JP2010145566A - 液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッド内の液状体流路においても液状体を効果的に撹拌する。
【解決手段】複数のノズル開口95毎に設けられた圧電素子120の駆動により、複数のノズル開口から液状体の液滴をそれぞれ吐出する。圧電素子の駆動状態を異ならせて、圧電素子に対応する液状体を異なる圧力で流動させる工程を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法及び液滴吐出装置に関するものである。
液滴吐出式プリンタやプロッタ等の記録装置に用いられる液滴吐出ヘッドでは、ノズル開口で水等のインク溶媒の蒸発が生じ、インクの粘度が必要以上に高くなる可能性がある。そして、インクの粘度が必要以上に高くなってしまうと、ノズル開口から吐出されたインク滴(液滴)の大きさ(重量)が小さくなる等の不具合が生じてしまう。
特に、色材に顔料を用いた非水溶性溶剤系インク、分散系インク、UV硬化インク等の沈降の可能性がある液状体を用いる場合には、ノズル開口が狭くなったり、場合によっては塞がってしまうことも考えられる。
そこで、特許文献1及び特許文献2には、ノズル開口におけるメニスカスに、インクが吐出しない程度の微振動を付与することにより、ノズル開口におけるインクを撹拌してインクの粘度を維持する技術が開示されている。
特開2000−085125号公報 特開2001−270134号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
上述したインクの撹拌は、インクが吐出しない範囲での圧力で行われるため、十分な撹拌がなされているとは言い難かった。
特に、上述した沈降の可能性がある液状体を用いる場合には、ノズル開口のみならず、ノズルへインクを導くためのインク流路においても沈降が生じる可能性があるが、上記の微振動ではノズル開口から離間した位置のインク流路におけるインクを撹拌することは極めて困難である。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、ヘッド内の液状体流路においても液状体を効果的に撹拌できる液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法は、複数のノズル開口毎に設けられた圧電素子の駆動により、前記複数のノズル開口から液状体の液滴をそれぞれ吐出する液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法であって、前記圧電素子の駆動状態を異ならせて、該圧電素子に対応する液状体を異なる圧力で流動させる工程を有することを特徴とするものである。
従って、本発明の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法では、圧電素子の駆動状態が異なることから、ヘッド内において各ノズル開口に対応する流路内の液状体に加わる圧力が異なるものとなる。そのため、本発明では、各ノズル開口に対応する流路内の液状体は、当該流路に対応する圧電素子の駆動による圧力により流動することに加えて、他のノズル開口に対応する流路内の液状体との圧力差によっても流動することになる。
そのため、本発明では、ノズル開口から液滴が吐出されない大きさで圧電素子を駆動した場合でも、上述した圧力差により流路内の液状体が流動するため、効率的な撹拌を実行することが可能になる。
前記液滴吐出ヘッドとしては、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有する構成を採用した場合には、前記液溜部を介して隣り合う前記流路に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、例えば第1の流路の液状体に正圧が加わった際には、液状体は液溜部に向けて流動し、また、隣り合う第2の流路では液状体には負圧が加わって液溜部から液状体が流入することで、液溜部における液状体が流動する。そのため、第1の流路の液状体に対しては、液溜部を介して第2の流路に向かって流動する圧力が加わることになり、流動長が大きくなることから、効率的な撹拌を実行することが可能になる。
上記複数の流路としては、前記液溜部の一方の側に該液溜部の延在方向に沿って複数配列される構成や、前記液溜部を挟んだ両側に配置される構成を好適に採用できる。
また、本発明では、前記液溜部を介して隣り合う前記流路に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、逆方向の駆動による液状体の圧力差を最大にすることができ、より大きな流動長で液状体を流動させて効果的に撹拌することが可能になる。
前記液滴吐出ヘッドが、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有する構成では、複数の前記流路を有する流路群を複数設定し、各流路群における前記圧電素子を同一方向に駆動し、且つ前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、例えば第1の流路群の液状体に正圧が加わった際には、複数の流路からの液状体は液溜部に向けて流動し、また、隣り合う第2の流路群では液状体には負圧が加わって液溜部から複数の流路に対して液状体が流入することで、液溜部における液状体が流動する。そのため、第1の流路群の液状体に対しては、液溜部を介して第2の流路に向かって流動する大きな圧力が加わることになり、流動長が大きくなることから、効率的な撹拌を実行することが可能になるとともに、液溜部における液状体も効率的に撹拌することが可能になる。
上記の構成では、前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、逆方向の駆動による流路群の間の液状体の圧力差を最大にすることができ、より大きな流動長で液状体を流動させて効果的に撹拌することが可能になる。
また、本発明では、前記ノズル開口を閉塞した状態で前記圧電素子を駆動する手順も好適に採用できる。
これにより、本発明では、ノズル開口が閉塞されており、圧電素子の駆動を大きくしてもノズル開口から液状体の液滴が吐出されることはないため、ノズル開口から液滴が吐出しない程度の微振動ではなく大きな力(振動)で圧電素子を駆動することが可能になる。そのため、本発明では、圧電素子の駆動により加圧された液滴吐出ヘッド内の液状体は、ノズル開口が閉塞されていることから、従来の微振動で流動する量と比べて格段に大きな流動長でノズル開口と液状体供給側(ノズル開口に向かう側と逆方向)との間を流動することになり、より効果的な撹拌を実現することができる。
一方、本発明の液滴吐出装置は、複数のノズル開口毎に設けられた圧電素子の駆動により、前記複数のノズル開口から液状体の液滴をそれぞれ吐出する液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置であって、前記圧電素子の駆動状態を異ならせて、該圧電素子に対応する液状体を異なる圧力で流動させる駆動制御装置を有することを特徴とするものである。
従って、本発明の液滴吐出装置では、圧電素子の駆動状態が異なることから、ヘッド内において各ノズル開口に対応する流路内の液状体に加わる圧力が異なるものとなる。そのため、本発明では、各ノズル開口に対応する流路内の液状体は、当該流路に対応する圧電素子の駆動による圧力により流動することに加えて、他のノズル開口に対応する流路内の液状体との圧力差によっても流動することになる。
