JP2024048174A - 給湯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレン排出管による二次熱交換器及び排気トップと中和器との接続作業が支障なく行えるようにする。【解決手段】中和器80は、給湯一次熱交換器の前側で且つ給湯二次熱交換器32の下方に配置されて、上部に、第1ドレン排出管70の接続口81aが横向きに形成されており、第1ドレン排出管70は、排気トップ36の後方に配置され、ドレン排出口67に接続されて後方へ引き出された後、下方へ曲げられる曲管部71と、曲管部71の下端から中和器80の上方で横向きに曲げられて左右方向に延びる直管部72とを有して、直管部72が中和器80の接続口81aと接続されている一方、給湯二次熱交換器32の上ケーシング19の下面に、第2ドレン排出管74の上端が接続されて、第2ドレン排出管74の下端は、第1ドレン排出管70の直管部72に接続されている。【選択図】図9
Description
本開示は、一次熱交換器と二次熱交換器とを備えた潜熱回収型の給湯器に関する。
給湯器は、バーナ及び熱交換器を収容する燃焼室と、バーナ等を制御するコントローラ等を筐体に収容している。特に、熱交換器として、バーナの燃焼排気から主に顕熱を回収する一次熱交換器と、一次熱交換器を通過した燃焼排気から主に潜熱を回収する二次熱交換器とを併設した潜熱回収型の給湯器も知られている。この潜熱回収型の給湯器では、二次熱交換器内で発生したドレンを排出するために、特許文献1に開示されるように、二次熱交換器の前面側に排気部(排気トップ)を設けて、二次熱交換器で発生したドレンを排気部へ流入させている。二次熱交換器の下方には、中和装置(中和器)が配置されて、二次熱交換器の下方で排気部の後側に配置された三つ叉状の接続部材(ドレン排出管)により、二次熱交換器と排気部とがそれぞれ中和装置と接続されている。
この接続部材は、左右方向に傾斜して延びる管状部から、互いに異なる方向へ延びる3つの接続部を備えている。第1の接続部は、管状部の下端から下向きに形成されて中和装置の上面に接続されている。第2の接続部は、管状部の上端から前向きに形成されて排気部の背面に接続されている。第3の接続部は、管状部の中間部位から上向きに形成されて二次熱交換器の底面に接続されている。よって、二次熱交換器で発生したドレンは、第3の接続部から管状部を通過し、第1の接続部から中和装置に流入する。排気部で発生したドレンは、第2の接続部から管状部を通過し、第1の接続部から中和装置に流入する。中和装置に流入したドレンは、中和装置内で中和された後、筐体の外部へ排出されるようになっている。
上記特許文献1の給湯器では、製造工程において、中和装置に接続部材を接続したアセンブリとすると、運搬や保管をする際に、斜め上方に突出する管状部及びその先端から突出する2つの接続部が邪魔になったり、他のものにぶつけて変形したりして、生産性を低下させるおそれがある。
また、接続部材は、直線状の短い管状部に互いに異なる方向を向く3つの接続部が形成される構造であるため、各接続部を対応する中和装置、排気部、二次熱交換器にそれぞれ接続する作業がやりにくく、組み付けに手間や時間がかかってしまう。
また、接続部材は、直線状の短い管状部に互いに異なる方向を向く3つの接続部が形成される構造であるため、各接続部を対応する中和装置、排気部、二次熱交換器にそれぞれ接続する作業がやりにくく、組み付けに手間や時間がかかってしまう。
そこで、本開示は、ドレン排出管による二次熱交換器及び排気トップと中和器との接続作業が支障なく行える給湯器を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、本開示は、筐体内に、バーナが配置される燃焼室と、バーナの上方で燃焼室の同一空間内に併設されてバーナの燃焼排気が通過し、それぞれ異なる通水経路が接続される2つの一次熱交換器とが配置され、
燃焼室内で一次熱交換器の上方に、少なくとも一方の通水経路の上流側に接続される二次熱交換器が配置され、
燃焼室における二次熱交換器の収容部に、二次熱交換器を通過した燃焼排気の出口が設けられ、出口に、二次熱交換器で発生したドレンを受ける排気トップが設けられて、排気トップに設けたドレン排出口に、ドレン排出管を介して中和器が接続される給湯器であって、
二次熱交換器の収容部は、2つの一次熱交換器の収容部よりも前方へ突出して設けられ、二次熱交換器の収容部の前面に出口及び排気トップが設けられていると共に、排気トップの後面にドレン排出口が形成されて、
中和器は、一次熱交換器の前側で且つ二次熱交換器の下方に配置されて、上部に、ドレン排出管の接続口が横向きに形成されており、
ドレン排出管は、排気トップの後方に配置され、ドレン排出口に接続されて後方へ引き出された後、下方へ曲げられる曲管部と、曲管部の下端から中和器の上方で横向きに曲げられて左右方向に延びる直管部とを有して、直管部が中和器の接続口と接続されている一方、
二次熱交換器の収容部の下面に、第2のドレン排出管の上端が接続されて、第2のドレン排出管の下端は、ドレン排出管の直管部に接続されていることを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、第2のドレン排出管の下端は、下方へ向かうに従って接続口から離れる方向へ傾斜して、直管部の一部を形成するT字管に接続されていることを特徴とする。
燃焼室内で一次熱交換器の上方に、少なくとも一方の通水経路の上流側に接続される二次熱交換器が配置され、
燃焼室における二次熱交換器の収容部に、二次熱交換器を通過した燃焼排気の出口が設けられ、出口に、二次熱交換器で発生したドレンを受ける排気トップが設けられて、排気トップに設けたドレン排出口に、ドレン排出管を介して中和器が接続される給湯器であって、
二次熱交換器の収容部は、2つの一次熱交換器の収容部よりも前方へ突出して設けられ、二次熱交換器の収容部の前面に出口及び排気トップが設けられていると共に、排気トップの後面にドレン排出口が形成されて、
中和器は、一次熱交換器の前側で且つ二次熱交換器の下方に配置されて、上部に、ドレン排出管の接続口が横向きに形成されており、
ドレン排出管は、排気トップの後方に配置され、ドレン排出口に接続されて後方へ引き出された後、下方へ曲げられる曲管部と、曲管部の下端から中和器の上方で横向きに曲げられて左右方向に延びる直管部とを有して、直管部が中和器の接続口と接続されている一方、
