JP2015056244A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接触信頼性を高く保ちつつ、嵌合状態が解除される際に生じ得る各端子の不適切な接触を防止可能なコネクタ装置を提供する。【解決手段】本発明はコネクタ装置であって、プラグコネクタ2は、嵌合凸部15が突設されるプラグハウジング10と、嵌合方向に沿う複数のプラグ側端子12と、を有し、ソケットコネクタ3は、嵌合凹部33が凹設されるソケットハウジング30と、複数のプラグ側端子12に対応して変位方向からプラグ側端子12に接触する複数のソケット側端子32と、を有し、並設方向両端側で隣り合う各端子12,32は、それぞれ、それ以外の端子間距離よりも広い拡大端子間距離P1で並設され、拡大端子間距離P1は、並設方向両端部の一方を回動中心Rとして嵌合凸部15が回動する場合に、回動中心R側に位置するプラグ側端子12が対応するソケット側端子32以外に接触することのない距離に設定されている。【選択図】図2
Description
本発明は、互いに嵌合する第1コネクタおよび第2コネクタに、所定の抜去力が作用することで第1コネクタおよび第2コネクタの嵌合状態が解除されるコネクタ装置に関する。
従来、プラグがソケットに嵌合したときに、互いの端子が接触して電気的な接続が行われ、嵌合状態のプラグおよびソケットに所定の抜去力が加えられたときに、プラグがソケットから離脱可能なコネクタ装置が利用されている。
例えば、特許文献1には、ソケット本体に開口した四角形のプラグ挿入孔の内面に配したプラグ保持バネと、プラグ挿入孔の底面に配列した3個の端子と、を有したソケットと、プラグ本体の先端に突出した四角形の嵌合部と、嵌合部の外面に配した係止凹部と、嵌合部の底面に配列した3個の接片バネと、を有したプラグと、から成るコネクタ装置が開示されている。プラグをソケットに嵌合させると、プラグ保持バネが係止凹部に係止され、各端子と各接片バネとが互いに嵌合方向から接触するようになっている。また、嵌合状態のプラグおよびソケットに所定の抜去力が加えられると、プラグ保持バネが係止凹部から離脱し、プラグがソケットから引き抜かれるようになっている。
しかしながら、上記した特許文献1に記載の技術では、各端子に対し各接片バネが嵌合方向から点接触する所謂トップタッチ型の端子であるため、例えば、外部からの衝撃等によって容易に接触解除される虞があり、一般的に接触信頼性が低いという問題があった。
接触信頼性を高めるためには、所謂ベローズ型の端子を採用することが考えられる。しかしながら、プラグおよびソケットに複数の端子を所定の間隔で並設する場合において、プラグが並設方向に回転するようにソケットから抜去されたときに、プラグ側の端子が、本来接触するべきではないソケット側の端子に接触するという問題があった。例えば、図9に示すように、プラグ側の端子の並設方向一端部を回動中心としてプラグが回動(図9の矢印参照)すると、プラグの回動中心側の端子が、これに対応したソケットの端子に隣接した別の端子に接触する虞があった。なお、このような問題は、幾何学的に並設方向両端部に位置する端子において生じ易くなっていた。また、このような問題は、高密度で端子を設けるために、端子間距離(ピッチ)を狭くした場合に顕著になっていた。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、接触信頼性を高く保ちつつ、第1コネクタおよび第2コネクタの嵌合状態が解除される際に生じ得る各端子の不適切な接触を防止可能なコネクタ装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のコネクタ装置は、互いに嵌合する第1コネクタおよび第2コネクタに所定の抜去力が作用することで前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの嵌合状態が解除されるコネクタ装置であって、前記第1コネクタは、前記第2コネクタとの嵌合方向に向けて嵌合凸部が突設される第1ハウジングと、前記第1ハウジングに所定の間隔をもって並設されると共に、前記嵌合凸部において嵌合方向に沿って延設される複数の第1端子と、を有し、前記第2コネクタは、前記第1ハウジングの前記嵌合凸部を挿入可能な嵌合凹部が嵌合方向に向けて凹設される第2ハウジングと、前記複数の第1端子に対応して前記第2ハウジングに並設されると共に、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合した場合に、弾性力をもって嵌合方向および並設方向に直交する方向に変位して前記各第1端子に接触可能に形成される複数の第2端子と、を有し、並設方向両端側において隣り合う少なくとも2つの前記第1端子、および並設方向両端側において隣り合う少なくとも2つの前記第2端子は、それぞれ、それ以外の位置における端子間距離よりも広い拡大端子間距離を有して並設され、前記拡大端子間距離は、嵌合状態の前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに所定の抜去力が作用し、前記嵌合凸部の並設方向両端部のうちいずれか一方を回動中心として前記嵌合凸部が相対的に回動する場合に、前記回動中心側に位置する前記第1端子が対応する前記第2端子以外の前記第2端子に接触することのない距離に設定されていることを特徴とする。
本発明の第1のコネクタ装置によれば、第1コネクタの各第1端子は、嵌合凸部において嵌合方向に沿って延出しており、第2コネクタの各第2端子は、第1端子に対して弾性力をもって嵌合方向および並設方向に直交する方向から接触する。第1端子および第2端子は、所謂ベローズ型であるため、所謂トップタッチ型の端子に比して、高い接触信頼性を得ることができる。
また、本発明の第1のコネクタ装置によれば、少なくとも、並設方向両端側において隣り合う第1端子と第2端子とは、それぞれ、それ以外の領域での端子間距離よりも大きな拡大端子間距離で並設されている。すなわち、第1コネクタが並設方向に回転するように第2コネクタから相対的に抜去される際に、幾何学的に見て不適切な接触が生じ易い並設方向両端領域に位置する各端子のみが、拡大端子間距離をもって並設されている。このため、回動中心側に位置する第1端子が、回動中心から離れた位置にある非対応の第2端子に接触することを防止することができる。これにより、第1コネクタおよび第2コネクタの嵌合状態が解除される際に生じ得る各端子の不適切な接触を防止することができる。
本発明の第2のコネクタ装置は、上記した第1のコネクタ装置において、前記第1コネクタは、前記第1ハウジングを覆うように設けられる第1シールドを有し、前記第2コネクタは、前記第2ハウジングを覆うように設けられる第2シールドを有し、前記第2シールドは、その並設方向両端部において並設方向に向けて弾性変形可能な一対の接触片を有し、前記各接触片は、前記第2ハウジングの並設方向両端部にそれぞれ形成される切欠き部から前記嵌合凹部の内部に突出し、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合した場合に、前記第1シールドに圧接することが好ましい。
