JP2024042463A - 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、基板処理装置、および物品製造方法 - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、基板処理装置、および物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体の吐出口が設けられた面をクリーニングする際の液体消費量の低減に有利な技術を提供する。【解決手段】液体吐出装置は、液体を吐出する吐出口が設けられた面と、液体を貯留する貯留部と、前記吐出口から前記貯留部に連通する流路とを有する吐出ヘッドと、前記貯留部内の圧力を制御する制御部と、吸引口を前記面に沿って移動させながら、前記面に付着した液体を前記吸引口から吸い込むことにより、前記面のクリーニング処理を行うクリーニング部と、を備え、前記制御部は、前記クリーニング処理において、前記吸引口の吸引力によって前記流路内の液体に作用する第1の力に基づいて、前記流路内に形成される液面の位置を前記流路内に維持させるように前記貯留部内の圧力を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、基板処理装置、および物品製造方法に関する。
近年、種々の機能素子を製造する際に、インクジェット装置を用いて機能素子の材料を基板上に付与してパターンを形成すること(パターニング)が試みられている。インクジェット装置を用いたパターニングは、オンデマンドパターニングが可能であるため材料の使用効率が高いこと、非真空プロセスであり製造装置が比較的小型になること、大面積を高速に塗布できることなどのメリットを有している。
上記のインクジェット装置では、ドットパターン形成中や待機中に、インク(液体)の吐出口の近傍に異物や液滴が付着したり、当該吐出口から気泡が流入したりすることで、吐出不良や品位の乱れといった不具合が発生することがある。このような不具合を解決するため、特許文献1には、吸引ノズル(吸引口)を吐出口面から離間した状態で吐出口面に沿って移動させて、吐出口面に残留したインクを吸引除去することにより、吐出口面をクリーニングする技術が記載されている。
特開2020-110802号公報
特許文献1に記載された吐出口面のクリーニングでは、吐出口面に残留したインクとともに、吐出口内のインクも吸引ノズルに吸い込まれることがある。この場合、当該クリーニングにおけるインクの消費量が増加しうる。
そこで、本発明は、液体の吐出口が設けられた面をクリーニングする際の液体消費量の低減に有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての液体吐出装置は、液体を吐出する吐出口が設けられた面と、液体を貯留する貯留部と、前記吐出口から前記貯留部に連通する流路とを有する吐出ヘッドと、前記貯留部内の圧力を制御する制御部と、吸引口を前記面に沿って移動させながら、前記面に付着した液体を前記吸引口から吸い込むことにより、前記面のクリーニング処理を行うクリーニング部と、を備え、前記制御部は、前記クリーニング処理において、前記吸引口の吸引力によって前記流路内の液体に作用する第1の力に基づいて、前記流路内に形成される液面の位置を前記流路内に維持させるように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、液体の吐出口が設けられた面をクリーニングする際の液体消費量の低減に有利な技術を提供することができる。
インクジェット装置の構成例を示す図(吐出処理) インクジェット装置の構成例を示す図(クリーニング処理) 吐出ヘッドの構成例を示す図 クリーニング処理における吐出ヘッドの一部と吸引ノズルの一部とを示す図 吐出ヘッドの吐出面のクリーニング処理を行っている様子を示す図 インクジェット装置の動作シーケンスを示すフローチャート 機能素子の材料の塗布の例を示す模式図
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本発明に係る一実施形態のインクジェット装置1(基板処理装置)の構成例および動作原理について、図1~図2を参照しながら説明する。図1~図2は、ディスプレイ用パネルや半導体用といった基板を処理する基板処理装置としてのインクジェット装置1の構成例を示す図である。図1は、基板2上へのインクの吐出処理を行っている様子を示しており、図2は、吐出ヘッド5の吐出面20のクリーニング処理を行っている様子を示している。明細書および図面では、図1~図2に示されるように、基板2が配置される面と平行な面をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。また、以下の説明で用いられる圧力は、ゲージ圧力でありうる。
