JP2024048150A - 麺類用穀粉組成物 - Google Patents

麺類用穀粉組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2024048150A
JP2024048150A JP2022154035A JP2022154035A JP2024048150A JP 2024048150 A JP2024048150 A JP 2024048150A JP 2022154035 A JP2022154035 A JP 2022154035A JP 2022154035 A JP2022154035 A JP 2022154035A JP 2024048150 A JP2024048150 A JP 2024048150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodles
flour
starch
wheat flour
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022154035A
Other languages
English (en)
Inventor
久美子 増田
Kumiko Masuda
敦行 宮田
Atsuyuki Miyata
恭征 津田
Yasuyuki Tsuda
多恵 町田
Tae Machida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP2022154035A priority Critical patent/JP2024048150A/ja
Publication of JP2024048150A publication Critical patent/JP2024048150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)

Abstract

【課題】高アミロース小麦粉を多く含んでいるにもかかわらず良好な食感を有する麺類の提供。【解決手段】穀粉類及び澱粉類の総質量中に、高アミロース小麦粉を40~95質量%、及び加工澱粉を5~60質量%含有し、該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、麺類用穀粉組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、麺類用穀粉組成物に関する。
穀粉の代わりに食物繊維素材を配合した麺類が提供されている。特許文献1~4には、穀粉とは別に難消化性澱粉や難消化性デキストリンを配合した低糖質な麺類が開示されている。特許文献5には、水不溶性食物繊維(IDF)と水溶性高分子食物繊維(HSDF)の総量が5質量%以下であり、水溶性低分子食物繊維(LSDF)の量が25質量%以上である加工澱粉からなる水溶性食物繊維強化剤、これをベーカリー食品や麺に使用すること、及び該食物繊維強化剤を添加した食品の食感が良好であることが記載されている。しかし、穀粉の代わりに難消化性澱粉や難消化性デキストリンを配合した麺類は、生地の作業性や保形性が悪く、食感も低下しがちである。
穀物に含まれる澱粉にはアミロースとアミロペクチンが含まれる。アミロースは、消化酵素による消化性が悪く、そのため、ヒトの消化酵素で消化されない難消化性成分、すなわち食物繊維として機能し得、難消化性澱粉に分類される。高アミロース澱粉としては、高アミロース型トウモロコシ由来の高アミロースコーンスターチがよく知られている。また近年、澱粉合成に関連する酵素に変異を有することでアミロース含量を増加させた高アミロース小麦が開発されている(非特許文献1、2)。特許文献6~9には、澱粉分枝酵素SBEIIaの遺伝子の点変異を有し、SBEIIaの活性が低下しており、穀粒に含まれる澱粉のアミロース含有量が高い高アミロース小麦が開示されている。しかし一方で、アミロースは食品がパサついたり硬くなったりする原因でもある。例えば、前述の非特許文献2には、高アミロース小麦から製造したパンが、通常の小麦を使用したものと比べて膨らみが悪く品質に劣っていたこと、一方で、高アミロース小麦粉の配合によりパスタのようなテクスチャーの中華麺が得られたことが記載されている。そのため、ベーカリーや麺類では、食品の食感をソフトで口当たりのよいものにしたい場合、アミロース含量の低い穀粉が利用されることがある。
