JP2024088329A - 作物選別機 - Google Patents

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優太 谷口
Yuta Taniguchi
一馬 岩井
Kazuma Iwai
大揮 森井
Daiki Morii
信義 五十嵐
Nobuyoshi Igarashi
章一 仲谷
Shoichi Nakaya
透 澁谷
Toru Shibuya
昌也 渋谷
Masaya Shibuya
友幸 菅原
Tomoyuki Sugawara
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Abstract

【課題】作物選別機の移動作業を容易にするとともに、倉庫などの収容場所に収容しやすい作物選別機を提供すること。【解決手段】作物選別機1は、作物を搬送して選別する作物選別機1であって、所定の機能を有する第一機能部200と、第一機能部200とは異なる機能を有する第二機能部100と、を備え、第一機能部200及び第二機能部100は、分離可能であるとともに、それぞれ移動可能であり、第一機能部200及び第二機能部100はそれぞれ、移動装置150、250と、移動を抑制する移動抑制装置160、260と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、作物選別機に関する。
特許文献1には、枝豆の選別を行う枝豆選別装置が記載されている。この枝豆選別装置は、投入された枝豆を前方へ搬送する振動台と、枝豆の選別を行う選別部と、を備えている。
特開2019-188306号公報
作物選別機は、主に作物の収穫時期に使用される。つまり、作物選別機は、収穫時期以外の時期には倉庫などの収容場所に収容されていることが多い。また、収穫時期に正常に動作するように、作物選別機は定期的にメンテナンスされる必要がある。したがって、作物選別機は、収容場所から定期的に移動される場合がある。しかしながら、作物選別機が大型である場合は移動作業が困難な場合がある。また、作物選別機が大型である場合は収容場所への収容作業が困難な場合がある。
特許文献1に記載の枝豆選別装置は、固定の支持脚が設けられている。しかしながら、枝豆選別装置の移動作業を容易にするものではない。
本発明の目的は、移動作業を容易にするとともに、収容場所への収容作業を容易にする作物選別機を提供することにある。
本発明に係る作物選別機の特徴は、作物を搬送して選別する作物選別機であって、所定の機能を有する第一機能部と、前記第一機能部とは異なる機能を有する第二機能部と、を備え、前記第一機能部及び前記第二機能部は、分離可能であるとともに、それぞれ移動可能であり、前記第一機能部及び前記第二機能部はそれぞれ、移動装置と、移動を抑制する移動抑制装置と、を備えている点にある。
本構成によると、移動作業において機能部ごとに分離されることでコンパクトな構成となるので、移動装置による移動作業が容易になるとともに、収容場所への収容作業が容易になる。
本発明においては、前記第一機能部の機能は、作物を揺動選別する揺動選別機能であり、前記第一機能部は、揺動選別による振動が床面に伝達されることを抑制する防振機構を備えていると好適である。
揺動選別による振動が床面に伝達されると、振動で生じる音が床面に伝達され、騒音が生じる場合がある。また、移動装置が横滑りする場合がある。本構成によると、防振機構によって、振動で生じる音が床面に伝達されることを抑制でき、騒音の発生を抑制できる。また、移動装置が横滑りすることを抑制できる。
本発明においては、前記第一機能部は、作物を揺動選別する揺動選別部と、前記揺動選別部を支持する機体フレーム部と、を備え、前記機体フレーム部は、複数の前記防振機構を備えていると好適である。
本構成によると、1つの防振機構を備えている構成と比較して、振動で生じる音が床面に伝達されることを更に効果的に抑制でき、騒音の発生を抑制できる。また、移動装置が横滑りすることを更に効果的に抑制できる。
本発明においては、前記機体フレーム部は、機体前後方向に延びて前記揺動選別部を支持する第一フレームと、前記第一フレームよりも下側に位置するとともに、機体前後方向に延びて前記第一フレームを支持する第二フレームと、を備え、前記防振機構は、前記揺動選別部と前記第一フレームとの間に設けられる第一防振部材と、前記第一フレームと前記第二フレームとの間に設けられる第二防振部材と、を備え、前記第一フレームの前後方向の長さは、前記第二フレームの前後方向の長さよりも小さいと好適である。