本実施形態のインクジェット装置1は、機能素子の材料を基板上に付与してパターンや膜を形成する装置である。インクジェット装置1は、例えば表示パネルとしての基板2を保持して移動する基板ステージ3を備える。基板2は、製造しようとする対象製品により、ガラス基板あるいはプラスチック基板等から適宜選択されたものでありうる。基板2は、典型的には板状の部材であるが、基板として機能しうるものである限りにおいて、特定の形状に限定されるものではない。例えば、基板2は、変形可能なフイルムであってもよいし、円形状の基板を用いてもよい。基板ステージ3上の基板2は、インクを供給(塗布)して多数の表示画素を配列形成するための画素エリア201と、インクの状態を評価するためにインクが試験的に吐出される評価エリア202とを有する。なお、本明細書において、「インク」とは、基板2の上にパターンや膜を形成するために用いられる液体をいう。本明細書ではインクの成分については特に限定はないが、例えば有機膜を形成するための溶質と溶媒とを含む液体を用いることができる。
インクジェット装置1は、インク液滴4を基板2に向けて吐出可能な吐出ヘッド5と、インクタンク7から吐出ヘッド5へインクを供給するインク供給系6と、吐出ヘッド5の内部の圧力を制御する圧力制御部12(制御部)とを備える。インクタンク7は、インクを貯蔵するタンクであり、インクジェット装置1の内部に配置されていてもよいし、インクジェット装置1の外部に配置されていてもよい。また、インクジェット装置1は、基板2上へのパターニングを制御する主制御部11と、吐出ヘッド5の吐出特性を回復させるために吐出ヘッド5のクリーニング処理を行うクリーニング部8とを備える。吐出ヘッド5、圧力制御部12およびクリーニング部8は、インク(液体)を吐出する液体吐出装置を構成するものとして理解されてもよい。
ここで、基板2が基板ステージ3に搭載されるときに、置き誤差が発生しうる。また、基板2が様々な製造プロセスを経ることで、基板2にはXY方向に形状歪みが発生しうる。そのため、インクジェット装置1は、基板2の位置と基板2の歪み量を計測するアライメントスコープ9を備えうる。基板2の全面に対してアライメント計測を行うために、アライメントスコープ9と基板ステージ3とがXY方向に駆動される。また、基板ステージ3に搭載される基板2には厚みばらつきがある。そのため、基板ステージ3をY方向に走査しながら吐出ヘッド5でインクを吐出すると、基板2の厚みばらつきに起因してインク液滴の基板2への着弾位置(付着位置)にばらつきが発生しうる。そこで、インクジェット装置1は、基板2のZ方向の位置(高さ)を計測する高さセンサ10も備えうる。基板2の全面に対して高さ計測を行うために、高さセンサ10と基板ステージ3とがXY方向に相対駆動される。即ち、高さセンサ10および/または基板ステージ3がXY方向に駆動される。なお、アライメントスコープ9および高さセンサ10は、図1のみに図示しており、図2では図示を省略している。
主制御部11は、インクジェット装置1の各部を制御して基板2の上へのパターニングを統括する。主制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサおよびメモリ等の記憶部を有するコンピュータによって構成されうる。主制御部11は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用コンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されてもよい。
次に、吐出ヘッド5(吐出部)の構成例について説明する。図1~図2では、1つの吐出ヘッド5を備えたインクジェット装置1の構成例が示されているが、吐出ヘッド5は、例えば、X方向およびY方向にそれぞれ複数配列されうる。インクジェット装置1では、複数の吐出ヘッド5の各々におけるインク液滴の吐出を個別に制御することにより、基板2上の画素エリア201に所望の分布のインクを供給(塗布)することができる。図3には、1つの吐出ヘッド5の構成例が示されている。図3は、図1~図2の吐出ヘッド5を拡大した図である。吐出ヘッド5は、インクを吐出する少なくとも1つの吐出口5a(吐出孔)と、インク供給系6を介してインクタンク7から供給されたインクを貯留する貯留部5bと、吐出口5aから貯留部5bに連通する流路5cとを有する。本実施形態では、吐出口5aは、基板2に対向する面20に複数設けられている。なお、以下では、基板2に対向する面20を「吐出面20」と表記することがある。
1つの吐出口5aとそれに連通する1つの流路5cとから成る組は、インクを吐出する1つの吐出ノズル19(吐出素子)を構成する。即ち、本実施形態の吐出ヘッド5は、複数の吐出ノズル19を備えている。各吐出ノズル19は、圧電素子(吐出エネルギ発生素子、ピエゾアクチュエータ)を流路5cに有しており、主制御部11から供給された駆動信号に応じて圧電素子が作動することにより、吐出口5aからインク液滴4を吐出することができる。本実施形態では、1つの貯留部5bに対して複数のノズル19(吐出口5a0、流路5c)が設けられている。
