JP2024088325A - 作物選別機 - Google Patents

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優太 谷口
Yuta Taniguchi
一馬 岩井
Kazuma Iwai
大揮 森井
Daiki Morii
信義 五十嵐
Nobuyoshi Igarashi
章一 仲谷
Shoichi Nakaya
透 澁谷
Toru Shibuya
昌也 渋谷
Masaya Shibuya
友幸 菅原
Tomoyuki Sugawara
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Abstract

【課題】搬送される作物の量が過剰にならないように調整することで、作物の詰まりの発生頻度を下げること。【解決手段】作物選別機1は、作物2が投入される供給部110と、供給部110からの作物2を下流側に搬送する搬送部120と、搬送部120からの作物2を選別する選別部130、210と、を備え、供給部110は、搬送部120に近づくにつれて搬送面が上昇している第一コンベア112を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、作物選別機に関する。
特許文献1には、作物を整列させながら搬送選別する作物整列装置が開示されている。この作物整列装置は、上流側に人参を貯留する貯留部を備えている。貯留部は、人参が貯留部内を通過するための搬送装置を備えている。
特開2018-052708号公報
作物選別機において、過剰な量の作物が選別部に搬送されると、作物の詰まりの原因となる場合がある。
本発明の目的は、過剰な量の作物が選別部に搬送されることを抑制することにある。
本発明に係る作物選別機の特徴は、作物が投入される供給部と、前記供給部からの前記作物を下流側に搬送する搬送部と、前記搬送部からの前記作物を選別する選別部と、を備え、前記供給部は、前記搬送部に近づくにつれて搬送面が上昇している第一コンベアを備えている点にある。
本構成によると、搬送部に近づくにつれて上昇している搬送面によって、搬送面と接触している作物は下流側へ搬送されるが、搬送面と接触していない上方の作物は傾斜により上流側へ転落する。これにより、第一コンベアからの搬送量、すなわち搬送部の搬送量が適切なものとなるので、過剰な量の作物が選別部に搬送されることを抑制することができる。
本発明においては、前記搬送部は、前記選別部に近づくにつれて搬送面が上昇している第二コンベアを備え、前記供給部は、前記第一コンベアと前記第二コンベアとの間に位置するとともに、前記第一コンベアからの前記作物を一時的に貯留する一時貯留部を備えていると好適である。
本構成によると、多量の作物が供給部に供給されたとしても、作物が一時貯留部に一時的に貯留され、適当な量の作物が第二コンベアへ供給されるので、搬送部の搬送量が適切なものとなり、過剰な量の作物が選別部に搬送されることを抑制することができる。
本発明においては、前記一時貯留部に貯留されている前記作物を検知するセンサと、前記センサの出力に基づいて前記第一コンベアを制御する制御部と、を備えていると好適である。
本構成によると、センサの検知結果に基づいて第一コンベアが制御されるので、搬送部への作物の供給量の調節が可能となり、供給部からの作物の搬送量が過剰になることを抑制できる。
本発明においては、前記供給部は、前記第一コンベアの終端部の上方に位置するとともに、前記第一コンベアによって搬送される前記作物の量を均平化する均平化機構を備えていると好適である。
本構成によると、均平化機構が過剰となった作物を上流側に均すことで、第一コンベアからの作物の搬送量が過剰になることを抑制できる。
本発明においては、前記均平化機構は、搬送面に対して平行、かつ、搬送方向に対して直行する軸芯周りに回転する回転体によって構成されていると好適である。
均平化機構が固定の部材である場合には、作物が搬送面と均平化機構との間に詰まってしまう場合がある。本構成によると、均平化機構は回転体によって構成されるので、搬送されている作物が搬送面と均平化機構との間に詰まりにくくなる。
本発明においては、前記回転体は、前記第一コンベア上の前記作物を上流側に押す方向に駆動されると好適である。
