JP2024063301A - 調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理油を貯留する油槽を備えた調理器の使い勝手を向上する。【解決手段】調理器1は、調理油Oを貯留する油槽2と、油槽2内の調理油Oを加熱する加熱部3とを備えている。加熱部3は、油槽2内で油槽2の深さ方向中途部に水平方向に間隔をあけて設けられた複数の発熱部31を備え、それらの発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成されている。油槽2内に、複数の発熱部31の間で揚げ調理される揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する食材沈下規制部4が配設されている。【選択図】図2

Description

本発明は、調理油を貯留する油槽と、その油槽内の調理油を加熱する加熱部とを備えた調理器に関する。
フライヤー等の調理器では、油槽に収容して加熱した調理油に調理対象となる揚げ物食材を投入して調理する。このような調理器として、電気ヒーターやガス式加熱管などの加熱部を油槽内部に備えたものが知られている(例えば特許文献1,2参照)。
従来の調理器は、加熱部の上方で揚げ物食材を揚げ調理するように構成されている。そして、従来の調理器では、加熱部の上部近傍に、揚げ物食材の沈下を防止するための防止用網や、揚げ物食材を収容したフライカゴの底面が配置される。
特開2017-018280号公報 特開2000-121274号公報
従来の調理器では、加熱部の上方で揚げ物食材を揚げ調理するので、加熱部が浸漬する油量に加えて加熱部の上方で揚げ調理可能な油量の調理油を油槽に注ぐ必要があり、調理油の使用量が多いという問題があった。
本発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本発明は、調理油を貯留する油槽と、前記油槽内の調理油を加熱する加熱部とを備えた調理器であって、前記加熱部は、前記油槽内で前記油槽の深さ方向中途部に水平方向に間隔をあけて設けられた複数の前記発熱部を備え、それらの発熱部の間で揚げ物食材を揚げ調理可能に構成されるとともに、前記油槽内に、複数の前記発熱部の間で揚げ調理される揚げ物食材の沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する食材沈下規制部が配設されるものである。
本発明の調理器によれば、加熱部は複数の発熱部の間で揚げ物食材を揚げ調理可能に構成されているから、加熱部よりも上方の油量を減らすことができ、調理油の使用量を低減できる。また、本発明の調理器は、揚げ物食材の沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する食材沈下規制部を備えている。これにより、加熱部の周囲の比較的高温の調理油で揚げ物食材を揚げ調理しながら、揚げ物食材から出る揚げカスと水分とを加熱部よりも下方の比較的低温の調理油に沈下させることができ、揚げカスの焦げや調理油の酸化及び劣化の進行を抑制できる。また、発熱部の間で揚げ物食材を揚げ調理することで、揚げ物食材から出る揚げカスや水分が発熱部表面に接触する機会を低減できるので、揚げカスの焦げや水分による調理油の酸化(分解)を低減でき、調理油の劣化を抑制できる。
本発明の調理器において、前記食材沈下規制部は、前記発熱部の下方に設けられた網状、多孔状又は櫛歯状の部材を備えているようにしても構わない。
また、本発明の調理器において、前記食材沈下規制部は、揚げ物食材を収容して前記発熱部の間の調理油に揚げ物食材とともに浸漬されるフライカゴで構成されているようにしても構わない。
また、本発明の調理器において、前記発熱部の下方の調理油を冷却する冷却部を備えているようにしても構わない。
さらに、前記冷却部は、水平方向に間隔をあけて設けられた複数の冷却管を備え、隣り合う前記冷却管の間隔は、隣り合う前記発熱部の間隔よりも狭く設けられているようにしても構わない。
また、前記冷却部を形成する冷却管の表面に親水性の皮膜が形成されているようにしても構わない。
また、前記冷却部は、平面視で複数の前記発熱部の間の揚げ調理領域に重なるように配設されて前記食材沈下規制部を兼ねる冷却管を備えているようにしても構わない。
また、前記加熱部と前記冷却部との間に、前記食材沈下規制部を形成する網状、多孔状又は櫛歯状の部材が配設されているようにしても構わない。
本発明の調理器において、前記発熱部は、扁平状で上下方向に幅広の電気ヒーター又は加熱管で形成されているようにしても構わない。
また、本発明の調理器において、前記発熱部は上下方向に複数段に設けられているようにしても構わない。
また、本発明の調理器において、前記油槽の上部に、加熱された前記調理油に接するプレート底面部を有する加熱プレート部材を着脱可能に構成しているようにしても構わない。
このような態様において、前記加熱プレート部材は、前記プレート底面部の周縁部から前記プレート底面部を囲うように立設したプレート側面部と、前記プレート側面部の上端部から外向きに延出したプレートフランジ部とを備え、前記油槽の油槽側面部の上端に前記加熱プレート部材の前記プレートフランジ部の下面が気密性を確保して取り付けられるようにしても構わない。
さらに、前記油槽側面部と前記プレート側面部との間に隙間が設けられているようにしても構わない。
さらに、前記油槽側面部に、前記隙間に連通する排出管が接続されているようにしても構わない。
さらに、前記排出管に、溢れだした調理油を収容可能な油収容部が接続されているようにしても構わない。
また、前記排出管に、容量可変容器が接続されていても構わない。
また、このような態様において、前記油槽側面部に、前記隙間に連通する給油管が接続されているようにしても構わない。
本発明の調理器は、調理油の使用量を低減できる。
調理器の第1実施形態を斜め上から見た概略斜視図である。 同実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の概略的な側面図である。 調理器の第2実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の概略的な側面図である。 調理器の第3実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第4実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の概略的な側面図である。 調理器の第5及び第6実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 第6実施形態の冷却装置を説明するための概略的な側面視縦断面図である。 調理器の第7実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第8実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第9実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の概略的な側面図である。 