JP2005298199A - 農産物選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】農産物の排出コンベアへの排出機構を改良して、仕分ける際の農産物の損傷を防ぎ、続く農産物の箱詰め等を容易にすることを目的とする。
【解決手段】農産物10を整列して配置しこれを間欠的に搬送する搬送コンベア2と、該搬送コンベア2の下方であって幅方向に延設される排出コンベア4と、を備え、搬送コンベア2から排出コンベア4に農産物10を等級・階級毎に仕分けて排出する農産物選別装置1であって、前記搬送コンベア2は、農産物10を排出コンベア4の幅方向に整列させて排出し、前記排出コンベア4は、一の排出コンベア4に排出された農産物10が幅方向において所定個数になると、該農産物10を設定距離だけ間欠的に搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、農産物選別装置に関し、より詳細には、等級や階級等が判定された特定の農産物を、それぞれの等級や階級等毎に仕分けして排出するための技術に関する。
従来、果実や蔬菜類等の農産物を等級や階級毎に仕分けする選別装置においては、まず、各農作物を搬送しながら、1個単位毎に大きさなどの階級、品質(糖度)などの等級、傷の有無等を検知(光線式・カメラ式)し、その検知した値に基づいて等階級の判定を行う。そして、この判定結果を受けて、農産物が載置される搬送コンベアの移送速度と同期させ、搬送コンベアが所定位置に達したところで排出コンベア等の仕分け部に農産物を排出するように構成される。
このような農産物選別装置に関して、例えば、イチゴやトマト等のように傷が付き易い農産物を仕分けする場合にかかる農産物を装置本体や他の農産物と接触しないように構成したものや、加えて農産物の排出を効率よく行えるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
具体的には、特許文献1に記載される農産物選別装置は、複数条の搬送コンベアを設け、同一等級(階級)の農産物を排出する分別装置を、該搬送コンベアの搬送方向に対してそれぞれ異なる位置に配置するように構成したものである。かかる装置によれば、並設される各搬送コンベアから排出コンベアに農産物を排出しても、排出コンベアの移送方向において農産物同士がぶつかり合うことがなく、損傷を防ぐことができるものである。
また、特許文献2に記載される農作物選別装置は、搬送コンベアと排出コンベアとの間に副排出コンベアを設け、該副排出コンベアは、排出コンベアの幅方向に往復スライドしながら農作物を搬送し、副排出コンベアから排出コンベアに所定個数の農産物が搬送されると、間欠的に移送するように構成したものである。かかる装置によれば、排出コンベア上に一定個数の農産物を常に確保し、また、排出コンベアの搬送面上の農産物が均等に分散した状態で移送されるため、続く農産物の箱詰めを効率よく行うことができる。
特開平7−17512号公報 特開2001−130741号公報
ところで、従来の農産物選別装置であれば、農産物の等級(階級)によっては一の排出コンベアに排出される農産物の量(個数)が偏って大量となっても、搬送コンベアから農産物が次々に排出される。そのため、農産物は、排出コンベアの搬送面上で混み入った状態で搬送されて、仕分けの際や搬送の際にぶつかって損傷してしまい、また、箱詰めの作業もしにくいという問題があった。
この点、特許文献2に記載される農産物選別装置は、副排出コンベアから排出コンベアへと搬送する際に、排出コンベアを間欠的に移送させることで、排出コンベアへの農産物の排出量(個数)を調整して、続く箱詰めを容易にすることができる。しかしながら、副排出コンベアに落下される農産物の量(個数)が多い場合には、副排出コンベアが幅方向に往復スライドすると、隣接する農産物同士がぶつかり合い、反って農産物を損傷させてしまう場合があった。
また、上述の特許文献1及び特許文献2に記載される農産物選別装置においては、農産物をオペレータや作業装置によって箱詰するために、搬送面上に農産物を整列させて箱詰めし易いようにある程度整列させるように構成されている。ところが、これらの農産物選別装置は、農産物を排出コンベアに排出した後に排出コンベアや列化装置等によってこれを整列するような構成としていたため、そのような排出コンベア等を配設するために装置構成が複雑化し、また、装置全体のコンパクト化が妨げられていた。さらに、このように整列させる際に、農産物同士がぶつかって損傷する場合があった。