本構成によると、作物を上流側に押す方向に回転体が駆動されるので、回転体が作物を上流側に押し戻して、第一コンベアからの作物の搬送量が過剰になることを抑制できる。
本発明においては、前記搬送部は、前記選別部に近づくにつれて搬送面が上昇している第二コンベアを備え、前記第二コンベアは、所定の高さ以上の前記作物を上流側に落とすスクレイプ部材を備えていると好適である。
本構成によると、スクレイプ部材が過剰となった作物を上流側に落とすことで、第二コンベアからの作物の搬送量が過剰になることを抑制できる。
本発明においては、前記スクレイプ部材は、搬送面に対して平行、かつ、搬送方向に対して直行する方向に延びるワイヤ状部材によって構成されていると好適である。
本構成によると、スクレイプ部材を低コストで簡単な構成とすることができ、簡易な構成により第二コンベアからの作物の搬送量が過剰になることを抑制できる。
本発明においては、前記第二コンベアは、前記スクレイプ部材を覆う板状のカバー部材を備えていると好適である。
本構成によると、カバー部材がスクレイプ部材を覆っているので、スクレイプ部材と接触して上流側に落とされる作物が第二コンベアの外へ落下することが抑制される。
作物選別機を示す右側面図である。 供給搬送装置を示す右側面図である。 一時貯留部の構成を示す右側面視縦断面図である。 第一コンベア、第二コンベア、一時貯留部、及び均平化機構を示す平面視の展開図である。 センサの出力に基づいた第一コンベアの制御を示すブロック図である。 作物選別機を示す右側面図である。
本実施形態に係る作物選別機を、図面の記載に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図1、図2、図3、図4に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1、図2、図3に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図4に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
なお図4は、第一コンベア112、第二コンベア121、一時貯留部117、及び均平化機構112dを示す平面視の展開図であるが、上下の重複を解消して構造を示すために、前後方向の位置関係を変更している。
図1に示すように、作物選別機は、莢に覆われている莢果の一例である枝豆2を搬送して選別する枝豆選別機1である。枝豆2は、コンテナ3に収容された状態で枝豆選別機1まで運ばれる。枝豆2は、葉や枝などの夾雑物が混じった状態で枝豆選別機1に投入される。枝豆2は、枝豆選別機1によって夾雑物と、良品と、不良品と、に選別される。
本実施形態において、良品とは、莢の中の実が一定の大きさになるまで生育していること、及び、複数の実が莢に覆われていること、のうち両方を満たすものとする。不良品とは、莢の中の実が一定の大きさよりも小さく未熟であること(未熟莢)、及び、莢の中の実が一つであること(一粒莢)、のうちいずれか一方、または両方を満たすものとする。
〔全体構成〕
図1において、機体後側を上流側とし、機体前側を下流側とする。図1に示すように、枝豆選別機1は、枝豆2を上流側から下流側へ搬送する供給搬送装置100と、枝豆2を上流側から下流側へ搬送するとともに揺動選別する揺動選別装置200と、装置全体を制御する制御部300と、を備える。揺動選別装置200は、供給搬送装置100よりも下流側に位置している。
〔供給搬送装置〕
図1、図2に示すように供給搬送装置100は、枝豆2が投入される供給部110と、供給部110から供給された枝豆2を下流側に搬送する搬送部120と、搬送部120から搬送された枝豆2を選別風によって選別する風選別部130と、供給部110、搬送部120及び風選別部130を支持する機体フレーム部140と、を備えている。搬送部120は、供給部110よりも下流側に位置している。風選別部130は、搬送部120よりも下流側に位置している。機体フレーム部140は、前後方向に延びており、供給部110、搬送部120及び風選別部130の下方に位置している。