調理器の第10実施形態を斜め上から見た概略斜視図である。 同実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の概略的な側面図である。 調理器の第11実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の概略的な側面図である。 調理器の第12実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第13実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第14実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第15実施形態の概略的な正面視縦断面図である。 調理器の第16実施形態を斜め上から見た概略斜視図である。 調理器の第17実施形態の加熱時状態を示す概略的な正面視縦断面図である。 同実施形態の冷却時状態を示す概略的な正面視縦断面図である。 加熱プレート部材を備えた調理器を示す概略的な正面視縦断面図である。
<第1実施形態>
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1~図3は、調理器の一実施形態を示す概略図である。以下の説明では、方向を特定するために「前後」「左右」等の文言を使用するが、調理器の発熱部が伸びる方向を前後方向とし、前後方向及び鉛直方向に直交する方向を左右方向と定義している。これらの文言は説明の便宜上用いており、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態の調理器1は、いわゆる電気式のフライヤーである。調理器1は外形が概ね箱型に形成され、上部に揚げ物食材を調理するための調理油Oを貯留する油槽2を備えている。油槽2は、金属製であり、油槽底面部21が下側ほど先細り状に形成されている。油槽底面部21の下端部には内部の調理油Oを外部に排出するための下部排出管22が油槽底面部21から下方に向けて延びている。下部排出管22には、図示しない開閉バルブが設けられ、この開閉バルブを開いて油槽2内の調理油Oを図示しない貯溜タンク又は濾過装置へ排出可能になっている。本実施形態では、油槽2は平面視で略四角形であり、前油槽側面部23、後油槽側面部24及び一対の左右油槽側面部25は略鉛直方向に沿った起立姿勢に設けられている。
加熱部3は、油槽2内に配設されて調理油Oを加熱する複数の発熱部31を備えている。加熱部3は、油槽2内で油槽2の深さ方向中途部に水平方向に間隔をあけて設けられた複数の発熱部31を備えている。調理器1は、それらの発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成されている。
本実施形態では、各発熱部31は、左右方向に間隔をあけて配列されている。各発熱部31は上下方向に幅広な扁平状であって前後方向に延びる電気式の加熱ヒーターで形成されている。このような加熱ヒーターは、例えばY結線で接続された三相交流用の電熱ヒーターで形成できる。発熱部31の基端部は油槽2の後油槽側面部24に固着している。
発熱部31の外表面に遠赤外線放射材層が形成されており、遠赤外線を発生させて油槽2に収容する調理油Oの加熱効率を高めることができる。遠赤外線放射材層は、例えば、発熱部31の外表面にSiO及びAlを主成分とする粉末体、あるいはTiOの粉末体が溶射されて形成された薄い皮膜で構成される。
調理器1は、油槽2内に、複数の発熱部31の間で揚げ調理される揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する食材沈下規制部4を備えている。本実施形態では、食材沈下規制部4は、発熱部31の下方に設けられた金属製の網状部材を備えている。
網状の食材沈下規制部4は、前後方向に延びる多数の縦線41を揚げ物食材Fを通過させない程度の間隔で配置する一方、左右方向に延びる複数の横線42で縦線41を固定している。食材沈下規制部4は、図示しない支持具によって発熱部31及び油槽底面部21とは上下方向に間隔をあけて略水平に配置されている。
なお、食材沈下規制部4は、揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容できるものであればよく、例えば多孔状又は櫛歯状の部材で形成されていても構わない。また、食材沈下規制部4を、多関節式に形成して又は弾性変形によって折り曲げ可能に構成し、隣り合う発熱部31の隙間や発熱部31と油槽側面部23,24,25との間の隙間を通じて、油槽2に着脱可能に設けても構わない。また、食材沈下規制部4は平板状のものに限定されず、例えば上向き凸状または下向き凸状に湾曲していても構わないし、凹凸状に形成されていても構わない。
本実施形態の調理器1は、加熱部3の複数の発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成しているから、揚げ物食材Fを揚げ調理するにあたり、加熱部3よりも上方の調理油Oの油量を減らすことができる。これにより、調理器1は、揚げ物食材Fを揚げ調理するにあたり、調理油Oの使用量を低減できるので、ランニングコストを低減できるとともに、環境にも優しい。
また、調理器1は、揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに、揚げ物食材Fから出る揚げカス及び水分の沈下を許容する食材沈下規制部4を加熱部3の発熱部31の下方に備えている。そして、揚げ物食材Fの油槽2底部への沈下を防止しつつ加熱部3周囲の比較的高温の調理油Oで揚げ物食材Fを揚げ調理しながら、揚げ物食材Fから出る揚げカスと水分とを加熱部3よりも下方の比較的低温の調理油Oに沈下させることができる。また、発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理することで、揚げ物食材Fから出る揚げカスや水分が発熱部31の表面に接触する機会を低減できる。これにより、揚げカスの焦げや水分による調理油Oの酸化及び劣化の進行を抑制できる。このように、調理器1は、調理油Oの劣化の進行を抑制できるから、調理油Oの交換頻度を低減でき、経済的及び環境に優しい。
ところで、従来の調理器では、例えばコロッケやメンチカツ、トンカツなどの小判型(扁平形)の揚げ物食材は加熱部の上方で横向き姿勢で揚げ調理される。そして、調理油内で小判型の揚げ物食材1個あたりが横向き姿勢で占める平面積が大きいから、油槽の平面積を大きくする必要がある。
しかしながら、調理器の油槽の平面積が大きいと、調理器全体が大型化して調理場で占めるスペースが大きくなるとともに、調理油表面が空気と接触する面積が大きくなるので調理油の酸化が進行しやすく劣化が早くなるという問題があった。
本実施形態の調理器1は、複数の発熱部31の間でコロッケ等の小判型の揚げ物食材Fを起立姿勢で揚げる(縦揚げとも呼ばれる)ことを可能にすることで、油槽2の平面積を小さくすることができる。