また、流路5cの内部(流路内)に形成されるインクの液面の位置および形状は、圧力制御部12によって制御される。圧力制御部12は、例えばインクタンク7と吐出ヘッド5の貯留部5bとの間でインクの移送を行うポンプなどによって構成されうる。圧力制御部12は、各吐出ノズル19におけるインクの液面の位置が流路5c内に維持され、且つ、当該液面の形状がメニスカス形状になるように、吐出ヘッド5の貯留部5bの内部(貯留部内)におけるインクの圧力を制御しうる。例えば、通常状態において、圧力制御部12は、吐出ヘッド5の貯留部5b内の圧力を、吐出口5aの外部圧力(大気圧)と重力との合計に対する均衡を保つように、外部圧力(大気圧)よりも低い圧力(負圧)に制御する。一例として、圧力制御部12は、通常状態において、流路5aの下端部でインクの液面がメニスカスを形成するように、貯留部5bの圧力を大気圧よりも0.3~0.5kPaだけ低い圧力(負圧)に制御しうる。このような負圧制御により、流路5c内のインクは、流路5aの下端部(最下端部)、即ち、吐出口5aの近傍でインクの液面がメニスカスを形成して吐出に適した状態となる。その結果、意図しないタイミングでインクが吐出口5aから漏出することを抑制することができる。なお、通常状態とは、後述するクリーニング処理を行っていない状態のことであり、一例として、基板2上へのインクの吐出処理を行っている状態のことでありうる。
一方、吐出ヘッド5では、インクの吐出中や待機中に、吐出口5aの近傍に異物や液滴が付着したり、吐出口5aから吐出ヘッド5の内部に気泡が流入したりし、吐出不良や品位の乱れといった不具合が発生することがある。この場合、圧力制御部12は、吐出ヘッド5の貯留部5b内の圧力を外部圧力(大気圧)よりも高い圧力に制御する。一例として、圧力制御部12は、大気圧よりも5~50kPaだけ高い圧力(正圧)になるように、貯留部5b内の圧力を制御しうる。このような正圧制御により、吐出口5aから異物や気泡をインクとともに吐出ヘッド5の外に排出することができる(加圧排出処理)。
ところで、前述した加圧排出処理を行うと、図2に示されるように、各吐出口5aから排出されたインクの残液16が吐出面20に付着することがある。吐出面20へのインクの残液16の付着は、各吐出口5aから基板2上へのインクの吐出処理を行った場合にも生じることがある。そのため、本実施形態のインクジェット装置1(液体吐出装置)は、クリーニング部8(回復ユニット)を備えており、当該クリーニング部8を用いて吐出ヘッド5(吐出面20)のクリーニング処理を行う。クリーニング処理は、主制御部11の制御のもと、クリーニング部8を吐出ヘッド5の下方に配置した状態で行われうる。この際、基板ステージ3は、吐出ヘッド5の下方から退避した位置に配置されうる。なお、本実施形態のインクジェット装置1は、吐出ヘッド5の下方にクリーニング部8を駆動するように構成されているが、クリーニング部8の上方に吐出ヘッド5を駆動する構成であってもよい。
クリーニング部8は、図2に示されるように、吸引口13a(吸引孔)を有する吸引ノズル13と、吸引ノズル13をXY方向(水平方向)に駆動するXY駆動機構15と、吸引ノズル13をZ方向(垂直方向)に駆動するZ駆動機構21とを備えうる。吸引ノズル13は、吸引口13aが吐出ヘッド5の吐出面20に部分的に対向するように構成される。吸引口13aは、本実施形態では吸引ノズル13の上面23に設けられており、当該上面23を以下では「吸引面23」と表記することがある。
また、クリーニング部8は、吸引口13aからの吸引の流量Qを制御する流量制御部14と、吸引ノズル13の駆動を制御する駆動制御部24と、吸引ノズル13(吸引口13a)と吐出ヘッド5の吐出面20との間隔Lを計測する計測部22とを備えうる。吸引口13aからの吸引の流量Qは、吸引ノズル13(吸引口13a)で発生する吸引力と理解されてもよく、以下では「吸引流量Q」と表記することがある。駆動制御部24は、XY駆動機構15による吸引ノズル13の駆動速度Vを制御する速度制御部、および、Z駆動機構21による吸引ノズル13の高さを制御する高さ制御部としての機能を含みうる。駆動制御部24は、主制御部11の一部として構成されてもよい。計測部22は、例えば、吐出ヘッド5の吐出面20の高さ位置を検出することにより、その検出結果に基づいて、計測部22と吸引口13a(吸引面23)との位置関係を示す既知の情報から、吸引ノズル13と吐出面20との間隔L(距離)を計測する。