本発明の第2のコネクタ装置によれば、例えば、回動中心の反対側に位置する一方の接触片は、回動する嵌合凸部の側面に接触し、外方に押し出される。この接触片は、自身の弾性力に抗して、切欠き部を通って第2ハウジングの外方に向けて移動するため、第2ハウジングに接触することがない。これにより、第1コネクタ(嵌合凸部)の並設方向の回動に起因して生じる虞のある第2ハウジングの損傷等を防止することができる。
本発明の第3のコネクタ装置は、上記した第1または2のコネクタ装置において、前記第2ハウジングには、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合する場合に、前記各第2端子の変位方向への弾性変形を許容する変位空間が形成されていることが好ましい。
本発明の第3のコネクタ装置によれば、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合させる場合に、各第2端子は、変位空間内で弾性変形しつつ第1端子に接触する。このように、各第2端子は、変位空間内で変位可能に構成されているため、嵌合凹部への嵌合凸部の嵌合を円滑に行うことができると共に、第1端子と第2端子とを適切に接触させることができる。
本発明の第4のコネクタ装置は、上記した第1ないし第3のいずれかのコネクタ装置において、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのいずれか一方には、弾性力をもって変位可能な係止部が設けられ、前記係止部は、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合した場合に、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのいずれか他方に形成される被係止部に係合することが好ましい。
本発明の第4のコネクタ装置によれば、係止部を被係止部に係合させることによって、第1コネクタおよび第2コネクタの嵌合状態を維持することができる。これにより、例えば、所定の抜去力以下の抜去力が作用したとしても、第1端子と第2端子との接触状態を維持することができる。つまり、接触信頼性の向上を図ることができる。
本発明の第5のコネクタ装置は、上記した第4のコネクタ装置において、前記第1コネクタは、並設される前記複数の第1端子が変位方向に離間して2つの第1端子列を構成し、前記第2コネクタは、並設される前記複数の第2端子が前記嵌合凸部を変位方向両側から挟み込むように変位方向に離間して2つの第2端子列を構成し、前記2つの第1端子列のうち、一方の前記第1端子列の並設方向両端側には、それぞれ、前記各第1端子が前記拡大端子間距離を有して並設され、他方の前記第1端子列の並設方向両外側には、それぞれ、前記係止部および前記被係止部のいずれか一方が設けられ、前記2つの第2端子列のうち、一方の前記第2端子列の並設方向両端側には、それぞれ、前記各第2端子が前記拡大端子間距離を有して並設され、他方の前記第2端子列の並設方向両外側には、それぞれ、前記係止部および前記被係止部のいずれか他方が設けられていることが好ましい。
本発明の第5のコネクタ装置によれば、第1端子列および第2端子列を、それぞれ、2列構成することによって、各端子の配設密度を更に向上させることができる。これにより、所望の端子数を備えるコネクタ装置を構成することができる。
本発明によれば、接触信頼性を高く維持することができると共に、第1コネクタおよび第2コネクタの嵌合状態が解除される際に生じ得る端子の不適切な接触を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、便宜上、各図において、Frを前方として設定すると共に、X方向を左右方向とし、Y方向を前後方向とし、Z方向を上下方向として設定する。
図1ないし図6を参照して、本発明の実施形態に係るコネクタ装置1の構成について説明する。ここで、図1および図2はコネクタ装置1を示す斜視図および平面図である。図3はプラグコネクタ2を示しており、(a)は上方斜視図であり、(b)は下方斜視図である。図4はソケットコネクタ3を示す分解斜視図である。図5は、図2におけるA−A断面図である。図6は、図2におけるB−B断面図である。
図1および図2に示すように、コネクタ装置1は、ケーブル100の末端に取り付けられる第1コネクタとしてのプラグコネクタ2と、基板101に実装される第2コネクタとしてのソケットコネクタ3と、から構成されている。このコネクタ装置1は、互いに嵌合するプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3に所定の抜去力が作用することでプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3の嵌合状態が解除される。
図1に示すように、プラグコネクタ2は、第1ハウジングとしてのプラグハウジング10と、プラグハウジング10を覆うように設けられる第1シールドとしてのプラグ側シールド11と、プラグハウジング10に保持される第1端子としての複数のプラグ側端子12と、プラグハウジング10およびケーブル100の一部を覆うアウター13と、を有している。なお、図2および図3ではアウター13の図示を省略している。
図2および図3に示すように、プラグハウジング10は、ハウジング本体14と、ハウジング本体14の前端面から前方に向けて突設される嵌合凸部15と、を有し、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体に形成されている。なお、本実施形態に係るコネクタ装置1の説明では、例えば、前方(または前後方向)がソケットコネクタ3との嵌合方向に該当する。
ハウジング本体14は、左右方向に長い略直方体状に形成される本体部14aと、本体部14aの前端部から前方に向けて上下方向に窄まるように形成される傾斜部14bと、を有している。
嵌合凸部15は、傾斜部14bの前端部から前方に延設されている。嵌合凸部15は、ハウジング本体14よりも上下方向に薄い略直方体状に形成されている。嵌合凸部15の前端部15aにおいて上下方向両端部および左右方向両端部は、曲面形状を成している。これにより、嵌合凸部15は、略円形断面となるように形成されている(図5および図6参照)。なお、嵌合凸部15の左右方向両側面は、プラグ側シールド11の左右方向両側面と同一平面を成している。
図2および図3(a)に示すように、嵌合凸部15の上面15bの左右方向中央領域には、平面視で左右方向に長い矩形状の上面中央凹部16が形成されている。上面中央凹部16は、嵌合凸部15の前端から後方に向けて僅かに凹むように形成されている。また、上面15bの左右方向両端部には、それぞれ、平面視で前後方向に細長い矩形状の上面端側溝部17が、左右方向に2つ並んで形成されている。各上面端側溝部17は、嵌合凸部15の前端から後方に向けて僅かに凹むように形成されている。上面中央凹部16と各上面端側溝部17とは、前後方向に同一長さとなるように形成されている。