図1~図3に示す調理器1では、隣り合う発熱部31の間隔SH(図2参照)を例えば40~60mm(ミリメートル)程度に設定する。一方、コロッケ等の小判型の揚げ物食材Fの一般的な厚さは10~30mm程度である。このような発熱部31の間隔は、発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理するあたり、揚げ物食材Fが自然と縦向き姿勢になるので、小判型の揚げ物食材Fを揚げ調理するのに適している。
揚げ物食材Fを起立姿勢で揚げ調理可能に設けることで、同じ量の揚げ物食材Fを同時に調理可能な従来の調理器に比べて油槽2の平面積を小さくできるとともに、調理油Oの使用量を低減できる。また、発熱部31を上下方向に幅広の扁平状に設けることで、発熱部31の熱量と、揚げ物食材Fの両面に対向する発熱部31の側部の面積とを確保しながら、油槽2内で発熱部31が占める平面積を小さくでき、油槽2の平面積を小さくできる。そして、油槽2の平面積を小さくすることで、空気と接触する調理油Oの面積を低減して調理油Oの酸化を低減できる。なお、平面視で発熱部31が占める面積を小さくするほど、縦揚げ調理に使用しない領域の面積を小さくできる。
また、油槽2の平面積を小さくすることで、同じ深さの油槽と比較して油槽底面部21の傾斜角を大きく(起立姿勢に近づけるように)できる。これにより、沈下して油槽底面部21に到達した揚げカスや水分をより低温な下部排出管22側へ迅速に沈下させることができ、調理油Oの劣化を低減できる。なお、発熱部31の間隔SHや油槽2の大きさ及び形状は適宜変更可能であり、本実施形態に限定されるものではない。
また、本実施形態では、扁平状の発熱部31の高さ寸法は、例えば70~100mm程度である。これにより、コロッケ等の小判型の揚げ物食材Fが起立姿勢で発熱部31の間の調理油Oに浸漬されたときに、揚げ物食材Fの両面の大半が発熱部31の側面に対向した状態になり、揚げ物食材Fを効率よく加熱できる。また、発熱部31の外表面に遠赤外線放射材層が形成されているので、揚げ物食材Fの両面の大半に発熱部31から発生する遠赤外線が照射され、揚げ物食材Fの加熱効率を高めることができる。
また、本実施形態では、発熱部31と食材沈下規制部4との間隔は、厚さは10~30mmの小判型の揚げ物食材Fが発熱部31の下方に潜り込まない程度の寸法に設けられることが好ましい。発熱部31と食材沈下規制部4との間隔は例えば10~30mm程度である。これにより、発熱部31の下方への揚げ物食材Fの潜り込みを防止して、揚げ調理の作業性が向上する。なお、発熱部31と食材沈下規制部4との間隔は、10mm未満であってもよいし、30mmよりも大きくても構わない。
なお、調理器1で揚げ調理する揚げ物食材Fは、コロッケやトンカツなどの小判型のものに限定されず、唐揚げや串カツ、俵型のコロッケなど、特に限定されない。もちろん、本発明の調理器は縦揚げ以外の用途で使用することも可能である。
さて、本実施形態では、発熱部31として上下方向に幅広の扁平状の電気ヒーターが設けられている。調理油Oの加熱時における油槽2内の調理油Oの流れは、図2中の矢印で示すように、発熱部31の下部側から両側部に沿って上昇するパターンを示す。上昇した調理油Oは液面近くで又は揚げ物食材Fによって熱を奪われ、発熱部31間又は発熱部31と側面部23,25との間を下降する。
本実施形態では、発熱部31は、断面円形の加熱部に比べて調理油Oの上昇を妨げる側方突出部が少ない上下方向に幅広の断面偏平状であるから、発熱部31の側面部に沿って調理油Oが上昇する流れが生じやすく、対流が速くなる。調理油Oの対流が速くなると、発熱部31の表面近くの油温と揚げ物食材Fが加熱される領域の油温との温度差を小さくできる。したがって、発熱部31近傍の油温が揚げ物食材Fの揚げ調理温度(設定温度)に比べて異常に高温になることを防止でき、加熱による調理油Oの酸化(分解)及び劣化を低減できる。
また、調理油Oが発熱部31間又は発熱部31と側面部23,25との間を下降する流れは、下降する調理油Oに含まれる揚げカスや水分が発熱部31よりも下方の比較的低温の調理油Oへ沈下させるのに寄与する。本実施形態では、加熱部3の発熱部31は油槽2内の上部寄りの位置に配置されているので、調理油Oの対流は油槽2内の上部領域で形成される。油槽2内の下部領域の調理油Oは比較的低温で対流には関与しない。そして、油槽2内の下部領域の調理油Oへ沈下した揚げカスや水分は油槽2の底部に留まり、発熱部31に接触する機会がなくなるので、揚げカスの焦げや水分による調理油Oの酸化(分解)を低減でき、調理油Oの劣化の進行を遅らせることができる。
上記実施形態では、加熱部3の発熱部31として複数本の直線状電気ヒーターを設けているが、発熱部31は、扁平な帯状の電気ヒーターが平面視で波状に湾曲するように直線状部分を折返し部分で連結したもの(例えば特開2002-175873号参照)であっても構わない。この場合、隣り合う直線状部分の間隔は、それらの直線状部分の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成され、例えば上記実施形態の発熱部31同士の間隔と同程度に設けられるようにしてもよい。
また、発熱部31としての電気ヒーターは油槽2に対して着脱可能なもの、例えば跳ね上げ式の電気ヒーター(例えば特開2002-175873号参照)であっても構わない。発熱部31が油槽2に対して着脱可能な電気ヒーターであれば、網状の食材沈下規制部4の着脱作業が容易になるとともに、油槽2及び食材沈下規制部4の清掃作業が容易になる。
また、発熱部31としての電気ヒーターは三相交流用のものに限らず、単層交流用のものや直流用のものであっても構わない。また、加熱部3の発熱部31は電気ヒーターに限らず、調理油Oを加熱できるものであればよく、例えば後述するガス式の加熱管を採用してもよい。
<第2実施形態>
次に、図4及び図5を参照しながら調理器1の他の実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、これまでに説明した上記実施形態と同様の構成要素については同一符号を付しており、その説明を省略する。この実施形態よりも後で説明する実施形態についても同様である。
本実施形態の調理器1は、食材沈下規制部4Aとして、揚げ物食材Fを収容して発熱部31の間の調理油Oに揚げ物食材Fとともに浸漬される金属製のフライカゴで構成されている。食材沈下規制部4Aは、前後方向に間隔をあけて配列された正面視で波状の複数の縦線41Aを前後方向に延びる複数の横線42Aで固定している。
各縦線41Aは、発熱部31の間に揚げ物食材Fを浸漬可能なように下向きに湾曲した食材収容部43Aを複数設け、隣り合う食材収容部43Aの上端を連結部44Aで連結した波状の形態を有する。縦線41Aは揚げ物食材Fを通過させない程度の間隔で配置されている。前後方向に延びる横線42Aは、前後の食材収容部43Aを連結するものと、前後の連結部44Aを連結するものと、前後の縦線41Aの左右外側端部を連結するものとが設けられている。
前後中央寄りに位置する2本の食材収容部43Aの左右外側端部は、連結部44Aよりも上方に延伸され、左右外側へ折り曲げられて枠状の油槽上端面2a(図1も参照)よりも外側へ延伸している。それら2本の食材収容部43Aの左右外側端部は、左右油槽側面部25よりも外側で連結しており、揚げ作業者が把持する持ち手部45Aを形成している。
