JP2024049615A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】前方からの不用意な外力が可動部材に作用しても端子の破損を回避できる平型導体用電気コネクタを提供する。【解決手段】補強金具50は、ハウジング10の前端側で保持される被保持部51と、被保持部51から前方へ延びハウジング10外に延出する延出部52と、延出部52から下方へ延びる53規制部と、該規制部53よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部54とを有しており、可動部材60の本体部61は、端子配列方向で補強金具50に対応して位置する被規制部61Aを有し、被規制部61Aは、可動部材60が閉位置にあるとき、規制部53に対して前方から対向して当接可能に位置する。【選択図】図8

Description

本発明は、平型導体が挿抜可能に接続される平型導体用電気コネクタに関する。
この種の平型導体用電気コネクタとして、例えば、特許文献1のように、開位置と閉位置との間で移動可能な可動部材(押圧部材)を閉位置へ移動させることによって、複数の端子と平型導体とを接圧をもって接触させる形式のコネクタが知られている。この特許文献1のコネクタに設けられる複数の端子は、平型導体の幅方向を端子配列方向として配列されてハウジングに保持されている。各端子は、平型導体の挿抜方向(前後方向)に延びる下腕部および上腕部と、下腕部および上腕部の中間部同士を連結する連結部とを有している。上腕部は、連結部よりも前方(平型導体の挿入方向先方)に位置する押受腕部と、連結部よりも後方(平型導体の抜出方向先方)に位置する接触腕部を有している。
可動部材は、端子配列方向に見て前後方向に延びた姿勢となる閉位置と、上下方向に起立した姿勢となる開位置との間で回動可能となっている。可動部材は、端子配列方向での端子に対応する位置に押受腕部を押圧するための押圧部を有している。具体的には、押圧部は、端子配列方向に対して直角な断面形状が略長円をなしており、押受腕部の直下に位置している。可動部材が閉位置に移動すると、押圧部は上下方向を長手方向とする姿勢となり、押受腕部を下方から押圧する。その結果、押圧腕部が上方へ弾性変位するとともに、接触腕部が下方へ弾性変位し、接触腕部の後端に設けられた接触部で平型導体に接圧をもって接触する。
特開2017-143000号
このように、可動部材が閉位置にあるとき、可動部材の押圧部によって端子の押受腕部を下方からもち上げた状態が維持されている。このとき、押受腕部は、後方へ向かうにつれて下方へ傾斜するような傾斜姿勢となっている。仮に、閉位置にある可動部材に対して前方から不用意な外力が作用したとき、可動部材の押圧部が後方へ向けて移動することで、傾斜姿勢にある押受腕部をさらに押し上げることとなる。上記外力が大きい場合には、押圧腕部が過大に変位し、その結果、押圧腕部自体が変形し、ひいては端子の破損するおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、前方からの不用意な外力が可動部材に作用しても端子の破損を回避できる平型導体用電気コネクタを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る平型導体用電気コネクタは、帯状の平型導体が前後方向で挿抜可能に接続される平型導体用電気コネクタであって、前記平型導体を挿入可能に後方へ向け開放された空間として受入部が形成されたハウジングと、前記平型導体の幅方向を端子配列方向として配列され前記ハウジングに保持される複数の端子と、端子配列方向で端子配列範囲の外側に配置され前記ハウジングに保持される補強金具と、前記受入部への前記平型導体の挿入を許容する開位置と前記平型導体に対する前記端子の接圧を高める閉位置との間で回動を伴って移動可能な可動部材とを有する。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、前記ハウジングは、前記受入部よりも前方で前記可動部材の移動を許容しており、前記可動部材は、端子配列方向に延びる本体部と、端子配列方向で前記端子に対応して位置し前記端子と協働するカム部とを有し、前記複数の端子は、前後方向に沿って延びる上腕部および下腕部と、前記上腕部および前記下腕部の前後方向での中間部同士を連結する連結部とを有し、前記上腕部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記カム部からの力を受けて上方へ向けて弾性変位可能な受圧部を前端側に有しているとともに、前記受圧部の弾性変位に応じて下方へ向けて弾性変位して前記平型導体を上方から押圧して前記平型導体と前記端子との接圧を高めるための押圧部を後端側に有しており、前記補強金具は、前記ハウジングの前端側で保持される被保持部と、前記被保持部から前方へ延び前記ハウジング外に延出する延出部と、前記延出部から下方へ延びる規制部と、該規制部よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部とを有しており、前記本体部は、端子配列方向で前記補強金具に対応して位置する被規制部を有し、前記被規制部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記規制部に対して前方から対向して当接可能に位置することを特徴としている。
本発明では、端子配列方向で端子配列範囲の外側に補強金具が設けられており、可動部材が閉位置にあるとき、可動部材の被規制部が補強金具の規制部に対して前方から対向して当接可能に位置するようになっている。仮に、閉位置にある可動部材に前方から不用意な外力が作用したとき、可動部材の被規制部が補強金具の規制部に前方から当接することにより、被規制部の後方へ向けた移動が規制される。したがって、可動部材のカム部が端子の受圧部を上方へ向けて過剰に変位させることがなく、その結果、端子の破損が防止される。
(2) (1)の発明において、前記規制部および前記被規制部は、互いに対向する面が前後方向に対して直角な平坦面をなしていてもよい。このようにすることにより、閉位置にある可動部材が前方から不用意な外力を受けて後方へ移動したとき、規制部と被規制部とは、平型導体の抜出方向に対して直角な平坦面同士で接面することとなる。その結果、規制部と被規制部とを大きい面積で当接させることができ、より確実に平型導体の抜けを防止することができる。
(3) (1)または(2)の発明において、前記補強金具は、被保持部から後方へ延びる腕部を有し、前記腕部は、上下方向で弾性変位して前記平型導体を上方から押圧可能となっていてもよい。このように補強金具において、補強金具に腕部を設けて該腕部で平型導体を上方から押圧可能とすることにより、補強金具を平型導体とコネクタとの接続状態に関与させることができる。また、このように補強金具に弾性変位可能な腕部を設けた場合であっても、規制部は、ハウジングに保持されて固定されている被保持部よりも前方、すなわち前後方向で腕部とは反対側に設けられている。したがって、後方へ移動した可動部材の被規制部が規制部に前方から当接しても、腕部の弾性変位状態に影響が及ぶことがない。その結果、腕部と平型導体との接触状態を良好に維持できる。