そこで、本発明においては、農作物選別装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、農産物の排出コンベアへの排出機構を改良して、仕分ける際の農産物の損傷を防ぎ、続く箱詰め等を容易にすることを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、農産物を整列して配置しこれを間欠的に搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベアの下方であって幅方向に延設される排出コンベアと、を備え、搬送コンベアから排出コンベアに農産物を等級・階級等毎に仕分けて排出する農産物選別装置であって、前記搬送コンベアは、農産物を排出コンベアの幅方向に整列させて排出し、前記排出コンベアは、一の排出コンベアに排出された農産物が幅方向において所定個数になると、該農産物を設定距離だけ間欠的に搬送するものである。
請求項2においては、請求項1において、前記搬送コンベアは、前記排出コンベアの搬送面に略均一に分布するように農産物を排出するものである。
請求項3においては、請求項1又は請求項2において、前記搬送コンベアは、下方に観音開きするように回動自在に係止される載置部を備えたバケットを連設してなり、該バケット毎に農産物を載置して搬送するものである。
請求項4においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1において、搬送コンベアが複数条設けられるものである。
請求項5においては、請求項1乃至請求項4のいずれか1において、前記排出コンベアは、搬送面に反発係数の低い無反発材料層を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、個数単位(1個もしくは複数個)で排出コンベアに排出するため、農産物同士がぶつかって傷が付いたりすることがない。農産物を整列させながら排出し、一定量をプールした状態で下流側に搬送するため、排出コンベア上の空間を有効に利用することになり搬送効率が高く、また、続く箱詰め等が容易となる。
請求項2においては、一部の農産物が近接するためにこれが接触して傷が付く恐れがなく、また、搬送面上の空間をより有効利用して、排出コンベアによる農産物の搬送効率や箱詰めの効率を向上させることができる。
請求項3においては、バケット毎に農産物の排出の機会を容易に調整できでき、また、農産物を載置部によってガイドして搬送コンベアの直下方に位置するように位置決めして排出することができる。
請求項4においては、一度に多くの農産物を搬送でき、搬送効率が向上する。
請求項5においては、農産物の転がりを確実に防止でき、排出する際の位置決めが容易となり、さらに、損傷を防止して品質の向上を図ることができる。
次に、発明の実施の形態を、図面を参照して以下に説明する。なお、以下に示す農産物選別装置1は、りんご、梨、みかん等の果実やトマト、いちご、ナス、いも等の蔬菜類の農産物10を等級や階級毎に仕分けするために用いられるものである。
図1は本発明の一実施例に係る農産物選別装置の構成を示した平面図、図2は同じく農産物選別装置の構成を示した平面図、図3は搬送コンベアの断面図、図4は搬送コンベアの側面図、図5は農産物の排出機構を表した図、図6は同じく農産物の排出機構を表した図、図7は別実施例に係る農産物選別装置の構成を示した平面図、図8は搬送面の構成を示す排出コンベアの断面図である。
<農産物選別装置1の全体構成について>
図1に示すように、農産物選別装置1は、農産物10を整列して搬送する搬送コンベア2と、農産物10の等度や階級を判定する測定装置3と、搬送コンベア2の下方であって幅方向に延設される排出コンベア4・4・・・と、これらを制御する制御部5等から構成されている。農産物選別装置1は、前工程からランダムに搬送される農産物10を、搬送コンベア2に直線上に整列して載置し、等級や階級毎に仕分けして搬送コンベア2から排出コンベア4に排出する。そして、この農産物10は、排出コンベア4によって下流側に搬送され、オペレータ等によって箱詰め等される。なお、農産物10は、りんご、梨、みかん、トマト等の特定の果実や蔬菜類等に限定するものではなく、水分を多く含み表面に傷が付き易いものでもよく、また、農産物10の形状が転がり易い球状もしくは円柱状等であってもよい。