本構成によると、第一防振部材によって吸収しきれない振動が第二防振部材によって吸収されるので、振動で生じる音が床面に伝達されることを更に効果的に抑制でき、騒音の発生を更に効果的に抑制できる。また、移動装置が横滑りすることを更に効果的に抑制できる。
本発明においては、前記第一防振部材及び前記第二防振部材は、弾性変形可能であり、前記第一防振部材は、前記第二防振部材よりも弾性率が小さいと好適である。
本構成によると、揺動選別による振動が第二防振部材よりも弾性率が小さい第一防振部材から第二防振部材へ順番に伝わるので、上方から下方に向けて徐々に振動が吸収され、揺動選別による振動が床面に伝達されることを抑制できる。
本発明においては、前記移動抑制装置は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されていると好適である。
本構成によると、支持脚が上方向に位置変更されることで、移動装置が床面から離れる位置にまで支持脚を位置変更できる。これにより、移動作業が容易となる。また、支持脚が下方向に位置変更されることで、移動装置が床面に接地する位置にまで支持脚を位置変更できる。これにより、選別作業中に支持脚によって安定的に支持される。
本発明においては、前記第一機能部または前記第二機能部の少なくとも一方は、使用位置と収納位置とに位置変更可能な折り畳み部を備えていると好適である。
本構成によると、折り畳み部が使用位置から収納位置に位置変更されることでコンパクトな構成となるので、移動装置による移動作業が容易になるとともに、収容場所への収容作業が容易になる。
本発明においては、前記第二機能部の機能は、供給された作物を前記第一機能部に搬送する搬送機能であると好適である。
本構成によると、移動作業において機能部ごとに分離されることでコンパクトな構成となるので、移動装置による移動作業が容易になるとともに、収容場所への収容作業が容易になる。
作物選別機を示す右側面図である。 揺動選別装置を示す右側面図である。 揺動選別装置を示す平面図である。 図3のIV-IVを示す背面視縦断面図である。 図3のV-Vを示す背面視縦断面図である。 従来の作物の選別方法を示す概念図である。 作物の選別方法を示す概念図である。 作物選別機を示す右側面図である。
本実施形態に係る作物選別機を、図面の記載に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図1、図2、図3に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1、図2に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図3、に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1に示すように、作物選別機は、莢に覆われている莢果の一例である枝豆を搬送して選別する枝豆選別機1である。枝豆は、コンテナ(図示なし)に収容された状態で枝豆選別機1まで運ばれる。枝豆は、葉や枝などの夾雑物が混じった状態で枝豆選別機1に投入される。枝豆は、枝豆選別機1によって夾雑物と、良品と、不良品と、に選別される。
本実施形態において、良品とは、莢の中の実が一定の大きさになるまで生育していること、及び、複数の実が莢に覆われていること、のうち両方を満たすものとする。不良品とは、莢の中の実が一定の大きさよりも小さく未熟であること(未熟莢)、及び、莢の中の実が一つであること(一粒莢)、のうちいずれか一方、または両方を満たすものとする。
〔全体構成〕
図1において、機体後側を上流側とし、機体前側を下流側とする。図1に示すように、枝豆選別機1は、枝豆を上流側から下流側へ搬送する供給搬送装置100と、枝豆を上流側から下流側へ搬送するとともに揺動選別する揺動選別装置200と、装置全体を制御する制御部300と、を備える。揺動選別装置200は、供給搬送装置100よりも下流側に位置している。
供給搬送装置100は、移動装置150と、移動抑制装置160と、を備えている。移動装置150は、供給搬送装置100の移動を実現する装置である。移動抑制装置160は、供給搬送装置100の移動を抑制する装置である。また、揺動選別装置200は、移動装置250と、移動抑制装置260と、を備えている。移動装置250は、揺動選別装置200の移動を実現する装置である。移動抑制装置260は、供給搬送装置100の移動を抑制する装置である。供給搬送装置100と揺動選別装置200とは、分離可能であるとともに、それぞれ移動可能である。これにより、供給搬送装置100と揺動選別装置200とが一体不可分な構成と比較して、枝豆選別機1がコンパクトな構成となり移動作業が容易となる。また、枝豆選別機1の収容場所への収容が容易となる。