供給搬送装置100は、コンテナ3を載置可能な供給台170を備えている。供給台170は、コンテナ3を載置する載置部材171と、載置部材171を支持する左右の支持アーム172と、支持アーム172の位置を固定する固定ハンドル173と、支持アーム172を機体左右方向に延びる軸芯周りに揺動可能に支持する固定部材174と、を備えている。供給台170は、供給部110に隣接した位置に設けられている。載置部材171の基端部は、機体左右方向に延びる軸芯周りに揺動可能である。これにより、供給台170は、載置部材171が床面に平行に延びる使用位置P1と、載置部材171が上方に床面に垂直に延びる収納位置P2と、に位置変更可能である。
支持アーム172の基端部は、固定部材174に形成された複数の孔(図示なし)に選択的に連結可能である。支持アーム172の基端部と連結する孔(図示なし)を変更することにより、載置部材171は、使用位置P1または収納位置P2において、支持アーム172に支持される。固定ハンドル173が締まる方向に回転されることで、支持アーム172は固定部材174に対して固定される。これにより、載置部材171は、使用位置P1または収納位置P2において位置固定される。
供給搬送装置100は、機体フレーム部140を支持する移動装置150と、移動を抑制する移動抑制装置160と、を備えている。移動装置150は、キャスタ(車輪)によって構成されている。本実施形態では、移動装置150は、水平軸の周りに従動回転する一連の車輪である。移動抑制装置160は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されている。移動抑制装置160は、機体フレーム部140に連結されている。本実施形態では、移動抑制装置160は、上部に雄ネジ部(図示なし)を有するアジャスタである。移動抑制装置160は、機体フレーム部140の下部に形成された雌ネジ部(図示なし)に螺合されている。
〔供給部〕
図1、図2に示すように、供給部110は、上方から枝豆2が投入される箱状の投入部111と、投入部111の底部を形成する第一コンベア112と、第一コンベア112に動力を伝達する変速機能付きの電動モータ113と、を備えている。投入部111は、後板111aと一対の側板111bと前板111cとを備えている。電動モータ113は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。電動モータ113は、機体フレーム部140に支持されている。
〔搬送部〕
図1、図2に示すように、搬送部120は、第一コンベア112からの枝豆2を風選別部130に搬送する第二コンベア121と、第二コンベア121を収容する筐体122と、第二コンベア121に動力を伝達する変速機能付きの電動モータ123と、を備えている。電動モータ123は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。電動モータ123は、機体フレーム部140に支持されている。
〔風選別部〕
図1、図2に示すように、風選別部130は、ファン131と、ファン131からの選別風を導く筒状の通風路132と、枝豆2を下流側に向かって投出する投出部133と、葉屑などの夾雑部を排出する排出部134と、ファン131に動力を伝達する電動モータ135と、を備えている。電動モータ135は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。
枝豆2は、第二コンベア121の終端部から投出部133へ向けて投出される。ファン131は、第二コンベア121の終端部の下方に位置している。通風路132は、ファン131の上方に形成され、上方に向かって延びている。通風路132は、排出部134と接続されている。投出部133は、第二コンベア121の終端部よりも下側に形成されている。ファン131は、選別風を枝豆2に対して下方から吹き付ける。これにより、重量の軽い葉屑などの夾雑物は上方へ吹き飛ばされ、排出部134から外部へ排出され、排出袋134aに収容される。重量の重い枝豆2は投出部133へ投出される。したがって、枝豆2は、葉屑などの夾雑物と分離される。
〔揺動選別装置〕
図1に示すように、揺動選別装置200は、供給搬送装置100から搬送された枝豆2を揺動選別する揺動選別部210と、揺動選別部210を支持する機体フレーム部220と、コンテナ3に投出される枝豆2をガイドするシート部材240と、シート部材240を支持する左右のシート支持部材270と、を備えている。機体フレーム部220は、前後方向に延びており、揺動選別部210の下方に位置している。