(4) (3)の発明において、前記腕部は、前記平型導体の回路部に接触可能となっていてもよい。このようにすることにより、補強金具を平型導体との電気的な接続に利用できる。
(5) (1)ないし(4)の発明において、前記ハウジングの前部は、端子配列方向で前記補強金具と対応する位置に、上方および前方に開放された凹部が形成されており、前記可動部材は、端子配列方向で前記補強金具と対応する位置に、前記凹部内に収容される軸部を有しており、前記軸部は、前記延出部の下方かつ前記規制部の後方に位置していてもよい。このようにすることにより、可動部材の軸部は、端子配列方向に見て、ハウジングの凹部の内面と補強金具の延出部および規制部とによって四方から囲まれた状態となる。したがって、上下方向および前後方向で軸部の移動を規制できるので、可動部材がハウジングから不用意に外れてしまうことを確実に防止できる。
本発明では、前方からの不用意な外力が可動部材に作用しても端子の破損を回避できる平型導体用電気コネクタを提供できる。
本発明の実施形態に係る平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示した斜視図であり、平型導体を挿入する前の状態を示している。 図1の平型導体用電気コネクタを平型導体とともに示した斜視図であり、平型導体を接続した状態を示している。 図1の平型導体用電気コネクタについて、各部材を分離した状態で示した斜視図である。 平型導体用電気コネクタの横断面図であり、(A)は平型導体を挿入する前の状態での断面、(B)は平型導体を接続した状態での断面を示している。 平型導体を挿入する前における平型導体用電気コネクタの縦断面図であり、(A)は第一端子の位置での断面、(B)は第二信号端子の位置での断面、(C)はロック金具の位置での断面、(D)は補強金具の位置での断面を示している。 (A)は第一端子、(B)は第二信号端子、(C)は補強金具をそれぞれ単体で示した斜視図である。 平型導体を挿入した後における平型導体用電気コネクタの縦断面図であり、(A)は第一端子の位置での断面、(B)は第二信号端子の位置での断面、(C)はロック金具の位置での断面、(D)は補強金具の位置での断面を示している。 平型導体の接続が完了した後における平型導体用電気コネクタの縦断面図であり、(A)は第一端子の位置での断面、(B)は第二端信号子の位置での断面、(C)はロック金具の位置での断面、(D)は補強金具の位置での断面を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る平型導体用電気コネクタ(以下「コネクタ1」という)を平型導体Cとともに示した斜視図であり、図1は、平型導体Cを挿入する前の状態、図2は平型導体Cを接続した状態を示している。また、図3は、コネクタ1について、各部材を分離した状態で示した斜視図である。
コネクタ1は、回路基板(図示せず)の実装面上に実装され、該実装面に対して平行な前後方向(X軸方向)を挿抜方向として、相手接続体としての平型導体C(例えば、FPC)が挿抜可能に接続されるようになっている。コネクタ1は、平型導体Cが接続されることにより、回路基板と平型導体Cとを電気的に導通させる。本実施形態では、X軸方向(前後方向)にて、X1方向を前方、X2方向を後方とする。また、回路基板の実装面に平行な面内(XY平面内)で前後方向(X軸方向)に対して直角をなすY軸方向をコネクタ幅方向とし、回路基板の実装面に対して直角なZ軸方向を上下方向(Z1方向が上方、Z2方向が下方)とする。
平型導体Cは、前後方向(X軸方向)に延びコネクタ幅方向(Y軸方向)を幅方向とする可撓な帯状をなし、前後方向に延びる複数の回路部がコネクタ幅方向に配列され形成されている。該回路部は、前端側部分を除いて平型導体Cの絶縁層内に埋設されているが、前端側部分だけは平型導体Cの上面で露呈しており、パッドとして形成されている。本実施形態では、これらのパッドは、後述の第一信号端子20Aに接触可能な第一信号パッドC1と、後述の第二信号端子30に接触可能な第二信号パッドC2と、後述の電源端子20Bおよび補強金具50に接触可能な電源パッドC3とを有している。
図1に示されるように、第一信号パッドC1は、平型導体Cの幅方向(Y軸方向)の中央に設けられている。第二信号パッドC2は、平型導体Cの幅方向で第一信号パッドC1の両側に1つずつ設けられ、第一信号パッドC1と電源パッドC3の間に位置している。第二信号パッドC2は、第一信号パッドC1と同じ幅寸法(Y軸方向での寸法)で形成されている。電源パッドC3は、平型導体Cの幅方向での両端部に1つずつ設けられている。電源パッドC3は、上記幅方向で平型導体Cの側端位置にまで及んでおり、第一信号パッドC1および第二信号パッドC2よりも大きい幅寸法で形成されている。両端の電源パッドC3の間に設けられる信号パッドC1,C2の数および位置は、上述の数および位置に限定されず、コネクタ1に設けられる信号端子20A,30の数および位置に応じて適宜設定される。
図1では図示が省略されているが、図4(A),(B)に示されるように、信号パッドC1,C2のそれぞれの前端からは、めっきリードC1A,C2Aが前方へ向けて平型導体Cの前端に達するまで直状に延びて形成されている。図4(A)に示されるように、第一信号パッドC1の前端から延びるめっきリードC1Aは、平型導体Cの幅方向(Y軸方向)で第一信号パッドC1よりも細くなっており、上記幅方向での中央位置に形成されている。図4(A),(B)に示されるように、第二信号パッドC2の前端から延びるめっきリードC2Aは、平型導体Cの幅方向(Y軸方向)で第二信号パッドC2よりも細くなっており、上記幅方向で内側端に寄った位置に形成されている。電源パッドC3のそれぞれの前端は、平型導体Cの前端近傍まで達している。第二信号パッドC2の前端は、第一信号パッドC1および電源パッドC3のそれぞれの前端よりも後方に位置している。電源パッドC3は、第二信号パッドC2よりも前方に位置する前端側部分の一部が、平型導体Cの幅方向で内方へ突出しており、第二信号パッドC2と上記幅方向で重複する範囲をもつように形成されている(図4(A)も参照)。
平型導体Cの前端側部分には、上記幅方向の両端部に、コネクタ1に設けられた後述のロック金具40のロック部42B-1を受入可能な切欠部C4が形成されている。切欠部C4は、前後方向で、電源パッドC3の範囲内、かつ、第二信号パッドC2の前端よりも後方に形成されている。平型導体Cは、切欠部C4の前方に耳部C5を有しており、該耳部C5の後端は、上述のロック部42B-1に対して前方から係止可能な被係止部C5Aをなしている。
