JP2024070868A - 座屈拘束ブレース - Google Patents

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文久 吉田
学 中川
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Abstract

【課題】木造建築物等の架構内に組み込んで使用するのに好適であり、製作コストを抑制できる座屈拘束ブレースを提供すること。【解決手段】座屈拘束ブレース100は、鋼製でプレート状の芯材10と、芯材10の有する2つの広幅面11a,12aにそれぞれ、芯材10の長手方向に延設する2つの木軸材21が隣接するように配設されている4つの木軸材21、隣接する木軸材21を相互に繋ぐ繋ぎ手段23を備えている、拘束材20と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、座屈拘束ブレースに関する。
従来より、建物の架構(柱・梁架構、屋根架構等)を形成するブレースとして、座屈防止措置が講じられた座屈拘束ブレースが適用されている。座屈拘束ブレースとしては、鋼製の芯材の周囲を鋼板のみで補剛した形態、鋼製の芯材の周囲をRC(Reinforced Concrete:鉄筋コンクリート)で補剛した形態、鋼製の芯材の周囲を鋼材とモルタルで被覆した形態など、多様な補剛形態が存在する。
ところで、昨今、木造建築物(木造住宅、木造の倉庫、木造の競技場など)の耐火性能や耐震性能の向上が図られている。木造住宅は本来的に、間取りやデザインの自由度の高さ、自然物の木材による癒し効果、木材の有する調湿効果、住宅などの建物用途によっては鉄骨造やRC造に比べて建設費用が一般に安価であるといった利点を備えているが、上記する耐火性や耐震性の向上が木造住宅をはじめとする木造建築物の注目度を高めている一つの要因である。このような木造住宅の架構内に上記する従来の座屈拘束ブレースを組み込む場合、木製の柱や梁と、金属製もしくはコンクリート製の補剛材を有する座屈拘束ブレースとが混在することになり、不釣合いな外観となることが否めない。
そこで、座屈拘束ブレースの全体を木製もしくは紙製のパネル等で覆うことにより、金属製もしくはコンクリート製の補剛材を外部から視認できないようにする方策が考えられるが、この方策には多大な作業手間を要することから建設費の増加が懸念される。また、従来の座屈拘束ブレースは、金属やコンクリート、モルタル等が多用されていることから、重量が重くなる傾向にあり、木造住宅を構成する軽量な木製の梁や柱の中に重量のある座屈拘束ブレースを取り付けることは構造的にも不釣合いである。
ここで、特許文献1には、木造住宅をはじめとする木造建築物の架構内に組み込んで使用するのに適した座屈拘束ブレースが提案されている。具体的には、芯材と、芯材の両面に沿って配置した一対の拘束材とを有する座屈拘束ブレースであり、芯材を鋼材にて形成し、一対の拘束材を木材にて形成し、この拘束材に集成材を適用し、集成材は芯材と平行にラミナが積層されたものとした座屈拘束ブレースである。
特許第4901491号公報
従来の座屈拘束ブレースを形成する鋼製の芯材を包囲する拘束材は、芯材の二つの広幅面に対向する一対の拘束板と、一対の拘束板の端部同士を繋ぐ一対の側板とにより構成されるが、これらの拘束板や側板はそれぞれに固有の断面形状及び断面寸法を有し、例えば一般に流通している角材等をそのまま適用できないことから、拘束材の単位面積当たりの単価が高くならざるを得ず、座屈拘束ブレース全体の製作コストが往々にして高くなるといった課題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、木造建築物等の架構内に組み込んで使用するのに好適であり、製作コストを抑制できる座屈拘束ブレースを提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による座屈拘束ブレースの一態様は、
鋼製でプレート状の芯材と、
前記芯材の有する2つの広幅面にそれぞれ、該芯材の長手方向に延設する2つの木軸材が隣接するように配設されている4つの該木軸材、隣接する該木軸材を相互に繋ぐ繋ぎ手段を備えている、拘束材と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、芯材を拘束する拘束材が、芯材の広幅面を挟んで配設される4つの木軸材と、隣接する木軸材同士を相互に繋ぐ繋ぎ手段とによって形成されることにより、木軸材には、例えば一般に流通されている角材を適用することができるため、製作コストが抑制された座屈拘束ブレースとなる。ここで、木軸材には、一般に流通する角材以外の木製部材が適用されてもよい。
