JP2024064457A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024064457A
JP2024064457A JP2022173062A JP2022173062A JP2024064457A JP 2024064457 A JP2024064457 A JP 2024064457A JP 2022173062 A JP2022173062 A JP 2022173062A JP 2022173062 A JP2022173062 A JP 2022173062A JP 2024064457 A JP2024064457 A JP 2024064457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
lubricant supply
unit
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022173062A
Other languages
English (en)
Inventor
広彰 高木
Hiroaki Takagi
延雄 桑原
Nobuo Kuwabara
浩紀 寺内
Hironori Terauchi
遼太郎 美馬
Ryotaro Mima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2022173062A priority Critical patent/JP2024064457A/ja
Publication of JP2024064457A publication Critical patent/JP2024064457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】大きな振動を生じにくくする。【解決手段】画像形成装置本体1に対して着脱可能なプロセスカートリッジ10Y(着脱装置)に対して着脱可能に設置されるとともに、モータ70(駆動手段)によって駆動される潤滑剤供給ローラ15a(駆動部材)を具備した潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)が設けられている。また、潤滑剤供給ユニット15に対向するスライドレール90(対向部材)が、画像形成装置本体1に保持されている。さらに、潤滑剤供給ユニット15とスライドレール90とに接触して、潤滑剤供給ローラ15aの駆動によって潤滑剤供給ユニット15に生じる振動を減ずる接触部材81が設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、プロセスカートリッジなどの着脱ユニットを着脱可能に設置する技術が知られている(例えば、特許文献1等参照。)。
また、そのような着脱ユニットには、駆動手段によって駆動されるローラ部材(例えば、潤滑剤供給ローラやクリーニングローラなどである。)などの駆動部材が設置されている。
一方、特許文献1には、ローラ部材の回転にともない軸受が振動してしまう不具合を軽減することを目的として、玉軸受をフレームとの間に外輪の側から挟み込んで保持する軸受保持部材を設ける技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、駆動手段による駆動部材の駆動によって振動する着脱ユニットが、画像形成装置本体における他の部材と共振してしまって、大きな振動が生じてしまうことがあった。
そして、そのように着脱ユニットが大きく振動することによって、異常画像の発生、異常音、着脱ユニットの機械的劣化などの不具合が生じてしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、大きな振動が生じにくい、画像形成装置を提供することにある。
この発明における画像形成装置は、画像形成装置本体、又は、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱装置、に対して着脱可能に設置されるとともに、駆動手段によって駆動される駆動部材を具備した着脱ユニットと、前記画像形成装置本体に保持されて、前記着脱ユニットに対向する対向部材と、前記着脱ユニットと前記対向部材とに接触して、前記駆動部材の駆動によって前記着脱ユニットに生じる振動を減ずる接触部材と、を備えたものである。
本発明によれば、大きな振動が生じにくい、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 画像形成装置本体に装着された状態のプロセスカートリッジとその近傍とを示す構成図である。 潤滑剤供給ユニットと振動伝搬機構とを示す拡大図である。 (A)画像形成装置本体にプロセスカートリッジが装着された状態を長手方向に示す概略図と、(B)画像形成装置本体からプロセスカートリッジが引き出された状態を長手方向に示す概略図と、(C)プロセスカートリッジから潤滑剤供給ユニットが取り出された状態を長手方向に示す概略図と、である。 振動伝搬機構を長手方向に示す概略図である。 変形例1としての、潤滑剤供給ユニットと振動伝搬機構とを示す拡大図である。 変形例2としての、潤滑剤供給ユニットと振動伝搬機構とを示す拡大図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置1を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み装置、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は用紙等のシートが収容される給紙部、25はシートの搬送タイミングを調整するレジストローラ、を示す。
また、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写ローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像をシート上に転写するための2次転写ローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング装置、20はシート上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、50は印刷動作(画像形成動作)に関わる情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作表示パネル、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み装置2に送信される。