JP2024050269A - モータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータと電子制御装置とを容易かつ確実に電気的に接続できるモータ装置を提供する。【解決手段】モータ装置3であって、基体30と、基体30に取り付けられたモータ40および電子制御装置60と、モータ40と電子制御装置60との間に介設されるコネクタ80と、を備えている。コネクタ80は、第一プラグ81と、第一プラグ81に連結された第二プラグ82と、第一プラグ81内および第二プラグ82内に収容された電線と、を備えている。電線の両端部がモータ40および電子制御装置60にそれぞれ電気的に接続される。第二プラグ82は、第一プラグ81に対して連結方向および連結方向に交差する方向に移動可能な状態で連結されている。【選択図】図3

Description

本発明は、モータ装置に関する。
車両用ブレーキシステムには、ブレーキペダルに連結された入力装置と、モータを駆動源とするモータシリンダ装置と、が設けられており、ブレーキペダルのストローク量(作動量)に応じてブレーキ液圧を発生させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-67233号公報
従来のモータシリンダ装置としては、基体の一面にモータを取り付けるとともに、基体の一面の反対側の面に電子制御装置を取り付け、モータから突出したバスバーを、基体の貫通孔を通じて電子制御装置の端子に差し込んで接続しているものがある。
前記した従来のモータシリンダ装置では、各部品の加工時や組み付け時に生じる公差によって、モータのバスバーと電子制御装置の端子の位置がずれてしまうと、モータと電子制御装置とを電気的に接続し難くなるという問題がある。なお、アンチロックブレーキ制御等を行う液圧制御装置においても同様の問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、モータと電子制御装置とを容易かつ確実に電気的に接続できるモータ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、モータ装置であって、基体と、前記基体に取り付けられたモータおよび電子制御装置と、前記モータと前記電子制御装置との間に介設されるコネクタと、を備えている。前記コネクタは、第一プラグと、前記第一プラグに連結された第二プラグと、前記第一プラグ内および前記第二プラグ内に収容された電線と、を備えている。前記電線の両端部に設けられた二つの端子は、前記第一プラグおよび前記第二プラグにそれぞれ固定されるとともに、前記モータおよび前記電子制御装置にそれぞれ電気的に接続される。前記第二プラグは、前記第一プラグに対して連結方向および前記連結方向に交差する方向に移動可能な状態で連結されている。
本発明のモータ装置では、モータおよび電子制御装置が正規の位置からずれてしまった場合でも、コネクタの第二プラグが第一プラグに対して連結方向および連結方向に交差する方向に移動することで、モータおよび電子制御装置の位置のずれを吸収できる。これにより、モータと電子制御装置とを電気的に確実に接続できる。
また、本発明のモータ装置では、モータと電子制御装置とを、これらの部品とは別部品のコネクタを用いて接続するため、モータおよび電子制御装置からバスバーを大きく突出させる必要がなくなる。これにより、モータおよび電子制御装置を小型化できるため、モータおよび電子制御装置を調達するときの輸送コストや保管コストを削減できるとともに、モータおよび電子制御装置を基体に組み付ける時の作業スペースを小さくできる。
前記したモータ装置において、前記モータを前記基体の第一取付面に取り付けるとともに、前記電子制御装置を前記基体の前記第一取付面の反対側の第二取付面に取り付けることが好ましい。この場合には、前記基体に前記第一取付面から前記第二取付面に貫通した取付孔を形成し、前記取付孔に前記コネクタを挿通する。
この構成では、基体の内部を通じてモータと電子制御装置とを接続するため、コネクタが基体の外部に露出しない。これにより、モータ装置がコンパクトになるとともに、モータ装置の外観が良くなる。
前記したモータ装置の前記電子制御装置が、前記基体の前記第二取付面に取り付けられたハウジングと、前記ハウジング内に収容された制御基板と、を備えている場合には、前記コネクタの端部を、前記基体から突出させて前記ハウジング内に入り込ませることが好ましい。
ハウジング内でコネクタを制御基板に電気的に接続することで、モータ装置をコンパクトに構成することができる。
前記したモータ装置においては、前記第一プラグ内および前記第二プラグ内に、前記電子制御装置から前記モータに電流を供給するための前記電線と、前記電子制御装置から前記モータに信号を送るための前記電線と、を収容することが好ましい。
この構成では、各種の電線をまとめてコネクタ内に収容するため、モータと電子制御装置とを容易に接続できるとともに、基体の加工コストを低減できる。ひいては、モータ装置の製造コストを低減できる。
前記したモータ装置の好ましい形態では、前記第一プラグおよび前記第二プラグの一方には、筒状の周壁部を形成し、前記第一プラグおよび前記第二プラグの他方には、前記周壁部に挿入される挿入部を形成する。
この形態では、第一プラグと第二プラグとを組み付けた状態で、周壁部の内周面と挿入部の外周面との間に隙間が形成されるように構成する。このようにすると、第一プラグに対して第二プラグが連結方向に交差する方向に移動したときに、挿入部が周壁部の内面に当接することで、第二プラグの移動を制限できる。
前記したモータ装置において、前記挿入部には、前記連結方向に交差する方向に突出した係合部を形成し、前記係合部を前記周壁部に形成された係合孔に挿入することが好ましい。
この構成では、第一プラグと第二プラグが離れる方向に移動したときに、係合部が係合孔の縁部に引っ掛かることで、第一プラグと第二プラグの移動を制限できるため、コネクタが引っ張られたときの電線および端子の負荷を低減できる。
本発明は、前記基体にピストンが収容されるシリンダ穴が形成されており、前記モータの駆動によって前記ピストンを移動させることで、ブレーキ液圧を発生可能なモータ装置に適用可能である。
本発明のモータ装置では、コネクタの第二プラグが第一プラグに対して移動可能であるため、モータと電子制御装置とを容易かつ確実に電気的に接続できる。これにより、基体、モータおよび電子制御装置の加工および組み付け作業に要するコストを抑えることができ、ひいては、モータ装置の製造コストを低減できる。