食材沈下規制部4Aは、持ち手部45Aが油槽上端面2aに支持されることで、揚げ物食材Fを収容する食材収容部43Aを隣り合う発熱部31の間に位置させるように構成している。
なお、フライカゴ状の食材沈下規制部4Aはこのような構成に限定されず、揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容でき、揚げ物食材Fを収容して発熱部31の間の調理油Oに揚げ物食材Fとともに浸漬される構成であれば、どのような構成であっても構わない。例えば、食材沈下規制部は、食材沈下規制部4Aを左右方向に並ぶ揚げ調理領域ごとに分割した、前後方向に長いフライカゴ状であっても構わない。
本実施形態の調理器1は、加熱部3の発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成しているから、加熱部3よりも上方の調理油Oの油量を従来技術よりも減らして調理油Oの使用量を低減できる。また、揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げ物食材Fから出る揚げカス及び水分の沈下を許容する食材沈下規制部4Aを備えているから、発熱部31周囲の比較的高温の調理油Oで揚げ物食材Fを揚げ調理しながら、揚げ物食材Fから出る揚げカスと水分とを発熱部31よりも下方の比較的低温の調理油Oに沈下させることができる。このように、本実施形態の調理器1は、図1~図3に示した上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
また、本実施形態の調理器1は、揚げ物食材Fを収容するフライカゴ状の食材沈下規制部4Aを備えているので、揚げ物食材Fの発熱部31への接触による揚げ物食材F表面の焦げを防止できる。
<第3実施形態>
図6に示すように、調理器1は、加熱部3の発熱部31の下方に配置される食材沈下規制部4と、フライカゴ状の食材沈下規制部4Aとの両方を備えていても構わない。このような態様によれば、フライカゴ状の食材沈下規制部4Aを使用した揚げ作業と、使用しない揚げ作業との両方に対応でき、汎用性が向上する。
<第4実施形態>
次に、図7及び図8を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1は、加熱部3の発熱部31の下方に油槽2内の調理油Oを冷却する冷却部5を備えている。冷却部5は、左右方向に間隔をあけて設けられた複数の冷却管51を備えている。
冷却管51は、前後方向に略水平に延伸する金属製パイプで形成されており、油槽2を貫通している。冷却管51の前端部は前油槽側面部23に開口している。冷却管51の後端部は後油槽側面部24に開口している。冷却管51は、油槽底面部21とは間隔をあけて配設されている。冷却管51は、油槽2周囲の空気を入れて調理油Oの冷却効果を図ることができる。
本実施形態では、冷却管51は発熱部31の数に対応して設けられている。各冷却管51は、発熱部31の下方で発熱部31に沿って配設されている。また、冷却管51は発熱部31とは間隔をあけて配置されている。また、これらの冷却管51は左右方向に間隔をあけて配列されている。各冷却管51は円形の断面形状を有している。ただし、冷却管51の断面形状は円形に限定されず、例えば、図9に示すように上下方向に長い略楕円形もしくは長穴状の縦断面形状であっても構わないし、多角形であっても構わないし、また、横方向に長い断面形状であっても構わない。
冷却管51の幅寸法は、発熱部31の幅寸法よりも大きく形成されている。そして、隣り合う冷却管51の間隔SC(図7参照)は、隣り合う発熱部31の間隔SHよりも狭く設けられている。また、本実施形態では、冷却管51の表面に親水性の皮膜が形成されている。
加熱部3の発熱部31と冷却部5の冷却管51との間に、網状の食材沈下規制部4が配設されている。食材沈下規制部4は、上記実施形態と同様に図示しない支持部材で支持されていてもよいし、冷却管51の上部に支持されていても構わない。
本実施形態の調理器1は、加熱部3の発熱部31の下方に油槽2内の調理油Oを冷却する冷却部5を備えているので、冷却部5よりも下方の調理油Oの温度を加熱部3の周囲の調理油Oに比べて低くできる。これにより、加熱部3による調理油Oの加熱によって発生する調理油Oの対流は、冷却部5よりも下方の比較的低温の調理油Oにはほとんど及ばないので、油槽2の底部に沈下した揚げカスや水分が高温に加熱されるのを防止でき、調理油Oの劣化の進行を抑制できる。
また、冷却部5は水平方向に間隔をあけて設けられた複数の冷却管51を備え、隣り合う冷却管51の間隔SCは、隣り合う発熱部31の間隔SHよりも狭く設けられている。これにより、発熱部31による加熱によって冷却部5の上方で発生する調理油Oの対流の影響が、冷却部5よりも下方の調理油Oに及びにくくなっており、冷却部5よりも下方の調理油Oの温度をより確実に比較的低温に維持できる。
また、冷却部5を形成する冷却管51の表面に親水性の皮膜が形成されているので、冷却管51の表面に接触した水分を捕獲して、油槽2の底部側への沈下を促進できる。ここで親水性とは、水接触角が90度未満であることを意味する。
また、加熱部3と冷却部5との間に、揚げ物食材Fの沈下を規制する食材沈下規制部4を備えているので、揚げ物食材Fの沈下を防止しながら、冷却部5よりも上方の比較的高温の調理油Oで揚げ物食材Fを確実に揚げ調理できる。
なお、冷却管51は縦断面形状が円形や多角形であっても構わない。また、冷却管51の幅寸法は、発熱部31の幅寸法と同じもしくはそれよりも小さくても構わない。また、冷却管51の本数は、発熱部31の本数よりも多くても構わないし、少なくても構わない。例えば、冷却管51を発熱部31の下方で発熱部31に沿って配設するとともに、冷却管51の幅寸法を発熱部31の幅寸法よりも狭く設けるようにしても構わない。このような構成によれば、揚げ物食材Fから出る揚げカスが隣り合う冷却管51の間を通って沈下しやすくなるから、冷却管51の上部への揚げカスの堆積を防止できる。
<第5実施形態>
図9は、調理器1のさらに他の実施形態を示す正面視縦断面図である。本実施形態の調理器1は、発熱部31の本数よりも1本少ない本数の冷却管51を備えている。各冷却管51は、平面視で複数の発熱部31の間の揚げ調理領域に重なるように配設されている。冷却管51の上部と発熱部31の下部の間隔Gは、複数の発熱部31の間で揚げ調理される揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する程度の大きさ、例えば10mm程度に設けられている。なお、実施形態では、各冷却管51は上下方向に長い略楕円形もしくは長穴状の縦断面形状に形成されているが、上述のように、冷却管51の断面形状は特に限定されない。
本実施形態の調理器1では、冷却部5は、平面視で複数の発熱部31の間の揚げ調理領域に重なるように配設されて、揚げ物食材Fの沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する食材沈下規制部を兼ねる冷却管51を備えている。したがって、網状の食材沈下規制部4(図1~図3等参照)やフライカゴ状の食材沈下規制部4A(図4~図6参照)を設けなくてもよいので、製造コストを低減できる。
