JP2024083704A - 吸着パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材の寿命を向上する。【解決手段】吸着パッド10は、ボデイ12およびスポンジ部材20を備える。半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材は、ワークに向かって開口する複数の空洞部22を有し、ボデイに取り付けられた筒状のストッパ26がスポンジ部材の空洞部内に配置され、ストッパに形成された吸引通路28がボデイに形成された負圧室16に連通する。ストッパの高さは、スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法であって、かつ、スポンジ部材が気密性を発揮するまでスポンジ部材の圧縮を許容する寸法に設定される。【選択図】図2

Description

本発明は、真空圧を用いてワークを吸着する吸着パッドに関する。
従来から、ゴム等の材料からなる弾性部材をワークに接触させ、弾性部材の内側に真空圧を用いてワークを吸着する吸着パッドが知られている。弾性部材をワークに接触させるので、ワークの表面に対する密着性が高まり、また、接触時の衝撃を緩和することができる。
特許文献1には、剛性を有する基部および弾性を有する接触部から構成されるチャックにより樹脂成形品を取り出す装置が記載されている。接触部は、樹脂成形品の縁部と接触する外枠接触部と、真空溝によって複数の領域に区分された内側接触部とを有する。基部は、真空ポンプに連結された真空吸引路を有し、真空吸引路は、接触部の真空溝に連通する。同文献には、接触部の材質について、ゴム材料が挙げられているほか、連続気泡、独立気泡または半独立気泡を有する材料が挙げられている。
連続気泡を有する材料は、気密性が低いため、吸着パッドにおいて、ワークと接触する部材(以下「接触部材」という)を連続気泡のみを有する材料から構成する場合は、必要な真空圧が得られにくい。独立気泡を有する材料は、気密性は高いが、剛性が高いため、接触部材を独立気泡のみを有する材料から構成する場合は、表面に凹凸を有するワークを吸着することに適していない。
これに対して、接触部材を連続気泡と独立気泡が混在する材料(半連半独気泡を有する材料)から構成する場合は、ワークを吸着するのに必要な柔軟性と気密性が得られる。接触部材が圧縮されると、連続気泡の体積が縮小して通気性が消失するまでは柔軟性が発揮されるので、接触部材がワークの表面形状に合わせて変形する。連続気泡による通気性が消失した後は気密性が発揮されるので、ワークを吸着するのに必要な真空圧が得られる。
特開2011-73344号公報
しかしながら、半連半独気泡を有する材料から構成される接触部材によって、ワークの吸着動作および解放動作が繰り返し行われると、徐々に独立気泡が潰れていく。独立気泡の崩壊が進むと、やがて、接触部材は、連続気泡のみを有する材料と同等になる。すなわち、接触部材が短期間で寿命を迎えるという問題がある。
また、半連半独気泡を有する材料から構成される接触部材を用いて、例えば段ボールのように通気性の高いワークを吸着する場合、吸着するための真空圧を十分に高くすることができず、ワークの姿勢が安定しない。このため、ワークが大きく揺動し、落下するおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明は、ボデイおよびスポンジ部材を備えた吸着パッドであって、半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材は、ワークに向かって開口する複数の空洞部を有する。ボデイに取り付けられた筒状のストッパがスポンジ部材の空洞部内に配置され、ストッパに形成された吸引通路がボデイに形成された負圧室に連通し、ストッパの高さは、スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法であって、かつ、スポンジ部材が気密性を発揮するまでスポンジ部材の圧縮を許容する寸法に設定される。