そして、書込み装置2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(像担持体)上に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2参照)は、それぞれ、所定方向(反時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電装置12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位(-900V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み装置2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電装置12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像(-50~100V程度の露光電位が形成される。)が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ9が設置されている。そして、1次転写ローラ9の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、クリーニング装置14との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード14a(図2参照)によって感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、除去された未転写トナーがクリーニング装置14内に回収される(クリーニング工程である。)。クリーニング装置14内に回収された未転写トナーは、廃トナー搬送スクリュ14b(図2参照)によってクリーニング装置14の外部に搬送されて、不図示の廃トナー回収容器の内部に廃トナーとして回収される。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給ユニット15(潤滑剤供給装置)、除電装置(不図示)の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写ローラ18との対向位置(2次転写ニップ)に達する。そして、2次転写ローラ18との対向位置で、シート(用紙)上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング装置19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写ローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送されるシートは、給紙部7からレジストローラ25等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、シートを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ25(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ25に達したシートは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写されたシートは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)がシート上に定着される。
そして、定着工程後のシートは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電装置12と、現像装置13と、クリーニング装置14と、潤滑剤供給ユニット15(潤滑剤供給装置)と、が一体となってユニットとして構成されている。プロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、適宜に画像形成装置本体1から取り出されて新品のものに交換されたり修理がされたりすることになる。プロセスカートリッジ10Yの上方には、書込み装置2の筐体2a(底板)が位置している。
なお、本実施の形態では、画像形成装置本体1に対して着脱可能な着脱装置としてのプロセスカートリッジ10Yに対して着脱ユニットとしての潤滑剤供給ユニット15が着脱可能に設置されているが、これについては後で詳しく説明する。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。
感光体ドラム11は、不図示の駆動モータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、帯電装置12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラであって、感光体ドラム11に対して微小なギャップをあけて対向するように設置されている。帯電装置12には帯電用電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
なお、本実施の形態において、帯電装置12として、感光体ドラム11に当接する接触式の帯電ローラを用いることもできるし、コロナ放電方式を用いたグリッドを有する帯電チャージャを用いることもできる。
また、帯電装置12に印加する帯電バイアスとして、DC電圧にAC電圧が重畳されたものとすることもできるし、DC電圧のみとすることもできる。
現像装置13は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。現像装置13内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
現像ローラ13aと2つの搬送スクリュ13b、13cとは、不図示の駆動モータによって感光体ドラム11とともに回転駆動される。
クリーニング装置14には、感光体ドラム11の表面に当接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブレード14aが設置されている。
クリーニングブレード14aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなるブレード状部材であって、感光体ドラム11の表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(シートから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。なお、本実施の形態において、クリーニングブレード14aは、感光体ドラム11の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム11に当接している。
そして、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー(シートから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等の付着物も含むものとする。)が機械的に掻き取られてクリーニング装置14内に回収されることになる。
そして、クリーニング装置14内に回収された未転写トナーは、廃トナー搬送スクリュ14bによってクリーニング装置14の外部に搬送されて、不図示の廃トナー回収容器の内部に廃トナーとして回収される。