また、本発明のモータ装置では、モータと電子制御装置とをコネクタを用いて接続するため、モータおよび電子制御装置を小型化することができ、ひいては、モータおよび電子制御装置を調達する際の輸送コストや保管コストを削減できるとともに、モータおよび電子制御装置を基体に組み付ける時の作業スペースを小さくできる。
本発明の実施形態に係るモータ装置を用いた車両用ブレーキシステムを示した全体構成図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置を前方左上から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置を示した図2のIII-III断面図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置の基体、モータおよびコネクタを示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のコネクタを前方左下から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のコネクタを示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のコネクタを後方左上から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置におけるコネクタを示した図7のVIII-VIII断面図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置におけるコネクタを示した図7のIX-IX断面図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のハウジングの内面を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のコネクタを電子制御装置に接続する態様を示した側断面図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のコネクタを電子制御装置に接続した状態を示した側断面図である。 本発明の実施形態に係るモータ装置のモータを示した後面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明のモータ装置を車両用ブレーキシステムに適用した場合を例として説明する。
車両用ブレーキシステムAは、図1に示すように、原動機(エンジンや電動モータなど)の起動時に作動するバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、原動機の停止時などに作動する油圧式のブレーキシステムの双方を備えるものである。
車両用ブレーキシステムAは、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車や、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車に搭載することができる。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルP(特許請求の範囲における「ブレーキ操作子」)のストローク量(作動量)に応じてブレーキ液圧を発生させるとともに、車両挙動の安定化を支援する。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルPのストローク量に応じてブレーキ液圧を発生させる入力装置1と、ブレーキペダルPに擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータ2と、モータ40を駆動源としてブレーキ液圧を発生させるモータ装置3と、を備えている。
また、車両用ブレーキシステムAは、車輪ブレーキの各ホイールシリンダWに作用するブレーキ液の液圧を制御し、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置100を備えている。
入力装置1は、基体10の第一シリンダ穴11に挿入された二つのピストン12a,12bを備えている。
第一シリンダ穴11の底面と底側のピストン12aとの間に底側圧力室14aが形成されている。また、底側のピストン12aと開口側のピストン12bとの間に開口側圧力室14bが形成されている。
ブレーキペダルPのロッドRの先端部は、開口側のピストン12bに連結されている。両ピストン12a,12bは、ブレーキペダルPの踏力を受けて第一シリンダ穴11内を摺動し、底側圧力室14a内および開口側圧力室14b内のブレーキ液を加圧する。
入力装置1の基体10内には、ストロークシミュレータ2が設けられている。
ストロークシミュレータ2は、基体10の第二シリンダ穴21に挿入されたピストン22と、第二シリンダ穴21の開口部を閉塞する蓋部材24と、ピストン22と蓋部材24との間に収容されたコイルばね23と、を備えている。
第二シリンダ穴21の底面とピストン22との間に圧力室25が形成されている。圧力室25は、後記する第一分岐液圧路1c、第二分岐液圧路1dおよび第二メイン液圧路1bを介して、第一シリンダ穴11の開口側圧力室14bに通じている。
ストロークシミュレータ2では、開口側圧力室14bで発生したブレーキ液圧によって、ピストン22がコイルばね23の付勢力に抗して移動する。そして、付勢されたピストン22によってブレーキペダルPに擬似的な操作反力が付与される。
モータ装置3は、基体30のシリンダ穴31に挿入された二つのピストン32a,32bと、モータ40と、駆動伝達部50と、を備えている。
シリンダ穴31の底面と底側のピストン32aとの間に底側圧力室34aが形成されている。また、底側のピストン32aと開口側のピストン32bとの間に開口側圧力室34bが形成されている。
モータ40は、後記する電子制御装置60によって駆動制御される電動サーボモータである。
駆動伝達部50は、モータ40の出力軸の回転駆動力を直線方向の軸力に変換する機構である。駆動伝達部50は、例えば、ボールねじ機構によって構成されている。
モータ40の出力軸が回転し、その回転駆動力が駆動伝達部50に入力されると、駆動伝達部50のロッド51が進退移動する。ロッド51の先端部は、開口側のピストン32bに当接している。
両ピストン32a,32bがロッド35aからの入力を受けてシリンダ穴31内を摺動し、底側圧力室34a内および開口側圧力室34b内のブレーキ液を加圧する。
電子制御装置60は、基体30の側面に取り付けられている。電子制御装置60のハウジング内には、制御基板が収容されている。電子制御装置60は、各種センサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラム等に基づいて、モータ40の作動や各弁の開閉を制御する。
