026

工程二、tert-ブチル 4-(6-アミンピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの合成:tert-ブチル 4-(6-ニトロピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.31g,1.0mmol)、還元鉄粉(0.17g,3.0mmol)および塩化アンモニウム(0.49g,9.0mmol)を量って、70%エタノール(10mL)に溶解し、70℃まで加熱し、6時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物tert-ブチル 4-(6-アミンピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.24g,85%収率)が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 7.78(d,J=2.9Hz,1H),7.17(dd,J=8.8,2.9Hz,1H),6.49(d,J=8.8Hz,1H),4.19(s,2H),3.59-3.55(m,4H),2.98-2.94(m,4H),1.48(s,9H)。
(11)5-((4-(メタンスルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-アミン(B-6)の合成
式17
Figure 2024505765000027

化合物(B-2)の合成方法を参照し、収率が、90%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.10-7.79(m,1H),7.40(d,J=8.3Hz,1H),6.57(s,1H),4.55(s,2H),3.41(s,2H),3.22(t,J=4.9Hz,4H),2.77(s,3H),2.53(t,J=5.0Hz,4H)。
(12)エチル 4-((6-アミンピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(B-7)の合成
式18
Figure 2024505765000028

化合物(B-2)の合成方法を参照し、収率が、86%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.87(d,J=2.2Hz,1H),7.43(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),6.51(d,J=8.5Hz,1H),5.71(s,2H),4.12(q,J=7.1Hz,2H),3.46(t,J=5.1Hz,4H),3.36(s,2H),2.37(t,J=5.1Hz,4H),1.25(t,J=7.1Hz,3H)。
(13)5-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-アミン(B-8)の合成
式19
Figure 2024505765000029

化合物(B-2)の合成方法を参照し、収率が、81%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.88(d,J=2.2Hz,1H),7.43(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),6.48(d,J=8.4Hz,1H),4.95(s,2H),3.39(s,2H),2.88-2.80(m,1H),2.72-2.51(m,8H),1.10(d,J=6.6Hz,6H)。
(14)(6-アミノピリジン-3-イル)(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)ケトン(B-9)の合成
式20
Figure 2024505765000030

化合物(B-1)の合成方法を参照し、収率が、85%であった。H NMR(300MHz,CDCl)δ 8.18(s,1H),7.55(d,J=8.4Hz,1H),6.49(dd,J=8.6,2.1Hz,1H),4.86(s,2H),3.67-3.61(m,4H),2.77-2.71(m,1H),2.55-2.51(m,4H),1.05(d,J=6.0Hz,6H)。
<二、化合物I-1~I-53の合成>
実施例1:
(6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(I-1)の合成:
式21
Figure 2024505765000031

化合物6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール(133mg,0.5mmol)および6-アミノピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(141mg,0.6mmol)を、ジオキサン(5mL)に溶解し、その後Pd(dba)(23mg,0.025mmol)、Xantphos(58mg,0.1mmol)、炭酸セシウム(326mg,1.0mmol)を添加し、アルゴンで三回置換し、100℃まで加熱し、12時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM~DCM/MeOH=10:1)により化合物(6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(88mg,38%收率)が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ 9.68(s,1H),9.15(s,1H),8.76-8.75(m,1H),8.61-8.58(m,2H),8.52(dd,J=8.7,0.9Hz,1H),8.33-8.26(m,2H),7.86(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),3.80-3.61(m,4H),2.51-2.44(m,6H),1.12(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例2:
4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-N-(5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)-5-フルオロピリミジン-2-アミン(I-2)の合成:
式22
Figure 2024505765000032

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が43%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 9.15(s,1H),9.11(s,1H),8.78-8.76(m,1H),8.54(d,J=3.5Hz,1H),8.41(d,J=8.6Hz,1H),8.35-8.26(m,3H),7.73(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),3.52(s,2H),2.58-2.47(m,10H),1.14(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例3:
tert-ブチル 4-((6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-3)の合成:
式23
Figure 2024505765000033

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が52%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.14(s,1H),8.83(s,1H),8.77(d,J=1.5Hz,1H),8.52(d,J=3.5Hz,1H),8.41(d,J=8.6Hz,1H),8.34-8.27(m,3H),7.75-7.73(m,1H),3.50(s,2H),3.45-3.43(m,J=5.2Hz,4H),2.43-2.40(m,4H),1.46(s,9H)。
実施例4:
4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロ-N-(5-(ピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン塩酸塩(I-4)の合成:
式24
Figure 2024505765000034
tert-ブチル 4-((6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを、ジクロロメタンに溶解し、0℃条件でHClガスを導入し、2時間反応した。反応完了後、濃縮して化合物4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロ-N-(5-(ピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン塩酸塩が得られ、収率が、100%であった。
H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 12.17(s,1H),10.08(s,1H),9.62(s,1H),8.95(t,J=2.7Hz,2H),8.71(s,1H),8.53(d,J=8.8Hz,1H),8.30(q,J=8.7Hz,2H),7.99(d,J=9.0Hz,1H),4.57(s,2H),3.54-3.42(m,10H)。
実施例5:
tert-ブチル 4-(6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ニコチノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-5)の合成:
式25
Figure 2024505765000035

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が52%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.16(s,1H),8.78-8.78(m,1H),8.52-8.49(m,2H),8.44(dd,J=2.4,0.8Hz,1H),8.34-8.28(m,3H),7.84(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),3.70-3.44(m,8H),1.48(s,9H)。
実施例6:
6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(ピペラジン-1-イル)ケトン塩酸塩(I-6)の合成:
式26
Figure 2024505765000036

6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(ピペラジン-1-イル)ケトン塩酸塩の製造方法は、化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.25(s,1H),9.60-9.58(m,3H),8.93(d,J=1.6Hz,1H),8.88(d,J=3.3Hz,1H),8.51(d,J=2.2Hz,1H),8.32-8.25(m,2H),8.19-8.09(m,2H),3.79-3.76(m,4H),3.18-3.16(m,4H)。
実施例7:
tert-ブチル 4-(6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-7)の合成:
式27
Figure 2024505765000037

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が、47%であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.15(s,1H),8.77-8.76(m,1H),8.45(d,J=3.4Hz,1H),8.33-8.26(m,3H),8.04-8.02(m,2H),7.38(dd,J=9.1,3.0Hz,1H),3.63-3.60(m,4H),3.11-3.09(m,4H),1.49(s,9H)。
実施例8:
4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロ-N-(5-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン塩酸塩(I-8)の合成:
式28
Figure 2024505765000038