そのため、本発明では、ノズル開口から液滴が吐出されない大きさで圧電素子を駆動した場合でも、上述した圧力差により流路内の液状体が流動するため、効率的な撹拌を実行することが可能になる。
液滴吐出ヘッドとしては、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有し、前記駆動制御装置としては、前記液溜部を介して隣り合う前記流路に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動させる構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、例えば第1の流路の液状体に正圧が加わった際には、液状体は液溜部に向けて流動し、また、隣り合う第2の流路では液状体には負圧が加わって液溜部から液状体が流入することで、液溜部における液状体が流動する。そのため、第1の流路の液状体に対しては、液溜部を介して第2の流路に向かって流動する圧力が加わることになり、流動長が大きくなることから、効率的な撹拌を実行することが可能になる。
上記複数の流路としては、前記液溜部の一方の側に該液溜部の延在方向に沿って複数配列される構成や、前記液溜部を挟んだ両側に配置される構成を好適に採用できる。
また、本発明では、前記液溜部を介して隣り合う前記流路に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、逆方向の駆動による液状体の圧力差を最大にすることができ、より大きな流動長で液状体を流動させて効果的に撹拌することが可能になる。
前記液滴吐出ヘッドとしては、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有し、前記駆動制御装置としては、複数の前記流路により設定された複数の流路群に関して、各流路群における前記圧電素子を同一方向に駆動し、且つ前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動させる構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、例えば第1の流路群の液状体に正圧が加わった際には、複数の流路からの液状体は液溜部に向けて流動し、また、隣り合う第2の流路群では液状体には負圧が加わって液溜部から複数の流路に対して液状体が流入することで、液溜部における液状体が流動する。そのため、第1の流路群の液状体に対しては、液溜部を介して第2の流路に向かって流動する大きな圧力が加わることになり、流動長が大きくなることから、効率的な撹拌を実行することが可能になるとともに、液溜部における液状体も効率的に撹拌することが可能になる。
上記の構成では、前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、逆方向の駆動による流路群の間の液状体の圧力差を最大にすることができ、より大きな流動長で液状体を流動させて効果的に撹拌することが可能になる。
また、本発明では、前記ノズル開口を開閉する開閉装置を有し、前記駆動制御装置が、前記ノズル開口を閉塞した状態で前記圧電素子を駆動する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、ノズル開口が閉塞されており、圧電素子の駆動を大きくしてもノズル開口から液状体の液滴が吐出されることはないため、ノズル開口から液滴が吐出しない程度の微振動ではなく大きな力(振動)で圧電素子を駆動することが可能になる。そのため、本発明では、圧電素子の駆動により加圧された液滴吐出ヘッド内の液状体は、ノズル開口が閉塞されていることから、従来の微振動で流動する量と比べて格段に大きな流動長でノズル開口と液状体供給側(ノズル開口に向かう側と逆方向)との間を流動することになり、より効果的な撹拌を実現することができる。
以下、本発明の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法及び液滴吐出装置の実施の形態を、図1ないし図17を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
まず、液滴吐出装置について説明する。
図1ないし図3に示すように、液滴吐出装置1は、床上に設置した大型の共通架台21と、共通架台21上の全域に広く載置された描画装置22と、描画装置22に添設されたメンテナンス手段23とを備え、メンテナンス手段23により機能液滴吐出ヘッド72(液滴吐出ヘッド;図4乃至図6参照)の機能維持・回復を行うと共に、描画装置22によりワークW上に機能液を吐出する描画処理を行うようにしている。さらに、この液滴吐出装置1には、上位コンピュータ3に接続され液滴吐出装置1の各手段を制御するコントローラ24(制御部132、図8参照)等が組み込まれている。
また、液滴吐出装置1に導入されるワークW(図1参照)は、例えば石英ガラスやポリイミド樹脂等で構成された透明基板である。
まず、液滴吐出装置1における描画装置22およびこれによる描画処理について説明する。描画装置22は、複数(例えば12個)の機能液滴吐出ヘッド72とこれを搭載したキャリッジ73とから成る複数(例えば7個)のキャリッジユニット31と、共通架台21上に設置され、ワークWを載置するセットテーブル51を有し、ワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル32と、X軸テーブル32を跨ぐようにして配設され、7個のキャリッジユニット31を個々にY軸方向に移動させるY軸テーブル33と、7個のキャリッジユニット31に搭載された機能液滴吐出ヘッド72に機能液をそれぞれ供給する7個の機能液供給ユニット101から成る機能液供給手段34と、ワークWやキャリッジユニット31等を画像認識する画像認識手段35(図8参照)とを備えている。
そして、X軸テーブル32によるワークWの移動軌跡と、Y軸テーブル33によるキャリッジユニット31の移動軌跡とが交わる領域が、描画処理を行う描画エリア41となっており、また、Y軸テーブル33によるキャリッジユニット31の移動軌跡上のX軸テーブル32から外側に外れた領域が、描画待機エリア42となっており、この描画待機エリア42に上記のメンテナンス手段23が設置されている。一方、X軸テーブル32の手前側の領域は、液滴吐出装置1に対するワークWの搬出入を行うワーク搬出入エリア43となっている。
X軸テーブル32は、導入されたワークWをセットするセットテーブル51と、セットテーブル51をX軸方向にスライド自在に支持するX軸エアースライダ52と、X軸方向に延在し、セットテーブル51を介してワークWをX軸方向に移動させる左右一対のX軸リニアモータ53,53と、X軸リニアモータ53に並設され、X軸エアースライダ52の移動を案内する一対のX軸ガイドレール54,54と、セットテーブル51の位置を把握するためのX軸リニアスケール(図示省略)とを備えている。そして、一対のX軸リニアモータ53,53を駆動すると、一対のX軸ガイドレール54,54をガイドにしながら、X軸エアースライダ52をX軸方向に移動し、セットテーブル51にセットされたワークWがX軸方向に移動する。
セットテーブル51は、ワークWを直接吸着セットする吸着テーブル56と、吸着テーブル56の下部に接続された回転部58、および回転部58の下部に接続されX軸エアースライダ52上に配設された固定部59で構成され、吸着テーブル56を介してワークWのθ位置を微調整(θ補正)するワークθ軸テーブル57とを有している。
