JP2000125792A - 乾麺の製造方法 - Google Patents
乾麺の製造方法Info
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Abstract
ちぢれが少なく、かつ粘り、弾力性、硬さのバランスの
とれた食感を復元することができる乾麺の製造方法の提
供。 【解決手段】 小麦粉、化工澱粉を主成分とする原料
に、グァーガム、活性グルテン及び/または卵白を添加
配合し、加水混練した後麺線成形し、次いで乾燥するこ
とを特徴とする乾麺の製造方法。
Description
さらに詳しくは茹で上げ後の麺線のほぐれ性に優れ、麺
線のちぢれが少なく、かつ粘り、弾力性、硬さのバラン
スのとれた食感を復元することができる乾麺の製造方法
に関する。
α化処理後、直ちに調理されて食される他、適宜包装や
静菌処理等の加工をされて冷蔵や常温で保存された後に
再調理されて食されたり、長期保存性を付与した包装茹
麺として使用されたりしている。
るいは乾麺は、α化処理後の麺線のほぐれ性が悪いと共
に、麺線のちぢれが多いと云う難点があり、特に上記の
如き加工処理保存麺とした場合には、澱粉の老化や茹の
び等により再調理時の麺線のほぐれ性がより一層悪く、
また麺線のちぢれが顕著となり、食感も茹あげ直後のも
のに比し、粘りに欠け、弾力性と硬さのバランスのとれ
たものが得られない、と云う問題があった。
々の提案がなされており、例えば特公平7−79646
号には小麦粉もしくは小麦粉と澱粉を主成分とする原料
粉に、アルギン酸及び/又はアルギン酸一価塩とアルカ
リ剤を配合する技術が開示されているが、該方法によっ
た場合にはアルギン酸特有のごりごりした硬さの食感が
免れないと云う難点があり、麺線のちぢれも多い。ま
た、麺線のほぐれ性を改善する方法としては油脂の添加
が一般的であるが、ほぐれ性を良くするために油脂を多
量に添加すると、油脂の酸化の問題があり、何れも未だ
十分満足の行くものが得られていなかったのが実状であ
った。
発明者はα化処理後はもとより加工処理保存後の再調理
時に於て特に麺線のほぐれ性に優れると共に、麺線のち
ぢれが少なく、しかも茹あげ直後と同様の粘りがあり、
弾力性と硬さのバランスのとれた食感を復元することの
できる麺類を提供することを目的として種々研究を重ね
た結果、特定の配合原料を用いて乾麺とすれば、乾燥工
程による熟成効果と各原料の相乗効果により麺線表面が
しっかりとし、べたつきが少なく、ほぐれ性のよい麺に
なり、強い粘弾性が生じ、加工工程における麺線変形も
少なくなることを見い出し、本発明を完成した。
粉、化工澱粉を主成分とする原料に、グァーガム、活性
グルテン及び/または卵白を添加配合し、加水混練した
後麺線成形し、次いで乾燥することを特徴とする乾麺の
製造方法を提供するものである。
ば、うどん、冷や麦、素麺、中華麺、スパゲッティ、マ
カロニ等のパスタ等が挙げられる。また乾麺とは、かか
る麺の含水率が13重量%以下、好ましくは12重量%
以下であるものをいう。
に一般的に用いられる強力粉、準強力粉、中力粉、薄力
粉等が挙げられる。本発明に用いる化工澱粉は、酸化澱
粉、澱粉エステル、澱粉エーテル等が挙げられる。この
うちアセチル化澱粉、アセチル化リン酸架橋澱粉が好ま
しい。またかかる化工澱粉の製造に利用される原料澱粉
としては、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉等が挙げられる
が、このうちタピオカ澱粉が好ましい。かかる小麦粉と
化工澱粉との配合比(重量比)は、60〜95:40〜
5、特に80〜95:20〜5が好ましい。該配合比が
60〜95:40〜5であれば茹で上げ後に麺線のほぐ
れ性、ちぢれ、食感のバランスが優れた乾麺が得られる
が、80〜95:20〜5であればこれらの特性がさら
に優れた乾麺が得られる。
ことが必要である。麺にコシを与える目的で、例えばキ
サンタンガム、グァーガム、タマリンド種子ガム、アル
ギン酸ナトリウム、サイリュームシードガム等の天然ガ
ムが一般的に用いられるが、グァーガム以外の天然ガム
では本発明の効果を奏し得ない。本発明に用いるグァー
ガムの分子量に特に制限はなく、また粗精製物でも精製
物でもよい。小麦粉と化工澱粉の合計量に対するグァー
ガムの配合量は、0.03〜2重量%、特に0.1〜1