本実施形態の平型導体Cでは、上述したように、電源パッドC3の前端側部分の一部が、上記幅方向で第二信号パッドC2と重複する範囲をもつように形成されている。したがって、端子の狭ピッチ化の要求に応じて、コネクタ1において互いに隣接する電源端子20Bと第二信号端子30とが幅方向(端子配列方向)で極めて近接して配置されていても、平型導体Cの電源パッドC3および第二信号パッドC2の両方において上記幅方向で十分な大きさを確保できる。また、平型導体Cでは、切欠部C4が第二信号パッドC2の前端よりも後方に形成されている。つまり、電源パッドC3の前端側部分に切欠部C4が存在していないので、該前端側部分おいて上記幅方向で十分な大きさを確保できる。
コネクタ1は、図1ないし図3に示されるように、平型導体Cを後方から受け入れるハウジング10と、コネクタ幅方向(Y軸方向)を端子配列方向として配列されてハウジング10に保持される複数の端子20,30(後述の第一端子20および第二信号端子30)と、複数の端子20,30の端子配列範囲の外側に配置されハウジング10に保持されるロック金具40と、コネクタ幅方向でロック金具40の外側に配置されハウジング10に保持される補強金具50と、ハウジング10への平型導体Cの挿入を許容する開位置と平型導体Cに対する端子20,30および補強金具50の接圧を高める閉位置との間で回動を伴って移動可能な可動部材60とを有している。
複数の端子20,30は、互いに形状の異なる複数の第一端子20と、複数の第二端子としての第二信号端子30とを有している。第一端子20は、ハウジング10に対して前側(X1側)で回路基板に半田接続される端子であり、第二信号端子30は、ハウジング10に対して後側(X2側)で回路基板に半田接続される端子である。図4(A),(B)は、コネクタ1の横断面図、すなわち上下方向に対して直角な面での断面図であり、図4(A)は平型導体Cを挿入する前の状態での断面、図4(B)は平型導体Cを接続した状態での断面を示している。図4(A),(B)に示されるように、本実施形態では、9本の第一端子20と、2本の第二信号端子30とがハウジング10に設けられている。
9本の第一端子20は、コネクタ幅方向でのハウジング10の中央に1本だけ配置される第一信号端子20Aと、コネクタ幅方向での第一信号端子20Aの両側(Y1側およびY2側)にそれぞれ4本ずつ配置される電源端子20Bとを有している。所定のピッチP1で連続して配列された4本の電源端子20Bは1つの端子群(以下、「電源端子群」という)を形成している。つまり、9本の第一端子20は、1本の第一信号端子20Aと、2つの電源端子群とを有していることとなる。各電源端子群に属する4本の電源端子20Bのうちコネクタ幅方向で最も内側に配列された特定の電源端子20B(以下、「内側電源端子20B」という)と、第一信号端子20Aとの間には、上記所定のピッチP1よりも大きい間隔P2が形成されている。
第二信号端子30は、図4(A),(B)に示されるように、コネクタ幅方向で第一信号端子20AとY1側の電源端子群との間、および第一信号端子20AとY2側の電源端子群との間におけるそれぞれの位置に1本ずつ設けられている。第二信号端子30は、図4(A)に示されるように、電源端子群に寄った位置で、電源端子群の内側電源端子20Bに対して所定のピッチP3で連続するように配置されている。本実施形態では、このピッチP3は電源端子20B同士のピッチP1と等しくなっている。また、第二信号端子30と第一信号端子20Aとの間隔P4は、ピッチP3よりも大きくなっている。ピッチP1、ピッチP3および間隔P4の大小関係は、上述の大小関係に限定されず、設計の要求に応じて適宜設定される。
ロック金具40は、図4(A)に示されるように、電源端子群に属する電源端子20Bのうち、コネクタ幅方向で最も外側に位置する電源端子20B(以下、必要に応じて「外側電源端子20B」という)に対してピッチP1と等しい所定のピッチP5で連続するように配置されている。また、補強金具50は、図4(A)に示されるように、コネクタ幅方向でロック金具40に対してピッチP1と等しい所定のピッチP6で連続するように配置されている。ピッチP1、ピッチP5およびピッチP6の大小関係は、上述の大小関係に限定されず、設計の要求に応じて適宜設定される。
ハウジング10は、樹脂等の電気絶縁材製であり、図1ないし図3に示されるように、コネクタ幅方向を長手方向とする略直方体外形をなしている。ハウジング10には、平型導体Cを受け入れるための受入部11が、後方へ向けて開放された空間として形成されている。ハウジング10は、回路基板(図示せず)の実装面に対して平行に延びる下壁12および上壁13と、上下方向に延び下壁12および上壁13のコネクタ幅方向での両端部同士を連結する2つの側壁14と、ハウジング10の前端に寄った位置で下壁12と上壁13を連結する前壁15(図4(A)~(D)参照)とを有している。前壁15よりも前方、かつ、コネクタ幅方向での2つの側壁14の間には、可動部材60を収容するとともに可動部材60の移動を許容する可動部材収容空間16が形成されている。
図5(A)~(D)は、平型導体Cを挿入する前におけるコネクタ1の縦断面図であり、図5(A)は第一端子20の位置での断面、図5(B)は第二信号端子30の位置での断面、図5(C)はロック金具40の位置での断面、図5(D)は補強金具50の位置での断面を示している。ここで、図5(A)は、電源端子20Bの位置での断面を示しているが、第一信号端子20Aの位置での断面もこの図5(A)で示される断面と同様である。
下壁12は、上壁13より下方位置で回路基板の実装面に対面している。下壁12は、コネクタ幅方向(Y軸方向)での受入部11の範囲において、後端が上壁13および側壁14の後端よりも若干前方に位置しているとともに(図1参照)、前端部が上壁13よりも前方へ延出して可動部材収容空間16内に位置している(図5(A)~(D)参照)。
また、ハウジング10には、図5(A)~(D)に示されるように、第一端子20を収容して保持するための第一収容部17と、第二信号端子30またはロック金具40を収容して保持するための第二収容部18と、補強金具50を収容して保持するための第三収容部19とが、前後方向に延びる溝状をなして形成されている。
第一収容部17は、図5(A)に示されるように、下壁12の上面に沿って前後方向に延びる第一下溝部17Aと、上壁13の下面に沿って前後方向に延びる第一上溝部17Bと、上下方向に延びて第一下溝部17Aと第一上溝部17Bとを連通させる第一中間溝部17Cとを有している。
第一下溝部17Aは、前後方向で下壁12の全域にわたって延び上方へ開口した溝部である。第一上溝部17Bは、前後方向で上壁13の全域にわたって延び下方へ開口した溝部である。また、第一上溝部17Bは、前後方向での前壁15に対応する範囲で上壁13を上下方向に貫通しており、上方へ向けても開口している。第一中間溝部17Cは、前壁15を前後方向に貫通して形成されている。また、第一中間溝部17Cの後部には、コネクタ幅方向で対向して第一中間溝部17Cを形成する内壁面(コネクタ幅方向に対して直角な面)同士を連結する第一保持部17Dが、コネクタ幅方向に見て島状に形成されている。