液圧制御装置100は、アンチロックブレーキ制御、車両の挙動を安定化させる横滑り制御、トラクション制御などを実行し得る構成を備えている。なお、図示は省略するが、液圧制御装置100は、電磁弁やポンプなどが設けられた液圧ユニット、ポンプを駆動するためのモータ、電磁弁やモータなどを制御するための電子制御装置などを備えている。
次に、入力装置1の基体10内に形成された各液圧路について説明する。
第一メイン液圧路1aは、第一シリンダ穴11の底側圧力室14aを起点とする液圧路である。第一メイン液圧路1aの終点である出力ポートには、モータ装置3の基体30に至る配管Haが連結されている。
第二メイン液圧路1bは、第一シリンダ穴11の開口側圧力室14bを起点とする液圧路である。第二メイン液圧路1bの終点である出力ポートには、モータ装置3の基体30に至る配管Hbが連結されている。
第一分岐液圧路1cは、第二メイン液圧路1bから分岐して、ストロークシミュレータ2の圧力室25に至る液圧路である。
第一分岐液圧路1cには、常閉型の電磁弁5が設けられている。この電磁弁5は第一分岐液圧路1cを開閉するものである。
第二分岐液圧路1dは、第二メイン液圧路1bから分岐して、第一分岐液圧路1cに至る液圧路である。第二分岐液圧路1dは、第一分岐液圧路1cにおいて電磁弁5よりも圧力室25側の部位に連通している。
第二分岐液圧路1dには、チェック弁6が設けられている。チェック弁6は、電磁弁5に並列に接続されている。このチェック弁6は、圧力室25側から第一シリンダ穴11側へのブレーキ液の流入のみを許容する弁である。
次に、モータ装置3の基体30内に形成された各液圧路について説明する。
第三メイン液圧路3aは、基体30の入力ポートから出力ポートに至る液圧路である。第三メイン液圧路3aの始点である入力ポートには、入力装置1の基体10に連結された配管Haが連結されている。これより、入力装置1の第一メイン液圧路1aと、モータ装置3の第三メイン液圧路3aとが配管Haを介して連通している。第三メイン液圧路3aの終点である出力ポートには、液圧制御装置100に至る配管Hcが連結されている。
第四メイン液圧路3bは、基体30の入力ポートから出力ポートに至る液圧路である。第四メイン液圧路3bの始点である入力ポートには、入力装置1の基体10に連結された配管Hbが連結されている。これより、入力装置1の第二メイン液圧路1bと、モータ装置3の第四メイン液圧路3bとが配管Hbを介して連通している。第四メイン液圧路3bの終点である出力ポートには、液圧制御装置100に至る配管Hdが連結されている。
第一連通路3cは、シリンダ穴31の底側圧力室34aから第三メイン液圧路3aに至る液圧路である。
第二連通路3dは、シリンダ穴31の開口側圧力室34bから第四メイン液圧路3bに至る液圧路である。
第三メイン液圧路3aと第一連通路3cとの連結部には、三方向弁である第一切替弁7aが設けられている。第一切替弁7aは、2ポジション3ポートの電磁弁である。
第一切替弁7aが図1に示す第一ポジションの状態では、第三メイン液圧路3aの上流側(入力装置1側)と下流側(ホイールシリンダW側)とが連通し、第三メイン液圧路3aと第一連通路3cとが遮断される。
第一切替弁7aが第二ポジションの状態では、第三メイン液圧路3aの上流側と下流側とが遮断され、第一連通路3cと第三メイン液圧路3aの下流側とが連通する。
第四メイン液圧路3bと第二連通路3dとの連結部には、三方向弁である第二切替弁7bが設けられている。第二切替弁7bは、2ポジション3ポートの電磁弁である。
第二切替弁7bが図1に示す第一ポジションの状態では、第四メイン液圧路3bの上流側(入力装置1側)と下流側(ホイールシリンダW側)とが連通し、第四メイン液圧路3bと第二連通路3dとが遮断される。
第二切替弁7bが第二ポジションの状態では、第四メイン液圧路3bの上流側と下流側とが遮断され、第二連通路3dと第四メイン液圧路3bの下流側とが連通する。
第一圧力センサP1および第二圧力センサP2は、ブレーキ液圧の大きさを検知するものである。第一圧力センサP1および第二圧力センサP2で取得された情報は電子制御装置60に出力される。
第三メイン液圧路3aに設けられた第一圧力センサP1は、第一切替弁7aよりも上流側(入力ポート側)に配置されており、入力装置1で発生したブレーキ液圧を検知する。
第二連通路3dに設けられた第二圧力センサP2は、第二切替弁7bよりも上流側(シリンダ穴31側)に配置されており、モータ装置3で発生したブレーキ液圧を検知する。
液圧制御装置100は、配管Hc,Hdを介してモータ装置3に接続されている。さらに、液圧制御装置100は、配管を介して各ホイールシリンダWに接続されている。
次に車両用ブレーキシステムAの動作について概略説明する。
図1に示す車両用ブレーキシステムAでは、システムが起動されると、モータ装置3の第一切替弁7aおよび第二切替弁7bが励磁されて、前記した第一ポジションから第二ポジションに切り替わる。
これにより、第三メイン液圧路3aの下流側と第一連通路3cとが通じるとともに、第四メイン液圧路3bの下流側と第二連通路3dとが通じる。これにより、入力装置1と各ホイールシリンダWとが遮断されるとともに、モータ装置3と各ホイールシリンダWとが連通する。
また、システムが起動されると、入力装置1の第一分岐液圧路1cの常閉型の電磁弁5は開弁される。これにより、ブレーキペダルPの操作によって入力装置1で発生した液圧は、ホイールシリンダWには伝達されずに、ストロークシミュレータ2に伝達される。
そして、ストロークシミュレータ2の圧力室25の液圧が大きくなり、ピストン22がコイルばね23の付勢力に抗して移動することで、ブレーキペダルPのストロークが許容される。これにより、擬似的な操作反力がブレーキペダルPに付与される。
また、ストロークセンサ15によって、ブレーキペダルPの踏み込みが検知されると、モータ装置3のモータ40が駆動され、モータ装置3で液圧が発生する。
電子制御装置4は、モータ装置3の発生液圧(第二圧力センサP2で検出された液圧)と、ブレーキペダルPの操作量に対応した要求液圧とを対比し、その対比結果に基づいてモータ40の回転速度等を制御する。
このようにして、車両用ブレーキシステムAではブレーキペダルPの操作量に応じて液圧を昇圧させる。そして、モータ装置3の発生液圧は液圧制御装置100に入力される。
ブレーキペダルPの踏み込みが解除されると、モータ装置3のモータ40が逆転駆動され、モータ装置3の発生液圧が降圧される。
液圧制御装置100では、入口弁および出口弁の開閉状態を制御することで、各ホイールシリンダWのホイールシリンダ圧が調整される。