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が、100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.43(s,1H),9.60(s,1H),9.33(s,2H),8.91(s,1H),8.87(d,J=3.3Hz,1H),8.33-8.23(m,2H),8.07(d,J=9.4Hz,1H),8.01(d,J=2.9Hz,1H),7.85(d,J=9.4Hz,1H),3.44(t,J=5.1Hz,4H),3.27-3.25(m,4H)。
実施例9:
4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロ-N-(5-((4-(メタンスルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(I-9)の合成:
式29
Figure 2024505765000039

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が、45%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.15(s,1H),8.78-8.77(m,1H),8.48(d,J=3.4Hz,1H),8.40(dd,J=8.5,0.8Hz,1H),8.34-8.29(m,2H),8.25-8.25(m,1H),8.18(s,1H),7.70(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),3.53(s,2H),3.25(t,J=4.9Hz,4H),2.78(s,3H),2.58(t,J=5.0Hz,4H)。
実施例10:
エチル 4-((6-((4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-10)の合成:
式30
Figure 2024505765000040
化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が、55%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.15(s,1H),8.78-8.77(m,1H),8.48(d,J=3.4Hz,1H),8.39(dd,J=8.6,0.8Hz,1H),8.34-8.27(m,2H),8.25-8.24(m,2H),7.72(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),4.13(q,J=7.1Hz,2H),3.50-3.47(m,6H),2.42(t,J=5.0Hz,4H),1.26(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例11:
4-(ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロ-N-(5-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン(I-11)の合成:
式31
Figure 2024505765000041

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が、48%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.15(s,1H),8.78(d,J=1.6Hz,1H),8.48(d,J=3.5Hz,1H),8.38(dd,J=8.5,0.8Hz,1H),8.35-8.32(m,1H),8.30-8.27(m,1H),8.25-8.23(m,2H),7.73(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),3.50(s,2H),2.68-2.44(m,9H),1.06(d,J=6.5Hz,6H)。
実施例12:
(4-エチルピペラジン-1-イル)(6-((5-フルオロ-4-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)ケトン(I-12)の合成:
式32
Figure 2024505765000042

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が40%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.25(s,1H),8.63(d,J=1.8Hz,1H),8.56-8.54(m,2H),8.51(d,J=8.7Hz,1H),8.24(dt,J=8.7,1.3Hz,1H),8.09(d,J=8.6Hz,1H),7.86(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),3.78-3.64(m,4H),2.90(s,3H),2.51-2.46(m,6H),1.13(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例13:
N-(5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)-5-フルオロ-4-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イル)ピリミジン-2-アミン(I-13)の合成:
式33
Figure 2024505765000043

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が52%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.63(d,J=1.8Hz,1H),8.49-8.47(m,2H),8.38(d,J=8.6Hz,1H),8.28-8.24(m,2H),8.08(d,J=8.7Hz,1H),7.72(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),3.51(s,2H),2.90(s,3H),2.55-2.45(m,10H),1.11(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例14:
tert-ブチル 4-((6-((5-フルオロ-4-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-14)の合成:
式34
Figure 2024505765000044

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が55%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.63(s,1H),8.46(d,J=3.5Hz,1H),8.39(d,J=8.6Hz,1H),8.32(s,1H),8.27-8.24(m,2H),8.08(d,J=8.7Hz,1H),7.72(d,J=8.4Hz,1H),3.49(s,2H),3.43(t,J=4.8Hz,4H),2.91(s,3H),2.42-2.39(m,4H),1.46(s,9H)。
実施例15:
5-フルオロ-4-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イル)-N-(5-(ピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イル)ピリミジン-2-アミン塩酸塩(I-15)の合成:
式35
Figure 2024505765000045

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.67(s,1H),9.90(s,2H),8.89(d,J=3.3Hz,1H),8.80(d,J=1.7Hz,1H),8.64(d,J=2.2Hz,1H),8.40(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),8.21(dt,J=8.6,1.3Hz,1H),8.13(d,J=8.6Hz,1H),8.04(d,J=8.9Hz,1H),4.50(s,2H),3.50-3.45(m,8H),2.88(s,3H)。
実施例16:
tert-ブチル 4-(6-((5-フルオロ-4-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ニコチノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-16)の合成:
式36
Figure 2024505765000046

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が40%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.11(s,1H),8.63(s,1H),8.55-8.51(m,3H),8.24(d,J=8.6Hz,1H),8.09(dd,J=8.7,3.3Hz,1H),7.86(dt,J=8.9,2.6Hz,1H),3.67-3.46(m,8H),2.91(s,3H),1.48(s,9H)。
実施例17:
(6-((5-フルオロ-4-(2-メチルベンゾチアゾール-6-イル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(ピペラジン-1-イル)ケトン塩酸塩(I-17)の合成:
式37
Figure 2024505765000047

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 12.04(s,1H),9.85(s,2H),8.92(d,J=2.9Hz,1H),8.81(s,1H),8.60(s,1H),8.28(d,J=9.1Hz,1H),8.21(d,J=8.7Hz,1H),8.13(d,J=8.6Hz,1H),8.06(d,J=9.0Hz,1H),3.83-3.77(m,4H),3.20-3.14(m,4H),2.88(s,3H)。
実施例18:
(6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(I-18)の合成:
式38
Figure 2024505765000048

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が45%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.90(s,1H),8.50(d,J=8.7Hz,1H),8.46(d,J=2.2Hz,1H),8.43(d,J=3.6Hz,1H),8.40(d,J=1.8Hz,1H),8.07(dd,J=8.7,1.8Hz,1H),7.84(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.64(d,J=8.5Hz,1H),6.08(s,1H),3.80-3.65(m,4H),2.52-2.47(m,6H),2.18-2.12(m,2H),1.81-1.64(m,6H),1.13(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例19:
N-シクロペンチル-6-(2-((5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン(I-19)の合成:
式39
Figure 2024505765000049

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が51%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.59(s,1H),8.43-8.35(m,3H),8.23(d,J=2.2Hz,1H),8.08-8.05(m,1H),7.71(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.64(d,J=8.6Hz,1H),6.12(d,J=6.7Hz,1H),4.08-4.04(m,1H),3.50(s,2H),2.54-2.42(m,10H),2.19-2.11(m,2H),1.79-1.64(m,6H),1.10(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例20:
tert-ブチル 4-((6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-20)の合成:
式40
Figure 2024505765000050

