JP2024049082A - 糸処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸走行方向において糸処理装置の糸処理部の上流側と下流側に配置された2つの規制ガイドへの糸掛け作業を容易にすることである。【解決手段】糸処理装置7は、糸処理部21と、第1規制ガイド22と、第2規制ガイド23と、第1糸保持部材24と、第2糸保持部材25とを含む。第1糸保持部材24は、複数の第1保持溝24aを有し、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能である。第2糸保持部材25は、複数の第2保持溝25aを有し、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能である。糸掛位置にある第1糸保持部材24と、糸掛位置にある第2糸保持部材25とは、糸走行方向において互いに隣接している。左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの深さ方向である第1深さ方向D1と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの深さ方向である第2深さ方向D2とのなす角度xが鋭角である。【選択図】図5

Description

本発明は、糸に所定の処理を施す糸処理装置に関する。
従来、紡糸装置から紡出される複数の糸を巻取装置で巻き取るように構成された紡糸生産設備が知られている。例えば、特許文献1には、複数の糸を下方に紡出する紡糸装置と、紡糸装置の下方に配置され、複数の糸を送るための糸送りローラとを含む紡糸生産設備(特許文献1の紡糸巻取装置)が開示されている。
このような紡糸生産設備において、紡糸装置と糸送りローラとの間における糸道上に、例えばマイグレーションノズル等の糸処理部を有する糸処理装置が配置されることがある。マイグレーションノズルとは、圧縮空気の噴射の作用を利用して糸に集束性を付与する装置である。マイグレーションノズルは、例えば特許文献2に記載の交絡装置の交絡部と同様の構成を有しており、互いに略平行且つ略等ピッチで走行している複数の糸に対して、集束性を付与する処理が行われる。糸走行方向におけるマイグレーションノズルの上流側及び下流側には、マイグレーションノズルにおいて複数の糸が互いに略平行且つ略等ピッチとなるように複数の糸を規制するための規制ガイドがそれぞれ設けられている。各規制ガイドには、マイグレーションノズルにおける複数の糸のピッチと同じピッチで複数の溝が形成されている。各規制ガイドに形成された複数の溝に複数の糸を掛けることによって、マイグレーションノズルにおいて複数の糸が互いに略平行且つ略等ピッチで走行することが可能となる。
特開2013-057148号公報 特開2019-105007号公報
ここで、紡糸装置から紡出された複数の糸を、マイグレーションノズルの上流側及び下流側に配置された2つの規制ガイドに掛ける際には、複数の糸を纏めて吸引するサクションガンが用いられる。紡糸装置から紡出された複数の糸は、サクションガンの吸引口に収束しており、複数の糸のピッチは糸走行方向の上流側から下流側に向かうにつれて狭くなっている。このため、2つの規制ガイドへの糸掛けは、複数の糸のピッチと各規制ガイドの溝のピッチとが合うように作業員によってサクションガンの位置が調整されつつ行われる。しかしながら、サクションガンによって糸処理装置の2つの規制ガイドに糸を掛ける場合、以下の問題が生じる。
上述したように、サクションガンによって纏めて吸引される複数の糸のピッチは糸走行方向の上流側と下流側とで異なる。一方で、糸走行方向において離間している2つの規制ガイドには、同じピッチで複数の溝が形成されている。このため、一方の規制ガイドの溝のピッチと複数の糸のピッチとが合うようサクションガンの位置を調整して糸を掛けようとしても、他方の規制ガイドにおいては溝のピッチと複数の糸のピッチとが合わず、他方の規制ガイドの溝のうちの本来掛けられるべきでない溝に意図せずに糸が掛けられてしまう。このため、現状、サクションガンを用いて2つの規制ガイドに糸掛け作業を行う際には、作業員が各規制ガイドの複数の溝に対して1本ずつ糸を掛けていく必要があり、糸掛けに多くの時間を要するという問題があった。
なお、上記のような問題は、マイグレーションノズルを糸処理部として有する糸処理装置だけでなく、次のような糸処理装置に同様の糸保持部材が設けられている場合にも生じ得る問題である。つまり、互いに略平行且つ略等ピッチで走行している複数の糸に対して糸処理部で所定の処理を行うために、糸処理部の上流側及び下流側に規制ガイドが設けられている他の装置(例えば、複数の糸にオイルを付与するオイルノズルや複数の糸の張力を検出するテンションセンサ等)でも同様の問題は生じ得る。
本発明の目的は、糸走行方向において糸処理装置の糸処理部の上流側と下流側に配置された2つの規制ガイドへの糸掛け作業を容易にすることである。
本発明の糸処理装置は、複数の糸が走行する糸走行方向と交差する配列方向に並んだ状態で走行する複数の糸に所定の処理を施すための糸処理部と、前記配列方向に並んだ複数の第1溝を有し、前記糸走行方向において前記糸処理部よりも上流側に配置された第1規制ガイドと、前記配列方向のピッチが前記複数の第1溝と同じである複数の第2溝を有し、前記糸走行方向において前記糸処理部よりも下流側に配置された第2規制ガイドと、前記配列方向のピッチが前記複数の第1溝と同じである複数の第1保持溝を有し、前記第1規制ガイドに掛けられる複数の糸を保持可能な第1糸保持部材と、前記配列方向のピッチが前記複数の第2溝と同じである複数の第2保持溝を有し、前記第2規制ガイドに掛けられる複数の糸を保持可能な第2糸保持部材と、を備え、前記第1糸保持部材は、前記複数の第1保持溝に前記複数の糸が掛けられる糸掛位置と、前記第1規制ガイドへの前記複数の糸の受け渡しが完了する受け渡し完了位置との間を移動可能であって、前記第2糸保持部材は、前記複数の第2保持溝に前記複数の糸が掛けられる糸掛位置と、前記第2規制ガイドへの前記複数の糸の受け渡しが完了する受け渡し完了位置との間を移動可能であって、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材と、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材とは、前記糸走行方向において互いに隣接しており、前記配列方向から見たときに、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材の前記第1保持溝の深さ方向である第1深さ方向と、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材の前記第2保持溝の深さ方向である第2深さ方向とのなす角度が鋭角であることを特徴とするものである。
本発明では、第1規制ガイドと第2規制ガイドに糸掛けを行う際、複数の糸を、一旦、糸掛位置にある第1糸保持部材及び第2糸保持部材に保持させる。糸掛位置にある第1糸保持部材と第2糸保持部材とは糸走行方向において互いに隣接しているため、複数の糸を容易にまとめて掛けることができる。そして、複数の糸を保持させた第1糸保持部材及び第2糸保持部材を受け渡し完了位置に移動させることによって、第1規制ガイド及び第2規制ガイドに複数の糸を掛けることができる。これにより、糸処理装置が複数の糸のピッチが糸走行方向の上流側から下流側に向かうにつれて狭くなっている領域に配置されている場合でも、糸走行方向において糸処理部の上流側に配置された第1規制ガイドと下流側に配置された第2規制ガイドへの糸掛け作業を容易に行うことができる。
ところで、上記のような糸保持部材に複数の糸を掛ける際、作業員は、各糸保持部材の保持溝の底をのぞき込むようにして糸保持部材を見ながら、すなわち各保持溝の深さ方向から糸保持部材を見ながら糸掛け作業を行うのが理想である。これは、以下の理由によるものである。すなわち、複数の糸のピッチは、サクションガンの吸引口に向かうにつれて狭くなっており、言い換えれば糸走行方向の位置によってピッチが異なる。そうすると、糸走行方向における同じ位置で、複数の糸のピッチと各糸保持部材の保持溝のピッチとを合わせなければ、互いのピッチがずれてしまい、糸掛けが失敗してしまうおそれがある。このため、糸走行方向における同じ位置で糸のピッチと保持溝のピッチとを正確に合わせようとすると、作業員は、保持溝の底をのぞき込むようにして糸保持部材を見ながら糸掛けを行うことが望ましい。しかし、作業員が保持溝の底ものぞき込むようにして各糸保持部材を見た場合、糸保持部材に形成された複数の保持溝の視認性が悪くなってしまう。具体的には、作業員が糸保持部材を見たときに、保持溝の底の部分と溝になっていない部分とが略同一直線状に並ぶことになり、保持溝の溝になっている部分と溝になっていない部分の判別がつきにくい。その結果、各糸保持部材の糸掛けに時間がかかってしまい、ひいては、2つの規制ガイドへの糸掛けに時間がかかってしまうという問題があった。