また、拘束材が、4本の木軸材により形成されることから、拘束材の加工が容易になる。例えば、特許文献1に記載の座屈拘束ブレースは、集成材を加工して断面L型の二つの拘束材を製作し、これらを相互に逆さまにして、芯材を挟んだ状態で接続する加工を要する。これに対して、本態様の座屈拘束ブレースは、プレート状の芯材の周囲に4本の木軸材を配置し、木軸材同士を繋ぎ手段にて相互に繋いで拘束材を製作した際に、同時に座屈拘束ブレースが製作されることから、座屈拘束ブレースの製作がより一層容易になり、上記する一般に流通されている角材を適用できることと相俟って、座屈拘束ブレースの製作コストの抑制を図ることができる。また、仮に木軸材が一般に流通されている角材により形成されていない場合であっても、この製作容易性により製作コストの抑制を図ることが可能になる。
さらに、芯材が4つの木軸材にて包囲されることにより、外観意匠性に優れた座屈拘束ブレースとなることから、木造建築物の架構に適用した場合でも、架構構成部材と不釣合いな外観を与える恐れはない。
本態様において、繋ぎ手段には、釘やボルト、ビスといった軸状の形態の他に、2つの突き刺し部を備え、コの字状を呈する鎹等が含まれる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様は、
前記木軸材が角材であることを特徴とする。
本態様によれば、木軸材が角材であることにより、製作コストが抑制された座屈拘束ブレースとなる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様は、
前記繋ぎ手段が、鎹であることを特徴とする。
本態様によれば、繋ぎ手段が鎹であることにより、横方向に並ぶ木軸材同士をこの並んだ方向に延設するコの字状の鎹にて繋ぐことによって、例えば軸状のビスやボルト等を適用する場合と比べて繋ぎ手段を長尺にする必要がなく可及的に短尺な繋ぎ手段にて木軸材同士を繋ぐことが可能になる。また、4本の木軸材を相互に繋ぐ繋ぎ手段が複雑に錯綜する恐れもないことから、製作性が良好なり、外観意匠性に優れた座屈拘束ブレースの形成に寄与する。
ここで、鎹が芯材の長手方向に直交する方向で隣接する木軸材同士を繋ぎ、複数の鎹が当該長手方向に亘って間隔をおいて配設されている形態であってもよいし、例えば、複数の鎹が、芯材の長手方向に亘ってハの字状もしくは逆ハの字状に配設されて鎹トラスを形成する形態であってもよい。このように鎹トラスを形成することにより、隣接する木軸材同士をより一層強固に接続することができ、拘束材の断面剛性を高めることができる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
4つの前記木軸材の周囲には、前記繋ぎ手段を目隠しする表面板が取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、木軸材の周囲において繋ぎ手段を目隠しする表面板が取り付けられていることにより、外観意匠性に優れた座屈拘束ブレースを形成することができる。ここで、表面板に、木板(化粧板)等を適用することにより、材料コストを抑制しながら、外観意匠性に優れた座屈拘束ブレースを製作することができる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
前記表面板が、合板により形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、表面板が、合板によって形成されていることにより、外観意匠性を高めることができ、さらに、合板は、繊維方向が異なる単板(丸太を桂剥きしベニヤ等)を積層して貼り合わせたものであることから、拘束材の剛性も高めることができて好ましい。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
前記芯材は、その長手方向の中央側において前記広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を有し、その長手方向の端部側において前記広幅面の幅が相対的に広い広幅部を有しており、
前記芯材の前記広幅部の端面と前記表面板との間に第1隙間を有し、前記芯材の前記狭幅部の端面と前記表面板との間に第2隙間を有しており、
前記第2隙間にスペーサーが介在しており、