二次熱交換器の収容部の下面に、第2のドレン排出管の上端が接続されて、第2のドレン排出管の下端は、ドレン排出管の直管部に接続されていることを特徴とする。
本開示の別の態様は、上記構成において、第2のドレン排出管の下端は、下方へ向かうに従って接続口から離れる方向へ傾斜して、直管部の一部を形成するT字管に接続されていることを特徴とする。
本開示によれば、ドレン排出管の左右方向に延びる直管部が中和器に接続されるので、中和器にドレン排出管を接続したアセンブリとしても、曲管部を除いて突出部分が少なくなる。よって、運搬や保管をする際にドレン排出管が邪魔になったり、他のものにぶつけて変形したりするおそれが少なくなる。
また、ドレン排出管が曲管部を有するので、曲管部の弾性を利用して、曲管部をドレン排出口に、直管部を中和器の接続口にそれぞれ容易に接続することができる。よって、ドレン排出管の接続を簡単且つ短時間で行うことができる。すなわち、ドレン排出管による二次熱交換器及び排気トップと中和器との接続作業が支障なく行え、生産性を維持することが可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、第2のドレン排出管の下端は、下方へ向かうに従って接続口から離れる方向へ傾斜して、直管部の一部を形成するT字管に接続されているので、曲管部と第2のドレン排出管の下端とによって位置関係の誤差を吸収できる。よって、直管部と第2のドレン排出管との接続及び、直管部と中和器の接続口との接続をそれぞれ容易に行うことができる。
また、ドレン排出管が曲管部を有するので、曲管部の弾性を利用して、曲管部をドレン排出口に、直管部を中和器の接続口にそれぞれ容易に接続することができる。よって、ドレン排出管の接続を簡単且つ短時間で行うことができる。すなわち、ドレン排出管による二次熱交換器及び排気トップと中和器との接続作業が支障なく行え、生産性を維持することが可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、第2のドレン排出管の下端は、下方へ向かうに従って接続口から離れる方向へ傾斜して、直管部の一部を形成するT字管に接続されているので、曲管部と第2のドレン排出管の下端とによって位置関係の誤差を吸収できる。よって、直管部と第2のドレン排出管との接続及び、直管部と中和器の接続口との接続をそれぞれ容易に行うことができる。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(給湯器の全体構成の説明)
図1は、給湯器の一例を示す正面図である。図2は、フロントカバーを取り外した状態の正面図である。図3は、図1のA-A線断面図である。
給湯器1は、縦長箱状の筐体2を有する。筐体2は、箱本体3とフロントカバー4とを備えている。箱本体3は、前面を開口して前後に深底となっている。フロントカバー4は、箱本体3に前方からネジ止めされて前面を閉塞する。フロントカバー4の上部には、後述する上ケーシング19の前側に設けられた円筒状の排気口37が貫通している。
箱本体3は、天板5及び底板6、左右の側板7A,7B及び背板8を備えている。底板6には、外部の水道管に接続するための水入口9と、外部の給湯栓に接続するための湯出口10と、外部の浴槽に接続するための風呂戻り口11と風呂往き口12とが設けられている。底板6の中央部には、外部のガス配管に接続するためのガス入口13と、後述する中和器80に接続される排水口14とが設けられている。背板8の上下には、壁面等へ設置するための取付板15,15が設けられている。
(給湯器の全体構成の説明)
図1は、給湯器の一例を示す正面図である。図2は、フロントカバーを取り外した状態の正面図である。図3は、図1のA-A線断面図である。
給湯器1は、縦長箱状の筐体2を有する。筐体2は、箱本体3とフロントカバー4とを備えている。箱本体3は、前面を開口して前後に深底となっている。フロントカバー4は、箱本体3に前方からネジ止めされて前面を閉塞する。フロントカバー4の上部には、後述する上ケーシング19の前側に設けられた円筒状の排気口37が貫通している。
箱本体3は、天板5及び底板6、左右の側板7A,7B及び背板8を備えている。底板6には、外部の水道管に接続するための水入口9と、外部の給湯栓に接続するための湯出口10と、外部の浴槽に接続するための風呂戻り口11と風呂往き口12とが設けられている。底板6の中央部には、外部のガス配管に接続するためのガス入口13と、後述する中和器80に接続される排水口14とが設けられている。背板8の上下には、壁面等へ設置するための取付板15,15が設けられている。
箱本体3内の奥側には、燃焼室16が設けられている。燃焼室16は、上下方向に連通する下ケーシング17と中ケーシング18と上ケーシング19とを備えている。
下ケーシング17には、複数のバーナユニット20,20・・が収容されている。各バーナユニット20は、前後方向に延びる扁平なバーナ21を左右方向に複数並設してなる。バーナ21の数は、バーナユニット20毎に異なっている。
下ケーシング17の下面には、図4に示すように、燃焼ファン22が連結されている。燃焼ファン22は、後面側に設けたファンモータ23により、前後方向を軸として回転する。燃焼ファン22は、バーナユニット20に燃焼用空気を供給する。
下ケーシング17の前側には、ガス分配ユニット25が設けられている。ガス分配ユニット25は、複数の電磁弁を備えて、各電磁弁の開閉により燃焼させるバーナユニット20を切替可能となっている。バーナユニット20の上流端には、元弁及び比例弁を備えたガス配管26が接続されている。ガス配管26は、ガス入口13に接続されている。
下ケーシング17には、複数のバーナユニット20,20・・が収容されている。各バーナユニット20は、前後方向に延びる扁平なバーナ21を左右方向に複数並設してなる。バーナ21の数は、バーナユニット20毎に異なっている。
下ケーシング17の下面には、図4に示すように、燃焼ファン22が連結されている。燃焼ファン22は、後面側に設けたファンモータ23により、前後方向を軸として回転する。燃焼ファン22は、バーナユニット20に燃焼用空気を供給する。
下ケーシング17の前側には、ガス分配ユニット25が設けられている。ガス分配ユニット25は、複数の電磁弁を備えて、各電磁弁の開閉により燃焼させるバーナユニット20を切替可能となっている。バーナユニット20の上流端には、元弁及び比例弁を備えたガス配管26が接続されている。ガス配管26は、ガス入口13に接続されている。
