JP2024062850A - プリント基板製造方法、プリント基板製造システム及びプリント基板 - Google Patents

プリント基板製造方法、プリント基板製造システム及びプリント基板 Download PDF

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Abstract

【課題】好ましい導電層が形成される、プリント基板製造方法、プリント基板製造システム及びプリント基板を提供する。【解決手段】プリント基板製造方法は、電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層を形成するプリント基板製造方法であって、プリント基板の第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して、規定の絶縁性を有する絶縁フィルムを付与し(S14)、絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体を付与し(S16)、導電化液体が導電化された導電層を形成する(S18)。【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板製造方法、プリント基板製造システム及びプリント基板に関する。
電気部品が実装される電気部品実装基板において、電磁波ノイズ対策及び防湿性付与などを目的として、機能性コーティングが形成されることがある。ここでいう電気部品実装基板は、電気回路の配線が形成され、かつ、電気部品が搭載される基板である。電気部品実装基板は、配線基板及びプリント配線基板などと称される場合があり得る。また、電気部品は電子部品と称される場合があり得る。
特許文献1には、電子部品が搭載される電子部品搭載基板に対して、電磁波シールド性を付与し、封止するフィルムセットが用いられる電子部品搭載基板の封止方法が記載される。
同文献に記載のフィルムセットは、絶縁層及び電磁波シールド層を備え、絶縁層及び電磁波シールド層のそれぞれは、電子部品搭載基板に形成される凹凸に対応する凹凸部を備えている。絶縁層は、電子部品搭載基板に形成される凹凸を被覆し、電磁波シールド層は、絶縁層よりも大きく形成され、絶縁層を用いて被覆される凹凸を被覆する。
同文献に記載の電子部品搭載基板は、中央部において絶縁層を介して電磁波シールド層を用いて電子部品が被覆される一方、端部において絶縁層が介在することなく、電磁波シールド層を用いて電極が被覆される。
特開2020-009792号公報
しかしながら、特許文献1に基材の電子部品搭載基板の封止方法では、電磁波シールド層を形成したくない領域にも、電磁波シールド層が形成されてしまうという問題が存在する。また、同方法では、電子部品搭載基板の端部に電磁波シールド層を接触させる領域が形成されるので、絶縁層を用いて電子部品搭載基板の全面を被覆することができず、電子部品搭載基板の設計自由度が低下してしまう。更に、電磁波シールド層と電極とを接触させることができる領域が、電子部品搭載基板の端部のみに限定されるという問題も存在している。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、上記した課題の少なくともいずれかを解決し、好ましい導電層が形成される、プリント基板製造方法、プリント基板製造システム及びプリント基板を提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係るプリント基板製造方法は、電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層が形成されるプリント基板を製造するプリント基板製造方法であって、電気配線基板の第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して、規定の絶縁性を有する絶縁フィルムを付与し、絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体を付与し、導電化液体が導電化された導電層を形成するプリント基板製造方法である。
本開示に係るプリント基板製造方法によれば、電磁波シールド等として機能する導電層の形成が低コストで実現される。
すなわち、電気配線基板の導電層が形成される面に対して絶縁フィルムが付与される。これにより、電気配線基板の導電層が形成される面の全面を含む任意の領域への絶縁層の形成が可能である。また、絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体が付与され、導電化液体が導電化され導電層が形成される。これにより、導電層が形成される領域として、絶縁フィルムが付与される領域の任意の領域を適用し得る。
電気配線基板は、電気回路を構成する電気配線が形成されるプリント配線基板を適用し得る。電気配線は電極等が含まれ得る。電気配線基板は、電気回路を構成する電気部品が実装される電気部品実装基板であってもよい。
導電性は、導電化液体に含有される金属粒子の電気抵抗率を用いて規定し得る。
絶縁性は、電気配線基板に対して形成される電気回路における絶縁抵抗の規格に応じて規定し得る。
絶縁フィルムは、電気配線基板が有する凹凸形状に対応する加工がされていない平坦な形状を適用し得る。
導電化液体は、導電化処理が施された後に、規定の導電性が発現される液体である。導電化処理が施されていない液体の状態の導電化液体は、規定の導電性を有していなくてもよい。
導電化液体の導電化の例として、導電化液体に対する硬化処理が挙げられる。硬化処理は物理的手法を適用してもよいし、化学的手法を適用してもよい。
第2態様に係るプリント基板製造方法は、第1態様に係るプリント基板製造方法において、真空加圧装置を用いて、電気配線基板に対して前記絶縁フィルムを付与してもよい。
かかる態様によれば、電気配線基板に対して絶縁フィルムを密着させることができ、プリント基板の小型化が実現される。
真空加圧装置は、プリント基板及び絶縁フィルムの少なくともいずれかを加熱してもよい。
第3態様に係るプリント基板製造方法は、第1態様又は第2態様のプリント基板製造方法おいて、絶縁フィルムは、電気配線基板と接触する側の面に対して接着性又は粘着性が付与されてもよい。
かかる態様によれば、プリント基板に対して絶縁フィルムを密着させることができ、かつ、プリント基板に対して絶縁フィルムを固定させることができる。
第4態様に係るプリント基板製造方法は、第1態様から第3態様のいずれか一態様のプリント基板製造方法において、絶縁フィルムの一部を除去し、前記絶縁フィルムの一部が除去された後に、前記導電化液体が付与されてもよい。
かかる態様によれば、絶縁フィルムが除去されたプリント基板の領域に対して、導電化液体が付与される。これにより、絶縁フィルムが除去されたプリント基板の領域に対して導電層を形成し得る。
第5態様に係るプリント基板製造方法は、第4態様のプリント基板製造方法において、絶縁フィルムの一部の除去は、レーザ加工装置が適用されてもよい。
かかる態様によれば、高精度であり、かつ、効率がよい絶縁フィルムの除去が実現される。
第6態様に係るプリント基板製造方法は、第1態様から第5態様のいずれか一態様のプリント基板製造方法において、導電化液体が導電化され形成される導電層は、電気配線基板に対して搭載される電気回路の電極と電気接続されてもよい。
かかる態様によれば、導電層と電気回路の電極との電気接続が実現される。例えば、導電層は、電気回路の電極の延長電極として機能し得る。
第7態様に係るプリント基板製造方法は、第6態様のプリント基板製造方法において、電極は、電気回路の基準電位が出力されるグランド電極であってもよい。
かかる態様によれば、導電層の電磁波シールドとして機能を強化し得る。例えば、導電層は電気回路におけるコモンモードノイズを抑制に寄与し得る。また、導電層は、グランド電極の延長電極として機能し得る。
第8態様に係るプリント基板製造方法は、第6態様におけるプリント基板製造方法において、電極は、電気配線基板の接地電極であってもよい。
かかる態様によれば、導電層の電磁波シールドとして機能を強化し得る。
第9態様に係るプリント基板製造方法は、第6態様におけるプリント基板製造方法において、電極は、電気配線基板の信号が出力される信号出力電極であってもよい。
かかる態様によれば、導電層は信号出力電極の延長電極として機能を強化し得る。
第10態様に係るプリント基板製造方法は、第1態様から第9態様のいずれか一態様のプリント基板製造方法において、電気配線基板は、第1面及び第2面の少なくともいずれかに、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有し、絶縁フィルムは、凹部及び凸部の少なくともいずれか対して密着する伸縮性を有していてもよい。
かかる態様によれば、凹部及び凸部に対する絶縁フィルムの密着性が確保される。これにより、プリント基板に対する導電層の浮きに起因する導電層の機能低下が抑制される。
凹部は、プリント基板を貫通していてもよい。凹部は、プリント基板に形成されるスルーホール等が含まれ得る。
凸部は、プリント基板に搭載される電気部品及びプリント基板に形成される配線等が含まれ得る。配線は、電極、ランド、パッド及びビア等が含まれ得る。
本開示に係るプリント基板製造システムは、電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層が形成されるプリント基板を製造するプリント基板製造システムであって、電気配線基板の第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して、規定の絶縁性を有する絶縁フィルムを付与する絶縁フィルム付与装置と、絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体を付与する導電化液体付与装置と、導電化液体を導電化して導電層を形成する導電層形成装置と、を備えたプリント基板製造システムである。
本開示に係るプリント基板製造システムによれば、本開示に係るプリント基板製造方法と同様の作用効果を得ることが可能である。
