JP7458271B2 - 液圧発生装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ブレーキシステムに用いられる液圧発生装置に関する。
ブレーキペダルのストローク量(作動量)に応じてブレーキ液圧を発生させる液圧発生装置としては、ブレーキペダルに連結されたマスタシリンダと、ブレーキペダルに擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータと、モータを駆動源とするスレーブシリンダと、を備えているものがある。
前記した液圧発生装置としては、マスタシリンダ、ストロークシミュレータおよびスレーブシリンダを一つの基体に設けているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特表2014-525875号公報
前記した従来の液圧発生装置では、マスタシリンダおよびストロークシミュレータの両シリンダ穴の軸線が前後方向に延在している。また、スレーブシリンダのシリンダ穴の軸線は左右方向に延在している。モータは基体の右側面に取り付けられており、モータの出力軸の軸線は左右方向に延びている。また、基体の左側面には、スレーブシリンダのシリンダ穴の底部が突出している。
このような従来の液圧発生装置では、基体の左右の側面からモータおよびシリンダ穴の底部が突出しており、装置全体が大きくなるため、車両に搭載するためのスペースを確保するのが難しいという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、装置全体を小型化することができる液圧発生装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、液圧発生装置であって、基体と、前記基体に取り付けられたモータと、ブレーキ操作子に連結された第一ピストンによってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、前記モータを駆動源とする第二ピストンによってブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、を備えている。前記基体は、前記第一ピストンが挿入される有底の第一シリンダ穴と、前記第二ピストンが挿入される有底の第二シリンダ穴と、を有している。前記第一シリンダ穴の軸線、前記第二シリンダ穴の軸線および前記モータの出力軸の軸線が並列に配置されている。前記基体の上面を水平に配置した状態において、前記第二シリンダ穴および前記モータの一方は、前記第一シリンダ穴の側方に配置され、前記第二シリンダ穴および前記モータの他方は、前記第一シリンダ穴よりも下方に配置され、前記第二シリンダ穴および前記モータの少なくとも一部が上下方向に配置されている。
なお、本発明において、第一シリンダ穴の軸線、第二シリンダ穴の軸線およびモータの出力軸の軸線を並列に配置したという構成は、各軸線が平行に配置されている以外の構成(各軸線のいずれか一組が相互に僅かに傾いている略平行の構成)を含むものである。
また、本発明において、上下方向および側方とは、液圧発生装置を車両に搭載したときの向きを限定するものではなく、液圧発生装置を傾斜させた状態や上下を反転させた状態で車両に搭載してもよい。
本発明の液圧発生装置では、第一シリンダ穴、第二シリンダ穴およびモータの出力軸を並列に配置し、第二シリンダ穴およびモータを第一シリンダ穴の側方と下方に配置している。これにより、本発明の液圧発生装置では、マスタシリンダ、スレーブシリンダおよびモータを互いに近づけて配置することができるため、装置全体を小型化することができる。
前記した液圧発生装置では、前記第二シリンダ穴および前記モータの少なくとも一部が上下方向に配置されるように構成することで、装置の各部をより近づけることができる
前記した液圧発生装置において、前記基体には、前記モータを制御する電子制御装置を取り付け、前記電子制御装置を前記第一シリンダ穴に対して、前記第二シリンダ穴および前記モータの一方が配置されている側の反対側に配置することが好ましい。この構成では、スレーブシリンダまたはモータと、電子制御装置とをバランス良く配置することができる。
前記した液圧発生装置において、付勢された第三ピストンによって前記ブレーキ操作子に擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータを備え、前記基体は、前記第三ピストンが挿入される有底の第三シリンダ穴を有している場合には、前記第三シリンダ穴の軸線を前記第一シリンダ穴の軸線に並列に配置することが好ましい。さらに、前記第三シリンダ穴を前記第一シリンダ穴の側方に配置するとともに、前記第三シリンダ穴を前記第二シリンダ穴および前記モータの一方よりも上方に配置することが好ましい。
この構成では、マスタシリンダ、スレーブシリンダ、モータおよびストロークシミュレータを互いに近づけて配置することができるため、ストロークシミュレータを有する液圧発生装置を小型化することができる。
前記した液圧発生装置において、前記第一シリンダ穴および前記第二シリンダ穴を同一方向に向けて開口させることが好ましい。
この構成では、基体に対して一方向から両シリンダ穴を加工することができるとともに、両シリンダ穴に対して一方向から各種部品を組み付けることができるため、液圧発生装置の製造効率を高めることができる。
本発明の液圧発生装置では、マスタシリンダ、スレーブシリンダおよびモータを互いに近づけて配置することができるため、装置全体を小型化することができる。