吸着テーブル56は、平面視略正方形に形成され、その一辺の長さは、最大サイズのワークWの長辺の長さに合わせて設定されており、ワークWを縦置き(ワークWの長辺をX軸方向と平行にする)および横置き(ワークWの長辺をY軸方向と平行にする)のいずれか任意の向きでセット可能になっている。また、いずれのサイズのワークWも、センター合わせでセットされる。
なお、ワークθ軸テーブル57の固定部59上には、吸着テーブル56の描画エリア41側(図3の右側)に隣接して、メンテナンス手段23の定期フラッシングボックス116が設置されている。
一方、Y軸テーブル33は、Y軸方向に延在する前後一対の支持スタンド66,66上に支持され、描画エリア41および描画待機エリア42間を架け渡すと共に、7個のキャリッジユニット31を、描画エリア41と描画待機エリア42との間で個々に移動させるものである。Y軸テーブル33は、7個のキャリッジユニット31をそれぞれ垂設する7個のブリッジプレート61と、7個のブリッジプレート61がY軸方向に整列するよう、これを両持ちで支持する7組のY軸スライドテーブル62と、Y軸方向に延在し、各組のY軸スライドテーブル62を介して各ブリッジプレート61をY軸方向に移動させる前後一対のY軸リニアモータ63,63と、Y軸方向に延在し、7個のブリッジプレート61の移動を案内する前後各2本(計4本)のY軸ガイドレール64と、各キャリッジユニット31の移動位置を検出するY軸リニアスケール(図示省略)とを備えている。
そして、一対のY軸リニアモータ63,63を駆動すると、7組のY軸スライドテーブル62をそれぞれ独立して移動させ、7個のキャリッジユニット31を個別にY軸方向へ移動させることができる。これによれば、7個のキャリッジユニット31に対する個々の移動を、単純な構造で且つ精度良く行うことができる。もちろん、7組のY軸スライドテーブル62を同時にY軸方向に移動させることにより、7個のキャリッジユニット31を一体としてY軸方向に移動させることも可能である。
なお、本実施形態では、単一のY軸テーブル33に7個のキャリッジユニット31を並べて搭載したが、複数のY軸テーブル33を設け、7個のキャリッジユニット31をこれらに分割して搭載してもよい。
さらに、各組のY軸スライドテーブル62に支持されたブリッジプレート61上には、対応する各キャリッジユニット31に搭載された12個の機能液滴吐出ヘッド72を駆動するヘッド用電装ユニット97が設けられており、7個のヘッド用電装ユニット97は、相互に干渉することがないよう(ノイズ防止)、千鳥状に配置されている。また、前後一対の支持スタンド66,66には、それぞれ前後側面にブラケット67が外向きに固定されており、各ブラケット67上にY軸収容ボックス68が支持されている。2個のY軸収容ボックス68には、7個のヘッド用電装ユニット97の千鳥配置に対応して、7個のY軸ケーブル担持体69(ケーブルベア:登録商標)が、4個と3個に二分されて収容されており、各Y軸ケーブル担持体69は、ヘッド用電装ユニット97に接続するフレキシブルフラットケーブルを各キャリッジユニット31の移動に追従可能に構成されている。
また、7個の機能液供給ユニット101のタンクユニット(図示省略)は、各ヘッド用電装ユニット66に対峙するようにして、千鳥状に配置されている。
図1および図4に示すように、7個のキャリッジユニット31は、Y軸テーブル33の7個のブリッジプレート61によりそれぞれ垂設されてY軸方向に並んでおり、各キャリッジユニット31は、12個の機能液滴吐出ヘッド72から成るヘッドユニット71と、ヘッドユニット71および機能液供給ユニット101のバルブユニット104(後述する)を搭載するキャリッジ73とから構成されている。なお、7個のキャリッジユニット31を、描画エリア41側から描画待機エリア42側に向けて(図4の左側から右側に向けて)順に第1キャリッジユニット31a、第2キャリッジユニット31b、・・・、第7キャリッジユニット31gとする。
図3および図4に示すように、各キャリッジ73は、ヘッドユニット71およびバルブユニット104を位置決め固定する平面視略平行四辺形の支持プレート76と、支持プレート76を保持するキャリッジ本体77と、キャリッジ本体77を吊設すると共に、キャリッジ本体77の上部に連結され、キャリッジ本体77を介してヘッドユニット71のθ位置を微調整(θ軸補正)するヘッドθ軸テーブル78と、ヘッドθ軸テーブル78の上部に連結され、ヘッドθ軸テーブル78およびキャリッジ本体77を介してヘッドユニット71のZ位置を微調整(Z軸補正)するヘッドZ軸テーブル79とを有している。なお、図示しないが、各支持プレート76には、画像認識を前提として、各キャリッジユニット31(ヘッドユニット71)をX軸、Y軸およびθ軸方向に位置決め(位置認識)するための基準となる一対の基準ピンが設けられている。
支持プレート76は、ステンレス等から成る平面視略平行四辺形の厚板で構成されており、12個の機能液滴吐出ヘッド72を位置決めすると共に、ヘッド保持部材(図示省略)により各機能液滴吐出ヘッド72を裏面側から固定するための12個の装着開口(図示省略)が形成されている。そして、支持プレート76は、キャリッジ本体77に着脱自在に支持され、ヘッドユニット71は、バルブユニット104と共に支持プレート76を介してキャリッジ73に搭載される。
図5に示すように、機能液滴吐出ヘッド72は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針82を有する機能液導入部81と、機能液導入部81に連なる2連のヘッド基板83と、機能液導入部81の下方(同図では上方)に連なり、内部に機能液で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体84とを備えている。接続針82は、後述する圧力調整弁105(図4参照)を介して機能液タンク(図示省略)に接続され、機能液滴吐出ヘッド72のヘッド内流路に機能液を供給する。また、ヘッド本体84は、ピエゾ素子等で構成されたキャビティ91と、2本のノズル列94,94を相互に平行に形成したノズル面93を有するノズルプレート92とを有している。
各ノズル列94の長さは、例えば1インチ(略25.4mm)であって、各ノズル列94は180個のノズル95が等ピッチ(略140μm)で並べられて構成されている。
また、ヘッド内流路の構造上、両端部に位置するノズル95からの吐出量が中央部に位置するノズル95からの吐出量に比べて多くなってしまうため、両端部の各10個のノズル95を不吐出ノズルとし、中央部の160個のノズル95を吐出ノズルとして、吐出ノズルのみから機能液を吐出し、不吐出ノズルからは機能液を吐出しないようにしている。
次に、機能液滴吐出ヘッド72におけるノズルプレート92及びキャビティ91について説明する。
図6(a)は機能液滴吐出ヘッド72の構造説明図、図6(b)は正面断面図である。なお、図6においては、図5に対して機能液滴吐出ヘッド72が上下逆に図示されている。
機能液滴吐出ヘッド72は、例えばピエゾ素子によって液室を圧縮してその圧力波で液体を吐出させるもので、上述したように、複数列に配列された複数のノズル95を有している。この機能液滴吐出ヘッド72の構造の一例を説明すると、機能液滴吐出ヘッド72は、図6(a)に示すように、例えばステンレス製のノズルプレート92と振動板123とを備え、両者を仕切部材(リザーバプレート)124を介して接合したものである。ノズルプレート92と流路形成部としての振動板123との間には、仕切部材124によって複数の空間125と液溜部126とが形成されている。各空間125と液溜部126の内部はインク(液状体)で満たされており、各空間125と液溜部126とは供給口127を介して連通した(接続された)ものとなっている。すなわち、空間125及び供給口127は、液溜部126に満たされたインクをノズル95に導くための流路128を形成している。