〔供給搬送装置〕
図1に示すように供給搬送装置100は、枝豆が投入される供給部110と、供給部110から供給された枝豆を下流側に搬送する搬送部120と、搬送部120から搬送された枝豆を選別風によって選別する風選別部130と、供給部110、搬送部120及び風選別部130を支持する機体フレーム部140と、を備えている。搬送部120は、供給部110よりも下流側に位置している。風選別部130は、搬送部120よりも下流側に位置している。機体フレーム部140は、前後方向に延びており、供給部110、搬送部120及び風選別部130の下方に位置している。
供給搬送装置100は、コンテナ(図示なし)を載置可能な供給台170を備えている。供給台170は、コンテナ(図示なし)を載置する載置部材171と、載置部材171を支持する左右の支持アーム172と、支持アーム172を機体左右方向に延びる軸芯周りに揺動可能に支持する固定部材173と、を備えている。供給台170は、供給部110に隣接した位置に設けられている。載置部材171の基端部は、機体左右方向に延びる軸芯周りに揺動可能である。これにより、供給台170は、載置部材171が床面に平行に延びる使用位置P1と、載置部材171が上方に床面に垂直に延びる収納位置P2と、に位置変更可能である。
支持アーム172の基端部は、固定部材173に形成された複数の孔(図示なし)に選択的に連結可能である。支持アーム172の基端部と連結する孔(図示なし)を変更することで使用位置P1または収納位置P2において、載置部材171は支持アーム172に支持される。固定ハンドル(図示なし)が締まる方向に回転されることで、支持アーム172は固定部材173に対して固定される。これにより、載置部材171は、使用位置P1または収納位置P2において位置固定される。
移動装置150は、キャスタ(車輪)によって構成されている。本実施形態では、移動装置150は、水平軸の周りに従動回転する一連の車輪である。移動抑制装置160は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されている。移動抑制装置160は、機体フレーム部140に連結されている。本実施形態では、移動抑制装置160は、上部に雄ネジ部(図示なし)を有するアジャスタである。移動抑制装置160は、機体フレーム部140の下部に形成された雌ネジ部(図示なし)に螺合されている。雄ネジ部(図示なし)が締まる方向に回転されることで移動抑制装置160は上昇する。雄ネジ部(図示なし)が緩まる方向に回転されることで移動抑制装置160は下降する。
〔供給部〕
図1に示すように、供給部110は、枝豆が投入される箱状の投入部111と、投入部111の底部を形成する第一コンベア112と、第一コンベア112に動力を伝達する変速機能付きの電動モータ113と、を備えている。電動モータ113は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。電動モータ113は、機体フレーム部140に支持されている。電動モータ113は、搬送方向に向かって右側に設けられている(機体の右側)。電動モータ113は、プーリ(図示なし)及びプーリに巻回されたチェーン(図示なし)を介して第一コンベア112に動力を伝達する。
第一コンベア112は、平ベルト式のベルトコンベアである。第一コンベア112は、機体前後方向に沿って直線状に延びている。第一コンベア112は、搬送部120に近づくにつれて搬送面が上昇している。枝豆は、コンテナ(図示なし)から供給部110に一度に投入されるので、第一コンベア112上の枝豆は山盛りの状態となる。これにより、第一コンベア112の搬送量は一時的に過剰となる場合がある。第一コンベア112は、コンテナ(図示なし)から投入された山盛りの枝豆のうち、搬送面と接触している枝豆は下流側へ搬送されるが、搬送面と接触していない上方の枝豆は傾斜により上流側へ転落する。これにより、第一コンベア112からの搬送量、すなわち搬送部120の搬送量が適切なものとなる。
〔搬送部〕
図1に示すように、搬送部120は、第一コンベア112からの枝豆を風選別部130に搬送する第二コンベア121と、第二コンベア121を収容する筐体122と、第二コンベア121に動力を伝達する変速機能付きの電動モータ123と、を備えている。電動モータ123は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。電動モータ123は、機体フレーム部140に支持されている。電動モータ123は、搬送方向に向かって左側に設けられている(機体の左側)。電動モータ123は、プーリ(図示なし)及びプーリに巻回されたチェーン(図示なし)を介して第二コンベア121に動力を伝達する。