なお、モータ装置3が作動しない状態(例えば、イグニッションOFFや、電力が得られない場合など)においては、入力装置1で発生した液圧が、液圧制御装置100を介して、各ホイールシリンダWに伝達される。
次に、本実施形態のモータ装置3について詳細に説明する。
モータ装置3は、図1に示すように、基体30と、モータ40と、駆動伝達部50と、電子制御装置60と、リザーバタンク70と、を備えている。また、モータ装置3には、図3に示すように、コネクタ80が設けられている。
なお、以下の説明における各方向は、モータ装置3を説明する上で便宜上設定したものであり、モータ装置3の構造や使用形態を限定するものではない。
基体30は、図2に示すように、車両に搭載される金属製のブロックである。本実施形態の基体30は、アルミニウム合金製である。本実施形態の基体30には、前後方向に延びている本体部30aと、本体部30aの後端部から下方に突出しているフランジ部30bと、が形成されている。
基体30の内部には、図1に示すように、有底円筒状のシリンダ穴31および複数の液圧路3a,3b,3c,3dなどが形成されるとともに、二つの切替弁7a,7bおよび二つの圧力センサP1,P2が設けられている。
シリンダ穴31は、図3に示すように、本体部30a内において前後方向に延在されている。シリンダ穴31の後端部は、本体部30aの後面に開口している。
シリンダ穴31には、二つのピストン32a,32bと、二つのコイルばね33a,33bと、が収容されている。
シリンダ穴31の底面と、底側のピストン32aとの間に形成された底側圧力室34aには、コイルばね33aが収容されている。コイルばね33aは、底面側に移動したピストン32aを開口部側に押し戻すものである。
底側のピストン32aと、開口側のピストン32bとの間に形成された開口側圧力室34bには、コイルばね33bが収容されている。コイルばね33bは、底面側に移動したピストン32bを開口部側に押し戻すものである。
リザーバタンク70は、本体部30aの上面に取り付けられている。リザーバタンク70から底側圧力室34a内および開口側圧力室34b内にブレーキ液が補給される。
フランジ部30bは、図4に示すように、本体部30aの後端部から下方に向けて突出した板状の部位である。フランジ部30bの後面は、本体部30aの後面に連続している。本体部30aおよびフランジ部30bの後面は、四角形に形成されている。
図3に示すように、フランジ部30bの前面(第一取付面)にはモータ40が取り付けられ、本体部30aおよびフランジ部30bの後面(第二取付面)には電子制御装置60が取り付けられている。すなわち、モータ40と電子制御装置60との間には基体30が介在している。
フランジ部30bには、後記するモータ40の出力軸41が挿通される挿通孔30cと、後記するコネクタ80が挿通される取付孔30dと、が前面から後面に亘って貫通している。
挿通孔30cは、シリンダ穴31の軸方向に平行して前後方向に延びており、軸断面が円形に形成されている(図4参照)。
取付孔30dは、シリンダ穴31の軸方向に平行して前後方向に延びている。取付孔30dの軸断面は、左右方向に幅広な長円形に形成されている(図4参照)。取付孔30dは、挿通孔30cの下方に形成されている。
モータ40は、後記する電子制御装置60によって駆動制御される電動サーボモータである。モータ40は、図2に示すように、円筒状のモータハウジング42を有しており、モータハウジング42の内部にコイルや永久磁石などの各種の電気部品(図示せず)が収容されている。
モータハウジング42は、前後方向の軸回りに周壁部が形成されており、先端部(前端部)および基端部(後端部)は閉塞されている(図4参照)。
図3に示すように、モータハウジング42の基端部は、基体30のフランジ部30bの前面に取り付けられている。モータハウジング42の基端部には、フランジ部30bの前面に対峙する取付面43が形成されている。
取付面43は、図14に示すように、円形の面である。取付面43の外周縁部には、側方に張り出したフランジ44が形成されている。図2に示すように、フランジ44が基体30のフランジ部30bの前面にボルトによって固定されることで、モータ40がフランジ部30bに取り付けられている。
取付面43の中心部には、図4に示すように、出力軸41が後方に向けて突出している。図3に示すように、出力軸41は、フランジ部30bの挿通孔30cに挿通されており、フランジ部30bの後面から後方に突出している。
出力軸41の基端部には、図4に示すように、ベアリング45が外嵌されている。ベアリング45は、フランジ部30bの挿通孔30cに嵌め込まれる。また、出力軸41の先端部には、平歯車である駆動ギヤ46が取り付けられている。
取付面43の外周縁部には、取付面43とフランジ部30bの前面との間をシールする環状のシール部材47が設けられている。シール部材47は、ゴム製の無端状の部材であり、取付面43の外周縁部に形成された環状の溝部に嵌め込まれている。
駆動伝達部50は、図3に示すように、モータ40の出力軸41の回転駆動力を直線方向の軸力に変換するものである。駆動伝達部50は、本体部30aおよびフランジ部30bの後面に取り付けられており、後記する電子制御装置60のハウジング61内に収容されている。
駆動伝達部50は、開口側のピストン32bに当接しているロッド51を備えている。ロッド51はシリンダ穴31内に挿入されており、ロッド51の先端部が開口側のピストン32bに当接している。ロッド51の後部は、ボールねじ機構および歯車機構を介して、モータ40の出力軸41の駆動ギヤ46に連結されている。
モータ40の出力軸41が回転すると、その回転駆動力が駆動ギヤ46から歯車機構およびボールねじ機構を介して、ロッド51に直線方向の軸力として付与され、ロッド51が前後方向に進退移動する。
ロッド51が前方に移動したときには、両ピストン32a,32bがロッド51からの入力を受けてシリンダ穴31内を摺動し、底側圧力室34a内および開口側圧力室34b内のブレーキ液を加圧する。
電子制御装置60は、合成樹脂製の箱体であるハウジング61(図2参照)と、ハウジング61内に収容された制御基板62と、を備えている。
ハウジング61は、本体部30aおよびフランジ部30bの後面全体を覆っている。ハウジング61の周壁部は、ボルトによって本体部30aおよびフランジ部30bの後面に固定されている。
ハウジング61の内部空間において、基体30側の空間には、駆動伝達部50が収容されている。
また、ハウジング61の内部空間において、駆動伝達部50よりも表側(後側)の空間には、制御基板52が収容されている。
制御基板52は、各種センサから得られた情報や、予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて、各電磁弁およびモータ40の作動を制御する。