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が57%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.43-8.40(m,2H),8.38(d,J=3.7Hz,1H),8.22(s,2H),8.11(d,J=7.8Hz,1H),7.79(s,1H),7.63(d,J=8.4Hz,1H),5.71(s,1H),4.13-4.05(m,1H),3.60-3.45(m,6H),2.57-2.43(m,4H),2.20-2.12(m,2H),1.80-1.61(m,6H),1.46(s,9H)。
実施例21:
N-シクロペンチル-6-(5-フルオロ-2-((5-(ピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン塩酸塩(I-21)の合成:
式41
Figure 2024505765000051

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.31(s,1H),9.80(s,2H),9.40(s,1H),8.79(d,J=3.6Hz,1H),8.60(d,J=2.2Hz,1H),8.53(d,J=1.8Hz,1H),8.32(dd,J=9.1,2.2Hz,1H),8.10-8.06(m,2H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),4.44(s,2H),4.29-4.24(m,1H),3.46-3.38(m,8H),3.17(s,1H),2.06-1.99(m,2H),1.73-1.59(m,6H)。
実施例22:
tert-ブチル 4-(6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ニコチノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-22)の合成:
式42
Figure 2024505765000052

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が53%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.82(s,1H),8.51(d,J=8.4Hz,1H),8.46-8.41(m,3H),8.09(d,J=8.3Hz,1H),7.85-7.82(m,1H),7.63(d,J=8.3Hz,1H),6.20(s,1H),4.09-4.03(m,1H),3.68-3.45(m,8H),2.18-2.12(m,2H),1.80-1.62(m,6H),1.48(s,9H)。
実施例23:
(6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(ピペラジン-1-イル)ケトン塩酸塩(I-23)の合成:
式43
Figure 2024505765000053

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.15(s,1H),9.70(s,1H),9.52(s,2H),8.80(s,1H),8.56-8.50(m,2H),8.15-8.09(m,3H),7.69(d,J=8.6Hz,1H),4.32-4.25(m,1H),3.80-3.74(m,4H),3.33(s,1H),3.20-3.14(m,4H),2.05-1.99(m,2H),1.76-1.59(m,6H)。
実施例24:
エチル 4-((6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-24)の合成:
式44
Figure 2024505765000054

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が56%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.82(s,1H),8.42-8.38(m,3H),8.25-8.24(m,1H),8.05(d,J=8.3Hz,1H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),7.64(d,J=8.3Hz,1H),6.25(s,1H),4.14(q,J=7.0Hz,2H),4.08-4.02(m,1H),3.54-3.47(m,6H),2.46-2.42(m,4H),2.19-2.11(m,2H),1.79-1.61(m,6H),1.26(t,J=7.0Hz,3H)。
実施例25:
N-シクロペンチル-6-(5-フルオロ-2-((5-((4-(メタンスルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン(I-25)の合成:
式45
Figure 2024505765000055

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が53%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.54(s,1H),8.42-8.39(m,3H),8.24(d,J=2.3Hz,1H),8.10-8.07(m,1H),7.69(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.64(d,J=8.6Hz,1H),5.96(d,J=6.8Hz,1H),4.09-4.04(m,1H),3.52(s,2H),3.25(t,J=4.9Hz,4H),2.79(s,3H),2.58(t,J=4.9Hz,4H),2.19-2.11(m,2H),1.80-1.70(m,6H)。
実施例26:
tert-ブチル 4-(6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-26)の合成:
式46
Figure 2024505765000056

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が44%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.48(s,1H),8.39(d,J=1.8Hz,1H),8.36(d,J=3.7Hz,1H),8.31(d,J=9.1Hz,1H),8.08-8.05(m,1H),8.03(d,J=2.9Hz,1H),7.63(d,J=8.5Hz,1H),7.37(dd,J=9.1,3.0Hz,1H),6.10(d,J=6.6Hz,1H),4.08-4.03(m,1H),3.61(t,J=5.1Hz,4H),3.09(t,J=5.0Hz,4H),2.17-2.11(m,2H),1.77-1.64(m,6H),1.49(s,9H)。
実施例27:
N-シクロペンチル-6-(5-フルオロ-2-((5-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン塩酸塩(I-27)の合成:
式47
Figure 2024505765000057

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。 H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.97(s,1H),10.53(s,1H),9.86(s,2H),8.83(d,J=3.3Hz,1H),8.57(d,J=1.7Hz,1H),8.27(dd,J=9.6,2.6Hz,1H),8.11-8.09(m,1H),8.05(d,J=2.6Hz,1H),7.86(d,J=9.5Hz,1H),7.77(d,J=8.6Hz,1H),4.41-4.35(m,1H),3.52-3.50(m,4H),3.26-3.23(m,4H),2.08-2.02(m,2H),1.76-1.60(m,6H)。
実施例28:
N-シクロペンチル-6-(5-フルオロ-2-((5-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン(I-28)の合成:
式48
Figure 2024505765000058

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が50%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.78(s,1H),8.40-8.38(m,3H),8.23(d,J=2.2Hz,1H),8.05(dd,J=8.5,1.8Hz,1H),7.71(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),6.32(d,J=6.2Hz,1H),4.07-4.02(m,1H),3.49(s,2H),2.70-2.55(m,9H),2.18-2.11(m,2H),1.80-1.64(m,6H),1.06(d,J=6.5Hz,6H)。
実施例29:
(6-((4-(2-(シクロペンチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)ケトン(I-29)の合成:
式49
Figure 2024505765000059

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が48%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 9.04(s,1H),8.52-8.39(m,4H),8.05(dd,J=8.4,1.9Hz,1H),7.85(dt,J=8.6,2.2Hz,1H),7.64(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),6.19(s,1H),4.09-4.04(m,1H),3.73-3.62(m,4H),2.79-2.75(m,1H),2.60-2.55(m,4H),2.18-2.13(m,2H),1.78-1.64(m,6H),1.08(d,J=6.6Hz,6H)。
実施例30:
6-(2-((5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(I-30)の合成:
式50
Figure 2024505765000060

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が42%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.45(d,J=1.8Hz,1H),8.38-8.36(m,2H),8.21(d,J=2.3Hz,1H),8.15(dt,J=8.7,1.2Hz,1H),7.94(s,1H),7.71(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),3.49(s,2H),3.27(s,6H),2.60-2.36(m,10H),1.09(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例31:
(6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(I-31)の合成:
式51
Figure 2024505765000061