第二収容部18は、図5(B),(C)に示されるように、下壁12の上面に沿って前後方向に延びる第二下溝部18Aと、上壁13の下面に沿って前後方向に延びる第二上溝部18Bと、上下方向に延びて第二下溝部18Aと第二上溝部18Bとを連通させる第二中間溝部18Cとを有している。
第二下溝部18Aは、前後方向で下壁12の全域にわたって延び上方へ開口した溝部である。第二上溝部18Bは、前後方向で上壁13の全域にわたって延び下方へ開口した溝部である。また、第二上溝部18Bは、前後方向での前壁15の前部に対応する範囲で上壁13を上下方向に貫通しており、上方へ向けても開口している。第二中間溝部18Cは、前壁15を前後方向に貫通して形成されている。また、第二中間溝部18C内には、コネクタ幅方向で対向して第二中間溝部18Cを形成する内壁面(コネクタ幅方向に対して直角な面)同士を連結する第二保持部18Dが、コネクタ幅方向に見て島状に形成されている。第二保持部18Dは、第一保持部17Dよりも前方に設けられている。
第三収容部19は、図5(D)に示されるように、前壁15の上部を貫通する前後方向に貫通する前孔部19Aと、上壁13に沿って前後方向に延びる第三上溝部19Bとを有している。前孔部19Aは、前壁15の上部に形成されており、第三上溝部19Bと連通している。第三上溝部19Bは、前後方向で受入部11の全域にわたって延び下方へ開口した溝部である。また、第三上溝部19Bは、前後方向での中間位置で上壁13を上下方向に貫通しており、上壁13には、上開口部13Aが形成されている。
図5(D)に示されるように、コネクタ幅方向で第三収容部19と対応する位置、すなわち補強金具50と対応する位置では、前壁15よりも前方にて、上方および前方に開放された凹部16Aが形成されている。凹部16Aは、可動部材収容空間16の一部であり、可動部材60の後述の第三軸部66を収容している。
図6(A)は第一端子20、図6(B)は第二信号端子30、図6(C)は補強金具50をそれぞれ単体で示した斜視図である。図6(A)に示されるように、第一端子20(第一信号端子20Aおよび電源端子20B)は、金属板部材を板厚方向に打ち抜いて作られている。第一端子20は、前後方向に延びる第一下腕部21と、第一下腕部21の上方で前後方向に沿って延びる第一上腕部22と、上下方向に延び第一下腕部21および第一上腕部22の中間部同士を連結する第一連結部23とを有している。第一上腕部22は、可動部材60の後述の第一軸部64による押圧力を受けることで、第一連結部23を支点として梃子状に弾性変位可能となっている(図8(A)参照)。
第一下腕部21は、図5(A)に示されるように、ハウジング10の下壁12に沿って前後方向に延びており、前端側部分を除き、第一下溝部17A内に収容されている。第一下腕部21は、第一連結部23よりも前方に位置する第一支持腕部21Aおよび第一接続部21Bと、第一連結部23よりも後方に位置する第一押圧腕部21Cとを有している。第一支持腕部21Aは、第一下溝部17Aの溝底面(下側内壁面)に沿って延びており、その前部に、閉位置にある可動部材60の後述の第一軸部64を下方から支持可能な第一支持部21A-1を有している(図8(A)も参照)。第一接続部21Bは、第一支持腕部21Aの前端から前方へ延出しハウジング10外に位置している。第一接続部21Bの下縁は下壁12の下面とほぼ同じ高さに位置しており、回路基板(図示せず)の実装面の電源回路部(パッド)に接面して半田接続可能となっている。なお、第一信号端子20Aにおいては、第一接続部21Bは回路基板の実装面の第一信号回路部(パッド)に接面して半田接続される。
第一押圧腕部21Cは、第一下溝部17Aの溝底面に沿って延びており、後端には、上方へ向けて突出する第一押圧部21C-1が形成されている。第一押圧部21C-1は、第一下溝部17Aから突出して受入部11内に位置しており、平型導体Cを下方から押圧可能となっている(図8(A)も参照)。第一押圧腕部21Cの前端に寄った位置(第一連結部23に寄った位置)には、上方へ向けて突出する第一被保持部21C-2が形成されている。第一端子20は、第一収容部17へ前方から圧入され、第一被保持部21C-2が第一保持部17Dに下方から喰い込むことでハウジング10に保持されるようになっている。
第一上腕部22は、第一連結部23よりも前方に位置する第一受圧腕部22Aと、第一連結部23よりも後方に位置する第一接触腕部22Bとを有している。第一受圧腕部22Aは、その前部が、ハウジング10の第一上溝部17Bから前方へ延出して可動部材収容空間16内に位置している。該前部には、可動部材60の後述の第一軸部64によって下方から押圧力を受ける第一受圧部22A-1として形成されている。図5(A)および図6(A)に示されるように、第一受圧部22A-1は、その下縁が没することで形成された凹部を有しており、この凹部内に可動部材60の第一軸部64の一部を収めている。また、第一受圧部22A-1の下縁の前部および後部(上記凹部を形成する下縁の一部)は、前後方向で第一軸部64に係止可能となっていることで、可動部材60の前後方向での移動の規制に寄与している。
第一接触腕部22Bは、図5(A)に示されるように、第一上溝部17Bの溝底面(上側内壁面)に沿って延びており、後端には、下方へ向けて突出する第一接触部22B-1が形成されている。第一接触部22B-1は、第一上溝部17Bから突出して受入部11内に位置しており、平型導体Cの電源パッドC3(図1参照)に上方から接圧をもって接触可能となっている(図8(A)参照)。なお、第一信号端子20Aにおいては、第一接触部22B-1は、平型導体Cの第一信号パッドC1(図1参照)に接触可能となっている。第一接触部22B-1は、平型導体Cとの接触時において第一押圧部21C-1と協働して平型導体Cを挟持する。つまり、第一接触部22B-1は、平型導体Cを上方から押圧して平型導体Cとの接圧を高めるための押圧部としての機能も有している。第一連結部23は、ハウジング10の第一保持部17Dよりも前方で、ハウジング10の第一中間溝部17C内に収容されている。
第二信号端子30は、図6(B)に示されるように、金属板部材を板厚方向に打ち抜いて作られている。第二信号端子30は、前後方向に延びる第二下腕部31と、第二下腕部31の上方で前後方向に沿って延びる第二上腕部32と、上下方向に延び第二下腕部31および第二上腕部32の中間部同士を連結する第二連結部33とを有している。第二上腕部32は、可動部材60の後述の第二軸部65による押圧力を受けることで、第二連結部33を支点として梃子状に弾性変位可能となっている(図8(B)参照)。
第二下腕部31は、図5(B)に示されるように、ハウジング10の下壁12に沿って前後方向に延びており、前端部および後端部を除き、第二下溝部18A内に収容されている。第二下腕部31は、第二連結部33よりも前方に位置する第二支持腕部31Aと、第二連結部33よりも後方に位置する第二接続部31Bおよび第二押圧腕部31Cとを有している。第二支持腕部31Aは、第二下溝部18Aの溝底面(下側内壁面)に沿って延びており、その前部に、閉位置にある可動部材60の後述の第二軸部65を下方から支持可能な第二支持部31A-1を有している。第二支持腕部31Aの後端に寄った位置(第二連結部33に寄った位置)には、上方へ向けて突出する第二被保持部31A-2が形成されている。第二信号端子30は、第二収容部18へ後方から圧入され、第二被保持部31A-2が第二保持部18Dに下方から喰い込むことでハウジング10に保持されるようになっている。