本発明によれば、配列方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材の第1保持溝の深さ方向である第1深さ方向と、糸掛位置にある第2糸保持部材の第2保持溝の深さ方向である第2深さ方向とのなす角度が鋭角である。このため、作業員が、サクションガンに纏めて吸引される複数の糸のピッチと保持溝のピッチとを合わせるために、糸掛位置にあるいずれか一方の糸保持部材の保持溝の底をのぞき込むようにして見たとしても、糸掛位置にある他方の糸保持部材については保持溝の深さ方向と交差する方向から見ることになる。すなわち、作業員が糸掛位置にある2つの糸保持部材を見たときに、他方の糸保持部材については、保持溝の底の部分と溝になっていない部分とが略同一直線状に並んでいない状態となっており、保持溝の溝になっている部分と溝になっていない部分の判別がし易くなる。本発明では、糸掛位置にある2つの糸保持部材は糸走行方向において互いに隣接しているため、作業員は、溝になっている部分の判別がし易い他方の糸保持部材の保持溝のピッチを基準として、2つの糸保持部材の各保持溝に複数の糸を掛けることによって、2つの糸保持部材への糸掛け作業が容易となる。これにより、糸走行方向において糸処理装置の糸処理部の上流側と下流側に配置された2つの規制ガイドへの糸掛け作業が容易となる。
本発明の糸処理装置において、前記第1深さ方向において、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材の先端は、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材の先端よりも、前記第1保持溝の開口する開口側にある、又は、前記第2深さ方向において、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材の先端は、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材の先端よりも、前記第2保持溝の開口する開口側にあることが好ましい。
糸掛け作業を行う際に、作業員が糸掛位置にある2つの糸保持部材を見たとき、両方の糸保持部材が視界に入ってしまうと視線が定まりにくい。すなわち、一方の糸保持部材に注目しても、他方の糸保持部材が視界に入ってしまい、視線がずれてしまいがちとなる。そうすると、糸保持部材への糸掛け作業が困難となる。本発明によれば、作業員は、一方の糸保持部材の奥側に他方の糸保持部材の一部又は全部が隠れるようにして、糸掛位置にある2つの糸保持部材を見ることができる。このため、一方の糸保持部材に注目したとしても、他方の糸保持部材の一部又は全部を視界から除外でき、作業員の視線がずれることを抑制することができる。これにより、2つの糸保持部材への糸掛け作業がさらに容易となる。
本発明の糸処理装置において、前記配列方向から見たときに、前記第1深さ方向と、前記第2深さ方向とのなす角度は15度以上であることが好ましい。
配列方向から見たときの第1深さ方向と第2深さ方向のなす角度が小さすぎると、糸掛位置にある各糸保持部材の保持溝のピッチの視認性の向上に限界がある。本発明によれば、配列方向から見たときの第1深さ方向と第2深さ方向のなす角度が15度以上である。このため、糸掛位置にある一方の糸保持部材の保持溝の底をのぞき込むようにして見たとき、糸掛位置にある他方の糸保持部材の保持溝の底の部分と溝になっていない部分をはっきりと区別することができる。よって、2つの糸保持部材への糸掛け作業がさらに容易となる。
本発明の糸処理装置において、前記第1糸保持部材及び前記第2糸保持部材は、板状の部材であることが好ましい。
本発明によれば、板状の部材からなる第1糸保持部材及び第2糸保持部材の厚みを小さくすることで、糸掛位置にある第1糸保持部材と第2糸保持部材とを、糸走行方向においてより近くまで接近させることができる。このため、各糸保持部材の複数の保持溝に対して複数の糸をまとめて掛ける作業を行うことがさらに容易となる。
本発明の糸処理装置は、前記第1糸保持部材の前記糸掛位置と前記受け渡し完了位置との間の移動と、前記第2糸保持部材の前記糸掛位置と前記受け渡し完了位置との間の移動を連動させる連動機構を有することが好ましい。
先に一方の糸保持部材から規制ガイドへの糸の受け渡しのみが行われる場合、その後に行われる他方の糸保持部材から規制ガイドへの糸の受け渡しに伴って、既に糸の受け渡しが完了した一方の規制ガイドから糸が浮いて外れてしまうおそれがある。本発明によれば、第1糸保持部材から第1規制ガイドへの糸の受け渡しと、第2糸保持部材から第2規制ガイドへの糸の受け渡しを、同じタイミングで行うことが可能となる。このため、2つの規制ガイドへの糸掛け作業をより確実に行うことができる。
本発明の糸処理装置において、前記連動機構は、前記配列方向に沿った第1揺動軸を中心に回転可能であって、前記第1糸保持部材を揺動可能に支持する第1揺動アームと、前記配列方向に沿った第2揺動軸を中心に回転可能であって、前記第2糸保持部材を揺動可能に支持する第2揺動アームと、を有し、前記第1揺動アームは第1ギアを含み、前記第2揺動アームは第2ギアを含み、前記連動機構は、前記第1ギアと前記第2ギアとの噛み合いによって前記第1揺動アームと前記第2揺動アームとを連動して回転させることで、前記第1糸保持部材の移動と、前記第2糸保持部材の移動を連動させることが好ましい。
本発明によれば、第1揺動アームと第2揺動アームとが第1ギアと第2ギアとの噛み合いによって連動して回転することで、第1糸保持部材と第2糸保持部材とを連動して揺動させることができる。このため、第1糸保持部材及び第2糸保持部材を連動して移動させるために、複雑な構成や制御が不要となる。
本発明の糸処理装置において、前記第1糸保持部材の前記糸掛位置は、前記配列方向から見たときに、前記第1糸保持部材が、前記第1規制ガイド及び前記第2規制ガイドに複数の糸が掛けられたときの糸道から、前記第1溝の開口する開口方向に外れる位置であり、前記第2糸保持部材の前記糸掛位置は、前記配列方向から見たときに、前記第2糸保持部材が、前記第1規制ガイド及び前記第2規制ガイドに複数の糸が掛けられたときの糸道から、前記第2溝の開口する開口方向に外れる位置であることが好ましい。
本発明によれば、糸掛位置にある第1糸保持部材及び第2糸保持部材に複数の糸を掛けるときに、第1規制ガイドの複数の第1溝や第2規制ガイドの複数の第2溝のうちの本来糸が掛けられるべきでない溝に、意図せずに糸が掛けられてしまうことを抑制することができる。そして、第1糸保持部材に糸が保持されており且つ第1規制ガイドに糸が掛けられていない状態で第1糸保持部材を受け渡し完了位置に移動させることによって、複数の第1溝のうちの糸が掛けられるべき第1溝に対して、より確実に糸を掛けることができる。同様に、第2糸保持部材に糸が保持されており且つ第2規制ガイドに糸が掛けられていない状態で第2糸保持部材を受け渡し完了位置に移動させることによって、複数の第2溝のうちの糸が掛けられるべき第2溝に対して、より確実に糸を掛けることができる。
本発明の糸処理装置において、前記第1規制ガイドは、前記配列方向から見たときに、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材に掛けられた複数の糸の糸道から外れた位置に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、糸掛位置にある第1糸保持部材に糸を掛けるときに、第1規制ガイドの複数の第1溝のうちの本来糸が掛けられるべきでない第1溝に意図せずに糸が掛けられてしまうことをさらに抑制することができる。
紡糸生産設備の概略構成図である。 第1糸保持部材が糸掛位置にあり、第2糸保持部材が糸掛位置にあるときの糸処理装置を前側から見た図である。 第1糸保持部材が受け渡し完了位置にあり、第2糸保持部材が受け渡し完了位置にあるときの糸処理装置を前側から見た図である。 糸処理部の一部分の、左右方向及び前後方向と平行な断面の断面図である。 第1糸保持部材が糸掛位置にあり、第2糸保持部材が糸掛位置にあるときの糸処理装置を右側から見た図である。 第1糸保持部材が受け渡し完了位置にあり、第2糸保持部材が受け渡し完了位置にあるときの糸処理装置を右側から見た図である。 第1糸保持部材が糸掛位置にあり、第2糸保持部材が糸掛位置にあるときの糸処理装置を左側から見た図である。 第1糸保持部材が受け渡し完了位置にあり、第2糸保持部材が受け渡し完了位置にあるときの糸処理装置を左側から見た図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(紡糸生産設備1の全体構成)
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、紡糸生産設備1の概略構成を示す図である。以下、図1の紙面上下方向を上下方向、紙面左右方向を左右方向とする。また、図1の紙面に垂直な方向を前後方向とし、紙面手前側を前方とする。以下、上記の方向語を適宜使用して説明する。