重量%が好ましい。0.03〜2重量%であれば茹で上
げ後に麺線のほぐれ性、ちぢれ、食感のバランスに優れ
た乾麺が得られる。
燥、分散乾燥いずれの方法で製造したものでもよい。ま
た冷凍品、乾燥品のいずれでもよい。卵白は生卵白、乾
燥卵白のいずれでもよい。本発明においては、活性グル
テン、卵白の少なくとも1種を用いることが必要であ
る。小麦粉と化工澱粉の合計量に対する活性グルテン、
卵白の配合量(乾燥固形分換算)は、いずれかを単独で
用いる場合は1〜15重量%、特に活性グルテンは、8
〜12重量%、卵白は2〜10重量%が好ましい。両者
を併用する場合は、両者の合計で1〜15重量%が好ま
しく、かつ卵白は0.5〜4重量%、特に2.2〜3重
量%が好ましい。配合量が上記範囲であれば、茹で上げ
後に麺線のほぐれ性、ちぢれ、食感のバランスが優れた
乾麺が得られるが、両者を併用し、かつ卵白が2.2〜
3重量%であればこれらの特性がさらに優れた乾麺が得
られる。
い範囲で麺類の製造に一般に用いられるアルギン酸類、
アルカリ剤、乳化剤等を適宜配合できる。
粉、グァーガム、活性グルテン及び/または卵白を混合
し、加水して混練する。添加する水の温度に特に制限は
ないが、常温が好ましい。次いで適宜脱気しながら麺帯
機、切出機等を用いて麺線に成形した後、通風加熱乾燥
法などにより、乾燥して乾麺を製造することができる。
通風加熱乾燥法の場合、乾燥条件としては、20〜95
℃、湿度20〜80%の条件で10〜14時間程度乾燥
させることが好ましい。
上げてα化することにより、ほぐれ性、ちぢれ、食感の
バランスに優れた麺となる。またα化した麺を常温また
はそれ以下の温度で所定期間保存し、再び茹で上げても
同様に優れた麺となる。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
部、アセチル化タピオカ澱粉(ホーネンコーポレーショ
ン社製)20重量部、活性グルテン粉末(理研ビタミン
社製)10重量部、卵白粉末(キューピー社製)2重量
部、及びグァーガム(三栄源社製)0.5重量部を混合
し、これに20℃の水30重量部を添加して10分間混
練し、麺生地とした。次いでスパゲティ用ダイ(乾物製
品系1.6mm用)を装着したパスタ製造機を用いて麺
線押出しし、生スパゲティを得た。これを68℃、湿度
82%の乾燥機中で12時間乾燥し、含水率13%の乾
燥麺線とした。これを沸騰水中で8分間茹でてα化し、
乳酸水溶液に浸漬して麺のpHを4.3に調整した。次
いで茹で麺100重量部に対してサラダ油1重量部を添
加し、茹で麺180gを1食分として個食包装した後、
96℃の蒸気で45分間殺菌して包装スパゲティを得
た。これを25℃で2日間保存した後、フライパンでほ
ぐしながら60秒間ソテーして食したところ、簡単に麺
線がほぐれ、ちぢれが少なく、粘り、弾力性、硬さのバ
ランスのとれた食感を呈するものであった。
で4分間茹でた以外は実施例1と同様にして食したとこ
ろ、麺線のほぐれ性、ちぢれ、食感とも実施例1より劣
るものであった。
タピオカ澱粉の配合量を表1に記載のものに代えた以外
は実施例1と同様にして試食し、10名のパネラーによ
り以下の評価基準で食感を評価した。その結果の平均値
を表1に示す。なおNo.3は実施例1である。 ◎評価基準 粘り 5:適度に粘りがある。 3:粘りがでている。 1:粘りがない。 滑らかさ 5:表面が滑らかでつるつる感がある。 3:滑らかでざらつきを感じない。 1:表面が荒れているか、または溶けだしが多い。 硬さ 5:適度で良好な硬さである。 3:硬さとしては問題ない。 1:柔らかい、または硬すぎる。 総合評価 上記3項目の平均値である。
2〜4がより優れており、No.2及び3が特に優れて
いた。
2に記載の澱粉を用いた以外は実施例1と同様にして試
食し、試験例1と同様にして評価した。結果を表2に示
す。なおNo.3を再掲した。
ており、特にNo.3が優れていた。
表3に記載のものに代えた以外は実施例1と同様に試食
し、試験例1と同様にして評価した。結果を表3に示
す。なおNo.3を再掲した。
れており、No.3、9〜11及び13〜19がより優
れており、No.17、18が特に優れていた。
ものに代えた以外は実施例1と同様に試食し、試験例1
と同様にして評価した。結果を表4に示す。なおNo.