冷却管51は自然循環による空冷式であるが、冷却管51内に冷却用空気を強制的に送り込む機構を設けても構わないし、冷却管51に冷媒液を強制循環させる機構を設けても構わない。また、冷却管51内に冷却装置を内設しても構わない。
<第6実施形態>
図9及び図10に示すように、冷媒液を充填した冷却装置6を冷却管51内に挿入している。冷却装置6は金属製又は樹脂製であり、前後方向に延びる略箱型の形態を有する。冷却装置6は、その内部に、前後方向に延びて上下方向につづら折り状に湾曲した冷媒液通路61を備えている。冷却装置6の前後一端面の下部に、冷媒液通路61の始端につながる冷媒液入口62が開口している。また、冷却装置6の前後一端面の上部に、冷媒液通路61の終端につながる冷媒液出口63が開口している。
冷媒液出口63は冷媒液戻し管64を介して熱交換器65の液入口に接続されている。熱交換器65の液出口は冷媒液送り管66を介して冷却装置6の冷媒液入口62に接続されている。冷媒液通路61、冷媒液戻し管64、熱交換器65及び冷媒液送り管66の内部には例えば水などの冷却液が充満している。
加熱部3によって油槽2内の上部領域の調理油Oが加熱されると、冷却管51の上部が比較的高温の調理油Oによって加熱され、その熱が冷却装置6の上部に伝達する。冷却装置6内部の冷媒液通路61の冷却液は、冷却装置6の上部側ほど温度が高くなる一方、下部側ほど温度が低くなり、冷媒液入口62から冷媒液出口63へ向かう冷却液の流れが発生する。
冷媒液出口63から排出された冷却液は冷媒液戻し管64を通って熱交換器65へ到達して冷却される。冷却された冷却液は冷媒液送り管66を通って冷媒液入口62から冷媒液通路61の下部に送られ、冷却装置6の下部を通じて冷却管51の下部を冷却する。これにより、冷却部5よりも下方の調理油Oの温度上昇を抑制できる。なお、冷媒液の経路に送液ポンプ等の送液装置を設けて、冷媒液を強制循環させても構わない。
なお、冷却管51内に挿入する冷却装置は冷媒液を使用するものに限らず、例えば冷媒ガスを使用するものであっても構わないし、ペルチェ素子を使用したものであっても構わない。例えば、ペルチェ素子からなる冷却装置は肉薄に形成できるから、冷却管51の水平方向幅寸法を肉薄にできる。これにより、冷却管51の上部への揚げカスの堆積を抑制できる。また、発熱部31の下方の調理油Oを冷却する冷却部5は、油槽2内に配置された冷却管51を備えているものに限定されず、発熱部31の下方の調理油Oを冷却できるものであればどのような構成であっても構わない。例えば油槽2の下部を冷却するペルチェ素子などの冷却装置を油槽2の外壁面に設けた構成など、油槽2の外部から発熱部31の下方の調理油Oを冷却する構成であっても構わない。また、冷却部5は、冷媒液や冷媒ガスを流通するパイプ状のもの又はペルチェ素子等の冷却装置を内蔵したパイプ状のものであって、油槽2へ投げ込み(跳ね上げ)可能なもの又は油槽2内に固定されたものであっても構わない。
<第7実施形態>
図11は、さらに他の実施形態を説明するための正面視縦断面図である。本実施形態の調理器1は、上記実施形態と同様に、左右方向に間隔をあけて設けられた複数の発熱部31の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成されていることに加え、各発熱部31は上下方向に複数段に設けられている。これにより、1つあたりの発熱部31の上下方向幅を小さくでき、各発熱部31の強度を高めることができるので、発熱部31の破損を防止できる。また、本実施形態では、冷却部5は、各発熱部31の下方に配置された冷却管51の内部にペルチェ素子等の冷却装置52を内蔵したものである。各冷却管51の左右幅寸法は発熱部31の左右幅寸法よりも小さく設けられている。ただし、冷却管51の大きさや形状は、上述のように特に限定されない。
<第8実施形態>
なお、発熱部31は扁平状のものに限定されず、例えば図12に示すように、断面が円形の電気ヒーターを上下方向に複数段に設けたものであっても構わない。このような電気ヒーターは、例えば、ヒーターを構成するワイヤが水平方向(ここでは調理器1の前後方向)に延びる長円が形成されるように上下方向に螺旋状に巻き付けられて形成できる(例えば特開2002-125864号公報参照)。
発熱部31を上下方向に複数段に設けることで、発熱部31のワイヤ径を小さくしても、調理油Oの加熱に必要な発熱部31の熱量を確保できる。発熱部31のワイヤ径を小さくすることで、平面視で発熱部31が占める面積(揚げ調理に使用しない領域の)を小さくできるから、油槽2の平面積を小さくして調理油Oの使用量を低減できる。
<第9実施形態>
図13及び図14に示すように、加熱部3の発熱部は、ガスバーナー35の燃焼で発生する燃焼ガスで加熱される金属製の加熱管34で構成されていても構わない。本実施形態では、複数の加熱管34が左右方向に間隔をあけて設けられ、それらの加熱管34の間で揚げ物食材Fを揚げ調理可能に構成されている。
ガスバーナー35の燃焼によって発生する燃焼ガスは、加熱部3の発熱部を構成する加熱管34の一端から加熱管内部に進入して加熱管34を加熱しながら流通し、加熱管34の他端から排気管36を経て調理器1外部に放出される。加熱された加熱管34は油槽2内の上部領域の調理油Oを加熱する。
なお、加熱部3の発熱部を構成する加熱管34は、扁平状のものに限定されず、例えば円形のものであっても構わない。その場合、円形の加熱管は、揚げ物食材Fの揚げ調理領域に上下方向に沿って複数段に配設されるようにしてもよい。
<第10実施形態>
次に、図15~図17を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1は、揚げ物調理に加えて焼き物調理に対応可能にしたものである。例えばギョーザやハンバーグ、お好み焼き、焼きそば等の焼き物は、電気ヒーターやガスバーナーなどの加熱源で加熱した加熱プレート上で加熱調理することが多い。しかし、従来の加熱プレートでは、加熱源からの遠近によって調理面の温度は均一ではなく、焼きムラが生じたり、部分的に焦げついたりするなどの問題があった。
本実施形態の調理器1は、このような現状を改善すべく、調理油Oを貯留する油槽2と、油槽2内の調理油Oを加熱する加熱部3とを備え、油槽2の上部に、加熱された調理油Oに接するプレート底面部71を有する加熱プレート部材7を着脱可能に構成している。
本実施形態の調理器1によれば、加熱部3によって加熱され調理油Oが油槽2内を対流することで、加熱プレート部材7のプレート底面部71の全面が均一温度に保持される。調理面として使用するプレート底面部71の上面で焼き物食材を加熱調理することで、焼き物食材を均一加熱でき、焼きムラや部分的な焦げつきを防止できる。また、調理器1は、調理する食材に応じて1台で揚げ物調理と焼き物調理の両方に対応できるので、汎用性が高いとともに、揚げ物用と焼き物用の2台の調理器を設置する場合に比べて省スペース化を図れる。
図15~図17に示すように、加熱プレート部材7は、プレート底面部71の周縁部からプレート底面部71を囲うように立設したプレート側面部72と、プレート側面部72の上端部から外向きに延出したプレートフランジ部73とを備えている。加熱プレート部材7は金属製であり、平面視四角形の鍋型の形態を有している。