本開示に係るプリント基板製造システムにおいて、第2態様から第10態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、プリント基板製造方法において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担うプリント基板製造システムの構成要素として把握することができる。
本開示に係るプリント基板は、電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層が形成されるプリント基板であって、第1面及び第2面の少なくともいずれかに、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有し、第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して伸縮性を有する絶縁フィルムが付与され、絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体が付与され、導電化液体が導電化された導電層が形成されるプリント基板である。
本開示に係るプリント基板によれば、本開示に係るプリント基板製造方法と同様の作用効果を得ることが可能である。
本開示に係るプリント基板製造システムにおいて、第2態様から第10態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、プリント基板製造方法において特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担うプリント基板の構成要素として把握することができる。
本発明によれば、電磁波シールド等として機能する導電層の形成が低コストで実現される。
図1は実施形態に係るプリント基板の斜視図である。 図2は第1実施形態に係るプリント基板製造方法の手順を示すフローチャートである。 図3は第1実施形態に係るプリント基板製造方法が適用される電気部品実装基板の一例を示す上面図である。 図4は図3に示すIV-IV断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図5は絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板の上面図である。 図6は図5に示すXI-XI断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図7は絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板を撮影した撮影画像を示す図である。 図8は図2に示す絶縁フィルム付与工程に適用される絶縁フィルム付与装置の外観図である。 図9は絶縁フィルム付与装置の構成例を示す模式図である。 図10は図9に示す絶縁フィルム付与装置における加圧状態を示す模式図である。 図11は図9に示す絶縁フィルム付与装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。 図11に示す制御ユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。 図13は変形例に係る絶縁フィルム付与装置の構成例を示す模式図である。 図14は導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。 図15は図14に示すXV-XV断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図16はインクジェット方式の液体塗布装置の構成例を示す上面図である。 図17は図16に示すインクジェット印刷装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。 図18は図17に示す制御ユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。 図19は第2実施形態に係るプリント基板製造方法の手順を示すフローチャートである。 図20は絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板の上面図である。 図21は図20に示すXXI-XXI断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図22は絶縁フィルムの一部が除去された電気部品実装基板の上面図である。 図23は図22に示すXXIII-XXIII断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図24は図19に示す絶縁フィルム一部除去工程に適用されるレーザ加工装置の構成例を示す上面図である 図25は図24に示すレーザ加工装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。 図26は図24に示す電気的構成のハードウェア構成を示すブロック図である。 図27は導電化インク塗布の具体例を示す電気部品実装基板の上面図である。 図28は図27に示すXXVIII-XXVIII断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図29は第1変形例に係る導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。 図30は図29に示すXXX-XXX断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図31は第2変形例に係る導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。 図32は図31に示すXXXII-XXXII断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図33は第3変形例に係る導電層に適用される絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板の上面図である。 図34は図33に示すXXXIV-XXXIV断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図35は第3変形例に係る導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。 図36は図35に示すXXXVI-XXXVI断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。 図37はプリント基板製造システムの構成例を示す全体構成図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。本明細書では、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明については、適宜、省略される。
[電気部品実装基板の構成]
図1は実施形態に係るプリント基板の斜視図である。同図に示す電気部品実装基板1000は、プリント配線基板1002の部品実装面1004に対して、IC1006、抵抗器1008及びコンデンサ1010が実装される。また、電気部品実装基板1000は、IC1006が搭載される領域に対して絶縁フィルムが貼り付けられる。絶縁フィルムの上には、導電パターン1020が形成される。
図1には、複数のIC1006が搭載される領域の全体を覆う絶縁フィルムが用いられる態様を例示する。なお、図1では、絶縁フィルムの図示が省略される。絶縁フィルムは符号30を付して図5等に図示する。
図1には、プリント配線基板1002の一方の面が部品実装面1004とされる態様を例示したが、プリント配線基板1002の他方の面が部品実装面とされてもよいし、プリント配線基板1002の一方の面及び他方の面の両面が部品実装面とされてもよい。
IC1006は、樹脂等のパッケージを用いて外周が構成され、内部に集積回路が具備される電気部品である。また、IC1006は、パッケージの外部に電極が露出される構造を有する。なお、ICはIntegrated Circuitの省略語である。ここで、電気部品とは、電子部品と呼ばれる場合があり得る。
また、抵抗器1008は、複数の電気抵抗素子が集積化され、樹脂等のパッケージを用いて一体化された抵抗アレイ1008Aが含まれ得る。コンデンサ1010は、電解コンデンサ及びセラミックコンデンサなど、各種のコンデンサが含まれ得る。
導電パターン1020は、導電化インクに対して導電化処理が施され、形成される。例えば、導電パターン1020の形成領域に対して、液体吐出ヘッドから導電化インクの液滴を吐出させ、導電化インクの連続体を乾燥させ、硬化させて、導電パターン1020が形成される。
導電パターン1020は、IC1006が受ける電磁波の抑制及びIC1006から放出される電磁波の抑制を目的とする電磁波シールドとして機能する。絶縁フィルムは、導電パターン1020とIC1006との電気的絶縁を確保する絶縁部材、導電パターン1020とIC1006と密着性を確保する接着部材及び導電パターン1020の下地の平坦性を確保する部材等として機能する。
また、プリント配線基板1002に実装される電気部品のうち、抵抗器1008及びコンデンサ1010など、導電パターン1020の非形成領域であり、電磁波シールドを不要とする電気部品が配置される部品領域の少なくとも一部は、絶縁フィルムを用いて被覆されてもよい。電磁波シールドを不要とする電気部品は、ダイオード、コイル、トランス及びスイッチ等が含まれ得る。
また、電気部品が非実装であり露出した電極1009が配置される電極領域は、絶縁フィルムを用いて被覆されてもよい。絶縁フィルムは、導電パターン1020が形成される際に微粒子化された導電化インクが、抵抗器1008等へ付着して生じる電気回路の短絡を抑制する。
なお、実施形態に記載のIC1006、抵抗器1008及びコンデンサ1010が実装されるプリント配線基板1002は、電気部品が実装される電気回路基板の一例である。実施形態に記載の導電化インクは導電化液体の一例である。
[第1実施形態に係るプリント基板製造方法]
図2は第1実施形態に係るプリント基板製造方法の手順を示すフローチャートである。図2に示すプリント基板製造方法は、電気部品実装装置、絶縁フィルム付与装置、導電化インク塗布装置及び導電化装置を備えるプリント基板製造システムを用いて実施される。プリント基板製造システムは、コンピュータがプログラムを実行して、図2に示す各工程を実施し得る。