図2、図3を参照して、潤滑剤供給ユニット15は、感光体ドラム11に摺接するブラシ毛が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ15a(駆動部材)、潤滑剤供給ローラ15a(ブラシ毛)に摺接する固形潤滑剤15b、潤滑剤供給ローラ15aに対して固形潤滑剤15bを付勢する圧縮スプリング15c、搬送スクリュ15d、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)する薄層化ブレード15f(均しブレード)、等で構成される。
潤滑剤供給ユニット15は、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)に対して感光体ドラム11の回転方向下流側であって、帯電装置12に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。また、薄層化ブレード15fは、潤滑剤供給ローラ15aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。
ここで、潤滑剤供給ローラ15aは、そのブラシ毛が感光体ドラム11の表面に接触した状態で、駆動手段としてのモータ70(図4参照)によって、図2の反時計方向に回転駆動される。これにより、固形潤滑剤15bから潤滑剤供給ローラ15aを介して感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。ブラシ毛としては、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル、ビニロン、塩化ビニル等の樹脂繊維を用いることができ、必要に応じてカーボン等の導電付与剤が混入された導電繊維を用いることができる。また、ブラシ毛は、長さ(毛足)が0.2~20mm、ブラシ密度が2~10万F/inch2のものを用いることができる。
潤滑剤供給ローラ15aは、図2の反時計方向に回転する感光体ドラム11に対してカウンタ方向(逆方向)で摺接するように回転駆動される(図2の反時計方向の回転である。)。
また、潤滑剤供給ローラ15aは、固形潤滑剤15bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ15aが回転することによって固形潤滑剤15bから潤滑剤を掻き取り、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布する。
また、固形潤滑剤15bの後方部には、潤滑剤供給ローラ15aと固形潤滑剤15bとの接触ムラをなくすために圧縮スプリング15cが配置されていて、固形潤滑剤15bを潤滑剤供給ローラ15aに向けて付勢している。
なお、本実施の形態において、感光体ドラム11に潤滑剤を供給した後の潤滑剤供給ローラ15aのブラシ毛に残留した潤滑剤を掻き落とすためのフリッカーを設置することもできる。
ここで、固形潤滑剤15bは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤を含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つであることが好ましい。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム11の表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム11の表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム11の表面を覆うことができる。そして、感光体ドラム11の表面を比較的均等に覆い帯電工程における電気的ストレスから良好に保護できることになる。
また、タルク、マイカ、窒化ホウ素のような板状構造を有する無機潤滑剤を使用することで、クリーニング装置14(クリーニングブレード14a)でのトナーや潤滑剤のすり抜けが生じにくくなり、帯電装置12を汚れにくくすることができる。
搬送スクリュ15dは、潤滑剤供給ユニット15内に溜まった余剰の潤滑剤や、潤滑剤供給ローラ15aによって感光体ドラム11上から除去された未転写トナーなどの付着物を、潤滑剤供給ユニット15の外部に搬送するものである。潤滑剤供給ユニット15の外部に搬送された潤滑剤や付着物は、不図示の廃トナー回収容器の内部に廃トナーとともに回収される。搬送スクリュ15dは、潤滑剤供給ローラ15aとともに、モータ70によって回転駆動される。
薄層化ブレード15fは、潤滑剤供給ユニット15における下流側に設置されたウレタンゴム等のゴム材料からなる板状部材であって、感光体ドラム11の表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。そして、潤滑剤供給ローラ15aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤は、薄層化ブレード15fによって、感光体ドラム11上に均一かつ適量に薄層化される。
なお、本実施の形態において、潤滑剤供給ローラ15a(及び、搬送スクリュ15d)を駆動(回転駆動)する駆動手段としてのモータ70は、感光体ドラム11や現像装置13などを駆動する駆動モータとは別に設けられている。
そして、制御部によるモータ70の制御によって、経時や高温時に潤滑剤供給ローラ15aの回転数が増速されることになる。これは、経時において固形潤滑剤15bの消費にともない圧縮スプリング15cの付勢力(使用長さ)が変化することによって潤滑剤供給ローラ15aによる潤滑剤供給量が低下することと、高温時に潤滑剤供給ローラ15aによる潤滑剤供給量が低下することと、によるものである。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向に回転している。現像装置13内の現像剤Gは、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b及び第2搬送スクリュ13cの矢印方向の回転によって、トナー補給部30からトナー補給口を介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード13dの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、ドクターブレード13dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアス(-500V程度である。)と、の電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11の表面に付着(残留)した未転写のトナーTが、クリーニングブレード14aによってクリーニング装置14内に回収される。