上記のように構成されたクリーニング部8は、クリーニング処理において、吸引ノズル13(吸引口13a)に吸引力を発生させながら、吸引ノズル13と吐出ヘッド5の吐出面20とを離間させた状態で吸引ノズル13を吐出面20に沿って移動させる。クリーニング処理における吸引流量Q、駆動速度Vおよび間隔Lは、事前に設定された目標値になるように制御される。一例として、吸引流量Qの目標値は8L/min以上、駆動速度Vの目標値は20mm/s以下、間隔Lの目標値は0.5mm以下に設定されうる。このようなクリーニング処理により、吐出ヘッド5の吐出面20に付着したインクの残液16を、吸引ノズル13の吸引口13aから吸い込むことができる。即ち、吐出ヘッド5の吐出面20に付着したインクの残液16を低減(除去)し、吐出ヘッド5の吐出異常を低減することができる。
ここで、前述したクリーニング処理では、吐出ヘッド5(各吐出ノズル19)内のインクが、吐出ヘッド5の吐出面20におけるインクの残液16とともに、吸引ノズル13(吸引口13a)に吸い込まれることがある。この場合、クリーニング処理におけるインクの消費量が増加しうるため、吸引ノズル13による吐出ヘッド5内のインクの吸い込みを回避することが望まれる。そこで、本実施形態の圧力制御部12は、クリーニング処理において、吸引ノズル13の吸引力によって流路5c内のインクに作用する力に基づいて、流路5cに形成されるインクの液面の位置を当該流路5c内に維持させるように貯留部5b内の圧力を制御する。これにより、クリーニング処理において、吸引ノズル13による吐出ノズル19内のインクの吸い込みを回避し、インクの消費量を低減することができる。以下、インクの消費量を低減するためのクリーニング処理の制御例について説明する。
まず、クリーニング処理において吐出ヘッド5の各流路5c内のインク(液面)に作用する力P1、P2、P3の定義について、図4を参照しながら説明する。図4は、クリーニング処理中における吐出ヘッド5の一部と吸引ノズル13の一部とを示している。図4では、流路5c内のインク(液面)に作用する力P1、P2を矢印によって模式的に示しており、当該矢印の方向は、力P1、P2が作用する方向を示している。
力P1(第1の力)は、吸引ノズル13(吸引口13a)の吸引力によって吐出口5aから吸い出されるように流路5c内のインク(液面)に作用する力(以下、吸い出し力と表記することがある)として定義される。吸い出し力(力P1)は、流量制御部14によって制御される吸引流量Q(吸引力)と、駆動制御部24によって制御される駆動速度Vと、計測部22によって計測される間隔Lとに基づいて算出されうる。例えば、吸引流量Q、駆動速度Vおよび間隔Lに対する吸い出し力(力P1)の関係を示す情報(計算式等)が、実験やシミュレーション等により事前に生成されて圧力制御部12に記憶される。圧力制御部12は、当該情報に基づいて、吸引流量Q(吸引力)、駆動速度Vおよび間隔Lから吸い出し力(力P1)を算出することができる。
力P2(第2の力)は、流路5c内のインク(液面)を貯留部5bの方向(貯留部側)に引き込む力(以下、引き込み力と表記することがある)として定義される。換言すると、力P2は、流路5c内のインク(液面)に作用する、貯留部5bに向かう方向(+Z方向)の力として定義される。本実施形態の場合、圧力制御部12は、吸引ノズル13が吐出口5aに対向している対向状態(第2状態)において、吸い出し力(力P1)との均衡を保つため、引き込み力(力P2)が通常状態に比べて増加するように貯留部5b内の圧力を制御する。引き込み力(力P2)は、事前に設定された計算式等を用いることにより、吸い出し力(力P1)に基づいて決定されうる。なお、通常状態とは、吸引ノズル13(吸引口13a)が吐出口5aに対向していない非対向状態(第1状態)のことであり、例えば、前述したように、クリーニング処理を行っていない状態も含みうる。
力P3は、吐出口5aおよび流路5cを介して貯留部5b内へ気泡が流入してしまう引き込み力(力P2)の限界値(閾値)として定義される。例えば、対向状態において圧力制御部12による引き込み力(力P2)を増加し過ぎると、インクの液面が流路5cの上端部(最上端部)を超えてしまい、吐出口5aおよび流路5cを介して貯留部5b内へ気泡が流入しうる。力P3は、このような気泡の流入が発生する引き込み力(力P2)の閾値として定義され、実験やシミュレーション等によって事前に設定されうる。
以下、クリーニング処理を行う際の圧力制御部12の圧力制御シーケンスについて、前述した力P1、P2、P3を用いて説明する。図5は、吸引ノズル13を用いて吐出面20のクリーニング処理を行っている様子を示す図である。ここで、本実施形態では、クリーニング処理の前に、前述した加圧排出処理が行われうる。加圧排出処理は、クリーニング処理の一部として理解されてもよい。