本発明に係る吸着パッドでは、スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止するストッパがスポンジ部材の空洞部内に配置されるので、半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材の寿命が向上する。また、通気性の高いワークを吸着搬送する際にワークに加速度が作用しても、ワークがストッパに当接することでワークの揺動が抑制される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る吸着パッドの外観図である。 図2は、図1の吸着パッドの断面を模式的に示す図である。 図3は、図1の吸着パッドにより通気性が低いワークを吸着した様子を模式的に示す図である。 図4は、図1の吸着パッドにより通気性が高いワークを吸着した様子を模式的に示す図である。 図5は、図1の吸着パッドについて、スポンジ部材の外周部の傾斜が抑制される様子を模式的に示す図である。 図6は、吸着パッドがストッパを備えていない場合に、スポンジ部材の外周部が傾斜する様子を模式的に示す図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る吸着パッドの断面を模式的に示す図である。 図8は、図7のA部拡大図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る吸着パッド10について、図1~図6を参照しながら説明する。図1および図2に示されるように、吸着パッド10は、ボデイ12、スポンジ部材20および複数のストッパ26を含む。以下の説明において、上下の方向に関する言葉を用いたときは、図面上での方向をいうものであって、実際の配置を限定するものではない。
ボデイ12は、下方に開口する箱型のボデイ本体12a、および、ボデイ本体12aを下方から覆うプレート12bから構成される。ボデイ本体12aは、図示しない真空発生装置に接続される吸引ポート14を備える。ボデイ12は、吸引ポート14に連通する負圧室16を内部に有する。プレート12bは、負圧室16に連通する複数の孔部18を有する。なお、図2では、吸引ポート14は、便宜上、ボデイ12の側方に位置するように描かれている。
板状のスポンジ部材20は、接着等の手段により、プレート12bの下面に取り付けられる。スポンジ部材20は、半連半独気泡を有する材料から構成され、例えば、EPDM(エチレンプロピレンゴム)を発泡成形することによって製造される。スポンジ部材20は、ワークに向かって開口する複数の空洞部22を有する。スポンジ部材20の空洞部22は、ボデイ12の孔部18と対応する位置に形成されている。スポンジ部材20は、その下面24においてワークと接触する。
スポンジ部材20に上下方向の圧縮力が加わっていないときのスポンジ部材20の厚さをT0とし、スポンジ部材20に上下方向の圧縮力が加わったときのスポンジ部材20の厚さをTとする。スポンジ部材20の圧縮量(%)は、(T0-T)/T0×100で定義される。連続気泡と独立気泡の割合にもよるが、スポンジ部材20は、例えば、圧縮量が少なくとも約70%になるまで圧縮されると、十分な気密性を発揮する。
また、連続気泡と独立気泡の割合にもよるが、スポンジ部材20は、例えば、圧縮量が約90%になるまで圧縮されると、連続気泡による柔軟性を失い、剛性が急激に高くなる。スポンジ部材20が柔軟性を失うときの圧縮量を、以下「最大圧縮量」という。スポンジ部材20が最大圧縮量まで圧縮され解放されることが繰り返し行われると、独立気泡の崩壊が進み、やがて、スポンジ部材20が気密性を発揮しなくなる。
筒状のストッパ26は、プレート12bの下面に取り付けられ、スポンジ部材20の空洞部22内に配置される。ストッパ26は、ワークと衝突した際の衝撃を弱めるように、ある程度の弾性を有し、例えば、ゴム材料から構成される。ストッパ26は、ストッパ26の高さ方向(上下方向)に貫通する吸引通路28を有し、吸引通路28は、ボデイ12の孔部18を介して負圧室16に連通する。
ストッパ26は、スポンジ部材20が最大圧縮量まで圧縮されないように、スポンジ部材20の圧縮量を制限する作用を奏する。ストッパ26の高さ(軸方向長さ)Hは、スポンジ部材20が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法に設定される。また、ストッパ26の高さHは、スポンジ部材20が高い気密性を発揮するまでスポンジ部材20の圧縮を許容する寸法に設定される。
スポンジ部材20に圧縮力が作用しない状態において、ストッパ26の高さHは、例えば、スポンジ部材20の空洞部22の長さLの約13~35%とするのが好ましい。ストッパ26の高さHがスポンジ部材20の空洞部22の長さLに対して小さ過ぎる場合は、スポンジ部材20の圧縮量が過大となり、独立気泡の崩壊が進んでスポンジ部材20の寿命が短くなるおそれがある。ストッパ26の高さHがスポンジ部材20の空洞部22の長さLに対して大き過ぎる場合は、十分な気密性を得られないおそれがある。
ワークは、ストッパ26に当接した状態で、または、ストッパ26に当接しない状態で吸着パッド10に定常的に(安定的に)保持され得る。ワークがストッパ26に当接した状態で吸着パッド10に保持されるか、ワークがストッパ26に当接しない状態で吸着パッド10に保持されるかは、ワークの通気性およびワークの重量によって大きく左右される。以下、ワークが吸着パッド10に定常的に保持されているときにワークに作用する力について考察する。