中ケーシング18には、給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28が収容されている。給湯一次熱交換器27は、左右方向に所定間隔をおいて配設される複数のフィン29,29・・と、各フィン29を蛇行状に上下二段で貫通する給湯側伝熱管30とを備えている。風呂熱交換器28は、各フィン29と、上下段の給湯側伝熱管30の間で各フィン29を蛇行状に貫通する風呂側伝熱管31とを備えている。すなわち、給湯器1は、1つの中ケーシング18内に通水経路(給湯回路及び風呂回路)が異なる給湯一次熱交換器27と風呂熱交換器28とが併設されて共通のバーナユニット20によって加熱される1缶2水路型となっている。
上ケーシング19には、給湯二次熱交換器32が収容されている。給湯二次熱交換器32は、蛇行状に形成される複数の吸熱管33,33・・を収容している。各吸熱管33は、図4に示すように、両端が上ケーシング19の左側面へ前後に設けた入側ヘッダ34と出側ヘッダ35とに接続されて、入側端部同士と出側端部同士とが互いに連通している。
上ケーシング19は、中ケーシング18と後部同士で連通している。上ケーシング19は、前下がり傾斜姿勢で支持されて、中ケーシング18よりも前方へ突出している。上ケーシング19の前側には、前後に扁平な排気トップ36が取り付けられている。排気トップ36の前側に排気口37が前向きに連結されている。排気トップ36の詳細については後述する。
水入口9には、給水管40が接続されている。給水管40は、燃焼室16の左側で上方に引き回され、上ケーシング19の入側ヘッダ34に接続されている。
出側ヘッダ35には、中継管41が接続されている。中継管41は、図5にも示すように、燃焼室16の左側から中ケーシング18の後方を通って中ケーシング18の右側へ回り込んでいる。そして、中継管41は、中ケーシング18の右側で前方へ引き回されて、給湯一次熱交換器27の給湯側伝熱管30の下段の上流端に接続されている。
上ケーシング19は、中ケーシング18と後部同士で連通している。上ケーシング19は、前下がり傾斜姿勢で支持されて、中ケーシング18よりも前方へ突出している。上ケーシング19の前側には、前後に扁平な排気トップ36が取り付けられている。排気トップ36の前側に排気口37が前向きに連結されている。排気トップ36の詳細については後述する。
水入口9には、給水管40が接続されている。給水管40は、燃焼室16の左側で上方に引き回され、上ケーシング19の入側ヘッダ34に接続されている。
出側ヘッダ35には、中継管41が接続されている。中継管41は、図5にも示すように、燃焼室16の左側から中ケーシング18の後方を通って中ケーシング18の右側へ回り込んでいる。そして、中継管41は、中ケーシング18の右側で前方へ引き回されて、給湯一次熱交換器27の給湯側伝熱管30の下段の上流端に接続されている。
給湯側伝熱管30の上段の下流端には、出湯管42が接続されている。出湯管42は、図6にも示すように、中ケーシング18の右側面から中ケーシング18の前方へ回り込み、中ケーシング18の前方を横切って中ケーシング18の左側へ移動する。そして、出湯管42は、図4に示すように、中ケーシング18の左前方で下方向に屈曲し、下方へ直線状に引き回された後、湯出口10に接続されている。出湯管42の直線部43は、バイパス管44を介して給水管40に接続されている。
風呂戻り口11には、風呂戻り管45が接続されている。風呂戻り管45は、図4~6に示すように、ポンプ46を介して燃焼室16の右側を上方へ引き回される。そして、風呂戻り管45は、中ケーシング18の前方を横切って中ケーシング18の左側に回り込み、風呂熱交換器28の風呂側伝熱管31の上流端に接続される。風呂戻り管45は、落とし込み管47を介して出湯管42と接続されている。
風呂往き口12には、風呂往き管48が接続されている。風呂往き管48は、燃焼室16の右側を上方へ引き回された後、中ケーシング18の右側で風呂側伝熱管31の下流端に接続されている。
風呂戻り口11には、風呂戻り管45が接続されている。風呂戻り管45は、図4~6に示すように、ポンプ46を介して燃焼室16の右側を上方へ引き回される。そして、風呂戻り管45は、中ケーシング18の前方を横切って中ケーシング18の左側に回り込み、風呂熱交換器28の風呂側伝熱管31の上流端に接続される。風呂戻り管45は、落とし込み管47を介して出湯管42と接続されている。
風呂往き口12には、風呂往き管48が接続されている。風呂往き管48は、燃焼室16の右側を上方へ引き回された後、中ケーシング18の右側で風呂側伝熱管31の下流端に接続されている。
燃焼室16の周囲には、樹脂シート50が巻回されている。樹脂シート50は、図1,2及び図7に示すように、下ケーシング17と中ケーシング18とに跨がって燃焼室16の周囲に巻回される帯状体である。樹脂シート50は、各配管の外側で左右の側板7A,7B、背板8の内面に沿って巻回されることで、燃焼室16と非接触となっている。
樹脂シート50には、幅方向に往復して蛇行しながら長手方向に延びる連続状の導電パターン51が、長手方向の全長に亘って印刷されている。導電パターン51の両端は、後述するコントローラ90へ電気的に接続されて、過熱防止装置を形成している。この過熱防止装置は、下ケーシング17又は中ケーシング18の異常過熱によってひび割れや穴あき等が生じて燃焼排気が噴出すると、樹脂シート50の溶融と共に導電パターン51が破断して抵抗値が急増又は無限大となることで、その抵抗値の変化を検知したコントローラ90が燃料ガスの供給を停止してバーナユニット20を消火させるものである。
樹脂シート50には、幅方向に往復して蛇行しながら長手方向に延びる連続状の導電パターン51が、長手方向の全長に亘って印刷されている。導電パターン51の両端は、後述するコントローラ90へ電気的に接続されて、過熱防止装置を形成している。この過熱防止装置は、下ケーシング17又は中ケーシング18の異常過熱によってひび割れや穴あき等が生じて燃焼排気が噴出すると、樹脂シート50の溶融と共に導電パターン51が破断して抵抗値が急増又は無限大となることで、その抵抗値の変化を検知したコントローラ90が燃料ガスの供給を停止してバーナユニット20を消火させるものである。
(排気トップの説明)