ハウジング61の上端部には、外部接続用コネクタ64が設けられている。外部接続用コネクタ64は、外部配線ケーブル(図示せず)の端部に設けられたコネクタが接続される部位である。外部接続用コネクタ64は、ハウジング61の上端部から前方に向けて突出している。
外部接続用コネクタ64の底面には、バスバー64aの先端部が突出している。バスバー64aには、制御基板62から延びる電線が接続されているため、外部接続用コネクタ64に外部配線ケーブルを接続すると、制御基板62に電流が供給される。
本実施形態のモータ装置3では、モータ40と電子制御装置60との間に介設されたコネクタ80によって、モータ40と制御基板62とが電気的に接続されている。
コネクタ80は、図5に示すように、第一プラグ81と、第一プラグ81に連結された第二プラグ82と、を備えている。図9に示すように、第一プラグ81内および第二プラグ82内には、複数の第一電線83および第二電線84が収容されている(図6参照)。
第一プラグ81は、樹脂製の部材であり、図5に示すように、本体部81aと、本体部81aから後方に向けて突出している周壁部81bと、が形成されている。
本体部81aおよび周壁部81bの軸断面は、左右方向に延びている長円形に形成されている(図9参照)。つまり、本体部81aおよび周壁部81bの左右の縁部の外面は、半円筒状の曲面に形成されている。
周壁部81bは、本体部81aの後端面の外周縁部から後方に向けて突出している筒状の部位であり、後端部が開口している(図8参照)。
図8に示すように、第一プラグ81の本体部81aの上部には、前後方向に延びている第一端子孔81dが形成されている。第一端子孔81dの前端部は、本体部81aの前端面に開口し、第一端子孔81dの後端部は、本体部81aの後端面に開口している。
本実施形態の第一プラグ81の本体部81aには、図5に示すように、五つの第一端子孔81dが左右方向に間隔を空けて形成されている。
図8に示すように、第一プラグ81の本体部81aの下部には、前後方向に延びている第二端子孔81eが形成されている。第二端子孔81eの前端部は、本体部81aの前端面に開口し、第二端子孔81eの後端部は、本体部81aの後端面に開口している。
本実施形態の第一プラグ81の本体部81aには、図5に示すように、三つの第二端子孔81eが左右方向に間隔を空けて形成されている。
図8に示すように、第一プラグ81の周壁部81bの上壁部および下縁部には、それぞれ係合孔81f,81fが形成されている。係合孔81fは、周壁部81bの壁部を上下方向に貫通しており、前後方向に延びている長方形に形成されている(図5および図7参照)。
第二プラグ82は、樹脂製の部材であり、図6に示すように、本体部82aと、本体部82aから前方に向けて突出している挿入部82bと、が形成されている。
本体部82aの軸断面は、左右方向に延びている長円形に形成されている。つまり、本体部82aの左右の縁部の外面は、半円筒状の曲面に形成されている。
図8に示すように、第二プラグ82の本体部82aの上部には、前後方向に延びている第三端子孔82dが形成されている。第三端子孔82dの後端部は、本体部82aの後端面に開口し、第三端子孔82dの前端部は、本体部82aの前端面に開口している。
本実施形態の第二プラグ82の本体部82aには、図7に示すように、五つの第三端子孔82dが左右方向に間隔を空けて形成されている。
図8に示すように、第二プラグ82の本体部82aの下部には、前後方向に延びている第四端子孔82eが形成されている。第四端子孔82eの後端部は、本体部82aの後端面に開口し、第四端子孔82eの後端部は、本体部82aの前端面に開口している。
本実施形態の第二プラグ82の本体部82aには、図7に示すように、三つの第四端子孔82eが左右方向に間隔を空けて形成されている。
挿入部82bは、図6に示すように、板状の部位であり、両面が上下方向に配置されている。挿入部82bは、第一プラグ81の周壁部81bに挿入される部位である。図9に示すように、挿入部82bが周壁部81b内に挿入された状態では、挿入部82bの外面と、周壁部81bの内周面との間に隙間が形成される。
図8に示すように、第二プラグ82の挿入部82bが第一プラグ81の周壁部81b内に挿入された状態で、挿入部82bの先端面と第一プラグ81の本体部81aの端面との間には隙間が形成されており、さらに、第二プラグ82の挿入部82bの外面と、第一プラグ81の周壁部81bの内周面との間にも隙間が形成されている。これにより、第二プラグ82は、第一プラグ81に対して連結方向(前後方向)および連結方向に交差する方向に移動可能な状態で連結されている。
図9に示すように、挿入部82bの上面には、四つのリブ82hが左右方向に間隔を空けて立設されており、挿入部82bの上面が五つに区画されている(図6参照)。挿入部82bの上面に形成された五つの区画は、本体部82aの前端面に開口している五つの第三端子孔82d(図8参照)にそれぞれ対応している。
挿入部82bの下面には二つのリブ82i,82iが左右方向に間隔を空けて立設されており、挿入部82bの下面が三つに区画されている(図6参照)。挿入部82bの下面に形成された三つの区画は、本体部82aの前端面に開口している三つの第四端子孔82e(図8参照)にそれぞれ対応している。
図8に示すように、挿入部82bの上面および下面の後端部には、第一プラグ81と第二プラグ82との連結方向(前後方向)に交差する上下方向に向けて突出した上下の係合部82j,82jが形成されている。
上側の係合部82jは、第一プラグ81の周壁部81bの上側の係合孔81fに挿入され(図7参照)、下側の係合部82jは、周壁部81bの下側の係合孔81fに挿入されている(図5参照)。係合部82jは、係合孔81f内で前後方向に移動可能である。
第二プラグ82が第一プラグ81に対して離れる方向(後方)に移動したときに、第二プラグ82の係合部82jが第一プラグ81の係合孔81fの後縁部に引っ掛かることで、第一プラグ81に対する第二プラグ82の移動が制限される。このように、第一プラグ81の係合孔81fと第二プラグ82の係合部82jとによって、第一プラグ81に対する第二プラグ82の抜け止めが構成されている。
第一プラグ81内および第二プラグ82内には、図9に示すように、複数の第一電線83および複数の第二電線84が収容されている。
第一電線83は、電子制御装置60(図3参照)からモータ40(図3参照)に電流を供給するための柔軟な電線である。
第二電線84は、電子制御装置60(図3参照)からモータ40(図3参照)に信号を送るための柔軟な電線である。