同様に、図3(b)に示すように、嵌合凸部15の下面15cの左右方向中央領域には、底面視で左右方向に長い矩形状の下面中央凹部18が形成されている。下面中央凹部18は、嵌合凸部15の前端から後方に向けて僅かに凹むように形成されている。また、下面15cの左右方向両端部には、それぞれ、底面視で矩形状の被係止部としてのロック凹部19が凹設されている。左右一対のロック凹部19は、それぞれ、側断面視で、前側に垂直面を有し、後側に傾斜面を有して、略台形状に形成されている(図5参照)。
図5および図6に示すように、プラグ側シールド11は、金属等の導電性材料(例えばリン青銅)から成り、インサート成形によってプラグハウジング10と一体に形成されている。プラグ側シールド11は、ハウジング本体14(本体部14aおよび傾斜部14b)の上下左右の周面と、各開口16,17,18およびロック凹部19が形成された領域を除く嵌合凸部15(主に左右方向両端側)と、に覆設されている(図1ないし図3参照)。図3(b)および図5に示すように、プラグ側シールド11の前端部には、各ロック凹部19の傾斜面に沿って内部に入り込むように上方に折り曲げられる左右一対の埋め込み部11aが形成されている。各埋め込み部11aが、嵌合凸部15の下部に埋設されることによって、プラグ側シールド11がプラグハウジング10(ハウジング本体14)に固定される。
図3に示すように、複数のプラグ側端子12は、所定の間隔をもって左右方向に並設されている。複数のプラグ側端子12は、プラグハウジング10の上側に保持されるプラグ側上端子列20と、プラグハウジング10の下側に保持されるプラグ側下端子列21とを、それぞれ構成している。第1端子列としての2つの端子列20,21は、インサート成形によってプラグハウジング10と一体に形成されている。なお、本実施形態に係るコネクタ装置1の説明では、例えば、左右方向が並設方向に該当する。
まず、各端子列20,21を構成する複数のプラグ側端子12について説明する。なお、プラグ側上端子列20を構成する複数(例えば16本)のプラグ側端子12と、プラグ側下端子列21を構成する複数(例えば15本)のプラグ側端子12とは、それぞれ、前後方向に延びる線を対称軸として線対称となるように設けられており(図5および図6参照)、複数のプラグ側端子12は、それぞれ同一形状であるため、以下の説明では、プラグ側上端子列20を構成する複数のプラグ側端子12のうち、1本のプラグ側端子12に着目することとする。
図5に示すように、プラグ側端子12は、金属等の導電性材料によって略直線状に形成されている。プラグ側端子12は、ハウジング本体14および嵌合凸部15の内部に埋設される端子直線部22と、端子直線部22の前端部から上方に向けて凸状に形成される端子凸状部23と、を有し、一体に形成されている。
端子直線部22は、前後方向に延びており、嵌合凸部15の上面15b(および下面15c)と略平行に設けられている。端子直線部22の後端部は、ハウジング本体14の後端面から後方に向けて延出し、プラグハウジング10から露出している。この端子直線部22の後端部に、ケーブル100の導体(図示せず)がハンダ付け等によって接続される。そして、ケーブル100の接続部分とハウジング本体14とを、アウター13で覆うことによって、プラグコネクタ2が構成される(図1参照)。
端子凸状部23は、端子直線部22の前端部から上方に向けて略直角に折曲する第1垂直部23aと、第1垂直部23aの上端部から前方に向けて延出するプラグ側接触面23bと、プラグ側接触面23bの前端部から下方に向けて略直角に折曲する第2垂直部23cと、を有している。
プラグ側接触面23bは、嵌合凸部15において前後方向に沿って配設されている。具体的には、プラグ側接触面23bは、嵌合凸部15の上面15bに形成された上面中央凹部16または上面端側溝部17に露出するようになっている(図3(a)参照)。プラグ側接触面23bは、上面中央凹部16または上面端側溝部17に露出した状態で、嵌合凸部15の上面15bと略同一平面を成すように設けられている。なお、第2垂直部23cの下端部は、端子直線部22と同一軸線上で、前方に折曲して形成されている。
詳細な説明は省略するが、図6に示すように、プラグ側下端子列21を構成する各プラグ側端子12も、端子直線部22と、下方に向けて凸状に形成される端子凸状部23と、を有し、一体に形成されている。そして、端子凸状部23のプラグ側接触面23bは、嵌合凸部15の下面15cに形成された下面中央凹部18に露出して、嵌合凸部15の下面15cと略同一平面を成すように設けられている。(図3(b)参照)
図2に示すように、プラグ側上端子列20は、所定の端子間距離(以下、「拡大端子間距離P1」という。)を有して並設される複数のプラグ側端子12と、拡大端子間距離P1よりも狭い端子間距離(以下、「通常端子間距離P2」という。)を有して並設される複数のプラグ側端子12と、によって構成されている。
具体的には、プラグ側上端子列20の右側(図2の下側)において、隣り合う3本のプラグ側端子12は、それぞれ、拡大端子間距離P1を有して並設されている。この3本のプラグ側端子12のうち、外側(右側)に位置する2本のプラグ側端子12は、それぞれ、対応する上面端側溝部17にプラグ側接触面23bが露出するように、プラグハウジング10に保持される。
同様に、プラグ側上端子列20の左側(図2の上側)において、隣り合う3本のプラグ側端子12は、それぞれ、拡大端子間距離P1を有して並設されている。この3本のプラグ側端子12のうち、外側(左側)に位置する2本のプラグ側端子12は、それぞれ、対応する上面端側溝部17にプラグ側接触面23bが露出するように、プラグハウジング10に保持される。
また、プラグ側上端子列20の左右方向中央領域に位置する複数(例えば12本)のプラグ側端子12は、それぞれ、通常端子間距離P2を有して並設されている。なお、通常端子間距離P2で並設された複数のプラグ側端子12には、拡大端子間距離P1で並設されたプラグ側端子12のうち最も内側に位置する2本のプラグ側端子12が含まれている。通常端子間距離P2で並設された複数のプラグ側端子12は、それぞれ、プラグ側接触面23bが上面中央凹部16に露出するように、プラグハウジング10に保持される。
図3(b)に示すように、プラグ側下端子列21は、通常端子間距離P2を有して並設される複数のプラグ側端子12によって構成されている。通常端子間距離P2で並設された複数のプラグ側端子12は、それぞれ、プラグ側接触面23bが下面中央凹部18に露出するように、プラグハウジング10に保持される。なお、プラグ側下端子列21を構成する複数のプラグ側端子12は、上面中央凹部16に臨む複数のプラグ側端子12に対してハーフピッチずれて配設されている。なお、プラグ側下端子列21の左右方向両外側には、それぞれ、上記したロック凹部19が設けられている。
次に、ソケットコネクタ3について説明する。なお、以下、特に明示しない限り、ソケットコネクタ3が組み立てられた状態(図1、図2、図5および図6等参照)を基準として説明する。