排気トップ36は、図8~図10に示すように、前板55と、後板56と、一対のシール材57,57とからなる。前板55は、プレス成形されて正面視が横長矩形状となる金属板で、外周には、後方へ向けて折り返し部58が形成されている。前板55には、前方へ突出する円形の接続口59が形成されている。接続口59に排気口37が取り付けられる。
後板56は、前板55と同形の正面視横長矩形状にプレス成形される金属板である。但し、後板56には、後方へ突出する絞り部60が設けられている。この絞り部60は、深絞り部61と浅絞り部62とからなる二段絞り形状となっている。
深絞り部61は、後板56の上側で正面視横長矩形状に形成されている。但し、深絞り部61の下面は、前方へ向かうに従って下り傾斜する下傾斜面63となっている。深絞り部61の後面は、下方へ向かうに従って後方へ突出する後傾斜面64となっている。後傾斜面64には、連通口65が形成されている。連通口65に対応する上ケーシング19の前面には、燃焼排気の出口66が形成されている。
排気トップ36は、図8~図10に示すように、前板55と、後板56と、一対のシール材57,57とからなる。前板55は、プレス成形されて正面視が横長矩形状となる金属板で、外周には、後方へ向けて折り返し部58が形成されている。前板55には、前方へ突出する円形の接続口59が形成されている。接続口59に排気口37が取り付けられる。
後板56は、前板55と同形の正面視横長矩形状にプレス成形される金属板である。但し、後板56には、後方へ突出する絞り部60が設けられている。この絞り部60は、深絞り部61と浅絞り部62とからなる二段絞り形状となっている。
深絞り部61は、後板56の上側で正面視横長矩形状に形成されている。但し、深絞り部61の下面は、前方へ向かうに従って下り傾斜する下傾斜面63となっている。深絞り部61の後面は、下方へ向かうに従って後方へ突出する後傾斜面64となっている。後傾斜面64には、連通口65が形成されている。連通口65に対応する上ケーシング19の前面には、燃焼排気の出口66が形成されている。
浅絞り部62は、深絞り部61の下側から連通状態で形成されている。浅絞り部62の下端は、左側へ向かって下り傾斜している。浅絞り部62の後面で左下の隅部には、ドレン排出口67が形成されている。よって、前板55と後板56との間で浅絞り部62内には、深絞り部61及びドレン排出口67と連通する扁平なドレン貯留部68が形成されることになる。
シール材57,57は、前板55及び後板56の上下の外形状に沿ってU字状及び逆U字状に折曲される帯状である。前板55の折り返し部58の内側でシール材57,57を挟んだ状態で前板55と後板56とをネジ止めすることで、排気トップ36が組み付けられる。上ケーシング19には、深絞り部61の後面を上ケーシング19の前面にネジ止めすることで組み付けられる。この状態で後傾斜面64の連通口65と上ケーシング19の出口66とが対向して連通する。
シール材57,57は、前板55及び後板56の上下の外形状に沿ってU字状及び逆U字状に折曲される帯状である。前板55の折り返し部58の内側でシール材57,57を挟んだ状態で前板55と後板56とをネジ止めすることで、排気トップ36が組み付けられる。上ケーシング19には、深絞り部61の後面を上ケーシング19の前面にネジ止めすることで組み付けられる。この状態で後傾斜面64の連通口65と上ケーシング19の出口66とが対向して連通する。
ドレン排出口67には、第1ドレン排出管70が接続されている。第1ドレン排出管70は、曲管部71と直管部72とを有している。曲管部71は、上端がドレン排出口67に接続されて後方へ引き出された後、下方へカーブして下端を右側へ開口させている。直管部72は、曲管部71の下端に接続されて右方向へ直線状に延び、後述する中和器80と接続されている。こうして中ケーシング18よりも前方へ突出する上ケーシング19の前面に排気トップ36を取り付けてその後板56に浅絞り部62を形成しているので、排気トップ36と中ケーシング18との間に前後方向のスペースを確保でき、第1ドレン排出管70を排気トップ36の後板56へ支障なく接続することができる。
前下がり傾斜する上ケーシング19の前側下面には、左右中央が最も低くなる深底部73が形成されている。深底部73には、第2ドレン排出管74の上端が接続されている。第2ドレン排出管74は、下方へ延びて下端を第1ドレン排出管70の直管部72に接続させている。ここでは直管部72における第2ドレン排出管74との接続部にT字管75が用いられて、クイックファスナ76によって接続されている。
前下がり傾斜する上ケーシング19の前側下面には、左右中央が最も低くなる深底部73が形成されている。深底部73には、第2ドレン排出管74の上端が接続されている。第2ドレン排出管74は、下方へ延びて下端を第1ドレン排出管70の直管部72に接続させている。ここでは直管部72における第2ドレン排出管74との接続部にT字管75が用いられて、クイックファスナ76によって接続されている。
排気トップ36の下方で燃焼室16の前側には、中和器80が配置されている。中和器80は、正面視が矩形状の箱体で、内部には図示しない中和剤が充填されている。中和器80の上面で右寄りには、ドレン入口部81が上向きに突設されている。ドレン入口部81の左側面には、図2,8,9に示すように、短筒状の接続口81aが突出している。接続口81aに、第1ドレン排出管70の直管部72が外嵌されて接続されている。こうして第1ドレン排出管70の直管部72が横向きに接続されることで、曲管部71による下向きの付勢力が直管部72に加わり、直管部72が前後にがたつくことなく中和器80の上方に位置決めされる。
中和器80の上部は、図3,8に示すように、中ケーシング18及び上ケーシング19から下向きに固定されたブラケット金具83に、側面視L字状の取付金具84を介して固定されている。中和器80の下部は、ガス分配ユニット25の前側で下ケーシング17に固定されて左右方向に延びる固定バー85に固定されている。中和器80の下面には、底板6の排水口14と接続される排水管82(図2,5,6)が接続されている。
中和器80の下方には、コントローラ90が配置されている。コントローラ90は、正面視が横長矩形状の収納ケース91内に、同形状の電装基板92を収納してなり、底板6上の最も前側に設置されている。
中和器80の上部は、図3,8に示すように、中ケーシング18及び上ケーシング19から下向きに固定されたブラケット金具83に、側面視L字状の取付金具84を介して固定されている。中和器80の下部は、ガス分配ユニット25の前側で下ケーシング17に固定されて左右方向に延びる固定バー85に固定されている。中和器80の下面には、底板6の排水口14と接続される排水管82(図2,5,6)が接続されている。