また、ノズルプレート92には、空間125からインクを噴射するためのノズル(ノズル開口)95が形成されている。一方、振動板123には、液溜部126にインクを供給するための孔129が形成されている。
また、振動板123の空間125に対向する面と反対側の面上には、図6(b)に示すように、圧電素子(ピエゾ素子)120が接合されている。この圧電素子120は、圧電材料を一対の電極130で挟持したものであり、一対の電極130に通電すると圧電材料が収縮するよう構成されたものであり、ノズル95毎に設けられている。そして、このような構成のもとに圧電素子120が接合されている振動板123は、圧電素子120と一体になって同時に外側へ撓曲するようになっており、これによって空間125の容積が増大するようになっている。したがって、空間125内に増大した容積分に相当するインクが、液溜部126から供給口127を介して流入する。また、このような状態から圧電素子120への通電を解除すると、圧電素子120と振動板123はともに元の形状に戻る。したがって、空間125も元の容積に戻ることから、空間125内部のインクの圧力が上昇し、ノズル95から基板に向けてインクの液滴Lが吐出される。
すなわち、上述したヘッド基板83には、2連のコネクタ96,96が設けられており、各コネクタ96は、フレキシブルフラットケーブルを介して上記のヘッド用電装ユニット97(ヘッドドライバ141、図8参照)に接続されている。そして、コントローラ24からヘッド用電装ユニット97を介してキャビティ91(電極130)に駆動波形が印加すると、上記振動板123の撓曲によるキャビティ91のポンプ作用により、各ノズル95から機能液滴が吐出される。したがって、キャビティ91に印加する駆動波形の大きさ(印加電圧値の大きさ)や周期を制御することで、液滴吐出量や吐出タイミングがノズル95毎に独立して制御される。
本実施形態では、ワークWに対し、7個のキャリッジユニット31のうち少なくとも1つのキャリッジユニット31から成る稼動ユニット群36をX軸方向に相対的に移動させながら、描画エリア41においてその機能液滴吐出ヘッド72からワークW上に機能液を吐出して描画処理を行う構成となっている。
なお、機能液滴吐出ヘッド72の液滴吐出方式としては、前記の圧電素子120を用いたピエゾジェットタイプ以外の方式でもよく、例えば、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた方式を採用してもよい。
機能液供給手段34の各機能液供給ユニット101は、機能液を貯留する12個の機能液タンクから成るタンクユニットと、機能液タンクおよび機能液滴吐出ヘッド72間の水頭圧を調整する12個の圧力調整弁105から成るバルブユニット104と、12個の機能液タンクと12個の圧力調整弁105とをそれぞれ接続する12本のタンク側給液チューブ(図示省略)と、12個の圧力調整弁105および12個の機能液滴吐出ヘッド72(の各2連の接続針82)をそれぞれ分岐継手(図示省略)を介して接続する24本のヘッド側給液チューブ(図示省略)とを有している。
画像認識手段35は、ワーク搬出入エリア43の前後両側に臨むように配設され、ワークWの両長辺部分にそれぞれ形成された2つのワークアライメントマーク(図示省略)をそれぞれ画像認識する2台のワーク認識カメラ106(図8参照)と、X軸テーブル32のX軸エアースライダ52に連結され、各キャリッジ73(支持プレート76)の2つの基準ピンを画像認識するヘッド認識カメラ107(図8参照)と、上記のY軸テーブル33に添設されたカメラ移動機構(図示省略)によりY軸方向に移動可能にそれぞれ搭載され、ワークW等に吐出された機能液滴(ドット)を上方から撮像して画像認識する2台のドット認識カメラ108(図8参照)とを有している。これらの各種カメラの画像認識結果に基づいて、上述したワークWやヘッドユニット71の位置補正が行われる。
ここで、図1ないし図3を参照して、描画装置22によるワークWへの吐出動作、すなわち描画動作について簡単に説明する。まず、機能液を吐出する前の準備として、上記のワーク搬出入装置2により吸着テーブル56にワークWがセットされ、そのワークWの位置補正が、ワークθ軸テーブル57によるθ軸方向の位置補正と、ワークWのX軸方向およびY軸方向の位置データ補正とにより行われる。相前後して、描画エリア41に移動する稼動ユニット群36と、描画待機エリア42に移動する描画待機ユニット群37との仕分けが行われる(詳細は後述する)。また、描画エリア41に移動した稼動ユニット群36の各ヘッドユニット71の位置補正が、ヘッドθ軸テーブル78によるθ軸方向の位置補正およびY軸テーブル33によるY軸方向の位置補正と、ヘッドユニット71のX軸方向の位置データ補正とにより行われる。
ワークWやヘッドユニット71の位置補正が行われた後、描画装置22は、コントローラ24(制御部132)による制御を受けながら、ワークWをX軸テーブル32によりX軸方向に往動させると共に、これに同期して稼動ユニット群36の機能液滴吐出ヘッド72を選択的に駆動させて、ワークWに対する機能液の吐出が行われる。続いて、ワークWを復動させながら、再度ワークWに対する機能液の吐出が行われる。このようにワークWのX軸方向への往復移動と機能液滴吐出ヘッド72の駆動とを複数回繰り返すことで、ワークWに対する描画が行われる。すなわち、描画エリア41に臨むワークWに対し、稼動ユニット群36をX軸方向に相対的に移動させながら、稼動ユニット群36の機能液滴吐出ヘッド72からワークW上に機能液を吐出して描画処理が行われる。
なお、この描画処理において、ワークWの往動時のみ機能液の吐出が行われる構成としてもよい。また、ワークWを固定とし、稼動ユニット群36をX軸方向に移動させる構成であってもよい。さらに、本実施形態では、上述したように、ワークWの描画対象幅と稼動ユニット群36の部分描画ライン群の長さとが対応しているが、ワークWの描画対象幅が稼動ユニット群36の部分描画ライン群の長さよりも長い構成であってもよく、この場合には、ワークWに対し稼動ユニット群36を往復動させながら機能液滴吐出ヘッド72を駆動させて吐出走査(主走査)を行った後、Y軸テーブル33により稼動ユニット群36を部分描画ライン群の長さ分Y軸方向に移動させ(副走査)、再度ワークWに対する主走査が行われる。そして、この主走査および副走査を数回繰り返してワークWの端から端まで液滴吐出が行われる。
次に、図2および図7を参照して、液滴吐出装置1におけるメンテナンス手段23およびこれによる機能液滴吐出ヘッド72の機能維持・回復処理について説明する。メンテナンス手段23は、機能液滴吐出ヘッド72を、吐出機能を維持した状態で保管すると共に、吐出機能を維持・回復するものである。メンテナンス手段23は、機能液滴吐出ヘッド72を吸引して、機能液滴吐出ヘッド72から機能液を強制的に排出させる吸引ユニット111と、機能液が付着して汚れた機能液滴吐出ヘッド72のノズル面93を払拭するワイピングユニット113と、吸引ユニット111の7個の分割吸引ユニット112(後述する)およびワイピングユニット113をそれぞれ個別に昇降可能に支持する8個のユニット昇降機構115から構成されるユニット昇降手段114とを有しており、これらは、アングル架台118上に支持されて描画待機エリア42に配設されている。さらに、メンテナンス手段23は、上記のワークθ軸テーブル57上に配設された定期フラッシングボックス116と、セットテーブル51の前後両側に配設された一対の吐出前フラッシングボックス(図示省略)とを有している。