図1および図2に示すように、ソケットコネクタ3は、第2ハウジングとしてのソケットハウジング30と、ソケットハウジング30を覆うように設けられる第2シールドとしてのソケット側シールド31と、ソケットハウジング30に保持される第2端子としての複数のソケット側端子32と、を有している。
図4に示すように、ソケットハウジング30は、略矩形筒状に形成されている。ソケットハウジング30には、プラグハウジング10との対向面(後端面)に、略矩形状の嵌合側開口30aが形成されている。ソケットハウジング30には、嵌合側開口30aからプラグハウジング10の嵌合凸部15を挿入可能な嵌合凹部33が前方に向けて凹設されている。
図5および図6に示すように、嵌合凹部33の底面は、嵌合凸部15の外形に対応するように曲面形状を成している。詳細には、嵌合凹部33は、嵌合凸部15が嵌合した状態において、嵌合凸部15の前端部15aに当接する底面33aと、嵌合凸部15の上面15bに対向する天面33bと、嵌合凸部15の下面15cに対向する床面33cと、を有し、略U字状断面となるように形成されている。
図4に示すように、ソケットハウジング30には、基板101との対向面(前端面)に、基板側上開口30bと基板側下開口30cとが、上下方向に2つ並んで形成されている。基板側上開口30bと基板側下開口30cとは、それぞれ、左右方向に細長い略矩形状の開口である。ソケットハウジング30には、基板側上開口30bから嵌合凹部33の底面に連通する上側端子貫通孔34と、基板側下開口30cから嵌合凹部33の底面に連通する下側端子貫通孔35とが、形成されている(図5参照)。上側端子貫通孔34の下面には、前後方向に延びる左右一対の上側ガイド溝34aが凹設されている。下側端子貫通孔35の上面には、前後方向に延びる左右一対の下側ガイド溝35aが凹設されている。
ソケットハウジング30の上壁には、前後方向に延びる複数(例えば16本)の上側スリット36が貫通して形成されている。複数の上側スリット36は、上記したプラグ側上端子列20に対応する端子間距離を有して左右方向に並設されている。すなわち、右側(図4の手前側)において、隣り合う3本の上側スリット36は、それぞれ、拡大端子間距離P1を有して並設されている。同様に、左側(図4の奥側)において、隣り合う3本の上側スリット36は、それぞれ、拡大端子間距離P1を有して並設されている。また、左右方向中央領域に位置する複数(例えば12本)の上側スリット36は、それぞれ、通常端子間距離P2を有して並設されている。
ソケットハウジング30の上面には、複数の上側スリット36の略後側半分を覆う上側シート37が配設されている。ソケットハウジング30の上面には、上側シート37を嵌合させるための上側シート凹部36aが凹設されている。この上側シート凹部36aにおいて、左右方向両端側で隣り合う2つの上側スリット36の間には、それぞれ、シート係合突起36bが突設されている。この左右一対のシート係合突起36bは、それぞれ、上側シート37の左右両端部に開口したシート係合孔37aに係合するようになっている。なお、上側シート凹部36aに嵌合した上側シート37は、ソケットハウジング30の上面と同一平面を成している(図5および図6参照)。
また、ソケットハウジング30の下壁には、前後方向に延びる複数(例えば15本)の下側スリット38が貫通して形成されている。複数の下側スリット38は、上記したプラグ側下端子列21に対応するように、通常端子間距離P2を有して左右方向に並設されている。
ソケットハウジング30の下面には、複数の下側スリット38の略後側半分を覆う下側シート39が配設されている。図示は省略するが、ソケットハウジング30の下面にも、上面と同様に、下側シート凹部と左右一対のシート係合突起(シート係合孔39aに係合する)とが設けられている。なお、下側シート凹部に嵌合した下側シート39は、ソケットハウジング30の下面と同一平面を成している。
ソケットハウジング30の左右方向両側面には、それぞれ、後端から前方に向けて切り込まれる略矩形状の切欠き部30dと、切欠き部30dの前方に凹設される側面溝30eと、が形成されている。左右一対の切欠き部30dは、それぞれ、ソケットハウジング30の前後方向略中央まで形成されている。
図4に示すように、ソケット側シールド31は、金属等の導電性材料(例えばリン青銅)から成り、折り曲げ加工によってソケットハウジング30よりもひと回り大きな略矩形筒状に形成されている。ソケット側シールド31は、ソケットハウジング30の上下左右の周面に覆設されている(図5および図6参照)。
図4および図5に示すように、ソケット側シールド31の下壁の左右方向両端部には、嵌合側開口30aに向けて延出する係止部としての左右一対のロック片40が設けられている。各ロック片40は、ソケット側シールド31の前端面から上側に折り返される折返し部40aと、折返し部40aから嵌合側開口30aに向けて下方に傾斜するロック傾斜部40bと、ロック傾斜部40bの下端部から嵌合側開口30aに向けてソケット側シールド31の内側床面と略平行に延出するロック延出部40cと、ロック延出部40cの先端部から上方に向けて凸状を成すロック突起部40dと、によって一体に形成されている。各ロック片40は、折返し部40aを中心として、弾性力をもって上下方向に変位可能に形成されている。
図4に示すように、ソケット側シールド31の左右方向両側面には、それぞれ、前側以外を切り抜かれる略台形状の接触片41が形成されている。左右一対の接触片41は、それぞれ、略中央を略三角形状に肉抜きされて、左右方向に向けて弾性変形可能に形成されている。また、ソケット側シールド31の左右方向両側面には、それぞれ、後端面から後方に向けて外側に広がる拡開片42が形成され、前端面から前方に延出する位置決め片43が形成されている。
複数のソケット側端子32は、各プラグ側端子12に対応して左右方向に並設されている。複数のソケット側端子32は、上側端子貫通孔34に支持されるソケット側上端子列50と、下側端子貫通孔35に支持されるソケット側下端子列51とを、それぞれ構成している。
第2端子列としてのソケット側上端子列50は、インサート成形によって略直方体形状の上側端子保持体52と一体に形成されている。上側端子保持体52には、上側端子貫通孔34の各上側ガイド溝34aに嵌合可能な左右一対の上側ガイド突起(図示せず)が形成されている。同様に、第2端子列としてのソケット側下端子列51は、インサート成形によって略直方体形状の下側端子保持体53と一体に形成されている。下側端子保持体53には、下側端子貫通孔35の各下側ガイド溝35aに嵌合可能な左右一対の下側ガイド突起53aが形成されている。
まず、各端子列50,51を構成する複数のソケット側端子32について説明する。なお、ソケット側上端子列50を構成する複数(例えば16本)のソケット側端子32と、ソケット側下端子列51を構成する複数(例えば15本)のソケット側端子32とは、それぞれ、前後方向に延びる線を対称軸として線対称となるように設けられており(図5および図6参照)、複数のソケット側端子32は、それぞれ同一形状であるため、以下の説明では、ソケット側上端子列50を構成する複数のソケット側端子32のうち、1本のソケット側端子32に着目することとする。