<搬送コンベア2>
図1に示すように、搬送コンベア2は、農産物10を載置する載置部21と、載置部21を移送する無端状のチェーンコンベア22と、該コンベア22を駆動するモータ等からなるアクチュエータ51等で構成される。該アクチュエータ51は制御部5と接続され制御される。載置部21は、チェーンコンベア22上に直列に整列して配設され、農産物10がそれぞれ個別に載置される。チェーンコンベア22は、農産物10の搬送方向(以後、かかる方向をX方向とする)に張架され、長さ方向に載置部21を等間隔に配設し、図示せぬ駆動装置によってX方向に間欠的に駆動して農産物10を搬送する。
この搬送コンベア2は、農産物10を搬送するとともに、後述する排出コンベア4に農産物10を仕分けして排出するように構成される。かかる構成は任意の構成とすることができるが、本実施例においては、図1乃至図3に示すように、下方に観音開きするように回動自在に係止される載置部21を備えたバケット20・20・・・を連設して構成されている。バケット20は、チェーンコンベア22に跨設されるフレーム23と、該フレーム23に下方に観音開きに回動自在に係止される農産物のプレート21a・21a(載置部21)と、載置部21の解除装置24等と、で構成されている。
フレーム23は、後端部23a(図3において右方)がピン軸25によってチェーンコンベア22に軸支され、前端に突設された二股部23bが隣接するバケット20の後端部23aを係止するピン軸25に嵌合している。このように、フレーム23はチェーンコンベア22の駆動と連動して移送され、さらに、チェーンコンベア22が伸縮してもピン軸25が二股部23bで移動して変形しないように構成されている。
載置部21は、略中央が下方に凹設された左右のプレート21a・21aが、フレーム23の上方の縁部近傍であって前後方向に取り付けられたピン軸26・26によって回動自在に軸支され、フレーム23の内部下方に向けて回動自在に構成されている。プレート21a・21aは、フレーム23の左右方向に施設された係止部材27によってそれぞれ略水平となるように側方から係止され、略中央の凹部に農産物10を載置可能に構成されている。
係止部材27の一端部には、アーム27aが相対回動不能に固設されている。そのため、アーム27aが後述する解除装置24と係合して回動されると、連動して係止部材27が回動され、やがて係止部材27によるプレート21a・21aの係止が解かれる。そうすると、プレート21a・21aは、自重によりピン軸26・26を中心にしてフレーム23の内部の下方に向けて観音開きして、載置された農産物10がフレーム23の内部を通じて排出される。
解除装置24は、搬送コンベア2の側方に配設され、該搬送コンベア2の搬送方向に対して直交する方向に伸縮自在とされる係合部24a等で構成されている。係合部24aは、電動シリンダ又は電磁ソレノイド等のアクチュエータによって構成され、制御部5と接続され、後述する測定装置3からの判定結果を受けて駆動され、先端部が前記アーム27aと係合可能とされている。係合部24aが延出された状態でバケット20がX方向に移送されると、係合部24aがアーム27aと係合し、アーム27aが回動されて前記係止部材27によるプレート21a・21aの係止が解かれるのである。
バケット20は、環状にループ駆動されるチェーンコンベア22に係止され、チェーンコンベア22の駆動と連動して移送される。チェーンコンベア22の上側を移送され、一端部において下側に廻って上下逆転すると、観音開きしたプレート21a・21aは、再び自重によって閉じられる。そして、チェーンコンベア22の他端部において上側に廻れば、係止部材27によって略水平となるように係止される。
以上のように、バケット20・20・・をチェーンコンベア22に連設することで、バケット20毎に農産物10の排出の機会を容易に調整でき、効果的に農産物10を等級等毎に仕分けて排出することができる。特に、観音開き可能なプレート21a・21aに農産物10を載置することで、プレート21a・21aによって農産物10を落下する際にガイドして、農産物10を搬送コンベア2の直下方に位置するように排出コンベア4上に位置決めして排出することができる。なお、載置部21における農産物10の排出機構は、上述したものに限定されず、例えば、解除装置24に別途設けられたモータ等のアクチュエータによって係止部材27によるプレート21a・21aを強制的に回動する構成してもよい。