吸引ユニット111は、7個のキャリッジユニット31に対応して、Y軸方向に配列された7個の分割吸引ユニット112を有している。各分割吸引ユニット112は、キャリッジユニット31に対して下側から臨み、12個の機能液滴吐出ヘッド72のノズル面93にそれぞれ気密に封止させる12個のキャップ121と、12個のキャップ121を昇降自在に支持するキャップ支持部材122と、封止させたキャップ121を介して機能液滴吐出ヘッド72に吸引力を作用させるエゼクタ(図示省略)とを備えている。
12個のキャップ121は、各キャリッジ73に搭載された12個の機能液滴吐出ヘッド72の並びに対応させて、キャップ支持部材122に配設したものである。そのため、吸引ユニット111全体では、7個のキャリッジユニット31の全機能液滴吐出ヘッド72の配置パターンに倣って、12×7個のキャップ121が配置されており、全機能液滴吐出ヘッド72にそれぞれ対応するキャップ121を一度に封止させることが可能である。さらに、キャップ121をノズル面93に封止させた状態でエゼクタを駆動することにより、ノズル95から機能液を吸引することで、機能液滴吐出ヘッド72内で増粘した機能液を除去することができる。
したがって、吸引ユニット111は、各キャップ121により機能液滴吐出ヘッド72を気密に封止することで、複雑な機構を用いることなく、機能液滴吐出ヘッド72のノズル95の機能液が乾燥することを防止して、機能液滴吐出ヘッド72を機能維持状態に保管すると共に、各キャップ121により気密状態として機能液滴吐出ヘッド72のノズル95から吸引することで、増粘した機能液を排出することができる。
ワイピングユニット113は、描画待機エリア42の描画エリア41側、すなわち描画エリア41と吸引ユニット111との間に配置されており、機能液滴吐出ヘッド72の吸引等により、機能液が付着して汚れたノズル面93を、洗浄液を含浸させたワイピングシート123を用いて拭き取るものである。このような配置により、ワイピングユニット113は、吸引ユニット111による吸引を終えて、描画エリア41へ個々に移動するキャリッジユニット31に順次臨むことができ、その機能液滴吐出ヘッド72にワイピング処理を行うことができるようになっている。そして、上記の吸引処理と、吸引処理によりノズル面93に付着した機能液を拭き取るワイピングとにより、ノズル詰まりの生じた機能液滴吐出ヘッド72の吐出機能を回復させることができる。
図3に示すように、定期フラッシングボックス116は、ワークWに対する描画を一時的に停止するときに行うフラッシングを受けるためのものであり、上記のワークθ軸テーブル57上に設けられ、ワークWの交換のためにセットテーブル51がワーク搬出入エリア43に臨むとき、定期フラッシングボックス116が描画エリア41に臨み、機能液滴吐出ヘッド72からのフラッシングを受けるようになっている。
図示しないが、一対の吐出前フラッシングボックスは、ワークWに機能液を吐出させる直前に行う吐出前フラッシングを受けるためのものであり、セットテーブル51をX軸方向に挟むように配設されている。これにより、ワークWの往復動に伴う機能液滴吐出ヘッド72の吐出駆動の直前に行われるフラッシングを受けることができる。
定期フラッシングボックス116および一対の吐出前フラッシングボックスは、それぞれ平面視長方形の箱状に形成されており、その底面には、機能液を吸収させる吸収材(図示省略)が敷設されている。また、各フラッシングボックスの長辺(Y軸方向)は、上記の最大幅描画ラインLmの長さに対応して形成されているため、稼動ユニット群36が全キャリッジユニット31により構成されている場合にも、その機能液滴吐出ヘッド72からのフラッシングを受け得るようになっている。
次に、図8を参照して、液滴吐出装置1全体の制御系について簡単に説明する。液滴吐出装置1の制御系は、基本的に、上位コンピュータ3と、機能液滴吐出ヘッド72、X軸テーブル32、Y軸テーブル33、メンテナンス手段23等を駆動する各種ドライバを有する駆動部131と、駆動部131を含め液滴吐出装置1全体を統括制御する制御部132(コントローラ24)とを備えている。
上位コンピュータ3は、コントローラ24に接続されたコンピュータ本体16に、キーボード17や、キーボード17による入力結果等を画像表示するディスプレイ18等が接続されて構成されている。
駆動部131は、機能液滴吐出ヘッド72を吐出駆動制御するヘッドドライバ141と、X軸テーブル32およびY軸テーブル33の各モータをそれぞれ駆動制御する移動用ドライバ142と、メンテナンス手段23の吸引ユニット111、ワイピングユニット113およびユニット昇降機構115を駆動制御するメンテナンス用ドライバ143とを備えている。
制御部132は、CPU151と、ROM152と、RAM153と、P−CON154とを備え、これらは互いにバス155を介して接続されている。ROM152は、CPU151で処理する制御プログラム等を記憶する制御プログラム領域と、描画動作や画像認識を行うための制御データ等を記憶する制御データ領域とを有している。
RAM153は、各種レジスタ群のほか、ワークWに機能液の吐出を行うための描画データを記憶する描画データ記憶部、ワークWおよび機能液滴吐出ヘッド72の位置データを記憶する位置データ記憶部、オペレータによってキーボード17から入力された各種設定(後述する稼動ユニット群36と描画待機ユニット群37との設定等)を記憶する設定記憶部等の各種記憶部を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。
P−CON154には、駆動部131の各種ドライバのほか、画像認識手段35の各種カメラが接続されており、CPU151の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が構成されて組み込まれている。このため、P−CON154は、上位コンピュータ3からの各種指令等をそのままあるいは加工してバス155に取り込むと共に、CPU151と連動して、CPU151等からバス155に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部131に出力する。
そして、CPU151は、ROM152内の制御プログラムに従って、P−CON154を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、RAM153内の各種データ等を処理した後、P−CON154を介して駆動部131等に各種の制御信号を出力することにより、液滴吐出装置1全体を制御している。例えば、CPU151は、機能液滴吐出ヘッド72、X軸テーブル32およびY軸テーブル33を制御して、所定の液滴吐出条件および所定の移動条件でワークWに描画を行う。
(撹拌方法の第1実施形態)
続いて、上記の液滴吐出装置1において、機能液滴吐出ヘッド72の内部のインク(液状体)を撹拌する方法について、図9及び図10を参照して説明する。
図10は、隣り合う流路128A、128B及び液溜部126を部分的に拡大した平面図であり、図9(b)は流路128Aを長さ方向で断面した図、図9(c)は流路128Bを長さ方向で断面した図である。
なお、図9における圧電素子120は、電極130の図示を省略している。また、図10においては、流路128A、128Bの図示を簡略化している。