まず、加圧排出処理における圧力制御シーケンスについて説明する。加圧排出処理において、圧力制御部12は、吐出ヘッド5の貯留部5b内の圧力を外部圧力(大気圧)より高い圧力(正圧)に制御し、各吐出ノズル19からインクを吐出させる。加圧排出処理が終了すると、圧力制御部12は、外部圧力(大気圧)と重力との合計に対する均衡が保たれ、且つ、各吐出ノズル19(流路5c)内でインクの液面がメニスカスを形成するように、貯留部5b内の圧力を外部圧力より低い圧力に制御する。このとき、圧力制御部12は、各吐出ノズル19におけるインクの引き込み力(力P2)が閾値(力P3)以下になるように、即ち、|P2|<|P3|が満たされるように、貯留部5b内の圧力を制御する。このような制御により、各吐出ノズル19(各吐出口5a)からインクが漏出し続けること、および、吐出口5aと流路5cを介して貯留部5b内に気泡が流入することを回避することができる。
次に、クリーニング処理における圧力制御シーケンスについて説明する。クリーニング処理は、吐出面20に対して吸引ノズル13(吸引口13a)を移動させながら、吐出面20に付着したインクの残液16を吸引ノズル13で吸引する処理である。図5に示されるクリーニング処理では、吐出面20に対して吸引ノズル13を+Y方向に移動させる例を示している。
図5(a)は、吐出面20のうち吸引ノズル13(吸引口13a)に対向する領域に吐出ノズル19(吐出口5a)が位置していない状態、即ち、吐出ノズル19と吸引ノズル13とが対向していない通常状態(第1状態)を示している。このとき、圧力制御部12は、外部圧力(大気圧)と重力との合計に対する均衡が保たれ、且つ、各吐出口5aの近傍でインクの液面がメニスカスを形成するように、吐出ヘッド5の貯留部5b内の圧力を外部圧力より低い圧力に制御する。このとき、圧力制御部12は、吐出ノズル19におけるインクの引き込み力(力P2)が閾値(力P3)以下になるように、即ち、|P2|<|P3|が満たされるように、貯留部5b内の圧力を負圧に制御する。このような制御により、各吐出ノズル19(各吐出口5a)からインクが漏出すること、および、吐出口5aおよび流路5cを介して貯留部5b内に気泡が流入することを回避することができる。
図5(b)は、吐出面20のうち吸引ノズル13(吸引口13a)に対向する領域に吐出ノズル19(吐出口5a)が位置している状態、即ち、吐出ノズル19と吸引ノズル13とが対向している対向状態(第2状態)を示している。この場合、インク消費量を低減する観点から、吸引ノズル13の吸い出し力(力P1)によって吐出ノズル19からインクが吸い出されることが回避されるように、図5(a)の状態(第1状態)に比べて、引き込み力(力P2)を増加させる必要がある。そのため、圧力制御部12は、吐出ノズル19(流路5c)内におけるインクの液面が吐出ノズル19(流路5c)内に維持されるように、吸引ノズル13による吸い出し力(力P1)に基づいて、貯留部5b内の圧力を、通常状態よりも負圧に制御する。このとき、圧力制御部12は、吐出ノズル19内でのインクの引き込み力(力P2)が吸引ノズル13による吸い出し力(力P1)以上になるように、即ち、|P1|≦|P2|が満たされるように貯留部5b内の圧力を制御する。このような制御により、対向状態(第1状態)において吸引ノズル13により吐出ノズル19内のインクが吸い出されることを回避しながら、吐出面20のクリーニングを行うことができる。つまり、クリーニング処理におけるインクの消費量を低減することができる。
また、圧力制御部12は、対向状態において、吐出ノズル19内でのインクの引き込み力(力P2)が閾値(力P3)以下になるように、即ち、|P2|<|P3|が満たされるように、貯留部5b内の圧力を制御する。このような制御により、吐出口5aおよび流路5cを介して貯留部5b内に気泡が流入することを回避することができる。つまり、圧力制御部12は、対向状態において、|P1|≦|P2|<|P3|が満たされるように貯留部5b内の圧力を制御しうる。
ここで、圧力制御部12は、吐出ヘッド5の各吐出ノズル19(吐出口5a)と吸引ノズル13とのXY方向の相対位置に応じて引き込み力(力P2)を変化させるように、貯留部5b内の圧力を制御しうる。例えば、圧力制御部12は、当該相対位置に基づいて通常状態から対向状態に遷移したと判定した場合、そのタイミングで引き込み力(力P2)が増加するように、貯留部5b内の圧力を減少させる。同様に、圧力制御部12は、当該相対位置に基づいて対向状態から通常状態に遷移したと判定した場合、そのタイミングで引き込み力(力P2)が減少するように(元に戻るように)、貯留部5b内の圧力を増加させる。このような制御により、通常状態および対向状態の双方において、吐出ノズル19におけるインクの液面を流路5c内で維持することができる。