6-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(154mg,0.5mmol)および6-アミノピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(141mg,0.6mmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、その後Pd(dba)(23mg,0.025mmol)、BINAP(31mg,0.05mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(96mg,1.0mmol)を添加し、アルゴンで三回置換し、100℃まで加熱し、12時間反応した。冷却、ろ過、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM~DCM/MeOH=10:1)により化合物(6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(139mg,55%収率)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),8.69(d,J=3.8Hz,1H),8.52(d,J=2.0Hz,1H),8.35(d,J=2.4Hz,1H),8.31(d,J=8.7Hz,1H),8.06(d,J=8.6Hz,1H),7.86(dd,J=8.6,2.4Hz,1H),7.59(d,J=8.6Hz,1H),3.59-3.47(m,4H),3.21(s,6H),2.44-2.34(m,6H),1.01(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例32:
tert-ブチル 4-((6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-32)の合成:
式52
Figure 2024505765000062

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が48%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.45(d,J=1.8Hz,1H),8.40-8.36(m,2H),8.20(d,J=2.2Hz,1H),8.15(dt,J=8.8,1.2Hz,1H),7.94(s,1H),7.71(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),3.48(s,2H),3.45-3.42(m,4H),3.27(s,6H),2.41-2.39(m,4H),1.46(s,9H)。
実施例33:
6-(5-フルオロ-2-((5-(ピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン塩酸塩(I-33)の合成:
式53
Figure 2024505765000063

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 11.44(s,1H),9.83(s,2H),8.79(d,J=2.9Hz,1H),8.59(d,J=11.9Hz,2H),8.35(d,J=8.9Hz,1H),8.07(dd,J=14.1,8.8Hz,2H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),4.46(s,2H),3.49-3.41(m,8H),3.24(s,6H)。
実施例34:
tert-ブチル 4-(6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ニコチノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-34)の合成:
式54
Figure 2024505765000064

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が50%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.91(s,1H),8.53(dd,J=8.6,0.8Hz,1H),8.50(dd,J=2.4,0.8Hz,1H),8.45(d,J=3.8Hz,1H),8.44(d,J=1.8Hz,1H),8.16-8.13(m,1H),7.84(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),7.66(d,J=8.6Hz,1H),3.70-3.59(m,4H),3.51-3.46(m,4H),3.27(s,6H),1.48(s,9H)。
実施例35:
(6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(ピペラジン-1-イル)ケトン塩酸塩(I-35)の合成:
式55
Figure 2024505765000065

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 11.70(s,1H),9.84(s,1H),9.71(s,1H),8.83(s,1H),8.58(d,J=17.9Hz,2H),8.21(d,J=8.9Hz,1H),8.14-8.05(m,2H),7.70(d,J=8.6Hz,1H),3.35-3.32(m,4H),3.28(s,6H),3.20-3.15(m,4H)。
実施例36:
6-(5-フルオロ-2-((5-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(I-36)の合成:
式56
Figure 2024505765000066

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が52%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.45(d,J=1.8Hz,1H),8.38(dd,J=6.3,2.4Hz,2H),8.23(d,J=2.3Hz,1H),8.16-8.14(m,2H),7.71(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),3.49(s,2H),3.27(s,6H),2.68-2.54(m,9H),1.05(d,J=6.5Hz,6H)。
実施例37:
6-(5-フルオロ-2-((5-((4-(メタンスルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン(I-37)の合成:
式57
Figure 2024505765000067

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が43%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.44-8.35(m,3H),8.21(d,J=7.7Hz,1H),8.16-8.07(m,2H),7.71(s,1H),7.66-7.61(m,1H),3.55(s,2H),3.29-3.25(m,10H),2.79(s,3H),2.63-2.57(m,4H)。
実施例38:
エチル 4-((6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-38)の合成:
式58
Figure 2024505765000068

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が53%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.44-8.36(m,3H),8.31-8.23(m,2H),8.15(d,J=8.3Hz,1H),7.73(s,1H),7.65(d,J=8.3Hz,1H),4.13(q,J=7.1Hz,2H),3.52-3.49(m,6H),3.27(s,6H),2.46-2.41(m,4H),1.26(t,J=7.3Hz,3H)。
実施例39:
(6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)ケトン(I-39)の合成:
式59
Figure 2024505765000069

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が44%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.73(s,1H),8.52-8.48(m,2H),8.45-8.44(m,2H),8.16-8.13(m,1H),7.85(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),3.75-3.63(m,4H),3.27(s,6H),2.79-2.75(m,1H),2.62-2.55(m,4H),1.08(d,J=6.5Hz,6H)。
実施例40:
tert-ブチル 4-(6-((4-(2-(ジメチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-40)の合成:
式60
Figure 2024505765000070

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が40%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.44(s,1H),8.36-8.33(m,2H),8.25(s,1H),8.14(dd,J=8.7,1.6Hz,1H),8.00(d,J=2.8Hz,1H),7.64(dd,J=8.6,1.2Hz,1H),7.40(dd,J=9.3,2.9Hz,1H),3.61(t,J=5.0Hz,4H),3.27(s,3H),3.09(t,J=5.0Hz,4H)。
実施例41:
6-(5-フルオロ-2-((5-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)-N,N-ジメチルベンゾチアゾール-2-アミン塩酸塩(I-41)の合成:
式61
化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.99(s,1H),9.77(s,2H),8.81(d,J=3.5Hz,1H),8.57(d,J=1.8Hz,1H),8.28(dd,J=9.7,2.8Hz,1H),8.12-8.05(m,1H),8.02(d,J=2.9Hz,1H),7.82(d,J=9.6Hz,1H),7.69(d,J=8.6Hz,1H),3.49(t,J=5.1Hz,4H),3.27(s,6H),3.25-3.23(m,4H)。
実施例42:
(6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)- 5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-エチルピペラジン-1-イル)ケトン(I-42)の合成:
式62
Figure 2024505765000072

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が44%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.56(s,1H),8.50(d,J=8.7Hz,1H),8.47(d,J=2.3Hz,1H),8.43-8.41(m,2H),8.13(dd,J=8.7,1.7Hz,1H),7.84(dd,J=8.7,2.4Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),3.80-3.60(m,8H),2.54-2.47(m,6H),1.33(t,J=7.1Hz,6H),1.13(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例43:
N,N-ジエチル-6-(2-((5-((4-エチルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)-5-フルオロピリミジン-4-イルベンゾチアゾール-2-アミン(I-43)の合成:
式63
Figure 2024505765000073

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が38%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.69(s,1H),8.43-8.39(m,3H),8.29(d,J=2.3Hz,1H),8.15-8.12(m,1H),7.71(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),3.63(q,J=7.2Hz,4H),3.50(s,2H),2.53-2.42(m,10H),1.33(t,J=7.1Hz,6H),1.10(t,J=7.2Hz,3H)。
実施例44:
tert-ブチル 4-((6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-44)の合成:
式64
Figure 2024505765000074