まず、図9(a)に示すように、圧電素子120を通電していない状態から、隣り合う流路128A、128Bに対応する圧電素子120を互いに異なる状態で駆動する。具体的には、図9(b)に示すように、流路128Aにおける圧電素子120(適宜、圧電素子120Aと称する)を駆動(電極130に通電)して、振動板123を空間125(流路128A)に向けて変位させるのと同期して、図9(c)に示すように、流路128Bにおける圧電素子120(適宜、圧電素子120Bと称する)を圧電素子120Aとは逆方向(逆位相)に駆動して、振動板123を空間125(流路128B)から離間する方向に向けて変位させる。
なお、これら圧電素子120A、120Bの駆動は、駆動制御装置としてのコントローラ24により制御される。
流路128Aにおける振動板123の変位により、流路128Aの容積が減少するため、空間125におけるインクの圧力が上昇する。このとき、圧電素子120Aは、ノズル開口95からインクが吐出されない大きさの振幅(いわゆる微振動)で駆動されているため、インクはノズル開口95から吐出されずに、図9(b)及び図10(a)に矢印で示すように、流路128Aから液溜部126に向けて流動する。
一方、流路128Bにおける振動板123の変位により、流路128Bの容積が増大するため、空間125におけるインクの圧力が低下する。このとき、上述のように、圧電素子120Bが微振動で駆動されるため、ノズル開口95から空気が流入してインクの圧力低下が開放されることはない。従って、流路128Bにおけるインクの圧力が低下したことにより、図9(c)及び図10(b)に矢印で示すように、インクは液溜部126から流路128Bに向けて流動する。
上記流路128A、流路128Bにおける互いに逆方向となるインクの流動により、液溜部126においても流路128Aから流路128Bに向かう方向にインクが流動する。
つまり、流路128Aにおけるインクに対しては、圧電素子120Aにより正圧が加わるとともに、流路128B及び液溜部126におけるインクを介して圧電素子120Bによる負圧が加わることになり、圧電素子120Aにより加えられる圧力の約二倍の力で流動することになる。
一方、圧電素子120A、120Bの駆動方向が反転した場合には、上記と逆に、流路128Aにおけるインクには負圧が加わり、流路128Bにおけるインクには正圧が加わるため、インクの流動方向は、図10(b)に示すように、図10(a)で示した方向とは逆方向となる。
従って、圧電素子120A、120Bが同期して駆動し、且つ駆動方向を反転させながら振動することにより、各流路128A、128Bにおける圧電素子120A、120Bの約二倍の力でインクを往復して流動させることにより、当該インクを撹拌することができる。
このように、本実施形態では、隣り合う流路128A、128Bについて圧電素子120A、120Bの駆動状態を異ならせることにより、ノズル孔95からインクが吐出されない程度の大きさ(微振動)で圧電素子120A、120Bを駆動した場合でも、大きな流動長でインクを流動させるため、当該インクを効率的に撹拌することが可能になる。そのため、本発明では、従来では充分に撹拌できなかったノズル開口95よりも離間した流路128A、128Bにおいても効果的にインクを撹拌することができる。従って、本実施形態では、色材に顔料を用いた非水溶性溶剤系インク、分散系インク、UV硬化インク等の沈降の可能性があるインクを用いた場合でも、沈降を生じさせることを抑制でき、沈降等に起因するインク吐出不良等を効果的に回避することができ、高品質のデバイスを製造することが可能になる。
また、本実施形態では、液溜部126においてもインクが撹拌されることから、ヘッド72において、より広範囲に沈降を抑制することが可能になり、沈降等に起因するインク吐出不良等をより効果的に回避することができ、より高品質のデバイスを製造することが可能になる。
(撹拌方法の第2実施形態)
続いて、本発明に係る撹拌方法の第2実施形態について、図11を参照して説明する。
上記第1実施形態では、隣り合う流路128について圧電素子120の駆動状態を異ならせる構成としたが、第2実施形態では、複数の流路128からなる流路群を複数設定し、隣り合う流路群に関して、圧電素子の駆動状態を異ならせる。
図11に示すように、本実施形態では、複数の流路128の中、3つの流路128からなる流路群128M、128Nを設定している。各流路群128M、128Nにおける圧電素子120は同期して、略同一の駆動状態(略同一の周波数、振幅、位相の駆動波形)で駆動し、且つ流路群128Mと流路群128Nとでは逆位相で圧電素子120を駆動する。
なお、これら圧電素子120の駆動も、駆動制御装置としてのコントローラ24によりノズル孔95からインクが吐出されない大きさに制御される。
流路群128Mにおける圧電素子120が、図9(b)で示したように、各流路128におけるインクに正圧を付与する方向に駆動した場合には、流路群128Mの各流路128におけるインクが液溜部126に向けて流動する。
一方、流路群128Nにおける圧電素子120が、図9(c)で示したように、各流路128におけるインクに負圧を付与する方向に駆動した場合には、液溜部126のインクが流路群128Nの各流路128に向けて流動する。
このとき、液溜部126においては、流路群128Mにおける複数の流路128からインクが流入し、また流路群128Nにおける複数の流路128に向けて流動するため、大きな流量で流動することになる。
従って、本実施形態では、流路群128M、128Nにおける圧電素子120が同期して駆動し、且つ駆動方向を反転させながら振動することにより、各流路においては上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、インクをより大きな流量で液溜部126に流動させて、より効果的な撹拌を実現することができる。
なお、上記実施形態では、一方向に延在する液溜部126の一方の側に、液溜部126の延在方向に沿って間隔をあけて流路128を配置する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば図12に示すように、液溜部126を挟んだ両側に配置する構成としてもよい。この場合、液溜部126の一方側の流路128と他方側の流路128とを、液溜部126の延在方向と直交する方向で隣り合う流路として、各流路に対応する圧電素子を逆位相で駆動することにより、上記第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
また、このとき、液溜部126の一方側の流路128における圧電素子120を同一の駆動状態とし、他方側の流路128における圧電素子120を一方側と逆位相の駆動状態とすることにより、上記第2実施形態で示した流路群を設定した場合と同様の作用・効果を得ることができる。
一方、この場合では、液溜部126において上記延在方向で流路128の間に位置する領域(例えば領域R)については、インクが十分に流動しない可能性がある。
そのため、図12に示すように、液溜部126の延在方向で隣り合う流路については、圧電素子を異なる駆動状態(逆位相)で駆動することが好ましい。
これにより、図12中、二点鎖線で示すように、領域Rについては流動面と直交する方向(法線方向)と平行な軸周りの流動が生じるため、十分な撹拌を実施することが可能になる。
[カラーフィルタの製造方法]