第二押圧腕部31Cは、第二下溝部18Aの溝底面に沿って延びており、後部には、上方へ向けて若干隆起した第二後方押圧部31C-1が形成されている。第二後方押圧部31C-1は、第二下溝部18Aから突出して受入部11内に位置しており、平型導体Cを下方から押圧可能となっている(図8(B)参照)。第二押圧腕部31Cの前端に寄った位置(第二連結部33に寄った位置)には、上方へ向けて突出する第二前方押圧部31C-2が形成されている。第二前方押圧部31C-2は、前後方向で第一端子20の第一押圧部21C-1とほぼ同位置に設けられていて、第二下溝部18Aから突出して受入部11内に位置しており、平型導体Cを下方から押圧可能となっている(図8(B)も参照)。
第二接続部31Bは、第二押圧腕部31Cの後端から後方へ延出しハウジング10外に位置している。第二接続部31Bの下縁は下壁12の下面とほぼ同じ高さに位置しており、回路基板(図示せず)の実装面の第二信号回路部(パッド)に接面して半田接続可能となっている。
第二上腕部32は、第二連結部33よりも前方に位置する第二受圧腕部32Aと、第二連結部33よりも後方に位置する第二接触腕部32Bとを有している。第二受圧腕部32Aは、その前部が、ハウジング10の第二上溝部18Bから前方へ延出して可動部材収容空間16内に位置している。該前部には、可動部材60の後述の第二軸部65によって下方から押圧力を受ける第二受圧部32A-1が形成されている。
第二接触腕部32Bは、第二上溝部18Bの溝底面(上側内壁面)に沿って延びており、その後端は、第一端子20の第一接触部22B-1よりも後方に位置している。第二接触腕部32Bの後端には、下方へ向けて突出する第二接触部32B-1が形成されている。第二接触部32B-1は、第二上溝部18Bから突出して受入部11内に位置しており、平型導体Cの第二信号パッドC2(図1参照)に上方から接圧をもって接触可能となっている(図8(B)参照)。第二接触部32B-1は、平型導体Cとの接触時において第二後方押圧部31C-1と協働して平型導体Cを挟持する。つまり、第二接触部32B-1は、平型導体Cを上方から押圧して平型導体Cとの接圧を高めるための押圧部としての機能も有している。第二連結部33は、ハウジング10の第二保持部18Dよりも後方でハウジング10の第二中間溝部18C内に収容されている。
ロック金具40は、図5(C)に示されているように、既述の第二信号端子30と全く同じ形状をなしており、コネクタ幅方向に見て第二信号端子30と同じ位置に配置されている。ロック金具40は、第二収容部18へ後方から圧入され、第二被保持部41A-2が第二保持部18Dに下方から喰い込むことでハウジング10に保持されるようになっている。ロック金具40は、平型導体Cと電気的に接続する機能は有しておらず、平型導体Cの被係止部C5Aに係止することで平型導体Cの抜けを防止する機能を有しており、この点で、第二信号端子30と異なっている。ロック金具40では、第二信号端子30の第二接触腕部32Bに対応する部分が、上下方向に弾性変位可能なロック腕部42Bをなしている。そして、このロック腕部42Bにおいて第二接触腕部32Bの第二接触部32B-1に対応する部分が、平型導体Cの被係止部C5Aに後方から係止可能な係止部としてのロック部42B-1をなしている(図8(C)も参照)。
また、ロック金具40では、第二信号端子30の第二接続部31Bに対応する部分は、回路基板の実装面へ半田接続によって固定される固定部41Bをなしている。このとき、回路基板において、固定部41Bが半田接続される部分は、回路部ではなく、固定用のパッドである。ロック金具40は、ロック腕部42Bおよび固定部41B以外の部分については、第二信号端子30の対応部分と同様の機能を有しているので、ここでは、第二信号端子30の対応部分の符号に「10」を加えた符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ロック金具40を第二信号端子30と同じ形状で形成することにより、製造した第二信号端子30をそのままロック金具40としても利用できるので、第二信号端子30と異なる形状のロック金具を別個に用意する必要がなくなる分、コネクタ1の製造が簡単となり、また、製造コストを抑制できる。
補強金具50は、図6(C)に示されるように、金属板部材を板厚方向に打ち抜いて作られている。補強金具50は、ハウジング10に保持される被保持部51と、被保持部51から前方へ延びる延出部52と、延出部52の前部から下方へ延びる規制部53と、規制部53よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部54と、被保持部51から後方へ延びる第三接触腕部55を有している。本実施形態では、補強金具50は、電源端子として機能を有している。このように本実施形態では、補強金具50を電源端子として利用することにより、電源端子20Bの本数を増やすことなく、より大きい電源電流を流すことが可能となっている。
被保持部51は、図6(C)に示されるように、その上縁から突出する複数の突起51Aを有している。補強金具50は、第三収容部19へ前方から圧入され、図5(D)に示されるように、突起51Aが前孔部19Aの上側内壁面に喰い込むことでハウジング10に保持されるようになっている。延出部52は、ハウジング10外へ延出して可動部材収容空間16内に位置している。規制部53は、上下方向に直状に延びている。規制部53の前端面は、前後方向に対して直角な平坦面をなしており、閉位置にある可動部材60の後述の被規制部61Aに後方から対向して、該被規制部61Aに当接可能となっている。
固定部54は、その下縁が下壁12の下面とほぼ同じ高さに位置しており、回路基板(図示せず)の実装面の電源回路部(パッド)に接面して半田接続可能となっている。本実施形態では、固定部54は、外側電源端子20Bの第一接続部21Bに隣接している。したがって、コネクタ1を回路基板に実装する際、固定部54を電源端子群の電源端子20Bと共通のパッドに半田接続することができる。
第三接触腕部55は、第三上溝部19Bの溝底面(上側内壁面)に沿って、第一端子20の第一接触腕部22Bの後端とほぼ同位置まで延びている。第三接触腕部55の後端には、下方へ向けて突出する第三接触部55Aが形成されている。また、第三上溝部19Bの後端は、上壁13の上開口部13Aの直下に位置しており、第三接触腕部55が上方へ弾性変位したときに上開口部13Aへ下方から進入可能となっている(図7(D)および図8(D)参照)。本実施形態では、第三接触部55Aは、外側電源端子20Bの第一接触部22B-1に隣接している。したがって、コネクタ1に平型導体Cを接続する際、第三接触部55Aを電源端子群の電源端子20Bと共通の電源パッドC3に接触させることができる(図4(B)参照)。