図4および図5に示すように、ソケット側端子32は、導電性を有する金属板等を適宜折り曲げ加工等を行うことで形成されている。ソケット側端子32は、略垂直に延びる基板接続部54と、基板接続部54の下端部から嵌合側開口30aに向けて延出する端子固定部55と、端子固定部55の先端部から嵌合側開口30aに向けて上方に傾斜する端子傾斜部56と、端子傾斜部56の上端部から嵌合側開口30aに向けて延出する端子延出部57と、端子延出部57の先端部から下方に向けて凸状を成す端子突起部58と、によって一体に形成されている。
基板接続部54は、ソケットハウジング30の上面よりも上方に延出し、基板101の所定位置にハンダ付け等によって接続される(図1参照)。端子固定部55および端子傾斜部56は、上側端子保持体52に埋設されている(図5参照)。端子延出部57および端子突起部58は、端子延出部57と端子傾斜部56との接続部分を中心として、弾性力をもって上下方向に変位可能に形成されている。すなわち、端子突起部58の先端(嵌合側開口30a側)は、自由端となっている。なお、本実施形態に係るコネクタ装置1の説明では、例えば、上下方向が変位方向に該当する。
詳細な説明は省略するが、図4および図6に示すように、ソケット側下端子列51を構成する各ソケット側端子32は、上記したソケット側端子32を上下反転させたような形状を成しており、同様に、基板接続部54と、端子固定部55と、端子傾斜部56と、端子延出部57と、端子突起部58と、によって一体に形成されている。
図2に示すように、ソケット側上端子列50を構成する複数のソケット側端子32は、上記したプラグ側上端子列20に対応する端子間距離を有して左右方向に並設されている。すなわち、右側(図2の下側)において、隣り合う3本のソケット側端子32は、それぞれ、拡大端子間距離P1を有して並設されている。同様に、左側(図2の上側)において、隣り合う3本のソケット側端子32は、それぞれ、拡大端子間距離P1を有して並設されている。また、左右方向中央領域に位置する複数(例えば12本)のソケット側端子32は、それぞれ、通常端子間距離P2を有して並設されている。
また、図4に示すように、ソケット側下端子列51を構成する複数(例えば15本)のソケット側端子32は、上記したプラグ側下端子列21に対応するように、通常端子間距離P2を有して左右方向に並設されている。なお、ソケット側下端子列51を構成する複数のソケット側端子32は、ソケット側上端子列50を構成する複数のソケット側端子32に対してハーフピッチずれて配設されている。
次に、図4を参照して、ソケットコネクタ3の組み立てについて説明する。なお、上側シート37および下側シート39は、ソケットハウジング30に取り付けられた状態であるものとする。
まず、作業者は、上側端子保持体52に保持されたソケット側上端子列50を、基板側上開口30bから上側端子貫通孔34に挿入する。この際、上側端子保持体52の各上側ガイド突起を各上側ガイド溝34aに案内させつつ、上側端子保持体52を上側端子貫通孔34に圧入する。同様に、作業者は、下側端子保持体53に保持されたソケット側下端子列51を、基板側下開口30cから下側端子貫通孔35に挿入する。この際、下側端子保持体53の各下側ガイド突起53aを各下側ガイド溝35aに案内させつつ、下側端子保持体53を下側端子貫通孔35に圧入する。
これにより、上側端子保持体52が上側端子貫通孔34に保持され、下側端子保持体53が下側端子貫通孔35に保持される。この状態で、各端子列50,51を構成する各ソケット側端子32の端子突起部58および端子延出部57は、嵌合凹部33の内部において上下方向に離間して対向配置されている(図5および図6参照)。また、この状態で、各ソケット側端子32の先端(端子突起部58)は、嵌合側開口30aの近傍に位置している(図1、図5および図6参照)。詳細には、ソケット側上端子列50を構成する各ソケット側端子32の端子突起部58の先端部は、天面33bよりも僅かに上側に位置している。同様に、ソケット側下端子列51を構成する各ソケット側端子32の端子突起部58の先端部は、床面33cよりも僅かに下側に位置している。つまり、各端子突起部58の先端部は、各スリット36,38の内部に位置している。
次に、作業者は、ソケット側シールド31を、各基板側開口30b,30c側から進入させることで、ソケットハウジング30の外周を覆うように取り付ける。この際、ソケット側シールド31の各ロック片40は、基板側下開口30cから下側端子貫通孔35を通って、嵌合凹部33の内部に配設される。この状態で、各ロック片40の先端(ロック突起部40d)は、嵌合側開口30aの近傍に位置している(図1および図5参照)。つまり、各端子突起部58と、各ロック突起部40dとは、前後方向で略同一位置に配置されている(図5参照)。なお、各ロック片40は、ソケット側下端子列51の左右方向両外側に設けられている。また、ソケット側シールド31の各接触片41は、側面溝30eを通って、切欠き部30dから嵌合凹部33の内部に僅かに突出して配設される。
以上により、ソケットコネクタ3が組み立てられる。このように組み立てられたソケットコネクタは、基板101に実装される。この際、ソケット側シールド31に形成された左右一対の位置決め片43を、基板101に開口した左右一対の位置決め孔102に挿入することで、基板101上の設定された位置に配置される(図1参照)。そして、各ソケット側端子32の基板接続部54および各位置決め片43を、ハンダ付けすることで、ソケットコネクタが基板101に実装される。
次に、図1、図2、図5ないし図7を参照して、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合について説明する。図7はプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3の嵌合状態を示す側断面図である。なお、以下、説明の便宜のため、プラグ側上端子列20を構成する各プラグ側端子12を「上側のプラグ側端子12」と呼び、プラグ側下端子列21を構成する各プラグ側端子12を「下側のプラグ側端子12」と呼ぶこととする。同様に、説明の便宜のため、ソケット側上端子列50を構成する各ソケット側端子32を「上側のソケット側端子32」と呼び、ソケット側下端子列51を構成する各ソケット側端子32を「下側のソケット側端子32」と呼ぶこととする。
まず、作業者は、プラグコネクタ2のアウター13を把持し、プラグコネクタ2の嵌合凸部15を、ソケットコネクタ3の嵌合側開口30aから嵌合凹部33に挿入する(図1および図2参照)。この際、作業者は、左右一対の拡開片42に案内させながら、プラグコネクタ2を挿入する。
嵌合凸部15の挿入が進むにつれて、各ロック片40のロック突起部40dは、嵌合凸部15の下面15c(正確には、嵌合凸部15を覆うプラグ側シールド11の下面)に当接し、自身の弾性力に抗して下方に変位して下面15c(プラグ側シールド11の下面)上を相対的に摺動する(図5および図7参照)。更に挿入が進み、嵌合凹部33に嵌合凸部15が嵌合した場合に、各ロック片40のロック突起部40dは、自身の弾性力によって上方に変位し、嵌合凸部15の下面15cに凹設されたロック凹部19に係合する(図7参照)。