シート支持部材270は、棒状部材である。左のシート支持部材270は、左の機体フレーム部220の前部に支持されている。右のシート支持部材270は、右の機体フレーム部220の前部に支持されている。シート支持部材270は、水平面内にて揺動可能な状態で機体フレーム部220に支持されている。
揺動選別部210は、上方に位置する上部211と、下方に位置する下部212と、上部211と下部212とを連結して平行四節リンクを構成する複数のリンク部材214と、揺動機構(図示なし)に動力を伝達する電動モータ215と、上部211を揺動する揺動機構(図示なし)と、を備えている。電動モータ215は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。
揺動機構(図示なし)は、電動モータ215から伝達される回転運動を搬送方向に沿った直線運動に変換して上部211を揺動する。揺動選別部210は、上流側で枝豆2を長手方向が搬送方向に沿うように整列させて、下流側で枝豆2を夾雑物と、良品と、不良品と、に選別する。枝豆2は、夾雑物と、良品と、不良品と、でそれぞれ異なるコンテナ3に投出される。
揺動選別装置200は、機体フレーム部220を支持する移動装置250と、移動を抑制する移動抑制装置260と、を備えている。移動抑制装置260は、キャスタ(車輪)によって構成されている。本実施形態では、移動装置150は、水平軸の周りに従動回転する一連の車輪である。移動抑制装置260は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されている。移動抑制装置260は、機体フレーム部220に連結されている。本実施形態において、移動抑制装置260は、上部に雄ネジ部(図示なし)を有するアジャスタである。移動抑制装置260は、機体フレーム部220の下部に形成された雌ネジ部(図示なし)に螺合されている。
〔第一コンベア〕
以下、供給搬送装置100の構成について詳しく説明する。図2、図3に示すように、第一コンベア112は、搬送方向D1に対して直交する方向に延びる駆動軸112bと、搬送方向D1に対して直交する方向に延びる従動軸112cと、駆動軸112b及び従動軸112cに亘って巻回されている平ベルト式の無端ベルト112aと、搬送される枝豆2の量を均平化する均平化機構112dと、を備えている。
駆動軸112bは、第一コンベア112の終端部112iに設けられている。駆動軸112bは、一対の側板111bに支持されている。駆動軸112bは、軸芯C1周りに駆動する。従動軸112cは、第一コンベア112の始端部に設けられている。従動軸112cは、一対の側板111bに支持されている。
第一コンベア112は、機体前後方向に沿って直線状に延びている。第一コンベア112は、搬送部120に近づくにつれて搬送面112jが上昇している。枝豆2は、コンテナ3から供給部110に一度に投入されるので、第一コンベア112上の枝豆2は山盛りの状態となる。これにより、第一コンベア112の枝豆2の搬送量は一時的に過剰となる場合がある。第一コンベア112は、コンテナ3から投入された山盛りの枝豆2のうち、搬送面112jと接触している枝豆2は下流側へ搬送されるが、搬送面112jと接触していない上方の枝豆2は傾斜により上流側へ転落する。これにより、第一コンベア112からの搬送量、すなわち搬送部120の搬送量が適切なものとなる。
〔第一コンベアへの動力伝達〕
図4に示すように、電動モータ113は、搬送方向に向かって右側に設けられている(機体の右側)。駆動プーリ114は、電動モータ113の出力軸に設けられている。従動プーリ115は、駆動軸112b及び均平化機構112dに設けられている。チェーン116は、駆動プーリ114と従動プーリ115とに亘って巻回されている。電動モータ113の動力は、駆動プーリ114からチェーン116を介して従動プーリ115に伝達される。従動プーリ115が駆動プーリ114に伴って回転することで駆動軸112b及び均平化機構112dは駆動する。
〔第二コンベア〕
図2、図3に示すように、第二コンベア121は、搬送方向に対して直交する方向に延びる駆動軸121cと、搬送方向に対して直交する方向に延びる従動軸121dと、駆動軸121c及び従動軸121dに亘って巻回されている無端ベルト121aと、所定の高さ以上の枝豆2を上流側に落とすスクレイプ部材121jと、スクレイプ部材121jを覆う板状のカバー部材121kと、を備えている。