次に、本実施形態の液滴吐出装置1を用いたカラーフィルタの製造方法の一例を説明する。図13は、基板Sにおけるカラーフィルタ領域151の説明図である。上記液滴吐出装置1を用いたカラーフィルタの製造方法は、生産性を高める観点から長方形状の基板S上に、複数個のカラーフィルタ領域151をマトリクス状に形成する際に適用することができる。これらのカラーフィルタ領域151は、後で基板Sを切断することにより、液晶表示装置に適合する個々のカラーフィルタとして用いることができる。なお、各カラーフィルタ領域151においては、図13に示したように、Rのインク、Gのインク、およびBのインクをそれぞれ所定のパターン、本例では従来公知のストライプ型で形成して配置する。なお、この形成パターンとしては、ストライプ型のほかに、モザイク型やデルタ型あるいはスクウェア型等としてもよい。
図14は、カラーフィルタの製造方法の説明図である。このようなカラーフィルタ領域151を形成するには、まず、図14(a)に示すように、透明の基板Sの一方の面に対し、ブラックマトリクス152を形成する。このブラックマトリクス152を形成する際には、光透過性のない樹脂(好ましくは黒色樹脂)を、スピンコート等の方法で所定の厚さ(例えば2μm程度)に塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングする。このブラックマトリクス152の格子で囲まれる最小の表示要素、すなわちフィルタエレメント153については、例えばX軸方向の幅を30μm、Y軸方向の長さを100μm程度とする。このブラックマトリクスは充分な高さを有しており、インク吐出時の隔壁として機能する。
次に、本実施形態の液滴吐出装置1における液滴吐出ヘッドから、図14(b)に示すようにインク受容層となる樹脂組成物を含有するインク滴154(液状体)を吐出し、これを基板S上に着弾させる。吐出するインク滴154の量については、加熱工程におけるインクの体積減少を考慮した十分な量とする。次いで、インク滴の焼成を行い、図14(c)に示すようなインク受容層160とする。
次に、液滴吐出ヘッド72から、図14(d)に示すようにRのインク滴154R(液状体)を吐出し、これを基板S上に着弾させる。吐出するインク滴154の量については、加熱工程におけるインクの体積減少を考慮した十分な量とする。次いで、インクの仮焼成を行い、図14(e)に示すようなR着色層134Rとする。以上の工程を、G着色層形成装置、B着色層形成装置においても繰り返し、図14(f)に示すように、G着色層134G、B着色層134Bを順次形成する。R着色層134R、G着色層134G、B着色層134Bを全て形成した後、これら着色層134R,134G,134Bを一括して焼成する。
次いで、基板Sを平坦化し、かつ着色層134R,134G,134Bを保護するため、図14(g)に示すように各着色層134R,134G,134Bやブラックマトリクス152を覆うオーバーコート膜(保護膜)156を形成する。このオーバーコート膜156の形成にあたっては、スピンコート法、ロールコート法、リッピング法等の方法を採用することもできるが、着色層134R,134G,134Bの場合と同様に液滴吐出装置1を用いることもできる。
[液晶装置]
次に、上記カラーフィルタを備えた液晶装置(電気光学装置)の一実施形態を示す。図15はパッシブマトリクス型の液晶装置の側面断面図であり、図15中の符号130は液晶装置である。この液晶装置130は透過型のもので、一対のガラス基板131、132の間にSTN(Super Twisted Nematic)液晶等からなる液晶層133が挟持されてなるものである。
一方のガラス基板131には、その内面に上記カラーフィルタ155が形成されている。カラーフィルタ155は、R、G、Bの各色からなる着色層134R、134G、134Bが規則的に配列されて構成されたものである。なお、これらの色素層134R(134G、134B)間には、ブラックマトリクス152が形成されている。そして、これらカラーフィルタ155およびブラックマトリクス152の上には、カラーフィルタ155やブラックマトリクス152によって形成される段差をなくしてこれを平坦化するため、オーバーコート膜(保護膜)156が形成されている。オーバーコート膜156の上には複数の電極137がストライプ状に形成され、さらにその上には配向膜138が形成されている。
他方のガラス基板132には、その内面に、カラーフィルタ155側の電極137と直交するようにして、複数の電極139がストライプ状に形成されており、これら電極139上には、配向膜140が形成されている。なお、前記カラーフィルタ155の各着色層134R、134G、134Bは、それぞれ各ガラス基板132上の電極139、137の交差する位置に配置されている。また、電極137、139は、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料によって形成されている。さらに、ガラス基板132とカラーフィルタ155の外面側にはそれぞれ偏光板(図示せず)が設けられ、ガラス基板131、132間にはこれら基板131、132間の間隔(セルギャップ)を一定に保持するためスペーサ141が設けられている。さらに、これらガラス基板131、132間には液晶133を封入するためのシール材142が設けられている。
本実施形態の液晶装置130では、上記液滴吐出装置1を用いて製造されるカラーフィルタ155を適用しているため、安価で品質の良いカラー液晶表示装置を実現することができる。
[電子機器]
次に、上記液晶装置からなる表示手段を備えた電子機器の具体例について説明する。
図16は、液晶テレビジョンの一例を示した斜視図である。図16において、符号500は液晶テレビジョン本体を示し、符号501は上記実施形態の液晶装置を備えた液晶表示部を示している。このように、図16に示す電子機器は、上記実施形態の液晶装置を備えたものであるから、安価で表示品位に優れたカラー液晶表示を有する電子機器を実現することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ノズル開口95からインクが吐出されない大きさで圧電素子120を駆動する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば図17に示すように、ノズル開口95を開閉するノズル面閉塞装置117を設け、このノズル面閉塞装置117によってノズル開口95を閉塞した状態で圧電素子120を駆動する構成としてもよい。
ノズル面閉塞装置117としては、例えば上記のワークθ軸テーブル57上の、例えば定期フラッシングボックス116の+X側に設けられ、セットテーブル51がワーク搬出入エリア43に臨むとき、ノズル面閉塞装置117が描画エリア41に臨み、且つ上昇したときに機能液滴吐出ヘッド72におけるノズル面93に当接してノズル開口95を閉塞し、下降したときにノズル面93から離間してノズル開口95を開放する構成や、機能液滴吐出ヘッド72と一体的に移動するキャリッジユニット31に設ける構成とすることができる。ノズル面閉塞装置117の材料としては、ノズル面93に当接しても機能液滴吐出ヘッド72を損傷させず、またノズル開口95からの液滴の吐出を確実に抑えることが可能な強度、硬度を選択することが好ましく、例えば樹脂板やゴム板等を用いることができる。
ノズル面閉塞装置117をキャリッジユニット31に設ける場合には、機能液滴吐出ヘッド72がどの位置にあっても、インクの撹拌処理を実行することができ、機能液滴吐出ヘッド72をノズル面閉塞装置117が設置されている位置に移動させる工程が不要になり、生産性を大幅に向上させることが可能になる。
上記の構成では、圧電素子120の駆動を、インクがノズル開口95から吐出されない大きさとする必要がなくなるため、大きな振幅で圧電素子120を駆動することが可能となり、より大きな流量及び速度で流路128におけるインクを流動させることができ、より効率的な撹拌を実現することができる。