その後、クリーニング工程後の感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給ユニット15、除電装置(不図示)を順次通過して、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、図示は省略するが、画像形成装置本体1には、交換可能に設置されたトナーボトルと、トナーボトルを保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーを補給するトナー補給装置と、が設けられている。また、トナーボトル内には、新品のトナー(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトルの内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル内の新品トナーは、現像装置13内のトナー(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーの消費は、現像装置13の第2搬送スクリュ13cの下方に設置された磁気センサによって間接的又は直接的に検知される。
以下、本実施の形態における画像形成装置1の、特徴的な構成・動作について説明する。
先に図2、図3等を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置には、画像形成装置本体1に対して着脱可能な着脱装置としてのプロセスカートリッジ10Yが設置されている。
プロセスカートリッジ10Yは、感光体ドラム11、帯電装置12、現像装置13、クリーニング装置14、潤滑剤供給ユニット15(潤滑剤供給装置)、などで構成されている。
ここで、図2~図4等を参照して、本実施の形態において、潤滑剤供給ユニット15は、着脱装置としてのプロセスカートリッジ10Yに対して着脱可能に設置される着脱ユニットとして機能している。そして、着脱ユニットとしての潤滑剤供給ユニット15には、駆動手段としてのモータ70(図4参照)よって駆動される駆動部材としての潤滑剤供給ローラ15aが設けられている。駆動部材としての潤滑剤供給ローラ15aは、感光体ドラム11に接触して潤滑剤を供給するローラ部材である。
以下、図4(A)~(C)を用いて、画像形成装置本体1から潤滑剤供給ユニット15を取り出す操作について簡単に説明する。
図4(A)(及び、図2、図3)に示すように、プロセスカートリッジ10Y(潤滑剤供給ユニット15が装着されている。)が、画像形成装置本体1に装着された状態で、先に図1等を用いて説明した画像形成プロセス(印刷動作)がおこなわれる。
このとき、プロセスカートリッジ10Yは、スライドレール90、91(図2参照)に保持された状態で、画像形成装置本体1の後側板116に設置された位置決めピン118に位置決め穴が嵌合して、面板114の切欠きに位置決めピン10xが嵌合して、画像形成装置本体1に対する位置決めがされている。図2を参照して、一方のスライドレール90は、画像形成装置本体1の筐体の一部である右側の仕切り板110に設置されていて、他方のスライドレール91は、画像形成装置本体1の筐体の一部である左側の仕切り板111に設置されている。
また、潤滑剤供給ユニット15は、プロセスカートリッジ10Yにおいて位置決めされた状態で、潤滑剤供給ローラ15aの軸部に設置された従動カップリング15xが、画像形成装置本体1の後側板116に固定されたモータ70のモータ軸に設置された駆動カップリングに嵌合している。
なお、画像形成装置本体1に対するプロセスカートリッジ10Yの位置決め方法や、プロセスカートリッジ10Yに対する潤滑剤供給ユニット15の位置決め方法は、本実施の形態のものに限定されず、種々の形態のものを用いることができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置本体1の後側板116に固定されたモータ70のモータ軸に駆動カップリングを直接的に設置するように構成したが、モータ70のモータ軸に設置された駆動ギアから減速ギア(減速機構)などを介して駆動カップリングに駆動が伝達されるように構成することもできる。
そして、図4(B)に示すように、画像形成装置本体1の外装カバー115に形成された開口を開閉する開閉カバー120が開放された状態で、面板114と位置決めピン10xとの嵌合が解除されて、プロセスカートリッジ10Yがスライドレール90(91)に沿って、図4(B)の右方に引き出される。このとき、後側板116の位置決めピン118と位置決め穴との嵌合が解除され、駆動カップリングと従動カップリング15xとの嵌合も解除される。
そして、図4(C)に示すように、画像形成装置本体1から引き出されたプロセスカートリッジ10Yから潤滑剤供給ユニット15が白矢印方向に取り出されることになる。このように構成することで、潤滑剤供給ユニット15の交換やメンテナンスを容易におこなうことができる。
また、図示は省略するが、本実施の形態では、画像形成装置本体1から引き出されたプロセスカートリッジ10Yから、潤滑剤供給ユニット15(潤滑剤供給装置)の他に、感光体ドラム11や帯電装置12や現像装置13やクリーニング装置14も取り出されるように構成されている。
なお、画像形成装置本体1に潤滑剤供給ユニット15を装着する操作については、上述した取出し時の操作と逆の手順がおこなわれることになる。
なお、プロセスカートリッジ10Yに対する潤滑剤供給ユニット15の着脱方向は、図4(C)の上下方向に限定されることなく、例えば、図4(C)の左右方向(長手方向)とすることもできる。
また、スライドレール90、91に対するプロセスカートリッジ10Yの保持方法は、本実施の形態のものに限定されることなく、例えば、スライドレール90、91に引出し可能に保持された箱状部材にプロセスカートリッジ10Yが載置されるように構成することもできる。その場合、画像形成装置本体1から引き出された箱状部材からプロセスカートリッジ10Yを取り出した後に、潤滑剤供給ユニット15が取り出されるように構成することができる。
ここで、図2、図3等を参照して、本実施の形態において、2つのスライドレール90、91のうち、右方に位置するスライドレール90は、着脱ユニットとしての潤滑剤供給ユニット15に対向する対向部材である。
この対向部材としてのスライドレール90は、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ10Y(着脱装置)を長手方向(図2、図3の紙面垂直方向であって、図4の左右方向である。)に引出し可能に保持する部材である。図4(A)、(B)に示すように、スライドレール90は、画像形成装置本体1に固定された固定部に対して、プロセスカートリッジ10Yが固定されたスライド部90aが長手方向に移動可能に構成されている。
また、対向部材としてのスライドレール90は、画像形成装置本体1の筐体の一部である仕切り板110の突出部110aに設置されている。