略同時に、嵌合凸部15の挿入が進むにつれて、上側のソケット側端子32の端子突起部58は、嵌合凸部15の上面15bに当接し、自身の弾性力に抗して上方に変位して上面15b上を相対的に摺動する(図5および図7参照)。同様に、下側のソケット側端子32の端子突起部58は、嵌合凸部15の下面15cに当接し、自身の弾性力に抗して下方に変位して下面15c上を相対的に摺動する(図6参照)。更に挿入が進み、嵌合凹部33に嵌合凸部15が嵌合した場合に、上側のソケット側端子32の端子突起部58は、上側のプラグ側端子12のプラグ側接触面23bに接触し(図7参照)、下側のソケット側端子32の端子突起部58は、下側のプラグ側端子12のプラグ側接触面23bに接触する。
上側のソケット側端子32が上方に変位する際、端子突起部58および端子延出部57は、上側スリット36内に入り込むようになっている(図5および図7参照)。詳細には、上記したように(上側の)端子突起部58の先端部は、上側スリット36内に位置しているため、端子突起部58および端子延出部57は、上側スリット36に案内されながら上方に変位して行く。同様に、下側のソケット側端子32が下方に変位する際、端子突起部58および端子延出部57は、下側スリット38に案内されながら、下側スリット38内に入り込むようになっている(図6参照)。すなわち、各スリット36,38は、各ソケット側端子32の弾性変形を許容する変位空間として形成されている。また、スリット36,38は、各ソケット側端子32の変位をガイドするように形成されている。
このように、各ソケット側端子32は、変位空間内で変位可能に構成されているため、嵌合凹部33への嵌合凸部15の嵌合を円滑に行うことができると共に、プラグ側端子12とソケット側端子32とを適切に接触させることができる。また、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3とが非嵌合状態において、各ソケット側端子32(端子突起部58)の先端部は、それぞれ、各スリット36,38の内部に位置しているため、各ソケット側端子32の変位は、各スリット36,38によって、的確にガイドされる。これにより、例えば、各ソケット側端子32が変位する際に各スリット36,38に入り込まず、各ソケット側端子32が折れ曲がる等の不具合を有効に防止することができる。
また、各上側スリット36(の一部)は上側シート37によって閉鎖され、各下側スリット38(の一部)は下側シート39で閉鎖されているため、変位した各ソケット側端子32(主に端子突起部58)が、各スリット36,38から外側に向けて突き出してしまうことがない。これにより、各ソケット側端子32が、ソケット側シールド31に接触することを確実に防止することができる。
以上によって、嵌合凸部15が嵌合凹部33に嵌合し、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3とが嵌合した状態となる。この状態で、複数のソケット側端子32は、それぞれ、プラグ側端子12のプラグ側接触面23bに対し、弾性力をもって上下方向から接触する。すなわち、嵌合凸部15は、各端子列50,51によって上下方向両側から挟み込まれている。また、この状態で、嵌合凸部15の前端部15aは、嵌合凹部33の底部33aに当接している。なお、この状態で、各接触片41は、弾性力をもってプラグ側シールド11の各側面に圧接している。
次に、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合を解除について説明する。
意図的にプラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合を解除するには、作業者は、プラグコネクタ2のアウター13を把持し、ソケットコネクタ3の嵌合凹部33からプラグコネクタ2の嵌合凸部15を後方に引き抜く。これにより、各ロック突起部40dと各ロック凹部19との係合が解除され、各端子列50,51によって上下方向両側から挟み込まれた嵌合凸部15が、嵌合凹部33から離脱する(図5参照)。すなわち、上記したプラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合の手順とは逆の過程を経て、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合が解除される。したがって、当該嵌合を解除するために、作業者は、プラグコネクタ2およびソケットコネクタ3に対し、各ロック突起部40dと各ロック凹部19との係合を解除可能な所定の抜去力を作用させる。
ここで、互いに嵌合した状態のプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3に対し、例えば、プラグコネクタ2に接続されたケーブル100にユーザの腕や脚等が引っ掛かり、意図せず上下方向や左右方向に過度な抜去力が作用する場合がある。本実施形態に係るコネクタ装置1では、このような抜去力が作用した場合でも、適切な嵌合解除が行われるようになっている。
まず、互いに嵌合した状態のプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3に対し、上下方向に過度の抜去力が作用した場合について説明する。
図示は省略するが、プラグコネクタ2に上向きの過度な抜去力が作用した場合、嵌合側開口30aの上側縁部と、嵌合凸部15の上面15b(正確には、嵌合凸部15を覆うプラグ側シールド11の上面)との接触部分を回動中心として、プラグコネクタ2が上向きに回動する。この回動中心よりも前方に位置する嵌合凸部15は下向きに回動するため、各ロック片40のロック突起部40dおよび下側のソケット側端子32の端子突起部58は、下方に押し下げられる。これにより、各ロック突起部40dと各ロック凹部19との係合が解除され、嵌合凸部15が嵌合凹部33から離脱し、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合が解除される。
同様に、図示は省略するが、プラグコネクタ2に下向きの過度な抜去力が作用した場合、嵌合側開口30aの下側縁部と、嵌合凸部15の下面15c(正確には、嵌合凸部15を覆うプラグ側シールド11の下面)との接触部分を回動中心として、プラグコネクタ2が下向きに回動する。この回動中心よりも前方に位置する嵌合凸部15は上向きに回動するため、各ロック凹部19は、各ロック突起部40dから離脱(係合解除)する。これにより、嵌合凸部15が嵌合凹部33から離脱し、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合が解除される。
次に、図8を参照して、互いに嵌合した状態のプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3に対し、左右方向に過度の抜去力が作用した場合について説明する。図8はプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3の嵌合状態が解除される過程を模式的に示す平面図である。ここでは、例えば、プラグコネクタ2に右向きの過度な抜去力が作用した場合について説明する。