本実施形態では、五本の第一電線83および三本の第二電線84が第一プラグ81内および第二プラグ82内に収容されている(図6参照)。
各第一電線83は、挿入部82bの上面側に配置され、各リブ82hによって区画された領域にそれぞれ収容されている。各第二電線84は、挿入部82bの下面側に配置され、各リブ82hによって区画された領域にそれぞれ収容されている。
図6に示すように、第一電線83の両端部には、金属製の筒状の端子83a,83aがそれぞれ設けられている。図8に示すように、第一電線83の一方の端子83aは、第一プラグ81の第一端子孔81d内に固定されている。また、第一電線83の他方の端子83aは、第二プラグ82の第三端子孔82d内に固定されている。
図6に示すように、第二電線84の両端部には、金属製の筒状の端子84a,84aがそれぞれ設けられている。図8に示すように、第二電線84の一方の端子84aは、第一プラグ81の第二端子孔81e内に固定されている。また、第二電線84の他方の端子84aは、第二プラグ82の第四端子孔82e内に固定されている。
第一プラグ81と第二プラグ82とは、各第一電線83および各第二電線84によって繋がれている。なお、第一電線83および第二電線84は柔軟性を有しているため、第一プラグ81に対する第二プラグ82の移動が、第一電線83および第二電線84によって妨げられることはない。
コネクタ80は、図3に示すように、基体30のフランジ部30bの取付孔30dに挿通されている。第一プラグ81がモータ40側に配置され、第二プラグ82が電子制御装置60側に配置されている。
第一プラグ81の先端部は、取付孔30dから前方に突出し、モータ40に接続されている。また、第二プラグ82の先端部は、取付孔30dから後方に突出し、電子制御装置60に接続されている。
モータ40のモータハウジング42の取付面43には、図4に示すように、コネクタ80の第一プラグ81が差し込まれるコネクタ差込部48が設けられている。
コネクタ差込部48は、図13に示すように、出力軸41に外嵌されたベアリング45と、シール部材47との間に形成された円帯状の領域43aに配置されている。本実施形態では、コネクタ差込部48は出力軸41の下方に配置されている。
コネクタ差込部48は、底面48aと、底面48aの外周縁部から突出した三つの支持壁48b(図4参照)と、を備えている。
底面48aは、領域43aの周方向に沿って延在している。また、底面48aには、モータハウジング42内の電気部品から延びている複数のバスバー48cの先端部が突出している(図4参照)。
各支持壁48bは、図4に示すように、取付面43に対して垂直に立ち上げられている。本実施形態では、図13に示すように、左右二つの支持壁48b,48bが底面48aの長手方向の両端に立ち上げられているとともに、底面48aの下縁部に立ち上げられている中間の支持壁48bと、が設けられている。
左右の支持壁48b,48bは、曲板状に形成されており、底面48aの外側に向けて突出するように湾曲している。中間の支持壁48bは、左右方向に延在する平板状に形成されている。
支持壁48bの先端部の内面には、基端側から先端縁部に向かうに連れて、支持壁48bの外側に向けて傾斜したガイド面48dが形成されている(図4参照)。
コネクタ差込部48では、図4に示す三つの支持壁48bの間に第一プラグ81の端部を嵌め込むように構成されている。
なお、各支持壁48bの間に第一プラグ81の端部を嵌め込んだ状態では、図13に示すように、コネクタ差込部48の周方向に隣り合う支持壁48b,48bの間に、第一プラグ81の外周部の一部が入り込むように構成されている。
第一プラグ81がコネクタ差込部48に差し込まれると、第一プラグ81の各第一端子孔81d(図5参照)および各第二端子孔81e(図5参照)に、各バスバー48cがそれぞれ差し込まれる。そして、モータハウジング42内の電気部品から延びている各バスバー48cが、各第一電線83(図8参照)の端子83aおよび各第二電線84(図8参照)の端子84aにそれぞれ差し込まれる。
これにより、モータ40の電気部品と、コネクタ80の各第一電線83(図8参照)および各第二電線84(図8参照)とが電気的に接続される。
電子制御装置60のハウジング61には、図3に示すように、コネクタ80の第二プラグ82の端部が差し込まれるコネクタ差込穴63が形成されている。
コネクタ差込穴63は、前後方向に延びており、前端部が開口し、後端部に底部が形成されている。コネクタ差込穴63は、図10に示すように、軸断面が左右方向に延びている長円形に形成されている。
コネクタ差込穴63の底部側(後部側)の部位には、図12に示すように、第二プラグ82の端部が嵌め合わさる嵌合部63aが形成されている。嵌合部63aの内周面は、コネクタ差込穴63の軸方向(前後方向)に平行して形成されている。つまり、嵌合部63a全体の軸断面が同じ形状である。
コネクタ差込穴63の底面には、制御基板62(図3参照)から延びている複数のバスバー62aの先端部が突出している。
コネクタ差込穴63の開口縁部63bの内周形状は、第二プラグ82の外周形状よりも大きく形成されている。コネクタ差込穴63の開口縁部63bには、底部側(後部側)に向かうに連れて、コネクタ差込穴63の内側に入り込むように傾斜したテーパー面が形成されている(図10参照)。
コネクタ差込穴63には、開口縁部63bから底部側(後部側)に向けて延びている開口端部63cが形成されている。開口端部63cの内周形状は、第二プラグ82の外周形状よりも大きく形成されている。開口端部63cの内周面は、コネクタ差込穴63の軸方向(前後方向)に平行して形成されている。つまり、開口端部63c全体の軸断面が同じ形状である。
コネクタ差込穴63の内周面において、開口端部63cと嵌合部63aとの間の領域には、開口端部63cから嵌合部63aに向かうに連れて、コネクタ差込穴63の内側に入り込むように傾斜したガイド面63dが形成されている。
第二プラグ82が嵌合部63aに嵌め込まれると、第二プラグ82の各第三端子孔82d(図7参照)および各第四端子孔82e(図7参照)に、各バスバー62aがそれぞれ差し込まれる。そして、制御基板62から延びている各バスバー62aが、各第一電線83(図8参照)の端子83aおよび各第二電線84(図8参照)の端子84aにそれぞれ差し込まれる。
これにより、制御基板62(図3参照)と、コネクタ80の各第一電線83(図8参照)および各第二電線84(図8参照)とが電気的に接続される。
次に、図3に示す基体30にモータ40、電子制御装置60およびコネクタ80を組み付ける手順について説明する。
まず、モータ40のコネクタ差込部48にコネクタ80の第一プラグ81の端部を差し込むとともに、コネクタ80を基体30のフランジ部30bの取付孔30dに挿通させる。これにより、モータ40および基体30にコネクタ80の第一プラグ81が固定され、モータ40内の電気部品とコネクタ80とが電気的に接続される。