本実施形態の液圧発生装置を用いた車両用ブレーキシステムを示した全体構成図である。 本実施形態の液圧発生装置を左上前方から見た斜視図である。 本実施形態の液圧発生装置を右上前方から見た斜視図である。 本実施形態の液圧発生装置を示した左側面図である。 本実施形態の液圧発生装置を示した背面図である。 本実施形態の液圧発生装置の基体を示した左側面図である。 本実施形態の液圧発生装置の基体を示した背面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明の液圧発生装置を車両用ブレーキシステムに適用した場合を例として説明する。
車両用ブレーキシステムAは、図1に示すように、原動機(エンジンや電動モータなど)の起動時に作動するバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、原動機の停止時などに作動する油圧式のブレーキシステムの双方を備えるものである。
車両用ブレーキシステムAは、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車や、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車に搭載することができる。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルBP(特許請求の範囲における「ブレーキ操作子」)のストローク量(作動量)に応じてブレーキ液圧を発生させるとともに、車両挙動の安定化を支援する液圧発生装置1を備えている。
液圧発生装置1は、基体100と、ブレーキペダルBPのストローク量に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ10と、ブレーキペダルBPに擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータ40と、モータ24を駆動源としてブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダ20と、を備えている。さらに、液圧発生装置1は、車輪ブレーキBRの各ホイールシリンダWに作用するブレーキ液の液圧を制御し、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置30と、電子制御装置90と、リザーバタンク80と、を備えている。
なお、以下の説明における各方向は、液圧発生装置1を説明する上で便宜上設定したものであるが、液圧発生装置1を車両に搭載したときの方向と概ね一致している。つまり、ブレーキペダルBPを踏み込んだときのロッドRの移動方向を前方(前端側)とし、ブレーキペダルBPが戻ったときのロッドRの移動方向を後方(後端側)としている(図4参照)。さらに、ロッドRの移動方向(前後方向)に対して水平に直交する方向を左右方向としている(図2参照)。
基体100は、車両に搭載される金属製のブロックであり(図2参照)、基体100の内部には三つのシリンダ穴11,21,41および複数の液圧路2a,2b,3,4,5a,5b,73,74などが形成されている。また、基体100には、リザーバタンク80およびモータ24などの各種部品が取り付けられる。
基体100内には、図6に示すように、有底円筒状の第一シリンダ穴11、第二シリンダ穴21および第三シリンダ穴41が形成されている。各シリンダ穴11,21,41は、前後方向に延在されており、各シリンダ穴11,21,41の軸線L1,L2,L3は平行かつ並列に配置されている。また、各シリンダ穴11,21,41の後端部は基体100の後面101b,102bに開口している。
マスタシリンダ10は、図1に示すように、タンデムピストン型であり、第一シリンダ穴11に挿入された二つの第一ピストン12a,12b(セコンダリピストンおよびプライマリピストン)と、第一シリンダ穴11内に収容された二つのコイルばね17a,17bと、を備えている。
第一シリンダ穴11の底面11aと、底側の第一ピストン12a(セコンダリピストン)との間には底側圧力室16aが形成されている。底側圧力室16aにはコイルばね17aが収容されている。コイルばね17aは、底面11a側に移動した第一ピストン12aを開口部11b側に押し戻すものである。
底側の第一ピストン12aと、開口側の第一ピストン12b(プライマリピストン)との間には開口側圧力室16bが形成されている。また、開口側圧力室16bにはコイルばね17bが収容されている。コイルばね17bは、底面11a側に移動した第一ピストン12bを開口部11b側に押し戻すものである。
ブレーキペダルBPのロッドRは、第一シリンダ穴11内に挿入されている。ロッドRの先端部は、開口側の第一ピストン12bに連結されている。これにより、開口側の第一ピストン12bは、ロッドRを介してブレーキペダルBPに連結されている。
両第一ピストン12a,12bは、ブレーキペダルBPの踏力を受けて第一シリンダ穴11内を摺動し、底側圧力室16a内および開口側圧力室16b内のブレーキ液を加圧する。
リザーバタンク80は、ブレーキ液をリザーバユニオンポート81,82に補給するための容器であり、基体100の上面101eに取り付けられている(図4参照)。リザーバタンク80の下面に突設された二つの給液部は、基体100の上面101eに形成された二つのリザーバユニオンポート81,82に挿入されている。リザーバユニオンポート81,82を通じてリザーバタンク80から底側圧力室16a内および開口側圧力室16b内にブレーキ液が補給される。
ストロークシミュレータ40は、第三シリンダ穴41に挿入された第三ピストン42と、第三シリンダ穴41の開口部41bを閉塞する蓋部材44と、第三ピストン42と蓋部材44との間に収容された二つのコイルばね43a,43bと、を備えている。