プレート底面部71は平面視四角形で、油槽2の開口部よりも小さく設けられている。プレート側面部72は、略鉛直方向の起立姿勢でプレート底面部71の周縁部に沿って四角形枠状に設けられている。すなわち、プレート底面部71及びプレート側面部72で形成される凹状部は、平面視で油槽2の開口部よりも小さく設けられて、油槽2に嵌め込み可能に構成されている。
プレートフランジ部73は、プレート側面部72の上端部から油槽2の四角形枠状の油槽上端面2aに対向するように外向きに延出した四角形枠状の形態を有する。加熱プレート部材7は、プレート底面部71を下側にした状態でプレートフランジ部73を油槽上端面2a上に載置することで、プレート底面部71が油槽2内に配置されるように構成している。
本実施形態では、加熱プレート部材7は、油槽上端面2aに、加熱プレート部材7のプレートフランジ部73の下面が気密性を確保して取り付けられる。プレートフランジ部73の下面に、油槽上端面2aに対向するようにプレートフランジ部73に沿って設けた四角形枠状の密封部材74が固着している。油槽上端面2a上にプレートフランジ部73下面の密封部材74を接触させた状態で、係止装置76によってプレートフランジ部73を下向きに付勢しながら固定することで、密封部材74が弾性変形し、油槽上端面2aとプレートフランジ部73との間の液密性が確保される。これにより、油槽2の開口部を覆う加熱プレート部材7が油槽2に気密性を確保して取り付けられる。
密封部材74は、いわゆるシール材で構成され、例えば耐熱性シリコーンゴムで形成される。係止装置76は例えばパチン錠である。本実施形態では、係止装置76は、調理器1の筐体左右側面部の上部に前後一対ずつ、合計4個の係止装置76が設けられている。加熱プレート部材7のプレートフランジ部73の左右側縁部それぞれに、外向きに突出した前後一対の係止部75が設けられている。
係止部75は、プレートフランジ部73の左右側縁部の前寄り部位と後寄り部位とに設けられている。係止部75は左右外側へ向けて斜め上向きに延出している。係止部75の先端部はプレートフランジ部73側の基端部よりも少し上方に位置している。
加熱プレート部材7の固定時には、係止装置76の操作具76aを上向き回動させた状態で環状係止具76bを加熱プレート部材7の係止部75に引っ掛けた後、操作具76aを倒すように下向き回動させる。これにより、係止部75に下向きの張力がかかり、プレートフランジ部73が密封部材74を介して油槽上端面2aに気密性を確保しつつ強固に固定される。なお、係止装置76は、パチン錠に限らず、プレートフランジ部73を油槽上端面2aに下向き付勢しつつ保持可能なものであれば、どのような構成のものであっても構わない。
本実施形態では、油槽2の開口部を覆う加熱プレート部材7が油槽2に液密性を確保して取り付けられるので、調理油Oの空気酸化を抑制し、ひいては調理油Oの劣化の進行を抑制できる。また、プレートフランジ部73と油槽上端面2aとの間に弾性体からなる密封部材74を設けることで、プレートフランジ部73と油槽上端面2aとの接触を防止できる。これにより、プレートフランジ部73及び油槽上端面2aの損傷を防止できる。
図16及び図17に示すように、加熱プレート部材7が油槽2に装着された状態で、油槽側面部23,24,25とプレート側面部72との間に隙間Sが設けられている。油槽2への加熱プレート部材7の装着時に隙間Sに空気を入れておくことで、調理油Oが加熱膨張したときの体積変化を隙間S内の空気が圧縮することで吸収できる。また、隙間Sを設けておくことで、プレート底面部71及びプレート側面部72と油槽2との接触を防止でき、油槽2及び加熱プレート部材7の損傷を防止できる。
加熱プレート部材7の取付け方法の一例を説明する。まず、加熱部3によって調理油Oを所定温度に加熱する。調理油Oは加熱膨張している状態になる。この状態で、加熱プレート部材7を油槽2に取り付けたときにプレート底面部71及びプレート側面部72の下部が調理油Oに浸漬する程度に、油槽2内の調理油Oの油量を調整する。油量の調整後、加熱プレート部材7を油槽2に載置し、係止装置76を操作して加熱プレート部材7を油槽2に気密性を確保して固定する。
このようにして加熱プレート部材7を油槽2に取り付けることで、加熱部3による調理油Oの加熱時に密閉された油槽2内の空間が過度の高圧になるのを防止できるので、安全性を向上できる。なお、加熱部3による調理油Oの加熱を停止して油温が下がると調理油Oの体積が減少するが、加熱プレート部材7の取付け時に隙間Sに空気を入れておくことでその空気が減圧膨張するので、油槽2及び加熱プレート部材7の変形や破損を防止できる。
図15及び図17に示すように、調理器1は油槽2内の油量を確認できるオイルゲージ8を備えていても構わない。オイルゲージ8は、例えば油槽2に装着した加熱プレート部材7のプレート底面部71の高さ位置が表示されているなど、調理油Oの油面とプレート底面部71との高さ位置との関係を確認できるように構成されている。
加熱プレート部材7の取付け時に、調理油Oの油量をオイルゲージ8で確認できるので、調理油Oの油量調整作業が容易になる。また、加熱プレート部材7を使用した焼き物調理の際に、加熱プレート部材7を取り外すことなくプレート底面部71への調理油Oの接触を確認できるので、油量不足によるプレート底面部71の加熱ムラを防止できる。
<第11実施形態>
次に、図18及び図19を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1では、上述のように、加熱部3は、油槽2内で油槽2の深さ方向中途部に水平方向(ここでは左右方向)に間隔をあけて互いに平行に設けられた複数の発熱部31を備えている。本実施形態では発熱部31は調理器1の前後方向に延伸している。
加熱プレート部材7は、プレート底面部71の下面に、隣り合う発熱部31の間の位置に平面視で重なる位置で発熱部31の延伸方向に沿って延びる、下向き凸条の流れ制御部77が突設されている。流れ制御部77は、プレート底面部71の前縁部から後縁部にわたって直線状に設けられている。流れ制御部77は隣り合う発熱部31の間の領域ごとに対応して設けられており、プレート底面部71の下面には複数の流れ制御部77が互いに平行に設けられている。
流れ制御部77は、例えば金属製の板リブで形成され、プレート底面部71の下面に溶着されている。流れ制御部77の高さは、加熱プレート部材7が油槽2に取り付いた状態で、流れ制御部77の先端部(下端部)が水平方向で発熱部31の上部と重ならない高さに設けられている。これにより、加熱プレート部材7の油槽2への取付け時に、流れ制御部77が発熱部31に接触して発熱部31が破損するのを防止できる。なお、本実施形態は、加熱プレート部材7が油槽2に取り付いた状態で、流れ制御部77と発熱部31とが水平方向で(側面視で)重なる構成を排除するものではない。
上述のように、発熱部31で加熱された調理油Oは発熱部31の側面部に沿って上昇する。プレート底面部71の下面に到達した調理油Oはプレート底面部71で熱を奪われるとともに、発熱部31の上方で左右に分かれる流れを形成する。隣り合う発熱部31の上方で互いに向かい合うように左右方向内側に向かう2つの流れは、流れ制御部77の一方の側面と他方の側面にぶつかり、隣り合う発熱部31の間を下方へ向かう流れを形成する。