前記スペーサーと前記狭幅部との間に、双方の間の摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、芯材がその長手方向の中央側において広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を有し、その長手方向の端部側において広幅面の幅が相対的に広い広幅部を有していることにより、中央側の狭幅部を塑性化し易い領域とすることができ、さらに、塑性化領域を中央側の狭幅部に限定させることができる。また、広幅部と狭幅部の境界領域は芯材の平面積及び断面積が変化する変化領域であることから、芯材に作用する付加曲げモーメントをこの変化領域にて吸収することができる。付加曲げモーメント(あるいは、単に、付加曲げ)とは、例えば大地震時に架構と座屈拘束ブレースが大きく変形した際に、この変形に起因して芯材に作用するとともに、拘束材に作用し得る曲げモーメントのことである。このように、本態様においては、芯材に作用する付加曲げモーメントを、芯材の広幅部と狭幅部の境界領域にて効果的に吸収することが可能になる。
また、芯材の広幅部の端面と表面板との間に第1隙間を有していることにより、座屈拘束ブレースが組み込まれる架構と当該座屈拘束ブレースが構面内において変形した際に、芯材の広幅部の端面と表面板との接触が解消もしくは緩和され、この接触によって表面板に生じ得る割れを抑制することが可能になる。尚、芯材の広幅面を挟むようにして木軸材が配設されることから、構面内の変形の際に芯材の広幅部の端面と木軸材が干渉する恐れはない。
また、芯材の狭幅部の端面と表面板との間に第2隙間が設けられ、第2隙間にスペーサーが介在していることによって、芯材の強軸方向(広幅面に平行な方向)の座屈を防止することができる。既述するように、芯材の中央側の狭幅部は塑性化領域であるが、芯材の狭幅部の端面と表面板の間にスペーサーが介在することにより、芯材の強軸方向の座屈を抑制しながら、地震時等における振動エネルギーを芯材の狭幅部の塑性化によって効果的に吸収することができる。尚、スペーサーは、鋼製部材、硬質の樹脂製部材、木製部材のいずれを適用してもよい。また、スペーサーは、芯材の狭幅部の全域に亘る長さを有する形態の他に、狭幅部の長さの半分の長さのスペーサーを2本適用する形態や、狭幅部の長さの1/3の長さのスペーサーを3本適用する形態等であってもよい。
さらに、スペーサーと芯材の狭幅部との間に、双方の間の摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられていることにより、芯材が強軸方向に高次座屈モードにて座屈変形する際に、座屈変形の際の芯材の狭幅部の端面とスペーサーとの間の摩擦力が摩擦低減手段にて低減されることにより、この摩擦力がスペーサーを介して表面板に伝達され、摩擦力が設計上考慮していない軸力となって表面板に作用し、表面板が破損に至ることを防止できる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
前記摩擦低減手段が、前記スペーサーもしくは前記狭幅部の少なくとも一方における、他方側へ凸の湾曲形状の端面であることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦低減手段が、スペーサーもしくは狭幅部の少なくとも一方における、他方側へ凸の湾曲形状の端面であることにより、他方側へ凸の湾曲形状の端面が他方側の側面(端面)と線接触することになる。この状態で、芯材が強軸方向に高次座屈モードにて座屈変形した際には、狭幅部の端部の座屈変形の山とスペーサーの端面が点接触することになり、相互に面接触する場合と比べてスペーサーと芯材の狭幅部の端面との間の摩擦力を大幅に低減することが可能になる。
ここで、「スペーサーもしくは狭幅部の少なくとも一方における、他方側へ凸の湾曲形状の端面」には、スペーサーの端面が狭幅部側へ凸の湾曲形状の端面である形態、狭幅部の端面がスペーサー側へ凸の湾曲形状の端面である形態、双方の端面が他方側へ凸の湾曲形状の端面である形態が含まれている。尚、上記するように、スペーサーは、狭幅部の全長の1/2や1/3程度に設定できることから、加工性の観点では、相対的に短尺のスペーサーの端面を湾曲形状の端面とするのが好ましい。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
前記摩擦低減手段が、前記スペーサーの端面と前記狭幅部の端面の間に介在する丸鋼であることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦低減手段がスペーサーの端面と狭幅部の端面の間に介在する丸鋼であることにより、芯材が強軸方向に高次座屈モードにて座屈変形した際に、狭幅部の端部の座屈変形の山と丸鋼が点接触することになり、狭幅部からスペーサーへ伝達され得る摩擦力を大幅に低減することが可能になる。この結果、スペーサーから表面板へ伝達され得る摩擦力が低減され、表面板に予期せぬ軸力が作用することを抑制できる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様は、