また、クリーニング処理において吸引ノズル13と吐出面20との間隔Lが変化すると、それに伴い、吸引ノズル13の吸引力によって吐出ノズル19内のインクの液面に作用する吸い出し力(力P1)も変化しうる。そのため、クリーニング部8(駆動制御部24)は、計測部22の計測結果に基づいて、クリーニング処理において間隔Lが所定値(目標値)で維持されるように吸引ノズル13(吸引口13a)の移動を制御するとよい。
上述したように、本実施形態の圧力制御部12は、クリーニング処理において、吐出ヘッド5の吐出ノズル19(流路5c)内に形成されるインクの液面の位置が流路5c内に維持されるように、吸い出し力(力P1)に基づいて貯留部5b内の圧力を制御する。これにより、クリーニング処理において、吸引ノズル13による吐出ノズル19内のインクの吸い込みを回避し、インクの消費量を低減することができる。
<インクジェット装置の動作シーケンス>
以下、インクジェット装置1の動作シーケンスについて、図6を参照しながら説明する。ステップS11で、主制御部11は、不図示の基板搬送装置を制御して、基板2をインクジェット装置1に搬入する。ステップS12で、主制御部11は、吐出ヘッド5の各吐出ノズル19の回復判定を行う。回復判定は、各吐出ノズル19における液滴の着弾位置の検査や残留信号波形の検査などの結果に基づいて行われうる。着弾位置の検査とは、各吐出ノズル19にインクの液滴を基板2(例えば評価エリア202)上に吐出させ、基板2上における液滴の着弾位置を検査するものである。液滴の着弾位置が基準位置と異なる吐出ノズル19がある場合には、当該吐出ノズル19に吐出異常が生じていると判定することができる。また、残留信号波形の検査とは、各吐出ノズル19に特定のパルス信号を与えて各吐出ノズル19を作動させ、それに伴って発生した圧力波によって生じる各吐出ノズル19の歪みに応じた電気信号の波形を残留信号波形として検査するものである。残留信号波形が基準波形と異なる吐出ノズル19がある場合には、当該吐出ノズル19に吐出異常が生じていると判定することができる。この回復判定において吐出異常と判定された吐出ノズル19がある場合、ステップS13で、主制御部11は、ノズル回復処理を実行する。ノズル回復処理としては、前述した加圧排出処理およびクリーニング処理が行われうる。
ステップS14で、主制御部11は、基板ステージ3およびアライメントスコープ9を制御して、基板2のアライメント計測を行う。ステップS15で、主制御部11は、基板ステージ3および高さセンサ10を制御して、基板2の高さ計測を行う。なお、ステップS14の当該アライメント計測とステップS15の高さ計測との順序は逆であってもよい。アライメント計測および高さ計測により得られた基板2の位置、歪み量、高さに関する情報は、例えば主制御部11内のメモリに格納される。主制御部11は、基板上に形成される画素配置や画素の大きさ等の情報が含まれる画素データに基づいて、吐出制御情報を求める。吐出制御情報には、基板2上の画素エリア201や評価エリア202におけるインクの目標塗布分布を示す情報が含まれる。
ステップS16で、主制御部11は、吐出ヘッド5の各吐出ノズル19の回復判定を行う。この回復判定において吐出異常と判定された吐出ノズル19がある場合、ステップS17で、主制御部11は、当該吐出ノズル19に対してノズル回復処理を実行する。ステップS16~S17は、上記のステップS12~S13と同様の工程である。
ステップS18で、主制御部11は、吐出ヘッド5と基板ステージ3とを同期して駆動しながら、目標塗布分布に基づいて吐出ヘッド5によりインク液滴の吐出制御(吐出処理)を行う。インクジェット装置1を用いて基板2上に多数の機能素子を形成するために、インクを塗布する塗布領域と吐出ヘッド5とを相対的に走査して機能素子の材料を塗布していく。図7には、そのような機能素子の材料の塗布を説明する模式図が示されている。図7において、基板表面101は、基板2の表面のうち機能素子102が形成される面である。矢印線103、104、105、106は、走査方向を示す。図7は模式図であるため、7×5個の機能素子102が示されているにすぎないが、実際には非常に多数の機能素子が形成されうる。
ステップS19で、主制御部11は、吐出制御情報に基づいて目標塗布分布への吐出が完了したか否かを判定する。吐出が完了していなければ処理はステップS16に戻り、吐出が完了した場合には、処理はステップS20に進む。ステップS20で、主制御部11は、不図示の基板搬送装置を制御して、基板2をインクジェット装置1から搬出する。
ここで、本実施形態では、基板ステージ3を駆動させているが、それに限られず、基板ステージ3を固定として、吐出ヘッド5、アライメントスコープ9等をXY平面内で駆動させてもよい。また、基板ステージ3、吐出ヘッド5、アライメントスコープ9等をそれぞれ相対的に駆動させてもよい。
<物品製造方法の実施形態>