特開2016-2000号公報 特開2017-23050号公報 特開平10-313804号公報 国際公開公報第2018/216706号 特開2009-95316号公報 特表2007-504803号公報 特表2008-526690号公報 特表2015-504301号公報 特表2019-527054号公報
J Jpn Assoc Dietary Fiber Res, 2003, 7(1):20-25 Trends in Food Science and Technology, 2006, 17:448-456
健康志向の観点から、食物繊維を豊富に含有する麺類が求められている。高アミロース小麦粉は有望な食物繊維素材の1つである。しかしながら、高アミロース小麦粉を高配合した麺類は、食感に脆さや粉っぽさを感じやすく、かつこの傾向は、麺類を調理後冷蔵又は冷凍保存した場合により顕著である。本発明は、高アミロース小麦粉を多く含んでいるにもかかわらず良好な食感を有する麺類を提供することに関する。
本発明は、以下を提供する。
〔1〕穀粉類及び澱粉類の総質量中に、高アミロース小麦粉を40~95質量%、及び加工澱粉を5~60質量%含有し、
該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
麺類用穀粉組成物。
〔2〕前記高アミロース小麦粉がSBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、〔1〕記載の穀粉組成物。
〔3〕前記加工澱粉が加工タピオカ澱粉である、〔1〕又は〔2〕記載の穀粉組成物。
〔4〕前記加工タピオカ澱粉がエーテル化タピオカ澱粉、アセチル化タピオカ澱粉又は酸化タピオカ澱粉である、〔3〕記載の穀粉組成物。
〔5〕前記高アミロース小麦粉以外の小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中5~30質量%含有する、〔1〕~〔4〕のいずれか1項記載の穀粉組成物。
〔6〕前記麺類が冷蔵又は冷凍調理済み麺類である、〔1〕~〔5〕のいずれか1項記載の穀粉組成物。
〔7〕〔1〕~〔6〕のいずれか1項記載の麺類用穀粉組成物を含有する麺類。
〔8〕前記麺類が冷蔵又は冷凍調理済み麺類である、〔7〕記載の麺類。
〔9〕〔1〕~〔6〕のいずれか1項記載の麺類用穀粉組成物を用いる麺類の製造方法。
〔10〕前記麺類が冷蔵又は冷凍調理済み麺類である、〔9〕記載の方法。
本発明の麺類用穀粉組成物を用いて製造した麺類は、高アミロース小麦粉を多く含み、食物繊維を豊富に含有しているにもかかわらず、良好な食感を有することができる。
本発明は、麺類用穀粉組成物、及びそれを用いて製造される麺類を提供する。本発明の麺類用穀粉組成物(以下、本発明の穀粉組成物ともいう)は、麺類の原料粉として使用される。本発明の穀粉組成物から製造される麺類としては、中華麺、うどん、冷や麦、素麺、そば、パスタ類、麺皮類などが挙げられ、特に限定されない。
本発明の穀粉組成物は、高アミロース小麦粉を含有する。本発明で使用される高アミロース小麦粉は、アミロース含有量が、好ましくは40質量%以上、より好ましくは43質量%以上の小麦粉である。
小麦粉のアミロース含有量とは、該小麦粉に含まれる総澱粉中のアミロース含有量をいう。本明細書における小麦粉のアミロース含有量は、コンカナバリンA(ConA)法により分析された値として定義され、例えば、該小麦粉をMegazyme社のアミロース/アミロペクチン分析キット(AMYLOSE/AMYLOPECTIN ASSAY KIT)で分析することで測定することができる。従来一般的なアミロース含有量の分析方法としては、(1) アミロースのヨウ素に対する結合能の高さを利用した方法(ヨウ素親和力測定法;例えば電流滴定法、比色定量法、AACC61-03法など)、(2) アミロペクチンとConAが特異的に結合することを利用した方法(ConA法)が知られている。しかし(1)を利用した方法ではアミロース量がより高く算出される傾向がある。例えば、非特許文献1や非特許文献2に記載されるSGP-1遺伝子の機能欠失型変異(null変異)を有する高アミロース小麦粉のアミロース含有量は、ヨウ素親和力測定法では37質量%程度であるが、ConA法では31質量%程度である。なお、従来一般的な小麦粉のアミロース含有量は、ヨウ素親和力測定法では32質量%未満、ConA法では28質量%未満である。