第二コンベア121は、機体前後方向に沿って直線状に延びている。第二コンベア121は、風選別部130に近づくにつれて搬送面が上昇している。第二コンベア121は、搬送面と直行する方向に延びる桟部材121bを備えている。桟部材121bは、搬送方向に間隔を設けて複数形成されている。
〔風選別部〕
図1に示すように、風選別部130は、ファン131と、ファン131からの選別風を導く筒状の通風路132と、枝豆を下流側に向かって投出する投出部133と、葉屑などの夾雑部を排出する排出部134と、ファン131に動力を伝達する電動モータ135と、を備えている。電動モータ135は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。
枝豆は、第二コンベア121の終端部から投出部133に向けて投出される。ファン131は、第二コンベア121の終端部の下方に位置している。通風路132は、ファン131の上方に形成され、上方に向かって延びている。通風路132は、排出部134と接続されている。投出部133は、第二コンベア121の終端部よりも下側に形成されている。ファン131は、選別風を枝豆に対して下方から吹き付ける。これにより、重量の軽い葉屑などの夾雑物は上方へ吹き飛ばされ、排出部134から外部へ排出され、排出袋(図示なし)に収容される。重量の重い枝豆は投出部133へ投出される。したがって、枝豆は、葉屑などの夾雑物と分離される。
〔揺動選別装置〕
図1、図2に示すように、揺動選別装置200は、供給搬送装置100から搬送された枝豆を揺動選別する揺動選別部210と、揺動選別部210を支持する機体フレーム部220と、コンテナ(図示なし)に投出される枝豆をガイドするシート部材240と、シート部材240を支持する左右のシート支持部材270と、を備えている。機体フレーム部220は、前後方向に延びており、揺動選別部210の下方に位置している。機体フレーム部220の上流側の上端部は、機体フレーム部220の下流側の上端部よりも高い位置にある。これにより、揺動選別部210は、下流側ほど下降する姿勢で支持されるので、枝豆が下流側へ搬送されやすくなる。
移動装置250は、キャスタ(車輪)によって構成されている。本実施形態では、移動装置250は、水平軸の周りに従動回転する一連の車輪である。移動抑制装置260は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されている。移動抑制装置260は、機体フレーム部220に連結されている。本実施形態において、移動抑制装置260は、上部に雄ネジ部(図示なし)を有するアジャスタである。移動抑制装置260は、機体フレーム部220の下部に形成された雌ネジ部(図示なし)に螺合されている。雄ネジ部(図示なし)が締まる方向に回転されることで移動抑制装置260は上昇する。雄ネジ部(図示なし)が緩まる方向に回転されることで移動抑制装置260は下降する。
〔シート支持部材〕
図2、図3に示すように、シート支持部材270は、棒状部材である。左のシート支持部材270は、左の機体フレーム部220の前部に支持されている。右のシート支持部材270は、右の機体フレーム部220の前部に支持されている。シート支持部材270は、水平面内にて揺動可能な状態で機体フレーム部220に支持されている。シート支持部材270は、左右のシート支持部材270が前方に延びる使用位置P1と、左右のシート支持部材270が平面視で互いに近づく方向に延びる収納位置P2と、に位置変更可能である。
〔揺動選別部〕
図2、図4に示すように、揺動選別部210は、上方に位置する上部211と、下方に位置する下部212と、上部211を揺動する揺動機構213と、上部211と下部212とを連結して平行四節リンクを構成する複数のリンク部材214と、揺動機構213に動力を伝達する電動モータ215と、を備えている。電動モータ215は、コンセントプラグを有する電源用ケーブルと、制御部300に接続される制御用ケーブルと、を備えている。揺動機構213は、電動モータ215から伝達される回転運動を搬送方向に沿った直線運動に変換して上部211を揺動する。枝豆は、夾雑物と、良品と、不良品と、に選別されて、それぞれ異なるコンテナ(図示なし)に投出される。