中和器80の下方には、コントローラ90が配置されている。コントローラ90は、正面視が横長矩形状の収納ケース91内に、同形状の電装基板92を収納してなり、底板6上の最も前側に設置されている。
(給湯器の動作説明)
給湯器1において、通常の給湯は以下の如くなされる。
湯出口10に接続された外部配管の給湯栓が開栓されて器具内に通水され、その通水を給水管40に設けた給湯水量センサで検知すると、コントローラ90は、燃焼ファン22を所定時間回転させて、燃焼室16内に貯留している燃焼排気を排出させる(プリパージ)。その後、ガス配管26の元弁及びガス分配ユニット25の電磁弁を開弁させ、比例弁を所定開度で開弁させて、バーナユニット20へガスを供給すると共に、イグナイタを作動させてバーナユニット20に点火する。
これにより、給水管40から供給される水は、給湯二次熱交換器32の吸熱管33を流れる際にバーナユニット20の燃焼排気と熱交換して潜熱を回収する。
そして、給湯二次熱交換器32を通過した湯水は、中継管41を介して給湯一次熱交換器32に流れ、給湯側伝熱管30を流れる際にバーナユニット20の燃焼排気と熱交換して顕熱を回収する。こうして加熱された湯は、出湯管42及び外部配管を通って給湯栓から出湯される。
給湯器1において、通常の給湯は以下の如くなされる。
湯出口10に接続された外部配管の給湯栓が開栓されて器具内に通水され、その通水を給水管40に設けた給湯水量センサで検知すると、コントローラ90は、燃焼ファン22を所定時間回転させて、燃焼室16内に貯留している燃焼排気を排出させる(プリパージ)。その後、ガス配管26の元弁及びガス分配ユニット25の電磁弁を開弁させ、比例弁を所定開度で開弁させて、バーナユニット20へガスを供給すると共に、イグナイタを作動させてバーナユニット20に点火する。
これにより、給水管40から供給される水は、給湯二次熱交換器32の吸熱管33を流れる際にバーナユニット20の燃焼排気と熱交換して潜熱を回収する。
そして、給湯二次熱交換器32を通過した湯水は、中継管41を介して給湯一次熱交換器32に流れ、給湯側伝熱管30を流れる際にバーナユニット20の燃焼排気と熱交換して顕熱を回収する。こうして加熱された湯は、出湯管42及び外部配管を通って給湯栓から出湯される。
コントローラ90は、出湯管42に設けた出口温度サーミスタによって、給湯一次熱交換器27直後から出湯される湯の温度である出口温度を監視し、バイパス管44に設けた分配弁を駆動させて、出口温度が、給湯一次熱交換器27でのドレンの発生や過熱を防止できる温度範囲内に維持されるようにバイパス管44への流量(バイパス率)を制御する。
また、コントローラ90は、出湯管42に設けた出湯温度サーミスタによって出湯温度を監視し、出湯温度が外部の給湯リモコン又は風呂リモコンによって指示された設定温度となるように、ガス分配ユニット25の各電磁弁の開閉制御と比例弁の開度調整とを行うと共に、燃焼ファン22の回転数制御によって空気量を連続的に変化させる。
給湯栓を閉じると、給湯水量センサからの信号停止を確認したコントローラ90は、元弁及びガス分配ユニット25の電磁弁を閉じてバーナユニット20を消火させ、所定時間燃焼ファン22を回転させる(ポストパージ)。
また、コントローラ90は、出湯管42に設けた出湯温度サーミスタによって出湯温度を監視し、出湯温度が外部の給湯リモコン又は風呂リモコンによって指示された設定温度となるように、ガス分配ユニット25の各電磁弁の開閉制御と比例弁の開度調整とを行うと共に、燃焼ファン22の回転数制御によって空気量を連続的に変化させる。
給湯栓を閉じると、給湯水量センサからの信号停止を確認したコントローラ90は、元弁及びガス分配ユニット25の電磁弁を閉じてバーナユニット20を消火させ、所定時間燃焼ファン22を回転させる(ポストパージ)。
一方、給湯リモコン又は風呂リモコンの自動スイッチを押すと、コントローラ90は、落とし込み管47に設けた落とし込み水電磁弁を開弁して給湯一次熱交換器27及び給湯二次熱交換器32に通水させてバーナユニット20を燃焼させる。出湯管42からの湯は、落とし込み管47及び風呂戻り管45を通って外部の浴槽に供給される。落とし込み管47に設けた風呂水量センサで検出した水量が設定水量に達すると、コントローラ90は、落とし込み水電磁弁を閉じて通水を停止し、バーナユニット20を消火させる。
次に、コントローラ90は、ポンプ46を作動させて、風呂熱交換器28と浴槽との間で湯を循環させる。このとき、コントローラ90は、風呂戻り管45及び風呂往き管48に設けたサーミスタで循環する湯の温度を監視し、設定温度からの低下を確認すると、給湯時と同様にバーナユニット20を点火すると共に、燃焼ファン22によって燃焼用空気を供給する。よって、風呂熱交換器28と浴槽との間を循環する風呂循環水は、風呂側伝熱管31を流れる際にバーナユニット20の燃焼排気と熱交換されて設定温度まで加熱される。設定温度に達すると、コントローラ90は、バーナユニット20の燃焼を停止させ、ポンプ46を停止させる。
次に、コントローラ90は、ポンプ46を作動させて、風呂熱交換器28と浴槽との間で湯を循環させる。このとき、コントローラ90は、風呂戻り管45及び風呂往き管48に設けたサーミスタで循環する湯の温度を監視し、設定温度からの低下を確認すると、給湯時と同様にバーナユニット20を点火すると共に、燃焼ファン22によって燃焼用空気を供給する。よって、風呂熱交換器28と浴槽との間を循環する風呂循環水は、風呂側伝熱管31を流れる際にバーナユニット20の燃焼排気と熱交換されて設定温度まで加熱される。設定温度に達すると、コントローラ90は、バーナユニット20の燃焼を停止させ、ポンプ46を停止させる。
そして、上ケーシング19内の給湯二次熱交換器32を通過した燃焼排気は、出口66から排気トップ36内を通過し、排気口37から外部へ排出される。この燃焼排気の流れにおいてドレンが発生すると、ドレンの一部は、排気トップ36の深絞り部61から浅絞り部62に流入してドレン貯留部68に集められ、下り傾斜する浅絞り部62の下端によってドレン排出口67に導かれ、第1ドレン排出管70を介して中和器80に排出される。ドレンの他の一部は、上ケーシング19の深底部73に集められ、第2ドレン排出管74及び第1ドレン排出管70の直管部72を介して中和器80に排出される。中和器80で中和されたドレンは、排水管82から器具外部へ排出される。