本発明において使用され得る高アミロース小麦粉の例としては、澱粉分枝酵素SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉が挙げられる。そのような改変小麦由来の小麦粉の例としては、特許文献6~9に記載される、SBEIIaの遺伝子の変異を有し、SBEIIaの活性が低下している高アミロース小麦由来の小麦粉が挙げられる。より具体的な例としては、穀粒中のSBEIIaタンパク質の量又は活性が野生型小麦穀粒中の量又は活性の2%よりも低い高アミロース小麦由来の小麦粉、1つ以上、例えば1つ又は2つのSBEIIa遺伝子のnull変異を有する高アミロース小麦由来の小麦粉、などが挙げられる。
本発明で使用される高アミロース小麦粉は、前述した高アミロース小麦の穀粒を通常の手順で製粉することによって製造することができる。例えば、本発明で使用される高アミロース小麦粉は、該高アミロース小麦の穀粒の胚乳画分のみを実質的に含む小麦粉であってもよく、又は、該高アミロース小麦の穀粒の胚乳画分に加えてさらに胚芽やふすま画分を含む小麦粉(例えば全粒粉)であってもよい。
本発明で使用される高アミロース小麦粉は、灰分が、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.2~0.8質量%である。本明細書における小麦粉の灰分は、直接灰化法(ISS Standard Methods No.104/1)に従って測定した値をいう。
本発明の穀粉組成物における前記高アミロース小麦粉の含有量は、該穀粉組成物に含まれる穀粉類及び澱粉類の総質量中、40~95質量%であればよく、好ましくは40~90質量%、より好ましくは40~80質量%、さらに好ましくは50~80質量%、さらに好ましくは50~70質量%である。
本発明の穀粉組成物はまた、加工澱粉を含有する。該加工澱粉の例としては、特に限定されず、例えば、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、米澱粉などの未加工澱粉に、加工(例えば、架橋化、リン酸化、アセチル化、エーテル化、酸化、α化など)を施した加工澱粉が挙げられる。このうち、加工タピオカ澱粉が好ましい。好ましくは、該加工澱粉はエーテル化澱粉、アセチル化澱粉又は酸化澱粉であり、より好ましくは、エーテル化澱粉又はアセチル化澱粉である。好ましくは、該エーテル化澱粉及びアセチル化澱粉は、エーテル化架橋澱粉及びアセチル化架橋澱粉である。該エーテル化澱粉の例としては、ヒドロキシプロピル化澱粉、カルボキシメチル化澱粉、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉などが挙げられる。該アセチル化澱粉の例としては、酢酸澱粉、アセチル化リン酸架橋澱粉、アセチル化アジピン酸架橋澱粉、アセチル化酸化澱粉などが挙げられる。本発明において、上記に挙げた加工澱粉は、いずれか1種又はいずれか2種以上の組み合わせで使用することができる。
本発明の穀粉組成物における前記加工澱粉の含有量は、該穀粉組成物に含まれる穀粉類及び澱粉類の総質量中、5~60質量%であればよく、好ましくは10~60質量%、より好ましくは20~60質量%、さらに好ましくは20~50質量%、さらに好ましくは30~50質量%である。なお、本発明の穀粉組成物において、該加工澱粉として加工タピオカ澱粉を上記の量で使用した場合でも、加工澱粉の総量が60質量%以下であればその他の加工澱粉をさらに含有することは許容される。
本発明の穀粉組成物は、前述した高アミロース小麦粉及び加工澱粉に加えて、該高アミロース小麦粉以外の小麦粉(以下、他の小麦粉ともいい、典型的にはアミロース含有量が28質量%未満の小麦粉)を含有する。該穀粉組成物に用いる小麦粉が高アミロース小麦粉に加えて該他の小麦粉を含有していると、用いる小麦粉が高アミロース小麦粉のみからなる場合と比べて、製造した麺類の食感、特に弾力がより向上するため好ましい。該他の小麦粉の例としては、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム粉、全粒粉などが挙げられ、これらのいずれか1種又はいずれか2種以上を使用することができる。本発明の穀粉組成物における該他の小麦粉の含有量は、該穀粉組成物に含まれる穀粉類及び澱粉類の総質量中、好ましくは5~30質量%、より好ましくは10~30質量%である。