第三シリンダ穴41の底面41aと第三ピストン42との間には圧力室45が形成されている。第三シリンダ穴41内の圧力室45は、後記する分岐液圧路3および第二メイン液圧路2bを介して、第一シリンダ穴11の開口側圧力室16bに通じている。
ストロークシミュレータ40では、マスタシリンダ10の開口側圧力室16bで発生したブレーキ液圧によって、ストロークシミュレータ40の第三ピストン42がコイルばね43a,43bの付勢力に抗して移動し、付勢された第三ピストン42によってブレーキペダルBPに擬似的な操作反力が付与される。
なお、蓋部材44と第三ピストン42との間に形成された背圧室47は、リザーバタンク連通路9を介してリザーバタンク80に連通している。
スレーブシリンダ20は、シングルピストン型であり、第二シリンダ穴21に挿入された第二ピストン22と、第二シリンダ穴21内に収容されたコイルばね23と、モータ24と、駆動伝達部25と、を備えている。
第二シリンダ穴21の底面21aと、第二ピストン22との間には圧力室26が形成されている。また、圧力室26にはコイルばね23が収容されている。コイルばね23は、底面21a側に移動した第二ピストン22を開口部21b側に押し戻すものである。
モータ24は、後記する電子制御装置90によって駆動制御される電動サーボモータである。モータ24の後面の中心部から後方に向けて出力軸24aが突出している。
モータ24は、基体100のフランジ部103の前側の面に取り付けられている(図4参照)。出力軸24aは、フランジ部103に形成された挿通穴103cに挿通されており、フランジ部103の後方に突出している。出力軸24aの後端部には、駆動側プーリー24bが取り付けられている。
駆動伝達部25は、モータ24の出力軸24aの回転駆動力を直線方向の軸力に変換する機構である。
駆動伝達部25は、ロッド25aと、ロッド25aを取り囲んでいる筒状のナット部材25bと、ナット部材25bの全周に設けられた従動側プーリー25cと、従動側プーリー25cと駆動側プーリー24bとに掛けられた無端状のベルト25dと、カバー部材25eと、を備えている。
ロッド25aは、第二シリンダ穴21の開口部21bから第二シリンダ穴21内に挿入されており、ロッド25aの前端部が第二ピストン22に当接している。ロッド25aの後部は、基体100の後面102bから後方に突出している。
ロッド25aの後部の外周面と、ナット部材25bの内周面との間には、ボールねじ機構が設けられている。また、ナット部材25bは、ベアリングを介して基体100に固定されている。
出力軸24aが回転すると、その回転駆動力が駆動側プーリー24b、ベルト25dおよび従動側プーリー25cを介してナット部材25bに入力される。そして、ナット部材25bとロッド25aとの間に設けられたボールねじ機構によって、ロッド25aに直線方向の軸力が付与され、ロッド25aが前後方向に進退移動する。
ロッド25aが前方に移動したときには、第二ピストン22がロッド25aからの入力を受けて第二シリンダ穴21内を摺動し、圧力室26内のブレーキ液を加圧する。
次に、基体100内に形成された各液圧路について説明する。
二つのメイン液圧路2a,2bは、図1に示すように、マスタシリンダ10の第一シリンダ穴11を起点とする液圧路である。
第一メイン液圧路2aは、マスタシリンダ10の底側圧力室16aから液圧制御装置30を介して二つの車輪ブレーキBR,BRに通じている。
第二メイン液圧路2bは、マスタシリンダ10の開口側圧力室16bから液圧制御装置30を介して他の二つの車輪ブレーキBR,BRに通じている。
分岐液圧路3は、ストロークシミュレータ40の圧力室45から第二メイン液圧路2bに至る液圧路である。分岐液圧路3には常閉型電磁弁8が設けられている。常閉型電磁弁8は分岐液圧路3を開閉するものである。
二つの連通路5a,5bは、スレーブシリンダ20の第二シリンダ穴21を起点とする液圧路である。両連通路5a,5bは、共通液圧路4に合流して、第二シリンダ穴21に通じている。
第一連通路5aは、第二シリンダ穴21内の圧力室26から第一メイン液圧路2aに至る流路であり、第二連通路5bは、圧力室26から第二メイン液圧路2bに至る流路である。
第一メイン液圧路2aと第一連通路5aとの連結部位には、三方向弁である第一切替弁51が設けられている。第一切替弁51は、2ポジション3ポートの電磁弁である。
第一切替弁51が図1に示す第一ポジションの状態では、第一メイン液圧路2aの上流側(マスタシリンダ10側)と下流側(車輪ブレーキBR側)とが連通し、第一メイン液圧路2aと第一連通路5aとが遮断される。
第一切替弁51が第二ポジションの状態では、第一メイン液圧路2aの上流側と下流側とが遮断され、第一連通路5aと第一メイン液圧路2aの下流側とが連通する。
第二メイン液圧路2bと第二連通路5bとの連結部位には、三方向弁である第二切替弁52が設けられている。第二切替弁52は、2ポジション3ポートの電磁弁である。
第二切替弁52が図1に示す第一ポジションの状態では、第二メイン液圧路2bの上流側(マスタシリンダ10側)と下流側(車輪ブレーキBR側)とが連通し、第二メイン液圧路2bと第二連通路5bとが遮断される。
第二切替弁52が第二ポジションの状態では、第二メイン液圧路2bの上流側と下流側とが遮断され、第二連通路5bと第二メイン液圧路2bの下流側とが連通する。
第一連通路5aには、第一遮断弁61が設けられている。第一遮断弁61は常開型電磁弁である。第一遮断弁61が通電時に閉弁すると、第一遮断弁61において第一連通路5aが遮断される。