前記芯材を挟んで対向する一対の前記木軸材同士を、前記第2隙間を貫通する組立用ボルトがさらに繋いでいることを特徴とする。
本態様によれば、芯材を挟んで対向する一対の木軸材同士を、第2隙間を貫通する組立用ボルトがさらに繋いでいることにより、木軸材同士の組み付け性(拘束材の製作性)が良好になるとともに、組立用ボルトが繋ぎ手段のフェイルセーフ(地震時の変形の際に、繋ぎ手段の破損や繋ぎ手段による繋ぎが解除された際の予備繋ぎ手段)として機能することができて好ましい。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
前記芯材の長手方向の端部の前記広幅面には、該広幅面に直交する補強リブが接合されて断面十字状を呈しており、
前記木軸材のうち、前記補強リブに対応する位置には、該補強リブと干渉しない切り欠きが設けられており、
隣接する前記木軸材の前記切り欠きにより形成される凹部に、前記補強リブが隙間を有した状態で収容されていることを特徴とする。
本態様によれば、芯材の長手方向の端部において、芯材の広幅面に直交する補強リブが接合されて断面十字状を呈していることにより、芯材の広幅面が建物の構面に平行に配設されるようにして座屈拘束ブレースがガセットプレートに取り付けられる場合、芯材が構面に平行な広幅面に直交する補強リブを有することから、芯材の端部において構面外方向の剛性を高めることができる。このように断面十字状の芯材が取り付けられる構面のガセットプレートにおいては、ガセットプレートに対してフィンスチフナが取り付けられ、座屈拘束ブレースの芯材とガセットプレート、補強リブとフィンスチフナがそれぞれスプライスプレートを介してハイテンションボルト等により接合される。
また、木軸材のうち、補強リブに対応する位置において補強リブと干渉しない切り欠きが設けられ、隣接する木軸材の切り欠きによって形成される凹部に補強リブが隙間を有した状態で収容されていることにより、架構及び座屈拘束ブレースの変形の際に補強リブが拘束材と接触して押圧され、拘束材が破損することを抑制もしくは抑止できる。
また、本発明による座屈拘束ブレースの他の態様において、
前記芯材の前記広幅面と、前記木軸材における該芯材に当接する当接面の少なくとも一方に、双方の間の摩擦力を低減するための塗料層が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、芯材の広幅面と、木軸材における芯材に当接する当接面の少なくとも一方に塗料層が形成されていることにより、架構と座屈拘束ブレースが構面の面外方向に変形した際の芯材の広幅面と木軸材の当接面との摩擦力を効果的に低減することができ、摩擦力に起因して芯材の変形が拘束され、地震時のエネルギー吸収性が不十分になるといった恐れを解消することができる。
ここで、「芯材の広幅面と木軸材の当接面の少なくとも一方に塗料層が形成されている」には、芯材の広幅部にのみ塗料層が形成されている形態、木軸材の当接面にのみ塗料層が形成されている形態、双方に塗料層が形成されている形態が含まれている。
以上の説明から理解できるように、本発明の座屈拘束ブレースによれば、木造建築物等の架構内に組み込んで使用するのに好適であり、製作コストを抑制できる座屈拘束ブレースを提供することができる。
実施形態に係る座屈拘束ブレースを形成する芯材の一例を、摩擦低減手段及びスペーサーとともに示す斜視図である。 実施形態に係る座屈拘束ブレースを形成する拘束材の一例の斜視図である。 実施形態に係る座屈拘束ブレースの一例の斜視図である。 図3のIV-IV矢視図である。 図3のV-V矢視図である。 図3のVI-VI矢視図である。 芯材が強軸方向に高次モードで座屈変形した際の芯材と丸鋼との当接状態を説明する図である。 実施形態に係る座屈拘束ブレースが木造建物等の架構に組み込まれた状態を示す図である。 大地震時における架構の変形態様と、架構の変形に起因する座屈拘束ブレース接合部における付加曲げモーメントを説明する図である。 座屈拘束ブレースの全体座屈曲線を示す図である。
以下、実施形態に係る座屈拘束ブレースについて添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る座屈拘束ブレース]