吸引通路28に発生する負圧(大気圧と吸引通路28の圧力との差分)ΔPは、ワークの通気性に依存する。ワークの通気性が低いほど、吸引通路28に発生する負圧ΔPが大きくなる。吸引通路28に発生する負圧ΔPによって、ワークは上方にリフトする。ワークを上方にリフトさせる力(以下「リフト力」という)は、ワークがストッパ26に当接した状態では、ストッパ26の吸引通路28の開口面積をS1として、ΔP・S1で表わされる。
リフト力は、ワークがストッパ26に当接しない状態では、スポンジ部材20の空洞部22の開口面積をS2として、ΔP・S2で表わされる。スポンジ部材20の空洞部22の開口面積S2は、ストッパ26の吸引通路28の開口面積S1より大きいので、ワークがストッパ26に当接しない状態でのリフト力は、ワークがストッパ26に当接した状態でのリフト力より大きい。ワークに作用する上向きの力は、リフト力のみである。
ワークに作用する下向きの力としては、ワークの重量およびスポンジ部材20の圧縮に伴う反発力があるほか、ワークがストッパ26に当接した状態では、ストッパ26の変形に伴う反発力がある。ワークに作用する下向きの力は、ワークがストッパ26に当接した状態では、ワークの重量をw、スポンジ部材20の反発力をF1、ストッパ26の反発力をF2として、(w+F1+F2)で表わされる。
ワークに作用する下向きの力は、ワークがストッパ26に当接しない状態では、ワークの重量をw、スポンジ部材20の反発力をF1´として、(w+F1´)で表わされる。ワークがストッパ26に当接しない状態でスポンジ部材20が圧縮される量は、ワークがストッパ26に当接した状態でスポンジ部材20が圧縮される量より小さいので、F1´はF1より小さい。
ワークがストッパ26に当接した状態で安定的に保持されている場合は、ΔP・S1=w+F1+F2(式1)が成立する。ワークがストッパ26に当接しない状態で安定的に保持されている場合は、ΔP・S2=w+F1´(式2)が成立する。前述したように、ΔPはワークの通気性に依存し、S2はS1より大きく、F1´はF1より小さい。F1およびF1´はスポンジ部材20の圧縮量に応じて変化し、F2は、ストッパ26の変形量に応じて変化する。
ワークの通気性が低く、ストッパ26の吸引通路28に発生する負圧ΔPが大きい場合、ワークの重量wが過大でなければ、式1が成立し、ワークは、ストッパ26に当接した状態で安定的に保持される。ワークの通気性が高く、ストッパ26の吸引通路28に発生する負圧ΔPが小さい場合、ワークの重量wが過大でなければ、式2が成立し、ワークは、ストッパ26に当接しない状態で安定的に保持される。
リフト力は、ワークが上方に変位してストッパ26に当接する前後で急激に変化するので、ワークが安定的に保持されない場合がある。すなわち、ワークがリフトしてストッパ26に当接すると、リフト力が急に減少し、ワークがストッパ26から離れ、ワークがストッパ26から離れると、リフト力が急に増加し、ワークがリフトしてストッパ26に当接するという事象を繰り返す。この事象は、ワークがストッパ26と微小隙間を隔てた位置に保持された状態であると説明することもできる。
吸着パッド10により通気性が低いワークW1を吸着保持した様子が図3に示されている。ストッパ26の吸引通路28に発生する負圧ΔPが大きく、リフト力が大きいので、ワークW1は、ストッパ26に当接した状態で安定的に保持されている。本実施形態では、スポンジ部材20の圧縮量は70%以上である。スポンジ部材20は、十分な気密性を発揮できる程度に圧縮されている。また、スポンジ部材20は、最大圧縮量まで圧縮されないので、スポンジ部材20の寿命が向上する。
吸着パッド10により段ボール等の通気性が高いワークW2を吸着保持した様子が図4に示されている。ストッパ26の吸引通路28に発生する負圧ΔPが小さく、リフト力が小さいので、スポンジ部材20の圧縮量が小さい状態で、ワークW2に作用する上下方向の力が釣り合う。このため、ワークW2は、ストッパ26に当接しない状態で保持されている。
上記のとおりスポンジ部材20の圧縮量が小さい状態で吸着保持されたワークW2が搬送される際に、ワークW2に加速度が作用すると、ワークW2が揺動しようとする。しかしながら、図4に二点鎖線で示されるように、ワークW2の傾斜は、ワークW2がストッパ26に当接することによって小さく抑えられる。このため、ワークW2の揺動が抑制され、ワークW2の落下が防止される。