紡糸生産設備1は、紡糸装置2から紡出される複数の糸Yを巻取装置4で巻き取るように構成されている。紡糸装置2は、溶融したポリマーを糸Yとして下方に紡出する装置である。紡糸生産設備1は、図1に示すように、油剤ノズルを各々備えた複数の油剤ガイド5と、複数の案内ガイド6と、糸処理装置7と、2つのゴデットローラ11及び12と、紡糸延伸装置3と、巻取装置4とを含む。紡糸装置2と、その下方に配置された複数の油剤ガイド5及び複数の案内ガイド6とは、上階(2階)に配置されている。糸処理装置7と、2つのゴデットローラ11及び12と、紡糸延伸装置3と、巻取装置4とは、下階(1階)に配置されている。
複数の油剤ガイド5は、紡糸装置2の下方に配置され、紡糸装置2から下方に紡出された複数の糸Yのそれぞれに油剤を付与する。複数の案内ガイド6は、複数の油剤ガイド5のそれぞれの下方において左右方向に等間隔に配置され、油剤が付与された複数の糸Yを個別に案内する。
糸処理装置7は、複数の案内ガイド6の下方に配置され、複数の案内ガイド6によって個別に案内された複数の糸Yに対して、圧縮空気の噴射の作用を利用して集束性を付与するための装置である。糸処理装置7は、第1規制ガイド22と、第2規制ガイド23とを有する(図2参照)。第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に掛けられた複数の糸Yは、互いに略平行且つ左右方向に略等間隔で走行する。糸処理装置7の詳細は後述する。
ゴデットローラ11、12は、図1に示すように、糸処理装置7の糸走行方向の下流側に配置されており、不図示のモータによって回転駆動される。紡糸装置2から紡出された複数の糸Yは、油剤ガイド5、案内ガイド6、糸処理装置7を経由して、ゴデットローラ11に巻き掛けられており、ゴデットローラ11によって紡糸延伸装置3へ送られる。紡糸延伸装置3によって加熱延伸された複数の糸Yは、ゴデットローラ12に巻き掛けられており、ゴデットローラ12によって巻取装置4へ送られる。なお、実際には、糸走行方向においてゴデットローラ12の下流側であって巻取装置4の上流側には、交絡装置や別のゴデットローラが配置されているが、図1では記載を書略している。
紡糸延伸装置3は、複数の糸Yを加熱延伸する装置であり、紡糸装置2の下方に配置されている。紡糸延伸装置3は、保温箱60と、保温箱60の内部に収容された5つのゴデットローラ91~95とを有している。保温箱60の右側面部の下部には、複数の糸Yを保温箱60の内部に導入するための糸導入口60aが形成され、保温箱60の右側面部の上部には、複数の糸Yを保温箱60の外部に導出するための糸導出口60bが形成されている。
下側3つのゴデットローラ91~93は、複数の糸Yを延伸する前に予熱するための予熱ローラであり、上側2つのゴデットローラ94、95は、延伸された複数の糸Yを熱セットするための調質ローラである。上側2つのゴデットローラ94、95のローラ表面温度は、下側3つのゴデットローラ91~93のローラ表面温度よりも高い温度に設定されている。また、上側2つのゴデットローラ94、95の糸送り速度は、下側3つのゴデットローラ91~93よりも速くなっている。
糸導入口60aを介して保温箱60に導入された複数の糸Yは、まず、ゴデットローラ91~93によって送られる間に延伸可能な温度まで予熱される。予熱された複数の糸Yは、ゴデットローラ93とゴデットローラ94との間の糸送り速度の差によって延伸される。さらに、複数の糸Yは、ゴデットローラ94、95によって送られる間にさらに高温に加熱されて、延伸された状態が熱セットされる。このようにして延伸された複数の糸Yは、糸導出口60bを介して保温箱60の外に導出される。
巻取装置4は、複数の糸Yを巻き取る装置であり、紡糸延伸装置3の下方に配置されている。巻取装置4は、ボビンホルダ13やコンタクトローラ14等を有している。ボビンホルダ13は、前後方向に延びる円筒形状を有し、図示しないモータによって回転駆動される。ボビンホルダ13には、その軸方向に複数のボビンBが並んだ状態で装着される。巻取装置4は、ボビンホルダ13を回転させることによって、複数のボビンBに複数の糸Yを同時に巻き取り、複数のパッケージPを生産する。コンタクトローラ14は、複数のパッケージPの表面に接触して所定の接圧を付与し、パッケージPの形状を整える。
(糸処理装置7)
次に、糸処理装置7について、図2~8を参照しつつ詳細に説明する。なお、図2及び図3では、説明のため、複数の糸Yのうち一部の糸Yの記載は省略している。また、図7及び図8では、説明のため、糸Yの記載は省略している。糸処理装置7は、基材20と、糸処理部21と、第1規制ガイド22と、第2規制ガイド23と、第1糸保持部材24と、第2糸保持部材25と、連動機構30(図7参照)とを含む。糸処理装置7は、例えば、上下方向において、糸処理装置7に糸Yを掛けようとする作業員の視線の高さよりも少し上の位置に配置される。
作業員の視線の高さよりも少し上の位置とは、例えば、下階の床面から約2m弱だけ上方の位置である。
基材20は、略直方体形状の部材である。糸処理部21は、配列方向(図2の左右方向)に並んだ状態で走行する複数の糸Yに所定の処理を施すためのものである。具体的には、糸処理部21は、圧縮空気の噴射の作用を利用して複数の糸Yに集束性を付与する装置である。図3及び図4に示すように、糸処理部21は、基材20の前後方向における前側の表面に、複数の交絡片26が左右方向に並ぶことによって形成されている。なお、図2において、交絡片26の記載は省略している。また、図1に示すように、糸処理部21は、複数の案内ガイド6の下方であって、ゴデットローラ11の上方に配置されている。
図4に示すように、糸処理部21は、複数の糸走行空間31と、複数の糸導入経路32と、複数の噴射流路33と、を有している。複数の糸走行空間31は、糸走行方向に沿って延び且つ糸走行方向と交差する配列方向(図4の左右方向)に略等ピッチで並んでいる。なお、糸走行空間31のピッチとは、隣接する糸走行空間31の中心間の距離である。また、複数の糸走行空間31は、各交絡片26に1つずつ形成されている。糸走行空間31は、糸走行方向から見て左右方向を長手方向とする略楕円形状に形成されている。糸走行方向において、交絡片26の全長にわたって延び、両端が開口している。
複数の糸導入経路32は、複数の糸走行空間31に対して個別に設けられた、糸Yを糸走行空間31に導入させるための経路である。糸導入経路32は、糸走行方向において、交絡片26の全長にわたって延びており、両端が開口している。また、糸導入経路32は、第1糸経路36と第2糸経路37と第3糸経路38とを有する。
第1糸経路36は、隣接する2つの交絡片26の間に形成された隙間であり、交絡片26の略前半分において前後方向に延び、前後方向の前側の端が糸Yの挿入口36aとなっている。
第2糸経路37は、第1糸経路36の前後方向における後側の端に接続され、第1糸経路36との接続部分から右側に延びている。第3糸経路38は、第2糸経路37の右端に接続され、第2糸経路37との接続部分から前後方向の前側に向かって延びている。そして、第3糸経路38の前後方向の前側の端が糸走行空間31に接続されている。
また、図4に示すように、交絡片26の前後方向における前側の表面のうち略中央部分よりも左側の略半分は、左端が略中央部分よりも後側となるように左右方向に対して傾斜した傾斜面26aとなっている。なお、本実施形態において、交絡片26の前側の表面の略中央部分は、実際の中央部分よりも若干右側の部分である。また、交絡片26の前後方向における前側の表面のうち略中央部分よりも右側の略半分は、右端が略中央部分よりも後側となるように左右方向に対して傾斜した傾斜面26bとなっている。よって、傾斜面26a、26bが第1糸経路36の左右方向における両側に位置している。これにより、後述の第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に掛けられることで互いに略平行に走行する各糸Yは、傾斜面26a、26bに案内されて第1糸経路36に挿入されるようになっている。
複数の噴射流路33は、複数の糸走行空間31に対して個別に設けられている。噴射流路33は、各交絡片26に1つずつ形成されており、前後方向に延び、その先端(前側の端)が、第2糸経路37と第3糸経路38との接続部分の、前後方向における後側の壁面に開口した噴射口33aとなっている。これにより、噴射口33aは、第3糸経路38を介して糸走行空間31と前後方向に対向している。また、噴射流路33の後端部は、流体供給流路43を介して流体供給源40に接続されている。流体供給流路43には、バルブ39が設けられている。そして、バルブ39が開放されると、流体供給源40から供給された空気などの流体が、流体供給流路43を介して噴射流路33に供給され、噴射流路33の噴射口33aから糸走行空間31に噴射される。これにより、糸走行空間31内に旋回流が発生し、糸走行空間31を走行する糸Yを形成するフィラメントに集束性が付与される。
第1規制ガイド22は、図2、図5等に示すように、基材20の前後方向における前側の表面の、糸走行方向における糸処理部21よりも上流側の部分に配置されている。第1規制ガイド22は、図2に示すように、複数の糸Yの配列方向である左右方向に等ピッチに並んだ複数の第1溝22aを有する。第1溝22aのピッチとは、隣接する第1溝22aの中心間の距離である。複数の第1溝22aのピッチは、複数の糸走行空間31のピッチと同じである。第1溝22aは、前後方向の前側に向かって開口している。なお、前後方向の前側に向かう方向が、本発明の第1溝22aの開口する開口方向に相当する。また、図5に示すように、第1規制ガイド22は、左右方向から見たときに、第1糸掛位置にある第1糸保持部材24(後述)に掛けられた複数の糸Yの糸道から外れた位置に配置されている。換言すれば、第1規制ガイド22は、前後方向において、第1糸掛位置にある第1糸保持部材24に掛けられた複数の糸Yの糸道よりも後側となる位置に配置されている。