第二連通路5bには、第二遮断弁62が設けられている。第二遮断弁62は常開型電磁弁である。第二遮断弁62が通電時には閉弁すると、第二遮断弁62において第二連通路5bが遮断される。
二つの圧力センサ6,7は、ブレーキ液圧の大きさを検知するものであり、両圧力センサ6,7で取得された情報は電子制御装置90に出力される。
第一圧力センサ6は、第一切替弁51よりも上流側に配置されており、マスタシリンダ10で発生したブレーキ液圧を検知する。
第二圧力センサ7は、第二切替弁52よりも下流側に配置されており、両連通路5a,5bと両メイン液圧路2a,2bの下流側とが連通しているときには、スレーブシリンダ20で発生したブレーキ液圧を検知する。
スレーブシリンダ補給路73は、リザーバタンク80からスレーブシリンダ20に至る液路である。また、スレーブシリンダ補給路73は、分岐補給路73aを介して共通液圧路4に接続されている。
分岐補給路73aには、リザーバタンク80側から共通液圧路4側へのブレーキ液の流入のみを許容するチェック弁73bが設けられている。
通常時は、スレーブシリンダ補給路73を通じてリザーバタンク80からスレーブシリンダ20にブレーキ液が補給される。
また、吸液制御時には、スレーブシリンダ補給路73、分岐補給路73aおよび共通液圧路4を通じて、リザーバタンク80からスレーブシリンダ20にブレーキ液が吸液される。
戻り液路74は、液圧制御装置30からリザーバタンク80に至る液路である。戻り液路74には、液圧制御装置30を介して各ホイールシリンダWから逃がされたブレーキ液が流入する。戻り液路74に逃がされたブレーキ液は、戻り液路74を通じてリザーバタンク80に戻される。
液圧制御装置30は、各車輪ブレーキBRの各ホイールシリンダWに作用するブレーキ液の液圧を適宜制御するものである。液圧制御装置30は、アンチロックブレーキ制御を実行し得る構成を備えている。各ホイールシリンダWは、それぞれ配管を介して基体100の出口ポート301に接続されている。
液圧制御装置30は、ホイールシリンダWに作用する液圧(以下、「ホイールシリンダ圧」という)を増圧、保持または減圧させることができる。液圧制御装置30は、入口弁31、出口弁32、チェック弁33を備えている。
入口弁31は、第一メイン液圧路2aから二つの車輪ブレーキBR,BRへ至る二つの液圧路と、第二メイン液圧路2bから二つの車輪ブレーキBR,BRへ至る二つの液圧路とに一つずつ配置されている。
入口弁31は、常開型の比例電磁弁(リニアソレノイド弁)であり、入口弁31のコイルに流す電流値に応じて、入口弁31の開弁圧を調整可能となっている。
入口弁31は、通常時に開弁していることで、スレーブシリンダ20から各ホイールシリンダWへ液圧が付与されるのを許容している。また、入口弁31は、車輪がロックしそうになったときに電子制御装置90の制御により閉弁し、各ホイールシリンダWに付与される液圧を遮断する。
出口弁32は、各ホイールシリンダWと戻り液路74との間に配置された常閉型の電磁弁である。
出口弁32は、通常時に閉弁されているが、車輪がロックしそうになったときに電子制御装置90の制御により開弁される。
チェック弁33は、各入口弁31に並列に接続されている。チェック弁33は、ホイールシリンダW側からスレーブシリンダ20側(マスタシリンダ10側)へのブレーキ液の流入のみを許容する弁である。したがって、入口弁31が閉弁しているときでも、チェック弁33は、各ホイールシリンダW側からスレーブシリンダ20側へのブレーキ液の流れを許容する。
電子制御装置90は、樹脂製の箱体であるハウジング91と、ハウジング91内に収容された制御基板(図示せず)と、を備えている。ハウジング91は、図5に示すように、基体100の右側面101dに取り付けられている。
電子制御装置90は、図1に示すように、両圧力センサ6,7やストロークセンサ(図示せず)などの各種センサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラム等に基づいて、モータ24の作動や各弁の開閉を制御する。
次に車両用ブレーキシステムAの動作について概略説明する。
図1に示す車両用ブレーキシステムAでは、システムが起動されると、両切替弁51,52が励磁されて、前記した第一ポジションから第二ポジションに切り替わる。
これにより、第一メイン液圧路2aの下流側と第一連通路5aとが通じるとともに、第二メイン液圧路2bの下流側と第二連通路5bとが通じる。そして、マスタシリンダ10と各ホイールシリンダWとが遮断されるとともに、スレーブシリンダ20とホイールシリンダWとが連通する。
また、システムが起動されると、分岐液圧路3の常閉型電磁弁8は開弁される。これにより、ブレーキペダルBPの操作によってマスタシリンダ10で発生した液圧は、ホイールシリンダWには伝達されずに、ストロークシミュレータ40に伝達される。
そして、ストロークシミュレータ40の圧力室45の液圧が大きくなり、第三ピストン42がコイルばね43a,43bの付勢力に抗して蓋部材44側に移動することで、ブレーキペダルBPのストロークが許容され、擬似的な操作反力がブレーキペダルBPに付与される。
また、ストロークセンサ(図示せず)によって、ブレーキペダルBPの踏み込みが検知されると、電子制御装置90によりスレーブシリンダ20のモータ24が駆動され、スレーブシリンダ20の第二ピストン22が底面21a側に移動する。これにより、圧力室26内のブレーキ液が加圧される。
電子制御装置90は、スレーブシリンダ20の発生液圧(第二圧力センサ7で検出された液圧)と、ブレーキペダルBPの操作量に対応した要求液圧とを対比し、その対比結果に基づいてモータ24の回転速度等を制御する。