ここでいうコンピュータは、プリント基板製造システムを統括的に制御するコンピュータであってもよいし、プリント基板製造システムを構成する各装置に具備されるコンピュータであってもよい。コンピュータの形態は、サーバであってもよいし、パーソナルコンピュータであってもよく、ワークステーションであってもよく、また、タブレット端末などであってもよい。コンピュータの形態は、仮想マシンであってもよい。
クリーム半田塗布工程S10では、プリント配線基板の電気部品の実装位置に対してクリーム半田が塗布される。クリーム半田塗布工程S10には、ディスペンサが適用される。クリーム半田は、ソルダペースト等と称され得る。クリーム半田塗布工程S10の後に、電気部品実装工程S12へ進む。
電気部品実装工程S12では、クリーム半田が塗布されるプリント配線基板に対して電気部品が実装され、リフロー半田付けが実施される。プリント配線基板に対する電気部品の実装には、実装機が適用される。リフロー半田付けには、リフロー炉等のリフロー半田付け装置が適用される。電気部品実装工程S12の後に絶縁フィルム付与工程S14へ進む。
絶縁フィルム付与工程S14では、プリント配線基板に対して電気部品が実装された電気部品実装基板における規定の位置に対して、規定の絶縁性を有する絶縁フィルムが付与される。絶縁フィルム付与工程S14には、絶縁フィルム付与装置として真空加圧装置が適用される。なお、絶縁フィルムの付与には、絶縁フィルムの貼り付け、接着及び接合など、電気部品実装基板の規定に位置に対して絶縁フィルムを固定する処理が含まれ得る。絶縁フィルム付与工程S14の後に導電化インク塗布工程S16へ進む。
導電化インク塗布工程S16では、電気部品が実装され、絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板に対して、導電化インクが塗布される。導電化インク塗布工程S16には、インクジェット方式の液体塗布装置が適用される。導電化インク塗布工程S16の後に導電化インク焼成工程S18へ進む。
導電化インク焼成工程S18では、導電化インクに対する焼成処理が実施される。焼成処理が施された導電化インクは、規定の導電性が発現する。導電化インク焼成工程S18には、オーブンなどの加熱装置を適用し得る。導電化インクに対する焼成処理が施された電気部品実装配線基板は、電気部品実装基板に対して導電層が形成されたプリント基板として機能する。
なお、実施形態に記載のプリント配線基板及び電気部品実装基板は、電気配線基板の一例である。
図3は第1実施形態に係るプリント基板製造方法が適用される電気部品実装基板の一例を示す上面図である。図4は図3に示すIV-IV断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。
図3及び図4に示す電気部品実装基板10は、図2に示すクリーム半田塗布工程S10及び電気部品実装工程S12が実行された状態であり、プリント配線基板12に対して電気部品18等が実装される。図3に示す電気部品実装基板10は、図1に示す電気部品実装基板1000に相当し、図3に示すプリント配線基板12は、図1に示すプリント配線基板1002に相当する。
図3及び図4には、複数のグランド電極16を用いて、電気部品18が囲まれる領域14Aを有する電気部品実装基板10を例示する。電気部品実装基板10は、複数のグランド電極16の外側の領域14Bに対しても、電気部品20が搭載される。図3及び図4に示す電気部品18には、図1に示すIC1006が含まれている。図3及び図4に示す電気部品20には、図1に示す抵抗器1008等が含まれる。
図3には、電気部品18及び電気部品20の実装状態の詳細を拡大図として図示する。プリント配線基板12の電極17が非配置の領域には、ソルダレジスト層13が形成される。電気部品18は、BGAが適用される集積回路であり、内部回路の出力端子であるはんだボール19がプリント配線基板12の電極17と電気接続される。なお、BGAはBall Grid Arrayの省略語である。
電気部品20は、SMTパッケージが適用される集積回路であり、内部回路の出力端子であるはんだ電極20Aがプリント配線基板12の電極17と電気接続される。なお、SMTは、Surface Mount Technologyの省略語である。
[絶縁フィルムの付与の具体例]
図5は絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板の上面図である。図6は図5に示すXI-XI断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。図5及び図6には、図3及び図4に示す電気部品実装基板10に対して、絶縁フィルム30が付与された状態を図示する。
図3及び図4に示す電気部品実装基板10に対する絶縁フィルム30の付与では、電気部品実装基板10における領域14Aに対して、絶縁フィルム30が載置され、絶縁フィルム30が加熱され、電気部品実装基板10の雰囲気が減圧される。これにより、電気部品実装基板10の領域14Aに対して絶縁フィルム30を密着させる。
絶縁フィルム30の電気部品実装基板10に対して接触させる面には、接着剤が塗布される。これにより、絶縁フィルム30の電気部品実装基板10に対する更なる密着性が確保される。絶縁フィルム30の電気部品実装基板10に対して接触させる面は、接着剤に代わり粘着剤が塗布されていてもよい。ここで、接着剤の機能として把握される接着性は、化学反応を発現させる接合機能であり、粘着剤の機能として把握される粘着性は、化学反応を発現させない接合機能である。
絶縁フィルム30は、絶縁フィルム30が付与される領域の形状に応じた形状として作成されていてもよいし、電気部品実装基板10に対して付与された状態において、余分が除去されてもよい。
絶縁フィルム30における電気部品実装基板10に対して接触させる面は、被覆対象の電気部品18の凹凸に対応する形状を有していない平坦面である。平坦面は、被覆対象の電気部品18の凹凸に対応していない表面処理が施されていてもよい。被覆対象の電気部品18の凹凸に対応していない表面処理の例として、粗面化処理、溝加工及びエンボス加工などが挙げられる。
図7は絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板を撮影した撮影画像を示す図である。同図には、電気部品実装基板10の第1面10Aに対して絶縁フィルム30が付与される。同図に示す電気部品実装基板10は、端部から少し内側の領域に対して絶縁フィルム30が貼り付けられている。
[絶縁フィルム付与装置の構成例]
図8は図2に示す絶縁フィルム付与工程に適用される絶縁フィルム付与装置の外観図である。以下に、絶縁フィルム付与装置の一例として真空加圧装置40を例示する。なお、図8では、図9及び図10に図示される真空加圧装置40の構成要素のうち、一部の構成要素の図示が省略される。
図8に示すように、真空加圧装置40は、本体40Aの内部にステージ42が配置される。ステージ42は、処理対象の電気部品実装基板10が載置され、固定される。図8では、ステージ42に対して載置され固定される電気部品実装基板10の図示が省略される。
真空加圧装置40は、本体40Aの外部の位置に対してポンプ48が配置される。ポンプ48は、本体40Aの内部に対して減圧空間が区画される場合に、本体40Aの内部を減圧する。
図9は絶縁フィルム付与装置の構成例を示す模式図である。図9には、電気部品実装基板10に対して絶縁フィルム30が位置決めされ、載置される状態を示す。
真空加圧装置40は、電気部品実装基板10が支持される位置へ絶縁フィルム30を移動させる絶縁フィルム移動ユニットを備える。絶縁フィルム移動ユニットは、絶縁フィルム30の接着剤が付与される面を電気部品実装基板10へ向ける絶縁フィルム30の姿勢を維持して、絶縁フィルム30を移動させる。
絶縁フィルム移動ユニットは、絶縁フィルムを支持する絶縁フィルム支持部、絶縁フィルム支持部を昇降させる昇降部を備える。なお、図9では絶縁フィルム移動ユニット及び絶縁フィルム移動ユニットの構成要素の図示が省略される。絶縁フィルム移動ユニットは符号62を付して図11に図示する。
真空加圧装置40は、電気部品実装基板10を支持するステージ42及び電気部品実装基板10に対して載置される絶縁フィルム30を加圧する加圧フィルム44を備える。真空加圧装置40は、加圧フィルム44を昇降させる加圧フィルム昇降機構46を備える。
ステージ42は、電気部品実装基板10の絶縁フィルム30が付与される第1面10Aと反対側の第2面10Bを支持する。ステージ42は、電気部品実装基板10を固定する固定機能を有する。固定機能の例として、電気部品実装基板10の第2面10Bを吸引する態様が挙げられる。
ステージ42は、電気部品実装基板10及び電気部品実装基板10に対して載置される絶縁フィルム30を加熱する加熱機能を備える。加熱機能の例として、ステージ42の内部に具備されるヒータを用いて、電気部品実装基板10及び絶縁フィルム30を加熱する態様が挙げられる。真空加圧装置40は、絶縁フィルム30を加熱する加熱機能を備えてもよい。
加圧フィルム44は、加圧フィルム昇降機構46を用いて両端が支持される。加圧フィルム昇降機構46は、加圧フィルム44の両端を支持する状態を維持して、加圧フィルム44を昇降させる。ここでいう下降は、加圧フィルム44を電気部品実装基板10へ向けて移動させる際の加圧フィルム44の移動方向である。上昇は、加圧フィルム44を電気部品実装基板10から離す向きへ移動させる際の加圧フィルム44の移動方向である。図9に示す矢印線は加圧フィルム44の下降方向を示す。
図10は図9に示す絶縁フィルム付与装置における加圧状態を示す模式図である。真空加圧装置40は、電気部品実装基板10及び絶縁フィルム30に対して加圧フィルム44を接触させ、かつ、加圧フィルム44を電気部品実装基板10の側へ移動させる。
加圧フィルム44は、電気部品実装基板10の形状に沿って絶縁フィルム30を変形させ、かつ、電気部品実装基板10の形状に沿って変形する。ここでいう電気部品実装基板10の形状は、電気部品実装基板10の第1面10Aに搭載される電気部品18及び電気部品20の凹凸形状が含まれる。