第2規制ガイド23は、図2、図5等に示すように、基材20の前後方向における前側の表面の、糸走行方向における糸処理部21よりも下流側の部分に配置されている。第2規制ガイド23は、図2に示すように、複数の第1溝22aと同じピッチで左右方向に並んだ複数の第2溝23aを有する。第2溝23aのピッチとは、隣接する第2溝23aの中心間の距離である。第2溝の23aは、前後方向の前側に向かって開口している。なお、前後方向の前側に向かう方向が、本発明の第2溝23aの開口する開口方向に相当する。
複数の第1溝22aと複数の第2溝23aとは、左右方向の位置が略同じとなっている。そして、糸走行方向に走行する糸Yが、隣接する第1溝22aの間、及び、隣接する第2溝23aの間を通されることで、糸Yの左右方向への移動が規制されて、糸道が規定される。また、第1規制ガイド22及び第2規制ガイドは、糸処理部21において糸Yに集束性を付与する際に、糸Yを支持する機能を有する。なお、「複数の第1溝22aと複数の第2溝23aとは、左右方向の位置が略同じ」には、複数の第1溝22aと複数の第2溝23aとの左右方向の位置が全く同じである場合と、僅かにずれている場合とが含まれる。
第1糸保持部材24は、第1規制ガイド22に掛けられる複数の糸Yを保持可能である。第1糸保持部材24は、左右方向に延びた板状の部材である。第1糸保持部材24は、左右方向のピッチが複数の第1溝22aの左右方向のピッチと同じである複数の第1保持溝24aを有する。第1保持溝24aのピッチとは、隣接する第1保持溝24aの中心間の距離である。第1保持溝24aに掛けられる複数の糸Yは、左右方向への移動が規制される。複数の第1溝22aと複数の第1保持溝24aとは、左右方向の位置が略同じとなっている。第1糸保持部材24は、複数の第1保持溝24aに複数の糸Yが掛けられる糸掛位置(図2及び図5参照)と、第1規制ガイド22への複数の糸Yの受け渡しが完了する受け渡し完了位置(図3及び図6参照)との間で移動可能である。なお、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道とは、図6に示す糸Yの糸道である。なお、「複数の第1溝22aと複数の第1保持溝24aとは、左右方向の位置が略同じ」には、複数の第1溝22aと複数の第1保持溝24aとの左右方向の位置が全く同じ場合と、僅かにずれている場合とが含まれる。
図2及び図5に示すように、第1糸保持部材24は、糸掛位置にあるとき、糸走行方向における第1規制ガイド22の下流側であって、前後方向における糸処理部21の前側に位置している。さらに、図5に示すように、第1糸保持部材24は、糸掛位置にあるとき、左右方向から見たときに、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から前後方向における前側に外れている。すなわち、第1糸保持部材24の糸掛位置は、左右方向から見たときに、第1糸保持部材24が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から、第1溝22aが開口する開口方向に外れる位置である。また、図3及び図6に示すように、第1糸保持部材24は、受け渡し完了位置にあるとき、糸走行方向における第1規制ガイド22の上流側であって、前後方向における第1規制ガイド22の後側に位置している。さらに補足すると、第1糸保持部材24の受け渡し完了位置は、第1糸保持部材24が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から退避する位置である。第1糸保持部材24は、糸掛位置から受け渡し完了位置に移動する途中で、複数の糸Yのそれぞれを対応する複数の第1溝22aに受け渡す。
第2糸保持部材25は、第2制ガイド23掛けられる複数の糸Yを保持可能である。第2糸保持部材25は、糸走行方向において第1糸保持部材24の下流側に配置されている。第2糸保持部材25は、左右方向に延びた板状の部材である。第2糸保持部材25は、左右方向のピッチが複数の第2溝23aの左右方向のピッチと同じである複数の第2保持溝25aを有する。第2保持溝25aのピッチとは、隣接する第2保持溝25aの中心間の距離である。第2保持溝25aに掛けられる複数の糸Yは、左右方向への移動が規制される。複数の第2溝23aと複数の第2保持溝25aとは、左右方向の位置が略同じとなっている。第2糸保持部材25は、複数の第2保持溝25aに複数の糸Yが掛けられる糸掛位置(図2及び図5参照)と、第2規制ガイド23への複数の糸Yの受け渡しが完了する受け渡し完了位置(図3及び図6参照)との間で移動可能である。なお、「複数の第2溝23aと複数の第2保持溝25aとは、左右方向の位置が略同じ」には、複数の第2溝23aと複数の第2保持溝25aとの左右方向の位置が全く同じ場合と、僅かにずれている場合とが含まれる。
図2及び図5に示すように、第2糸保持部材25は、糸掛位置にあるとき、糸走行方向における第2規制ガイド23の上流側且つ第1糸保持部材24の下流側であって、前後方向における糸処理部21の前側に位置している。さらに、図5に示すように、第2糸保持部材25は、糸掛位置にあるとき、左右方向から見たときに、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から前後方向における前側に外れている。すなわち、第2糸保持部材25の糸掛位置は、左右方向から見たときに、第2糸保持部材25が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から、第2溝23aが開口する開口方向に外れる位置である。また、図3及び図6に示すように、第2糸保持部材25は、受け渡し完了位置にあるとき、糸走行方向における第2規制ガイド23の下流側であって、前後方向における第2規制ガイド23の後側に位置している。さらに補足すると、第2糸保持部材25の受け渡し完了位置は、第2糸保持部材25が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から退避する位置である。第2糸保持部材25は、糸掛位置から受け渡し完了位置に移動する途中で、複数の糸Yのそれぞれを対応する複数の第2溝23aに受け渡す。
図2及び図5に示すように、糸掛位置にある第1糸保持部材24と、糸掛位置にある第2糸保持部材25とは、糸走行方向において互いに隣接している。ここで、互いに隣接しているとは、糸掛位置にある第1糸保持部材24の前端と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の前端との間の距離が0~10mmであることを指す。
また、図5に示すように、左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの深さ方向である第1深さ方向D1と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの深さ方向である第2深さ方向D2とのなす角度xは鋭角である。具体的には、左右方向から見たときに、第1深さ方向D1と第2深さ方向D2のなす角度xは、15度以上であることが好ましく、例えば20度である。なお、本実施形態において、第1深さ方向D1は前後方向と平行する方向であり、第2深さ方向D2は前側が上方に位置し後側が下方に位置するように前後方向から傾いた方向である(図5参照)。
さらに、図5に示すように、第1深さ方向D1において、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端は、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端よりも、第1保持溝24aの開口する開口側にある。すなわち、本実施形態においては、前後方向において、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端は、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端より前側にある。
連動機構30は、第1糸保持部材24の糸掛位置と受け渡し完了位置との間の移動と、第2糸保持部材25の糸掛位置と受け渡し完了位置との間の移動とを連動させる。図7に示すように、連動機構30は、左右方向に沿った第1揺動軸51を中心に回転可能な第1揺動アーム41と、左右方向に沿った第2揺動軸52を中心に回転可能な第2揺動アーム42とを有する。