はじめに、図1乃至図7を参照して、実施形態に係る座屈拘束ブレースの一例について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る座屈拘束ブレースを形成する芯材の一例を、摩擦低減手段及びスペーサーとともに示す斜視図であり、図2は、実施形態に係る座屈拘束ブレースを形成する拘束材の一例の斜視図である。また、図3は、実施形態に係る座屈拘束ブレースの一例の斜視図であり、図4,図5,及び図6はそれぞれ、図3のIV-IV矢視図、V-V矢視図、及びVI-VI矢視図である。
図1に示すように、芯材10は、細長でプレート状の平鋼により形成されており、その長手方向の中央側において広幅面11aの幅t1が相対的に狭い狭幅部11を有し、その長手方向の端部側において広幅面12aの幅t2が相対的に広い広幅部12を有している。また、芯材10の長手方向の端部の広幅面12aには、広幅面12aに直交する補強リブ13が溶接にて接合されて断面十字状を呈している。ここで、広幅部12は、狭幅部11からテーパー状に幅が広がる段状(1段)の形態であるが、2段以上の多段状に幅が広がる形態であってもよい。
芯材10は、SN材(建築構造用圧延鋼材)や、LYP材(極低降伏点鋼材)等の降伏点の低い鋼材にて形成されているのが好ましく、芯材10の降伏による地震エネルギー吸収性が良好になる。
芯材10がその長手方向の中央側に狭幅部11を有し、長手方向の端部側に広幅部12を有することにより、中央側に位置する狭幅部11のうち、広幅部側の領域Aを塑性化し易い領域とすることができ、さらに、これらの塑性化し易い領域Aを狭幅部11のうちの広幅部側の領域に限定させることができる。
また、広幅部12と補強リブ13にはそれぞれ、以下で説明するように、構面に設けられているガセットプレートやガセットプレートに取り付けられているフィンスチフナ(図8参照)にスプライスプレートを介してボルト接合されるためのボルト孔12c、13aが開設されている。
芯材10の広幅面11a,12aが建物の構面に平行に配設されるようにして座屈拘束ブレース100がガセットプレートに取り付けられる場合、芯材10が構面に平行な広幅面11a,12aに直交する補強リブ13を有することにより、芯材10の端部において構面外方向の剛性を高めることができる。
狭幅部11の広幅面11aには、塗料層15が形成されている。広幅面11aには、図2、図5及び図6に示すように、木軸材21の当接面21bが当接するが、広幅面11aに塗料層15が形成されていることにより、座屈拘束ブレースが組み込まれた架構が構面の面外方向に変形した際の狭幅部11の広幅面11aと木軸材21の当接面21bとの摩擦力を効果的に低減することができる。このことにより、双方の間の摩擦力に起因して芯材10の変形が拘束され、地震時のエネルギー吸収性が不十分になるといった恐れを解消することができる。
尚、図示例のように芯材10の広幅面11aにのみ塗料層15が形成されることに代わり、木軸材21の当接面21bに塗料層が形成されてもよいし、広幅面11aと当接面21bの双方に塗料層が形成されてもよい。
狭幅部11の側方には、広幅部12との間の幅の相違に起因して、第2隙間16が形成される。この第2隙間16には、まず、狭幅部11の端面11bに当接するようにして丸鋼17がX1方向に配設され、丸鋼17には、複数(図示例は2本)のスペーサー18がX2方向に配設され、丸鋼17とスペーサー18とにより第2隙間16が閉塞されるようになっている。
ここで、スペーサー18は、鋼製部材、硬質の樹脂製部材、木製部材等により形成される。
2本のスペーサー18の間の隙間19aには、図2に示す組立用ボルト25が挿通されるようになっており、各スペーサー18における隙間19aと反対側にも、別途の組立用ボルト25が配設されるようになっている。ここで、図示例は狭幅部11の長手方向に沿って2本のスペーサー18が配設される形態であるが、1本で相対的に長尺のスペーサーが配設されてもよいし、3本以上の相対的に短尺のスペーサーが配設されてもよい。
図2に示すように、芯材10の周囲に配設されて当該芯材10を拘束する拘束材20は、芯材10の有する一対の広幅面11a、12aにそれぞれ、芯材10の長手方向に延設する2つの木軸材21が隣接するように配設されている、計4つの木軸材21と、隣接する木軸材21同士を相互に繋ぐ複数の繋ぎ手段23とを有する。
繋ぎ手段23は、コの字状の鎹により形成される。複数の鎹23が芯材10の長手方向に直交する方向で隣接する木軸材21同士を繋ぎ、複数の鎹23が当該長手方向に亘って間隔をおいて配設されている。
繋ぎ手段23が鎹により形成されていることによって、横方向に並ぶ木軸材21同士がこの並んだ方向に延設する繋ぎ手段にて繋がれる。そのため、ビスやボルト等の軸状の繋ぎ手段を適用する場合と比べて、繋ぎ手段23を長尺にする必要がなく、可及的に短尺な繋ぎ手段にて木軸材21同士を繋ぐことが可能になる。また、4本の木軸材21を相互に繋ぐ繋ぎ手段23が複雑に錯綜する恐れもないことから、製作性が良好になる。