上部211は、前後方向に延びる左右の側部材211cと、側部材211cに支持され、枝豆を整列させる整列部材211aと、側部材211cに支持され、枝豆を揺動選別する選別部材211bと、左右の側部材211cを連結する連結部材211dと、を備えている。上部211は、リンク部材214を介して下部212に下流側ほど下降する姿勢で支持されている。
整列部材211aは、板状部材を屈曲させて凹凸を形成している。整列部材211aの凹部は搬送方向に沿って延びている。整列部材211aの凹部に沿って搬送されることで、枝豆は長手方向が搬送方向に沿った姿勢に整列する。整列部材211aは、選別部材211bよりも上流側に位置する。
選別部材211bは、搬送方向に沿って延びる複数の棒状部材によって形成されている(図5参照)。複数の棒状部材(選別部材211b)は、搬送方向に対して直交する方向に並んでいる。揺動機構213による振動によって、枝豆は複数の棒状部材(選別部材211b)の間からシート部材240に沿って落とされる。落とされた枝豆は、夾雑物と、良品と、不良品と、で異なるコンテナ(図示なし)に収納される。これにより、枝豆は、夾雑物と、良品と、不良品と、に選別される。
下部212は、前後方向に延びる左右の側部材212aと、左右の側部材212aを連結する連結部材212bと、を備えている。側部材212aは下流側ほど下降する下り傾斜状に形成されている。電動モータ215は、連結部材212bに吊り下げ支持されている。電動モータ215の出力軸213dには駆動プーリ216が設けられている。
リンク部材214は、上部211に連結されている第一軸214aと、下部212に連結されている第二軸214bと、第一軸214aと第二軸214bとを連結する連結部材214cと、を備えている。連結部材214cは、第一軸214aを回動可能に支持している。連結部材214cは、第二軸214bの軸芯周りに揺動する。
〔揺動機構〕
図3、図4に示すように、揺動機構213は、電動モータ215からの動力が入力される入力軸213aと、入力軸213aの位置を固定するガイド部材213bと、入力軸213aに設けられた偏芯カム部材213cと、偏芯カム部材213cから搬送方向に延びる出力軸213dと、を備えている。
入力軸213aは、搬送方向に対して直交する方向に延びている。入力軸213aは、軸芯周りに駆動する。入力軸213aの一方の端部には偏芯カム部材213cが設けられている。入力軸213aにおいて、他方の端部には従動プーリ217が設けられている。従動プーリ217は、駆動プーリ216からベルト218を介して動力が伝達される。
入力軸213aからの回転運動は、偏芯カム部材213cによって直線運動に変換されて出力軸213dに出力される。出力軸213dによって、連結部材212b(上部211)は搬送方向に沿って往復移動する。
リンク部材214を介して下部212に支持された上部211に、揺動機構213による直進運動が出力されることで、揺動選別部210は搬送方向に沿って揺動される。
〔機体フレーム部〕
図2、図4に示すように、機体フレーム部220は、機体前後方向に延びて揺動選別部210を支持する第一フレーム221と、機体前後方向に延びて第一フレーム221を支持する第二フレーム222と、揺動選別による振動が床面に伝達されることを抑制する防振機構230と、を備えている。第二フレーム222は、第一フレーム221よりも下側に位置する。第一フレーム221の前後方向の長さL1は、第二フレーム222の前後方向の長さL2よりも小さい。
第一フレーム221は、機体前後方向に延びる左右の側部フレーム221aと、側部フレーム221aを連結する連結フレーム221bと、を備えている。側部フレーム221aは上流側と下流側で段差を有する側面視Z状に形成されている。側部フレーム221aは、上流側の高さが高くなるように形成されている。
第二フレーム222は、機体前後方向に延びる左右の側部フレーム222aと、上下方向に延びる左右の第一縦フレーム222bと、上下方向に延びる左右の第二縦フレーム222cと、上下方向に延びる左右の第三縦フレーム222dと、を備えている。第一縦フレーム222bは、側部フレーム222aの前部に連結されている。第二縦フレーム222cは、第一縦フレーム222bよりも下流側に位置している。第三縦フレーム222dは、側部フレーム222aの後部に連結されている。第三縦フレーム222dは、第二縦フレーム222cよりも下流側に位置している。