図2に示すように、第1揺動アーム41は、その先端部分で第1糸保持部材24の左端を片持ち支持している。第1揺動アーム41が第1揺動軸51を中心に回転することで、第1糸保持部材24は糸掛位置と受け渡し完了位置との間を揺動可能である(図7の実線矢印を参照)。第1糸保持部材24が糸掛位置にあるとき、第1揺動アーム41は前後方向に向かって延びた状態となっている(図7参照)。第1糸保持部材24が受け渡し完了位置にあるとき、第1揺動アーム41は上斜め前に向かって延びた状態となっている(図8参照)。
また、図2に示すように、第2揺動アーム42は、その先端部分で第2糸保持部材25の左端を片持ち支持している。第2揺動アーム42が第2揺動軸52を中心に回転することで、第2糸保持部材25は糸掛位置と受け渡し完了位置との間を揺動可能である(図7の実線矢印を参照)。第2糸保持部材25が糸掛位置にあるとき、第2揺動アーム42は前後方向に向かって延びた状態となっている(図7参照)。第2糸保持部材25が受け渡し完了位置にあるとき、第2揺動アーム42は下斜め前に向かって延びた状態となっている(図8参照)。
さらに、図7に示すように、第1揺動アーム41は4つの歯形から構成される第1ギア53を含み、第2揺動アーム42は5つの歯形から構成される第2ギア54を含む。第1ギア53と第2ギア54とは互いに噛み合っている。なお、第1ギア53を構成する歯形は4つでなくてもよい。また、第2ギア54を構成する歯形は5つでなくてもよい。
連動機構30は、第1ギア53と第2ギア54との噛み合いによって、第1揺動アーム41と第2揺動アーム42とを連動して回転させる。連動機構30は、例えば、第1揺動軸51又は第2揺動軸52のいずれか一方を回転駆動する不図示のモータを有するものである。しかしながら、連動機構30は、モータを有するものに限られず、例えば、第1揺動アーム41又は第2揺動アーム42のいずれか一方に取り付けられたレバー(不図示)を有するものでもよい。この場合、作業員が当該レバーを引くことで第1揺動アーム41又は第2揺動アーム42のいずれか一方の回転が開始される。そうすると、第1ギア53と第2ギア54とが噛み合っているため、第1揺動アーム41又は第2揺動アーム42の他方も連動して回転する。
(糸処理装置7への糸掛け)
次に、複数の糸Yを糸処理装置7の第1規制ガイド22と第2規制ガイド23に掛ける際の具体的な手順について説明する。紡糸生産設備1では、案内ガイド6に糸掛けが行われた後に、糸処理装置7の2つの規制ガイドへの糸掛けが行われる。糸処理装置7の第1規制ガイド22と第2規制ガイド23への糸掛けは、例えばサクションガン80を用いて行われる。サクションガン80は、複数の糸Yを吸引しながら収束させるものである。
糸処理装置7への糸掛けを行う前に、連動機構30は、予め第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25を糸掛位置に移動させておく(図2参照)。そして、図5に示すように、作業員は、サクションガン80によって纏めて吸引されている複数の糸Yを、第1糸保持部材24の各第1保持溝24a及び第2糸保持部材25の各第2保持溝25aに掛ける。このとき、作業員は、自身の視線の高さよりもやや上方にある糸処理装置7に設けられた第1糸保持部材24と第2糸保持部材25を見ながら、第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25への糸掛けを行う。
以下、作業員がサクションガン80を用いて第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25に複数の糸Yの糸掛けを行う際の挙動について具体的に説明する。作業員は、糸処理装置7よりもやや下方から第1保持溝24aの底をのぞき込むようにして、第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25を見る。言い換えれば、作業員は、視線方向と第1糸保持部材24の第1深さ方向D1とがなるべく平行となるようにして、糸処理装置7よりもやや下方から第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25を見上げる。ここで、前述したように、前後方向において、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端は、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端より前側にある(図5参照)。このため、作業員が糸処理装置7よりもやや下方から見上げるようにして糸掛位置にある第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25を見たとき、第1糸保持部材24の一部又は全部が第2糸保持部材25の奥側に隠れる。さらに、前述したように糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの第1深さ方向D1と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの第2深さ方向D2とのなす角度xは20度である(図5参照)。このため、作業員が第1保持溝24aの底をのぞき込むようにして第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25を見たとき、結果として作業員の目に入るのは第2糸保持部材25となる。そして、第2糸保持部材25については、第2保持溝25aの底の部分と溝になっていない部分とが一直線上に並んでいない状態となっている。このため、作業員は、第2保持溝25aの溝になっている部分となっていない部分の判別がし易い。したがって、作業員は、判別がし易い第2保持溝25aのピッチと、サクションガン80の吸引口81に吸引される複数の糸Yのピッチとが合うようにして、サクションガン80の位置を調整しつつ、第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25に糸掛けを行う。なお、前述したように、糸掛位置にある第1糸保持部材24と、糸掛位置にある第2糸保持部材25とは、糸走行方向において互いに隣接している。このため、複数の糸Yの第1糸保持部材24への糸掛けと第2糸保持部材25への糸掛けは略同時に行われる。
続いて、連動機構30によって、糸掛位置にある第1糸保持部材24を受け渡し完了位置に向かって移動させるとともに、これに連動して糸掛位置にある第2糸保持部材25を受け渡し完了位置に向かって移動させる。具体的には、左右方向の右側から見たときに、第1揺動アーム41が第1揺動軸51を中心に半時計回り(図7に実線矢印)に回転することで第1糸保持部材24が糸掛位置から受け渡し完了位置に向かって揺動する。また、左右方向の右側から見たときに、第2揺動アーム42が第2揺動軸52を中心に時計回り(図7に実線矢印)に回転することで第2糸保持部材25が糸掛位置から受け渡し完了位置に向かって揺動する。
第1糸保持部材24に保持された複数の糸Yは、第1糸保持部材24が糸掛位置から受け渡し完了位置に移動する途中で、第1規制ガイド22の各第1溝22aに受け渡される。具体的には、第1保持溝24aに掛けられた糸Yが第1規制ガイド22の第1溝22aの底に接触した後、さらに第1糸保持部材24が受け渡し完了位置に向かって移動することで、第1保持溝24aに掛けられている糸Yが第1溝22aに受け渡される。これにより、第1規制ガイド22への糸掛け作業が完了する。
第2糸保持部材25に保持された複数の糸Yは、第2糸保持部材25が糸掛位置から受け渡し完了位置に移動する途中で、第2規制ガイド23の各第2溝23aに受け渡される。具体的には、第2保持溝25aに掛けられた糸Yが第2規制ガイド23の第2溝23aの底に接触した後、さらに第2糸保持部材25が受け渡し完了位置に向かって移動することで、第2保持溝25aに掛けられている糸Yが第2溝23aに受け渡される。これにより、第2規制ガイド23への糸掛け作業が完了する。
第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に掛けられた複数の糸Yは、糸処理部21の傾斜面26a、26bに案内されて第1糸経路36に挿入されるようになっている。
(効果)
本実施形態の糸処理装置7は、糸走行方向において糸処理部21よりも上流側に配置された第1規制ガイド22及び下流側に配置された第2規制ガイド23と、第1規制ガイド22に掛けられる複数の糸Yを保持可能な第1糸保持部材24と、第2規制ガイド23に掛けられる複数の糸Yを保持可能な第2糸保持部材25とを含む。第1糸保持部材24は、複数の第1保持溝24aを有し、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能である。第2糸保持部材25は、複数の第2保持溝25aを有し、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能である。糸掛位置にある第1糸保持部材24と、糸掛位置にある第2糸保持部材25とは、糸走行方向において互いに隣接している。さらに、左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの深さ方向である第1深さ方向D1と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの深さ方向である第2深さ方向D2とのなす角度xが鋭角である。