本発明の穀粉組成物は、小麦粉以外の他の穀粉を含有していてもよい。当該他の穀粉類の例としては、ライ麦粉、大麦粉、コーンフラワー、米粉などが挙げられ、これらのいずれか1種又はいずれか2種以上を使用することができる。また本発明の穀粉組成物は、前述した加工澱粉以外の澱粉類を含有していてもよい。該澱粉類としては、例えば、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、小麦澱粉、米澱粉等の未加工澱粉が挙げられ、これらのいずれか1種又はいずれか2種以上を使用することができる。
本発明の穀粉組成物における穀粉類及び澱粉類の(前記高アミロース小麦粉、加工澱粉、他の小麦粉、他の穀粉類及び他の澱粉類を含む)の総含有量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上である。
本発明の穀粉組成物は、前記穀粉類及び澱粉類以外に、他の材料を含有することができる。当該他の材料としては、麺類の製造に通常使用され得るもの、例えば、蛋白質、糖類、食塩や粉末醤油等の調味料、油脂、乳化剤、増粘剤、膨張剤、アルカリ剤などが挙げられ、これらのいずれか1種又はいずれか2種以上を使用することができる。蛋白質としては、グルテン、大豆蛋白、卵蛋白、乳蛋白などが挙げられる。本発明の穀粉組成物における、当該他の材料の配合量は、製造する麺類に所望される性質に応じて適宜変更することができる。
本発明の穀粉組成物は、前記高アミロース小麦粉、前記加工澱粉、及び、好ましくはさらに前記他の小麦粉を混合することで調製することができる。さらに必要に応じて、前記他の穀粉類、他の澱粉類、又は他の材料をさらに該穀粉組成物に添加してもよい。
本発明で提供される麺類は、原料粉として前記本発明の穀粉組成物を用いる以外は、通常の手順に従って製造することができる。具体的には、原料粉と練水とを混捏して生地を調製する。このとき、前記高アミロース小麦粉、加工澱粉、他の小麦粉、他の穀粉類及び澱粉類、ならびに他の材料は、一度に又は任意の順序で混合することができる。練水としては、水、塩水、かん水、ガス含有水(炭酸水等)などを使用することができる。原料粉に対する練水の量は、適宜調整すればよいが、原料粉100質量部に対して、好ましくは20~67質量部、より好ましくは25~57質量部である。本発明では、高アミロース小麦粉を使用することで、従来のアミロース含量の小麦粉を使用する場合と比べてやや加水量が多い条件でも麺類生地を製造することができる。次いで、調製した生地を成形して生麺を製造する。麺生地の成形の方法は、圧延、複合や切出し等の工程を含むロール製麺、押出し製麺、それらの組み合わせなど、特に限定されない。得られた生麺に対して、さらに常法に従って、乾燥、調理、凍結、冷蔵、それらの組み合わせなどの処理を施してもよい。
本発明の穀粉組成物から製造された麺類は、高アミロース小麦粉と加工澱粉を含有することにより、高アミロース小麦粉を多く含む麺類にありがちな食感の脆さや粉っぽさが改善されている。このような本発明の穀粉組成物による麺類の食感向上効果は、該穀粉組成物がさらに該高アミロース小麦粉以外の小麦粉を含む場合、より顕著になる。また、本発明の穀粉組成物から製造された麺類は、高アミロース小麦粉と加工澱粉を含有することにより、冷蔵及び冷凍耐性が向上する。例えば、本発明の麺類は、高アミロース小麦粉を含むが加工澱粉を含まない麺類と比べて、調理後に冷蔵又は冷凍保存した後により良好な食感を保つことができ、さらに本発明の麺類が該高アミロース小麦粉以外の小麦粉を含む場合、より優れた食感を有することができる。したがって好ましくは、本発明で製造される麺類は、生麺を調理後冷蔵又は冷凍保存した、冷蔵又は冷凍調理済み麺類である。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
材料