駆動軸121cは、第二コンベア121の始端部に設けられている。駆動軸121cは、筐体122の一対の側面に支持されている。駆動軸121cは、軸芯C2周りに駆動する。従動軸121dは、第二コンベア121の終端部に設けられている。従動軸121dは、筐体122の一対の側面に支持されている。
第二コンベア121は、機体前後方向に沿って直線状に延びている。第二コンベア121は、風選別部130に近づくにつれて搬送面121iが上昇している。第二コンベア121は、搬送面121iと直行する方向に延びる桟部材121bを備えている。桟部材121bは、無端ベルト121aの表面に形成されている。桟部材121bは、無端ベルト121aの左端部から右端部までの全幅に亘って形成されている。桟部材121bは、搬送方向に間隔を設けて複数形成されている。
〔第二コンベアへの動力伝達〕
図4に示すように、電動モータ123は、搬送方向に向かって左側に設けられている(機体の左側)。駆動プーリ124は、電動モータ123の出力軸に設けられている。従動プーリ125は、駆動軸121cに設けられている。チェーン126は、駆動プーリ124と従動プーリ125とに亘って巻回されている。電動モータ123の動力は、駆動プーリ124からチェーン126を介して従動プーリ125に伝達される。従動プーリ125が駆動プーリ124に伴って回転することで駆動軸121cは駆動する。
〔均平化機構〕
図3、図4に示すように、均平化機構112dは、搬送面112jに対して平行、かつ、搬送方向D1に対して直行する軸芯C3周りに回転する回転体によって構成されている。均平化機構112dは、一対の側板111bに支持されている。均平化機構112dは、第一コンベア112上の枝豆2を上流側に押す方向R1に駆動される。方向R1は、搬送面112jの搬送方向D1とは反対方向である。均平化機構112dは、第一コンベア112の終端部112iの上方に位置している。
均平化機構112dは、軸芯C3から離れる方向に延びる接触部112eを外周面に備える。接触部112eは、回転方向に間隔を空けて複数設けられている。図示例では、接触部112eは2つである。接触部112eは、軸芯C3に沿って延びる板状部材で形成されている。接触部112eの軸芯方向の長さは、搬送面112jの左右方向の長さと同程度である。接触部112eの上流側の面が枝豆2を押し戻すことで、枝豆2が過剰に供給されることを抑制できる。
〔一時貯留部〕
図3、図4に示すように、供給部110は、第一コンベア112と第二コンベア121との間に位置するとともに、第一コンベア112からの枝豆2を一時的に貯留する一時貯留部117を備えている。
一時貯留部117は、枝豆2を載置する支持板117aと、支持板117aを支持する上流側の第一支持部材117bと、支持板117aを支持する下流側の第二支持部材117cと、一時貯留部117に貯留されている枝豆2を検知するセンサ117dと、支持板117aを上方に付勢するバネ部材117eと、支持板117aの終端部から下方に延びる落ち止め部材117fと、を備えている。
支持板117aは、第一コンベア112の終端部112iから第二コンベア121に近づくにつれて載置面(上面)が下降している。支持板117aの始端部は、第一コンベア112の終端部112iの下方に位置している。支持板117aの終端部は、第二コンベア121の始端部の上方に位置している。これにより、一時貯留部117と第一コンベア112及び第二コンベア121との間から枝豆2が落ちることを抑制できる。
第一支持部材117bは、搬送方向に対して直交する方向に延びる軸状部材である。第一支持部材117bは、一対の側板111bに支持されている。第一支持部材117bは、側板111bに形成された長孔(図示なし)に挿入されており、長孔(図示なし)の範囲で上下方向に移動可能である。
第二支持部材117cは、搬送方向に対して直交する方向に延びる軸状部材である。第二支持部材117cは、一対の側板111bに支持されている。第二支持部材117cは、第二支持部材117cを支点として支持板117aを揺動可能に支持している。