プラグコネクタ2に右向きの過度な抜去力が作用した場合、嵌合側開口30aの右側縁部と、嵌合凸部15の右面(正確には、嵌合凸部15を覆うプラグ側シールド11の右面)との接触部分を回動中心Rとして、プラグコネクタ2が左回りに回動する(図8矢印参照)。
このとき、ソケット側シールド31の左面(回動中心Rの反対側)の接触片41は、回動する嵌合凸部15(プラグシールド11)の左面に接触し、外方(左方向)に押し出される(図8破線矢印参照)。この接触片41は、自身の弾性力に抗して、切欠き部30d(図4参照)を通ってソケットハウジング30の外方に向けて移動するため、ソケットハウジング30に接触することがない。これにより、プラグコネクタ2(嵌合凸部15)の左右方向の回動に起因して生じる虞のあるソケットハウジング30の損傷等を防止することができる。
また、このとき、回動中心Rから離れている嵌合凸部15の左側は回動半径が大きいため、回動による移動の軌跡を直線に近似することができる。したがって、左側のロック凹部19は、上記したプラグコネクタ2を後方に引き抜く場合と略同様にロック突起部40dから離脱(係合解除)する。これにより、嵌合凸部15の左側は、嵌合凹部33から離脱する。一方、回動中心Rに近い嵌合凸部15の右側は回動半径が小さいため、平面視で左後方向けて移動する。したがって、右側のロック凹部19は、左後方に僅かにこじられながらロック突起部40dから離脱(係合解除)する。これにより、嵌合凸部15が嵌合凹部33から完全に離脱し、プラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合が解除される。
このとき、幾何学的に、プラグ側接触面23b(プラグ側端子12)は、回動中心Rに近いほど、左方向への移動量が大きくなるため(図8白抜き矢印参照)、プラグ側端子12が本来接触すべきでない端子突起部58(ソケット側端子32)に接触するリスクが高くなる。そこで、本実施形態に係るコネクタ装置1では、上記したように、右側3本のプラグ側端子12と、これに対応する右側3本のソケット側端子32とが、それぞれ、通常端子間距離P2よりも広い拡大端子間距離P1を有して並んでいる。すなわち、拡大端子間距離P1は、嵌合状態のプラグコネクタ2およびソケットコネクタ3に所定の抜去力が作用し、嵌合凸部15の左右方向両端部のうちいずれか一方を回動中心Rとして嵌合凸部15が相対的に回動する場合に、回動中心R側に位置するプラグ側端子12が対応するソケット側端子32以外のソケット側端子32に接触することのない距離に設定されている。
これにより、当該回動中心Rとして回動しながらプラグコネクタ2とソケットコネクタ3との嵌合が解除されたとしても、各プラグ側端子12(プラグ側接触面23b)が、対応したソケット側端子32以外に接触することを防止することができる。なお、左右方向中央領域において通常端子間距離P2を有して並設された複数のプラグ側端子12は、それぞれ、対応するソケット側端子32以外に接触しないようになっている。すなわち、各端子間距離P1,P2は、各プラグ側端子12が非対応のソケット側端子32に接触しない範囲で任意に設定されている。
なお、プラグコネクタ2に左向きの過度な抜去力が作用した場合も、上記と同様であるため、その説明は省略する。
以上説明した本発明の実施形態に係るコネクタ装置1によれば、プラグコネクタ2の各プラグ側端子12は、嵌合凸部において前後方向(嵌合方向)に沿って延出するプラグ側接触面23bを有しており、ソケットコネクタ3の各ソケット側端子32は、プラグ側接触面23bに対して弾性力をもって上下方向(嵌合方向および並設方向に直交する方向)から接触する端子突起部58を有している。プラグ側端子12およびソケット側端子32は、所謂ベローズ型であるため、所謂トップタッチ型の端子に比して、高い接触信頼性を得ることができる。
また、並設方向両端側において隣り合うプラグ側端子12とソケット側端子32とは、それぞれ、通常端子間距離P2よりも大きな拡大端子間距離P1で並設されている。すなわち、プラグコネクタ2が並設方向に回転するようにソケットコネクタ3から相対的に抜去される際に、幾何学的に見て不適切な接触が生じ易い並設方向両端領域に位置する各端子のみが、拡大端子間距離P1をもって並設されている。このため、回動中心側に位置するプラグ側端子12が、回動中心から離れた位置にある非対応のソケット側端子32に接触することを防止することができる。これにより、プラグコネクタ2およびソケットコネクタ3の嵌合状態が解除される際に生じ得る各端子の不適切な接触を防止することができる。
また、本発明の実施形態に係るコネクタ装置1によれば、各ロック片40のロック突起部40dをロック凹部19に係合させることによって、プラグコネクタ2およびソケットコネクタ3の嵌合状態を維持することができる。これにより、例えば、所定の抜去力以下の抜去力が作用したとしても、各プラグ側端子12と各ソケット側端子32との接触状態を維持することができる。つまり、接触信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の実施形態に係るコネクタ装置1によれば、プラグ側の端子列20,21およびソケット側の端子列50,51を、それぞれ、2列構成することによって、各端子12,32の配設密度を更に向上させることができる。これにより、所望の端子数を備えるコネクタ装置1を構成することができる。
なお、本実施形態では、基板101に実装されたプラグコネクタ2(嵌合凹部33)に対して、ケーブル100が接続されたソケットコネクタ3(嵌合凸部15)を嵌合・嵌合解除させていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ソケットコネクタ3に対してプラグコネクタ2を嵌合等させてもよい。また、例えば、プラグコネクタ2が基板101に実装され、ソケットコネクタ3がケーブル100に接続されていてもよいし、各コネクタ2,3が共に基板101またはケーブル100に接続等されていてもよい。
なお、本実施形態では、プラグ側上端子列20およびソケット側上端子列50が拡大端子間距離P1を有して並設されているが、本発明はこれに限定されない。2つのプラグ側の端子列20,21のうち、少なくとも一方が、拡大端子間距離P1を有して並設されていればよい。また、同様に、2つのソケット側の端子列50,51のうち、少なくとも一方が、拡大端子間距離P1を有して並設されていればよい。
なお、各端子12,32の配設数は任意である。本実施形態では、左右方向両端側において、それぞれ、3本の端子12,32が拡大端子間距離P1で並べられていたが、これに限定されるものではなく、左右方向両端側において隣り合う少なくとも2本の端子12,32が拡大端子間距離P1を有して並設されていればよい。また、本実施形態では、上側の12本の端子12,32および下側の15本の端子12,32とは、通常端子間距離P2で並べられていたが、これに限定されるものではなく、少なくとも2本の端子12,32が通常端子間距離P2を有して並設されていればよい。