ここで、複数の鎹23の配設形態は、図示例の他にも、芯材10の長手方向に亘ってハの字状もしくは逆ハの字状に配設されて鎹トラスを形成する形態であってもよい。このように鎹トラスを形成することにより、隣接する木軸材21同士をより一層強固に接続することができ、拘束材の断面剛性を高めることができる。
木軸材21は、一般に流通されている角材により形成される。この角材としては、杉や松等の無垢材の他、ラミナが積層された集成材等からなる、105角(105mm角)や120角(120mm角)の断面正方形の角材が一例として挙げられる。また、角材21の長さは、芯材10の長さに応じて、例えば3m程度に設定できる。このように木軸材21が角材にて形成されることにより、座屈拘束ブレースの製作コストを低減できて好ましい。
木軸材21は、芯材10の広幅面11a,12aに当接する当接面21bと、隣接する他方の木軸材21と当接する端面21aを有し、木軸材21の長手方向の両端部には、切り欠き21cが設けられている。図3と図4に示すように、隣接する木軸材21の双方の切り欠き21cによって凹部21gが形成され、凹部21gには、補強リブ13が凹部21gの壁面との間に隙間を有した状態で収容されるようになっている。
木軸材21には、組立用ボルト25が挿通されるボルト孔21eと、ボルト孔21eの端部にある座ぐり溝21dが設けられている。組立用ボルト25は、第2隙間16を貫通しながら、芯材10を挟む一対の木軸材21の対応するボルト孔21eに挿通され、その頭部25aが一方の木軸材21の座ぐり溝21dに収容される。さらに、その他端のネジ溝に対して留め付けナット26が螺合され、留め付けナット26が他方の木軸材21の座ぐり溝21dに収容される。
4本の木軸材21の外周には、4枚の表面板28が配設され、木軸材21に対して接着剤により接続される。ここで、図示例の表面板28は、合板により形成されている。
拘束材20の外周に表面板28が配設されることにより、木軸材21の外周面において露出する多数の鎹23を目隠しすることができ、外観意匠性に優れた座屈拘束ブレースの形成に繋がる。
さらに、表面板28が繊維方向が異なる単板の積層体である合板にて形成されていることから、拘束材20の剛性を高めることができる。ここで、表面板に剛性を期待しない場合は、木板(化粧板)等が適用されてよい。
拘束材20において、隣接する木軸材21同士が複数の鎹23により接続されることに加えて、芯材10を挟んで対向する一対の木軸材21同士を複数の組立用ボルト25がさらに繋ぐことにより、木軸材21同士の組み付け性(拘束材20の製作性)が良好になるとともに、組立用ボルト25が鎹23のフェイルセーフ(地震時の変形の際に、鎹23の破損や鎹23による繋ぎが解除された際の予備繋ぎ手段)として機能することができて好ましい。
ここで、摩擦低減手段としては、図示例の丸鋼に代わり、スペーサーの端面もしくは狭幅部の端面の少なくとも一方が、他方側へ凸の湾曲形状の端面であってもよい。このように、他方側へ凸の湾曲形状の端面が他方の端面に当接する形態であっても、常時は線接触し、地震時には高次の座屈変形の際の山が点接触することとなり、摩擦力の低減に繋がる。
図3に示すように、芯材10を拘束材20が拘束することにより、座屈拘束ブレース100が形成される。
図4に示すように、芯材10の長手方向の端部においては、広幅部12の端面12bと表面板28との間に、第1隙間21fが形成される。
このように、芯材10の広幅部12の端面12bと表面板28との間に第1隙間21fが設けられていることにより、座屈拘束ブレース100(図3参照)が組み込まれる架構と当該座屈拘束ブレース100が構面内において変形した際に、芯材10の広幅部12の端面12bと表面板28との接触が解消もしくは緩和され、この接触によって表面板28に生じ得る割れを抑制することが可能になる。
また、芯材10の狭幅部11の端面11bと表面板28との間に第2隙間16が設けられ、第2隙間16にスペーサー18が介在していることにより、芯材10の強軸方向の座屈を防止することができる。上記するように、芯材10の中央側の狭幅部11は塑性化領域Aを有するが、芯材10の狭幅部11の端面11bと表面板28の間にスペーサー18が介在することにより、芯材10の強軸方向の座屈を抑制しながら、地震時等における振動エネルギーを芯材10の狭幅部11の塑性化によって効果的に吸収することができる。
地震時に架構と座屈拘束ブレース100が変形した際に、図7に示すように、芯材10には圧縮力Nが作用し、芯材10はその強軸方向に高次の座屈モードにて座屈変形し得る。仮に、芯材10の端面11bとスペーサー18の端面が面接触している場合は、双方の間に生じる摩擦力がスペーサーから表面板へ伝達され、この摩擦力に起因して表面板には予期せぬ軸力が作用することになる。