このようにして、車両用ブレーキシステムAではブレーキペダルBPの操作量に応じて液圧を昇圧させる。そして、スレーブシリンダ20で発生した液圧は液圧制御装置30に入力される。
ブレーキペダルBPの踏み込みが解除されると、電子制御装置90によりスレーブシリンダ20のモータ24が逆転駆動され、第二ピストン22がコイルばね23によってモータ24側に戻される。これにより、圧力室26内が降圧される。
なお、スレーブシリンダ20のモータ24が駆動している状態で、第二圧力センサ7の検出値が判定値まで上昇しない場合は、電子制御装置90は両遮断弁61,62を閉弁するとともに、スレーブシリンダ20を加圧駆動する。
それでも第二圧力センサ7の検出値が上昇しない場合には、両遮断弁61,62よりもスレーブシリンダ20側の経路においてブレーキ液の減少が生じている可能性があるため、電子制御装置90は、マスタシリンダ10から各ホイールシリンダWに液圧が直接作用するように各弁を制御する。
また、両遮断弁61,62を閉弁してスレーブシリンダ20を加圧駆動したときに、第二圧力センサ7の検出値が上昇した場合は、電子制御装置90は第一遮断弁61を閉弁するとともに、第二遮断弁62を開弁してスレーブシリンダ20を加圧駆動する。
その結果、第二圧力センサ7の検出値が上昇した場合には、第一メイン液圧路2aにおいてブレーキ液が減少している可能性があるため、電子制御装置90は、第二メイン液圧路2bにおいてスレーブシリンダ20による液圧の昇圧を継続する。
一方、第一遮断弁61を閉弁するとともに第二遮断弁62を開弁してスレーブシリンダ20を加圧駆動しても、第二圧力センサ7の検出値が上昇しない場合は、電子制御装置90は第一遮断弁61を開弁するとともに、第二遮断弁62を閉弁してスレーブシリンダ20を加圧駆動する。
その結果、第二圧力センサ7の検出値が上昇した場合には、第二メイン液圧路2bにおいてブレーキ液が減少している可能性があるため、電子制御装置90は、第一メイン液圧路2aにおいてスレーブシリンダ20による液圧の昇圧を継続する。
液圧制御装置30では、電子制御装置90により入口弁31および出口弁32の開閉状態を制御することで、各ホイールシリンダWのホイールシリンダ圧が調整される。
例えば、入口弁31が開弁し、出口弁32が閉弁した通常状態では、ブレーキペダルBPを踏み込めば、スレーブシリンダ20で発生した液圧がそのままホイールシリンダWへ伝達してホイールシリンダ圧が増圧する。
また、入口弁31が閉弁し、出口弁32が開弁した状態では、ホイールシリンダWから戻り液路74側へブレーキ液が流出し、ホイールシリンダ圧が減少して減圧する。
さらに、入口弁31と出口弁32がともに閉となる状態では、ホイールシリンダ圧が保持される。
なお、スレーブシリンダ20が作動しない状態(例えば、イグニッションOFFや、電力が得られない場合など)においては、第一切替弁51,第二切替弁52、常閉型電磁弁8が初期状態に戻る。これにより、両メイン液圧路2a,2bの上流側と下流側とが連通する。この状態では、マスタシリンダ10で発生した液圧が液圧制御装置30を介して、各ホイールシリンダWに伝達される。
次に、本実施形態の液圧発生装置1におけるマスタシリンダ10、スレーブシリンダ20、ストロークシミュレータ40、液圧制御装置30および電子制御装置90の配置について説明する。
なお、以下の説明では、液圧発生装置1を車両に搭載した状態における各装置の配置について説明する。
本実施形態の基体100の上部101は、図2および図4に示すように、略直方体形状に形成されている。上部101には、第一シリンダ穴11および第三シリンダ穴41が形成されている(図7参照)。上部101の上面101eには、リザーバタンク80が取り付けられている。
基体100の上部101の上下方向および左右方向の略中央部には、図7に示すように、マスタシリンダ10の第一シリンダ穴11が形成されている。
第一シリンダ穴11は有底円筒状の穴である。第一シリンダ穴11の軸線L1は、図6に示すように、前後方向に延在している。第一シリンダ穴11の後端部は、上部101の後面101bに開口している。つまり、第一シリンダ穴11は、後方に向けて開口している。
基体100の上部101の後面101bは、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボード(図示せず)の前面に取り付けられる部位である。
上部101の後面101bの中央部には、図7に示すように、第一シリンダ穴11が開口している。また、上部101の後面101bには、図4に示すように、複数のスタッドボルト105が立設されている。
基体100をダッシュボード(図示せず)に取り付けるときには、エンジンルーム側から各スタッドボルト105をダッシュボードの取付穴(図示せず)に挿入する。そして、車室側において各スタッドボルト105の先端部を車体フレーム(図示せず)に取り付ける。これにより、基体100をダッシュボードの前面に固着させることができる。
基体100の上部101において、第一シリンダ穴11の左斜め上方には、図7に示すように、ストロークシミュレータ40の第三シリンダ穴41が形成されている(図6参照)。
第三シリンダ穴41は有底円筒状の穴である。第三シリンダ穴41の軸線L3は、図6に示すように、前後方向に延在している。
第三シリンダ穴41の軸線L3は、第一シリンダ穴11の軸線L1に平行である。このように、第一シリンダ穴11と第三シリンダ穴41とは平行かつ並列に配置されている。
第三シリンダ穴41の軸線L3は、図7に示すように、第一シリンダ穴11の軸線L1を含む水平な基準面S1(仮想平面)よりも上方に配置されている。また、第三シリンダ穴41の軸線L3は、第一シリンダ穴11の軸線L1を含む鉛直な基準面S2(仮想平面)よりも左方に配置されている。