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が48%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.45(s,1H),8.43-8.39(m,3H),8.26(d,J=2.2Hz,1H),8.15-8.12(m,1H),7.73(d,J=8.2Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),3.63(q,J=7.1Hz,4H),3.51(s,2H),3.46-3.44(m,4H),2.44-2.41(m,4H),1.46(s,9H),1.33(t,J=7.1Hz,6H)。
実施例45:
N,N-ジエチル-6-(5-フルオロ-2-((5-(ピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン塩酸塩(I-45)の合成:
式65
Figure 2024505765000075

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.71(s,1H),9.94(s,2H),8.80(d,J=3.6Hz,1H),8.65(d,J=2.2Hz,1H),8.56(d,J=1.8Hz,1H),8.42(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),8.11-8.08(m,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H),7.65(d,J=8.6Hz,1H),4.51(s,2H),3.63(q,J=7.1Hz,4H),3.50-3.44(m,8H),1.26(t,J=7.1Hz,6H)。
実施例46:
tert-ブチル 4-(6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ニコチノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-46)の合成:
式66
Figure 2024505765000076

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が40%であった。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.99(s,1H),8.53(dd,J=8.7,0.8Hz,1H),8.51(dd,J=2.4,0.9Hz,1H),8.45(d,J=3.8Hz,1H),8.42(d,J=1.9Hz,1H),8.15-8.12(m,1H),7.84(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),7.64(d,J=8.6Hz,1H),3.67-3.61(m,8H),3.50-3.47(m,4H),1.48(s,9H),1.34(t,J=7.1Hz,6H)。
実施例47:
(6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(ピペラジン-1-イル)ケトン(I-47)の合成:
式67
Figure 2024505765000077

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.78(s,1H),10.03(s,1H),9.88(s,2H),8.83(d,J=3.6Hz,1H),8.60(d,J=1.8Hz,1H),8.58(d,J=2.1Hz,1H),8.23(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),8.13-8.07(m,2H),7.71(d,J=8.6Hz,1H),3.86-3.78(m,3H),3.67(q,J=7.1Hz,4H),3.19-3.15(m,3H),1.27(t,J=7.1Hz,6H)。
実施例48:
N,N-ジエチル-6-(5-フルオロ-2-((5-((4-(メタンスルホニル)ピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン(I-48)の合成:
式68
Figure 2024505765000078

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が44%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.92(s,1H),8.44-8.42(m,3H),8.32-8.21(m,1H),8.13(d,J=8.6Hz,1H),7.70(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.62(d,J=8.7Hz,1H),3.63(q,J=7.2Hz,4H),3.52(s,2H),3.25(t,J=4.8Hz,3H),2.78(s,3H),2.58(t,J=4.7Hz,4H),1.33(t,J=7.1Hz,6H)。
実施例49:
エチル 4-((6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-49)の合成:
式69
Figure 2024505765000079

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が50%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.82(s,1H),8.45-8.42(m,3H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.13(d,J=8.6Hz,1H),7.74(d,J=8.6Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),4.13(q,J=7.2Hz,2H),3.63(q,J=7.2Hz,4H),3.53-3.49(m,6H),2.46-2.42(m,4H),1.33(t,J=7.1Hz,6H),1.26(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例50:
N,N-ジエチル-6-5-フルオロ-2-((5-((4-イソプロピルピペラジン-1-イル)メチル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン(I-50)の合成:
式70
Figure 2024505765000080

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が48%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 9.05(s,1H),8.45-8.40(m,3H),8.32(d,J=2.3Hz,1H),8.14(d,J=8.6Hz,1H),7.71(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.61(d,J=8.7Hz,1H),3.62(q,J=7.2Hz,4H),3.49(s,2H),2.68-2.55(m,9H),1.32(t,J=7.1Hz,6H),1.05(d,J=6.4Hz,6H)。
実施例51:
(6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)ケトン(I-51)の合成:
式71
Figure 2024505765000081

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が47%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 9.69(s,1H),8.60(d,J=2.3Hz,1H),8.54(d,J=8.7Hz,1H),8.50(d,J=3.7Hz,1H),8.41(s,1H),8.12(d,J=8.6Hz,1H),7.86(dd,J=8.7,2.3Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),3.77-3.59(m,8H),2.78-2.72(m,1H),2.59-2.54(m,4H),1.32(t,J=7.1Hz,6H),1.07(d,J=6.4Hz,6H)。
実施例52:
tert-ブチル 4-(6-((4-(2-(ジエチルアミノ)ベンゾチアゾール-6-イル)-5-フルオロピリミジン-2-イル)アミノ)ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(I-52)の合成:
式72
Figure 2024505765000082

化合物(I-1)の合成方法を参照し、収率が49%であった。H NMR(300MHz,CDCl3)δ 8.58(s,1H),8.41(d,J=1.8Hz,1H),8.37(d,J=4.0Hz,1H),8.34(d,J=9.1Hz,1H),8.14-8.10(m,1H),8.06(d,J=2.9Hz,1H),7.61(d,J=8.6Hz,1H),7.38(dd,J=9.1,3.0Hz,1H),3.66-3.58(m,8H),3.09(t,J=5.1Hz,4H),1.49(s,9H),1.32(t,J=7.1Hz,6H)。
実施例53:
N,N-ジエチル-6-(5-フルオロ-2-((5-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)ベンゾチアゾール-2-アミン塩酸塩(I-53)の合成:
式73
Figure 2024505765000083