センサ117dは、一時貯留部117に貯留されている枝豆2を検知する。本実施形態において、センサ117dは、支持板117aの下方に設けられるリミットセンサである。支持板117aが下方に揺動すると、支持板117aがセンサ117dと接触し、センサ117dがON状態となる。センサ117dは、制御部300と接続されている。
バネ部材117eは、支持板117aを上方に付勢するコイルバネである。バネ部材117eは、支持板117aの上方に位置している。バネ部材117eの上端部は、側板111bに固定されている。バネ部材117eの下端部は、第一支持部材117bに連結されている。
制御部300は、センサ117dの出力に基づいて電動モータ113の回転数を変更する制御信号を送ることで第一コンベア112を制御する(図5参照)。制御部300は、ECU(Electronic Control Unit)である。本実施形態では、制御部300は、センサ117dからのON状態の出力信号を受信すると、第一コンベア112を停止させるプログラムを実行する。また、制御部300は、センサ117dからのOFF状態の出力信号を受信(またはON状態の出力信号の受信を終了)すると、第一コンベア112を作動させるプログラムを実行する。これにより、制御部300は、第一コンベア112を制御する機能を有する。なお制御部300の機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
一時貯留部117に貯留された枝豆2の量が一定量を超えると、支持板117aは、バネ部材117eの付勢力に抗して第二支持部材117cを支点として下方に揺動する。下方に揺動した支持板117aがセンサ117dと接触すると、センサ117dがON状態となって制御部300に出力信号を送信する。センサ117dからのON状態の出力信号を受信すると、制御部300は第一コンベア112を停止させる。そうすると、一時貯留部117への枝豆2の供給が停止するので、一時貯留部117に貯留された枝豆2の量が減少する。
一時貯留部117に貯留された枝豆2の量が減少すると、バネ部材117eの付勢力により支持板117aが上方へ揺動する。上方へ揺動した支持板117aがセンサ117dから離間すると、センサ117dがOFF状態となる。センサ117dからのOFF状態の出力信号を受信(またはON状態の出力信号の受信を終了)すると、制御部300は第一コンベア112を作動させる。そうすると、一時貯留部117への枝豆2の供給が再開する。
本実施形態では、以上のようにして、センサ117dにより一時貯留部117に貯留されている枝豆2が検知され、制御部300によりセンサ117dの出力に基づいて第一コンベア112が制御されるので、搬送部120への枝豆2の供給量の調節が可能となり、供給部110からの枝豆2の搬送量が過剰になることを抑制できる。
落ち止め部材117fは、第二コンベア121の搬送面121iに対して平行に延びる板状の部材である。落ち止め部材117fは、筐体122の一対の側板(図示なし)に支持されている。落ち止め部材117fの搬送方向に対して直交する方向の長さは、搬送面121iの搬送方向に対して直交する方向の長さと同程度である。落ち止め部材117fは、搬送面121iから桟部材121bが通過できる程度の間隔を空けて設けられている。これにより、桟部材121bが通過した後に、支持板117aの終端部から枝豆2が落ちた場合でも、次の桟部材121bが枝豆2を受け止めることができる。
〔スクレイプ部材〕
図2に示すように、スクレイプ部材121jは、搬送面121iに対して平行、かつ、搬送方向に対して直行する方向に延びるワイヤ状部材によって構成されている。スクレイプ部材121jは、筐体122の一対の側面に亘って設けられている。スクレイプ部材121jは、搬送面121iから桟部材121bが通過できる程度の間隔を空けて設けられている。これにより、枝豆2の搬送量が過剰になった場合でも、過剰になった枝豆2を第二コンベア121の上流側に落とすことができる。
〔カバー部材〕
図2に示すように、カバー部材121kは、搬送面121i及びスクレイプ部材121jを上方から覆っている。カバー部材121kは、透光性のある板状部材で構成されている。カバー部材121kは、筐体122の上面に固定されている。カバー部材121kの下端部は、スクレイプ部材121jよりも上流側に位置している。これにより、スクレイプ部材121jと接触して上流側に落とされる作物が第二コンベア121の外へ落下することが抑制される。