真空加圧装置40は、電気部品実装基板10の形状に沿って絶縁フィルム30及び加圧フィルム44を変形させた状態において、図8に示すポンプ48を用いて、絶縁フィルム30と真空加圧装置40の本体40Aとを含んで構成される閉空間40Bを減圧する。これにより、加圧フィルム44は、電気部品実装基板10に対して絶縁フィルム30を強固に密着させる。
絶縁フィルム30の厚みは、100マイクロメートル以下が好ましい。絶縁フィルム30の厚みが薄すぎると、電気部品実装基板10に対して絶縁フィルム30を密着させる際の絶縁フィルム30の破断が懸念される。絶縁フィルム30の厚みの下限値は、電気部品実装基板10の形状に応じて規定し得る。
電気部品18等が実装される電気部品実装基板10は、数ミリメートルの凹凸形状が存在する場合があり得る。絶縁フィルム30は伸縮性を有しており、電気部品実装基板10の凹凸形状に沿った形態で電気部品実装基板10に対して接着され、接合される。なお、実施形態に記載の凹凸形状は、凹部の一例であり、凸部の一例である。
絶縁フィルムの材料の例として、ポリ塩化ビニル及び伸縮性を有するポリイミド樹脂などが挙げられる。ポリ塩化ビニルは、塩化ビニル及び塩化ビニル樹脂などと称されるクロロエチレンを重合させたプラスチックの一種である。
[絶縁フィルム付与装置の電気的構成]
図11は図9に示す絶縁フィルム付与装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。絶縁フィルム付与装置の一例である真空加圧装置40の制御ユニット41は、コンピュータが適用される。コンピュータは、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを備える。コンピュータは、プロセッサが1つ以上のメモリに記憶されるプログラムを実行して真空加圧装置40の各種の機能を実現する。
コンピュータの形態は、サーバであってもよいし、パーソナルコンピュータであってもよく、ワークステーションであってもよく、また、タブレット端末などであってもよい。コンピュータの形態は、仮想マシンであってもよい。
制御ユニット41は、システム制御部50を備える。システム制御部50は、制御ユニット41を統括的に制御する全体制御部として機能する。システム制御部50は、メモリ52等の記憶装置に対するデータの読み出し及びデータの記憶を制御するメモリコントローラとして機能する。
メモリ52は、制御ユニット41が使用する各種のデータ、各種のプログラム及び各種のパラメータ等が記憶される。メモリ52は、制御ユニット41が実行する各種の演算の処理領域を備えてもよい。メモリ52は、制御ユニット41の構成要素であってもよいし、制御ユニット41の外部に具備されてもよい。
図11に示すセンサ54は、真空加圧装置40に具備される複数のセンサが含まれる。複数のセンサは、温度センサ、圧力センサ及び位置検出センサなどの各種のセンサが含まれ得る。
制御ユニット41は、データ取得部56を備える。データ取得部56は、真空加圧装置40に対して適用される各種のデータを取得する。データ取得部56を介して取得された各種のデータは、システム制御部50を介して各種の制御部へ送信される。真空加圧装置40に対して適用されるデータの例として、電気部品実装基板10における絶縁フィルム30の付与位置を表すデータ等が挙げられる。
データ取得部56は、ネットワークを介して通信自在に電気接続される外部装置から、データを取得し得る。また、データ取得部56は、メモリ52等の真空加圧装置40に具備される内部記憶装置から、データを取得し得る。ここでいうデータの取得は、データの生成という概念が含まれていてもよい。
制御ユニット41は、絶縁フィルム移動制御部60を備える。絶縁フィルム移動制御部60は、システム制御部50から送信される指令信号に基づき、規定の絶縁フィルム移動条件を適用して絶縁フィルム移動ユニット62の動作を制御し、電気部品実装基板10における規定の位置へ絶縁フィルム30を載置させる。
制御ユニット41は、加圧制御部64を備える。加圧制御部64は、システム制御部50から送信される指令信号に基づき、規定の絶縁フィルム30の加圧条件を適用して加圧ユニット66の動作を制御する。加圧ユニット66は、図9に示す加圧フィルム昇降機構46が含まれる。
制御ユニット41は、温度制御部68を備える。温度制御部68は、システム制御部50から送信される指令信号に基づき、規定の絶縁フィルム30の加熱条件を適用して温度調整ユニット70の動作を制御する。温度調整ユニット70は、図9に示すステージ42の内部に具備されるヒータが含まれる。
制御ユニット41は、減圧制御部72を備える。減圧制御部72は、システム制御部50から送信される指令信号に基づき、規定の圧力条件を適用してポンプ48の動作を制御する。
図12は図11に示す制御ユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。制御ユニット41は、プロセッサ80、非一時的な有体物であるコンピュータ可読媒体82、通信インターフェース84及び入出力インターフェース86を備える。
プロセッサ80は、汎用的な処理デバイスであるCPU(Central Processing Unit)を備える。プロセッサ80は、画像処理に特化した処理デバイスであるGPU(Graphics Processing Unit)を備えてもよい。
プロセッサ80は、バス88を介してコンピュータ可読媒体82、通信インターフェース84及び入出力インターフェース86と接続される。入力装置90及びディスプレイ装置92は入出力インターフェース86を介してバス88に接続される。
コンピュータ可読媒体82は、主記憶装置であるメモリ93及び補助記憶装置であるストレージ94を備える。コンピュータ可読媒体82は、半導体メモリ、ハードディスク装置及びソリッドステートドライブ装置等を使用し得る。コンピュータ可読媒体82は、複数のデバイスの任意の組み合わせを使用し得る。
なお、ハードディスク装置は、英語表記のHard Disk Driveの省略語であるHDDと称され得る。ソリッドステートドライブ装置は、英語表記のSolid State Driveの省略語であるSSDと称され得る。
制御ユニット41は、通信インターフェース84を介してネットワークへ接続され、外部装置と通信自在に接続される。ネットワークは、LAN(Local Area Network)等を使用し得る。なお、ネットワークの図示を省略する。
メモリ93は、移動制御プログラム95、加圧制御プログラム96、温度制御プログラム97及び減圧制御プログラム98が記憶される。図12に示すメモリ93は、図11に示すメモリ52に含まれてもよい。
移動制御プログラム95は、図11に示す絶縁フィルム移動制御部60へ適用される。加圧制御プログラム96は、加圧制御部64に適用される。温度制御プログラム97は、温度制御部68へ適用される。減圧制御プログラム98は、減圧制御部72へ適用される。
上記した各種の装置に適用される制御プログラムは、各種の装置に具備される制御ユニットに記憶され、制御ユニット41の指令に応じて、各種の装置に具備される制御ユニットがプログラムを実行してもよい。各種の装置に具備される制御ユニットは、図12に示す制御ユニット41のハードウェア構成と同様のハードウェア構成を適用しうる。
メモリ93へ記憶される各種のプログラムは、1つ以上の命令が含まれる。コンピュータ可読媒体82は、各種のデータ及び各種のパラメータ等が記憶される。なお、プログラムという用語はソフトウェアという用語と同義である。
制御ユニット41は、通信インターフェース84を介して外部装置とのデータ通信を実施する。通信インターフェース84は、USB(Universal Serial Bus)などの各種の規格を適用し得る。通信インターフェース84の通信形態は、有線通信及び無線通信のいずれを適用してもよい。
制御ユニット41は、入出力インターフェース86を介して、入力装置90及びディスプレイ装置92が接続される。入力装置90はキーボード及びマウス等の入力デバイスが適用される。ディスプレイ装置92は、制御ユニット41に適用される各種の情報が表示される。
ディスプレイ装置92は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプロジェクタ等を適用し得る。ディスプレイ装置92は、複数のデバイスの任意の組み合わせを適用し得る。なお、有機ELディスプレイのELは、Electro-Luminescenceの省略語である。
ここで、プロセッサ80のハードウェア的な構造例として、CPU、GPU、PLD(Programmable Logic Device)及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。CPUは、プログラムを実行して各種の機能部として作用する汎用的なプロセッサである。GPUは、画像処理に特化したプロセッサである。
PLDは、デバイスを製造した後に電気回路の構成を変更可能なプロセッサである。PLDの例として、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。ASICは、特定の処理を実行させるために専用に設計された専用電気回路を備えるプロセッサである。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサで構成されてもよい。各種のプロセッサの組み合わせの例として、1つ以上のFPGAと1つ以上のCPUとの組み合わせ、1つ以上のFPGAと1つ以上のGPUとの組み合わせが挙げられる。各種のプロセッサの組み合わせの他の例として、1つ以上のCPUと1つ以上のGPUとの組み合わせが挙げられる。
1つのプロセッサを用いて、複数の機能部を構成してもよい。1つのプロセッサを用いて、複数の機能部を構成する例として、クライアント又はサーバ等のコンピュータに代表される、SoC(System On a Chip)などの1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せを適用して1つのプロセッサを構成し、このプロセッサを複数の機能部として作用させる態様が挙げられる。
1つのプロセッサを用いて、複数の機能部を構成する他の例として、1つのICチップを用いて、複数の機能部を含むシステム全体の機能を実現するプロセッサを使用する態様が挙げられる。