化合物(I-4)の合成方法を参照し、収率が100%であった。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 12.15(s,1H),10.04(s,2H),8.79(s,1H),8.57(s,1H),8.34(d,J=9.3Hz,1H),8.08-8.05(m,2H),7.87(d,J=8.9Hz,1H),7.71(d,J=8.4Hz,1H),3.69-3.67(m,4H),3.56-3.53(m,4H),3.27-3.23(m,4H),1.30-1.25(m,6H)。
上記実施例では、対応する薬学的に許容される塩は、主要な生成物をジクロロメタンに溶解し、0℃条件でHClガスを導入し、2時間反応し、反応完了後、濃縮することにより、その塩酸塩が得られた。
<三、生物学的評価実験>
(1)CDK6キナーゼ活性解析検査方法
本実験は、PerkinElmer社のLance Ultra法により検査された。検査プレートにおいて、プロテインキナーゼ、Ulight標識のポリペプチド基質、ATPと化合物を混合し、インキュベートして反応された。その後、EDTAを添加し反応を中止させ、ユーロピウム(Eu)キレート標識の抗体を添加して検査を行った。本実験は、PerkinElmer社のEnvision装置を採用して、モードTR-FRETで解析を行った。320/340nmの波長で励起した後、665nmと615nmの波長の蛍光信号を発光することができた。Euは、エネルギーを隣接する蛍光物質ULight受容体に転移させ、さらに当該発光を検査することができた。
測定されたIC50値は、以下の表2に記載され、実験結果から、本発明の実施例化合物が、CDK6キナーゼ活性に対して強い阻害活性を有することがわかった。
Figure 2024505765000084
(2)DYRK2キナーゼ活性解析検査方法
本発明における化合物のDYRK2キナーゼに対する阻害活性を測定した。方法は、簡単に以下に記載された(具体的な方法は、Banerjee S ,Wei T ,Wang J ,et al. Inhibition of dual-specificity tyrosine phosphorylation-regulated kinase 2 perturbs 26S proteasome-addicted neoplastic progression[J]. Proceedings of the National Academy of Sciences,2019,116(49): 24881-24891を参照。)
1)384ウェル実験プレートにそれぞれの濃度の化合物を添加し、ウェルを封止し、その後DYRK2プロテイン、基質Woodtide(KKISGRLSPIMTEQ)と33P-γATPを添加し、均一に混合した。
2)室温で30分間インキュベートした。
3)0.5M(3%)オルトリン酸溶液で反応を停止させ、その後P81プレートに転移させ、さらに50mMのオルトリン酸溶液で洗浄した。
4)IC50結果は、GraphPad Prismソフトにより算出された。
測定されたIC50値は、以下の表3に記載され、実験結果から、本発明の実施例化合物が、DYRK2キナーゼ活性に対して強い阻害活性を有することがわかった。
Figure 2024505765000085
(3)複数種類の癌細胞増殖に対する阻害作用の測定
化合物は、人乳癌(MCF-7、三陰性乳癌MDA-MB-231)細胞系、多発性骨髄腫(RPMI8226)細胞系、白血病(K562)細胞系、胃癌(MGC-803)細胞系、卵巣癌(SK-OV-3)細胞系、大腸癌(HT-29)細胞系、肝癌(HepG2)細胞系、膵臓癌(Panc-1)細胞系、人神経膠腫(U251)細胞系、肺癌(A-549、非小細胞肺癌NCI-H1299)細胞系および前立腺癌(PC-3、Du-145)細胞系等の14種類の細胞増殖に対する阻害作用が、以下の方法により測定された。
実験工程:
MTT法に従って、化合物の複数種類の癌細胞増殖に対する阻害作用を測定し、化合物の細胞増殖活性に対する阻害の半数阻害濃度IC50が得られた。
1)対数増殖期の細胞を1×10cells/ウェルで96ウェルプレートに接種し、細胞が90%融合するまで37℃、5% CO条件で放置して培養した後、無血清のDMEM培地、RPMI-1640培地、L-15培地、F12K培地、MEM培地、F-12培地またはIMDM培地で2時間インキュベートすることにより、細胞同期化させた(それぞれの細胞に対応する培地を採用した)。
2)培養プレートに勾配希釈されたそれぞれの濃度の被験化合物溶液100 μLを添加し、培養プレートを37℃、5% COインキュベーター条件で72時間インキュベートした。
3)インキュベート完了前4時間、ウェルあたりに20 μL MTT溶液(5mg/mL)を添加した。インキュベート完了後、各ウェルの上澄みを棄却し、ウェルあたりに150 μL DMSOを添加し、細胞振盪機で10分間振盪させ、結晶物を十分に溶解した後、マルチプレートリーダによりOD570を測定した。阻害率=(コントロール群OD値-実験群OD値)/コントロール群OD値×100%とした。
4)データを得った後、GraphPad Prism 6でフィッティングして、IC50が得られた。
実施例31の化合物(I-31)と承認済医薬であるCDK4/6阻害剤Palbociclibによる複数種類の癌細胞増殖活性の試験により測定され、測定されたIC50値を表4に示した。
化合物I-31が、人乳癌(MCF-7、三陰性乳癌MDA-MB-231)細胞系、多発性骨髄腫(RPMI8226)細胞系、白血病(K562)細胞系、胃癌(MGC-803)細胞系、卵巣癌(SK-OV-3)細胞系、大腸癌(HT-29)細胞系、肝癌(HepG2)細胞系、膵臓癌(Panc-1)細胞系、人神経膠腫(U251)細胞系、肺癌(A-549、非小細胞肺癌NCI-H1299)細胞系および前立腺癌(PC-3、Du-145)細胞系等の14種類に対して細胞増殖阻害作用を示し、そしてこれらの14種類の細胞に対する増殖阻害作用が、いずれも承認済医薬であるCDK4/6阻害剤Palbociclibよりも強いことをわかった。
Figure 2024505765000086
(4)化合物急性毒性測定
被験動物:ICRマウス;18-22g;雌雄各半;合計40匹。
群分け用量設定:(1)コントロール群:胃内で同量の生理食塩水を1回投与した、10匹マウス、雌雄各半;(2)2500mg/kg群:胃内で薬物を1回投与した、10匹マウス、雌雄各半;(3)5000mg/kg群:胃内で薬物を1回投与した、10匹マウス、雌雄各半;(4)10000mg/kg群:胃内で薬物を1回投与した、10匹マウス、雌雄各半。
Figure 2024505765000087
実験室環境:室温24(2℃、相対湿度60(70%であった。観察指標:被験薬物(実施例31で製造された化合物)を表5の用量で1回投与し、マウスの中毒症状および死亡状況を記録し、死亡した動物に死体検査を行った。観察期間が14日間であった。
結果から、各群マウスの投与後12時間以内に、動物に異常が観察されなかったことをわかった。投与24時間以内に、動物の死亡が観察されず、14日目投与後に、動物の死亡が観察されかなった。その他の明らかな異常が観察されなかった。
体重変化は、図1に示され、コントロール群と比較して、2500mg/kg、5000mg/kg、10000mg/kgの胃内投与の場合、明らかな毒性反応が観察されなかった。
HE染色結果は、図2に示され、実施例31で製造された化合物(I-31)は、心、肝臓、脾臓、肺、腎臓等の主要な器官に対して、明らかな毒性反応が観察されなかった。
(5)化合物の薬物動態の測定
被験品を量って無菌バイアルに置いて、250μLDMSOを添加し、さらに10μL メタンスルホン酸を添加し、溶解した後、4.78mL 5%グルコース注射液を添加し、超音波洗浄し、振盪により均一に混合し、2mg/mLの被験品溶液に調製し、この溶液を胃内投与製剤とした。また、0.5mL 2mg/mLの被験品溶液を取り、4.5mLの5%グルコース注射液を添加し、振盪により均一に混合し、0.2mg/mLの被験品溶液に調製し、静脈注射投与製剤とした。
6匹SDラットを2群に分け、それぞれ尾静脈注射(1mg/kg)および胃内で(10mg/kg)実施例31を投与し、静脈注射群は、投与後2min、5min、15min、30min、1h、2h、4h、6h、8h、12h;胃内群は、投与後5min、15min、30min、1h、2h、4h、6h、8h、12h、24h、眼窩後静脈叢から血液検体を約0.25mL採取した。LC-MS/MS法によりSD ラット血漿検体における実施例31の濃度を測定し、WinNolinソフトにより薬物動態パラメーターを算出し、結果が、表6に示した。
結果から、本発明実施例31の化合物(I-31)は、ラットの体内代謝がよく、優れた吸収および曝露量を有し、バイオアベイラビリティが高いことをわかった。
Figure 2024505765000088
(6)化合物の抗肺癌活性測定
薬物は、実施例31で製造された化合物(I-31)と、承認済医薬であるCDK4/6阻害剤Palbociclibであった。細胞株は、10%ウシ胎児血清含有のRPMI-1640培地で培養された人非小細胞肺癌細胞株A-549であった。被験動物は、SPF級BALB/cヌードマウス;雄;群ごとに5匹であった。医薬用量設定は、表7に示した。
Figure 2024505765000089
医薬調製方法:
実施例31(150mg/kg):30mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度15mg/mL薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