本実施形態によれば、左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの第1深さ方向D1と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの第2深さ方向D2とのなす角度xが鋭角である。このため、作業員が、サクションガン80に纏めて吸引される複数の糸Yのピッチと第1保持溝24aのピッチとを合わせるために、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの底をのぞき込むようにして見たとしても、糸掛位置にある第2糸保持部材については第2保持溝25aの深さ方向D2と交差する方向から見ることになる。すなわち、作業員が糸掛位置にある2つの糸保持部材を見たときに、第2糸保持部材25については、第2保持溝25aの底の部分と溝になっていない部分とが略同一直線状に並んでいない状態となっており、第2保持溝25aの溝になっている部分と溝になっていない部分の判別がし易くなる。本実施形態では、糸掛位置にある2つの糸保持部材は糸走行方向において互いに隣接しているため、作業員は、溝になっている部分の判別がし易い第2糸保持部材25の第2保持溝25aのピッチを基準として、2つの糸保持部材の各保持溝に複数の糸Yを掛けることによって、2つの糸保持部材への糸掛け作業が容易となる。これにより、糸走行方向において糸処理装置7の糸処理部21の上流側と下流側に配置された2つの規制ガイドへの糸掛け作業が容易となる。
また、本実施形態では、第1深さ方向D1において、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端は、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端よりも、第1保持溝24aの開口する開口側にある。糸掛け作業を行う際に、作業員が糸掛位置にある2つの糸保持部材を見たとき、両方の糸保持部材が視界に入ってしまうと視線が定まりにくい。すなわち、一方の糸保持部材に注目しても、他方の糸保持部材が視界に入ってしまい、視線がずれてしまいがちとなる。そうすると、糸保持部材への糸掛け作業が困難となる。本実施形態によれば、作業員は、第2糸保持部材25の奥側に第1糸保持部材24の一部又は全部が隠れるようにして、糸掛位置にある2つの糸保持部材を見ることができる。このため、第2糸保持部材25に注目したとしても、第1糸保持部材24の一部又は全部を視界から除外でき、作業員の視線がずれることを抑制することができる。これにより、2つの糸保持部材への糸掛け作業がさらに容易となる。
また、本実施形態では、左右方向から見たときに、第1深さ方向D1と、第2深さ方向D2とのなす角度xは20度である。左右方向から見たときの第1深さ方向D1と第2深さ方向D2のなす角度xが小さすぎると、糸掛位置にある各糸保持部材の保持溝のピッチの視認性の向上に限界がある。本実施形態によれば、左右方向から見たときの第1深さ方向D1と第2深さ方向D2のなす角度xが15度以上である。このため、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの底をのぞき込むようにして見たとき、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの底の部分と溝になっていない部分をはっきりと区別することができる。よって、2つの糸保持部材への糸掛け作業がさらに容易となる。
さらに、本実施形態では、第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25は、板状の部材である。本実施形態によれば、板状の部材からなる第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25の厚みを小さくすることで、糸掛位置にある第1糸保持部材24と第2糸保持部材25とを、糸走行方向においてより近くまで接近させることができる。このため、各糸保持部材の複数の保持溝に対して複数の糸Yをまとめて掛ける作業を行うことがさらに容易となる。
また、本実施形態では、糸処理装置7は、第1糸保持部材24の糸掛位置と受け渡し完了位置との間の移動と、第2糸保持部材25の糸掛位置と受け渡し完了位置との間の移動を連動させる連動機構30を有する。先に一方の糸保持部材から規制ガイドへの糸Yの受け渡しのみが行われる場合、その後に行われる他方の糸保持部材から規制ガイドへの糸Yの受け渡しに伴って、既に糸Yの受け渡しが完了した一方の規制ガイドから糸Yが浮いて外れてしまうおそれがある。本実施形態によれば、第1糸保持部材24から第1規制ガイド22への糸Yの受け渡しと、第2糸保持部材25から第2規制ガイド23への糸Yの受け渡しを、同じタイミングで行うことが可能となる。このため、2つの規制ガイドへの糸掛け作業をより確実に行うことができる。
また、本実施形態では、連動機構30は、左右方向に沿った第1揺動軸51を中心に回転可能であって第1糸保持部材24を揺動可能に支持する第1揺動アーム41と、左右方向に沿った第2揺動軸52を中心に回転可能であって第2糸保持部材25を揺動可能に支持する第2揺動アーム42と、を有する。第1揺動アーム41は第1ギア53を含み、第2揺動アーム42は第2ギア54を含む。そして、連動機構30は、第1ギア53と第2ギア54との噛み合いによって第1揺動アーム41と第2揺動アーム42とを連動して回転させることで、第1糸保持部材24の移動と第2糸保持部材25の移動を連動させる。本実施形態によれば、第1揺動アーム41と第2揺動アーム42とが第1ギア53と第2ギア54との噛み合いによって連動して回転することで、第1糸保持部材24と第2糸保持部材25とを連動して揺動させることができる。このため、第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25を連動して移動させるために、複雑な構成や制御が不要となる。
また、本実施形態では、第1糸保持部材24の糸掛位置は、左右方向から見たときに、第1糸保持部材24が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から、第1溝22aの開口する開口方向に外れる位置である。また、第2糸保持部材25の糸掛位置は、左右方向から見たときに、第2糸保持部材25が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド22に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から、第2溝23aの開口する開口方向に外れる位置である。本実施形態によれば、糸掛位置にある第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25に複数の糸Yを掛けるときに、第1規制ガイド22の複数の第1溝22aや第2規制ガイド23の複数の第2溝23aのうちの本来糸Yが掛けられるべきでない溝に、意図せずに糸Yが掛けられてしまうことを抑制することができる。そして、第1糸保持部材24に糸Yが保持されており且つ第1規制ガイド22に糸Yが掛けられていない状態で第1糸保持部材24を受け渡し完了位置に移動させることによって、複数の第1溝22aのうちの糸Yが掛けられるべき第1溝に22a対して、より確実に糸Yを掛けることができる。同様に、第2糸保持部材25に糸Yが保持されており且つ第2規制ガイド23に糸Yが掛けられていない状態で第2糸保持部材25を受け渡し完了位置に移動させることによって、複数の第2溝23aのうちの糸Yが掛けられるべき第2溝23aに対して、より確実に糸Yを掛けることができる。
また、本実施形態では、第1規制ガイド22は、左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24に掛けられた複数の糸Yの糸道から外れた位置に配置されている。本実施形態によれば、糸掛位置にある第1糸保持部材24に糸Yを掛けるときに、第1規制ガイド22の複数の第1溝22aのうちの本来糸Yが掛けられるべきでない第1溝22aに意図せずに糸Yが掛けられてしまうことをさらに抑制することができる。
(変形例)
以下に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と
同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
上記実施形態では、第1深さ方向D1において、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端は、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端よりも、第1保持溝24aの開口する開口側にある。しかしながら、第2深さ方向D2において、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端は、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端よりも、第2保持溝25aの開口する開口側にあってもよい。言い換えれば、前後方向において、糸掛位置にある第1糸保持部材24の先端は、糸掛位置にある第2糸保持部材25の先端より前側にあってもよい。