そして、モータ40のフランジ44を基体30のフランジ部30bの前面にボルトによって固定すると、コネクタ80の第二プラグ82が基体30の取付孔30dからフランジ部30bの後面側に突出した状態となる。
続いて、基体30の本体部30aおよびフランジ部30bの後面に電子制御装置60のハウジング61をボルトによって固定する。このとき、コネクタ80の第二プラグ82の端部を、ハウジング61のコネクタ差込穴63に差し込む。
図11に示すように、第二プラグ82がコネクタ差込穴63の嵌合部63aに対してずれている場合には、第二プラグ82の先端部がコネクタ差込穴63のガイド面63dに当接する。この状態からコネクタ80をコネクタ差込穴63の底部側(後部側)に挿入していくと、図12に示すように、第二プラグ82は、ガイド面63dに沿ってコネクタ差込穴63の内側に移動する。このようにして、モータ40および基体30に固定された第一プラグ81に対して、第二プラグ82が移動して嵌合部63aに嵌め込まれる。
これにより、モータ40および電子制御装置60が基体30に固定されるとともに、モータ40と電子制御装置60とがコネクタ80によって電気的に接続される。
そして、電子制御装置60からコネクタ80を介してモータ40に電流が供給されるとともに、電子制御装置60からコネクタ80を介してモータ40に信号が送信され、その電流および信号によってモータ40が作動する。
以上のようなモータ装置3では、図3に示すコネクタ80を電子制御装置60に接続すするときに、コネクタ80の第二プラグ82が第一プラグ81に対して連結方向および連結方向に交差する方向に移動できる(図12参照)。これにより、モータ40および電子制御装置60の位置のずれを吸収できる。
また、本実施形態のモータ装置3では、図4に示すように、コネクタ80の第一プラグ81をモータ40のコネクタ差込部48に差し込むことで、コネクタ80をモータ40に対して容易に組み付けることができる。
また、図11に示すように、コネクタ80の第二プラグ82を電子制御装置60のコネクタ差込穴63に差し込むときに、第二プラグ82の端部がコネクタ差込穴63のガイド面63dに当接する。これにより、第二プラグ82はガイド面63dに沿ってコネクタ差込穴63の内側に移動し、第二プラグ82がコネクタ差込穴63の嵌合部63aに嵌め込まれる。
このように、本実施形態のモータ装置3では、図3に示すコネクタ80によってモータ40と電子制御装置60とを電気的に確実に接続できる。したがって、基体30、モータ40および電子制御装置60の加工および組み付け作業に要するコストを抑えて、モータ装置3の製造コストを低減できる。
本実施形態のモータ装置3では、モータ40と電子制御装置60とを、これらの部品とは別部品のコネクタ80を用いて接続するため、モータ40および電子制御装置60からバスバーを大きく突出させる必要がなくなる。
これにより、本実施形態のモータ装置3では、モータ40および電子制御装置60を小型化できるため、モータ40および電子制御装置60を調達する際の輸送コストや保管コストを削減できるとともに、モータ40および電子制御装置60を基体30に組み付ける時の作業スペースを小さくできる。
本実施形態のモータ装置3では、基体30のフランジ部30bを貫通した取付孔30dにコネクタ80が挿通されている。この構成では、基体30の内部を通じてモータ40と電子制御装置60とを接続するため、コネクタ80が基体30の外部に露出しない。これにより、モータ装置3がコンパクトになるとともに、モータ装置3の外観が良くなる。
本実施形態のモータ装置3では、コネクタ80の第二プラグ82が基体30から突出して電子制御装置60のハウジング61内に入り込んでいる。このように、ハウジング61内でコネクタ80を制御基板62に電気的に接続することで、モータ装置3をコンパクトに構成することができる。
本実施形態のモータ装置3では、図9に示すように、複数の第一電線83および第二電線84をまとめてコネクタ80内に収容している(図6参照)。そのため、モータ40と電子制御装置60とを容易に接続できるとともに、基体30の加工コストを低減できる。ひいては、モータ装置3の製造コストを低減できる。
本実施形態のモータ装置3では、第一プラグ81の周壁部81b内に、第二プラグ82の挿入部82bが挿入されており、周壁部81bの内周面と挿入部82bの外周面との間に隙間が形成されている。
この構成では、第一プラグ81に対して第二プラグ82が連結方向に交差する方向に移動したときに、第二プラグ82の挿入部82bが第一プラグ81の周壁部81bの内面に当接することで、第二プラグ82の移動を制限できる。
本実施形態のモータ装置3では、図8に示すように、第二プラグ82の挿入部82bに形成された係合部82jが、第一プラグ81の周壁部81bに形成された係合孔81fに挿入されている。
この構成では、第一プラグ81と第二プラグ82が離れる方向(前後方向)に移動したときに、第二プラグ82の係合部82jが、第一プラグ81の係合孔81fの縁部(後縁部)に引っ掛かる。
これにより、第一プラグ81と第二プラグ82の移動を制限できるため、コネクタ80が引っ張られたときの第一電線83、第二電線84および各端子83a,84aの負荷を低減できる。
本実施形態のモータ装置3では、図13に示すように、モータ40のコネクタ差込部48の底面48aが、出力軸41とシール部材47との間に湾曲して延在している。この構成では、出力軸41とシール部材47との間の領域43aを有効に利用してコネクタ差込部48を設けることができる。
また、本実施形態のコネクタ差込部48では、三つの支持壁48bによってコネクタ80の第一プラグ81を保持するように構成されている。この構成では、各支持壁48bが出力軸41やシール部材47と干渉しないように配置し易い。さらに、コネクタ差込部48の周方向に隣り合う支持壁48b,48bの間に、第一プラグ81の一部が入り込むようにすることで、コネクタ差込部48をコンパクトに形成しつつ、コネクタ80をコネクタ差込部48によって確実に保持できる。
また、本実施形態のコネクタ差込部48では、図4に示すように、支持壁48bの先端部の内面に、基端側から先端縁部に向かうに連れて、支持壁48bの外側に向けて傾斜したガイド面48dが形成されている。