そして、図2~図5に示すように、本実施の形態における画像形成装置1には、潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)とスライドレール90(対向部材)とに接触して、潤滑剤供給ローラ15a(駆動部材)の駆動によって潤滑剤供給ユニット15に生じる振動を減ずる接触部材81(振動伝搬機構80)が設けられている。
詳しくは、振動伝搬機構80は、金属材料からなる略円柱状の接触部材81、接触部材81を保持する保持部材83、付勢部材としての圧縮スプリング82、などで構成されている。この振動伝搬機構80は、画像形成装置本体1に設置(固定)されているため、プロセスカートリッジ10Yに設置する場合に比べて、比較的頻繁に交換されるプロセスカートリッジ10Yが高コスト化する不具合が軽減される(ランニングコストが安くなる)。
このように接触部材81(振動伝搬機構80)を設けることで、モータ70による潤滑剤供給ローラ15aの回転駆動によって振動する潤滑剤供給ユニット15が、画像形成装置本体1における他の部材と共振してしまう不具合が生じにくくなる。そして、そのように共振が生じにくくなることにより、大きな振動が生じにくくなり、異常画像の発生、異常音、着脱ユニットの機械的劣化などの不具合も軽減されることになる。
特に、本実施の形態において、潤滑剤供給ローラ15aは、感光体ドラム11や固形潤滑剤15bに摺接するため大きな振動源となるとともに、先に説明したように経時や環境に応じて回転数が可変されるため共振の発生源ともなりやすいものであるため、接触部材81(振動伝搬機構80)を設けることが有用になる。
さらに詳しくは、接触部材81(振動伝搬機構80)が設けられていない場合には、潤滑剤供給ローラ15aの回転数が所定の回転数を超えてしまうと、感光体ドラム11や固形潤滑剤15bなどとの接触による振動(図3の破線両矢印方向の振動に限らず、あらゆる方向の振動である。)によって、潤滑剤供給ローラ15aの軸部の1次曲げ共振と、フレーム15gの長手方向中央部を腹として図3の実線両矢印方向に振動する共振と、の周波数がほぼ一致してしまう。そのため、振動が大きくなる現象が発生する。特に、潤滑剤供給ローラ15aの軸部の共振周波数と、潤滑剤供給ユニット15のフレーム15gが中央部を腹として振動するモードの周波数と、が近くなり、軸部が軸受とのガタによる衝撃により、その振動が断続的に増幅される(いわゆる自励振動が発生する。)。
これに対して、潤滑剤供給ユニット15のフレーム15gと、それに対向するスライドレール90の一部と、に接触する接触部材81(振動伝搬機構80)を設けることで、上述したような共振による大きな振動が生じにくくなる。
ここで、図3、図5等に示すように、接触部材81は、付勢部材としての圧縮スプリング82(2つの圧縮スプリング82である。)によって付勢されて潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)とスライドレール90(対向部材)との双方に接触するように、画像形成装置本体1に対して保持部材83を介して間接的に保持されている。
具体的に、図5を参照して、本実施の形態における保持部材83は、複数の曲げ加工が施された金属材料からなる板状部材であって、その長手方向両端部が仕切り板110のスタッド83bの雌ネジ部に螺合されたネジ85によって挟持されている。また、保持部材83は、その長手方向両端部にそれぞれ曲げ加工された曲げ部83aに、圧縮スプリング82の一端側が接続されている。圧縮スプリング82の他端側は、略円柱状の接触部材81に形成された凹部に接続されている。
このように、潤滑剤供給ユニット15とスライドレール90との双方に接触するように接触部材81を圧縮スプリング82によって付勢することで、潤滑剤供給ユニット15とスライドレール90とに接触部材81が加圧(荷重)されて、接触部材81に振動が伝搬されやすくなり、接触部材81の機能が効率的に発揮されることになる。
また、本実施の形態では、接触部材81が、潤滑剤供給ユニット15(フレーム15g)とスライドレール90と圧縮スプリング82とを除き、保持部材83を含めて他の部材に接触しないように構成されている。これにより、接触部材81が保持部材83などに接触するように構成して、潤滑剤供給ユニット15やスライドレール90への接触部材81の加圧力が減ぜられて、接触部材81に振動が伝搬されにくくなる不具合が抑止される。
なお、本実施の形態において、接触部材81を、圧縮スプリング82によって付勢して潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)とスライドレール90(対向部材)との双方に接触するように、画像形成装置本体1に対して直接的に保持することもできる。
ここで、図5を参照して、本実施の形態では、圧縮スプリング82(付勢部材)による接触部材81の付勢方向の移動をガイドするガイド部83cが、保持部材83を介して画像形成装置本体1に間接的に設けられている。
詳しくは、板状の保持部材83の長手方向両端部には、それぞれ、付勢方向に延びて長手方向中央部側に屈曲するガイド部83c(誘い形状部)が、接触部材81を挟むように形成されている。一方、接触部材81の長手方向両端部には、それぞれ、さらに長手方向端部に向けて突出する被ガイド部81aが形成されている。
このような構成により、接触部材81は、その被ガイド部81aがガイド部83cにガイドされながら、圧縮スプリング82による付勢方向に移動して、それ以外の方向の移動が制限されることになる。そのため、接触部材81が付勢方向とは異なる方向に移動して圧縮スプリング82に座屈が生じる不具合が生じにくくなり、接触部材81の機能が効率的に発揮されることになる。
また、ガイド部83c(及び、被ガイド部81a)が設けられることによって、画像形成装置本体1からプロセスカートリッジ10Yが引き出された状態になって、接触部材81が付勢方向に移動しても、ガイド部83cと被ガイド部81aとの接触によって接触部材81が無制限に付勢方向に移動することはない。
なお、本実施の形態では、ガイド部83cを保持部材83を介して画像形成装置本体1に間接的に設けたが、ガイド部を画像形成装置本体1に直接的に設けることもできる。
また、図5を参照して、本実施の形態における接触部材81には、長手方向両端部における潤滑剤供給ユニット15のフレーム15g(及び、スライドレール90)に接触する側に、長手方向中央部に向かって傾斜するテーパ部81bが形成されている。また、図示は省略するが、テーパ部81bがフレーム15g(及び、スライドレール90)に接触する部分は、角部ではなく、R状に形成されている。
このように構成することにより、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ10Yを着脱しても(引き出したり押し込んだりしても)、潤滑剤供給ユニット15のフレーム15g(及び、スライドレール90)に接触部材81が引っ掛ってしまう不具合が生じにくくなる。すなわち、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ10Yをスムーズに着脱することができる。