図7に示すように、狭幅部11の端面11bとスペーサー18との間に、摩擦低減手段である丸鋼17が介在することにより、芯材10が高次の座屈モードにて座屈変形した際に、狭幅部11の端面11bの座屈変形の山11'と丸鋼17が点接触することになり、狭幅部11からスペーサー18へ伝達され得る摩擦力を大幅に低減することができる。このことにより、スペーサー18から表面板28へ伝達され得る摩擦力が低減され、表面板28に予期せぬ軸力が作用することを抑制できる。
ここで、座屈拘束ブレース100の製作方法を概説する。まず、隣接する2つの木軸材21同士を複数の鎹23にて接続した後、各木軸材21の当接面21bの上に、芯材10の下方の広幅面11a,12aが当接するようにして芯材10を載置する。
次いで、別途の2つの木軸材21同士を複数の鎹23にて接続し、芯材10の上方の広幅面11a,12aに対して、当該別途の2つの木軸材21の各当接面21bが当接するようにして載置し、対応するボルト孔21eに対して組立用ボルト25を挿通し、留め付けナット26にて留め付ける。
次いで、芯材10を挟む一対の木軸材21同士を複数の鎹23にて接続することにより、4本の木軸材21が、複数の鎹23と複数の組立用ボルト25にて接続された中間体を製作する。
最後に、中間体の外周面に4枚の表面板28を接着することにより、図3乃至図6に示す座屈拘束ブレース100が製作される。
[架構への座屈拘束ブレースの適用例]
次に、図8乃至図10を参照して、架構への座屈拘束ブレースの適用例について説明する。ここで、図8は、実施形態に係る座屈拘束ブレースが木造建物等の架構に組み込まれた状態を示す図である。また、図9は、大地震時における架構の変形態様と、架構の変形に起因する座屈拘束ブレース接合部における付加曲げモーメントを説明する図である。尚、図示例の座屈拘束ブレースは、木造建物の架構以外にも、S造(S:Steel)建物の架構、RC造建物の架構、SRC造(SRC:Steel Reinforced Concrete)建物の架構に組み込まれてもよい。
図8に示す架構Sは、木造建築物等を構成する木製の柱Cと梁Bにより形成されている。対角線位置にある二つの隅角部には、平鋼により形成されるガセットプレートGPが取付けられている。ガセットプレートGPの表面には、該表面に直交するようにフィンスチフナFSが溶接にて接合されている。柱Cの柱芯L1と梁Bの梁芯L2の交点Oに対して、フィンスチフナFSの芯L3が交差するようにしてフィンスチフナFSがガセットプレートGPに接合される。そして、座屈拘束ブレース100も、対角位置にある双方の交点Oを通る線状に配設される。
ガセットプレートGPと芯材10の広幅部12は、スプライスプレートSPを介してハイテンションボルトにより接合され、フィンスチフナFSと補強リブ13は、スプライスプレートSPを介してハイテンションボルトにより接合される。
図9に示すように、大地震時において構面が変形することにより、座屈拘束ブレース接合部においては、接合部を剛と見なした場合に、以下の式(1)に示す付加曲げモーメントが作用し得る。
Figure 2024070868000002
座屈拘束ブレース100によれば、断面十字状の芯材10の周囲が、4本の木軸材21を備えた拘束材20にて包囲されていることにより、架構Sの構面内方向と構面外方向の双方の剛性が高められ、変形抑制効果の高い架構Sを形成することができる。
<全体座屈の検討>
次に、座屈拘束ブレースの全体座屈を防止するための設計方法について説明する。
座屈拘束ブレースの設計においては、以下の式(2)を満足して座屈拘束ブレースの全体座屈が生じないように設計する。
Figure 2024070868000003
ここで、木軸材の中央に作用する曲げモーメントは、以下の式(3)で示すことができる。
Figure 2024070868000004
拘束材の全体座屈を防止する条件は、以下の式(4)を満足することとなる。
Figure 2024070868000005
式(4)を座屈拘束ブレースの全体座屈曲線として図10に示す。図10において、全体座屈曲線の上側は安全域であり、下側は危険域であり、安全域に入るように拘束材の設計用軸力、オイラー荷重、芯材の一般部の長さ、及び拘束材の降伏曲げ耐力が設定される。尚、図10に示す座屈拘束ブレースの全体座屈曲線は、芯材が強軸方向と弱軸方向を有する形態において、芯材の弱軸方向の全体座屈、強軸方向の全体座屈の双方に妥当する。
上記する拘束材の降伏曲げ耐力と作用する曲げモーメントとの関係を照査することの他にも、短期の拘束材の許容曲げ耐力が芯材降伏時に作用する曲げモーメントよりも大きくなることも合せて照査するのがよい(数式は省略)。