このように、各種の機能部は、ハードウェア的な構造として、上記した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。更に、上記した各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
コンピュータ可読媒体82は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体素子を含み得る。コンピュータ可読媒体82は、ハードディスク等の磁気記憶媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体82は、複数の種類の記憶媒体を具備し得る。
[絶縁フィルム付与装置の変形例]
図13は変形例に係る絶縁フィルム付与装置の構成例を示す模式図である。同図に示す真空加圧装置40Cは、加圧フィルム44Cが絶縁フィルム30を支持する機能を有している点で、図9に示す真空加圧装置40と相違する。
加圧フィルム44Cが絶縁フィルム30を支持する機能の例として、摩擦力及び粘着力等を用いて、加圧フィルム44Cが絶縁フィルム30を支持する態様が挙げられる。加圧フィルム44Cが絶縁フィルム30を支持する機能は、絶縁フィルム30から加圧フィルム44Cを離間させる際に、絶縁フィルム30と加圧フィルム44Cとの容易な剥離が実現される態様が好ましい。
[絶縁フィルムの伸縮性]
絶縁フィルム30の伸縮性は、絶縁フィルム30のエロンゲーションをパラメータとして規定し得る。絶縁フィルム30のエロンゲーションは、電気部品実装基板10の絶縁フィルム30が付与される第1面10Aにおける凹凸の高さに応じて規定し得る。
例えば、凹凸の高さの最大値が1.0ミリメートル以下の場合、絶縁フィルム30のエロンゲーションは100パーセント以上と規定し得る。また、凹凸の高さの最大値が0.5ミリメートル以下の場合、絶縁フィルム30のエロンゲーションは50パーセント以上と規定し得る。凹凸の高さの最大値が2.0ミリメートル以下の場合、絶縁フィルム30のエロンゲーションは200パーセント以上と規定し得る。
すなわち、凹凸の高さの最大値が相対的に大きくなると、絶縁フィルム30のエロンゲーションは相対的に大きくされ、凹凸の高さの最大値が相対的に小さくなると、絶縁フィルム30のエロンゲーションは相対的に小さくされる。
ここでは、凹凸の高さの最大値が2倍になると絶縁フィルム30のエロンゲーションが2倍とされ、凹凸の高さの最大値が1/2倍になると絶縁フィルム30のエロンゲーションが1/2倍とされ、凹凸の高さの最大値の変化と絶縁フィルム30のエロンゲーションの変化との関係が線形特性を有する場合を示す。
[導電化インクの塗布の具体例]
図14は導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。図15は図14に示すXV-XV断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。なお、図14では、導電層100に被覆される絶縁フィルム30の外形が図示される。
図14及び図15に示す導電層100は、絶縁フィルム30の上に塗布された導電化インク33が焼成され、形成される。絶縁フィルム30の上とは、絶縁フィルム30の電気部品実装基板10と接触する面に対して反対側となる面を意味する。図14及び図15に示す導電層100は、電気部品実装基板10の電磁化シールドとして機能する。
図14及び図15には、絶縁フィルム30を用いて被覆される領域から、電気部品実装基板10の第1面10Aに形成される複数のグランド電極16に囲まれる領域の外側まで延び、かつ、連続する導電層100が形成される状態が図示される。導電層100が形成される領域は、電気部品実装基板10におけるグランド電極16、電気部品18及び電気部品20等の配置に応じて、適宜、規定される。
導電化インクとは、塗布後の導電化処理に起因して導電性物質となるインクである。インクは、機能性材料を含有する液体の一態様として把握し得る。導電化インクは、導電化処理が未処理の状態において導電性を有していなくてもよい。導電化インクの例として、銀ナノインク、銀錯体インク、銅ナノインク及び銅錯体インクなどが挙げられる。導電化インクに適用される金属は、金及び白金など、相対的に高い電気伝導率を有する金属が適用される。
電気部品実装基板10は、グランド電極16に対して導電化インク33が塗布され、導電層100がグランド電極16と電気接続される態様が好ましい。電気部品実装基板10に対して形成される電気回路のグランドと導電層100が電気接続されると、電磁波に対する遮蔽性が相対的に高い電磁波シールドとして、導電層100が機能し得る。ここでいう電気回路のグランドとは、電気回路の基準電位である。
このようにして、導電化インク33を用いて、電気部品実装基板10に対して電磁波シールドが作成される。導電層100は、電位の基準が筐体又は大地とされる場合の基準電位電極である接地電極と電気接続されてもよい。接地電極はアース電極と称される場合があり得る。図15には、電気部品18の凹凸形状に追従する立体形状を有する導電層100を例示したが、電気部品18の凹凸形状に追従しない立体形状を有する導電層100が形成されてもよい。
[導電化インク塗布装置の具体例]
導電化インク33の塗布は、インクジェット方式の塗布装置、ディスペンサ及びスプレー方式の塗布装置など、各種の液体塗布装置の適用が可能である。以下に、インクジェット方式の液体塗布装置の構成例を示す。
[インクジェット方式の液体塗布装置の構成例]
図16はインクジェット方式の液体塗布装置の構成例を示す上面図である。図16には、インクジェット方式の液体塗布装置である、インクジェット印刷装置200を示す。
インクジェット印刷装置200は、インクジェットヘッド202、搬送ユニット204及び基台206を備える。インクジェットヘッド202及び搬送ユニット204は、定盤等が適用される基台206の上面に配置される。
インクジェットヘッド202は、絶縁フィルム30が付与された電気部品実装基板10に対して導電化インクを吐出させる。インクジェットヘッド202は、基板幅方向について、電気部品実装基板10の全幅を超える長さに沿って複数のノズルが配置されるライン型ヘッドが適用される。ライン型ヘッドを備えるインクジェット印刷装置200は、インクジェットヘッド202と電気部品実装基板10とを一回走査させて、電気部品実装基板10の全面に導電化インクを付与し得るシングルバス方式の液体吐出を実施し得る。
インクジェットヘッド202のノズル配置は、2次元配置を適用し得る。2次元配置の例として、2列のジグザグ配置及びマトリクス配置を適用し得る。インクジェットヘッド202のノズル面は、ノズル配置に対応してノズル開口が配置される。インクジェットヘッド202は、ノズル面に配置された複数のノズル開口のそれぞれから、導電化インクを吐出させる。なお、図16では、導電化インクの図示は省略される。
インクジェットヘッド202の吐出方式は、圧電素子のたわみ変形を利用して導電化インクを加圧して、導電化インクを吐出させる圧電方式を適用し得る。インクジェットヘッド202の吐出方式は、ヒータを用いて導電化インクを加熱し、導電化インクの膜沸騰現象を利用して導電化インクを吐出させるサーマル方式を適用し得る。
インクジェット印刷装置200は、基板搬送方向に沿って電気部品実装基板10を搬送させる搬送ユニット204を備える。搬送ユニット204は、電気部品実装基板10を支持するステージ210及び基板搬送方向に沿ってステージ210を移動させる移動機構212を備える。
ステージ210は、電気部品実装基板10を固定する固定機構を備える。固定機構は、電気部品実装基板10を機械的に固定する態様を適用してもよし、電気部品実装基板10に対して負圧を付与して吸着する態様を適用してもよい。
ステージ210は、電気部品実装基板10とインクジェットヘッド202との間の距離を調整する調整機構を備えてもよい。ステージ210は、電気部品実装基板10の基板幅方向の位置を調整自在に構成されてもよいし、電気部品実装基板10の基板幅方向の位置を調整自在に構成されてもよい。
移動機構212は、ボールネジ駆動機構及びベルト駆動機構等がモータの回転軸に連結される態様を適用し得る。移動機構212は、リニアモータを備える態様を適用してもよい。
本実施形態では、基板搬送方向の位置が固定されたインクジェットヘッド202に対して、基板搬送方向に沿って電気部品実装基板10を移動させる態様を示したが、基板搬送方向の位置が固定された電気部品実装基板10に対して、基板搬送方向に沿ってインクジェットヘッド202を移動させてもよい。また、基板搬送方向に沿って電気部品実装基板10とインクジェットヘッド202との両者を移動させてもよい。
インクジェットヘッド202は、カメラ220を備える。カメラ220は、電気部品実装基板10を撮影する。インクジェット印刷装置200は、電気部品実装基板10の撮影データを用いて、基板幅方向における電気部品実装基板10の位置を検出する。電気部品実装基板10の位置の検出結果は、基板幅方向における電気部品実装基板10の位置の調整に使用される。
図16には、基板幅方向における電気部品実装基板10の両端のそれぞれにカメラ220を備える態様を例示するが、カメラ220は、基板幅方向における電気部品実装基板10の一方の端又は他方の端のいずれかに配置されてもよい。
[インクジェット印刷装置の電気的構成]
図17は図16に示すインクジェット印刷装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。図17に示すインクジェット印刷装置200の制御ユニット230は、コンピュータが適用される。制御ユニット230に適用されるコンピュータは、真空加圧装置40の制御ユニット41に適用されるコンピュータと同様のコンピュータが適用される。
制御ユニット230は、システム制御部240を備える。システム制御部240は、制御ユニット230を統括的に制御する全体制御部として機能する。システム制御部240は、メモリ242等の記憶装置に対するデータの読み出し及びデータの記憶を制御するメモリコントローラとして機能する。
図17に示すセンサ244は、インクジェット印刷装置200に具備される複数のセンサが含まれる。複数のセンサは、温度センサ、圧力センサ及び位置検出センサなどの各種のセンサが含まれ得る。