3を再掲した。
優れており、No.3、21及び22が特に優れてい
た。
で上げ後の麺線のほぐれ性に優れ、麺線のちぢれが少な
く、かつ粘り、弾力性、硬さのバランスのとれた食感を
復元することができるものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 小麦粉、化工澱粉を主成分とする原料
に、グァーガム、活性グルテン及び/または卵白を添加
配合し、加水混練した後麺線成形し、次いで乾燥するこ
とを特徴とする乾麺の製造方法。 - 【請求項2】 小麦粉と化工澱粉の配合比(重量比)が
60〜95:40〜5である請求項1記載の乾麺の製造
方法。 - 【請求項3】 小麦粉と化工澱粉の配合比(重量比)が
80〜95:20〜5である請求項1記載の乾麺の製造
方法。 - 【請求項4】 小麦粉と化工澱粉の合計配合量に対し、
グァーガムの配合量は0.03〜2重量%であり、活性
グルテン及び卵白の配合量は次のいずれか1である請求
項1〜3のいずれか1項記載の乾麺の製造方法。1)活
性グルテンが1〜15重量%であり、かつ卵白が0重量
%。2)活性グルテンが0重量%であり、かつ卵白が1
〜15重量%。3)活性グルテンと卵白の合計が1〜1
5重量%であり、かつ卵白が0.5〜4重量%。 - 【請求項5】 小麦粉と化工澱粉の合計配合量に対し、
活性グルテンと卵白の合計配合量が1〜15重量%であ
り、かつ卵白の配合量が2.2〜3重量%である請求項
4記載の乾麺の製造方法。 - 【請求項6】 化工澱粉がタピオカ化工澱粉である請求
項1〜5のいずれか1項記載の乾麺の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10298673A JP2000125792A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 乾麺の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10298673A JP2000125792A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 乾麺の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000125792A true JP2000125792A (ja) | 2000-05-09 |
Family
ID=17862798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10298673A Pending JP2000125792A (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 乾麺の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000125792A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007135584A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-06-07 | Yoshida Shokuhin Kogyo Kk | 冷凍豆腐うどんおよびその製造方法 |
JP2009273441A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-11-26 | Riken Vitamin Co Ltd | 麺用品質改良剤 |
JP2016073213A (ja) * | 2014-10-03 | 2016-05-12 | 昭和産業株式会社 | 茹で麺の製造方法、茹で麺、及び茹で麺の保存後の食感改善方法 |
WO2021065520A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社J-オイルミルズ | 麺用ほぐれ向上剤 |
JPWO2020009177A1 (ja) * | 2018-07-04 | 2021-07-15 | 日清フーズ株式会社 | 麺類の製造方法 |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP10298673A patent/JP2000125792A/ja active Pending
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JP7319975B2 (ja) | 2018-07-04 | 2023-08-02 | 株式会社日清製粉ウェルナ | 麺類の製造方法 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061205 |