なお、本実施形態では、拡大端子間距離P1と通常端子間距離P2との2種類の端子間距離を設定していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、拡大端子間距離P1と通常端子間距離P2との中間の端子間距離を複数(3種類以上)設定してもよい。この場合、端子間距離を、左右方向中央に向かって段階的に小さくなるように設定することが好ましい。
なお、本実施形態では、プラグコネクタ2に各ロック凹部19が設けられ、ソケットコネクタ3に各ロック片40が設けられていたが、これに限定されるものではなく、ソケットコネクタ3に各ロック凹部19を設け、プラグコネクタ2に各ロック片40を設けてもよい。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係るコネクタ装置1における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 コネクタ装置
2 プラグコネクタ(第1コネクタ)
3 ソケットコネクタ(第2コネクタ)
10 プラグハウジング(第1ハウジング)
11 プラグ側シールド(第1シールド)
12 プラグ側端子(第1端子)
15 嵌合凸部
19 ロック凹部(被係合部)
20 プラグ側上端子列(第1端子列)
21 プラグ側下端子列(第1端子列)
30 ソケットハウジング(第2ハウジング)
30d 切欠き部
31 ソケット側シールド(第2シールド)
32 ソケット側端子(第2端子)
33 嵌合凹部
36 上側スリット
38 下側スリット
40 ロック片(係止部)
41 接触片
50 ソケット側上端子列(第2端子列)
51 ソケット側下端子列(第2端子列)
P1 拡大端子間距離
R 回動中心
2 プラグコネクタ(第1コネクタ)
3 ソケットコネクタ(第2コネクタ)
10 プラグハウジング(第1ハウジング)
11 プラグ側シールド(第1シールド)
12 プラグ側端子(第1端子)
15 嵌合凸部
19 ロック凹部(被係合部)
20 プラグ側上端子列(第1端子列)
21 プラグ側下端子列(第1端子列)
30 ソケットハウジング(第2ハウジング)
30d 切欠き部
31 ソケット側シールド(第2シールド)
32 ソケット側端子(第2端子)
33 嵌合凹部
36 上側スリット
38 下側スリット
40 ロック片(係止部)
41 接触片
50 ソケット側上端子列(第2端子列)
51 ソケット側下端子列(第2端子列)
P1 拡大端子間距離
R 回動中心
Claims (5)
- 互いに嵌合する第1コネクタおよび第2コネクタに所定の抜去力が作用することで前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの嵌合状態が解除されるコネクタ装置であって、
前記第1コネクタは、
前記第2コネクタとの嵌合方向に向けて嵌合凸部が突設される第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに所定の間隔をもって並設されると共に、前記嵌合凸部において嵌合方向に沿って延設される複数の第1端子と、を有し、
前記第2コネクタは、
前記第1ハウジングの前記嵌合凸部を挿入可能な嵌合凹部が嵌合方向に向けて凹設される第2ハウジングと、
前記複数の第1端子に対応して前記第2ハウジングに並設されると共に、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合した場合に、弾性力をもって嵌合方向および並設方向に直交する方向に変位して前記各第1端子に接触可能に形成される複数の第2端子と、を有し、
並設方向両端側において隣り合う少なくとも2つの前記第1端子、および並設方向両端側において隣り合う少なくとも2つの前記第2端子は、それぞれ、それ以外の位置における端子間距離よりも広い拡大端子間距離を有して並設され、
前記拡大端子間距離は、嵌合状態の前記第1コネクタおよび前記第2コネクタに所定の抜去力が作用し、前記嵌合凸部の並設方向両端部のうちいずれか一方を回動中心として前記嵌合凸部が相対的に回動する場合に、前記回動中心側に位置する前記第1端子が対応する前記第2端子以外の前記第2端子に接触することのない距離に設定されていることを特徴とするコネクタ装置。 - 前記第1コネクタは、前記第1ハウジングを覆うように設けられる第1シールドを有し、
前記第2コネクタは、前記第2ハウジングを覆うように設けられる第2シールドを有し、
前記第2シールドは、その並設方向両端部において並設方向に向けて弾性変形可能な一対の接触片を有し、
前記各接触片は、前記第2ハウジングの並設方向両端部にそれぞれ形成される切欠き部から前記嵌合凹部の内部に突出し、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合した場合に、前記第1シールドに圧接することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。 - 前記第2ハウジングには、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合する場合に、前記各第2端子の変位方向への弾性変形を許容する変位空間が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ装置。
- 前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのいずれか一方には、弾性力をもって変位可能な係止部が設けられ、
前記係止部は、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合した場合に、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタのいずれか他方に形成される被係止部に係合することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ装置。 - 前記第1コネクタは、並設される前記複数の第1端子が変位方向に離間して2つの第1端子列を構成し、
前記第2コネクタは、並設される前記複数の第2端子が前記嵌合凸部を変位方向両側から挟み込むように変位方向に離間して2つの第2端子列を構成し、
前記2つの第1端子列のうち、一方の前記第1端子列の並設方向両端側には、それぞれ、前記各第1端子が前記拡大端子間距離を有して並設され、他方の前記第1端子列の並設方向両外側には、それぞれ、前記係止部および前記被係止部のいずれか一方が設けられ、
前記2つの第2端子列のうち、一方の前記第2端子列の並設方向両端側には、それぞれ、前記各第2端子が前記拡大端子間距離を有して並設され、他方の前記第2端子列の並設方向両外側には、それぞれ、前記係止部および前記被係止部のいずれか他方が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ装置。
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