制御ユニット230は、データ取得部250を備える。データ取得部250は、インクジェット印刷装置200に対して適用される導電化インクの印刷データなど、各種のデータを取得する。データ取得部250を介して取得された各種のデータは、システム制御部240を介して各種の制御部へ送信される。
制御ユニット230は、搬送制御部252を備える。搬送制御部252は、システム制御部240から送信される指令信号に基づき、搬送ユニット204の動作を制御する。
制御ユニット230は、カメラ制御部254を備える。カメラ制御部254は、システム制御部240から送信される指令信号に基づき、カメラ220の動作を制御する。
制御ユニット230は、印刷制御部256を備える。印刷制御部256は、システム制御部240から送信される指令信号に基づき、インクジェットヘッド202の吐出制御を実施する。
印刷制御部256は、画像処理部260を備える。画像処理部260は、導電化インクのパターンを表す導電化インクの印刷データを取得し、導電化インクの印刷データに対して補正処理及びハーフトーン処理等の画像処理を施して、導電化インクのパターンのドットデータを生成する。導電化インクのパターンのドットデータは、導電化インクのパターンを構成する導電化インクのドットの配置位置及びサイズを規定する。画像処理部260は、インクジェットヘッド202の吐出異常ノズルに対するマスク処理及び補正処理を実施してもよい。
印刷制御部256は、駆動電圧生成部262を備える。駆動電圧生成部262は、導電化インクのパターンのドットデータに基づき、インクジェットヘッド202に具備されるノズルごとの吐出素子へ供給される駆動電圧を生成する。
印刷制御部256は、駆動電圧出力部264を備える。駆動電圧出力部264は、インクジェットヘッド202の吐出素子へ供給される駆動電圧の出力回路が含まれる。
図18は図17に示す制御ユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。制御ユニット230に具備されるプロセッサ272、コンピュータ可読媒体274、通信インターフェース276、入出力インターフェース278、バス280、入力装置282及びディスプレイ装置284のそれぞれは、図12に示すプロセッサ80等と同様である。ここでは、プロセッサ272等の説明を省略する。
コンピュータ可読媒体274は、主記憶装置であるメモリ285及び補助記憶装置であるストレージ286を備える。メモリ285は、インクジェット印刷装置200の制御に適用されるプログラムが記憶される。メモリ285は、搬送制御プログラム290、カメラ制御プログラム292及び印刷制御プログラム294が記憶される。
搬送制御プログラム290は、図17等に示す搬送ユニット204の制御に適用される。カメラ制御プログラム292は、カメラ220の撮影制御に適用される。印刷制御プログラム294は、画像処理プログラム296及び駆動電圧生成プログラム298が含まれる。
画像処理プログラム296は、画像処理部260におけるパターンデータの画像処理に適用される。駆動電圧生成プログラム298は、駆動電圧生成部262における駆動電圧の生成に適用される。なお、実施形態に記載のインクジェット印刷装置200は、導電化液体を付与する導電化液体付与装置の一例である。
[導電化インクに対する導電化処理の具体例]
図16から図18を用いて説明したインクジェット印刷装置200を用いて、電気部品実装基板10に対して塗布された導電化インクは、焼成処理等の導電化処理が施され、導電化される。
導電化インクに対して、焼成処理等の導電化処理が施され形成される導電層100は、金属の割合が50パーセント以上であれば、電磁波シールドとしての性能を確保し得る。導電層100は、金属の割合が75パーセント以上であれば、相対的に高い電磁波シールドとしての性能が確保される。
焼成処理は、オーブン等の加熱装置を適用して実施されてもよい。加熱装置は、図16から図18を用いて説明したインクジェット印刷装置200に具備されてもよい。図16に示すステージ210にヒータを内蔵し、導電化インクが塗布される前、導電化インクが塗布される期間及び導電化インクが塗布される後において、電気部品実装基板10を加熱して、導電化インクに対する焼成処理を実施してもよい。
図16に示すインクジェット印刷装置200における電気部品実装基板10の搬送経路に対して具備される赤外線ヒータを用いて、導電化インクに対する焼成処理を実施してもよい。焼成処理は、加熱気体を付与する態様を適用してもよいし、適宜、これらを組み合わせてもよい。
導電化インクに対する導電化処理の他の例として、導電化インクを硬化させる処理液を用いて導電化インクを硬化させる態様が挙げられる。導電化インクを硬化させる処理液は、予め、導電化インクが塗布される領域に対して塗布されてもよいし、導電化インクが塗布された後に、導電化インクが塗布された領域に対して塗布されてもよい。
例えば、図16に示すインクジェット印刷装置200について、基板搬送方向におけるインクジェットヘッド202の上流側の位置に処理液を塗布するヘッド等が配置されてもよいし、基板搬送方向におけるインクジェットヘッド202の下流側の位置に処理液を塗布するヘッド等が配置されてもよい。
導電化インクの導電化処理の他の例として、導電化インクに対して紫外線波長帯域を含む光源から光線を照射し、導電化インクを硬化させて、導電化インクの導電性能を発現させる態様が挙げられる。光源の例として、紫外線ランプ、キセノンランプ、水銀ランプ、ナトリウムランプ及びメタルハライドランプなどが挙げられる。例えば、紫外線ランプは、複数のUVLED素子を含むUVLEDアレイであってもよい。なお、UVはultravioletの省略語である。LEDはLight Emitting Diodeの省略語である。
導電化インクに対して光線を照射する装置構成として、図16に示すインクジェット印刷装置200に対して、基板搬送方向におけるインクジェットヘッド202の下流側の位置に光源が配置されてもよいし、インクジェット印刷装置200とは別の外部の装置として露光装置を備えてもよい。
導電層100の厚みは、一般的なプリント配線基板の配線パターンの厚みと同程度以上であればよい。導電層100の厚みは10マイクロメートル以上とし得る。電磁波シールドとしての性能の観点から、導電層100の厚みは厚い方がよいが、導電化インクの塗布効率の観点及びコストの観点から、導電層100の厚みは薄い方がよい。これらの観点を総合的に考慮して、導電層100の厚みの最大値は100マイクロメートル以下と規定し得る。なお、実施形態に記載の導電化インクに対する導電化処理を実施する装置は、導電層形成装置の一例である。
[第1実施形態に係るプリント基板製造方法の作用効果]
第1実施形態に係るプリント基板製造方法は、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
電気部品実装基板10に対して、絶縁フィルム30が付与され、絶縁フィルム30が付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して、導電化インクが塗布される。導電化インクに対して導電化処理が施され、導電層100が形成される。これにより、電磁波シールドとして機能する導電層100が形成されるプリント基板の製造が、低コストで実現される。
〔2〕
電気部品実装基板10に対する絶縁フィルム30の付与は、真空加圧装置が適用される。これにより、電気部品実装基板10に対して絶縁フィルム30を密着させることができ、プリント基板の小型化が実現される。
〔3〕
絶縁フィルム30の電気部品実装基板10に対して接触させる面は、接着性又は粘着性を有する。これにより、電気部品実装基板10に対して絶縁フィルム30を密着させて固定させることができる。
〔4〕
絶縁フィルム30は、電気部品実装基板10の凹凸に対応する伸縮性を有する。これにより、電気部品実装基板10に対する絶縁フィルム30の好ましい密着を実現し得る。絶縁フィルム30の伸縮性を表す指標としてエロンゲーションを適用し得る。
〔5〕
導電化インクは、電気部品実装基板10のグランド電極16に対して塗布され、導電層100がグランド電極16と電気接続される。これにより、導電層100の電磁波シールドとしての機能が向上し得る。
[第2実施形態に係るプリント基板製造方法]
導電層100の電磁波シールドとしての性能向上には、導電層100と電気回路のグランドとが電気接続されることが好ましい。そこで、グランド電極16を被覆する絶縁フィルム30Aの一部が除去され、グランド電極16を露出させて、グランド電極16に対して導電層100が電気接続させる。
図19は第2実施形態に係るプリント基板製造方法の手順を示すフローチャートである。図19に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートに対して絶縁フィルム一部除去工程S15が追加される。絶縁フィルム一部除去工程S15は、絶縁フィルム付与工程S14の後であり、導電化インク塗布工程S16の前に実施される。
図20は絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板の上面図である。図21は図20に示すXXI-XXI断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。図20及び図21に示す電気部品実装基板10は、図5に示す電気部品実装基板10と比較して、絶縁フィルム30Aのサイズが相違し、かつ、絶縁フィルム30Aが付与される領域が相違する。
図20及び図21に示す絶縁フィルム30Aは、グランド電極16、電気部品18及び電気部品20を被覆するサイズを有し、グランド電極16、電気部品18及び電気部品20を被覆する位置に対して付与される。
図22は絶縁フィルムの一部が除去された電気部品実装基板の上面図である。図23は図22に示すXXIII-XXIII断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。図22及び図23には、複数のグランド電極16及び複数のグランド電極16の周囲の絶縁フィルム30Aが除去された状態を示す。図22及び図23に示す電気部品実装基板10は、絶縁フィルム30Aの一部が除去され、グランド電極16が露出する領域30Bを有している。