第三シリンダ穴41は、図6に示すように、基体100の上部101の後面101bに開口している。つまり、第三シリンダ穴41は、後方に向けて開口している。
第三シリンダ穴41の周壁部の略左半分は、図7に示すように、上部101の左側面101cの上部から左方に突出している。
基体100の下部102は、図7に示すように、上部101に連続して形成されている。下部102は、上部101の左側面101cよりも左方に突出している。
下部102の後面102bは、図6に示すように、上部101の後面101bよりも前方にオフセットされている。また、下部102の前部102aは、上部101の前面101aよりも前方に突出している。
基体100の下部102には、スレーブシリンダ20の第二シリンダ穴21が形成されている(図7参照)。
第二シリンダ穴21は、有底円筒状の穴である。第二シリンダ穴21の軸線L2は、前後方向に延在している。
第二シリンダ穴21は、図7に示すように、第一シリンダ穴11および第三シリンダ穴41よりも下方に配置されている。本実施形態では、第二シリンダ穴21は、第一シリンダ穴11の左斜め下方に配置されている。
第二シリンダ穴21の軸線L2は、図6に示すように、第一シリンダ穴11の軸線L1および第三シリンダ穴41の軸線L3に平行である。このように、第一シリンダ穴11、第二シリンダ穴21および第三シリンダ穴41は平行かつ並列に配置されている。
第二シリンダ穴21の軸線L2は、図7に示すように、第一シリンダ穴11の軸線L1を含む水平な基準面S1よりも下方に配置されている。また、第二シリンダ穴21の軸線L2は、第一シリンダ穴11の軸線L1を含む鉛直な基準面S2よりも左方に配置されている。
第二シリンダ穴21の右端部は、第一シリンダ穴11の左端部の下方に配置されている。また、第二シリンダ穴21の右半分と、第三シリンダ穴41とは、上下方向に配置されている。すなわち、第二シリンダ穴21と第三シリンダ穴41とを水平面に投影したときに、その一部が重なるように配置されている。なお、第二シリンダ穴21の直径は、第一シリンダ穴11の直径および第三シリンダ穴41の直径よりも小さく形成されている。
第二シリンダ穴21は、図6に示すように、基体100の下部102の後面102bに開口している。つまり、第二シリンダ穴21は、後方に向けて開口している。
第二シリンダ穴21の周壁部の略左半分は、図7に示すように、上部101の左側面101cよりも左方に突出している。
基体100の上部101の左側面101cおよび下部102の後端部には、左方に向けて突出したフランジ部103が形成されている。フランジ部103は、上部101の左側面101cに対して垂直に立設された平板状の部位である(図6参照)。
図4に示すように、フランジ部103の前面103aには、モータ24が取り付けられている。また、フランジ部103の後面103bには、駆動伝達部25が取り付けられている。
フランジ部103の後面103bは、下部102の後面102bに連続して形成されており、同一平面を構成している(図7参照)。そして、フランジ部103の後面103bは、下部102の後面102bと同様に、上部101の後面101bよりも前方にオフセットされている。
フランジ部103には、挿通穴103cが前後方向に貫通している。モータ24の後端部は、挿通穴103cに挿入されている。モータ24は、基体100の上部101の前面101aよりも後方に配置されている。
モータ24の後端部から後方に向けて出力軸24aが突出している。出力軸24aは、挿通穴103cを通じてフランジ部103から後方に向けて突出している。
フランジ部103の挿通穴103cは、図7に示すように、第一シリンダ穴11の左斜め下方に配置されるとともに、第二シリンダ穴21の左斜め上方に配置されている。
したがって、モータ24をフランジ部103に取り付けると、図5に示すように、出力軸24aは、第一シリンダ穴11の左斜め下方に配置されるとともに、第二シリンダ穴21の左斜め上方に配置される。
また、モータ24をフランジ部103に取り付けた状態では、図4に示すように、出力軸24aの軸線L4は、前後方向に延在している。
出力軸24aの軸線L4は、各シリンダ穴11,21,41の軸線L1,L2,L3に平行である。このように、各シリンダ穴11,21,41と、出力軸24aとは平行かつ並列に配置されている。
出力軸24aの軸線L4は、図5に示すように、第一シリンダ穴11の軸線L1を含む水平な基準面S1よりも下方に配置されている。また、出力軸24aの軸線L4は、第一シリンダ穴11の軸線L1を含む鉛直な基準面S2よりも左方に配置されている。
本実施形態の液圧発生装置1では、第二シリンダ穴21の軸線L2、第三シリンダ穴41の軸線L3および出力軸24aの軸線L4が第一シリンダ穴11の軸線L1を含む鉛直な基準面S2よりも左方に配置されている。
また、出力軸24aは、第二シリンダ穴21および第三シリンダ穴41よりも左方に配置されるとともに、上下方向において第二シリンダ穴21と第三シリンダ穴41との間に配置されている。
図4に示すように、基体100の下部102の後面102bおよびフランジ部103の後面103bには、駆動伝達部25の各部品が組み付けられている。
基体100をダッシュボード(図示せず)に取り付けたときに、ダッシュボードの前面と、基体100のフランジ部103の後面103bとの間に駆動伝達部25が収まるように構成されている。