なお、スポンジ部材20は、圧縮量が小さくても柔軟性を発揮するので、例えば、飲料容器が包装された段ボール箱のように、ワークW2の表面に凹凸があっても、スポンジ部材20は、ワークW2の表面形状に合わせて変形する。このため、スポンジ部材20の下面24とワークW2との間に隙間が生じることがなく、気密性の低下が防止される。
ところで、スポンジ部材20は、圧縮されたとき、大気と接する外周部が内方に傾斜するように変形する可能性がある。スポンジ部材20の外周部が内方に大きく傾斜すると、その箇所で、スポンジ部材20の下面24とワークの表面との間に隙間が生じ、複数の空洞部22の一部が大気と連通し、気密性が低下する。ストッパ26は、スポンジ部材20の外周部の傾斜を抑制する作用も奏する。
図6には、ストッパ26が存在しない場合にスポンジ部材20の外周部が大きく傾斜する様子が示されている。スポンジ部材20の外周部とワークWとの間には、場所によって隙間が生じている。これに対して、ストッパ26が存在する場合は、図5に示されるように、スポンジ部材20の外周部が内方に傾斜することが抑制される。スポンジ部材20の外周部の傾斜抑制効果は、ストッパ26の外径とスポンジ部材20の空洞部22の内径との差が小さいほど高い。
スポンジ部材20が圧縮されると空洞部22の内径は小さくなる。スポンジ部材20の圧縮に支障が生じないようにするため、スポンジ部材20に圧縮力が作用しないときの空洞部22の内径をストッパ26の外径より大きく設定しておく必要がある。この点も考慮すると、例えば、ストッパ26の外径は、空洞部22の内径の約80~90%とするのが好ましい。スポンジ部材20の外周部に配置されるストッパ26の外径をそれ以外のストッパ26の外径より大きくしてもよい。
本実施形態に係る吸着パッド10では、スポンジ部材20が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止するストッパ26がスポンジ部材20の空洞部22内に配置される。このため、半連半独気泡を有する材料から構成されるスポンジ部材20の寿命が向上する。また、通気性の高いワークを吸着搬送する際にワークに加速度が作用しても、ワークがストッパ26に当接することでワークの揺動が抑制される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る吸着パッド30について、図7および図8を参照しながら説明する。なお、第2実施形態に係る吸着パッド30において、上述した吸着パッド10と同一または同等の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
吸着パッド30は、スポンジ部材20の複数の空洞部22の一部のみを覆うサイズのワークを含む様々なサイズのワークを吸着する場合に有用である。ワークの吸着状態に応じて流路面積を調整する流路調整弁34が、各空洞部22と負圧室16とを接続する流路に配置される。流路調整弁34は、ストッパ32の内部に組み込まれる。以下、ストッパ32および流路調整弁34について詳述する。
ストッパ32は、ゴム材料から筒状に構成される。ストッパ32の下部は、外周に環状の第1フランジ部32aを有し、内周に環状の溝部32bを有する。ストッパ32の上部は、外周に環状の膨出部32cを有し、内周に第2フランジ部32dを有する。ストッパ32は、ボデイ12のプレート12bが備える係合孔部19に挿通され、係合孔部19の周辺におけるプレート12bが第1フランジ部32aと膨出部32cとの間で挟持される。これにより、ストッパ32がプレート12bに固定され、ストッパ32の下部がプレート12bから下方に突出する。ストッパ32の第2フランジ部32dは、内周側にエアの通路を形成している。
流路調整弁34は、筒状の弁ハウジング36および筒状の弁体38を含む。弁ハウジング36の下部は、外周に環状のフランジ部36aを有する。弁ハウジング36は、フランジ部36aがストッパ32の溝部32bに係合することにより、ストッパ32の内側に固定される。弁体38は、弁ハウジング36の内部に配置され、弁ハウジング36に対して上下方向に変位可能である。弁ハウジング36は、弁体38の頭部が当接可能なテーパ状のシート部36bを備える。弁体38を下方に付勢するスプリング40が弁ハウジング36と弁体38との間に配置される。弁ハウジング36には、弁体38の下端と当接可能な規制部材42が取り付けられ、弁体38は、規制部材42に当接することで下方への変位が規制される。規制部材42は、メッシュ状に構成され、通気性を有する。
弁体38の頭部は、中央にオリフィス38aを有し、弁体38の側壁は、複数の開口部38bを有する。開口部38bの面積は、オリフィス38aの面積よりも十分に大きい。弁体38の頭部が弁ハウジング36のシート部36bから離間した状態では、スポンジ部材20の空洞部22は、弁体38のオリフィス38aおよび複数の開口部38bを介して負圧室16と連通する。弁体38の頭部が弁ハウジング36のシート部36bに当接した状態では、スポンジ部材20の空洞部22は、弁体38のオリフィス38aのみを介して負圧室16と連通する。