ここで、図3を参照して、本実施の形態において、接触部材81は、圧縮スプリング82(付勢部材)によって、潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)に接触する部分Aと、スライドレール90(対向部材)に接触する部分Bと、の中間位置に向けて付勢されるように設定されている。
具体的に、図3のA部からB部に至る円弧を4等分したときの中央の2つの領域内に、圧縮スプリング82による付勢力が向くように設定されている。
このように構成することにより、圧縮スプリング82によって付勢された接触部材81が、潤滑剤供給ユニット15のフレ15gに極端に強く接触したり、スライドレール90に極端に強く接触したり、することなく、双方の部材15g、90にバランス良く接触することになる。そのため、振動を軽減する接触部材81の機能が効率的に発揮されることになる。
なお、接触部材81は、潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)、又は、スライドレール90(対向部材)に対して上方で接触することが好ましい。
具体的に、本実施の形態では、図3に示すように、スライドレール90の上方に接触部材81が接触するように設定されている。
このように構成することで、接触部材81の重量成分がスライドレール90にかかりやすくなって、振動を軽減する接触部材81の機能が効率的に発揮されることになる。
ここで、本実施の形態において、接触部材81は、潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)のフレーム15gの剛性(さらには、スライドレール90の剛性)よりも高い剛性を有する金属材料で形成されている。
これにより、フレーム15gの剛性(さらには、スライドレール90)から接触部材81に振動が伝搬されやすくなって、振動を軽減する接触部材81の機能が効率的に発揮されることになる。
また、図4(A)を参照して、本実施の形態において、接触部材81は、少なくとも、潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)とスライドレール90(対向部材)との長手方向中央部に接触するように構成されている。
具体的に、本実施の形態では、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが装着された状態で、接触部材81が、潤滑剤供給ユニット15とスライドレール90との長手方向中央部(一点鎖線で示す中央位置から両端部側にある程度延びる範囲である。)から長手方向一端側(装着方向奥側)に至る範囲(長手方向他端側を除く範囲である。)に接触するように形成されている。
潤滑剤供給ユニット15(プロセスカートリッジ10Y)の振動時の振幅は、長手方向中央部が最も大きくなりやすいため、少なくとも長手方向中央部で接触部材81を接触させることで、振動を軽減する接触部材81の機能が効率的に発揮されることになる。
なお、本願発明者は、本実施の形態における画像形成装置1を用いて、接触部材81(振動伝搬機構80)を設置することによって振動が軽減する効果を確認する実験をおこなった。
実験は、振動伝搬機構80を設置しなかった場合と、振動伝搬機構80を設置した場合と、について、潤滑剤供給ユニット15の振動を、フレーム15gの側面に設置した振動測定器で測定したものである。
その結果、振動伝搬機構80を設置しなかった場合には、軸共振の周波数で非常に大きな振動が生じて、その周波数の2倍の周波数でも大きな振動が生じた。前者の振動は、潤滑剤供給ローラ15aの軸部と、その軸部を受ける軸受と、のガタで衝突することによるものであって、後者の振動は、曲げの共振周波数で軸が移動するときに往復で衝突が発生することによるものと考えられる。
これに対して、振動伝搬機構80を設置した場合には、大きな振動は生じなかった。これは、振動伝搬機構80を設置することで、上述したような振動の周波数が大きくシフトして、振動が増幅せず、結果として振動が軽減されたものと考えられる。
<変形例1>
図6に示すように、変形例1における画像形成装置1は、振動伝搬機構80の構成が図3に示すものと相違する。
図6に示すように、変形例1における振動伝搬機構80は、接触部材81として、断面がL字状に形成されたものを用いている。そして、接触部材81は、L字を形成する2つの面のうち、一方の面が潤滑剤供給ユニット15のフレーム15gに接触して、他方の面がスライドレール90に接触している。また、接触部材81を付勢する付勢部材として、接触部材81の一方の面を略水平方向に付勢する圧縮スプリング82と、接触部材81の他方の面を略垂直方向に付勢する圧縮スプリング82と、が用いられている。また、接触部材81や圧縮スプリング82を保持する保持部材83が、仕切り板110に設置されている。
このように振動伝搬機構80を構成した場合であっても、大きな振動が生じにくくなる。
<変形例2>
図7に示すように、変形例2における画像形成装置1は、接触部材81(振動伝搬機構80)を書込み装置2の筐体2aに接触させている点が、接触部材81(振動伝搬機構80)をスライドレール90に接触させている図3のものと相違する。
図7に示すように、変形例2における振動伝搬機構80は、略円柱状に形成された接触部材81が、潤滑剤供給ユニット15のフレーム15gと、書込み装置2の筐体2aに固定された固定部材2a10(着脱ユニットとしての潤滑剤供給ユニット15に対向する対向部材である。)と、の双方に接触するように、圧縮スプリング82(付勢部材)によって付勢されている。また、接触部材81や圧縮スプリング82を保持する保持部材83が、仕切り板110に設置されている。
このように構成した場合であっても、潤滑剤供給ユニット15のフレーム15gと、それに対向する書込み装置2の筐体2a(固定部材2a10)と、に接触する接触部材81(振動伝搬機構80)によって、共振による大きな振動が生じにくくなる。
なお、潤滑剤供給ユニット15に対向して接触部材81が接触する対向部材としては、書込み装置2の筐体2aに固定された固定部材2a10の他に、書込み装置2の筐体2a自体とすることもできるし、スライドレール90に固定された固定部材とすることもできる。
以上説明したように、本実施の形態における画像形成装置1は、画像形成装置本体1に対して着脱可能なプロセスカートリッジ10Y(着脱装置)に対して着脱可能に設置されるとともに、モータ70(駆動手段)によって駆動される潤滑剤供給ローラ15a(駆動部材)を具備した潤滑剤供給ユニット15(着脱ユニット)が設けられている。また、潤滑剤供給ユニット15に対向するスライドレール90(対向部材)が、画像形成装置本体1に保持されている。さらに、潤滑剤供給ユニット15とスライドレール90とに接触して、潤滑剤供給ローラ15aの駆動によって潤滑剤供給ユニット15に生じる振動を減ずる接触部材81が設けられている。