・高アミロース小麦由来小麦粉(HAW):SBEIIa変異遺伝子を有する、SBEIIaの発現量の低い小麦穀粒から得られた小麦粉。アミロース含有量47.4質量%(総澱粉中)
・準強力粉:アミロース含有量23.5質量%(総澱粉中)
・中力粉:アミロース含有量21.3質量%(総澱粉中)
・加工澱粉1(エーテル架橋タピオカ澱粉)
・加工澱粉2(アセチル架橋タピオカ澱粉)
アミロース含量はアミロース/アミロペクチン分析キット(Megazyme社)により測定した。
試験例1 中華麺
表1記載の組成で、原料粉、かんすい及び水を混合し、ミキシングして生地を調製した。該生地を製麺ロールで圧延及び複合して麺帯を作製し、切り刃(#20角)で切り出して中華麺の生麺線を製造した(麺厚1.4mm)。
(茹で麺)
前記生麺線を歩留まりが175%程度となるように熱湯で茹で、水洗冷却して茹で麺を製造した。茹で直後の麺の食感(脆さ、滑らかさ、粉っぽさ、弾力)を、訓練された10名のパネラーにより下記評価基準で評価し、10名の評価の平均点を求めた。
(冷蔵麺)
前記生麺線を歩留まりが150%程度となるように熱湯で茹で、水洗冷却し、得られた茹で麺を個食に包装し、冷蔵庫(4℃)で24時間保存した。冷蔵後の麺の食感(脆さ、滑らかさ、弾力)を、上記と同じ10名のパネラーにより下記評価基準で評価し、10名の評価の平均点を求めた。
(冷凍麺)
前記生麺線を歩留まりが150%程度となるように熱湯で茹で、水洗冷却し、得られた茹で麺を個食に包装し、急速冷凍庫(-40℃)で急速凍結した。凍結した麺を7日間-18℃で冷凍保存後、4℃の冷蔵庫で24時間解凍した。解凍後の麺の食感(脆さ、弾力)を、上記と同じ10名のパネラーにより下記評価基準で評価し、10名の評価の平均点を求めた。
<評価基準>
(脆さ)
5点:対照よりも非常に優れる(脆くない)
4点:対照よりも優れる
3点:対照よりもやや優れる
2点:対照と同等である
1点:対照よりも劣る(脆い)
(滑らかさ)
5点:対照よりも滑らかさが優れる
4点:対照よりも滑らかさがやや優れる
3点:対照と同等の滑らかさ
2点:対照よりも滑らかさがやや劣る
1点:対照よりも滑らかさが劣る
(粉っぽさ)
5点:対照よりも非常に優れる(粉っぽくない)
4点:対照よりも優れる
3点:対照よりもやや優れる
2点:対照と同等である
1点:対照よりも劣る(粉っぽい)
(弾力)
5点:対照よりも弾力が優れる
4点:対照よりも弾力がやや優れる
3点:対照と同等の弾力
2点:対照よりも弾力がやや劣る
1点:対照よりも弾力が劣る
評価結果を表1に示す。
試験例2 うどん
表2記載の組成で、原料粉、水及び食塩を混合し、ミキシングして生地を調製した。該生地を製麺ロールで圧延及び複合して麺帯を作製し、切り刃(#10角)で切り出してうどんの生麺線を製造した(麺厚3mm)。
(茹で麺)
前記生麺線を歩留まりが220%程度となるように熱湯で茹で、水洗冷却して茹で麺を製造した。茹で直後の麺の食感を試験例1と同様に評価した。
(冷蔵麺)
前記生麺線を歩留まりが200%程度となるように熱湯で茹で、水洗冷却し、得られた茹で麺を個食に包装し、冷蔵庫(4℃)で24時間保存した。冷蔵後の麺の食感を試験例1と同様に評価した。
(冷凍麺)
前記生麺線を歩留まりが190%程度となるように熱湯で茹で、水洗冷却し、得られた茹で麺を個食に包装し、急速冷凍庫(-40℃)で急速凍結した。凍結した麺を7日間-18℃で冷凍保存後、4℃の冷蔵庫で24時間解凍した。解凍後の麺の食感を試験例1と同様に評価した。
評価結果を表2に示す。

Claims (10)

  1. 穀粉類及び澱粉類の総質量中に、高アミロース小麦粉を40~95質量%、及び加工澱粉を5~60質量%含有し、
    該高アミロース小麦粉が、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
    麺類用穀粉組成物。
  2. 前記高アミロース小麦粉がSBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、請求項1記載の穀粉組成物。
  3. 前記加工澱粉が加工タピオカ澱粉である、請求項1記載の穀粉組成物。
  4. 前記加工タピオカ澱粉がエーテル化タピオカ澱粉、アセチル化タピオカ澱粉又は酸化タピオカ澱粉である、請求項3記載の穀粉組成物。