<測定装置3>
図1に示すように、測定装置3は、農産物10が搬送コンベア2の載置部21に載置された状態で、この農産物10のサイズを読み取るサイズセンサ(図略)、農産物10の品質を判定する品質センサ(図略)、農産物10の重量を計量する重量センサ(図略)等から構成され、これらセンサは制御部5と接続され、設定値と比較して、所定の排出コンベア4で排出するようにしている。例えば、品質センサにおいては、農産物10に赤外光やレーザー光等を照射して、透過光や反射光を分析することで、かかる農産物10の糖度(甘味)や酸度(酸味)等の内部品質を判定するように構成されている。なお、これらのセンサ等は公知の技術を適用することができる。
この測定装置3によって判定された農産物10の糖度、酸度、サイズ、重さ等のデータは、制御部5に送信される。そして、かかる制御部5によって前記解除装置24のソレノイド等が駆動制御されて係合部24aが伸縮され、所定の農産物10を搬送コンベア2から各排出コンベア4・4・・・に仕分けて排出するような排出機構が構成されている。詳細は後述する(図1、図4参照)。
<排出コンベア4>
図1に示すように、排出コンベア4は、搬送コンベア2の下方であって該搬送コンベア2の幅方向の一方に延設されている。この排出コンベア4は、無端状のチェーンコンベア42が農産物10の搬送方向に張設され(以後かかる方向をY方向とする)、チェーンコンベア42の上側スパンの搬送面43に農産物10を載置する。チェーンコンベア42は、モータ等からなるアクチュエータ52によって駆動され、アクチュエータ52は制御部5と接続され制御される。なお、搬送面43についての詳細は後述する(図8参照)。
排出コンベア4は、搬送コンベア2の長さ方向に沿って略等間隔に複数配置されている。各排出コンベア4・4・・に排出される農産物10は、等級や階級等で仕分けされて予め決められている。例えば、農産物10において、優、良、並の各品質をさらにL、M、Sの各サイズに細分化して、各サイズに対応した品質毎に仕分けされる。なお、このような組み合わせであれば9条の排出コンベア4・4・・・が施設される。
このように、本実施例に係る農産物選別装置1は、搬送コンベア2に連設されたバケット20に農産物10を個別に載置して、これを搬送するとともに、測定装置3において農産物10の等級(糖度等)や階級(大きさ等)を判定し、かかるデータを基に農産物10を仕分けして予め決められた排出コンベア4へと排出するようにしている。すなわち、搬送コンベア2によって搬送される農産物10が所定の排出コンベア4上にまで搬送されると、測定装置3によって得られた農産物10毎のデータを受けて、制御部5からの制御信号によって対応する解除装置24が駆動され、バケット20の載置部21が下方に開口され、農産物10が搬送コンベア2から排出コンベア4へと排出されるのである。
<農産物10の排出機構について>
以上のように構成される農産物選別装置1において、農産物10を搬送コンベア2から排出コンベア4に仕分けして排出する際には、搬送コンベア2は、農産物10を排出コンベア4の幅方向に整列させて排出するように構成され、そして、排出コンベア4・4・・・の各排出コンベア4は、排出された農産物10が幅方向において所定個数になると、該農産物10を設定距離だけ間欠的に搬送するように制御部5で制御している。このような構成とすることで、農産物10の損傷や作業効率の低下等を防ぐようにしている。
図4に示すように、測定装置3により判定された等級や階級毎に仕分けられた特定の農産物10(以下、特定農産物10aとする)は、かかる農産物10の等級や階級毎に仕分けに対応するように予め特定された排出コンベア4(以下、特定排出コンベア4aとする)に排出される。ここで、特定農産物10aは、搬送コンベア2においてランダムに載置されるため、搬送コンベア2に載置された農産物10の内から特定農産物10aが特定排出コンベア4aに選択して排出される。まず、測定装置3の判定結果を受けて、どの農産物10をどの排出コンベア4に排出するのかが決められる。そして、特定農産物10aが特定排出コンベア4aにまで搬送されると、対応する解除装置24が駆動されて、特定農産物10aを載置するプレート21a・21a(載置部21)が開口され、特定農産物10を排出するのである。