第一縦フレーム222bの上端部は、防振機構230に連結されている。第一縦フレーム222bの下端部は、移動装置250及び移動抑制装置260に連結されている。第二縦フレーム222cの上端部は、防振機構230に連結されている。第二縦フレーム222cの下端部は、側部フレーム222aに連結されている。第三縦フレーム222dの上端部は、防振機構230に連結されている。第三縦フレーム222dの下端部は、移動装置250及び移動抑制装置260に連結されている。第一縦フレーム222bの上下方向の長さは、第三縦フレーム222dの上下方向の長さよりも大きい。
〔防振機構〕
図2、図4に示すように、機体フレーム部220は、複数の防振機構230を備えている。防振機構230は、防振機構230としての第一防振部材231及び第二防振部材232を備えている。第一防振部材231及び第二防振部材232は、弾性変形可能である。第一防振部材231は、防振ゴムによって構成されている。すなわち、第一防振部材231は、防振ゴムの変形により振動を吸収する。第一防振部材231は、揺動選別部210と第一フレーム221との間に設けられている。第一防振部材231は、平面視で第一フレーム221の四隅に載置されている。
第二防振部材232は、第二フレーム222に載置される複数のバネ部材232aと、複数のバネ部材232aを収容するケーシング232bと、ケーシング232bと第二フレーム222とを連結する位置固定部232cと、を備えている。バネ部材232aは、圧縮コイルバネによって構成されている。すなわち、第二防振部材232は、圧縮コイルバネの変形により振動を吸収する。位置固定部232cは、ボルトによって構成されている。第二防振部材232は、第一フレーム221と第二フレーム222との間に設けられている。第二防振部材232は、平面視で第二フレーム222の四隅に載置されている。
本実施形態では、第一防振部材231が、第二防振部材232よりも弾性率が小さくなるように構成されている。つまり、第一防振部材231は、第二防振部材232よりも全体として柔らかく構成されている。また、第一防振部材231は防振ゴムの変形により振動を吸収するので、第二防振部材232よりも振動を早く減衰させることができる。
揺動選別部210の左右方向の長さは、第一フレーム221の左右方向の長さよりも小さい。機体左右方向において、第一フレーム221の外側端部は、第二防振部材232の外側端部よりも機体内側に位置している。機体左右方向において、第一防振部材231の外側端部は、第二防振部材232の外側端部よりも機体内側に位置している。したがって、揺動選別部210、第一フレーム221及び第一防振部材231は、機体左右方向において、左の第二防振部材232の外側端部から右の第二防振部材232の外側端部までの幅に収まる範囲に位置している。
特許請求の範囲に記載された「第一機能部」は、実施形態における揺動選別装置200に対応する。第一機能部である揺動選別装置200の機能は、上述の通り、作物を揺動選別する揺動選別機能である。特許請求の範囲に記載された「第二機能部」は、実施形態における供給搬送装置100に対応する。第二機能部である供給搬送装置100の機能は、上述の通り、供給された作物を前記第一機能部に搬送する搬送機能である。特許請求の範囲に記載された「折りたたみ部」は、実施形態における供給台170及びシート支持部材270に対応する。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態に限られない。例えば、以下の別実施形態のように構成しても良い。以下に説明する別実施形態では、実施形態と同じ構成には、実施形態と共通の番号、符号を付している。
(1)上述の実施形態において、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と、揺動選別装置200と、を備えている。図6、図7に示すように、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と、揺動選別装置200と、枝豆を洗浄して脱水する枝豆洗浄装置500と、所定の色彩を基準に枝豆を選別する色彩選別装置400と、を備えていてもよい。枝豆の選別方法として、枝豆を搬送して風選別及び揺動選別を行う風選別・揺動選別工程と、枝豆洗浄装置500によって、枝豆を洗浄して脱水する洗浄・脱水工程と、色彩選別装置400によって、枝豆を搬送して色彩選別を行う色彩選別工程と、を含む。