<木軸材のめり込み破壊の検討>
次に、木軸材のめり込み破壊の検討方法について説明する。芯材が木軸材に対してめり込むことにより、木軸材が破壊することを防止するには、以下の式(5)を満足することを検証する。
Figure 2024070868000006
尚、上記する木軸材のめり込み耐力と作用する補剛力との関係を照査することの他にも、短期の木軸材の許容めり込み耐力が芯材降伏時に作用する補剛力よりも大きくなることも合せて照査するのがよい(数式は省略)。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10:芯材
11:狭幅部
11a:広幅面
11b:端面
12:広幅部
12a:広幅面
12b:端面
12c:ボルト孔
13:補強リブ
13a:ボルト孔
15:塗料層
16:第2隙間
17:摩擦低減手段(丸鋼)
18:スペーサー
20:拘束材
21:木軸材
21a:端面
21b:当接面
21c:切り欠き
21d:座ぐり溝
21e:ボルト孔
21f:第1隙間
21g:凹部
23:繋ぎ手段(鎹)
25:組立用ボルト
26:留め付けナット
28:表面板(合板)
100:座屈拘束ブレース
A:塑性化し易い領域(付加曲げ吸収領域)
S:架構(構面)
C:柱
B:梁
GP:ガセットプレート
FS:フィンスチフナ
SP:スプライスプレート

Claims (11)

  1. 鋼製でプレート状の芯材と、
    前記芯材の有する2つの広幅面にそれぞれ、該芯材の長手方向に延設する2つの木軸材が隣接するように配設されている4つの該木軸材、隣接する該木軸材を相互に繋ぐ繋ぎ手段を備えている、拘束材と、を有することを特徴とする、座屈拘束ブレース。
  2. 前記木軸材が角材であることを特徴とする、請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
  3. 前記繋ぎ手段が、鎹であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
  4. 4つの前記木軸材の周囲には、前記繋ぎ手段を目隠しする表面板が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
  5. 前記表面板が、合板により形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の座屈拘束ブレース。
  6. 前記芯材は、その長手方向の中央側において前記広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を有し、その長手方向の端部側において前記広幅面の幅が相対的に広い広幅部を有しており、
    前記芯材の前記広幅部の端面と前記表面板との間に第1隙間を有し、前記芯材の前記狭幅部の端面と前記表面板との間に第2隙間を有しており、
    前記第2隙間にスペーサーが介在しており、
    前記スペーサーと前記狭幅部との間に、双方の間の摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の座屈拘束ブレース。
  7. 前記摩擦低減手段が、前記スペーサーもしくは前記狭幅部の少なくとも一方における、他方側へ凸の湾曲形状の端面であることを特徴とする、請求項6に記載の座屈拘束ブレース。
  8. 前記摩擦低減手段が、前記スペーサーの端面と前記狭幅部の端面の間に介在する丸鋼であることを特徴とする、請求項6に記載の座屈拘束ブレース。
  9. 前記芯材を挟んで対向する一対の前記木軸材同士を、前記第2隙間を貫通する組立用ボルトがさらに繋いでいることを特徴とする、請求項6に記載の座屈拘束ブレース。
  10. 前記芯材の長手方向の端部の前記広幅面には、該広幅面に直交する補強リブが接合されて断面十字状を呈しており、
    前記木軸材のうち、前記補強リブに対応する位置には、該補強リブと干渉しない切り欠きが設けられており、
    隣接する前記木軸材の前記切り欠きにより形成される凹部に、前記補強リブが隙間を有した状態で収容されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
  11. 前記芯材の前記広幅面と、前記木軸材における該芯材に当接する当接面の少なくとも一方に、双方の間の摩擦力を低減するための塗料層が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
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