また、特定農産物10aが搬送コンベア2から排出される際には、特定農産物10aが相互に重ならないように、その排出位置が調整されている。先の特定農産物10aが搬送コンベア2から排出され、次に排出される特定農産物10aは、先の特定農産物10aの排出位置から搬送コンベア2の上流もしくは下流側にずらして特定排出コンベア4aに排出される。換言すると、各特定農産物10aが、搬送コンベア2の搬送経路に沿うように、すなわち、特定排出コンベア4aの幅方向に整列して配置するように位置決めされて排出される。
この時、一度に排出される特定農産物10aは1個に限定するものではなく、例えば、数個を同時に排出するようにしてもよい(図6参照)。一度に複数個の特定農産物10aを排出できれば、農産物10の仕分け・搬送の効率が向上する。ただし、かかる場合においても、排出される特定農産物10a同士が接触しないように調整される。
そして、特定排出コンベア4aの幅方向に略直線上に整列して配置された特定農産物10aが、その幅方向において所定個数になると、特定排出コンベア4aが所定距離だけ移送される。排出コンベア4の幅方向に一列に配列される農産物10の個数は、排出コンベア4の大きさや農産物10のサイズ等によって適宜設定できる。本実施例においては、特定農産物10aが一列に3個配置された状態が、特定農産物10aが所定個数になった状態である(図4等参照)。
また、図4に示すように、特定排出コンベア4aが間欠的に駆動して特定農産物10aをY方向に搬送する距離(長さ)は、特定排出コンベア4aの長さ方向に並ぶ二つの特定農産物10a間の中心間距離(長さ)R2で表される。そして、特定農産物10aの平面視における直径を長さR1とすると、長さR2が少なくとも長さR1よりも大きく(R2>R1)なるように設定される。長さR2をこのように設定することで、特定農産物10a同士が衝突したりすることなく搬送面43上に排出することができる。
なお、長さR2は、特定農産物10aが搬送コンベア2から特定排出コンベア4aに位置決めされて排出されるとはいっても、搬送面43へ落下した際の衝撃で多少の位置変動が生じることから、搬送面43上に位置する特定農産物10a間の平均的な値であるとする。そして、この特定排出コンベア4aが間欠的に駆動して特定農産物10aを搬送する距離(長さ)は、搬送される特定農産物10aの種類・個数、または、オペレータの作業のし易い間隔等によって適宜変更可能である。この設定距離を設定する設定器53は制御部5に接続される。
好ましくは、長さR2が長さR1よりもおよそ2倍以上となるように設定される。長さR2が大きすぎると、特定排出コンベア4aの搬送面43上にゆとりを持って特定農産物10aを載置でき、特定農産物10aが接触して傷が付くのを防ぐことができるものの、搬送面43上の特定農産物10aの密度が小さく、単位面積あたりの特定農産物10aの搬送効率が低下するからである。一方で、長さR2が長さR1と近すぎると、搬送面43上の特定農産物10aの密度が大きくなり、特定農産物10aが接触してしまう場合が生じ、また、特定農産物10aを箱詰めしにくくなるからである。
以下に、農産物10の排出機構の一例を説明する。
図5(a)に示すように、特定排出コンベア4aが間欠的に移送された直後は、搬送コンベア2の直下方には特定農産物10aがなく、特定排出コンベア4aは停止している。搬送コンベア2に載置された農産物10の内、特定農産物10aは、その他の農産物10bを間に挟んでそれぞれが離れている。図5(b)に示すように、搬送コンベア2によって特定農産物10aがX方向に搬送され、やがて特定排出コンベア4aに対して一番近い特定農産物10aが、特定排出コンベア4aの搬送面43上に位置するまで搬送されて、まず、特定排出コンベア4aの長さ方向の中心軸線に対して搬送コンベア2の上流側に近い位置(図5において右側)に排出される。
搬送コンベア2によって次の特定農産物10aが搬送されると、図5(c)に示すように、先に排出された特定農産物10aよりも搬送コンベア2の下流側であって、特定排出コンベア4aの長さ方向の中心軸線上近傍に排出される。図5(d)に示すように、さらに次の特定農産物10aが搬送されると、この特定農産物10aは、特定排出コンベア4aの長さ方向の中心軸線に対して搬送コンベア2の下流側に近い位置(図5において左側)に排出される。このようにして3個の特定農産物10aが特定排出コンベア4aの幅方向に略直線上に配列されると、特定排出コンベア4aによって特定農産物10aがY方向に間欠的に搬送される(再び、搬送コンベア2の直下方に特定農産物10aがない状態となる)。