従来は、図6に示すように洗浄・脱水工程、風選別・揺動選別工程、色彩選別工程の順に作物の選別作業が行われていた。洗浄・脱水工程において、葉屑や枝などの夾雑物が枝豆洗浄装置500に混入すると、枝豆洗浄装置500の詰まりや洗浄能力の低下の原因となる場合がある。また、洗浄・脱水工程において、水に濡れた夾雑物は重くなっている。これにより、風選別・揺動選別工程において、夾雑物が風選別部130で吹き飛ばされずに良品と一緒に搬送される場合がある。つまり、良品に夾雑物が混入する場合がある。さらに、色彩選別工程において、良品と同じ色である葉屑などの夾雑物が混入すると、色彩選別部410の選別精度が低下する場合がある。発明者らはこの点に注目して鋭意検討し、本構成を想到するに至った。
図7に示すように、枝豆選別機1は、上流側から下流側に供給搬送装置100、揺動選別装置200、枝豆洗浄装置500、色彩選別装置400、の順に配置されている。これにより、風選別・揺動選別工程、洗浄・脱水工程、色彩選別工程の順に作物の選別作業が行われる。つまり、洗浄・脱水工程及び色彩選別工程よりも上流側で、枝豆を夾雑物と、良品と、不良品と、を選別することができる。したがって、枝豆洗浄装置500の詰まりを抑制でき、供給搬送装置100及び色彩選別装置400による選別作業を精度よく行うことができる。
(2)上述の実施形態において、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と揺動選別装置200とを備えている。図8に示すように、枝豆選別機1は、供給搬送装置100と、所定の色彩を基準に枝豆を選別する色彩選別装置400と、を備えていてもよい。色彩選別装置400は、枝豆に光を投射して反射した光を受光することで枝豆を選別する色彩選別部410を備えている。色彩選別装置400は、供給搬送装置100よりも下流側に位置している。色彩選別装置400は、移動装置420と、移動を抑制する移動抑制装置430、を備えている。供給搬送装置100と、色彩選別装置400と、は分離可能であるとともに、それぞれ移動可能である。
本実施形態の場合、特許請求の範囲に記載された「第一機能部」は、色彩選別装置400に対応する。
(3)上述の実施形態において、供給搬送装置100は、供給部110と、搬送部120と、風選別部130と、を備えている。これに限らず、供給搬送装置100は、風選別部130を備えておらず、供給部110と、搬送部120と、を備えていてもよい。
(4)供給搬送装置100は、供給台170を備えていなくてもよい。その場合、特許請求の範囲に記載された「折りたたみ部」は、実施形態におけるシート支持部材270に対応する。
また、揺動選別装置200は、シート支持部材270を備えていなくてもよい。その場合、特許請求の範囲に記載された「折りたたみ部」は、実施形態における供給台170に対応する。
(5)機体フレーム部220は、第二フレーム222を備えていなくともよい。その場合、防振機構230は、防振機構230としての第二防振部材232を備えていなくてもよい。
(6)第一防振部材231は、どのような形態でもよい。例えば、第一防振部材231は、コイルバネによって構成されていてもよい。
また、第二防振部材232は、どのような形態でもよい。例えば、第二防振部材232は、防振ゴムによって構成されていてもよい。
(7)上述の実施形態において、移動装置150、250は、水平軸の周りに従動回転する一連の車輪である。移動装置150、250の形態はこれに限られない。例えば、移動装置150、250は、1つの軸に対して設けられる2連の車輪であってもよい。また、移動装置150、250は、複数の軸に対して設けられる車輪であってもよい。さらに、移動装置150、250は、床面を転動自在な球状部材を備えるボールキャスタであってもよい。
(8)上述の実施形態において、移動抑制装置160、260は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されている。移動抑制装置160、260の形態はこれに限られない。例えば、移動抑制装置160、260は、移動装置150、250に作用するブレーキでもよい。
また、移動抑制装置160、260は、上下方向に位置変更であればどのような構成でもよい。例えば、ガスシリンダーまたはカム機構などによって上下方向に位置変更可能に構成されていてもよい。
(9)上述の実施形態において、第一フレーム221の前後方向の長さL1は、第二フレーム222の前後方向の長さL2よりも小さい。第一フレーム221及び第二フレーム222の前後方向の長さについてはこれに限られない。例えば、第一フレーム221の前後方向の長さL1は、第二フレーム222の前後方向の長さL2と同じであってもよい。
(10)上述の実施形態において、第一コンベア112は、平ベルト式の無端ベルト112aを備えるベルトコンベアである。第一コンベア112の形態はこれに限られない。例えば、第一コンベア112は、搬送面と直行する方向に延びる桟部材を備えていてもよい。