ここではドレン貯留部68が排気口37の下端よりも低く、排気口37の中心を通る水平方向に対して下方へ離れた位置にあるため、排気圧の影響が少なくなっている。
また、ドレン貯留部68の前後方向の寸法が短いので、ここに貯留したドレンが排気圧に晒される表面積が小さくて済む。この点でも排気圧の影響を受けにくくなっている。
さらに、ドレン貯留部68の容積が小さいので、貯留したドレンが少量であっても第1ドレン排出管70に流れやすくなっている。
よって、燃焼排気の排気圧でドレンが排気口37から外部へ飛び出しにくくなっている。
ここではドレン貯留部68が排気口37の下端よりも低く、排気口37の中心を通る水平方向に対して下方へ離れた位置にあるため、排気圧の影響が少なくなっている。
また、ドレン貯留部68の前後方向の寸法が短いので、ここに貯留したドレンが排気圧に晒される表面積が小さくて済む。この点でも排気圧の影響を受けにくくなっている。
さらに、ドレン貯留部68の容積が小さいので、貯留したドレンが少量であっても第1ドレン排出管70に流れやすくなっている。
よって、燃焼排気の排気圧でドレンが排気口37から外部へ飛び出しにくくなっている。
(ドレン排出管に係る開示の効果)
上記形態の給湯器1は、筐体2内に、バーナ21が配置される燃焼室16と、バーナ21の上方で燃焼室16の同一空間内に併設されてバーナ21の燃焼排気が通過し、給湯回路及び風呂回路(異なる通水経路の一例)が接続される給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28(2つの一次熱交換器の一例)とが配置され、燃焼室16内で給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28の上方に、給湯側の通水経路の上流側に接続される給湯二次熱交換器32(二次熱交換器の一例)が配置されている。また、燃焼室16における上ケーシング19(二次熱交換器の収容部の一例)に、給湯二次熱交換器32を通過した燃焼排気の出口66が設けられ、出口66に、給湯二次熱交換器32で発生したドレンを受ける排気トップ36が設けられて、排気トップ36に設けたドレン排出口67に、第1ドレン排出管70(ドレン排出管の一例)を介して中和器80が接続されている。
そして、上ケーシング19は、中ケーシング18(2つの一次熱交換器の収容部の一例)よりも前方へ突出して設けられ、上ケーシング19の前面に出口66及び排気トップ36が設けられていると共に、排気トップ36の後面にドレン排出口67が形成されて、
中和器80は、給湯一次熱交換器27の前側で且つ給湯二次熱交換器32の下方に配置されて、上部に、第1ドレン排出管70の接続口81aが横向きに形成されており、
第1ドレン排出管70は、排気トップ36の後方に配置され、ドレン排出口67に接続されて後方へ引き出された後、下方へ曲げられる曲管部71と、曲管部71の下端から中和器80の上方で横向きに曲げられて左右方向に延びる直管部72とを有して、直管部72が中和器80の接続口81aと接続されている一方、
給湯二次熱交換器32の上ケーシング19の下面に、第2ドレン排出管74(第2のドレン排出管の一例)の上端が接続されて、第2ドレン排出管74の下端は、第1ドレン排出管70の直管部72に接続されている。
上記形態の給湯器1は、筐体2内に、バーナ21が配置される燃焼室16と、バーナ21の上方で燃焼室16の同一空間内に併設されてバーナ21の燃焼排気が通過し、給湯回路及び風呂回路(異なる通水経路の一例)が接続される給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28(2つの一次熱交換器の一例)とが配置され、燃焼室16内で給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28の上方に、給湯側の通水経路の上流側に接続される給湯二次熱交換器32(二次熱交換器の一例)が配置されている。また、燃焼室16における上ケーシング19(二次熱交換器の収容部の一例)に、給湯二次熱交換器32を通過した燃焼排気の出口66が設けられ、出口66に、給湯二次熱交換器32で発生したドレンを受ける排気トップ36が設けられて、排気トップ36に設けたドレン排出口67に、第1ドレン排出管70(ドレン排出管の一例)を介して中和器80が接続されている。
そして、上ケーシング19は、中ケーシング18(2つの一次熱交換器の収容部の一例)よりも前方へ突出して設けられ、上ケーシング19の前面に出口66及び排気トップ36が設けられていると共に、排気トップ36の後面にドレン排出口67が形成されて、
中和器80は、給湯一次熱交換器27の前側で且つ給湯二次熱交換器32の下方に配置されて、上部に、第1ドレン排出管70の接続口81aが横向きに形成されており、
第1ドレン排出管70は、排気トップ36の後方に配置され、ドレン排出口67に接続されて後方へ引き出された後、下方へ曲げられる曲管部71と、曲管部71の下端から中和器80の上方で横向きに曲げられて左右方向に延びる直管部72とを有して、直管部72が中和器80の接続口81aと接続されている一方、
給湯二次熱交換器32の上ケーシング19の下面に、第2ドレン排出管74(第2のドレン排出管の一例)の上端が接続されて、第2ドレン排出管74の下端は、第1ドレン排出管70の直管部72に接続されている。
この構成によれば、第1ドレン排出管70の左右方向に延びる直管部72が中和器80に接続されるので、中和器80に第1ドレン排出管70を接続したアセンブリとしても、曲管部71を除いて突出部分が少なくなる。よって、運搬や保管をする際に第1ドレン排出管70が邪魔になったり、他のものにぶつけて変形したりするおそれが少なくなる。
また、第1ドレン排出管70が曲管部71を有するので、曲管部71の弾性を利用して、曲管部71をドレン排出口67に、直管部72を中和器80の接続口81aにそれぞれ容易に接続することができる。よって、第1ドレン排出管70の接続を簡単且つ短時間で行うことができる。すなわち、第1ドレン排出管70による給湯二次熱交換器32及び排気トップ36と中和器80との接続作業が支障なく行え、生産性を維持することが可能となる。