このように、流れ制御部77は、隣り合う発熱部31の上方で互いに向かい合うように左右方向内側に向かう2つの流れが直接ぶつかり合わないようにする。これにより、プレート底面部71近くでの調理油Oの流れの乱れを低減でき、調理油Oの対流性を向上できる。なお、隣り合う発熱部31の間で下向きに向かう調理油Oの流れは、隣り合う発熱部31の間隔が10mm以上であれば発生し得る。
なお、流れ制御部77は、板状リブで形成されたものに限定されず、例えば縦断面形状が略三角形であるなど、プレート底面部71の下面近傍で互いに向かい合うように左右方向内側に向かう2つの流れが直接合流しないようにできる構成であればどのような構成であっても構わない。また、本実施形態では、各流れ制御部77は、プレート底面部71の下面の一縁部から他縁部にわたって連続した直線状に設けられているが、延伸方向に断続的(島状)に設けられていても構わない。
<第12実施形態>
次に、図20を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1は、油槽2の外部に、油槽2の余剰の調理油Oを油槽2外部に排出して回収するオーバーフロー収容部9を備えている。オーバーフロー収容部9は、例えば左右油槽側面部25に接続されている。オーバーフロー収容部9は、左右油槽側面部25を貫通して隙間Sに連通する排出管91と、排出管91に接続された油収容部92と、油収容部92に設けられたドレン弁93とを備えている。
排出管91は金属製であり、排出管91の隙間S側の端部は隙間Sに連通するように、左右油槽側面部25の上部寄り部位に接続している。排出管91の油収容部92側の端部は油収容部92の側面の上部寄り部位に接続している。油収容部92は上面が開口した金属製箱型であり、排出管91から排出される調理油Oを収容可能に構成している。油収容部92の側面の底部寄り部位にドレン弁93が接続している。
本実施形態の調理器1では、左右油槽側面部25に、隙間Sに連通する排出管91が接続されているので、油槽2内の余剰の調理油Oを油槽2の外部に排出でき、安全性を向上できる。例えば油槽2への調理油Oの入れ過ぎによって加熱調理時に熱膨張した調理油Oが油槽2の容量を超えたときでも、余剰の調理油Oを油槽2の外部に排出でき、調理油Oの溢れ出しや油槽2及び加熱プレート部材7の損傷を防止できる。
また、本実施形態の調理器1では、排出管91に、溢れだした調理油Oを収容可能な油収容部92が接続されているので、排出管91から排出された調理油Oによって調理スペースが汚れるのを防止できる。なお、油収容部92に溜まった調理油Oは、ドレン弁93を開いて油収容部92外部へ流出させて回収できる。
また、本実施形態では、排出管91の隙間Sとは反対側の端部は、油収容部92を通じて大気に開放されているので、油槽2内の圧力上昇を防止できる。なお、排出管91の中途部に開閉弁を設けて、油槽2内を密閉可能に構成しても構わない。
<第13実施形態>
次に、図21を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1は、排出管91に、油収容部92(図20参照)に替えて、容量可変容器94が接続している。本実施形態では、容量可変容器94は、樹脂製又は金属製であり、上下方向に伸縮可能な蛇腹状の密閉容器で形成されている。排出管91は、容量可変容器94側の端部が上を向くようにL字形に設けられている。容量可変容器94の下端部に排出管91の容量可変容器94側の端部が接続している。
本実施形態の調理器1では、排出管91に容量可変容器94が接続されているから、密閉された油槽2内の圧力変化を容量可変容器94の容量を変化させることで抑制でき、安全性が向上する。また、容量可変容器94は密閉容器であるから、油槽2内及び容量可変容器94内の空間が外部雰囲気に曝されることはなく、調理油Oの空気酸化を防止できる。
また、容量可変容器94は排出管91から溢れ出た調理油Oを収容することも可能である。例えば、加熱部3の加熱によって膨張した調理油Oを容量可変容器94に収容できる。この場合、容量可変容器94の出入口が下向きであるとともに排出管91が上向き開口のL字形に設けられているから、加熱部3の加熱が停止されて油槽2内の圧力が下がると、容量可変容器94に収容された調理油Oは自重で油槽2に戻る。
なお、容量可変容器94は、蛇腹状のものに限定されず、例えばエアシリンダや油圧シリンダのごとく筒内でピストンが摺動することで容量可変なものであっても構わない。
<第14実施形態>
次に、図22を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1は、左右油槽側面部25とプレート側面部72との間の隙間Sに接続されたオーバーフロー収容部9と、隙間Sに接続された給油管10とを備えている。本実施形態では、給油管10は金属製のL字管で構成されている。
給油管10の隙間S側の端部は隙間Sに連通するように、左右油槽側面部25の上部寄り部位に接続している。本実施形態では、給油管10は排出管91よりも低い位置で隙間Sに接続している。給油管10の隙間Sとは反対側の端部は上向きに折り曲げられて給油口10aは上向き開口している。給油口10aは排出管91と隙間Sとの接続箇所よりも高い位置に設けられている。
本実施形態の調理器1では、左右油槽側面部25とプレート側面部72との間の隙間Sに給油管10を接続しているから、加熱プレート部材7を油槽2に取り付けた状態でも油槽2内に調理油Oを給油できる。また、隙間Sには排出管91が接続されているから、給油管10を通じて油槽2内に調理油Oを給油する際に、排出管91が空気抜き穴として機能し、スムーズな給油を行える。
また、給油管10の給油口10aは、排出管91と隙間Sとの接続箇所よりも高い位置に設けられているから、油槽2に調理油Oを入れ過ぎたとしても、余剰の調理油Oは排出管91から排出され、給油口10aから調理油Oが溢れ出すのを防止できる。
本実施形態では、給油管10と隙間Sとの接続箇所は、排出管91と隙間Sとの接続箇所よりも低い位置に設けられているが、これらの接続箇所は同じ高さ位置に設けられてもよいし、給油管10と隙間Sとの接続箇所の方が高い位置に設けられても構わない。
<第15実施形態>
また、図23に示すように、給油管10を備えた構成において、排出管91に容量可変容器94が接続されていても構わない。この場合、給油口10aに開閉弁11を接続すれば、油槽2内の空間を外部雰囲気とは遮断できる。また、給油口10aに開閉弁11を備えるとともに、オーバーフロー収容部9(図22参照)の排出管91に開閉弁を設けるようにすれば、油槽2内の空間を外部雰囲気とは遮断できるようになる。
本実施形態では、排出管91と給油管10は、一方の左右油槽側面部25と他方の左右油槽側面部25とに振り分けて設けている。ただし、調理器1における排出管91と給油管10の配置はこれに限定されず、適宜変更可能である。
<第16実施形態>