実施例31(300mg/kg):60mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度30mg/mL薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
Palbociclib(150mg/kg):30mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度15mg/mL薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
実験方法:人肺癌ヌードマウスのマウス腫瘍移植モデルは、人肺癌細胞株A549をヌードマウスのマウス腋窩皮下に接種することにより作成した。対数増殖期のA549細胞を、無菌条件で、30匹ヌードマウスの右側腋窩皮下に接種し、細胞接種量が5×10個/匹であった。ノギスで腫瘍移植直径を測定し、腫瘍が80mm程度まで成長した時、成長状態がよく腫瘍サイズが均一である腫瘍負荷ヌードマウス20匹を選択し、ランダムに4群、群ごとに5匹分けた。すなわち、モデル群、実施例31(150mg/kg)低用量群、実施例31(300mg/kg)高用量群、陽性薬Palbociclib(150mg/kg)群に分けた。
被験薬の実施例31低用量および高用量群、陽性薬群Palbociclibでは、いずれも胃内投与し、2日に1回投与した。モデル群では、胃内で同容量の溶媒対照を投与した。腫瘍直径を測定する方法を使用して、動的に被験物の抗腫瘍の効果を観察した。腫瘍直径の測定回数は、1日置いて1回であって、腫瘍直径の測定と同時にヌードマウスのマウス体重を量った。22日目に、マウスを処刑し、手術で腫瘍塊を剥離し、それぞれ10%ホルムアルデヒドで固定し、液体窒素で保存した。
実験結果からわかるように、被験薬の実施例31(150mg/kg)低用量群、実施例31(300mg/kg)高用量群では、モデル群と比較して相対腫瘍増殖率T/C(%)がそれぞれ、44.8%、35.9%であり、腫瘍成長阻害率がそれぞれ、55.2%、64.1%であった。陽性薬Palbociclibでは、150mg/kg用量で胃内投与し、相対腫瘍増殖率T/C(%)が39.6%であり、腫瘍成長阻害率が60.4%であった。
そのため、実施例31で製造された被験薬は、人肺癌A549ヌードマウスのマウス異種腫瘍移植の成長に対して明らかな阻害作用を示し、その効果が陽性対照医薬Palbociclibよりも優れていた。
(7)化合物の抗前立腺癌(PC3)活性の測定
薬物は、実施例31で製造された化合物(I-31)と、承認済医薬であるCDK4/6阻害剤Palbociclibであった。細胞株は、人前立腺癌PC-3細胞であった。被験動物は、SPF級BALB/cヌードマウス;雄;群ごとに8匹であった。医薬用量設定は、表8に示した。
Figure 2024505765000090
医薬調製方法:
実施例31(100mg/kg):20mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度10mg/mLの医薬に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
実施例31(200mg/kg):40mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度20mg/mLの医薬に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
Palbociclib(100mg/kg):20mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度10mg/mLの医薬に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
実験方法:人前立腺癌ヌードマウスのマウス腫瘍移植モデルは、人前立腺癌PC-3細胞をヌードマウスのマウス腋窩皮下に接種することにより作成した。対数増殖期のPC-3細胞を、無菌条件で、40匹ヌードマウスの右側腋窩皮下に接種し、細胞接種量が5×10個/匹であった。ノギスで腫瘍移植直径を測定し、腫瘍が90mm程度まで成長した時、成長状態がよく腫瘍サイズが均一である腫瘍負荷ヌードマウス32匹を選択し、ランダムに4群、群ごとに8匹分けた。すなわち、モデル群、実施例31(100mg/kg)低用量群、実施例31(200mg/kg)高用量群、陽性薬Palbociclib(100mg/kg)群に分けた。
被験薬の実施例31低用量および高用量群、陽性薬群Palbociclibでは、いずれも胃内投与し、2日に1回投与した。モデル群では、胃内で同容量の溶媒対照を投与した。腫瘍直径を測定する方法を使用して、動的に被験物の抗腫瘍の効果を観察した。腫瘍直径の測定回数は、1日置いて1回であって、腫瘍直径の測定と同時にヌードマウスのマウス体重を量った。29日目に、マウスを処刑し、手術で腫瘍塊を剥離し、それぞれ10%ホルムアルデヒドで固定し、液体窒素で保存し、用意した。
実験結果からわかるように、被験薬の実施例31(100mg/kg)低用量群、実施例31(200mg/kg)高用量群では、モデル群と比較して、相対腫瘍増殖率T/C(%)がそれぞれ35.7%、23.4%であって、腫瘍成長阻害率がそれぞれ64.3%、76.6%であった。陽性薬Palbociclibでは、100mg/kg用量で胃内投与し、相対腫瘍増殖率T/C(%)が35.5%であって、腫瘍成長阻害率が64.5%であった。
そのため、実施例31で製造された被験薬は、人前立腺癌PC3ヌードマウスのマウス異種腫瘍移植の成長に対して明らかな阻害作用を示し、その効果が陽性対照医薬Palbociclibよりも優れていた。
(8)化合物抗前立腺癌(Du-145)活性の測定
薬物は、実施例31で製造された化合物(I-31)と、承認済医薬であるCDK4/6阻害剤Palbociclibと、前立腺癌ファーストライン治療薬であるEnzalutamideであった。細胞株は、人前立腺癌Du-145細胞であった。被験動物は、SPF級BALB/cヌードマウス;雄;群ごとに10匹であった。医薬用量設定は、表9に示した。
Figure 2024505765000091
医薬調製方法:
実施例31(100mg/kg):20mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度10mg/mLの薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
実施例31(200mg/kg):40mg被験化合物粉末を、2mL生理食塩水に溶解し、濃度20mg/mLの薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
Palbociclib(100mg/kg):20mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度10mg/mLの薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
Enzalutamide(100mg/kg):20mg被験化合物粉末を量って、2mL生理食塩水に溶解し、濃度10mg/mLの薬物に調製し、投与体積0.2mL/20gで経口胃内投与した。
実験方法:人前立腺癌ヌードマウスのマウス腫瘍移植モデルは、人前立腺癌Du-145細胞をヌードマウスのマウス腋窩皮下に接種することにより作成した。対数増殖期のDu-145細胞を、無菌条件で60匹ヌードマウスの右側腋窩皮下に接種し、細胞接種量が5×10個/匹であった。ノギスで腫瘍移植直径を測定し、腫瘍が90mm程度まで成長した時、成長状態がよく腫瘍サイズが均一である腫瘍負荷ヌードマウス50匹を選択し、ランダムに5群、群ごとに10匹分けた。すなわち、モデル群、実施例31(100mg/kg)低用量群、実施例31(200mg/kg)高用量群、陽性薬Palbociclib(100mg/kg)群、陽性薬Enzalutamide(100mg/kg)群に分けた。
被験薬の実施例31低用量および高用量群、陽性薬群Palbociclib、陽性薬群Enzalutamideでは、いずれも胃内投与し、2日に1回投与した。モデル群では、胃内で同容量の溶媒対照を投与した。腫瘍直径を測定する方法を使用して、動的に被験物の抗腫瘍の効果を観察した。腫瘍直径の測定回数は、1日置いて1回であり、腫瘍直径の測定の同時に、ヌードマウスのマウス体重を量った。35日目に、対照群マウスを処刑し、手術で腫瘍塊を剥離し、それぞれ10%ホルムアルデヒドで固定し、液体窒素で保存し、用意した。49日目に、残りのマウスを処刑し、手術で腫瘍塊を剥離し、それぞれ10%ホルムアルデヒドで固定し、液体窒素で保存し、用意した。
実験結果は、図3に示した。被験薬の実施例31(100mg/kg)低用量群では、腫瘍成長に対する阻害が陽性薬Palbociclib(100mg/kg)群よりも優れていた。被験薬の実施例31(100mg/kg)低用量群および陽性薬Enzalutamide(100mg/kg)群では、腫瘍成長に対する阻害効果が類似した。実施例31(200mg/kg)高用量群では、明らかに腫瘍の成長を阻害し、腫瘍成長に対する阻害が陽性薬Palbociclib(100mg/kg)群および陽性薬Enzalutamide(100mg/kg)群よりも優れ、かつ31日目で腫瘍体積を減少させ始めた。
そのため、実施例31で製造された被験薬は、人前立腺癌Du-145ヌードマウスのマウス異種腫瘍移植成長に対して明らかな阻害作用を有し、その効果が陽性対照医薬であるCDK4/6阻害剤Palbociclibおよび前立腺癌ファーストライン治療薬であるEnzalutamideよりも優れていた。