これにより、大きな振動が生じにくくなる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム11や帯電装置12や現像装置13やクリーニング装置14や潤滑剤供給ユニット15(潤滑剤供給装置)を一体化してプロセスカートリッジ10Yを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
これに対して、これらの構成部材を、プロセスカートリッジの構成部材とせずに、それぞれ単体で画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置される着脱ユニットとして構成することもできる。そして、その場合に、駆動手段によって駆動される駆動部材が設けられた着脱ユニットと、その着脱ユニットに対向する対向部材と、に接触する接触部材を設けることができる。
そして、このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、潤滑剤供給ローラ15aとして芯金の外周に直毛状又はループ状のブラシ毛が巻装されたものを用いたが、潤滑剤供給ローラ15aとして芯金上に発泡弾性層が形成されたものを用いることもできる。その場合、発泡弾性層としては、発泡ポリウレタン(ウレタンフォーム)などを用いることができる。
また、本実施の形態では、潤滑剤供給ユニット15やスライドレール90に向けて接触部材81を付勢する付勢部材として圧縮スプリング82を用いたが、付勢部材はこれに限定されることなく、種々の形態のものを用いることもできる。
また、本実施の形態では、着脱装置としてのプロセスカートリッジ10Yに対して着脱可能に設置される着脱ユニットとしての潤滑剤供給ユニット15に接触するように接触部材81を構成したが、着脱装置と着脱ユニットとの関係は本実施の形態のものに限定されない。また、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置される着脱ユニット(例えば、潤滑剤供給装置が一体化されたプロセスカートリッジである。)に接触するように接触部材を構成することもできる。また、接触部材81が接触する対向部材はスライドレール90や書込み装置2の筐体2aに限定されることなく、種々の対向部材とすることができる。
また、本実施の形態では、モータ70(駆動手段)によって駆動される駆動部材としての潤滑剤供給ローラ15aが設置された潤滑剤供給ユニット15に接触部材81が接触するように構成したが、接触部材が接触する着脱ユニットに設置される駆動部材はローラ部材に限定されることなく、例えば、駆動手段によって搖動する搖動部材を駆動部材として備えた着脱ユニットに接触部材を接触させることもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ10Yを「引出し可能」な状態とは、画像形成装置本体1の外部にプロセスカートリッジ10Yの一部のみが露呈するように引き出されるような状態はもちろんのこと、画像形成装置本体1の外部にプロセスカートリッジ10Yが完全に離脱するような状態なども含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
2 書込み装置、
2a 筐体(対向部材)、
2a10 固定部材、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ(着脱装置)、
11 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置、
14 クリーニング装置、
15 潤滑剤供給ユニット(着脱ユニット)、
15a 潤滑剤供給ローラ(駆動部材)、
15b 固形潤滑剤、
15g フレーム(ケース)、
70 モータ(駆動手段)、
80 振動伝搬機構、
81 接触部材(振動伝搬部材)、
81a 被ガイド部、
82 圧縮スプリング(付勢部材)、
83 保持部材、
83c ガイド部、
90 スライドレール(対向部材)、
110 仕切り板。
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~8の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
画像形成装置本体、又は、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱装置、に対して着脱可能に設置されるとともに、駆動手段によって駆動される駆動部材を具備した着脱ユニットと、
前記画像形成装置本体に保持されて、前記着脱ユニットに対向する対向部材と、
前記着脱ユニットと前記対向部材とに接触して、前記駆動部材の駆動によって前記着脱ユニットに生じる振動を減ずる接触部材と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(付記2)
前記接触部材は、付勢部材によって付勢されて前記着脱ユニットと前記対向部材との双方に接触するように、前記画像形成装置本体に対して直接的又は間接的に保持されたことを特徴とする付記1に記載の画像形成装置。
(付記3)
前記付勢部材による前記接触部材の付勢方向の移動をガイドするガイド部が、前記画像形成装置本体に直接的又は間接的に設けられたことを特徴とする付記2に記載の画像形成装置。
(付記4)
前記接触部材は、前記付勢部材によって前記着脱ユニットに接触する部分と前記対向部材に接触する部分との中間位置に向けて付勢されるたことを特徴とする付記2又は付記3に記載の画像形成装置。
(付記5)
前記接触部材は、前記着脱ユニット又は前記対向部材に対して上方で接触することを特徴とする付記1~付記4のいずれかに記載の画像形成装置。
(付記6)
前記接触部材は、前記着脱ユニットのフレームの剛性よりも高い剛性を有する材料で形成されたことを特徴とする付記1~付記5のいずれかに記載の画像形成装置。
(付記7)
前記接触部材は、少なくとも、前記着脱ユニットと前記対向部材との長手方向中央部に接触することを特徴とする付記1~付記6のいずれかに記載の画像形成装置。
(付記8)
前記着脱ユニットは、感光体ドラムを具備したプロセスカートリッジ、又は、前記着脱装置としての前記プロセスカートリッジに対して着脱可能な潤滑剤供給ユニット、であって、
前記駆動部材は、前記感光体ドラムに接触して潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラであって、
前記対向部材は、前記画像形成装置本体に対して前記プロセスカートリッジを長手方向に引出し可能に保持するスライドレール、前記感光体ドラムに対して潜像を形成する書込み装置の筐体、前記スライドレール又は前記筐体に固定された固定部材、のうちのいずれかであることを特徴とする付記1~付記7のいずれかに記載の画像形成装置。
特許第6819927号公報

Claims (8)