本発明の実施形態における物品製造方法は、例えば、有機EL等のディスプレイ用パネルや半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品製造方法は、基板の上に上記のインクジェット装置を用いて液体を吐出して吐出液膜を形成する工程と、吐出液膜が形成された基板を乾燥させ、乾燥膜が形成された基板を加工する工程と、加工された基板から物品を製造する工程と、を含む。更に、かかる物品製造方法は、他の周知の工程(焼成、冷却、洗浄、酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
<実施形態のまとめ>
本明細書の開示は、少なくとも以下の液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、基板処理装置、および物品製造方法を含む。
(項目1)
液体を吐出する吐出口が設けられた面と、液体を貯留する貯留部と、前記吐出口から前記貯留部に連通する流路とを有する吐出ヘッドと、
前記貯留部内の圧力を制御する制御部と、
吸引口を前記面に沿って移動させながら、前記面に付着した液体を前記吸引口から吸い込むことにより、前記面のクリーニング処理を行うクリーニング部と、
を備え、
前記制御部は、前記クリーニング処理において、前記吸引口の吸引力によって前記流路内の液体に作用する第1の力に基づいて、前記流路内に形成される液面の位置を前記流路内に維持させるように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする液体吐出装置。
(項目2)
前記制御部は、前記吸引口が前記吐出口に対向している第1状態において、前記流路内の液体を前記貯留部側に引き込む第2の力を、前記吸引口が前記吐出口に対向していない第2状態より増加させるように、前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする項目1に記載の液体吐出装置。
(項目3)
前記第1の力をP1、前記第2の力をP2としたとき、前記制御部は、前記クリーニング処理において、|P1|≦|P2|を満たすように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする項目2に記載の液体吐出装置。
(項目4)
前記制御部は、前記クリーニング処理において、前記吐出口および前記流路を介して前記貯留部内に気泡が流入することが回避されるように、前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする項目1乃至3のいずれか1項目に記載の液体吐出装置。
(項目5)
前記吐出口および前記流路を介する前記貯留部内への気泡の流入が生じる前記第2の力の限界値をP3としたとき、前記制御部は、前記クリーニング処理において、|P2|<|P3|を満たすように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする項目3に記載の液体吐出装置。
(項目6)
前記クリーニング部は、前記吸引口と前記面とを離間させた状態で前記面に沿って前記吸引口を移動させることにより、前記クリーニング処理を制御する、ことを特徴とする項目1乃至5のいずれか1項目に記載の液体吐出装置。
(項目7)
前記クリーニング部は、前記吸引口と前記面との間隔を計測する計測部を有し、前記計測部の計測結果に基づいて、前記クリーニング処理において前記間隔が所定値で維持されるように前記吸引口の移動を制御する、ことを特徴とする項目6に記載の液体吐出装置。
(項目8)
前記吐出ヘッドの前記面には、前記貯留部内の液体をそれぞれ吐出する複数の前記吐出口が設けられている、ことを特徴とする項目1乃至7のいずれか1項目に記載の液体吐出装置。
(項目9)
液体吐出装置の制御方法であって、
前記液体吐出装置は、
液体を吐出する吐出口が設けられた面と、液体を貯留する貯留部と、前記吐出口から前記貯留部に連通する流路とを有する吐出ヘッドと、
吸引口を前記面に沿って移動させながら、前記面に付着した液体を前記吸引口から吸い込むことにより、前記面のクリーニング処理を行うクリーニング部と、
を備え、
前記クリーニング処理において、前記吸引口の吸引力によって前記流路内の液体に作用する第1の力に基づいて、前記流路内に形成される液面の位置を前記流路内に維持させるように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする制御方法。
(項目10)
基板を処理する基板処理装置であって、
前記基板を保持して移動するステージと、
前記ステージにより保持された前記基板上に液体を吐出する項目1乃至8のいずれか1項目に記載の液体吐出装置と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。
(項目11)