絶縁フィルム30Aの除去には、レーザ加工を適用し得る。レーザ光は、炭素ガスレーザ等のガスレーザを適用してもよいし、YAGレーザ等の固体レーザを適用してもよい。絶縁フィルム30Aの除去には、ドリル及び糸鋸等が用いられる加工を適用してもよい。
[絶縁フィルム除去装置の構成例]
図24は図19に示す絶縁フィルム一部除去工程に適用されるレーザ加工装置の構成例を示す上面図である。レーザ加工装置300は、レーザヘッド302及び搬送ユニット310を備える。
レーザヘッド302は、レーザ発光ユニット304、キャリッジ306及びガイド308を備える。レーザ発光ユニット304は、レーザ光を出射する。レーザ発光ユニット304はレンズ等の光学素子が含まれていてもよい。
キャリッジ306は、レーザ発光ユニット304を支持し、基板幅方向に沿ってレーザ発光ユニット304を往復走査させる。キャリッジ306に対して付された矢印線は、キャリッジ306の走査方向を示す。
ガイド308は、基板幅方向へ延在し、基板幅方向に沿って走査するキャリッジ306を支持する。ガイド308は、基台320に対して立設される支柱を用いて、基板幅方向の両端のそれぞれが支持される。なお、ガイド308を支持する支柱の図示は省略される。
搬送ユニット310は、図16に示す搬送ユニット204と同様の構成が適用される。搬送ユニット310は、電気部品実装基板10を支持するステージ312及び基板搬送方向に沿ってステージ312を移動させる移動機構314を備え、基板搬送方向に沿って電気部品実装基板10を移動させる。
レーザ加工装置300は、搬送ユニット310に代わり、基板幅方向及び基板搬送方向のそれぞれについて電気部品実装基板10を移動させる2次元移動ステージを備えてもよい。
かかる態様において、レーザヘッド302は、レーザ発光ユニット304が固定支持される構造が適用される。レーザ加工装置300は、電気部品実装基板10が固定支持され、レーザ発光ユニット304が基板幅方向及び基板搬送方向のそれぞれについて走査されてもよい。
[レーザ加工装置の電気的構成]
図25は図24に示すレーザ加工装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。レーザ加工装置300の制御ユニット330は、コンピュータが適用される。レーザ加工装置300の制御ユニット330に適用されるコンピュータは、図11に示す真空加圧装置40の制御ユニット41に適用されるコンピュータと同様のコンピュータが適用される。
制御ユニット330は、システム制御部340を備える。システム制御部340は、制御ユニット330を統括的に制御する全体制御部として機能する。システム制御部340は、メモリ332等の記憶装置に対するデータの読み出し及びデータの記憶を制御するメモリコントローラとして機能する。
図25に示すセンサ334は、レーザ加工装置300に具備される複数のセンサが含まれる。複数のセンサは、温度センサ、圧力センサ及び位置検出センサなどの各種のセンサが含まれ得る。
制御ユニット330は、データ取得部350を備える。データ取得部350は、レーザ加工装置300に対して適用される各種のデータを取得する。データ取得部350を介して取得された各種のデータは、システム制御部340を介して各種の制御部へ送信される。
制御ユニット330は、搬送制御部352を備える。搬送制御部352は、システム制御部340から送信される指令信号に基づき、搬送ユニット310の動作を制御する。また、制御ユニット330は、レーザヘッド302へ具備されるキャリッジ306の走査を制御する。すなわち、搬送制御部352は、レーザ発光ユニット304と電気部品実装基板10との相対移動を制御する。
制御ユニット330は、レーザ制御部354を備える。レーザ制御部354、システム制御部340から送信される指令信号に基づき、レーザヘッド302から照射されるレーザ光の光量等を制御する。
図26は図24に示す電気的構成のハードウェア構成を示すブロック図である。制御ユニット330に具備されるプロセッサ370、コンピュータ可読媒体372、通信インターフェース374、入出力インターフェース376、バス378、入力装置380及びディスプレイ装置382のそれぞれは、図12に示すプロセッサ80等と同様である。ここでは、プロセッサ370等の説明を省略する。
コンピュータ可読媒体372は、主記憶装置であるメモリ385及び補助記憶装置であるストレージ386を備える。メモリ385は、レーザ加工装置300の制御に適用されるプログラムが記憶される。メモリ385は、搬送制御プログラム390及びレーザ制御プログラム392が記憶される。
搬送制御プログラム390は、図25等に示す搬送ユニット310及びキャリッジ306の動作制御に適用される。レーザ制御プログラム392は、レーザ光の照射制御に適用される。
[導電化インクの塗布の具体例]
図27は導電化インク塗布の具体例を示す電気部品実装基板の上面図である。図28は図27に示すXXVIII-XXVIII断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。図27及び図28に示す電気部品実装基板10は、絶縁フィルム30Aが付与される領域及び絶縁フィルム30Aの一部が除去され、グランド電極16が露出する領域30Bに対して導電化インク33が塗布される。
導電化インク33に対して導電化処理が施され、導電層100が形成される。導電層100は、複数のグランド電極16と電気接続され、電磁波シールドとしての性能が向上する。
[第2実施形態に係るプリント基板製造方法の作用効果]
第2実施形態に係るプリント基板製造方法は、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
絶縁フィルム30Aの一部が除去され、グランド電極16を露出させる。絶縁フィルム30Aの上及びグランド電極16に対して導電化インク33が塗布され、導電化インク33に対する導電化処理が施され、導電層100が形成される。これにより、導電層100が電気回路のグランド電極16と電気接続され、導電層100の電磁波シールドとしての性能が向上し得る。
〔2〕
絶縁フィルム30Aの一部の除去には、レーザ光が照射されるレーザ加工が適用される。これにより、高精度の絶縁フィルム30Aの一部の除去が実現される。
[導電層の第1変形例]
図29は第1変形例に係る導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。図30は図29に示すXXX-XXX断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。図29及び図30に示す導電層100Aは、一部が欠落し、絶縁フィルム30Aが露出する。図29及び図30には、導電層100Aの一部欠落領域101が図示される。
図29及び図30に示す導電層100Aは、電磁波シールドとして機能する導電層100Aを用いて被覆されない電気部品18が存在する電気部品実装基板10に対して形成される。
図29及び図30に示す導電層100Aは、図16から図18に示すインクジェット印刷装置200に適用される印刷データとして、図29及び図30に示す導電層100Aのパターンを表す印刷データを適用し、インクジェット印刷装置200を用いて導電化インク33が塗布され、導電化インク33に対して導電化処理が施されて形成される。
[導電層の第2変形例]
図31は第2変形例に係る導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。図32は図31に示すXXXII-XXXII断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。
図31及び図32に示す絶縁フィルム30Cは、電気部品実装基板10の複数のグランド電極16及び複数の電気部品18の全てを被覆する形状を有し、複数のグランド電極16及び複数の電気部品18の全てを被覆する電気部品実装基板10の位置に対して付与される。
一方、複数の電極21の全ては、絶縁フィルム30Cを用いて被覆されておらず、露出する。例えば、電極21は、グランド電位以外の電位が出力される電極であり、信号が出力される信号出力電極であってもよいし、電源電位の出力電極であってもよい。複数の電極21は、互いに異なる電位が出力されてもよい。
複数の電極21のそれぞれは、個別に導電化インク33が塗布される。複数の電極21のそれぞれに塗布された導電化インク33は、電気部品18等を被覆する絶縁フィルム30Cの上に達している。すなわち、導電化インク33のパターンは、複数の電極21のそれぞれから電気部品18等を被覆する絶縁フィルム30Cの上に達する形状を有している。
導電化インク33に対して導電化処理が施され、複数の電極21のそれぞれから延びる導電層100Cが形成される。導電層100Cは、複数の電極21のそれぞれの取出電極として機能する。
[導電層の第3変形例]
図33は第3変形例に係る導電層に適用される絶縁フィルムが付与された電気部品実装基板の上面図である。図34は図33に示すXXXIV-XXXIV断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。
導電層の第3変形例として、電磁波シールドとして機能する導電層と、延長電極又は延長配線として機能する導電層とが個別に形成される態様を示す。まず、電気部品実装基板10の第1面10Aに対して、図20に示す絶縁フィルム30Aが付与される。絶縁フィルム30Aは、電気部品実装基板10の第1面10Aへ搭載されるグランド電極16、電気部品18及び電極21の全てを被覆する。
次に、図24から図26に示すレーザ加工装置300を用いて、絶縁フィルム30Aの一部除去加工が実施される。図33及び図34には、図20に示す絶縁フィルム30Aの一部除去加工が実施された状態を絶縁フィルム30Dとして図示する。
絶縁フィルム30Aの一部が除去された絶縁フィルム30Dは、グランド電極16が露出する領域30B及び複数の電極21のそれぞれの一部が露出する領域30Eを有している。
図35は第3変形例に係る導電層が形成された電気部品実装基板の上面図である。図36は図35に示すXXXVI-XXXVI断面線に沿う電気部品実装基板の断面図である。図33及び図34に示す電気部品実装基板10に対して導電化インク33が付与され、導電化インク33に対して導電化処理が施され、互いに分離される導電層100B及び導電層100Cが形成される。