上記実施形態では、左右方向から見たときに、第1深さ方向D1と第2深さ方向D2のなす角度xは、15度以上である。しかしながら、左右方向から見たときに、第1深さ方向D1と第2深さ方向D2のなす角度xは、15度未満の鋭角であってもよい。
上記実施形態では、糸処理装置7は、圧縮空気の噴射の作用を利用して複数の糸Yに集束性を付与するための装置である。しかしながら、糸処理装置はこれに限られない。糸処理装置は、互いに略平行且つ略等間隔で走行している複数の糸Yに対して糸処理部で所定の処理を行うために、糸処理部の上流側及び下流側に規制ガイド(第1規制ガイド及び第2規制ガイド)が設けられている他の装置も含む。例えば、糸処理装置は、複数の糸Yにオイルを付与するオイルノズルや複数の糸Yの張力を検出するテンションセンサ等を糸処理部として有する装置を含む。
上記実施形態では、第1糸保持部材24は第1揺動アーム41によって揺動させられるものであり、第2糸保持部材25は第2揺動アーム42によって揺動させられるものである。しかしながら、第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25は揺動式に限られない。例えば、第1糸保持部材24は、上下方向の移動及び前後方向の移動によって、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能であってもよい。同様に、第2糸保持部材25は、上下方向の移動及び前後方向の移動によって、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能であってもよい。具体的には、糸掛位置にある第1糸保持部材24は、上方に移動した後、後側に移動することで受け渡し完了位置に移動する。また、糸掛位置にある第2糸保持部材25は、下方に移動した後、後側に移動することで受け渡し完了位置に移動する。また、第1糸保持部材24は、斜め方向に移動することによって、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能であってもよい。同様に、第2糸保持部材25は、斜め方向に移動することによって、糸掛位置と受け渡し完了位置との間を移動可能であってもよい。
上記実施形態では、糸処理装置7は、第1糸保持部材24と第2糸保持部材25の移動を連動させる連動機構30を有している。しかしながら、糸処理装置7は、連動機構30を有していなくてもよい。この場合、第1糸保持部材24の糸掛位置と受け渡し完了位置との間の移動と、第2糸保持部材25の糸掛位置と受け渡し完了位置との間の移動は、それぞれ独立して行われる。
上記実施形態では、糸処理装置7への糸掛けは、サクションガン80を用いて行われている。しかしながら、複数の糸Yを一箇所に収束させるフックガイドを用いて糸掛けが行われてもよい。
上記実施形態では、糸掛位置にある第1糸保持部材24及び糸掛位置にある第2糸保持部材25は、糸走行方向において第1規制ガイド22の下流側であって且つ第2規制ガイド23の上流側の位置に配置されている。しかしながら、糸掛位置にある第1糸保持部材24及び糸掛位置にある第2糸保持部材25は、糸走行方向において第1規制ガイド22の上流側の位置に配置されていてもよく、糸走行方向において第2規制ガイド23の下流側の位置に配置されていてもよい。
上記実施形態では、糸処理装置7は、紡糸生産設備1のうち、複数の案内ガイド6の下方であってゴデットローラ11の上方に配置されている。しかしながら、糸処理装置7が配置される位置は、これに限られない。サクションガン80などを用いて糸掛け作業を行うことによって糸走行方向の上流側と下流側で複数の糸の間隔が異なることとなる場合において、糸走行方向において離間して配置され、配列方向の間隔が互いに同じである複数の溝部(第1溝と第2溝)を有する2つの規制ガイド(第1規制ガイド及び第2規制ガイド)に糸Yを掛けようとするとき、本発明の構成は効果を生じ得る。
上記実施形態では、サクションガン80に向かって収束する複数の糸Yが、糸処理部21に形成された複数の糸走行空間31に配置される。すなわち、複数の糸Yの配列方向におけるピッチは、糸走行方向における上流側のピッチが下流側のピッチよりも広くなっている。しかしながら、複数の糸走行空間31に配置される複数の糸Yの配列方向におけるピッチは、糸走行方向における上流側のピッチが下流側のピッチよりも狭くなっていてもよい。
7 糸処理装置
21 糸処理部
22 第1規制ガイド
22a 第1溝
23 第2規制ガイド
23a 第2溝
24 第1糸保持部材
24a 第1保持溝
25 第2糸保持部材
25a 第2保持溝
30 連動機構
31 糸走行空間
41 第1揺動アーム
42 第2揺動アーム
51 第1揺動軸
52 第2揺動軸
53 第1ギア
54 第2ギア
80 サクションガン
D1 第1深さ方向
D2 第2深さ方向
x 角度
Y 糸
なお、上記のような問題は、マイグレーションノズルを糸処理部として有する糸処理装置だけでなく、次のような糸処理装置に同様の規制ガイドが設けられている場合にも生じ得る問題である。つまり、互いに略平行且つ略等ピッチで走行している複数の糸に対して糸処理部で所定の処理を行うために、糸処理部の上流側及び下流側に規制ガイドが設けられている他の装置(例えば、複数の糸にオイルを付与するオイルノズルや複数の糸の張力を検出するテンションセンサ等)でも同様の問題は生じ得る。
図4に示すように、糸処理部21は、複数の糸走行空間31と、複数の糸導入経路32と、複数の噴射流路33と、を有している。複数の糸走行空間31は、糸走行方向に沿って延び且つ糸走行方向と交差する配列方向(図4の左右方向)に略等ピッチで並んでいる。なお、糸走行空間31のピッチとは、隣接する糸走行空間31の中心間の距離である。また、複数の糸走行空間31は、各交絡片26に1つずつ形成されている。糸走行空間31は、糸走行方向から見て左右方向を長手方向とする略楕円形状に形成されている。糸走行空間31は、糸走行方向において、交絡片26の全長にわたって延び、両端が開口している。
複数の噴射流路33は、複数の糸走行空間31に対して個別に設けられている。噴射流路33は、各交絡片26に1つずつ形成されており、前後方向に延び、その先端(前側の端)が、第2糸経路37と第3糸経路38との接続部分の、前後方向における後側の壁面に開口した噴射口33aとなっている。これにより、噴射口33aは、第3糸経路38を介して糸走行空間31と前後方向に対向している。また、噴射流路33の後端は、流体供給流路43を介して流体供給源40に接続されている。流体供給流路43には、バルブ39が設けられている。そして、バルブ39が開放されると、流体供給源40から供給された空気などの流体が、流体供給流路43を介して噴射流路33に供給され、噴射流路33の噴射口33aから糸走行空間31に噴射される。これにより、糸走行空間31内に旋回流が発生し、糸走行空間31を走行する糸Yを形成するフィラメントに集束性が付与される。
第1規制ガイド22は、図2、図5等に示すように、基材20の前後方向における前側の表面の、糸走行方向における糸処理部21よりも上流側の部分に配置されている。第1規制ガイド22は、図2に示すように、複数の糸Yの配列方向である左右方向に等ピッチに並んだ複数の第1溝22aを有する。第1溝22aのピッチとは、隣接する第1溝22aの中心間の距離である。複数の第1溝22aのピッチは、複数の糸走行空間31のピッチと同じである。第1溝22aは、前後方向の前側に向かって開口している。なお、前後方向の前側に向かう方向が、本発明の第1溝22aの開口する開口方向に相当する。また、図5に示すように、第1規制ガイド22は、左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24(後述)に掛けられた複数の糸Yの糸道から外れた位置に配置されている。換言すれば、第1規制ガイド22は、前後方向において、糸掛位置にある第1糸保持部材24に掛けられた複数の糸Yの糸道よりも後側となる位置に配置されている。
第2規制ガイド23は、図2、図5等に示すように、基材20の前後方向における前側の表面の、糸走行方向における糸処理部21よりも下流側の部分に配置されている。第2規制ガイド23は、図2に示すように、複数の第1溝22aと同じピッチで左右方向に並んだ複数の第2溝23aを有する。第2溝23aのピッチとは、隣接する第2溝23aの中心間の距離である。第2溝23aは、前後方向の前側に向かって開口している。なお、前後方向の前側に向かう方向が、本発明の第2溝23aの開口する開口方向に相当する。
複数の第1溝22aと複数の第2溝23aとは、左右方向の位置が略同じとなっている。そして、糸走行方向に走行する糸Yが、隣接する第1溝22aの間、及び、隣接する第2溝23aの間を通されることで、糸Yの左右方向への移動が規制されて、糸道が規定される。また、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23は、糸処理部21において糸Yに集束性を付与する際に、糸Yを支持する機能を有する。なお、「複数の第1溝22aと複数の第2溝23aとは、左右方向の位置が略同じ」には、複数の第1溝22aと複数の第2溝23aとの左右方向の位置が全く同じである場合と、僅かにずれている場合とが含まれる。