項目10に記載の基板処理装置を用いて基板上に液体を吐出する工程と、 前記液体が吐出された前記基板を加工する工程と、 前記加工された基板から物品を製造する工程と、 を含むことを特徴とする物品製造方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:インクジェット装置(基板処理装置)、2:基板、3:基板ステージ、5:吐出ヘッド、5a:吐出口、5b:貯留部、5c:流路、9:アライメントスコープ、10:高さセンサ、11:主制御部、13:吸引ノズル(吸引口)、19:吐出ノズル、20:吐出面

Claims (11)

  1. 液体を吐出する吐出口が設けられた面と、液体を貯留する貯留部と、前記吐出口から前記貯留部に連通する流路とを有する吐出ヘッドと、
    前記貯留部内の圧力を制御する制御部と、
    吸引口を前記面に沿って移動させながら、前記面に付着した液体を前記吸引口から吸い込むことにより、前記面のクリーニング処理を行うクリーニング部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記クリーニング処理において、前記吸引口の吸引力によって前記流路内の液体に作用する第1の力に基づいて、前記流路内に形成される液面の位置を前記流路内に維持させるように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記吸引口が前記吐出口に対向している第1状態において、前記流路内の液体を前記貯留部側に引き込む第2の力を、前記吸引口が前記吐出口に対向していない第2状態より増加させるように、前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1の力をP1、前記第2の力をP2としたとき、前記制御部は、前記クリーニング処理において、|P1|≦|P2|を満たすように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記クリーニング処理において、前記吐出口および前記流路を介して前記貯留部内に気泡が流入することが回避されるように、前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記吐出口および前記流路を介する前記貯留部内への気泡の流入が生じる前記第2の力の限界値をP3としたとき、前記制御部は、前記クリーニング処理において、|P2|<|P3|を満たすように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記クリーニング部は、前記吸引口と前記面とを離間させた状態で前記面に沿って前記吸引口を移動させることにより、前記クリーニング処理を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  7. 前記クリーニング部は、前記吸引口と前記面との間隔を計測する計測部を有し、前記計測部の計測結果に基づいて、前記クリーニング処理において前記間隔が所定値で維持されるように前記吸引口の移動を制御する、ことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記吐出ヘッドの前記面には、前記貯留部内の液体をそれぞれ吐出する複数の前記吐出口が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  9. 液体吐出装置の制御方法であって、
    前記液体吐出装置は、
    液体を吐出する吐出口が設けられた面と、液体を貯留する貯留部と、前記吐出口から前記貯留部に連通する流路とを有する吐出ヘッドと、
    吸引口を前記面に沿って移動させながら、前記面に付着した液体を前記吸引口から吸い込むことにより、前記面のクリーニング処理を行うクリーニング部と、
    を備え、
    前記クリーニング処理において、前記吸引口の吸引力によって前記流路内の液体に作用する第1の力に基づいて、前記流路内に形成される液面の位置を前記流路内に維持させるように前記貯留部内の圧力を制御する、ことを特徴とする制御方法。
  10. 基板を処理する基板処理装置であって、
    前記基板を保持して移動するステージと、
    前記ステージにより保持された前記基板上に液体を吐出する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体吐出装置と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置を用いて基板上に液体を吐出する工程と、
    前記液体が吐出された前記基板を加工する工程と、
    前記加工された基板から物品を製造する工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
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