導電層100Bは、複数のグランド電極16と電気接続される電磁波シールドとして機能する。複数の導電層100Cのそれぞれは、複数の電極21のそれぞれの延長電極として機能する。
[プリント基板製造システムの構成例]
図37はプリント基板製造システムの構成例を示す全体構成図である。同図に示すプリント製造システム400は、各種の装置がネットワーク410を介して通信自在に接続される。
ネットワーク410は、各種の既存のネットワークが適用される。ネットワーク410は、LANを適用してもよいし、WANを適用してもよい。ネットワーク410は、規格化された通信形態を適用し得る。なお、LANはLocal Area Networkの省略語である。WANはWide Area Networkの省略語である。
ネットワーク410は、無線通信を適用してもよいし、有線通信を適用してもよい。ネットワーク410は、規格化された通信プロトコルを適用してもよい。ネットワーク410は、複数の種類の通信形態を組み合わせてもよい。
プリント製造システム400は、サーバ装置402を備える。サーバ装置402は、ネットワーク410を介して接続される装置の要求に応じて、データ及びプログラム等を提供する。
プリント製造システム400は、ディスペンサ403、実装機404及びリフロー炉406を備える。ディスペンサ403は、クリーム半田塗布工程S10に適用される。実装機404及びリフロー炉406は、電気部品実装工程S12に適用される。プリント製造システム400は、電気部品実装基板10の検査を実施する検査装置が具備されてもよい。ディスペンサ403、実装機404及びリフロー炉406のそれぞれは、コンピュータが適用される制御ユニットを備える。なお、制御ユニットの図示は省略される。
プリント製造システム400は、真空加圧装置40、インクジェット印刷装置200及びレーザ加工装置300を備える。ここでは、真空加圧装置40、インクジェット印刷装置200及びレーザ加工装置300の詳細な説明は省略する。
真空加圧装置40の制御ユニット41、インクジェット印刷装置200の制御ユニット230及びレーザ加工装置300の制御ユニット330のそれぞれは、ネットワーク410を介してサーバ装置402との通信を実施して、真空加圧装置40、インクジェット印刷装置200及びレーザ加工装置300のそれぞれを制御する。プリント製造システム400は、各装置を統括的に制御する制御ユニットを備えてもよい。
なお、絶縁フィルム30A等の一部が除去されるレーザ加工が実施されない場合、プリント製造システム400は、レーザ加工装置300及び制御ユニット330は具備されなくてもよい。
[電気部品搭載基板の変形例]
電気部品実装基板10は、複数の電気部品実装基板10が1枚の大サイズの基板に一体に形成されてもよい。すなわち、電気部品実装基板10は、1枚の大サイズの基板を用いて多面取りがされてもよい。
電気部品実装基板10を構成するプリント配線基板12は、ガラスエポキシなどの材料が用いられるリジット基板であってもよいし、ポリイミドなど材料が用いられる柔軟性を有するフレキシブル基板であってもよい。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者により、多くの変形が可能である。また、実施形態、変形例及び応用例は適宜組み合わせて実施してもよい。
10 電気部品実装基板
10A 第1面
10B 第2面
12 プリント配線基板
13 ソルダレジスト層
14A 領域
14B 領域
16 グランド電極
17 電極
18 電気部品
19 はんだボール
20 電気部品
20A はんだ電極
21 電極
30 絶縁フィルム
30A 絶縁フィルム
30B グランド電極が露出する領域
30C 絶縁フィルム
30D 絶縁フィルム
30E 電極が露出する領域
33 導電化インク
40 真空加圧装置
40A 本体
40B 閉空間
40C 真空加圧装置
41 制御ユニット
42 ステージ
44 加圧フィルム
44C 加圧フィルム
46 加圧フィルム昇降機構
48 ポンプ
50 システム制御部
52 メモリ
54 センサ
56 データ取得部
60 絶縁フィルム移動制御部
62 絶縁フィルム移動ユニット
64 加圧制御部
66 加圧ユニット
68 温度制御部
70 温度調整ユニット
72 減圧制御部
80 プロセッサ
82 コンピュータ可読媒体
84 通信インターフェース
86 入出力インターフェース
88 バス
90 入力装置
92 ディスプレイ装置
93 メモリ
94 ストレージ
95 移動制御プログラム
96 加圧制御プログラム
97 温度制御プログラム
98 減圧制御プログラム
100 導電層
100A 導電層
100B導電層
100C 導電層
101 一部欠落領域
200 インクジェット印刷装置
202 インクジェットヘッド
204 搬送ユニット
206 基台
210 ステージ
212 移動機構
220 カメラ
230 制御ユニット
240 システム制御部
242 メモリ
244 センサ
250 データ取得部
252 搬送制御部
254 カメラ制御部
256 印刷制御部
260 画像処理部
262 駆動電圧生成部
264 駆動電圧出力部
272 プロセッサ
274 コンピュータ可読媒体
276 通信インターフェース
278 入出力インターフェース
280 バス
282 入力装置
284 ディスプレイ装置
286 ストレージ
290 搬送制御プログラム
292 カメラ制御プロセッサ
294 印刷制御プログラム
296 画像処理プログラム
298 駆動電圧生成プログラム
300 レーザ加工装置
302 レーザヘッド
304 レーザ発光ユニット
306 キャリッジ
308 ガイド
310 搬送ユニット
312 ステージ
320 基台
330 制御ユニット
332 メモリ
334 センサ
340 システム制御部
350 データ取得部
352 搬送制御部
354 レーザ制御部
354 レーザ制御部
370 プロセッサ
372 コンピュータ可読媒体
374 通信インターフェース
376 入出力インターフェース
378 バス
380 入力装置
382 ディスプレイ装置
メモリ 385
386 ストレージ
390 搬送制御プログラム
392 レーザ制御プログラム
400 プリント基板製造システム
402 サーバ装置
403 ディスペンサ
404 実装機
406 リフロー炉
410 ネットワーク
1000 電気部品実装基板
1002 プリント配線基板
1004 部品実装面
1006 IC
1008 抵抗器
1008A 抵抗アレイ
1009 電極
1010 コンデンサ
1020 導電パターン
S10~S18 プリント基板製造方法の各ステップ

Claims (12)

  1. 電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層が形成されるプリント基板を製造するプリント基板製造方法であって、
    前記電気配線基板の第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して、規定の絶縁性を有する絶縁フィルムを付与し、
    前記絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体を付与し、前記導電化液体が導電化された前記導電層を形成するプリント基板製造方法。
  2. 真空加圧装置を用いて、前記電気配線基板に対して前記絶縁フィルムを付与する請求項1に記載のプリント基板製造方法。
  3. 前記絶縁フィルムは、前記電気配線基板と接触する側の面に対して接着性又は粘着性が付与される請求項2に記載のプリント基板製造方法。
  4. 前記絶縁フィルムの一部を除去し、
    前記絶縁フィルムの一部が除去された後に、前記導電化液体が付与される請求項1に記載のプリント基板製造方法。
  5. 前記絶縁フィルムの一部の除去は、レーザ加工装置が適用される請求項4に記載のプリント基板製造方法。
  6. 前記導電化液体が導電化され形成される前記導電層は、前記電気配線基板に対して搭載される電気回路の電極と電気接続される請求項1に記載のプリント基板製造方法。
  7. 前記電極は、前記電気回路の基準電位が出力されるグランド電極である請求項6に記載のプリント基板製造方法。
  8. 前記電極は、前記電気配線基板の接地電極である請求項6に記載のプリント基板製造方法。
  9. 前記電極は、前記電気配線基板の信号が出力される信号出力電極である請求項6に記載のプリント基板製造方法。
  10. 前記電気配線基板は、第1面及び第2面の少なくともいずれかに、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有し、
    前記絶縁フィルムは、凹部及び凸部の少なくともいずれか対して密着する伸縮性を有する請求項1から9のいずれか一項に記載のプリント基板製造方法。
  11. 電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層が形成されるプリント基板を製造するプリント基板製造システムであって、
    前記電気配線基板の第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して、規定の絶縁性を有する絶縁フィルムを付与する絶縁フィルム付与装置と、
    前記絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体を付与する導電化液体付与装置と、
    前記導電化液体を導電化して前記導電層を形成する導電層形成装置と、
    を備えたプリント基板製造システム。
  12. 電気配線基板に対して規定の導電性を有する導電層が形成されるプリント基板であって、
    第1面及び第2面の少なくともいずれかに、凹部及び凸部の少なくともいずれかを有し、
    第1面及び第2面の少なくともいずれかに対して伸縮性を有する絶縁フィルムが付与され、
    前記絶縁フィルムが付与された領域の少なくとも一部を含む領域に対して導電化液体が付与され、
    前記導電化液体が導電化された前記導電層が形成されるプリント基板。
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