  5. 前記高アミロース小麦粉以外の小麦粉を、穀粉類及び澱粉類の総質量中5~30質量%含有する、請求項1記載の穀粉組成物。
  6. 前記麺類が冷蔵又は冷凍調理済み麺類である、請求項1記載の穀粉組成物。
  7. 請求項1~6のいずれか1項記載の麺類用穀粉組成物を含有する麺類。
  8. 前記麺類が冷蔵又は冷凍調理済み麺類である、請求項7記載の麺類。
  9. 請求項1~6のいずれか1項記載の麺類用穀粉組成物を用いる麺類の製造方法。
  10. 前記麺類が冷蔵又は冷凍調理済み麺類である、請求項9記載の方法。
JP2022154035A 2022-09-27 2022-09-27 麺類用穀粉組成物 Pending JP2024048150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022154035A JP2024048150A (ja) 2022-09-27 2022-09-27 麺類用穀粉組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022154035A JP2024048150A (ja) 2022-09-27 2022-09-27 麺類用穀粉組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024048150A true JP2024048150A (ja) 2024-04-08

Family

ID=90606261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022154035A Pending JP2024048150A (ja) 2022-09-27 2022-09-27 麺類用穀粉組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024048150A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5203751B2 (ja) 麺類または皮類用デュラム小麦粉およびこれを含有する麺類または皮類用小麦粉組成物
EP0081077A2 (en) Rice pasta composition
EP3632219B1 (en) Low-carbohydrate noodle mix
JP6408732B1 (ja) 麺類用穀粉組成物及び麺類の製造方法
JP6674583B1 (ja) 麺類用品質改良剤
EP2394518A1 (en) Method for producing noodle, and enzyme preparation for modifying noodle
JP7132139B2 (ja) 麺類およびその製造方法
JP7164312B2 (ja) 製麺用粉体組成物
JP2024048150A (ja) 麺類用穀粉組成物
JP6718001B1 (ja) 麺類の製造方法
JP7461178B2 (ja) 麺類用品質改良剤
JP7132072B2 (ja) 麺類用ミックス及びそれを用いた麺類の製造方法
JP7171492B2 (ja) 麺生地、麺類の製造方法、及び麺類の透明性を高める方法
JP2023098084A (ja) うどん用穀粉組成物、及びこれを用いたうどんの製造方法
JP6975653B2 (ja) 麺類およびその製造方法
JP2023136065A (ja) 麺類用穀粉組成物、及びこれを用いた麺類の製造方法
JP6730903B2 (ja) 麺類およびその製造方法
JP2024048148A (ja) 皿うどんの製造方法
JP6646506B2 (ja) 麺類の製造方法
JP7510774B2 (ja) 麺類用穀粉組成物
JP2019170348A (ja) フライ即席麺の製造方法
Nalbandian et al. Physicochemical properties of buckwheat flours and their influence on focaccia bread quality
JP2000125792A (ja) 乾麺の製造方法
JP7461124B2 (ja) 麺類生地の製造方法
JP4394307B2 (ja) 麺類の製造方法