基体100の上部101の前端部101fは、図2に示すように、左側面101cよりも左方に突出している。上部101の前端部101fの左側面には、四つの出口ポート301が開口している。各出口ポート301は、図4に示すように、上下方向に等間隔に配置されている。各出口ポート301は、第一シリンダ穴11および第三シリンダ穴41よりも前方に配置されている。さらに、各出口ポート301は、モータ24よりも前方に配置されている。
基体100の上部101の左側部には、図6に示すように、第二シリンダ穴21の外周壁、第三シリンダ穴41の外周壁、上部101の前端部101fおよびフランジ部103に囲まれた凹部101gが形成されている(図2参照)。上部101の左側面101cによって凹部101gの底面が構成されている。
図5に示すように、モータ24の右端部は凹部101gに入り込んでいる。そして、図4に示すように、各出口ポート301はモータ24よりも前方に配置されている。したがって、各ホイールシリンダW(図1参照)と基体100とを連結する各配管は、モータ24の前方で各出口ポート301に接続される。これにより、各配管を基体100の左側面から左方に向けて延在させることができる。
基体100の上部101の右側面101dには、図5に示すように、電子制御装置90が取り付けられている。
基体100の右側面101dには、複数の装着穴が開口している。各装着穴は、電磁弁や圧力センサが装着される穴であり、装着穴に装着された電磁弁や圧力センサの先端部が右側面101dから突出している。
電子制御装置90は、図3に示すように、合成樹脂製の箱体であるハウジング91と、ハウジング91内に収容された制御基板(図示せず)と、を備えている。
ハウジング91は、図5に示すように、右側面101dから突出した各電磁弁および各圧力センサを覆った状態で、右側面101dに取り付けられている。
制御基板は、各種センサから得られた情報や、予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて、各電磁弁およびモータ24の作動を制御する。
ハウジング91の前端部は、図4に示すように、基体100の上部101の前面101aよりも前方に突出している。ハウジング91の前端部の左側面には、外部接続用コネクタ92が設けられている(図3参照)。外部接続用コネクタ92は、外部配線ケーブル(図示せず)の端部に設けられたコネクタが接続される部位である。外部接続用コネクタ92は、上部101の前面101aの前方に延在している。
ハウジング91の下面には、図3に示すように、モータ接続用コネクタ93が設けられている。モータ接続用コネクタ93は、ケーブル(図示せず)を介してモータ24に接続される部位である。
本実施形態の液圧発生装置1では、図5に示すように、第一シリンダ穴11の左方にモータ24の出力軸24aが配置され、第一シリンダ穴11の右方に電子制御装置90が配置されている。また、第一シリンダ穴11の上方に第三シリンダ穴41が配置され、第一シリンダ穴11の下方に第二シリンダ穴21が配置されている。さらに、第二シリンダ穴21の軸線L2および第三シリンダ穴41の軸線L3は、第一シリンダ穴11の軸線L1よりも左方に配置されている。そして、モータ24の右端部は、第二シリンダ穴21と第三シリンダ穴41との間に入り込んでいる。
つまり、液圧発生装置1では、マスタシリンダ10の左右にモータ24および電子制御装置90が配置され、マスタシリンダ10の上下にスレーブシリンダ20およびストロークシミュレータ40が配置されている。さらに、スレーブシリンダ20、モータ24およびストロークシミュレータ40の一部が上下方向に配置されている。すなわち、スレーブシリンダ20、モータ24およびストロークシミュレータ40を水平面に投影したときに、その一部が重なるように配置されている。
そして、本実施形態の液圧発生装置1では、マスタシリンダ10(第一シリンダ穴11)を中心にして、スレーブシリンダ20、モータ24、ストロークシミュレータ40および電子制御装置90を互いに近づけて配置されている。
以上のような液圧発生装置1では、図5に示すように、各シリンダ穴11,21,41およびモータ24の出力軸24aを並列に配置し、第二シリンダ穴21およびモータ24を第一シリンダ穴11の側方と下方に配置している。また、液圧発生装置1では、第二シリンダ穴21の一部と、モータ24の一部と、第三シリンダ穴41の一部とが上下方向に配置されている。すなわち、第二シリンダ穴21、モータ24および第三シリンダ穴41を水平面に投影したときに、その一部が重なるように配置されている。
このように、マスタシリンダ10、スレーブシリンダ20、モータ24、ストロークシミュレータ40および電子制御装置90を互いに近づけて配置することで、液圧発生装置1を小型化することができる。
また、液圧発生装置1では、基体100の左右両側にモータ24と電子制御装置90とをバランス良く配置することができる。
本実施形態の液圧発生装置1では、各シリンダ穴11,21,41が同一方向に向けて開口するとともに、モータ24の出力軸24aも各シリンダ穴11,21,41の開口方向と同一方向に向けて突出している。
これにより、液圧発生装置1では、基体100に対して一方向(後方)から各シリンダ穴11,21,41を加工することができる。また、液圧発生装置1では、各シリンダ穴11,21,41および出力軸24aに対して一方向(後方)から各種部品を組み付けることができる。
このように、液圧発生装置1では、基体100への各シリンダ穴11,21,41の加工性や各種部品の組み付け性を向上させることができるため、液圧発生装置1の製造効率を高めることができる。