Claims (10)

  1. 一般式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩。
    Figure 2024505765000092

    その中で、XがC(O)または(CHであり、nが0または1であって、
    が水素、C-Cアルキル基または-NRであり、R、Rが水素、C-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、
    がFであって、
    が水素またはC-Cアルキル基である。
  2. 前記XがC(O)または(CHであり、nが0または1であって、
    前記Rが水素、C-Cアルキル基、-NRからなる群より選ばれ、前記R、Rが水素、C-Cアルキル基、シクロペンタン、シクロヘキサンからなる群より選ばれ、
    前記RがFであって、
    前記Rが水素またはC-Cアルキル基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. 前記XがC(O)または(CHであり、nが0または1であって、
    前記Rが水素、C-Cアルキル基、-NRからなる群より選ばれ、前記R、Rが水素、メチル基、エチル基、シクロペンタン、シクロヘキサンからなる群より選ばれ、
    前記RがFであって、
    前記Rが水素またはC-Cアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. 前記Xが(CHまたはC(O)であり、nが0または1であって、
    前記Rが水素、メチル基、-NRからなる群より選ばれ、前記Rが水素、メチル基、エチル基からなる群より選ばれ、前記Rが水素、メチル基、エチル基、シクロペンタンからなる群より選ばれ、
    前記RがFであって、
    前記Rが水素、エチル基、イソプロピル基からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. 前記化合物が、以下の一般式からなる群より選ばれるいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. 前記化合物が、以下の一般式からなる群より選ばれるいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. 前記薬学的に許容される塩が、一般式(I)の化合物の酸付加塩であって、
    その中で、成塩のための酸が、無機酸および有機酸を含み、
    前記無機酸が、塩酸、硫酸、リン酸およびメタンスルホン酸を含み、
    前記有機酸が、酢酸、トリクロロ酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、マレイン酸、p-トルエンスルホン酸、リンゴ酸、マロン酸、桂皮酸、クエン酸、フマル酸、カンファー酸、ジグルコン酸、アスパラギン酸および酒石酸を含むことを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
    化合物(A)と化合物(B)をパラジウム触媒の作用でカップリング反応により化合物(I)することを特徴とする、製造方法。
    Figure 2024505765000095

    その中で、XがC(O)または(CHであり、nが0または1であって、
    が水素、C-Cアルキル基、-NRであって、R、Rが水素、C-Cアルキル基、C-Cシクロアルキル基からなる群より選ばれ、
    がFであって、
    が水素、C-Cアルキル基である。
  9. 請求項1に記載の一般式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含むことを特徴とする医薬組成物。
  10. 癌または腫瘍関連疾患を予防および/または治療するための医薬における請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用であって、
    前記癌または腫瘍関連疾患が、乳癌、前立腺癌、肺癌、多発性骨髄腫、白血病、胃癌、卵巣癌、大腸癌、肝癌、膵臓癌および人神経膠腫を含む使用。
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