可動部材60は、図1、図2、および図4(A),(B)に示されるように、コネクタ幅方向で可動部材収容空間16のほぼ全幅にわたって延びている。可動部材60は、図1に示されるように、開位置にある状態で可動部材60の下部が可動部材収容空間16内に収容されており、図2に示されるように、閉位置にある状態で可動部材60全体が可動部材収容空間16内に収容されている。図3に示されるように、可動部材60は、本体部としての操作部61と、端壁62と、隔壁63と、第一軸部64(図5(A)参照)と、第二軸部65(図5(B),(C)参照)と、第三軸部66(図5(D)参照)とを有している。
操作部61は、図3に示されるように、可動部材60の上端側でコネクタ幅方向に延びて形成されており、可動部材60を開位置と閉位置との間で移動(回動)させるための操作を受けるようになっている。操作部61は、操作部61の上端部の両側面からコネクタ幅方向で外方へ突出する被規制部61Aを有している。被規制部61Aは、コネクタ幅方向で補強金具50に対応して位置しており、図8(D)に示されるように、可動部材60が閉位置にある状態で、補強金具50の規制部53の前方に位置する。可動部材60が閉位置にある状態で規制部53に対向する被規制部61Aの後端面は、前後方向に対して直角な平坦面をなしている。
また、本実施形態では、図8(D)に示されるように、可動部材60が閉位置にあるとき、前後方向における補強金具50の規制部53の前端と可動部材60の被規制部61Aの後端との間に形成される隙間S2は、前後方向における可動部材60の後端とハウジング10の前壁15の前端との間に形成される隙間S1よりも小さくなっている。
端壁62は、図3に示されるように、コネクタ幅方向での操作部61の両端部から下方へ延びて設けられている。複数の隔壁63は、図3に示されるように、コネクタ幅方向での2つの端壁62の間で操作部61から下方へ向けて延び、コネクタ幅方向で間隔をもって配列されて形成されている。
第一軸部64は、図5(A)に示されるように、コネクタ幅方向で第一端子20と同位置に設けられており、隣接する2つの隔壁63の下端部の対向面(コネクタ幅方向に対して直角な面)を連結している。第一軸部64は、図5(A)に示されるように、コネクタ幅方向に対して直角な断面形状が、前後方向に延びる略長円から前方かつ上方の角部を切り欠いたような形状をしている。第一軸部64は、図5(A)に示されるように、上下方向で第一端子20の第一支持部21A-1と第一受圧部22A-1との間に位置している。このとき、第一軸部64は、第一支持部21A-1の上縁に対して若干の間隔をもって位置しているとともに、第一受圧部22A-1の下縁に接触している。後述するように、第一軸部64は、可動部材60が閉位置に移動したときに、第一受圧部22A-1を押し上げて第一受圧腕部22Aを上方に変位させるカム部としての機能を有している(図8(A)参照)。
第二軸部65は、図5(B),(C)に示されるように、コネクタ幅方向で第二信号端子30およびロック金具40と同位置に設けられており、隣接する隔壁63の下端部の対向面を連結している。第二軸部65は、図5(B),(C)に示されるように、コネクタ幅方向に対して直角な断面形状が、前後方向に延びる略長円をなしている。第二信号端子30の位置にある第二軸部65は、図5(B)に示されるように、上下方向で第二信号端子30の第二支持部31A-1と第二受圧部32A-1との間に位置している。このとき、第二軸部65は、第二支持部31A-1の上縁に支持されているとともに、第二受圧部32A-1の下縁に対して若干の間隔をもって位置している。後述するように、第二軸部65は、可動部材60が閉位置に移動したときに、第二受圧部32A-1を押し上げて第二受圧腕部32Aを上方に変位させるカム部としての機能を有している(図8(B)参照)。ロック金具40の位置にある第二軸部65についても、これと同様である(図5(C)および図8(C)参照)。
第三軸部66は、図5(D)に示されるように、コネクタ幅方向で補強金具50と同位置に設けられており、図3に示されるように、端壁62の下端部からコネクタ幅方向で外方へ突出している。第三軸部66は、図5(D)に示されるように、コネクタ幅方向に対して直角な断面形状が、前後方向で第二軸部65よりも若干短い略長円をなしており、可動部材60の下端部から前方かつ下方に若干突出している。
第三軸部66は、図5(D)に示されるように、ハウジング10の凹部16A内に収容されているとともに、補強金具50の延出部52の下方かつ規制部53の後方に位置している。このとき、第三軸部66は、凹部16Aの内面、延出部52の下縁および規制部53の後縁のいずれにも接触していない。第三軸部66は、コネクタ幅方向に見て、ハウジング10の凹部16Aの内面と補強金具50の延出部52および規制部53とによって四方から囲まれた状態となる。したがって、凹部16Aの内面、延出部52および規制部53によって、上下方向および前後方向で第三軸部66の移動を規制できるので、可動部材60がハウジング10から不用意に外れてしまうことを確実に防止できる。
コネクタ1は、以下の要領で組み立てられる。まず、第一端子20、すなわち第一信号端子20Aおよび電源端子20Bをハウジング10の第一収容部17に前方から圧入して取り付ける。また、第二信号端子30およびロック金具40をハウジング10の第二収容部18に後方から圧入して取り付ける。ここで、第一信号端子20A、電源端子20B、第二信号端子30およびロック金具40をハウジング10に取り付ける順序は、どのような順序でもよく、また、同時であってもよい。
次に、可動部材60を、開位置の姿勢(図3参照)としたまま、可動部材60の下部をハウジング10の可動部材収容空間16内に配置する。このとき、可動部材60の第三軸部66がハウジング10の凹部16A内に配置される。次に、補強金具50をハウジング10の第三収容部19に前方から圧入して取り付ける。この結果、図5(D)に示されるように、第三軸部66が、ハウジング10の凹部16Aの内面と補強金具50の延出部52および規制部53とによって四方から囲まれた状態となり、ハウジング10から可動部材60が外れることが防止される。このようにして、可動部材60が開位置と閉位置との間で移動可能な状態でハウジング10に取り付けられ、コネクタ1が完成する。なお、可動部材収容空間16内への可動部材60の下部の配置は、第一信号端子20Aおよび電源端子20Bの取付け後であって補強金具50の取付け前であれば、いつ行われてもよい。
次に、コネクタ1に対する平型導体Cの挿抜動作について説明する。まず、コネクタ1の第一信号端子20Aの第一接続部21B、電源端子20Bの第一接続部21B、および第二信号端子30の第二接続部31Bをそれぞれ回路基板(図示せず)の対応回路部に半田接続するとともに、ロック金具40の固定部41Bおよび補強金具50の固定部54をそれぞれ回路基板の対応部に半田接続する。この第一接続部21B、第二接続部31B、固定部41Bおよび固定部54の半田接続により、コネクタ1が回路基板に取り付けられる。