例えば、図24に示すように、排出管91と給油管10とを同一の左右油槽側面部25に設けても構わない。油槽2から外向きに張り出す排出管91と給油管10とを同一の左右油槽側面部25に設けることで、調理器1のコンパクト化を実現できる。また、油槽2へ調理油Oを給油管10から給油する際に、排出管91から排出される調理油Oの確認が容易になるから、給油の作業性が向上する。また、本実施形態では、排出管91と給油管10とがオイルゲージ8を確認しながら給油作業を行える位置に配置されているから、給油作業時の利便性が向上する。
<第17実施形態>
次に、図25及び図26を参照しながら調理器1のさらに他の実施形態について説明する。本実施形態の調理器1は、油槽2の容量を変化させることができる油槽容量変更機構12を備えている。本実施形態では、油槽容量変更機構12は、左右油槽側面部25の内壁よりも油槽2の内側に突出可能で、液密性を保って水平方向に摺動可能なピストン12aを備えている。油槽2に加熱プレート部材7が取り付けられて、油槽2の内部空間が密閉されている。
図25に示すように、加熱部3による加熱によって調理油Oが熱膨張するときには、油槽容量変更機構12のピストン12aは油槽2の外向きに移動し、ピストン先端面12bが左右油槽側面部25の内壁と面一になる。これにより、配列方向の左右両端側の発熱部31とピストン先端面12bとの間に隙間が形成され、この隙間で調理油Oが対流可能になっている。
一方、図26に示すように、加熱部3による加熱が行われておらず、調理油Oの温度が常温のときには、調理油Oの体積は加熱時に比べて小さくなる。そして、油槽容量変更機構12のピストン12aは油槽2の内向きに移動しており、ピストン先端面12b側が左右油槽側面部25に対して油槽2の内向きに突出した状態になる。すなわち、油槽2の容量は、ピストン12aが突出している分だけ小さくなる。
このように、油槽2の容量を変化させることができる油槽容量変更機構12を備えていることで、調理油Oの熱膨張による体積変化を吸収でき、油槽2に過剰な内圧が加わることによる油槽2の破損および劣化を防止できる。また、油槽容量変更機構12は、左右油槽側面部25と発熱部31との間の空間にピストン12aを進退させるので、揚げ調理に使用しない空間を有効活用でき、容量可変な油槽2を有する調理器1のコンパクト化を図れる。
また、油槽容量変更機構12を設けることで、容量可変容器94(図21等参照)のような油槽2の内圧調節機構を調理器1の外部に接続しなくてもよい点でも、調理器1のコンパクト化に寄与する。また、油槽容量変更機構12を調理器1の筐体内部(例えば調理器1の筐体側面部と左右油槽側面部25との間)に設置すれば、油槽2が容量可変であって調理油Oの熱膨張による体積変化を許容できる構成でありながら、コンパクトかつ見栄えのよい調理器1を実現できる。
また、油槽2内の調理油Oの油量に関し、調理油Oの冷却時(図26参照)に隙間Sに空気が溜まらない程度に油槽2に調理油Oを収容するようにしても構わない。このような構成によれば、加熱プレート部材7で密閉された油槽2内の空間に空気(酸素)が存在していない状態で、調理油Oの空気酸化を防止できる。ただし、この態様は、調理油Oの冷却時に隙間Sに空気が存在している構成を排除するものではない。
なお、油槽容量変更機構12は、左右油槽側面部25に上下方向または水平方向に並設された複数のピストン12aを備えている構成であっても構わない。また、ピストン12aを有する油槽容量変更機構12を前油槽側面部23及び後油槽側面部24(図2等参照)の少なくとも一方にも設けても構わない。
また、油槽容量変更機構12は、油槽2の容量を変化させることができる機構であればよく、ピストン12aの摺動によって容量変化させる機構に限定されない。例えば、油槽容量変更機構12は、蛇腹状容器などの容量変化可能な容器を油槽2内に設置し、その容器の内部空間を油槽2の外部雰囲気と連通させた構成であっても構わない。
さて、加熱プレート部材7を備えた上記実施形態の構成は、食材沈下規制部4に替えて食材沈下規制部4Aを備えた態様にも適用可能である。また、加熱プレート部材7を備えた上記実施形態の構成は、食材沈下規制部4,4Aを備えていない調理器1の構成にも適用可能である。
すなわち、加熱プレート部材7、オイルゲージ8、オーバーフロー収容部9、排出管91、容量可変容器94、給油管10等を備えた上記実施形態の構成は、調理油を貯留する油槽と前記油槽内の調理油を加熱する加熱部とを備えた調理器であれば適用可能である。加熱プレート部材7等を備えた上記実施形態の構成は、例えば、特許文献1,2に開示された調理器の如く加熱部の上方で揚げ物食材を揚げ調理する調理器や、油槽外部に設けた加熱源(例えば電磁誘導加熱源、いわゆるIHヒーター)で油槽内の調理油を加熱する調理器などにも適用可能である。
例えば、図27に示すように、燃焼ガスを流通する加熱管34を備えた加熱部3の上方で揚げ物食材を揚げ調理する調理器の油槽2の上部に、プレート底面部71が調理油Oに接触するように加熱プレート部材7を取り付けても構わない。これにより、油槽2に収容した調理油Oによって揚げ調理が可能な調理器において、加熱プレート部材7のプレート底面部71の上面で焼きムラのない焼き物調理が可能になり、調理器の汎用性が向上する。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、前述した実施形態及び変形例(尚書き等)で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。
例えば、油槽2の内壁面に遠赤外線放射材層をコーティングしても構わない。これにより、油槽2に収容する調理油Oに遠赤外線を輻射して加熱効率を高めることができる。
1 調理器
2 油槽
3 加熱部
4,4A 食材沈下規制部
5 冷却部
31 発熱部
F 揚げ物食材
O 調理油
SH 発熱部間の間隔
SC 冷却管間の間隔

Claims (5)

  1. 調理油を貯留する油槽と、前記油槽内の調理油を加熱する加熱部とを備えた調理器であって、
    前記加熱部は、前記油槽内で前記油槽の深さ方向中途部に水平方向に間隔をあけて設けられた複数の発熱部を備え、それらの発熱部の間で揚げ物食材を揚げ調理可能に構成されるとともに、
    前記油槽内に、複数の前記発熱部の間で揚げ調理される揚げ物食材の沈下を規制するとともに揚げカスの沈下を許容する食材沈下規制部が配設される、
    調理器。
  2. 前記食材沈下規制部は、前記発熱部の下方に設けられた網状、多孔状又は櫛歯状の部材を備えている、
    請求項1に記載の調理器。
  3. 前記食材沈下規制部は、揚げ物食材を収容して前記発熱部の間の調理油に揚げ物食材とともに浸漬されるフライカゴで構成されている、
    請求項1に記載の調理器。
  4. 前記発熱部の下方の調理油を冷却する冷却部を備えている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の調理器。
  5. 前記冷却部は、水平方向に間隔をあけて設けられた複数の冷却管を備え、
    隣り合う前記冷却管の間隔は、隣り合う前記発熱部の間隔よりも狭く設けられている、
    請求項4に記載の調理器。
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