また、図6(a)に示すように、搬送コンベア2に載置された農産物10の内、特定農産物10aが3個(もしくは3個以上)連続している場合には、図5に示したように、特定排出コンベア4aに対して一番近い特定農産物10aから、特定排出コンベア4aの長さ方向の中心軸線に対して搬送コンベア2の上流側に近い位置に排出されるのではなく(図6(b)参照)、3個の特定農産物10aが特定排出コンベア4aの搬送面43上に位置するまで搬送されて、3個同時に特定排出コンベア4aに排出される(図6(c)参照)。
その他にも、例えば、特定排出コンベア4aに特定農産物10aを排出する際に、まず、搬送コンベア2の下流側に近い位置から排出するようにしてもよい。また、搬送面43にすでに特定農産物10aが排出されている状態(例えば1個の特定農産物10a)で、以降の特定農産物10aが、搬送コンベア2に連続して載置されている場合には、その内の複数個(例えば2個の特定農産物10a)を同時に特定排出コンベア4aに排出するようにしてもよい。
以上のような構成とすることで、搬送コンベア2に整列して載置された農産物10を等級や階級等毎に仕分けて、これを個数単位(1個もしくは複数個)で排出コンベア4に排出するため、農産物10同士がぶつかって傷が付いたりすることがない。排出コンベア4の搬送面43上にて整列するように排出するため、農産物10に応じて排出する個数や位置を変えて搬送面43上の空間を有効に利用して、農産物10の搬送の効率を向上することができる。そして、農産物10がある程度すでに整列された状態で下流側に搬送されるため、続く箱詰め等において手分けし易く、かかる作業が容易となる。
また、所定個数の排出されてから農産物10を設定距離だけ間欠的に搬送するため、排出コンベア4の搬送面43上の農産物10を一定量プールした状態で下流(Y方向)に搬送することができる。つまり、等級等の仕分けによっては、排出される農産物10の量に差異が生じるが、排出される農産物10が多い排出コンベア4でも、一度に大量の農産物10が排出されることはなく、農産物10の品質を確保することができる。一方、排出される農産物10が少ない排出コンベア4であっても、所定個数の農産物10が排出されるまでは停止し、所定個数が排出されてからこれを間欠的に搬送するため、該排出コンベア4の搬送面43に農産物10が一定量載置されるまでは放置しておくことができ、常時下流側で待機して搬送される農産物10を待ち構える必要がなく、作業効率が向上する。
ところで、搬送コンベア2は、農産物10を、排出コンベア4の搬送面43上に略均一に分布するように構成してもよい。
すなわち、本実施例においては、農産物10が排出コンベア4の幅方向に整列するように排出されるものであるが、農産物10が搬送面43上にランダムに配置すれば、農産物10同士が近接して時に接触して傷が付いたり、農産物10の位置が偏って余剰の空間ができたりする場合があった。排出コンベア4の搬送面43上に農産物10が略均一に分布していれば、一部の農産物10が近接することで接触する恐れがなく、また、搬送面43上の空間をより有効利用して排出コンベア4による農産物10の搬送効率や箱詰めの効率を向上させることができる。
例えば、図4に戻ってこれを参照すると、特定農産物10aを搬送コンベア2から特定排出コンベア4aへと排出する場合に、特定農産物10aが、特定排出コンベア4aの幅方向にて略等間隔に整列するように排出されるとともに、特定排出コンベア4aの幅方向に並ぶ二つの特定農産物10a間の中心間距離(長さ)R3が、上述した長さR2と略同じ大きさ(R3=R2)となるように設定されている。このような構成とすることで特定農産物10aが、特定排出コンベア4aの長さ方向及び幅方向のいずれにおいても、略等間隔に配置することになり、搬送面43上の空間を有効に利用することができる。なお、長さR3は、少なくとも長さR1より大きく(R3>R1)なるように構成されるのは説明するまでもない。
また、図7に示すように、本実施例に係る農産物選別装置1において、搬送コンベア2を複数条設けてもよい。
すなわち、各搬送コンベア2・2・・・(本実施例においては2条)が搬送方向(X方向)に沿って略平行となるように施設される。そして、各搬送コンベア2・2・・・によって搬送される農産物10の内の特定農産物10aが特定排出コンベア4aに排出される。搬送コンベア2を複数条設けることによって、一度に多くの特定農産物10aを特定排出コンベア4aによって搬送することができる。特に、農産物10の排出量が多い場合、すなわち、搬送コンベア2により搬送される農産物10の内、特定排出コンベア4aに排出される特定農産物10aの割合がその他の農産物10bよりも多い場合であっても、かかる特定農産物10aの排出が遅滞することなく、続く箱詰めを円滑に行うことができる。