  1. 画像形成装置本体、又は、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な着脱装置、に対して着脱可能に設置されるとともに、駆動手段によって駆動される駆動部材を具備した着脱ユニットと、
    前記画像形成装置本体に保持されて、前記着脱ユニットに対向する対向部材と、
    前記着脱ユニットと前記対向部材とに接触して、前記駆動部材の駆動によって前記着脱ユニットに生じる振動を減ずる接触部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記接触部材は、付勢部材によって付勢されて前記着脱ユニットと前記対向部材との双方に接触するように、前記画像形成装置本体に対して直接的又は間接的に保持されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記付勢部材による前記接触部材の付勢方向の移動をガイドするガイド部が、前記画像形成装置本体に直接的又は間接的に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記接触部材は、前記付勢部材によって前記着脱ユニットに接触する部分と前記対向部材に接触する部分との中間位置に向けて付勢されるたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記接触部材は、前記着脱ユニット又は前記対向部材に対して上方で接触することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記接触部材は、前記着脱ユニットのフレームの剛性よりも高い剛性を有する材料で形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記接触部材は、少なくとも、前記着脱ユニットと前記対向部材との長手方向中央部に接触することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記着脱ユニットは、感光体ドラムを具備したプロセスカートリッジ、又は、前記着脱装置としての前記プロセスカートリッジに対して着脱可能な潤滑剤供給ユニット、であって、
    前記駆動部材は、前記感光体ドラムに接触して潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラであって、
    前記対向部材は、前記画像形成装置本体に対して前記プロセスカートリッジを長手方向に引出し可能に保持するスライドレール、前記感光体ドラムに対して潜像を形成する書込み装置の筐体、前記スライドレール又は前記筐体に固定された固定部材、のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
JP2022173062A 2022-10-28 2022-10-28 画像形成装置 Pending JP2024064457A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022173062A JP2024064457A (ja) 2022-10-28 2022-10-28 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022173062A JP2024064457A (ja) 2022-10-28 2022-10-28 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024064457A true JP2024064457A (ja) 2024-05-14

Family

ID=91034176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022173062A Pending JP2024064457A (ja) 2022-10-28 2022-10-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024064457A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4893260B2 (ja) 画像形成装置
US20080038017A1 (en) Method and apparatus for image forming for effectively charging an image carrier
JP6020890B2 (ja) 対向装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
US9285754B2 (en) Image forming apparatus
JP2007178562A (ja) ベルトクリーニング装置及び画像形成装置
JP6849940B2 (ja) 画像形成装置
JP2024064457A (ja) 画像形成装置
JP7419862B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
CN102402168B (zh) 清洁刮板、清洁装置、处理盒、成像设备和托架元件
JP6955698B2 (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP7013734B2 (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP6614411B2 (ja) 画像形成装置
JP6611073B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2023158341A (ja) ブラシローラ保持装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP7445187B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6044128B2 (ja) 画像形成装置
JP6691685B2 (ja) 画像形成装置
JP2019139058A (ja) 作像装置、及び、画像形成装置
JP7385176B2 (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6738530B2 (ja) 画像形成装置
JP2021117246A (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2022030021A (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2021015208A (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2017076102A (ja) 画像形成装置
JP2022021758A (ja) 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置