本実施形態の液圧発生装置1では、図4に示すように、各出口ポート301がモータ24よりも前方に配置されており、各ホイールシリンダW(図1参照)と基体100とを連結する各配管をモータ24の前方で各出口ポート301に接続することができる。したがって、液圧発生装置1を車両に搭載するときのレイアウト性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態の液圧発生装置1では、図5に示すように、第一シリンダ穴11の側方にモータ24を配置し、第一シリンダ穴11の下方に第二シリンダ穴21(スレーブシリンダ20)が配置されているが、モータ24と第二シリンダ穴21とを入れ替えてもよい。すなわち、第一シリンダ穴11の側方に第二シリンダ穴21(スレーブシリンダ20)を配置し、第一シリンダ穴11の下方にモータ24を配置してもよい。
本実施形態の液圧発生装置1では、図6に示すように、基体100の後面101b,102bに各シリンダ穴11,21,41が開口しているが、各シリンダ穴11,21,41が前後に異なる方向に開口していてもよい。
本実施形態の液圧発生装置1では、図1に示すように、マスタシリンダ10がタンデムピストン型のシリンダであるが、シングルピストン型のシリンダによってマスタシリンダ10を構成してもよい。
また、本実施形態の液圧発生装置1では、スレーブシリンダ20がシングルピストン型のシリンダであるが、タンデムピストン型のシリンダによってスレーブシリンダ20を構成してもよい。
本実施形態の液圧発生装置1では、マスタシリンダ10、ストロークシミュレータ40、スレーブシリンダ20および液圧制御装置30が基体100に設けられているが、マスタシリンダ10およびスレーブシリンダ20の二つの装置だけを基体100に設けてもよい。
1 液圧発生装置
2a 第一メイン液圧路
2b 第二メイン液圧路
3 分岐液圧路
4 共通液圧路
5a 第一連通路
5b 第二連通路
6 第一圧力センサ
7 第二圧力センサ
8 常閉型電磁弁
10 マスタシリンダ
11 第一シリンダ穴
12a 底面側の第一ピストン
12b 開口側の第一ピストン
16a 底側圧力室
16b 開口側圧力室
20 スレーブシリンダ
21 第二シリンダ穴
22 第二ピストン
24 モータ
24a 出力軸
24b 駆動側プーリー
25 駆動伝達部
25a ロッド
25b ナット部材
25c 従動側プーリー
25d ベルト
25e カバー部材
26 圧力室
30 液圧制御装置
31 入口弁
32 出口弁
40 ストロークシミュレータ
41 第三シリンダ穴
42 第三ピストン
44 蓋部材
45 圧力室
51 第一切替弁
52 第二切替弁
61 第一遮断弁
62 第二遮断弁
73 スレーブシリンダ補給路
73a 分岐補給路
74 戻り液路
80 リザーバタンク
90 電子制御装置
91 ハウジング
92 外部接続用コネクタ
93 モータ接続用コネクタ
100 基体
101 上部
101f 前端部
101g 凹部
102 下部
102a 前部
103 フランジ部
103c 挿通穴
105 スタッドボルト
301 出口ポート
A 車両用ブレーキシステム
BP ブレーキペダル
BR 車輪ブレーキ
R ロッド
W ホイールシリンダ

Claims (4)

  1. 基体と、
    前記基体に取り付けられたモータと、
    ブレーキ操作子に連結された第一ピストンによってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、
    前記モータを駆動源とする第二ピストンによってブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、を備え、
    前記基体は、
    前記第一ピストンが挿入される有底の第一シリンダ穴と、
    前記第二ピストンが挿入される有底の第二シリンダ穴と、を有し、
    前記第一シリンダ穴の軸線、前記第二シリンダ穴の軸線および前記モータの出力軸の軸線が並列に配置されており、
    前記基体の上面を水平に配置した状態において、
    前記第二シリンダ穴および前記モータの一方は、前記第一シリンダ穴の側方に配置され、
    前記第二シリンダ穴および前記モータの他方は、前記第一シリンダ穴よりも下方に配置され
    前記第二シリンダ穴および前記モータの少なくとも一部が上下方向に配置されていることを特徴とする液圧発生装置。
  2. 請求項1に記載の液圧発生装置であって、
    前記基体には、前記モータを制御する電子制御装置が取り付けられており、
    前記電子制御装置は、前記第一シリンダ穴に対して、前記第二シリンダ穴および前記モータの一方が配置されている側の反対側に配置されていることを特徴とする液圧発生装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液圧発生装置であって、
    付勢された第三ピストンによって前記ブレーキ操作子に擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータを備え、
    前記基体は、前記第三ピストンが挿入される有底の第三シリンダ穴を有し、
    前記第三シリンダ穴の軸線は、前記第一シリンダ穴の軸線に並列に配置され、
    前記第三シリンダ穴は、前記第一シリンダ穴の側方に配置されるとともに、前記第二シリンダ穴および前記モータの一方よりも上方に配置されていることを特徴とする液圧発生装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液圧発生装置であって、
    前記第一シリンダ穴および前記第二シリンダ穴は、同一方向に向けて開口していることを特徴とする液圧発生装置。
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