本実施形態では、図4(A)に示されるように、第二信号端子30は電源端子群の配列範囲外に配置されている。つまり、電源端子群に属する電源端子20Bの配列範囲内には第二信号端子30が配置されていない。したがって、電源端子群に属する電源端子20Bの第一接続部21B同士をコネクタ幅方向で近接させて、これらの第一接続部21Bを回路基板における同一の電源回路部(パッド)に共通して半田接続することができる。この結果、コネクタ幅方向でのコネクタ1の大型化を回避できる。また、各電源端子20Bの第一接続部21Bがそれぞれ別個のパッドに接続されることがないので、別個のパッドを接続するための導電パターンを回路基板に形成する必要がなく、したがって、回路基板上での過剰な発熱を抑制できる。
また、本実施形態では、図4(A)に示されるように、電源端子として機能する補強金具50の固定部54は、電源端子群に属する外側電源端子20Bの第一接続部21Bと隣接している。したがって、補強金具50の固定部54を電源端子群の電源端子20Bの第一接続部21Bと共通のパッドに半田接続することができる。
コネクタ1に平型導体Cを接続する際には、図1、図4(A)および図5(A)~(D)に示されるように、可動部材60を開位置に移動させた状態のコネクタ1の後方に、平型導体Cを前後方向(X軸方向)に延びるように位置させる。
次に、平型導体Cを前方(X1方向)へ向けてコネクタ1の受入部11に挿入する。受入部11への平型導体Cの挿入過程において、平型導体Cの前端は、まず、第二信号端子30の第二接触部32B-1(図5(B)参照)およびロック金具40のロック部42B-1に当接して第二接触部32B-1およびロック部42B-1を押し上げることにより、第二接触腕部32Bおよびロック腕部42Bを上方へ弾性変位させる。
平型導体Cが前方へさらに挿入されると、該平型導体Cの前端は、第一端子20の第一接触部22B-1および補強金具50の第三接触部55Aに当接して第一接触部22B-1および第三接触部55Aを押し上げることにより、第一接触腕部22Bおよび第三接触腕部55を上方へ弾性変位させる。平型導体Cが前方へさらに挿入され、図4(B)および図7(A)~(D)に示されるように、その前端が前壁15に後方から当接することで、平型導体Cの挿入が完了する。図7(A),(B),(D)に見られるように、平型導体Cの挿入が完了した状態においても、第一接触腕部22B、第二接触腕部32Bおよび第三接触腕部55は弾性変位したままであり、第一接触部22B-1、第二接触部32B-1および第三接触部55Aが、平型導体Cの第一信号パッドC1、第二信号パッドC2あるいは電源パッドC3に接触する。
また、ロック金具40については、平型導体Cの挿入過程においてロック腕部42Bが上方に弾性変位した後、平型導体Cの耳部C5がロック部42B-1の位置を通過すると、ロック腕部42Bが自由状態に戻り、平型導体Cの切欠部C4内に上方から突入する。この結果、図7(C)に示されるように、平型導体Cの挿入が完了した状態において、ロック部42B-1が平型導体Cの被係止部C5Aに対して後方から対向して位置する。なお、ロック腕部42Bが完全に自由状態に戻ることは必須ではない。例えば、ロック腕部42Bが若干の弾性変位量を残した状態で、ロック部42Bが平型導体Cの切欠部C4内に突入するようになっていてもよい。
次に、可動部材60の操作部61を指で操作して、開位置から閉位置へ移動(回動)させる。可動部材60が閉位置に移動すると、図8(A)~(D)に示されるように、第一軸部64、第二軸部65、第三軸部66が上下方向を長手方向とするように延びた姿勢となる。このとき、第一端子20および第二信号端子30にそれぞれ対応して位置する第一軸部64および第二軸部65は、それぞれ第一支持部21A-1および第二支持部31A-1によって下方から支持された状態で、第一受圧部22A-1および第二受圧部32A-1を下方から押圧し、第一受圧腕部22Aおよび第二受圧腕部32Aを上方へ変位させる。その結果、図8(A),(B)に示されるように、第一上腕部22および第二上腕部32がそれぞれ梃子状に変位し、第一接触腕部22Bおよび第二接触腕部32Bが下方へ変位する。そして、第一接触部22B-1および第二接触部32B-1がそれぞれ平型導体Cの第一信号パッドC1、第二信号パッドC2あるいは電源パッドに、接圧が高められた状態で上方から接触して(図4(B)も参照)参照)、電気的に導通した状態維持される。
また、可動部材60が閉位置に移動すると、図8(C)に示されるように、ロック金具40に対応して位置する第二軸部65が第二受圧部42A-1を下方から押圧し、第二受圧腕部42Aを上方へ変位させる。その結果、第二上腕部42が梃子状に変位することにより、ロック腕部42Bが下方へ変位し、ロック部42B-1が平型導体Cの切欠部C4内へさらに深く進入する。したがって、被係止部C5Aに対してロック部42B-1が後方から係止可能となった状態が維持され、平型導体Cの後方への抜出が良好に防止される。
また、可動部材60が閉位置に移動したとき、図8(D)示されるように、補強金具50に対応して位置する第三軸部66は、上下方向に延びた姿勢となっても補強金具50に接触しない。また、可動部材60が閉位置に移動した後も、第三接触腕部55が弾性変位して第三接触部55Aで電源パッドC3に接触した状態に変わりはなく、電源パッドC3と電気的に導通した状態が維持される。このように可動部材60が閉位置に移動することにより、コネクタ1への平型導体Cの接続動作が完了する。
可動部材60が閉位置にある状態において、図8(A)~(C)に示されるように、可動部材60の後端とハウジング10の前壁15の前端との間には隙間S1が形成される。また、図8(D)に示されるように、可動部材60の被規制部61Aは、補強金具50の規制部53の前端との間に隙間S2を形成した状態で、規制部53の前方に位置する。本実施形態では、隙間S2が隙間S1よりも小さくなっている。したがって、仮に、閉位置にある可動部材60に前方から不用意な外力が作用したとき、可動部材60の後端が前壁15に前方から当接するよりも前に、被規制部61Aが規制部53に前方から当接し、被規制部61Aの後方へ向けた移動が規制される。
仮に、可動部材60に被規制部61Aが設けられていない場合、閉位置にある可動部材60に前方から不用意な外力が作用すると、可動部材60はその後端がハウジング10の前壁15に当接するまで、隙間S2の分の距離(ここでは、「距離S2」という)を後方へ移動することとなる。このとき、可動部材60の第一軸部64、第二軸部65、第三軸部66も距離S2を移動する。その結果、第一端子20に対応して位置する第一軸部64、第二信号端子30に対応して位置する第二軸部65、ロック金具40に対応して位置する第二軸部65は、すでに変位した状態にある第一端子20の第一受圧腕部22A、第二信号端子30の第二受圧腕部32A、ロック金具40の第二受圧腕部32Aをさらに上方に押し上げることとなる。したがって、これらの第一受圧腕部22Aおよび第二受圧腕部32Aが過剰に変形し、その結果、第一端子20、第二信号端子30およびロック金具40が破損するおそれがある。