そして、第2ドレン排出管74の下端は、下方へ向かうに従って接続口81aから離れる方向へ傾斜して、直管部72の一部を形成するT字管75に接続されているので、曲管部71と第2ドレン排出管74の下端とによって位置関係の誤差を吸収できる。よって、直管部72と第2ドレン排出管74との接続及び、直管部72と中和器80の接続口81aとの接続をそれぞれ容易に行うことができる。
また、第1ドレン排出管70が曲管部71を有するので、曲管部71の弾性を利用して、曲管部71をドレン排出口67に、直管部72を中和器80の接続口81aにそれぞれ容易に接続することができる。よって、第1ドレン排出管70の接続を簡単且つ短時間で行うことができる。すなわち、第1ドレン排出管70による給湯二次熱交換器32及び排気トップ36と中和器80との接続作業が支障なく行え、生産性を維持することが可能となる。
そして、第2ドレン排出管74の下端は、下方へ向かうに従って接続口81aから離れる方向へ傾斜して、直管部72の一部を形成するT字管75に接続されているので、曲管部71と第2ドレン排出管74の下端とによって位置関係の誤差を吸収できる。よって、直管部72と第2ドレン排出管74との接続及び、直管部72と中和器80の接続口81aとの接続をそれぞれ容易に行うことができる。
なお、ドレン排出管に係る開示において、ドレン排出口及び第1ドレン排出管は、上記形態と左右逆に取り付けてもよい。
中和器の接続口は、短筒状に突設させて直管部を外嵌させる構造に限らない。例えば、接続口を開口として直管部を差し込み接続する構造としてもよい。
第2ドレン排出管の下端の傾斜は、直線状でなく曲線状であってもよい。T字管を用いずに第2ドレン排出管を直管部に接続してもよい。
ドレン排出管に係る開示において、排気トップの後板は上記二段絞り形状としなくてもよい。
中和器の接続口は、短筒状に突設させて直管部を外嵌させる構造に限らない。例えば、接続口を開口として直管部を差し込み接続する構造としてもよい。
第2ドレン排出管の下端の傾斜は、直線状でなく曲線状であってもよい。T字管を用いずに第2ドレン排出管を直管部に接続してもよい。
ドレン排出管に係る開示において、排気トップの後板は上記二段絞り形状としなくてもよい。
(排気トップの二段絞り形状に係る開示の効果)
上記形態の給湯器1は、筐体2内に、バーナ21が配置される燃焼室16と、バーナ21の上方で燃焼室16の同一空間内に併設されてバーナ21の燃焼排気が通過し、給湯回路及び風呂回路(異なる通水経路の一例)が接続される給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28(2つの一次熱交換器の一例)とが配置され、燃焼室16内で給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28の上方に、給湯側の通水経路の上流側に接続される給湯二次熱交換器32(二次熱交換器の一例)が配置されている。また、燃焼室16における上ケーシング19(二次熱交換器の収容部の一例)に、給湯二次熱交換器32を通過した燃焼排気の出口66が設けられ、出口66に、給湯二次熱交換器32で発生したドレンを受ける排気トップ36が設けられて、排気トップ36に設けたドレン排出口67に、第1ドレン排出管70(ドレン排出管の一例)を介して中和器80が接続されている。
そして、上ケーシング19は、中ケーシング18(2つの一次熱交換器の収容部の一例)よりも前方へ突出して設けられ、上ケーシング19の前面に出口66及び排気トップ36が設けられて、排気トップ36の後面は、上側に設けられて後方へ突出する深絞り部61と、深絞り部61の下側に連通して設けられて深絞り部61よりも前後に浅い浅絞り部62とが形成される二段絞り形状となっており、深絞り部61に上ケーシング19の前面が連結され、浅絞り部62にドレン排出口67が形成されている。
この構成によれば、筐体2内のスペースが狭くなる1缶2水路型であっても、給湯二次熱交換器32で発生するドレンを受ける排気トップ36に第1ドレン排出管70及び中和器80を支障なく接続することができる。
また、浅絞り部62によって排気トップ36の後側に比較的広いスペースが確保されるため、第1、第2ドレン排出管70,74の材料や形状に制約を受けにくくなる。よって、第1、第2ドレン排出管70,74の耐久性を維持してコストアップも抑制することができる。
上記形態の給湯器1は、筐体2内に、バーナ21が配置される燃焼室16と、バーナ21の上方で燃焼室16の同一空間内に併設されてバーナ21の燃焼排気が通過し、給湯回路及び風呂回路(異なる通水経路の一例)が接続される給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28(2つの一次熱交換器の一例)とが配置され、燃焼室16内で給湯一次熱交換器27及び風呂熱交換器28の上方に、給湯側の通水経路の上流側に接続される給湯二次熱交換器32(二次熱交換器の一例)が配置されている。また、燃焼室16における上ケーシング19(二次熱交換器の収容部の一例)に、給湯二次熱交換器32を通過した燃焼排気の出口66が設けられ、出口66に、給湯二次熱交換器32で発生したドレンを受ける排気トップ36が設けられて、排気トップ36に設けたドレン排出口67に、第1ドレン排出管70(ドレン排出管の一例)を介して中和器80が接続されている。
そして、上ケーシング19は、中ケーシング18(2つの一次熱交換器の収容部の一例)よりも前方へ突出して設けられ、上ケーシング19の前面に出口66及び排気トップ36が設けられて、排気トップ36の後面は、上側に設けられて後方へ突出する深絞り部61と、深絞り部61の下側に連通して設けられて深絞り部61よりも前後に浅い浅絞り部62とが形成される二段絞り形状となっており、深絞り部61に上ケーシング19の前面が連結され、浅絞り部62にドレン排出口67が形成されている。
この構成によれば、筐体2内のスペースが狭くなる1缶2水路型であっても、給湯二次熱交換器32で発生するドレンを受ける排気トップ36に第1ドレン排出管70及び中和器80を支障なく接続することができる。
また、浅絞り部62によって排気トップ36の後側に比較的広いスペースが確保されるため、第1、第2ドレン排出管70,74の材料や形状に制約を受けにくくなる。よって、第1、第2ドレン排出管70,74の耐久性を維持してコストアップも抑制することができる。
浅絞り部62の内部には、ドレン貯留部68が形成されているので、少量のドレンでも中和器80へ排出することができる。また、排気圧力でドレンが飛散するおそれが低減される。