特許請求の範囲に記載された「選別部」は、実施形態における風選別部130及び揺動選別部210に対応する。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態に限られない。例えば、以下の別実施形態のように構成しても良い。以下に説明する別実施形態では、実施形態と同じ構成には、実施形態と共通の番号、符号を付している。
(1)上述の実施形態において、供給搬送装置100は、風選別部130を備えている。これに限らず、供給搬送装置100は、風選別部130を備えなくてもよい。その場合、特許請求の範囲に記載された「選別部」は、揺動選別部210に対応する。
(2)上述の実施形態において、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と揺動選別装置200とを備えている。これに限らず、枝豆選別機1は、揺動選別装置200を備えなくてもよい。その場合、特許請求の範囲に記載された「選別部」は、風選別部130に対応する。
(3)上述の実施形態において、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と揺動選別装置200とを備えている。図6に示すように、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と、所定の色彩を基準に枝豆2を選別する色彩選別装置400と、を備えていてもよい。色彩選別装置400は、枝豆2に光を投射して反射した光を受光することで枝豆2を選別する色彩選別部410を備えている。色彩選別装置400は、供給搬送装置100よりも下流側に位置している。
(4)上述の実施形態において、供給部110は、箱状の投入部111を備えている。供給部110の形態はこれに限られない。例えば、円筒状の投入部111を備えていてもよい。
(5)上述の実施形態において、第一コンベア112は、平ベルト式の無端ベルト112aを備えるベルトコンベアである。第一コンベア112の形態はこれに限られない。例えば、第一コンベア112は、搬送面112jと直行する方向に延びる桟部材を備えていてもよい。
(6)上述の実施形態において、第一コンベア112及び第二コンベア121は、機体前後方向に沿って直線状に延びている。第一コンベア112及び第二コンベア121の形態はこれに限られない。例えば、第一コンベア112及び第二コンベア121は、湾曲または屈曲していてもよい。
(7)本実施形態において、第二コンベア121は、風選別部130に近づくにつれて搬送面121iが上昇している。第二コンベア121の形態はこれに限られない。例えば、第二コンベア121の搬送面121iは、下流側に向けて水平に延びていてもよい。
また、第二コンベア121は、桟部材121bを備えていなくてもよい。例えば、第二コンベア121は、無端ベルト121aにバケット(図示なし)を搬送方向に間隔を設けて複数形成されていてもよい。
(8)上述の実施形態において、供給部110は、第一コンベア112に動力を伝達する電動モータ113を備えており、搬送部120は、第二コンベア121に動力を伝達する電動モータ123を備えている。これに限らず、第一コンベア112及び第二コンベア121は、一つの電動モータから動力が伝達されていてもよい。
(9)上述の実施形態において、均平化機構112dは、搬送方向D1に対して直行する軸芯C3周りに回転する回転体によって構成されている。これに限らず、均平化機構112dは、搬送方向D1に対して直行する方向に延びる板状部材やワイヤによって構成されていてもよい。
(10)上述の実施形態において、均平化機構112dは、軸芯C3から離れる方向に延びる複数の接触部112eを外周面に備える。これに限らず、均平化機構112dは、1つの接触部112eを外周面に備えてもよい。
また、接触部112eがブラシ状の部材で構成されていてもよい。
また、均平化機構112dが搬送方向D1に対して直行する軸芯C3周りに回転する筒状の回転体で構成されていてもよい。
(11)上述の実施形態において、スクレイプ部材121jは、搬送方向に対して直行する方向に延びるワイヤ状部材によって構成されている。スクレイプ部材121jの形態はこれに限られない。例えば、スクレイプ部材121jは、搬送方向に対して直行する方向に延びる板状部材によって構成されていてもよい。