この構成では、第一プラグ81をコネクタ差込部48に差し込むときに、第一プラグ81が支持壁48bに当接すると、第一プラグ81はガイド面48dに沿って支持壁48の内面側に移動して、第一プラグ81がコネクタ差込部48にスムーズに差し込まれる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態のモータ装置3では、図3に示すように、コネクタ80の第一プラグ81がモータ40に接続され、第二プラグ82が電子制御装置60に接続されているが、第二プラグ82をモータ40に接続し、第一プラグ81を電子制御装置60に接続してもよい。
本実施形態のモータ装置3では、基体30のフランジ部30bに形成された取付孔30dにコネクタ80が挿通されているが、基体30の外側に配置したコネクタ80によってモータ40と電子制御装置60を電気的に接続してもよい。
本実施形態のモータ装置3では、図9に示すように、複数の第一電線83および第二電線84がコネクタ80内に収容されているが、コネクタ80内に収容される電線の本数や種類は限定されるものではない。
本実施形態のモータ装置3では、図7に示すように、コネクタ80の軸断面が左右方向に延びている長円形に形成されているが、コネクタ80の形状は限定されるものではなく、例えば、コネクタ80の軸断面を円形や四角形に形成してもよい。
図13に示すように、本実施形態のモータ40のコネクタ差込部48では、三つの支持壁48bが設けられているが、支持壁48bの数や配置は限定されるものではなく、コネクタ80の形状に応じて設定される。
図12に示すように、本実施形態の電子制御装置60のハウジング61のコネクタ差込穴63では、開口縁部63bとガイド面63dとの間に開口端部63cが形成されているが、コネクタ差込穴63の開口縁部63bからガイド面63dを形成してもよい。
1 入力装置
1a 第一メイン液圧路
1b 第二メイン液圧路
1c 第一分岐液圧路
1d 第二分岐液圧路
2 ストロークシミュレータ
3 モータ装置
3a 第三メイン液圧路
3b 第四メイン液圧路
3c 第一連通路
3d 第二連通路
4 電子制御装置
5 電磁弁
6 チェック弁
7a 第一切替弁
7b 第二切替弁
10 基体
11 第一シリンダ穴
12a ピストン
12b ピストン
14a 底側圧力室
14b 開口側圧力室
15 ストロークセンサ
21 第二シリンダ穴
22 ピストン
24 蓋部材
25 圧力室
30 基体
30a 本体部
30b フランジ部
30c 挿通孔
30d 取付孔
31 シリンダ穴
32a ピストン
32b ピストン
34a 底側圧力室
34b 開口側圧力室
35a ロッド
40 モータ
41 出力軸
42 モータハウジング
43 取付面
43a 領域
44 フランジ
45 ベアリング
46 駆動ギヤ
47 シール部材
48 コネクタ差込部
48a 底面
48b 支持壁
48c バスバー
48d ガイド面
50 駆動伝達部
51 ロッド
52 制御基板
60 電子制御装置
61 ハウジング
62 制御基板
62a バスバー
63 コネクタ差込穴
63a 嵌合部
63b 開口縁部
63c 開口端部
63d ガイド面
64 外部接続用コネクタ
64a バスバー
70 リザーバタンク
80 コネクタ
81 第一プラグ
81a 本体部
81b 周壁部
81d 第一端子孔
81e 第二端子孔
81f 係合孔
82 第二プラグ
82a 本体部
82b 挿入部
82d 第三端子孔
82e 第四端子孔
82h リブ
82i リブ
82j 係合部
83 第一電線
83a 端子
84 第二電線
84a 端子
100 液圧制御装置
A 車両用ブレーキシステム
Ha 配管
Hb 配管
Hc 配管
Hd 配管
P ブレーキペダル
P1 第一圧力センサ
P2 第二圧力センサ
R ロッド
W ホイールシリンダ

Claims (7)

  1. モータ装置であって、
    基体と、
    前記基体に取り付けられたモータおよび電子制御装置と、
    前記モータと前記電子制御装置との間に介設されるコネクタと、を備え、
    前記コネクタは、
    第一プラグと、
    前記第一プラグに連結された第二プラグと、
    前記第一プラグ内および前記第二プラグ内に収容された電線と、を備え、
    前記電線の両端部に設けられた二つの端子は、前記第一プラグおよび前記第二プラグにそれぞれ固定されるとともに、前記モータおよび前記電子制御装置にそれぞれ電気的に接続され、
    前記第二プラグは、前記第一プラグに対して連結方向および前記連結方向に交差する方向に移動可能な状態で連結されていることを特徴とするモータ装置。
  2. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記モータは、前記基体の第一取付面に取り付けられるとともに、
    前記電子制御装置は、前記基体の前記第一取付面の反対側の第二取付面に取り付けられており、
    前記基体には、前記第一取付面から前記第二取付面に貫通した取付孔が形成され、前記取付孔に前記コネクタが挿通されていることを特徴とするモータ装置。
  3. 請求項2に記載のモータ装置であって、
    前記電子制御装置は、
    前記基体の前記第二取付面に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジング内に収容された制御基板と、を備え、
    前記コネクタの端部は、前記基体から突出して前記ハウジング内に入り込んでいることを特徴とするモータ装置。
  4. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記第一プラグ内および前記第二プラグ内には、
    前記電子制御装置から前記モータに電流を供給するための前記電線と、
    前記電子制御装置から前記モータに信号を送るための前記電線と、が収容されていることを特徴とするモータ装置。
  5. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記第一プラグおよび前記第二プラグの一方には、筒状の周壁部が形成され、
    前記第一プラグおよび前記第二プラグの他方には、前記周壁部に挿入される挿入部が形成されていることを特徴とするモータ装置。
  6. 請求項5に記載のモータ装置であって、
    前記挿入部には、前記連結方向に交差する方向に突出した係合部が形成され、
    前記係合部は、前記周壁部に形成された係合孔に挿入されていることを特徴とするモータ装置。
  7. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記基体には、ピストンが収容されるシリンダ穴が形成されており、
    前記モータの駆動によって前記ピストンを移動させることで、ブレーキ液圧を発生可能であることを特徴とするモータ装置。
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