さらに、図8に示すように、排出コンベア4の搬送面43を、反発弾性の小さい無反発層44から形成するようにしてもよい。
この無反発層44としては、搬送面43の表面にウレタン樹脂や軟質ポリ塩化ビニル等をコーティングしたり、搬送面43の垂直線から幾分傾倒された線状、棒状もしくはヒレ状の弾性突起を高密度で植え込むようにした特殊なマット等で形成したりしてもよい。好ましくは、搬送面43に突起部分を設けないでウレタン樹脂や軟質ポリ塩化ビニル等を略水平にコーティングするのがよい。搬送面43を清掃し易く常に清潔な状態で農産物を搬送し、また、搬送面の汚れが農産物に付着するのを防止して、農産物の品質を向上させることができるからである。
このように、排出コンベア4の搬送面43を反発弾性の小さい無反発層44から形成することで、この搬送面43上に農産物10が落下したとき、農産物10の持つ落下エネルギーは無反発層44で吸収されて、農産物10が撥ねなくなり、その動きが止められる。つまり、農産物10が転がり易い球状ないし円柱状の果実や野菜等であっても、その農産物10は落下後に排出コンベア4の搬送面43でほとんど転がらない。そのため、農産物10の転がりを確実に防止でき、果実等が他の果実等やガイドとの衝突によって傷が付くことを防いで、その品質の向上を図ることができる。
本発明の一実施例に係る農産物選別装置の構成を示した平面図。 同じく農産物選別装置の構成を示した平面図。 搬送コンベアの断面図。 搬送コンベアの側面図。 農産物の排出機構を表した図。 同じく農産物の排出機構を表した図。 別実施例に係る農産物選別装置の構成を示した平面図。 搬送面の構成を示す排出コンベアの断面図。
符号の説明
1 農産物選別装置
2 搬送コンベア
3 測定装置
4 排出コンベア
5 制御部
10 農産物
20 バケット
21 プレート
22 チェーンコンベア
42 チェーンコンベア
43 搬送面
51、52 アクチュエータ
53 設定器

Claims (5)

  1. 農産物を整列して配置しこれを間欠的に搬送する搬送コンベアと、該搬送コンベアの下方であって幅方向に延設される排出コンベアと、を備え、搬送コンベアから排出コンベアに農産物を等級・階級等毎に仕分けて排出する農産物選別装置であって、
    前記搬送コンベアは、農産物を排出コンベアの幅方向に整列させて排出し、前記排出コンベアは、一の排出コンベアに排出された農産物が幅方向において所定個数になると、該農産物を設定距離だけ間欠的に搬送する、ことを特徴とする農産物選別装置。
  2. 前記搬送コンベアは、前記排出コンベアの搬送面に略均一に分布するように農産物を排出する、ことを特徴とする請求項1に記載の農産物選別装置。
  3. 前記搬送コンベアは、下方に観音開きするように回動自在に係止される載置部を備えたバケットを連設してなり、該バケット毎に農産物を載置して搬送する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の農産物選別装置。
  4. 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の農産物選別装置において、搬送コンベアが複数条設けられる、ことを特徴とする農産物選別装置。
  5. 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の農産物選別装置において、前記排出コンベアは、搬送面に反発係数の低い無反発材料層を備える、ことを特徴とする農産物選別置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009220043A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Yanmar Co Ltd 青果物選別装置
KR100971014B1 (ko) 2009-05-08 2010-07-20 주식회사 생명과기술 선별 농산물 배출 및 적재 장치

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