液滴吐出装置の外観斜視図である。 液滴吐出装置の平面図である。 液滴吐出装置の側面図である。 複数のキャリッジユニットの説明図である。 機能液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 液滴吐出ヘッドの説明図である。 メンテナンス手段の外観斜視図である。 液滴吐出装置の制御系について説明したブロック図である。 インクの撹拌処理を説明するための断面図である。 インクの撹拌処理を説明するための平面図である。 第2実施形態のインクの撹拌処理を説明するための平面図である。 別形態のインクの撹拌処理を説明するための平面図である。 基板におけるカラーフィルタ領域の説明図である。 カラーフィルタの製造方法の説明図である。 パッシブマトリクス型の液晶装置の側面断面図である。 液晶テレビジョンの一例を示した斜視図である。 別形態のインクの撹拌処理を説明するための断面図である。
符号の説明
1…液滴吐出装置、 24…コントローラ(駆動制御装置)、 72…機能液滴吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)、 117…ノズル面閉塞装置(開閉装置)、 120、120A、120B…圧電素子、 123…振動板(流路形成部)、 126…液溜部、 128、128A、128B…流路、 128M、128N…流路群、 L…液滴

Claims (16)

  1. 複数のノズル開口毎に設けられた圧電素子の駆動により、前記複数のノズル開口から液状体の液滴をそれぞれ吐出する液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法であって、
    前記圧電素子の駆動状態を異ならせて、該圧電素子に対応する液状体を異なる圧力で流動させる工程を有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  2. 請求項1記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、
    前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有し、
    前記液溜部を介して隣り合う前記流路に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動することを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  3. 請求項2記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記複数の流路は、前記液溜部の一方の側に該液溜部の延在方向に沿って複数配列されることを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  4. 請求項2記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記流路は、前記液溜部を挟んだ両側に配置されることを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記液溜部を介して隣り合う前記流路に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動することを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  6. 請求項1記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、
    前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有し、
    複数の前記流路を有する流路群を複数設定し、
    各流路群における前記圧電素子を同一方向に駆動し、且つ前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動することを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  7. 請求項6記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動することを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法において、
    前記ノズル開口を閉塞した状態で前記圧電素子を駆動することを特徴とする液滴吐出ヘッドの液状体撹拌方法。
  9. 複数のノズル開口毎に設けられた圧電素子の駆動により、前記複数のノズル開口から液状体の液滴をそれぞれ吐出する液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置であって、
    前記圧電素子の駆動状態を異ならせて、該圧電素子に対応する液状体を異なる圧力で流動させる駆動制御装置を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  10. 請求項9記載の液滴吐出装置において、
    液滴吐出ヘッドは、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、
    前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有し、
    前記駆動制御装置は、前記液溜部を介して隣り合う前記流路に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動させることを特徴とする液滴吐出装置。
  11. 請求項10記載の液滴吐出装置において、
    前記複数の流路は、前記液溜部の一方の側に該液溜部の延在方向に沿って複数配列されることを特徴とする液滴吐出装置。
  12. 請求項10記載の液滴吐出装置において、
    前記流路は、前記液溜部を挟んだ両側に配置されることを特徴とする液滴吐出装置。
  13. 請求項10から12のいずれか一項に記載の液滴吐出装置において、
    前記液溜部を介して隣り合う前記流路に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動することを特徴とする液滴吐出装置。
  14. 請求項9記載の液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、複数のノズル開口毎に設けられ前記液状体を前記ノズル開口に導く複数の流路と、
    前記複数の流路のそれぞれに接続され前記液状体を貯留する液溜部とを有し、
    前記駆動制御装置は、複数の前記流路により設定された複数の流路群に関して、各流路群における前記圧電素子を同一方向に駆動し、且つ前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に関して、前記圧電素子を互いに逆方向に駆動させることを特徴とする液滴吐出装置。
  15. 請求項14記載の液滴吐出装置において、
    前記液溜部を介して隣り合う前記流路群に対応する前記圧電素子を互いに逆位相で同期駆動することを特徴とする液滴吐出装置。
  16. 請求項9から15のいずれか一項に記載の液滴吐出装置において、
    前記ノズル開口を開閉する開閉装置を有し、
    前記駆動制御装置は、前記ノズル開口を閉塞した状態で前記圧電素子を駆動することを特徴とする液滴吐出装置。
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