(12)上述の実施形態において、供給部110は、第一コンベア112と第二コンベア121との間に一時貯留部117を備えている。これに限らず、供給部110は、一時貯留部117を備えておらず、枝豆2が第一コンベア112から第二コンベア121へ直接供給するように構成されていてもよい。
(13)センサ117dが、他の形態のセンサであっても良い。例えば、センサ117dが、近接センサ、光電センサ、重量センサ、等であっても良い。
(14)センサ117dが、一時貯留部117に貯留されている枝豆2の量を出力するセンサであっても良い。
(15)上述の実施形態において、制御部300は、装置全体を制御する。これに限らず、複数の制御部300が供給搬送装置100と揺動選別装置200とを個別に制御してもよい。また、複数の制御部300が供給部110と搬送部120と風選別部130とを個別に制御してもよい。
(16)上述の実施形態において、制御部300は、センサ117dの出力に基づいて第一コンベア112を停止させる。これに限らず、制御部300は、センサ117dの出力に基づいて第一コンベア112を減速制御してもよい。これにより、供給部110からの枝豆2の供給量を減少させることができるので、搬送部120への枝豆2の搬送量が過剰になることを抑制できる。
(17)本実施形態においては、作物選別機は枝豆選別機1であり、作物は枝豆である。これに限らず、作物選別機は、インゲン豆または落花生などの他の豆類を選別する豆類選別機でもよい。この場合、作物は豆類である。作物選別機はジャガイモや玉ねぎなどの野菜を選別する野菜選別機でもよい。この場合、作物は野菜である。
(18)上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、作物選別機に適用可能である。
1 :枝豆選別機(作物選別機)
2 :枝豆(作物)
110 :供給部
112 :第一コンベア
112d :均平化機構
112i :終端部
112j :搬送面
117 :一時貯留部
117d :センサ
120 :搬送部
121 :第二コンベア
121i :搬送面
121j :スクレイプ部材
121k :カバー部材
130 :風選別部(選別部)
210 :揺動選別部(選別部)
300 :制御部
C3 :軸芯
D1 :搬送方向
R1 :方向

Claims (9)

  1. 作物が投入される供給部と、
    前記供給部からの前記作物を下流側に搬送する搬送部と、
    前記搬送部からの前記作物を選別する選別部と、を備え、
    前記供給部は、前記搬送部に近づくにつれて搬送面が上昇している第一コンベアを備えている作物選別機。
  2. 前記搬送部は、前記選別部に近づくにつれて搬送面が上昇している第二コンベアを備え、
    前記供給部は、前記第一コンベアと前記第二コンベアとの間に位置するとともに、前記第一コンベアからの前記作物を一時的に貯留する一時貯留部を備えている請求項1に記載の作物選別機。
  3. 前記一時貯留部に貯留されている前記作物を検知するセンサと、
    前記センサの出力に基づいて前記第一コンベアを制御する制御部と、を備えている請求項2に記載の作物選別機。
  4. 前記供給部は、前記第一コンベアの終端部の上方に位置するとともに、前記第一コンベアによって搬送される前記作物の量を均平化する均平化機構を備えている請求項1に記載の作物選別機。
  5. 前記均平化機構は、搬送面に対して平行、かつ、搬送方向に対して直行する軸芯周りに回転する回転体によって構成されている請求項4に記載の作物選別機。
  6. 前記回転体は、前記第一コンベア上の前記作物を上流側に押す方向に駆動される請求項5に記載の作物選別機。
  7. 前記搬送部は、前記選別部に近づくにつれて搬送面が上昇している第二コンベアを備え、
    前記第二コンベアは、所定の高さ以上の前記作物を上流側に落とすスクレイプ部材を備えている請求項1に記載の作物選別機。
  8. 前記スクレイプ部材は、搬送面に対して平行、かつ、搬送方向に対して直行する方向に延びるワイヤ状部材によって構成されている請求項7に記載の作物選別機。
  9. 前記第二コンベアは、前記スクレイプ部材を覆う板状のカバー部材を備えている請求項8に記載の作物選別機。
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