(11)上述の実施形態において、第一コンベア112及び第二コンベア121は、機体前後方向に沿って直線状に延びている。第一コンベア112及び第二コンベア121の形態はこれに限られない。例えば、第一コンベア112及び第二コンベア121は、湾曲または屈曲していてもよい。
(12)本実施形態において、第二コンベア121は、風選別部130に近づくにつれて搬送面が上昇している。第二コンベア121の形態はこれに限られない。例えば、第二コンベア121の搬送面は、下流側に向けて水平に延びていてもよい。
(13)上述の実施形態において、供給部110は、第一コンベア112に動力を伝達する電動モータ113を備えており、搬送部120は、第二コンベア121に動力を伝達する電動モータ123を備えている。これに限らず、第一コンベア112及び第二コンベア121は、一つの電動モータから動力が伝達されていてもよい。
(14)上述の実施形態において、制御部300は、装置全体を制御する。これに限らず、複数の制御部300が供給搬送装置100と揺動選別装置200とを個別に制御してもよい。
(15)本実施形態においては、作物選別機は枝豆選別機1であり、作物は枝豆である。これに限らず、作物選別機は、インゲン豆または落花生などの他の豆類を選別する豆類選別機でもよい。この場合、作物は豆類である。作物選別機はジャガイモや玉ねぎなどの野菜を選別する野菜選別機でもよい。この場合、作物は野菜である。
(16)上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用でき、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変できる。
本発明は、作物選別機に適用可能である。
1 :枝豆選別機(作物選別機)
100 :供給搬送装置(第二機能部)
150 :移動装置
160 :移動抑制装置
170 :供給台(折り畳み部)
200 :揺動選別装置(第一機能部)
210 :揺動選別部
220 :機体フレーム部
221 :第一フレーム
222 :第二フレーム
230 :防振機構
231 :第一防振部材
232 :第二防振部材
250 :移動装置
260 :移動抑制装置
270 :シート支持部材(折り畳み部)
300 :制御部
P1 :使用位置
P2 :収納位置

Claims (8)

  1. 作物を搬送して選別する作物選別機であって、
    所定の機能を有する第一機能部と、
    前記第一機能部とは異なる機能を有する第二機能部と、を備え、
    前記第一機能部及び前記第二機能部は、分離可能であるとともに、それぞれ移動可能であり、
    前記第一機能部及び前記第二機能部はそれぞれ、移動装置と、移動を抑制する移動抑制装置と、を備えている作物選別機。
  2. 前記第一機能部の機能は、作物を揺動選別する揺動選別機能であり、
    前記第一機能部は、揺動選別による振動が床面に伝達されることを抑制する防振機構を備えている請求項1に記載の作物選別機。
  3. 前記第一機能部は、作物を揺動選別する揺動選別部と、前記揺動選別部を支持する機体フレーム部と、を備え、
    前記機体フレーム部は、複数の前記防振機構を備えている請求項2に記載の作物選別機。
  4. 前記機体フレーム部は、機体前後方向に延びて前記揺動選別部を支持する第一フレームと、前記第一フレームよりも下側に位置するとともに、機体前後方向に延びて前記第一フレームを支持する第二フレームと、を備え、
    前記防振機構は、前記揺動選別部と前記第一フレームとの間に設けられる第一防振部材と、前記第一フレームと前記第二フレームとの間に設けられる第二防振部材と、を備え、
    前記第一フレームの前後方向の長さは、前記第二フレームの前後方向の長さよりも小さい請求項3に記載の作物選別機。
  5. 前記第一防振部材及び前記第二防振部材は、弾性変形可能であり、
    前記第一防振部材は、前記第二防振部材よりも弾性率が小さい請求項4に記載の作物選別機。
  6. 前記移動抑制装置は、上下方向に位置変更可能な支持脚によって構成されている請求項1に記載の作物選別機。
  7. 前記第一機能部または前記第二機能部の少なくとも一方は、使用位置と収納位置とに位置変更可能な折り畳み部を備えている請求項1に記載の作物選別機。
  8. 前記第二機能部の機能は、供給された作物を前記第一機能部に搬送する搬送機能である請求項2に記載の作物選別機。
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