一方、本実施形態では、可動部材60の被規制部61Aが補強金具50の規制部53に対して前後方向で隙間S1よりも小さい隙間S2を形成した状態で規制部53の前方に位置している。したがって、後方への外力を受けた可動部材60は、距離S2だけ後方へ移動した時点で被規制部61Aが規制部53に前方から当接するので、それ以上の移動が規制される。したがって、可動部材60の移動が最小限に留められるので、第一端子20の第一受圧腕部22A、第二信号端子30の第二受圧腕部32A、ロック金具40の第二受圧腕部32Aが可動部材60の第一軸部64および第二軸部65によって上方へ向けて過剰に押し上げられて変形することがない。その結果、第一端子20、第二信号端子30およびロック金具40の破損が良好に防止される。
また、本実施形態では、規制部53の前端面および被規制部61Aの後端面、すなわち、規制部53および被規制部61Aの互いに対向する面は、前後方向に対して直角な平坦面をなしている。したがって、可動部材60が前方から外力を受けて後方へ移動すると、規制部53と被規制部61Aとは、上記平坦面同士で接面することとなる。その結果、規制部53と被規制部61Aとを大きい面積で当接させることができ、より確実に平型導体Cの抜けを防止することができる。
また、本実施形態では、補強金具50の規制部53は、ハウジング10に保持されて固定されている被保持部51よりも前方、すなわち前後方向で第三接触腕部55とは反対側に設けられている。したがって、後方へ移動した可動部材60の被規制部61Aが規制部53に前方から当接しても、第三接触腕部55の弾性変位状態に影響が及ぶことがない。その結果、第三接触部55Aと平型導体Cの電源パッドC3との接触状態を良好に維持できる。
図8(A)~(D)に示される状態、すなわちコネクタ1との接続状態にある平型導体Cをコネクタ1から意図して抜出する際には、閉位置にある可動部材60の操作部61を操作して、図7(A)~(D)に示される開位置へ移動させる。これによって、ロック金具40のロック部42B-1が平型導体Cの切欠部C4から上方へ外れ、被係止部C5Aに対するロック部42B-1の係止状態が解除され、平型導体Cの抜出が許容される。そして、平型導体Cを後方(X2方向)へ引くことにより、該平型導体Cはコネクタ1から難なく抜出され、抜出動作が完了する。
本実施形態では、補強金具を電源端子として利用することとしたが、これに替えて、信号端子として利用してもよい。その場合、平型導体には、コネクタ幅方向で補強金具と対応する位置に信号パッドが設けられる。また、補強金具を端子として利用することは必須ではない。その場合には、補強金具に接触腕部を設ける必要はない。
1 コネクタ
10 ハウジング
11 受入部
16A 凹部
20 第一端子
20A 第一信号端子
20B 電源端子
21 第一下腕部
21B 第一接続部
22 第一上腕部
22A-1 第一受圧部
22B-1 第一接触部
23 第一連結部
30 第二信号端子
31 第二下腕部
31B 第二接続部
32 第二上腕部
32A-1 第二受圧部
32B-1 第二接触部
33 第二連結部
40 ロック金具
42B ロック部(係止部)
50 補強金具
51 被保持部
52 延出部
53 規制部
54 固定部
55 第三接触腕部
55A 第三接触部
60 可動部材
61 操作部
61A 被規制部
64 第一軸部
65 第二軸部
C 平型導体
C1 第一信号パッド
C2 第二信号パッド
C3 電源パッド
C4 切欠部
C5A 被係止部
P1 ピッチ
P2 間隔

Claims (5)

  1. 帯状の平型導体が前後方向で挿抜可能に接続される平型導体用電気コネクタであって、
    前記平型導体を挿入可能に後方へ向け開放された空間として受入部が形成されたハウジングと、
    前記平型導体の幅方向を端子配列方向として配列され前記ハウジングに保持される複数の端子と、
    端子配列方向で端子配列範囲の外側に配置され前記ハウジングに保持される補強金具と、
    前記受入部への前記平型導体の挿入を許容する開位置と前記平型導体に対する前記端子の接圧を高める閉位置との間で回動を伴って移動可能な可動部材とを有する平型導体用電気コネクタにおいて、
    前記ハウジングは、前記受入部よりも前方で前記可動部材の移動を許容しており、
    前記可動部材は、端子配列方向に延びる本体部と、端子配列方向で前記端子に対応して位置し前記端子と協働するカム部とを有し、
    前記複数の端子は、前後方向に沿って延びる上腕部および下腕部と、前記上腕部および前記下腕部の前後方向での中間部同士を連結する連結部とを有し、
    前記上腕部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記カム部からの力を受けて上方へ向けて弾性変位可能な受圧部を前端側に有しているとともに、前記受圧部の弾性変位に応じて下方へ向けて弾性変位して前記平型導体を上方から押圧して前記平型導体と前記端子との接圧を高めるための押圧部を後端側に有しており、
    前記補強金具は、前記ハウジングの前端側で保持される被保持部と、前記被保持部から前方へ延び前記ハウジング外に延出する延出部と、前記延出部から下方へ延びる規制部と、該規制部よりも下方に位置し回路基板に固定される固定部とを有しており、
    前記本体部は、端子配列方向で前記補強金具に対応して位置する被規制部を有し、
    前記被規制部は、前記可動部材が閉位置にあるとき、前記規制部に対して前方から対向して当接可能に位置することを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 前記規制部および前記被規制部は、互いに対向する面が前後方向に対して直角な平坦面をなしていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 前記補強金具は、被保持部から後方へ延びる腕部を有し、
    前記腕部は、上下方向で弾性変位して前記平型導体を上方から押圧可能となっていることする請求項1または請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. 前記腕部は、前記平型導体の回路部に接触可能となっていることとする請求項3に記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 前記ハウジングの前部は、端子配列方向で前記補強金具と対応する位置に、上方および前方に開放された凹部が形成されており、
    前記可動部材は、端子配列方向で前記補強金具と対応する位置に、前記凹部内に収容される軸部を有しており、
    前記軸部は、前記延出部の下方かつ前記規制部の後方に位置していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。

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