スポンジ部材20の空洞部22がワークによって塞がれているとき、流路調整弁34における流路面積は十分に大きくなり、空洞部22の圧力は、負圧室16の圧力と同等になる。空洞部22がワークによって塞がれていないとき、流路調整弁34における流路面積は十分に小さくなり、負圧室16で高い真空圧が生成される一方、空洞部22の圧力は大気圧とほぼ等しくなる。以下、さらに詳述する。
空洞部22がワークによって塞がれていない状態で、負圧室16に真空圧が生成されると、弁体38のオリフィス38aを下方から上方に向かってエアが大きな流速で通過する。このため、弁体38は、オリフィス38aの前後で生じる圧力差により上方に変位し、弁体38の頭部が弁ハウジング36のシート部36bに当接する。弁体38の頭部がシート部36bに当接すると、流路面積が小さくなり、オリフィス38aを通過するエアの流速はさらに大きくなる。これにより、弁体38の頭部が弁ハウジング36のシート部36bに当接した状態が確実に維持される。
空洞部22がワークによって塞がれると、弁体38のオリフィス38aを通過するエアの流量が小さくなり、オリフィス38aを通過するエアの流速が低下する。このため、オリフィス38aの前後で生じる圧力差が小さくなり、弁体38は、スプリング40の付勢力により下方に変位し、弁体38の頭部が弁ハウジング36のシート部36bから離れる。弁体38の頭部がシート部36bから離れると、流路面積が大きくなる。
吸着パッド30は、様々なサイズのワークを吸着することができる。ワークがスポンジ部材20の下面24の一部のみに接触する小さいサイズであって、スポンジ部材20の空洞部22の一部が大気に開放された状態であっても、ボデイ12の負圧室16の圧力は上昇しない。すなわち、ワークによって塞がれない空洞部22が存在しても、流路調整弁34の作用により、負圧室16で生成される真空圧は低下しない。
本実施形態に係る吸着パッド30では、ストッパ32がスポンジ部材20の空洞部22内に配置されるので、スポンジ部材20の寿命が向上するほか、ワークに加速度が作用しても、ワークの揺動が抑制される。また、ワークの吸着状態に応じて流路面積を調整する流路調整弁34がストッパ32の内部に組み込まれるので、流路調整弁34を容易かつコンパクトに配置することができる。
本実施形態に係る弁体38は、頭部にオリフィス38aを有するが、弁体38は、頭部にオリフィス38aを有していなくてもよい。この場合、弁体38の頭部が弁ハウジング36のシート部36bに当接すると、スポンジ部材20の空洞部22は、負圧室16から遮断される。このため、ワークによって塞がれていない空洞部22から負圧室16に向かって流れるエアの量がゼロになり、負圧室16およびワークによって塞がれている空洞部22において、極めて高い真空圧が得られる。
本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
10…吸着パッド 12…ボデイ
16…負圧室 20…スポンジ部材
22…空洞部 26…ストッパ
28…吸引通路

Claims (5)

  1. ボデイおよびスポンジ部材を備えた吸着パッドであって、
    半連半独気泡を有する材料から構成される前記スポンジ部材は、ワークに向かって開口する複数の空洞部を有し、前記ボデイに取り付けられた筒状のストッパが前記スポンジ部材の前記空洞部内に配置され、前記ストッパに形成された吸引通路が前記ボデイに形成された負圧室に連通し、前記ストッパの高さは、前記スポンジ部材が最大圧縮量まで圧縮されることを阻止する寸法であって、かつ、前記スポンジ部材が気密性を発揮するまで前記スポンジ部材の圧縮を許容する寸法に設定される吸着パッド。
  2. 請求項1記載の吸着パッドにおいて、
    前記ストッパの高さは、前記スポンジ部材の前記空洞部の長さの約13~35%である吸着パッド。
  3. 請求項1記載の吸着パッドにおいて、
    前記ストッパは、所定の弾性を有する吸着パッド。
  4. 請求項1記載の吸着パッドにおいて、
    前記ストッパの外径は、前記スポンジ部材の前記空洞部の内径の約80~90%である吸着パッド。
  5. 請求項1記載の吸着パッドにおいて、
    流路面積を調整する流路調整弁が前記ストッパの内部に組み込まれ、前記負圧室に真空圧が生成され、かつ、前記空洞部が前記ワークによって塞がれていないときは、前記流路面積が小さくなるように調整される吸着パッド。
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