ドレン排出口67は、浅絞り部62における左下隅部に配置されていると共に、浅絞り部62の下端は、左右方向でドレン排出口67へ向かって下り傾斜している。
よって、浅絞り部62の内面を伝うドレンをドレン排出口67へ効率よく案内することができる。
ドレン排出口67は、浅絞り部62における左下隅部に配置されていると共に、浅絞り部62の下端は、左右方向でドレン排出口67へ向かって下り傾斜している。
よって、浅絞り部62の内面を伝うドレンをドレン排出口67へ効率よく案内することができる。
なお、排気トップの二段絞り形状に係る開示において、ドレン排出口は、左下隅部に限らず、右下隅部に設けてもよいし、左右方向の中央下部に設けてもよい。深絞り部の下端も、ドレン排出口の位置に応じて右側へ下り傾斜させたり、左右方向の両端から中央へ向けて下り傾斜させたりしてもよい。深絞り部の下端の傾斜をなくして平坦面とすることもできる。
深絞り部及び浅絞り部の深さ及び背面視形形状は、上記形態に限らず、適宜変更可能である。例えば深絞り部の背面は、上ケーシングが下り傾斜していなければ傾斜面としなくてもよい。
深絞り部及び浅絞り部の深さ及び背面視形形状は、上記形態に限らず、適宜変更可能である。例えば深絞り部の背面は、上ケーシングが下り傾斜していなければ傾斜面としなくてもよい。
各開示に共通して、排気トップの排気口は、正面視円形に限らず、正面視長円形等であってもよい。
上記形態では、給湯側にのみ一次熱交換器と二次熱交換器とを設けているが、風呂側にも二次熱交換器を設けてもよい。通水経路は、給湯回路と風呂回路とに限らず、給湯回路と暖房回路とであってもよい。暖房専用や風呂専用の給湯器でも各開示は適用可能である。
上記形態では、給湯側にのみ一次熱交換器と二次熱交換器とを設けているが、風呂側にも二次熱交換器を設けてもよい。通水経路は、給湯回路と風呂回路とに限らず、給湯回路と暖房回路とであってもよい。暖房専用や風呂専用の給湯器でも各開示は適用可能である。
1・・給湯器、2・・筐体、3・・箱本体、4・・フロントカバー、16・・燃焼室、17・・下ケーシング、18・・中ケーシング、19・・上ケーシング、20・・バーナユニット、21・・バーナ、22・・燃焼ファン、26・・ガス配管、27・・給湯一次熱交換器、28・・風呂熱交換器、29・・フィン、32・・給湯二次熱交換器、36・・排気トップ、37・・排気口、40・・給水管、41・・中継管、42・・出湯管、45・・風呂戻り管、48・・風呂往き管、50・・樹脂シート、55・・前板、56・・後板、57・・シール材、60・・絞り部、61・・深絞り部、62・・浅絞り部、65・・連通口、66・・出口、67・・ドレン排出口、68・・ドレン貯留部、70・・第1ドレン排出管、71・・曲管部、72・・直管部、74・・第2ドレン排出管、75・・T字管、80・・中和器、81a・・接続口、82・・配水管、90・・コントローラ、92・・電装基板。
Claims (2)
- 筐体内に、バーナが配置される燃焼室と、前記バーナの上方で前記燃焼室の同一空間内に併設されて前記バーナの燃焼排気が通過し、それぞれ異なる通水経路が接続される2つの一次熱交換器とが配置され、
前記燃焼室内で前記一次熱交換器の上方に、少なくとも一方の前記通水経路の上流側に接続される二次熱交換器が配置され、
前記燃焼室における前記二次熱交換器の収容部に、前記二次熱交換器を通過した燃焼排気の出口が設けられ、前記出口に、前記二次熱交換器で発生したドレンを受ける排気トップが設けられて、前記排気トップに設けたドレン排出口に、ドレン排出管を介して中和器が接続される給湯器であって、
前記二次熱交換器の収容部は、前記2つの一次熱交換器の収容部よりも前方へ突出して設けられ、前記二次熱交換器の収容部の前面に前記出口及び前記排気トップが設けられていると共に、前記排気トップの後面に前記ドレン排出口が形成されて、
前記中和器は、前記一次熱交換器の前側で且つ前記二次熱交換器の下方に配置されて、上部に、前記ドレン排出管の接続口が横向きに形成されており、
前記ドレン排出管は、前記排気トップの後方に配置され、前記ドレン排出口に接続されて後方へ引き出された後、下方へ曲げられる曲管部と、前記曲管部の下端から前記中和器の上方で横向きに曲げられて左右方向に延びる直管部とを有して、前記直管部が前記中和器の前記接続口と接続されている一方、
前記二次熱交換器の収容部の下面に、第2のドレン排出管の上端が接続されて、前記第2のドレン排出管の下端は、前記ドレン排出管の前記直管部に接続されていることを特徴とする給湯器。 - 前記第2のドレン排出管の下端は、下方へ向かうに従って前記接続口から離れる方向へ傾斜して、前記直管部の一部を形成するT字管に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022154069A JP2024048174A (ja) | 2022-09-27 | 2022-09-27 | 給湯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022154069A JP2024048174A (ja) | 2022-09-27 | 2022-09-27 | 給湯器 |
Publications (1)
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JP2024048174A true JP2024048174A (ja) | 2024-04-08 |
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ID=90606262
Family Applications (1)
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JP2022154069A Pending JP2024048174A (ja) | 2022-09-27 | 2022-09-27 | 給湯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024048174A (ja) |
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2022
- 2022-09-27 JP JP2022154069A patent/JP2024048174A/ja active Pending
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