続いて、連動機構30によって、糸掛位置にある第1糸保持部材24を受け渡し完了位置に向かって移動させるとともに、これに連動して糸掛位置にある第2糸保持部材25を受け渡し完了位置に向かって移動させる。具体的には、左右方向の右側から見たときに、第1揺動アーム41が第1揺動軸51を中心に反時計回り(図7に実線矢印)に回転することで第1糸保持部材24が糸掛位置から受け渡し完了位置に向かって揺動する。また、左右方向の右側から見たときに、第2揺動アーム42が第2揺動軸52を中心に時計回り(図7に実線矢印)に回転することで第2糸保持部材25が糸掛位置から受け渡し完了位置に向かって揺動する。
本実施形態によれば、左右方向から見たときに、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの第1深さ方向D1と、糸掛位置にある第2糸保持部材25の第2保持溝25aの第2深さ方向D2とのなす角度xが鋭角である。このため、作業員が、サクションガン80に纏めて吸引される複数の糸Yのピッチと第1保持溝24aのピッチとを合わせるために、糸掛位置にある第1糸保持部材24の第1保持溝24aの底をのぞき込むようにして見たとしても、糸掛位置にある第2糸保持部材25については第2保持溝25aの第2深さ方向D2と交差する方向から見ることになる。すなわち、作業員が糸掛位置にある2つの糸保持部材を見たときに、第2糸保持部材25については、第2保持溝25aの底の部分と溝になっていない部分とが略同一直線状に並んでいない状態となっており、第2保持溝25aの溝になっている部分と溝になっていない部分の判別がし易くなる。本実施形態では、糸掛位置にある2つの糸保持部材は糸走行方向において互いに隣接しているため、作業員は、溝になっている部分の判別がし易い第2糸保持部材25の第2保持溝25aのピッチを基準として、2つの糸保持部材の各保持溝に複数の糸Yを掛けることによって、2つの糸保持部材への糸掛け作業が容易となる。これにより、糸走行方向において糸処理装置7の糸処理部21の上流側と下流側に配置された2つの規制ガイドへの糸掛け作業が容易となる。
また、本実施形態では、第1糸保持部材24の糸掛位置は、左右方向から見たときに、第1糸保持部材24が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から、第1溝22aの開口する開口方向に外れる位置である。また、第2糸保持部材25の糸掛位置は、左右方向から見たときに、第2糸保持部材25が、第1規制ガイド22及び第2規制ガイド23に複数の糸Yが掛けられたときの糸道から、第2溝23aの開口する開口方向に外れる位置である。本実施形態によれば、糸掛位置にある第1糸保持部材24及び第2糸保持部材25に複数の糸Yを掛けるときに、第1規制ガイド22の複数の第1溝22aや第2規制ガイド23の複数の第2溝23aのうちの本来糸Yが掛けられるべきでない溝に、意図せずに糸Yが掛けられてしまうことを抑制することができる。そして、第1糸保持部材24に糸Yが保持されており且つ第1規制ガイド22に糸Yが掛けられていない状態で第1糸保持部材24を受け渡し完了位置に移動させることによって、複数の第1溝22aのうちの糸Yが掛けられるべき第1溝に22a対して、より確実に糸Yを掛けることができる。同様に、第2糸保持部材25に糸Yが保持されており且つ第2規制ガイド23に糸Yが掛けられていない状態で第2糸保持部材25を受け渡し完了位置に移動させることによって、複数の第2溝23aのうちの糸Yが掛けられるべき第2溝23aに対して、より確実に糸Yを掛けることができる。

Claims (8)

  1. 複数の糸が走行する糸走行方向と交差する配列方向に並んだ状態で走行する前記複数の糸に所定の処理を施すための糸処理部と、
    前記配列方向に並んだ複数の第1溝を有し、前記糸走行方向において前記糸処理部よりも上流側に配置された第1規制ガイドと、
    前記配列方向のピッチが前記複数の第1溝と同じである複数の第2溝を有し、前記糸走行方向において前記糸処理部よりも下流側に配置された第2規制ガイドと、
    前記配列方向のピッチが前記複数の第1溝と同じである複数の第1保持溝を有し、前記第1規制ガイドに掛けられる複数の糸を保持可能な第1糸保持部材と、
    前記配列方向のピッチが前記複数の第2溝と同じである複数の第2保持溝を有し、前記第2規制ガイドに掛けられる複数の糸を保持可能な第2糸保持部材と、
    を備え、
    前記第1糸保持部材は、前記複数の第1保持溝に前記複数の糸が掛けられる糸掛位置と、前記第1規制ガイドへの前記複数の糸の受け渡しが完了する受け渡し完了位置との間を移動可能であって、
    前記第2糸保持部材は、前記複数の第2保持溝に前記複数の糸が掛けられる糸掛位置と、前記第2規制ガイドへの前記複数の糸の受け渡しが完了する受け渡し完了位置との間を移動可能であって、
    前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材と、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材とは、前記糸走行方向において互いに隣接しており、
    前記配列方向から見たときに、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材の前記第1保持溝の深さ方向である第1深さ方向と、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材の前記第2保持溝の深さ方向である第2深さ方向とのなす角度が鋭角であることを特徴とする糸処理装置。
  2. 前記第1深さ方向において、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材の先端は、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材の先端よりも、前記第1保持溝の開口する開口側にある、
    又は、
    前記第2深さ方向において、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材の先端は、前記糸掛位置にある前記第2糸保持部材の先端よりも、前記第2保持溝の開口する開口側にあることを特徴とする請求項1に記載の糸処理装置。
  3. 前記配列方向から見たときに、前記第1深さ方向と、前記第2深さ方向とのなす角度は15度以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸処理装置。
  4. 前記第1糸保持部材及び前記第2糸保持部材は、板状の部材であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の糸処理装置。
  5. 前記第1糸保持部材の前記糸掛位置と前記受け渡し完了位置との間の移動と、前記第2糸保持部材の前記糸掛位置と前記受け渡し完了位置との間の移動を連動させる連動機構を有することを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の糸処理装置。
  6. 前記連動機構は、
    前記配列方向に沿った第1揺動軸を中心に回転可能であって、前記第1糸保持部材を揺動可能に支持する第1揺動アームと、
    前記配列方向に沿った第2揺動軸を中心に回転可能であって、前記第2糸保持部材を揺動可能に支持する第2揺動アームと、を有し、
    前記第1揺動アームは第1ギアを含み、
    前記第2揺動アームは第2ギアを含み、
    前記連動機構は、前記第1ギアと前記第2ギアとの噛み合いによって前記第1揺動アームと前記第2揺動アームとを連動して回転させることで、前記第1糸保持部材の移動と、前記第2糸保持部材の移動を連動させることを特徴とする請求項5に記載の糸処理装置。
  7. 前記第1糸保持部材の前記糸掛位置は、前記配列方向から見たときに、前記第1糸保持部材が、前記第1規制ガイド及び前記第2規制ガイドに複数の糸が掛けられたときの糸道から、前記第1溝の開口する開口方向に外れる位置であり、
    前記第2糸保持部材の前記糸掛位置は、前記配列方向から見たときに、前記第2糸保持部材が、前記第1規制ガイド及び前記第2規制ガイドに複数の糸が掛けられたときの糸道から、前記第2溝の開口する開口方向に外れる位置であることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の糸処理装置。
  8. 前記第1規制ガイドは、前記配列方向から見たときに、前記糸掛位置にある前記第1糸保持部材に掛けられた複数の糸の糸道から外れた位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の糸処理装置。
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